まつじ/ブルース6

Last-modified: Mon, 28 Mar 2022 23:17:16 JST (700d)
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 過去から来たという人と、未来から来たという人と、事情の飲み込めない私で食卓を囲む。囲むといっても用意は一人分しかない。晩飯前に現れられても困る。

 何をしに来ましたか。餃子を頬張りながら尋ねる。

 過去から来た方は、未来を見に来たのだという。腹が減っているようだ。

 未来から来た方は、過去を見に来たのだという。腹が減っているようだ。

 米は多めに炊いてあるから、食べさせてやらんこともないが。

 過去から来た方が、過去を変えに来たとかではないんですね、と未来から来た方にいうと、そんな阿呆なとご返答、二人ともがハッハッハ。

 なぜ私がこんな事態に巻き込まれているのか、誰も説明してはくれない。

 餃子を頬張る。米を頬張る。口のなかでいっしょにして、リズムよく食べる以外することがない。

 餃子を頬張る。米を頬張る。咀嚼する。

 事情は飲み込めないが。もぐ、もぐもぐもぐ。やり過ごす。早く帰ってくれまいか。私の飯はやはり私が食う。

ジャンル Edit

餃子??ご飯過去?未来もぐ?わたしコメディ

カテゴリ Edit

超短編/ハ行

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評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

超短篇・500文字心臓 / 第186回競作「ブルース」 / 参加作

執筆年 Edit

2022年?

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