空虹桜/最新式の罠
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馬鹿なヤツのことなんて知らねぇ。と言ったものの、馬鹿側に括られてしまうのは否めないため、それ以降は黙っている。
日常生活にフルフェイスマスクが必要なここは火星だ。酸素の供給と砂塵の回避を兼ねるマーズクがないと生きられない。人間はなかなか光合成を実現しない。
必然、個性はマーズクに現れるから、ラメ入り。発光。あるいはモジャモジャと、過去のファッションムーブメントを繰り返しては消えていく。
そのマーズクが古かったり恥ずかしかったりするのは、ひとえに流行廃りのせいだ。ただ「マーズクをしない」は命に関わるから選択できない。
なので、透明のマーズクは酷く如何わしく、卑猥だった。睫毛や鼻、歯どころか、産毛まで見えてしまうなんて、そんなのあり得ない!
と思っていたのに、今、手元に透明のマーズクがある。高いのに。高いのに。と、思っていたけど買ってしまった。買ってしまったのだ。後悔役にたたず。
これを被るのか?被ってしまうのか?被って良いのか?火星人としての尊厳とプライドはどこに行ったのか?
と、理論武装しようとする傍らに、ドキドキしている自分がいることを否定できない。限りなく快楽に近い緊張。
快楽。
※初稿につき、最終稿は後日公開予定。
ジャンル 
クリミナリゼーション?、非通念性?、SF、火星?、卑猥?、卑猥?、ラメ?、プライド、ドキドキ?、オノマトペ
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書き下ろし
執筆年 
2026年?