よもぎ/気がつけば三桁

Last-modified: Wed, 03 Feb 2021 23:10:16 JST (353d)
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夕焼けに誘われて、4歳になる娘のミヤと公園散歩にでかけた。

一番星みーつけた。二番星みーつけた。

「すごいなぁ、ミヤはもう10まで数えられるんだね」

「もっともっとかぞえれるよ」

娘は歩きながら数をかぞえた。

23、24、25・・・

秋の日暮れは早い。あたりはどんどん薄暗くなってきた。

51、52、53・・・

そういえば百の怖い話をすると幽霊に会えるとか。

そう思ったとたんゾクッと背が震えた。

78、79、80・・・

なにかいる。池の葦の茂みに、木立の暗がりに。

数えるのをやめなさい、そう思ったが声がでない。

98、99、!

なにかが襲いかかってくる。

とっさに娘を抱きかかえると、背にドンと衝撃が走った。

生臭さと悪寒に包まれた。

「パパ!100だよ!」

娘の明るい声に、悪寒がうそのように消えた。

ジャンル Edit

怪談夕方公園?数字

カテゴリ Edit

超短編/カ行

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評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

超短篇・500文字の心臓 / 第100回競作「気がつけば三桁」 / 参加作

執筆年 Edit

2010年?

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