胡乱舎猫支店/その瞬間

Last-modified: Wed, 24 Jun 2020 23:44:36 JST (1394d)
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 3年です、一緒に暮らして。ええ、誘ったんです、「ウチに来ない?」って。彼、色々大変だったみたいだから。生活のことも勉強のことも何もかも支えたんです、3年間。籍を入れなかったのは彼が「けじめをつけたい」って言ったからです。「試験に受かってちゃんと就職してそれから」って。そんな誠実なところも好きなんです。


 3駅しか離れていない所にいたなんてね。見つかんないとでも思った?舐めてんの?突然帰って来なくなって、新しい部屋で新しい生活、新しい……くないかぁ古い女なんだよねぇ?そっちのが。どぉして自分達が被害者って顔すんの?わるものに追い詰められた悲劇のヒーローとヒロイン気取り?あああっくっさい臭う臭う、ナニソレ?腐ってない?


 どーでもいいと思った。ホント全部どーでも。触りたくないし。でもあの女の指、あの貧相な指にこれ見よがしに光ってたリング、あれってアレじゃない?カタログにチェックつけてたヤツじゃないの?!


 よくわからない……どうして……ねェ……ドコ?……ココ……。

ジャンル Edit

愛憎?浮気??カタカナ数字

カテゴリ Edit

超短編/サ行

この話が含まれたまとめ Edit

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評価/感想 Edit

初出/概要 Edit

超短篇・500文字心臓 / 第175回競作「その瞬間」 / 参加作

執筆年 Edit

2020年?

その他 Edit

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