よもぎ/落ちる!25
Last-modified: Thu, 25 Jun 2020 00:41:38 JST (1001d)
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落ちる!その瞬間、目が覚めた。ワタシはホッとしてベッドから起き上がる。トイレに向かう。ドアを開け1歩踏み出す。床がなかった。落ちる!その瞬間、目が覚めた。ワタシはハッと辺りを見回す。満員電車の中、ワタシは誰にも見られていなかった。駅に到着する。人の流れに乗って階段を降りる。後ろからドンと押される。落ちる!その瞬間目が覚めた。心臓がバクッと大きく拍動する。会議中、ワタシはさもメモをとっていたかのように手を動かす。意見を求められる。冷や汗の発言。どうにかしのぎ湯飲みに手をのばす。すべった。落ちる!その瞬間、気がついた。私は気持ちのいい潮風に吹かれていた。沁みるような青い海と白い波が目の前に迫ってくる。靴は崖の上に揃えておいてある。
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この話が含まれたまとめ 
評価/感想 
初出/概要 
超短篇・500文字の心臓 / 第30回競作「落ちる!」 / 参加作
執筆年 
2003年?
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