まつじ/ずんぐり のバックアップ(No.1)
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わたくしが独りで道を歩いていますと向こうから、何かずんぐりとしたものが、ずんぐりずんぐりという風に近付いて来まして、何だろうかと少々怯えながらずんぐりを見ていると、ずんぐりは、「ずんぐりずんぐり、ずんぐりずんぐり」と鳴いており、思いの外ずんぐりではないのだなと、わたくしは妙に落胆してしまいました。わたくしの気持ちを他所に、ずんぐりはそのまま勝手にまたどこかへ向かって行ってしまったのですが、どうにも心がずんぐりになって、わたくしも同じ風に、ずんぐりずんぐりと何処かしらへ歩いてゆきました。それからすっかり、ずんぐりしています。
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