空虹桜/最新式の罠 のバックアップ(No.1)


Top > 空虹桜 > 最新式の罠

読む Edit

 馬鹿なヤツのことなんて知らねぇ。と言ったものの、馬鹿側に括られてしまうのは否めないため、それ以降は黙っている。

 日常生活にフルフェイスマスクが必要なここは火星だ。酸素の供給と砂塵の回避を兼ねるマーズクがないと生きられない。人間はなかなか光合成を実現しない。

 必然、個性はマーズクに現れるから、ラメ入り。発光。あるいはモジャモジャと、過去のファッションムーブメントを繰り返しては消えていく。

 そのマーズクが古かったり恥ずかしかったりするのは、ひとえに流行廃りのせいだ。ただ「マーズクをしない」は命に関わるから選択できない。

 なので、透明のマーズクは酷く如何わしく、卑猥だった。睫毛や鼻、歯どころか、産毛まで見えてしまうなんて、そんなのあり得ない!


 と思っていたのに、今、手元に透明のマーズクがある。高いのに。高いのに。と、思っていたけど買ってしまった。買ってしまったのだ。後悔役にたたず。

 これを被るのか?被ってしまうのか?被って良いのか?火星人としての尊厳とプライドはどこに行ったのか?

 と、理論武装しようとする傍らに、ドキドキしている自分がいることを否定できない。限りなく快楽に近い緊張。

 快楽。

※初稿につき、最終稿は後日公開予定。

ジャンル Edit

クリミナリゼーション?、非通念性?、SF、火星?、卑猥?、卑猥?、ラメ?、プライド、ドキドキ?、オノマトペ

カテゴリ Edit

超短編/サ行

この話が含まれたまとめ Edit

すぐ読める、エスノグラフ・パンク

評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

書き下ろし

執筆年 Edit

2026年?

その他 Edit

Counter: 72, today: 1, yesterday: 1