よもぎ/お城でゆでたまご2

Last-modified: Thu, 25 Jun 2020 00:39:35 JST (487d)
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お城でゆでたまごが禁止になったのにはわけがある。

庭の梅の木にうぐいすが一羽おったげな。

それを見た奥方様がうぐいすの糞をご所望になった。

うぐいすの糞は女の肌を白くするのじゃそうな。

さっそく腰元が糞を取りにつぼを持って庭にでたが、

うぐいすめ、なかなかうまいこと糞を落とさぬ。

困った腰元はこっそり鶏小屋へ行き、糞をすくって

つぼにいれておいたと。知らぬということは恐ろしい。

美しくなりたい一心で、奥方様はそれを顔に塗っておった。

夜、殿が奥方様を抱き寄せるとなにやら鶏くさい。

わけを訊ねるとうぐいすの糞だという。奥方様は

「ゆで卵のようにつるりと白くなりたいのでございます」

とさめざめ泣いた。お優しい殿は、

「わしは生たまごのほうが好きじゃ」と慰めた。

それで殿が禁止になさったんだとさ。とってんこう。

ジャンル Edit

??殿?奥方?とってんこう?オノマトペ?

カテゴリ Edit

超短編/ア行

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選評/感想 Edit

初出/概要 Edit

超短篇・500文字の心臓 / 第25回競作「お城でゆでたまご」 / 参加作

執筆年 Edit

2003年?

その他 Edit

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