まつじ/捩レ飴細工
Last-modified: Thu, 16 Sep 2021 23:36:36 JST (1287d)
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日本という国の首都東京にあるたとえば新宿原宿池袋もしかして秋葉原それでなければ六本木丸の内に似たこの場所は上野アメ横か浅草はたまた深川不動尊あたりに並ぶ仲見世もしくは中野ブロードウェイ的な神田古書街のようになりつつあり、パリカイロ上海ラスベガス京都バンコクの風情も漂う。
世界中に散らばった神様の涙がドロップスになったことから分かるようにその体には液状の飴が入っていて、それを細工してこの世をつくったのだそうな。
というのは頭の悪いことにそんなものをうっかり落としてしまった本人の談で、地球とつながる奇体で複雑な飴玉を拾い膨れ上がる悪戯心と好奇心でワタシが表面をつまんで捻り逃げたどこだか分からない砂漠やパンパや遺跡の類もちらほら覗くこの通りを歩く韓国人みたいな白人男性、黒人女性みたいな象、イカみたいな犬、座布団みたいなパリジェンヌ、武士を眺めながら地上の飴よりも簡単にカタチを変えるそいつヲ今日もユビ先でクルクルうふふと弄ルの抱けど時分は今どう生っているのか良く溺た脳ミソまで捩れナニかと混じっ手イク乃が尾モ白くテ止マラ無いシ肩なゐウフふ符フふ婦フふ訃フ。
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評価/感想 
超短篇・500文字の心臓 / 第70回競作「捩レ飴細工」 / 参加作
執筆年 
2007年?
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