空虹桜/野音のステージ向かって左にある売店のおばちゃんの想い出話

Last-modified: Sun, 29 Dec 2024 23:48:57 JST (176d)
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 缶ビールの値段がどれだけ上がったかは、歴史なり経済の教科書に書いてあるでしょ?でも、いくら円安だからって、プラザ合意以前には戻らないんだから、行き着く先みたいなモノはあるんですよ。何事も。上限は。

 ここで仕事してるとね、いろんな人の幸せに何度も何度もたくさん出会えるんです。人の幸せを妬ましく思う時もありますよ。そりゃ。人間ですもの。でもね、3000人とかの圧倒的人数の幸せに、一人の妬みが勝るなんてことは無いんです。もしも勝るほど妬めるのだとしたら、それは人じゃないですよ。

「本当に、わたしたちは、幸せでした!!」

 そう言って、キャンディーズは解散したと祖母に聞きました。昭和の懐かしライヴ映像なんて今じゃ滅多に見ないけど、たぶん、本当に幸せだったんでしょうね。

 でも、幸せって、なんなんでしょ?

 同じ日々の繰り返しを嘆くわりには変化に怯えていて、そのクセ、新しさや若さを求めるけれど、それを生かすことはできない。もちろん、ここは職場ですから、しばらくはどうやってご飯代を稼ぎましょう? なんて、考えますけど、次の幸せのためになら、ちょっとぐらいの我慢も、時に必要なんでしょうね。

 ただ、淋しくないって言ったら嘘になります。

※初稿につき、最終稿は後日公開予定。

ジャンル Edit

日比谷公園音楽?仕事経済?音楽幸せ?数字祖母わたしキャンディーズ?

カテゴリ Edit

超短編/ヤ行

この話が含まれたまとめ Edit

すぐ読める野音のステージ向かって左にある高い木の上に営巣した鳥とかの話

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初出/概要 Edit

書き下ろし

執筆年 Edit

2024年?

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