空虹桜/野音のステージ向かって左にある高い木の下で初めてライヴを見た話

Last-modified: Sun, 25 Feb 2024 23:40:13 JST (62d)
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『GO ACTION!』

 大きな声は、叫びというより引き鉄で、周りにいた大人たちは、大きな声の前に鳴ったイントロの一拍目から、その声を待ち受けていた。

 僕の一番古い記憶。僕の走馬燈は、このシーンではじまって、このシーンで終わる。たぶん。きっと。

 覚えていない、産まれた時の肺に空気が満ちた苦しさなんかと比べたら、よっちゃんの声の方が何倍も衝撃的で、いかにも僕らしい走馬燈だ。

 残念ながら、僕に音楽の才能は無かった。残念ながら。けれど、もしくは、だからこそ、毎年両親が連れて行ってくれる、両親の離婚後は母が。そして、成人後は僕が母と時々のパートナーを連れだって行く野音は、年に一度、音楽との貴重な接点だった。


 過去形じゃない。今もなお。


 もう、あの時の野音はないし、あの時のエゴもいないし、僕はもうすぐ死ぬ。もうとっくに、走馬燈のBGMたるよっちゃんの歌声が僕には聞こえている。

 でも、あとちょっとだけやることが残ってるんだ。だから、

『GO ACTION!』

※初稿につき、最終稿は後日公開予定。

ジャンル Edit

日比谷公園音楽?EGO-WRAPPIN'?音楽生命才能?走馬灯叫び?

カテゴリ Edit

超短編/ヤ行

この話が含まれたまとめ Edit

すぐ読める野音のステージ向かって左にある高い木の上に営巣した鳥とかの話

評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

書き下ろし

執筆年 Edit

2024年?

その他 Edit

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