膵がん；術前化学放射線療法/ネオアジュバント化学放射線療法；S-1

膵がん；術前化学放射線療法/ネオアジュバント化学放射線療法；S-1

HOPS-BR 01. Int J Radiat Oncol Biol Phys. 2019; 105: 606-617. PMID: 31306735

・切除可能境界膵がんに対する, S-1同時併用化学放射線療法 および ゲムシタビンによる全身化学療法.

・HOPS-BR 01；第2相試験 

・放射線療法：50.4Gy/28回；同時併用化学療法：S-1 80 mg/m2 (放射線治療施行日）

・化学放射線療法後にゲムシタビンによる化学療法を施行 (1000 mg/m2 on days 1, 8, 15；3サイクル）

・Primary outcome: 術前治療と切除術施行例におけるR0切除率 (>74%)

・45例；21例は手術が行えなかった；病勢増悪 14例, 有害イベント 5例, 同意撤回 2例 (４例はドロップアウト後に切除が行われた)

・per-protocol set (PPS) における切除率 53%, full analysis set (FAS)における切除率 62%

・R0切除率： PPS 96% (95% CI 79-100), FAS 96% (82-100)

・中央全生存期間 17.5ヶ月, 中央無増悪生存期間 10.5ヶ月

・外科的切除が行われた患者群では, 切除が行われなかった患者群と比較して, 生存成績が良好であった；中央全生存期間： PPS 27.9ヶ月 vs. 12.3ヶ月 (p=0.001), FAS 32.2ヶ月 vs. 11.8ヶ月 (p