胡乱舎猫支店/あたたかさ、やわらかさ、しずけさ
Last-modified: Tue, 20 Jul 2021 23:16:00 JST (804d)
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ここんとこずっと終電とかタクシーだったワケよ。ああコレ、忙しい自慢とか寝てない自慢じゃないから。昔…あ~年寄りくさっ、そう昔はよく言ったけどね。何時間しか寝てないとか、何日寝てないとか、何日帰ってないとか…。さすがにもうそれはないわー、昔ほど仕事は無いしね。つかもう無理、出来ない。そんな事やったらもうダメ。はぁ~若かったなあの頃は…。
最近は久々に忙しかったんだよ。多少は景気が回復してるってこと?ちょっと懐かしい?って感じもしたけど、う~んやっぱキッツイ。あ~歳だなぁ…なんてまあそんな風に思ってたワケよ、うん。そしたら声が聞こえた、いや聞こえたっていうより…した…って感じ?声が、頭ん中で。
「望みはあるか?」って。
えーっとナニいきなりそういうこときいてくれちゃうワケ?無理っしょ?ね?しっかも寝不足でもーろーとしてるってのに答えられないっしょ?ね?実言うともう喋るのめんどーだっての。でも頭ん中で声がしたってことは口に出す必要無いってことなんだよなぁ、結局。そう、思っただけでよかった?…のか…な?…うーんよくわかんないけど、まあいいや、もう。イイカンジに暗くもなって来たし…。
じゃ、おやすみ。
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評価/感想 
初出/概要 
超短篇・500文字の心臓 / 第151回競作「あたたかさ、やわらかさ、しずけさ」 / 参加作
執筆年 
2016年?
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