まつじ/あおぞらにんぎょ
Last-modified: Tue, 21 Dec 2021 23:34:45 JST (828d)
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「 」
うん。おそらなの。
「 」
ううん。わたしが、ほしいなとおもったら、そうなったの。いいこにしてたからだとおもう。
「 」
だからみんな、おそらをかくしてるみたい。
「 」
でも、よるにはおつきさまとか、おほしさまがみえて、きれいだよ。
「 」
あれはわたしのじゃないし、わたしは、こっちのほうがすきだから。
「 」
やだ。あげない。
「 」
わかんない。
「 」
それか、いもうとやおとうとができたら、みせてあげるかもしれないけど。
「 」
うん。そしたら、かんがえる。
「 」
へへ。かわいいでしょ。ここにくもがあって、ほら、ここににじがあって、わたしのあかちゃんにもみせてあげたいなあ。おそらなのよ、わたしの、おにんぎょさん。
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初出/概要
超短篇・500文字の心臓 / 第101回競作「あおぞらにんぎょ」 / 参加作
執筆年
2011年?
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