まつじ/百年と八日目の蝉
Last-modified: Tue, 09 May 2023 23:31:56 JST  (909d)
	
		
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おれたちは、おまえらの尺度で生きているのでは無ぇというのに、どうしてもおまえらはそうやって比べねばならねえのだな。そうやってどこか哀れの眼で聞くのだな。それに、おれの仲間の死ぬのを見て、ああきっとどうせおれも死ぬのだろうと思っているのだな。ほんとうに可愛いことだな。おれだけでは無ぇというのに。
おまえが死んだそのあとも、おれは鳴くだろう。
そういうことも、あるってことさ。
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評価/感想  
初出/概要  
超短篇・500文字の心臓 / 第157回競作「百年と八日目の蝉」/正選王作
執筆年  
2017年?
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