空虹桜/野音のステージ反対の第二花壇の芝生を刈る自動草刈り機の話 のバックアップ(No.1)
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- 1 (2025-12-14 (日) 23:45:19)
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こんな天気の日は、わたしも草さんたちの刈り甲斐があるってものなのです。草さんたちはね。ええ、わたしは刈らせていただいてると思ってますよ。草さんたちを。芝生を。慈しみって、好きな言葉なんですよ。無生物が生物を慈しむのって、なんともシュールでしょうけれど、わたしにはこの関係が慈しみの本質に感じられるのです。
ホラ、ちょうど良いところに音楽も聴こえてきたじゃないですか。わたしはね、どうも自分の体なのにモータ音ってのが一定過ぎて好きじゃないんですよ。けれどね、ちゃんとメリハリのある一定なら楽しいんです。こんなふうにね。
そもそもですよ。そもそも、草さんたちだって、パッと目同じに見えてもみんな違う。違うんですよ。だから、同じような日々の繰り返しに見えても、同じ言葉の繰り返しに聞こえても、同じ音の繰り返しに聞こえても、すべてはちょっとずつ異なる。「つけま」を繰り返してるからといって、必ずしも同じ「つけま」を指し示すとは限らないわけじゃないですか。「つけま」がなにか知らないですけど。
そうですね。関西に移住すれば周波数違うって話ですけど、刈るのに良い草さん、いらっしゃいますかねぇ?
※初稿につき、最終稿は後日公開予定。
ジャンル 
日比谷公園大音楽堂?、芝刈り機?、草?、周波数?、仕事、つけま?、音楽、わたし
カテゴリ 
この話が含まれたまとめ 
すぐ読める、野音のステージ向かって左にある高い木の上に営巣した鳥とかの話
評価/感想 
初出/概要 
書き下ろし
執筆年 
2024年?