空虹桜/ナトリウム

Last-modified: Sun, 26 Nov 2023 23:37:05 JST (153d)
Top > 空虹桜 > ナトリウム

読む Edit

 暑かった夏が過ぎたら、ビックリするぐらい冷たい冬が来たので、ああ、対応すんのめんどくせーと、自律神経が反乱を起こす。

「自律」ってそゆ意味じゃないだろ。と、ゴチたところで、もともと意思があるわけじゃなし、諦めておとなしくするしかない。

 塩みたいな粉雪が降り積もる。

 そう呟いたら、北の友達は「結晶が小さすぎる」と、鑑定士さながらな評価を下した。結晶のサイズとか考えたこともない。

 あと半年経ったら、また呆れるほど暑い夏が来る。「烈」はいい形容だと思う。

 いずれにせよ、万有引力の法則は日本季節をもたらす。四つかどうかは兎も角。

 季節の変化を愛おしく思う。寒くなれば暑さを求め、暑くなれば寒さを求める。無い物ねだりではあるけど、あることを知っているからねだれるのだ。

 降り積もった雪はすぐに融けて、日陰を強調するだろう。

 そして、色濃くなる影が日常に還るのだ。

※初稿につき、最終稿は後日公開予定。

ジャンル Edit

日常?季節自律神経?結晶?めんどくさい?兎も角?

カテゴリ Edit

超短編/ナ行

この話が含まれたまとめ Edit

すぐ読める元素12ヶ月

評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

書き下ろし

執筆年 Edit

2023年?

その他 Edit

Counter: 115, today: 1, yesterday: 0