胡乱舎猫支店/クスクスの謎
Last-modified: Wed, 24 Jun 2020 23:33:55 JST (1372d)
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眠れないままの朝、まだ薄暗い窓の外を見ると道路に白線が引かれていた。
いや白じゃない黄色…?ぽい。
近寄って見るとわかった。ああコレ、多分ウワサの。
写真でも見た事あるけど実物は初めて見た、そうアレだ。きっと。
どこまで続いているんだろう?
地平線までとかならカッコいいけどここにはそんなもの無いし、途中まで追いかけて面倒になってやめた。ほんと、どこまでだよ?
もうずーっと昔からあると言うかやっていると言うか。一説によると旅立つものが帰るための道標に撒いて行くとか。ほら、童話だかなんかでパン屑とか巻いたみたいに。
でも結局、鳥や動物なんかに食べられたり、掃除されたりして昼頃には無くなってしまうらしい。
ま、そりゃクスクスだもん。
そろそろ眠くなって来た、帰ろう。
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初出/概要
超短篇・500文字の心臓 / 第144回競作「クスクスの謎」 / 参加作
執筆年
2015年?
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