カードストーリー /K' の変更点


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#contents

*SSR [#SSR_story]
**微睡の面影 [#SSR01]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|さ、お昼ご飯も終わったし、&br;次はお掃除しようかな。|
|~〇×|(……あれ? K'さんの部屋の障子が少し開いてる。&br;来てるのかな?)|
|~〇×|猫ちゃんとかが部屋に入ってるといけないし、&br;覗いてみよう。|
|~〇×|……!|
|~K'|すー……。|
|~〇×|K'さん……!?|
|~K'|ん……。|
|~〇×|っと……。&br;大声出して起こしちゃったらダメだよね。|
|~〇×|(でも、びっくりした。K'さんが道場にいるのも珍しいのに、&br;眠ってるところなんて見た事なかったから……。)|
|~〇×|(寝顔とか少し気になるけど、&br;勝手に入っちゃいけないよね。)|
|~K'|う……ん……。|
|~〇×|(あれ? k’さんの服が少し汚れてる……。&br;もしかして誰かと戦ったりしたのかな……。)|
|~〇×|少しだけなら……。&br;K'さん、勝手に入ってごめんなさい。|
|~〇×|お邪魔します……。|
|~K'|……すー……すー……。|
|~〇×|ぐっすり寝てる。お仕事大変だったのかな。&br;ケガの方は……。|
|~K'|…………ん……。|
|~〇×|よかった。少し汚れてただけで、&br;ケガとかはしてないみたい。|
|~〇×|でも、汚れは取ってあげた方がいいよね。&br;タオルで取れるかな?|
|~K'|んん……。|
|~〇×|わっ……。&br;お、起こしちゃったかな?|
|~K'|……。|
|~〇×|はぁ……。&br;よかった。眠ってるみたい。|
|~〇×|それにしてもタオルじゃ汚れが落ちないな。&br;あ、そうだ。|
|~〇×|温かく湿らせたタオルなら取れるよね。|
|~〇×|失礼します……。|
|~K'|ん……。|
|~〇×|うん、今度は取れたみたい。&br;よかった。|
|~〇×|それにしても、K'さんたちの仕事の詳細って&br;よく知らないんだよね……。|
|~〇×|危険だから、巻き込まないようにって言われて&br;教えてくれないし……。|
|~〇×|きっと、何かの調査をしていたんだよね……。|
|~〇×|(そういえばあの時も――)|
|~〇×|よし、買い物はこれくらいで大丈夫かな。|
|~〇×|それにしても今日は人が多いな。|
|~〇×|あれ? あそこにいるのって、マキシマさんだ。|
|~〇×|マキシマさっ……!|
|~???|そっちはダメだ。|
|~〇×|きゃっ……!|
|~K'|大人しくしてろ。|
|~〇×|K'さん!?|
|~K'|もう少しで罠にかかるんだ。&br;片付くまでここにいろ。|
|~〇×|え、罠って?|
|~K'|それは知らなくていい。&br;オレたちがいなくなるまでここで大人しくしてろよ。|
|~〇×|は、はい……。|
|~〇×|(一体何が……。)|
|~〇×|(あ、マキシマさんが黒づくめの男の人たちに&br;取り囲まれた!)|
|~マキシマ|なんだ、お前さんらは?|
|~〇×|(K'さんが言ってた罠ってこれのこと?)|
|~〇×|(マキシマさん、ワゴンの車に連れて行かれる……、&br;大丈夫かな……。)|
|~マキシマ|そろそろ、いいだろう。&br;ふんっ!|
|~マキシマ|はっ!|
|~〇×|すごい、マキシマさん、黒づくめの人たちを&br;みんな倒していく……。|
|~〇×|……ん? そういえば、K'さんどこに行ったんだろう。&br;周りにもいないみたいだし……。|
|~マキシマ|よし、片付いたようだな。&br;車のエンジンは……かかるようだ。|
|~マキシマ|行くぞ、相棒!&br;助手席に乗れ!|
|~K'|ああ、わかってる。|
|~〇×|ええ!?&br;K'さんいつの間に?|
|~〇×|行っちゃった……。&br;今のは何だったんだろう……。|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~K'|よぉ。|
|~〇×|K'さん!&br;この前は大丈夫だったんですか?|
|~K'|ああ。|
|~〇×|よかったです。&br;心配したんですよ。|
|~K'|別に大した奴らじゃない。|
|~〇×|でも、あの黒づくめの人たちって&br;なんだったんですか?|
|~〇×|K'さんたちはあの人たちを&br;追いかけてたんですよね?|
|~K'|ただの残党狩りだ。|
|~〇×|そうですか……。|
|~〇×|(うーん……これ以上聞いちゃダメそうだよね、きっと……。)|
|~マキシマ|よう、邪魔するぞ。|
|~〇×|あ、マキシマさんこんにちは。&br;どうしたんですか?|
|~マキシマ|ケーキを買ってきた。&br;お前さんが好きだと思ってな。|
|~〇×|わぁ。おいしそうですね!&br;でも、どうして……?|
|~マキシマ|この前居合わせたんだろう?&br;迷惑をかけたお詫びだ。|
|~〇×|い、いえ。そんな……。|
|~K'|……おい。そんなもん持ってくんな。|
|~マキシマ|何を言ってる。事情は説明できないにしても、&br;無事だってことは×に伝える義務があるだろ。|
|~K'|ちっ……。|
|~〇×|マキシマさん、&br;ありがとうございます。|
|~マキシマ|いいや、いいんだ。|
|~マキシマ|それより、茶をくれるか?&br;このケーキには緑茶が合うんだ。|
|~K'|ったく、無事に決まってんだろ。|
|~マキシマ|わかってても本人の口から&br;聞きたいことってのがあるんだぜ、相棒。|
|~K'|うぜえ。|
|~〇×|ふたりが無事だったらいいんです。&br;マキシマさんもケーキありがとうございます。|
|~〇×|すぐにお茶を入れますね!|
|~〇×|あのあと、K'さん、ちょっと嫌そうにしながら、&br;三人で一緒にケーキ食べたんだよね。|
|~〇×|でも、結局何があったのかは&br;教えてもらえなかったな……。|
|~〇×|(教えてもらえないことが多いのは仕方ないけど……。&br;距離感があるみたいで、少し寂しいな。)|
|~K'|ん……。|
|~〇×|っと、いけない。&br;思わず長居しちゃった。|
|~〇×|(それにしてもよく寝てる……。)|
|~〇×|K'さん、全然起きないな。|
 
|①|>|CENTER:~起こす|
|~|~〇×|寝かせておいてあげたいけど、&br;この時間帯に寝すぎるとあとがきついよね。|
|~|~〇×|K'さん、起きてください。|
|~|~K'|んん……うるさい。|
|~|~〇×|ご、ごめんなさい!&br;おはようございます!|
|~|~K'|…………。|
|~|~〇×|あれ? K'さん?|
|~|~K'|……すー……。|
|~|~〇×|もしかして、今の寝ぼけてたのかな?|
 
|②|>|CENTER:~ブランケットをかける|
|~|~〇×|寝てると寒くなるよね。&br;ブランケット持ってこようかな。|
|~|~〇×|起こさないようにそーっと……。|
|~|~K'|んっ……。|
|~|~〇×|わっ、起こしちゃったかな?|
|~|~K'|……んーいま行く……すー……。|
|~|~〇×|ふぅ……よかった……。|
|~|~〇×|それにしても、K'さん気持ちよさそうに&br;寝てるな。|
 
|③|>|CENTER:~何もしない|
|~|~〇×|こういう時ってツンツンしたくなるけど、ダメだよね。|
|~|~K'|……んんっ……。|
|~|~〇×|……!|
|~|~〇×|(ど、どうしよう。腕つかまれちゃった!)|
|~|~〇×|K'さん……もしかして起きてます?|
|~|~K'|……菓子いらねー……すー……。|
|~|~〇×|……まだ寝てるみたい。&br;手も離してくれたし、よかった……。|
 
|~〇×|ふぁ……。|
|~〇×|(私も、今朝は朝稽古の用意で早かったんだよね。)|
|~K'|……。|
|~〇×|K'さんの気持ちよさそうな寝顔見てたら&br;私も眠くなってきたかも。|
|~〇×|寝るなら、部屋に戻らないとダメなのに……。&br;ふぁ……。|
#endregion
 

''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|んんっ……。|
|~〇×|ふぁ……。|
|~〇×|(あれ……私、寝てた?)|
|~〇×|これ……ブランケットだ。&br;誰かかけてくれたのかな?|
|~〇×|あ、あれ……ここは……?&br;私の部屋じゃ……ない?|
|~K'|…………寝すぎ。|
 
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|~〇×|K'さん!?&br;なんでここに……。|
|~K'|ここ、オレの部屋。|
|~〇×|(そうだ! K'さんの寝顔見てたら&br;私も眠っちゃってたんだ!)|
|~〇×|あれ、じゃあこのブランケットも……。|
|~K'|オレがかけた。|
|~〇×|えっ、あ、あの、あの、&br;ブランケットありがとうございます。|
|~K'|……別に。|
|~〇×|(K'さん、いつも以上に不愛想になってる気が……。&br;もしかしなくても、怒ってる?)|
|~K'|……何?|
|~〇×|い、いえ、何も!|
|~〇×|(ここは素直に謝った方がいいよね。)|
|~〇×|K'さん、すみません。&br;勝手にお部屋に入って寝てしまって……。|
|~K'|別に、怒ってない。|
|~〇×|え、そうなんですか?|
|~〇×|(じゃあどうしてK'さんいつもより&br;不愛想な感じなんだろう……。)|
|~〇×|あの~……。|
|~K'|なんだよ?|
|~〇×|い、いえ、何も。|
|~〇×|(なんで不愛想なんですかなんて&br;聞けないよね。)|
|~K'|…………。|
|~〇×|(あれ……? K'さん、耳が赤いような……。)|
|~K'|……目が覚めたら×がいてびっくりした。|
|~K'|横で気持ちよく寝てるし、全然起きねぇし……。|
|~〇×|す、すみません。|
|~〇×|(そっか、それで赤くなってたんだ。&br;照れくさそうなK'さんって結構意外……可愛いなぁ。)|
|~K'|女ならもうちょっと警戒した方が……。|
|~〇×|ふふ……。|
|~K'|……何だよ。|
|~〇×|いいえ。ブランケットのお礼にお茶でも入れますね。|
|~K'|……そういうのはいい。もう少し休んどけよ。|
|~〇×|いいんですか?&br;あんまり長居しても迷惑なんじゃ……。|
|~K'|迷惑だったら止めない。|
|~〇×|じゃあ、もうちょっとだけお邪魔しますね。|
|~K'|ああ。|
|~〇×|K'さんはよく眠れましたか?|
|~K'|ああ、まあ。|
|~〇×|それならよかったです。&br;ゆっくり睡眠をとるのも大事ですから。|
|~K'|そんなに寝なくてもいつもなら問題ない。|
|~〇×|ダメですよ。ゆっくり寝てくれないと、&br;私も心配しちゃいます。|
|~K'|だからオレが寝ていたのを見ていたのか?|
|~〇×|そういうわけじゃないんですが……。|
|~〇×|(ケガをしてるんじゃないか心配してたって言ったら、&br;余計なお世話だって思われそうだし……。)|
|~〇×|障子があいてたので、猫ちゃんが&br;入っていないかなぁっと心配になりまして。|
|~K'|それくらいなら自分で気づく。|
|~〇×|ふふ。でも、ぐっすり寝ていましたよ。|
|~K'|…………。|
|~〇×|K'さん?|
|~K'|今回はちょっと疲れがたまっていてうっかり眠ってしまったが、&br;普段はそんなことはない。|
|~〇×|自分の部屋ですから、&br;ここにいるときは気を張らなくていいんですよ。|
|~〇×|ね、K'さん。|
|~〇×|(K'さんにとってここが、&br;いつでも安らげる場所になればいいな。)|
#endregion
 


-----

**胸焦がす走り火 [#SSR02]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|K' vs ナギ。&br;戦いも大詰めを迎えた頃――|
|~K'|遊びは終わりだ。&br;とっとと倒れやがれ、ナギ――!!|
|~ナギ|っ……! まだまだ!!|
|~K'|チッ……うぜぇ!!|
|~K'|(くそっ……ナギの野郎もうぜぇが、&br;なんで俺はここまで熱くなってんだ……!?)|
|~包|――K'さん、ゲームではクールに決めてくれるけど……。|
|~包|リアルでは、×お姉ちゃんのこととなると&br;すぐ熱くなっちゃうもんね?|
|~K'|(……。んなわけあるかよ。)|
|~〇×(主人公)|あれ? K'さん!|
|~K'|……見つけた途端走り寄ってくることないだろ。&br;何か用か。|
|~〇×|えっ?&br;えっと、そういうわけじゃないんですけど……。|
|~〇×|……他のみなさんはよく道場に顔を見せに来てくれますけど、&br;K'さんの顔を見られるのって、今では結構レアだから。|
|~〇×|だから、ちょっと嬉しかったのかもしれません。|
|~K'|――……。|
|~K'|……。のんきなこと言ってないで、&br;さっさと行けよ。|
|~K'|買い出し、急ぐんだろ?|
|~〇×|あっ、そうでした!&br;大門さんから急ぎの用事が来てて――|
|~〇×|……って。K'さん、どうしてそれを?|
|~〇×|あ、大門さんから!|
|~〇×|すみません、K'さん。失礼します!&br;今度、道場に遊びに来てくださいね!|
|~〇×|はい、〇です!&br;すみません、買い物したらすぐ戻ります~!|
|~K'|……日常、って感じか。|
|~K'|この分なら、&br;そろそろ俺の監視も必要なくなりそうだな。|
|~K'|……。&br;もう厄介事に巻き込まれるなよ。|
|~K'|(やっと……。&br;やっとあいつは、元の暮らしを取り戻せたんだ。)|
|~K'|(なのに、ナギの野郎はまた……!)|
 
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|~ナギ|!?|
|~K'|これで終わりだ、ナギ――!!|
|~K'|(……終わった。&br;これであとは、あいつを助け出すだけだ。)|
|~K'|(……×……!)|
|~K'|(……とか、&br;馬鹿みてぇに熱くなってた俺をぶっ飛ばしてぇ……。)|
|~〇×|K'さん!&br;黒毛和牛カルビ、焼けました!|
|~K'|…………。|
|~〇×|? K'さん……?|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|(K'さん、さすがにまだ機嫌悪そうだなぁ……。&br;出されたお肉は素直に食べるけど。)|
|~K'|…………。|
 
|①|>|CENTER:~機嫌直してくださいね|
|~|~〇×|K'さん。機嫌直してくださいね。|
|~|~〇×|ナギさんは、その……。&br;まだ私達と接することに慣れてないと思うので……。|
|~|~K'|……んなことはわかってる。|
 
|②|>|CENTER:~お肉、おいしいですか?|
|~|~〇×|お肉、おいしいですか?|
|~|~K'|……。|
|~|~〇×|よかったら、もう一皿頼みましょうか?|
|~|~K'|……。任せる。|
|~|~〇×|はい! じゃあ頼んじゃいますね。&br;えーっと……。|
|~|~K'|……。はぁ……。|
|~|~K'|アンタ、お気楽だな。|
|~|~〇×|えっ?|
 
|~K'|ひとつ聞くぞ。……アンタ、一時はあんなひどい目に&br;遭わされたってのに、まだあいつらとつるむ気なのか?|
|~〇×|あいつらって言うと……。|
|~K'|あいつらしかいねぇだろ。|
|~〇×|ええっと……。|
|~〇×|確かに、あのときは大変でしたけど。でも、今はナギさんも&br;ヨミさんも、普通の暮らしをしようと思ってるみたいですよ。|
|~〇×|今回のは、さすがにやりすぎでしたけど……。&br;ちょっと魔が差しただけだと思ってます。|
|~K'|ちょっと? 魔が差した?&br;……俺には、とてもそうは思えないな。|
|~K'|厄介事を持ち込むような連中との付き合いは&br;未然に断ち切ろうとは思わねぇのかよ。|
|~〇×|うーん……。&br;確かに、そのほうが安全なのかもしれないですけど。|
|~K'|だろ?|
|~〇×|でも、多分ナギさんたちは、&br;この世界に頼れる人がいないと思いますから……。|
|~〇×|私にできることがあるなら助けになってあげたいなって、&br;今でもそう思ってるんです。|
|~K'|――……。|
|~K'|……つまりなにか? アンタはいまだに貧乏くじを&br;引かされ続けてるってわけか。|
|~〇×|ええっ?&br;そ、そんなことはないと思いますけど……!|
|~K'|……はぁ。もういい、わかった。|
|~K'|この話は終わりだ。&br;追加の肉、よろしく。|
|~〇×|あっ、はい……!|
|~K'|…………。|
|>|数日後――|
|~〇×|(わぁ。今日はいい天気だなぁ……。)|
|~〇×|(暑くもなく寒くもなく。&br;風が気持ちよくて、庭では鳥が鳴いて……。)|
|~〇×|(軒先ではK'さんがのんびりスマホゲームで遊んで……。&br;…………。)|
|~〇×|け……K'さん!?|
|~〇×|(いつの間に道場に……!? しかも完全に風景に&br;溶け込んでて、一瞬気がつかなかった!)|
|~K'|…………。|
|~〇×|あ、あの……K'さん?|
|~K'|俺に構わなくていい。&br;仕事してろ。|
|~〇×|でも、道場の誰かに用事があって来たんじゃ……?|
|~K'|……。&br;用事なら、今済ませてる。|
|~〇×|……???|
|~K'|…………。|
|~〇×|と、とりあえず。&br;よかったら、お茶でも淹れましょうか?|
|~K'|いい。|
|~K'|……アンタ。朝から働きっぱなしだろ。&br;少し休憩したらどうだ。|
|~〇×|えっ? 朝からって――|
|~K'|いいから。隣座れ。|
|~〇×|! は、はい……。|
|~〇×|(……手、引っ張られて&br;思わず座っちゃったけど……。)|
|~K'|……。|
|~〇×|(……。まぁいっか。)|
|~〇×|(理由はわからないけど、K'さんが道場に来てくれるなんて&br;めったにないことだしね。)|
|~〇×|(少しだけ、隣でゆっくりさせてもらおうかな。)|
#endregion
 

''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~K'|…………。|
|~〇×(主人公)|(K'さんが遊んでるのは……&br;銃を持って撃ちあうゲームかな?)|
|~〇×|(ふふっ。この間はリアルでサバイバルゲームをしたのに、&br;こっちでもやってるんだ。)|
|~〇×|(……あ、今一人倒した! すごい……!)|
|~K'|っ……!|
|~K'|……おい。離れろ。顔……近い。|
|~〇×|えっ? ……あっ、ご、ごめんなさい!|
|~K'|…………。|
|~K'|見てて楽しいかよ。|
|~〇×|え? えっと……。|
 
|①|>|CENTER:~楽しいです!|
|~|~〇×|はい、楽しいです!|
|~|~K'|…………。|
 
|②|>|CENTER:~見とれちゃいました|
|~|~〇×|えっと……その、K'さんのプレーがうまいなぁって&br;見とれちゃいました。|
|~|~K'|……。別に、普通だ。|
 
|~K'|見ててもいいが、あんまり近づくなよ。|
|~〇×|はいっ。|
|~〇×|(あ……そういえば。)|
|~〇×|K'さん。その……。|
|~〇×|K'さん、この間のサバゲーのとき、&br;私のことすごく心配してくれてたみたいですね。|
|~〇×|ずっとそわそわして、落ち着かない様子だったって&br;包くんが――|
|~K'|死んだ。|
|~〇×|えっ!?&br;……って、ゲームの話ですか。|
|~K'|っ、アンタが俺の手元を狂わせるようなことを&br;言うからだっ。|
|~〇×|?|
|~K'|っ……くそ。|
|~K'|別に、心配なんてしてねぇ。|
|~〇×|そ、そうですか?&br;でも……。|
|~〇×|焼肉屋さんに飛び込んできたときのK'さん、&br;ものすごく不安そうな顔して――|
|~K'|っ!!|
|~〇×|もがっ!? ん、ん~!|
|~K'|それ以上しゃべるな!&br;黙ってろ、ったく……!|
|~〇×|――ぷは。も、もう……!&br;何も口を塞がなくっても……!|
|~K'|うるせぇ。|
|~〇×|(ゲームに戻っちゃった。)|
|~K'|…………。|
|~K'|……。&br;別に、心配にも不安にもなってない。|
|~K'|ただ、アンタが俺の手の届かないところで&br;誰かにどうこうされるのは、気に食わねぇんだよ。|
|~K'|……だから、そうならねぇように見張ってる。|
|~〇×|K'さん……。|
|~K'|……居座られてうぜぇなら、帰る。&br;そうでないなら、ここでゲームさせろ。|
|~K'|そのくらいいいだろ。|
|~〇×|……。はい、わかりました。|
|~〇×|好きなだけくつろいでいってください。&br;これからも。|
|~〇×|K'さんがここに遊びに来てくれるのは、&br;私も嬉しいですから!|
|~K'|っ……。|
|~K'|……。&br;そういうとこだぞ、アンタ。|
|~〇×|え?|
|~K'|そういうガキみてぇな無邪気な顔。&br;……やたらと他の奴の前でするなよ。|
|~〇×|……?|
|~K'|チッ……、ったく。|
|~〇×|(……。&br;よく、わからないけど……。)|
|~〇×|(これからは、K'さんも道場に遊びに来てくれるんだ。)|
|~〇×|わ。すごい!&br;今のどうやったんですか?|
|~K'|っ!&br;だから、近いって言ってるだろうが……!!|
#endregion
 



-----

**わがままな執事 [#SSR03]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~K'|……執事喫茶?|
|~マキシマ|ああ。紅丸の知り合いが経営している店なんだがな。&br;そこに関して黒い噂が流れているようだ。|
|~マキシマ|執事喫茶の売り上げが、&br;命を扱う取引に使われている、とな。|
|~K'|人身売買の可能性があるってことか。|
|~マキシマ|まあ、紅丸の知り合いならそんな心配はないだろうし、&br;まったくのデマって可能性も高いが――|
|~マキシマ|念のため、不審な点がないか調べたほうがいいだろう?|
|~マキシマ|そういうわけで、&br;お前さんにはその執事喫茶に潜入してもらう。|
|~K'|……は?|
|~マキシマ|もちろん、執事役のスタッフとしてな。&br;心配するな、話はつけてある。|
|~K'|おい、待て。なんでそうなる。&br;潜入捜査なら、テメェのほうが得意だろ。|
|~マキシマ|俺だって出来るなら変わってやりたいさ。何しろ、&br;執事の接客だけじゃなく、スイーツも評判の店だからな。|
|~マキシマ|だが、俺じゃあ目立ちすぎるだろう?&br;それじゃ潜入の意味がない。|
|~K'|……チッ。|
|~マキシマ|そうふてくされるな。&br;ちゃんとサポートはする。|
|~マキシマ|頼んだぞ、相棒。|
|~K'|うぜぇな、何が執事だ……。&br;こんなふざけた格好する羽目になるとは――|
|~〇×(主人公)|あれ? K'さん!|
|~K'|……!&br;なんでアンタがいるんだよ……。|
|~〇×|紅丸さんに頼まれて、&br;お店のお手伝いをしてるんです。|
|~K'|また厄介ごとに巻き込まれてんのか。&br;相変わらずだな。|
|~〇×|そういうK'さんは、どうして?|
|~K'|……別に。|
|~〇×|こんなところで会えるなんて思いませんでした。|
|~〇×|(K'さんとはなかなか会えないから、嬉しいな。)|
|~K'|俺も、&br;まさかアンタの顔が見られるとは思ってなかった。|
|~K'|だが何も今じゃなくてもいいだろ……。&br;こんな格好……最悪だぜ。|
|~〇×|えっ、そんなことないです!&br;執事の制服、似合ってますよ。|
|~〇×|K'さんのこういう格好、&br;ちょっと意外ですけど、素敵です。|
|~K'|……そうかよ。|
|~二階堂紅丸|やあ2人とも、今日はよろしく。|
|~二階堂紅丸|×ちゃん、キッチンは頼んだよ。&br;キミは料理上手だから、安心して任せられるな。|
|~〇×|ありがとうございます!&br;頑張りますね。|
|~二階堂紅丸|心配なのはK'の方かな。&br;お客さんの前では愛想よくしてくれよ?|
|~二階堂紅丸|お帰りなさいませ、お嬢様。&br;――と、こんな感じで。|
|~K'|くだらねえ……。|
|~二階堂紅丸|ほら、そういう仏頂面はだめだ。&br;笑顔だよ、笑顔。|
|~二階堂紅丸|女性のことはお嬢様と呼ぶ。&br;そしてエレガントにエスコートする。いいな?|
|~K'|……はあ……。|
|~〇×|(K'さんの接客って、どんな感じなんだろう……。)|
|~K'|……紅茶とケーキだ。|
|~来店客A|わっ、めちゃくちゃイケメンの執事さん!|
|~来店客B|あれ? もしかして……K'くん!?&br;あの、一緒に写真とってもいいですか!?|
|~K'|……断る。|
|~二階堂紅丸|こら、お嬢様たちにその態度はないだろ?|
|~K'|客の相手はアンタがやればいい。&br;俺は注文されたものを運ぶ。|
|~二階堂紅丸|まったく……申し訳ございません、お嬢様がた。&br;お気を悪くされたのでは?|
|~来店客B|いいえ! むしろ嬉しいです!&br;あのK'くんをこんなに近くで見られるなんて……!|
|~来店客A|丁寧な執事さんも素敵だけど、&br;クールで仕事に真剣って感じも格好いいです!|
|~二階堂紅丸|おやおや……お嬢様がたがお喜びなら、&br;何よりですが――|
|~二階堂紅丸|どうか、俺のことだけ見ていてくださいませんか?|
|~来店客A|もうっ、紅丸さんったら~……!|
|~〇×|(上手くいってる……のかな?)|
|~〇×|少しお店が混んできたみたい。&br;料理、早く作っていかないと。|
|~〇×|えっと、次のオーダーはホットケーキ――&br;あれ、パフェの方が先だったっけ? それとも逆……?|
|~K'|先にホットケーキ、次がパフェだ。|
|~〇×|あ、ありがとうございますK'さん!&br;助かります……!|
|~K'|……準備ができたら持っていく。|
|~〇×|はい! 出来たら声かけますね。|
|~〇×|(K'さん、口数は少ないけど、&br;やっぱり頼りになるなぁ。)|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~マキシマ|――よし、通信の感度は良好だな。&br;調子はどうだ、相棒。|
|~K'|特に変わったことはねぇな。&br;甘ったるい匂いでおかしくなりそうだぜ。|
|~マキシマ|そいつは羨ましいねえ。&br;俺も客として行ってみるかな。|
|~マキシマ|お前さんの執事姿ってのも拝んでみたいことだし。|
|~K'|ぜってぇ来るなよ。|
|~マキシマ|恥ずかしがることはないだろう。|
|~K'|……後で覚えとけ。|
|~マキシマ|おっと、怖い怖い。|
|~マキシマ|さて、俺の方でも独自に調査を進めておく。&br;もう少し辛抱してくれ。|
|~K'|ったく……。|
|~K'|それにしても、妙に客が増えてきたな。|
|~二階堂紅丸|そりゃあ、俺の美しさと完璧な接客が、&br;お嬢様たちを惹きつけてるのさ。|
|~二階堂紅丸|……まあ、クールな執事の評判も、&br;悪くないみたいだけどね。俺の次に。|
|~K'|不満があるなら、俺はいつでも裏に引っ込むが。|
|~二階堂紅丸|……可愛くない野郎だぜ。|
|~二階堂紅丸|ほら、お嬢様がお呼びだ。&br;行ってこい。|
|~K'|チッ、またかよ……。|
|~二階堂紅丸|お嬢様の前で舌打ちは禁止!&br;ちゃんと執事らしく振る舞えよ。|
|~K'|うぜぇ……。|
|~二階堂紅丸|やれやれ……。|
|~K'|……こう忙しくちゃ、ろくに調査ができねぇな。|
|~〇×|K'さん、お疲れ様です。|
|~K'|ああ。|
 
|①|>|CENTER:~すごい人気ですね|
|~|~〇×|K'さん、すごい人気じゃないですか。&br;やっぱり、口に出さなくても優しさが伝わっているんですね。|
|~|~K'|……面倒なだけだ。|
 
|②|>|CENTER:~お客さん、喜んでますね|
|~|~〇×|K'さんに接客してもらえて、&br;お客さん、みんな喜んでましたね。|
|~|~K'|別に……呼ばれたから、&br;仕方なく行ってるだけだ。|
 
|~来店客C|執事さんたち、みんな素敵……!|
|~来店客D|このケーキも美味しいし、&br;絶対また来ようね!|
|~K'|どいつもこいつも、呑気なもんだな。|
|~〇×|お嬢様として扱ってもらって、スイーツも食べられて、&br;みなさん嬉しいんですよ。|
|~K'|ふん……このふざけた格好で喜ぶ奴の気がしれねぇな。|
|~K'|……甘いもの食って喜ぶ奴は、もっと気がしれねぇ。|
|~〇×|K'さんは甘いもの、苦手でしたね。|
|~〇×|あっ! 甘くないスイーツも作ってみたんです。&br;お仕事が終わったら、K'さんも食べていきませんか?|
|~K'|っ……。|
|~K'|……アンタまであいつみたいなこと言うんじゃねぇ。|
|~〇×|ふふっ、腕によりをかけますよ。|
|~〇×|(K'さん、普段は危険な仕事ばかりで、&br;気を張ってることが多いのかもしれないし――)|
|~〇×|(今は、少しでも気が休まってるといいな……。)|
|~〇×|よし、ティーセットが用意できた。&br;後はお客さんのところへ運んでもらって――|
|~二階堂紅丸|はいお嬢様、ただいま参ります。|
|~K'|いま注文聞く。ちょっと待ってろ。|
|~〇×|みなさん、忙しそう。&br;紅茶が冷めるといけないし、これだけ私が持っていこうかな。|
|~〇×|お待たせいたしました、お嬢様。&br;こちら、ご注文の――|
|~来店客E|クールな執事さん、私の席にも来て~!|
|~〇×|わっ!|
|~〇×|(あっ、ティーセットが落ちる……!)|
|~K'|ッ、危ねえ!|
|~〇×|K'さん、ありがとうございます!&br;ティーセット、受け止めてくれて。|
|~K'|……怪我はねぇのか。|
|~〇×|はい、K'さんのおかげで……。|
|~二階堂紅丸|失礼いたしました、お嬢様。&br;落ち着いて席におかけください。|
|~〇×|申し訳ありません。&br;いったん、ティーセットをおさげしますね。|
|~二階堂紅丸|K'、ナイスキャッチ! やるじゃないか。&br;執事が板についてきたかな?|
|~K'|執事は関係ねぇだろ。|
|~二階堂紅丸|関係大ありだ。&br;お客の被害を最小限にとどめたんだから。|
|~二階堂紅丸|でも、上着を着てないのは頂けないな。&br;執事の身だしなみだぜ。|
|~K'|……チッ。|
#endregion
 

''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|お待たせしました。&br;こちら、ティーセットです。|
|~来店客E|ありがとう……さっきはごめんなさい。|
|~〇×|とんでもないです。&br;ごゆっくりどうぞ、お嬢様。|
|~|そろそろキッチンに戻らないと――|
|~K'|おい、×。|
|~〇×|あ、K'さん。&br;さっきはありがとうございました。|
|~K'|服に紅茶がかかってる。|
|~〇×|あ、本当だ。制服にしみが……。&br;でも、大丈夫です――|
|~K'|……ついてこい。|
|~〇×|えっ?|
|~K'|……。|
|~二階堂紅丸|待った、K'。心配なのはわかるけど、&br;強引に引っ張っていくのはよくない。|
|~二階堂紅丸|ここは執事喫茶なんだから、&br;あくまで執事らしく、だよ。|
|~K'|こんな時に――|
|~K'|…………。|
|~K'|……チッ。|
 
&attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_K'_わがままな執事.jpg,zoom,わがままな執事,259x200);
 
|~K'|――こちらへ、どうぞ……お嬢、様。|
|~K'|…………手を。|
|~〇×|あっ――は、はいっ!|
|~K'|……ご、ご案内、します……。|
|~〇×|お、お願いします……。|
|~K'|……ったく、くだらねぇ茶番だ。|
|~〇×|(さっきの、紳士的なK'さん……&br;いつもと全然印象が違ったな。)|
|~K'|おい。火傷してねぇか見せろ。|
|~〇×|あ……。|
|~〇×|(す、すごく近い……。)|
|~K'|……何ともなさそうだな。&br;他のところは大丈夫か?|
|~〇×|(私のこと、心配してくれてるんだ。&br;さっきも火傷してないか、急いで確認してくれようとして――)|
|~〇×|(K'さん、素っ気なく見えるけど、本当に優しいな……。)|
|~K'|おい、聞いてんのか?|
|~〇×|……あ。|
|~〇×|(あ、目が合った。)|
|~K'|…………。|
|~K'|……何、見てんだよ。|
|~〇×|K'さんがこんなに近くにいる、って思って……。|
|~K'|……×――|
|~マキシマ|――もしもし、相棒。&br;そっちは上手くやってるか?|
|~K'|っ!!|
|~〇×|(微かに、マキシマさんの声が……。)|
|~マキシマ|K'? どうした、何か問題か?|
|~K'|……なんでもねぇ。&br;相変わらずだ、おかしな点はねえよ。|
|~マキシマ|そうだろうなあ。&br;実はこっちの調査で、例の噂の真相がわかってな。|
|~マキシマ|その店のオーナーがやってる、命を扱う取引ってのは、&br;猫の譲渡のことだった。|
|~K'|……は?|
|~マキシマ|オーナーは無類の猫好きでな。店の売り上げを、&br;捨て猫や野良猫の保護や飼い主探しに当ててるらしい。|
|~マキシマ|人身じゃなく、猫の身に関わる活動だったってわけだな。|
|~K'|はあ……くだらねぇ。|
|~マキシマ|そういうわけだ。お前さんには悪かったが、&br;もう潜入は切り上げていいぞ。|
|~〇×|(K'さんとマキシマさん、また何かのお仕事だったのかな。&br;この様子だともう解決したみたいだけど。)|
|~K'|ったく、とんだ無駄足だったってわけだ。|
|~K'|似合わねぇ格好で、&br;似合わねぇ真似までしたってのに……。|
 
|①|>|CENTER:~すごく似合ってます|
|~|~〇×|そんなことないです。K'さんの執事姿、&br;すごく似合ってますよ。|
|~|~〇×|それに、さっきエスコートしてくれたのも……&br;とても素敵でした。|
|~|~K'|…………さっきのアレは、忘れろ。|
 
|②|>|CENTER:~ちょっと新鮮でした|
|~|~〇×|いつものK'さんとは違いますけど、&br;今の格好も、ちょっと新鮮でいいと思います。|
|~|~〇×|さっきエスコートしてくれたのも……。|
|~|~K'|……いつもあんな真似してたまるか。|
 
|~K'|とにかく、この店にもう用はねぇ。&br;これ以上、執事役なんてやる必要もない。|
|~〇×|あっ……じゃあ、もう行っちゃうんですね。|
|~〇×|少しの間でも、K'さんと一緒にお仕事できて、&br;嬉しかったです。|
|~K'|…………。|
|~K'|……必要なら、もう少し付き合ってやる。|
|~〇×|えっ! いいんですか?|
|~K'|アンタの顔を見るのも久しぶりだし――|
|~K'|……アンタとあのキザ執事を残しておくのも&br;うぜぇんだよ。|
|~K'|その代わり――|
|~〇×|その代わり?|
|~K'|……ずっと甘い匂いに囲まれて、&br;鼻が馬鹿になりそうだ。|
|~K'|甘くないスイーツっての、作れ。&br;さっき言ってただろ。|
|~〇×|ふふ……もちろん、任せてください!|
|~〇×|(K'さんとのこんな穏やかな時間が、&br;もう少し続くといいな……。)|
#endregion
 



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**ひまわりの迷路 [#SSR04]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>| |
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|~|&br;|
 
|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
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|~|&br;|
 
|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''3話''
#region(ネタバレ注意)
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|~|&br;|
 
&attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_K'_ひまわりの迷路.jpg,zoom,ひまわりの迷路,259x200);
 
 
|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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**増えていく思い出 [#SSR05]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|1周年パーティーを終えた、深夜11時過ぎ――|
|~〇×|(パーティー、とっても楽しかった。まさかこんな時間まで&br;盛り上がるなんて思わなかったな。)|
|~〇×|(でも、誰もループのことを覚えてないなんて……。&br;本当に不思議な出来事だったけど、まさか私の夢じゃないよね?)|
|~K'|おい。|
|~〇×|あ、K'さん。|
|~K'|ちょっと来い。|
|~〇×|え!? ちょ、ちょっと……。|
|~〇×|(ここ……K'さんが泊まる部屋だ。)|
|~K'|……覚えてるんだな。|
|~〇×|え?|
|~K'|ループのことだ。|
|~〇×|まさか、K'さんも?|
|~K'|ああ。パーティーが始まったとき、アンタの反応が&br;おかしかったからな。|
|~K'|まるで突然「飛ばされた」ことに戸惑っているように見えた。&br;俺と同じように。|
|~〇×|ま、待ってください。|
|~〇×|今日の出来事を、もっと詳しく振り返りながら話しませんか?&br;私、何か飲み物を持って来ます。|
|~〇×|ちょうど、ロウソクの火を吹き消そうとした瞬間でしたよね。&br;最初のループが起きたのは……。|
|~K'|そうだったな。気づいたら朝で、この道場からアジトに戻ってた。|
|~K'|しかもマキシマはアンタのことを忘れてた。|
|~〇×|京さん、紅丸さん、真吾くん、大門さんもそうでした。|
|~〇×|……そういえば、どうしてK'さんだけが私のことを&br;覚えていたんでしょうか?|
|~K'|さぁな。だが、他の連中と俺との違いを考えれば、&br;なんとなく察しがつく。|
|~K'|……俺は元から思い出が少ないからな。|
|~〇×|(K'さんはネスツによって子供の頃の記憶を消された…….&br;だから忘れるべき記憶を持ってなかったってこと?)|
|~〇×|(でも、そんなこと……。)|
|~〇×|思い出なら増え続けているはずです。&br;この1年のことを思い出してみてください。|
|~〇×|たとえば……包くんたちと一緒にサバゲーをしたこと、&br;覚えてますよね?|
|~K'|…………。|
|~K'|……ああ、ナギの野郎に無理矢理やらされたやつか。&br;今思い返してもあれは最悪だったな。|
|~〇×|ま、まぁ……始まりこそ少し強引だったかもしれませんけど……。|
|~〇×|あの出来事をきっかけにみなさんの距離が近づいたと思いますし、&br;それに、あの日の焼肉はとってもおいしかったですよね!|
|~K'|…………まぁ、な。|

#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|それから、マキシマさんも含めて3人で、旅行と称して、&br;逃亡生活をしたこともありましたよね。|
|~K'|あったな。ネスツの残党に目をつけられたアンタを連れて&br;あちこち移動したっけな。|
 
|①|>|CENTER:~楽しかった|
|~|~〇×|綺麗な景色を見たり、車の中で寝泊まりしたり、&br;私、新鮮で結構楽しかったんですよ。|
|~|~K'|……あの状況を楽しめるなんて、アンタって大物だよな。|
|~|~〇×|す、すみません。もちろん誰かに追われてるかもしれないって&br;いうのはちゃんと理解してましたけど……。|
 
|②|>|CENTER:~大変だった|
|~|~〇×|大変でしたね……。見つからないように移動を繰り返して、&br;泊まるところも車の中だったり。|
|~|~K'|屋根があるだけいいだろ。俺たちなんか野宿だぜ。|
|~|~〇×|あっ……す、すみません!&br;私が車内独占しちゃったから……。|
|~|~K'|いい。謝らせたかったわけじゃねぇから、気にすんな。|
 
|~〇×|それに、今日のことも。あんなに何度もループに巻き込まれて、&br;それでもみなさんの記憶を取り戻そうと走りまわって……。|
|~〇×|大変でしたけど、きっと大切な思い出のひとつになったはずです。&br;少なくとも、私にとってはそうです!|
|~K'|…………。|
|~K'|……そうだな。確かに、振り返れるくらいにはあったな、思い出。|
|~〇×|これからも思い出を刻んでいきましょう。クリスマスもお正月も、&br;K'さんの誕生日だって。|
|~K'|…………。|
|~〇×|(……あれ? そういえば出会って丸1年が経つのに、&br;K'さんの誕生日をお祝いしたことって、ない?)|
|~〇×|あの……。|
|~K'|誕生日のことか?&br;ねぇよ、んなもん。|
|~〇×|(そうか。K'さんには子供の頃の記憶がない。&br;誕生日がいつかも知らないんだ。)|
|~〇×|すみません……私、無神経なことを言ってしまって。|
|~K'|そんなしょげるなよ。別にアンタのせいじゃねえ。|
|~〇×|でも……。|
|~K'|…………。|
|~K'|……じゃあ、今日でいい。|
|~〇×|え?|
|~K'|誕生日なんていつだっていい。……だから今日でいい。|
|~K'|今日が、俺の誕生日だ。|
 
#endregion

//----------
 
''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(今日が、K'さんの誕生日……。)|
|~K'|……んだよ。どうせ本当の誕生日がいつかなんて&br;誰にもわからねぇんだから、好きな日にしてもいいだろ。|
 
|①|>|CENTER:~そういうものでしょうか?|
|~|~〇×|そ、そういうものなんでしょうか。&br;誕生日を自分で決めてしまうなんて……。|
|~|~K'|だったら、俺の誕生日は存在しねぇ。|
|~|~〇×|そ、それはダメです!&br;……そうですね。K'さんがそれでいいなら……|
 
|②|>|CENTER:~いいと思います!|
|~|~〇×|いいと思います!&br;そうしたら、来年からは&br;私の記念日と一緒にお祝いができますね。|
|~|~K'|は……?|
|~|~K'|……アンタの発想にはいつも驚かされるな。|
|~|~〇×|え……いけませんか?|
|~|~K'|別に……そんなこと言ってねぇよ。|
 
|~〇×|今日が……私にとっての始まりの日が、K'さんの誕生日……。&br;なんだか嬉しいです。とっても。|
|~K'|アンタが喜んでどうすんだよ。俺の誕生日なんだから、&br;俺を喜ばせるべきだろ。|
|~K'|ほら、祝えよ。あと1分しかねぇぞ。|
|~〇×|えっ!?&br;あっ、本当だ、もう23時59分……!|
|~〇×|(K'さんの初めての誕生日が終わっちゃう!)|
|~〇×|えーと、えーと……お祝いの言葉……。|
|~〇×|え、え、どうしよう、何も思い浮かばない……!|
|~K'|フッ……ははは……!|
|~〇×|わ、笑わないでくださいK'さ……。|
|~〇×|(……!? K'さんが笑ってる……!)|
|~K'|慌てすぎだ。|
|~〇×|……っ、その……ええと。|
|~〇×|お誕生日おめでとうございます、K'さん。|
|~K'|……そんだけかよ?|
|~〇×|わっ……!?|
|~〇×|(ち、近い……! しかもこんな体勢……。)|
|~K'|悪くねぇな。|
|~〇×|え……?|
|~K'|アンタの重さと温度がちょうどよくて、安眠できそうだ。|
|~〇×|……抱き枕ってことですか?|
|~K'|ああ、いいな。アンタは俺の抱き枕だ。&br;……俺が寝るまで、このままでいろよ。|
|~〇×|は、はい……。|
|~K'|アンタには祝われてみてぇって思ったんだよ。アンタがこの日、&br;この道場に来てなかったら、俺はこんなこと思わなかった。|
|~K'|誕生日なんて、一生求めなかった。……だから、&br;アンタがここに来た日が俺の誕生日ってことでいい。|
|~〇×|K'さん……。|
|~〇×|……すみません、&br;私、プレゼントも何も用意してなくて。|
|~〇×|K'さんはマキシマさんと一緒に、&br;あんなに大きなケーキを持ってきてくれたのに。|
|~K'|今突然決まったんだから、仕方ねえだろ。&br;それに……アンタからはもう、とっくにもらってる。|
|~〇×|え?私、何も……。|
|~K'|いいんだ。アンタはそのままで。|
|~K'|……誕生日なんて、知らなくても構わねぇと思ってたけどな。|
|~K'|アンタがそばにいるなら、案外悪くねぇもんだな。|
 
&attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_K'_増えていく思い出.jpg,zoom,増えていく思い出,259x200);

#endregion
//----------
 
''スペシャル''
#region(ネタバレ注意)
Episode:ANNIVERSARY 〜K'編~
|>|1周年パーティー翌日|
|~〇×|(この飾りはこっちに……ううん、向こうのほうがいいかな?&br;あとは……。)|
|~K'|おい、朝から何やって……。&br;……っ!?|
|~〇×|あ、おはようございます、K'さん!&br;よく眠れましたか?|
|~K'|そんなことはいい。……なんだこのゴチャゴチャした飾りは?|
|~〇×|もちろん、K'さんの誕生会を開くんです!|
|~K'|…………は?|
|~〇×|1日遅れになっちゃいましたけど、お祝いですしいいですよね。&br;ほかのみなさんもお呼びして、朝から豪勢に行きましょう!|
|~〇×|問題はケーキですけど、甘さを抑えたものなら大丈夫ですか?|
|~〇×|それともいっそケーキはなしにして、たとえば分厚いステーキに&br;ロウソクを立てるとか……?|
|~K'|お、おい。ちょっと待て。|
|~草薙京|はよ。……って、なんだ、これ……?|
|~二階堂紅丸|これ全部、×ちゃんが飾ったのかい?|
|~矢吹真吾|すげー!|
|~〇×|あ、みなさんおはようございます!|
|~草薙京|いったいなんの騒ぎだよ、これは。|
|~〇×|はい!&br;実は昨夜、K'さんの誕生日が……。|
|~K'|おい!……ちょっとこっち来い。|
|~〇×|K'さん、あの……!|
|~〇×|(手を引っ張られるまま、こんなところまで&br;来ちゃったけど……。)|
|~K'|…………。|
|~K'|適当なことを言うんじゃなかったぜ。|
|~〇×|あ……。|
|~〇×|(もしかして、あんなふうに盛大に祝われるのは&br;嫌だったのかな。)|
|~〇×|ごめんなさい……。私、K'さんの誕生日が決まって&br;嬉しくて……。みなさんで祝ったらもっと、って……。|
|~K'|~~~っ!|
|~〇×|……!? け、K'さん……?|
|~〇×|(ど、どうしよう。こんな人目のあるところで&br;抱きしめられるなんて……!)|
|~K'|他の連中はいいんだよ。アンタが祝えよ。|
|~K'|……アンタに、祝ってほしいんだよ。|
|~〇×|K'さん……。|
|~〇×|……わかりました。それじゃあ、精一杯お祝いさせてください!|
|~〇×|今日1日、どこへでもついていきます。&br;どこに行きたいですか?|
|~K'|そうだな……そういや新作ソフトが発売されてたな。&br;あとコントローラーとコンバーターも欲しかったんだ。|
|~K'|アーケードにも気になるゲームがある。その後は肉だな。&br;腹いっぱい肉を食って……。|
|~K'|…………。|
|~K'|……いや、やっぱこれだけでいい。|
|~〇×|?|
|~K'|アンタの手、出せ。ずっと繋いどく。&br;こういうときは……こうするもんだろうが。|
|~〇×|……っ、はい!|
|~K'|それでいい。|
|~K'|……じゃあ、行くか。|
#endregion
 


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**図南鵬翼 [#SSR06]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''2話''
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''3話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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&attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_K'_図南鵬翼.jpg,zoom,図南鵬翼,259x200);
 
#endregion
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''スペシャル''
#region(ネタバレ注意)
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**旅LOG![#SSR07]
''1話''
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''2話''
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''3話''
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&attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_クリス_一人旅は二人旅に.jpg,zoom,一人旅は二人旅に,259x200);
&attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_K'_旅LOG!.jpg,zoom,旅LOG!,259x200);
 
 
|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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*SR [#SR_story]
**終わりにしようぜ [#SR01]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
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''2話''
#region(ネタバレ注意)
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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**隠れた眼光 [#SR02]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''2話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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**テラス席で待ってる [#SR03]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~K'|……。|
|~二階堂紅丸|こらこら、K'。&br;そんな顔してたら、メイクさん怖がっちまうぜ?|
|~K'|……。|
|~二階堂紅丸|折角綺麗にしてもらってるんだから&br;もうちょっと愛想よくしな。|
|~K'|うぜぇ……。&br;なんで俺がこんなこと……。|
|~二階堂紅丸|食べちゃったものはしょうがない。&br;いい加減、観念するんだな。|
|~二階堂紅丸|それに、その格好も案外似合ってるぜ。&br;なあ、×ちゃんもそう思うだろう?|
|~〇×(主人公)|え、は、はい。白いシャツもアウターも&br;K'さんのイメージにぴったりです。|
|~K'|ちっ……。|
|~草薙京|おい、こっちの準備は終わったぞ。|
|~二階堂紅丸|ああ、分かった。|
|~二階堂紅丸|×ちゃん、ちょっと見てくるから&br;コイツのことお願いね。|
|~二階堂紅丸|折角のメイクやスタイリングを&br;壊さないように見張ってて。|
|~〇×|はい、わかりました。|
|~K'|……。|
|~〇×|(本当、今日のK'さんの格好&br;いつもと雰囲気は違うけど、似合ってるなあ。)|
|~〇×|(その代わり&br;いつにもまして不機嫌だけど。)|
|~〇×|(でも、仕方ないよね。モデルを引き受けたのも&br;半分だまし討ちみたいな感じだったし……。)|
|>|それは、数日前の出来事――|
|~K'|おい、アンタ。|
|~〇×|あれ、K'さん。&br;どうしたんですか?|
|~K'|この箱が部屋の前にあった。&br;アンタ、心当たりはないか?|
|~〇×|え、これですか?&br;うーん、ちょっとわからないです。|
|~K'|そうか……。|
|~〇×|中身を見たら&br;持ち主がわかるんじゃないですか?|
|~K'|そうだな。開けてみるか。|
|~K'|……!|
|~〇×|え、これって……!?|
|~〇×|すごい。色んな国のビーフジャーキーが&br;たくさん入っていますね。|
|~K'|誰がこんなもの……。|
|~〇×|(ビーフジャーキーが大好物なのは&br;この道場ではK'さんくらいだし……。)|
|~〇×|ますます持ち主が&br;わからなくなっちゃいましたね。|
|~〇×|って、K'さん&br;勝手に開けちゃっていいんですか?|
|~K'|持ち主がわからないなら&br;俺がもらっても問題はないだろ。|
|~K'|ここに放っておいても&br;野良猫かなんかに食われちまうのがオチだ。|
|~〇×|確かにそうですけど……。|
 
|①|>|CENTER:~毒が入っているかもしれませんよ|
|~|~〇×|毒が入っているかもしれませんよ・|
|~|~K'|毒……?|
|~|~K'|別に怪しい臭いはしない。|
|~|~〇×|それならいいですけど……。|
 
|②|>|CENTER:~誰かの罠かもしれませんよ|
|~|~〇×|誰かの罠かもしれませんよ。|
|~|~K'|その時はその時だ。|
|~|~〇×|で、でも。&br;K'さんに何かあったら……。|
|~|~K'|アンタも心配性だな。|
 
|③|>|CENTER:~ビーフジャーキーって何肉ですか?|
|~|~〇×|ビーフジャーキーって何肉ですか?|
|~|~K'|……自分で答え言ってるぞ?|
|~|~〇×|あ……!&br;ビーフ……牛、ですね。|
|~|~K'|正解だ。|
 
|~K'|……うん、美味い。|
|~〇×|(結局食べちゃったけど大丈夫かなあ。)|
|~???|ふっふっふっふ……。&br;食べたね?|
|~K'|……!?|
|~二階堂紅丸|気に入ってもらえたようで嬉しいよ。&br;まだまだあるから、どんどん食べてくれ。|
|~〇×|べ、紅丸さん?|
|~K'|これ、アンタのか?|
|~二階堂紅丸|ああ、そうだよ。|
|~〇×|でも、どうして紅丸さんのビーフジャーキーが&br;K'さんの部屋の前にあったんですか?|
|~二階堂紅丸|それは俺からK'へのプレゼント。&br;……いや、先払いの報酬さ。|
|~〇×|……報酬?|
|~K'|チッ、白々しい。&br;……それで、俺は何をすればいいんだ?|
|~二階堂紅丸|話が早くて助かるよ。&br;じゃあ、俺も単刀直入に言うとしよう。|
|~二階堂紅丸|K'、お前にはモデルの仕事を&br;手伝ってほしいんだ。|
|~K'|……は?|
|~〇×|(K'さんがモデルの仕事!?)|
|~〇×|(全然想像がつかないけど……。&br;でも、ちょっと見てみたいかも。)|
|~K'|断る。|
|~〇×|(……うん。&br;残念だけど、やっぱりそうだよね。)|
|~二階堂紅丸|そう言うなよ。&br;今度の撮影で格闘家特集ってのがあってね。|
|~二階堂紅丸|ビジュアル的にも&br;K'が適任だと思うんだよね。|
|~二階堂紅丸|それに、報酬はもう受け取ってくれただろう?|
|~K'|一口食べただけだ。|
|~二階堂紅丸|一口でも、食べたことには変わらない。&br;契約成立だ。|
|~二階堂紅丸|それと、撮影には京も来るんだぜ?|
|~K'|……そうかよ。|
|~〇×|え、京さんもモデルの仕事をするんですか?|
|~二階堂紅丸|ああ。だからK'には京を越えるような&br;カッコいいところを見せてほしい。|
|~K'|ちっ……なんで俺がそんなこと……。|
|~二階堂紅丸|×ちゃんも、&br;K'のモデル姿、見てみたくないかい?|
|~〇×|そうですね……K'さんさえ良ければ、&br;ぜひ見てみたいです。|
|~K'|アンタまで……。|
|~K'|……そこまで言うなら、やってやる。|
|~K'|その代わり、このビーフジャーキーは&br;全部俺がいただくぞ。|
|~二階堂紅丸|ああ、もちろん。&br;それじゃあ、よろしくな。|
|~〇×|(K'さんのモデル姿、楽しみだな。)|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~K'|はあ……だりぃ……。|
|~草薙京|ああ、まったくだぜ……。|
|~二階堂紅丸|二人ともお疲れ~!&br;スタッフさんたちからも大好評だったぜ!|
|~草薙京|そうかよ……。&br;もうこんなことは二度とごめんだぜ。|
|~〇×|みなさん、とても素敵でしたよ。&br;見学させてもらえて良かったです。|
|~二階堂紅丸|今日撮影した写真は&br;雑誌のグラビアを飾る予定だよ。|
|~二階堂紅丸|×ちゃんも&br;楽しみにしておいてね。|
|~〇×|はい。発売日が今から待ち遠しいです。|
|~K'|ちっ。うぜぇ……。|
|~K'|……!&br;これは……。|
|~二階堂紅丸|ところでどう?&br;ここのカフェのコーヒー、いけるだろ?|
|~草薙京|まあ、悪くない味だな。|
|~K'|……ああ。|
|~〇×|とっても美味しいです。&br;お店の人のこだわりがあるんでしょうね。|
|~K'|って、アンタの甘くしてるじゃねぇか。|
|~〇×|あ、お砂糖とミルク&br;両方入れちゃってますね。|
|~K'|ブラックのほうが美味い。|
|~〇×|そうなんですか?&br;じゃあ、もったいないことしちゃいましたね。|
|~〇×|そうだ、また今度一緒に&br;このカフェに来ませんか?|
|~〇×|その時は、ブラックを試してみます。|
|~二階堂紅丸|×ちゃんからの&br;デートのお誘いなんて妬けるね。|
|~〇×|え?&br;そ、そういうわけでは……!|
|~K'|俺が付いていく必要はなー―|
|~二階堂紅丸|折角×ちゃんが誘ってくれてるのに&br;女の子に恥をかかせるなよ?|
|~K'|……ちっ。|
|~〇×|あの……?|
|~K'|……今度は絶対にブラックだからな。|
|~〇×|……!&br;はいっ!|
|~〇×|じゃあ、楽しみにしていますね。|
|~K'|たかがコーヒーを飲む約束に&br;大袈裟だ。|
|>|数日後――|
|~〇×|(えっと、後は紅丸さんの洗濯物を&br;届けて……っと。)|
|~〇×|(あれ? 紅丸さんの部屋、明かりが点いてる。)|
|~〇×|(出かけるって言ってたけど&br;もう帰ってたのかな?)|
|~〇×|紅丸さ――|
|~二階堂紅丸|(いいから、脱ぎなって。)|
|~K'|(なんで俺がこんな……。)|
|~二階堂紅丸|(この間みたいに&br;大人しくしておけば、いいだけだ。)|
|~二階堂紅丸|(すぐに終わるって。&br;ほら、こっち来いよ。)|
|~K'|(ちっ……。&br;早くしろよ。)|
|~〇×|(紅丸さんとK'さん?&br;一体何をしてるんだろう……?)|
|~〇×|(……何だか邪魔しちゃいけないような&br;雰囲気だったな。)|
|~〇×|(洗濯物は後で渡そう。)|
|>||
|~〇×|(今日はK'さんと&br;この間のカフェに行く約束の日だけど……。)|
|~〇×|(朝からK'さんの姿が見えないなあ。&br;約束、忘れちゃったのかな?)|
|~二階堂紅丸|×ちゃん!|
|~〇×|あ、紅丸さん。|
|~二階堂紅丸|誰か探してたの?|
|~〇×|えっと、K'さんが&br;朝からいないなあと思って。|
|~二階堂紅丸|それなら丁度良かったぜ。&br;アイツから伝言を預かって来たんだ。|
|~〇×|え、私にですか?|
|~二階堂紅丸|ああ、『14:00』だってよ。|
|~〇×|それだけですか?|
|~二階堂紅丸|ああ、これだけ。&br;だけど、×ちゃんならわかるだろう?|
|~〇×|(K'さんからの時間の指定……。)|
|~〇×|(これって、きっと&br;今日の待ち合わせの時間だよね。)|
|~〇×|はい。&br;わかりました、大丈夫です。|
|~二階堂紅丸|それじゃあ、&br;後のことは俺に任せて行っておいで。|
|~〇×|ありがとうございます。&br;お言葉に甘えて行ってきますね。|
|~二階堂紅丸|ああ、楽しんで来なよ。|
|~二階堂紅丸|あ、それから、もうひとつ。&br;今度は俺ともデートしよう。|
|~〇×|はい、ぜひ。|
|~〇×|(うん、時間ピッタリ。&br;K'さんはもう来てるかな?)|
|~K'|……。|
|~〇×|あ、K'さん!&br;お待たせしました。|
|~〇×|(え……。&br;K'さんの格好ってこの間の……?)|
|~K'|遅かったじゃねぇか。|
|~〇×|すみません。&br;急いでは来たんですが……。|
|~K'|……いや、嘘だよ。&br;時間ぴったりだ。|
|~K'|ほら、アンタの分。|
|~〇×|え、私の分も&br;買っておいてくれたんですか?|
|~K'|この間飲んだ豆が、今日はあと2杯で&br;売り切れだと言われたからな。|
|~〇×|ありがとうございます。&br;嬉しいです。|
|~K'|ふん……。|
|~〇×|あの、ところで今日のK'さんの服って&br;この間の撮影の時のものですよね?|
|~K'|ああ。&br;二階堂が買い取りしていたらしくてな。|
|~K'|アンタと出かけるなら洒落た格好で&br;行けって言うもんだから……。|
|~〇×|そうだったんですね。|
|~K'|俺は要らねえって言ったけどな。|
|~〇×|でも……やっぱり、その服&br;K'さんにすごくよく似合ってます!|
|~K'|ちっ……。|
|~K'|アンタがそう言うなら……。&br;また着てやってもいい。|
|~〇×|えっ?|
|~K'|……それよりも、ほら。&br;コーヒーが冷めちまう。|
|~K'|さっさと飲もうぜ。|
|~〇×|あ、そうですね。&br;……うん、美味しいです!|
|~K'|やっぱりブラックのほうがいいだろ?|
|~〇×|はい、この間よりもコクと深みが&br;より鮮明になった気がします。|
|~K'|……そうか。|
|~〇×|(テラス席でK'さんと美味しいコーヒー。&br;なんだか素敵なコーヒーブレイクだなあ。)|
#endregion
 


-----
**温泉合宿 [#SR04]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|K'さん、お部屋にいますか?|
|~K'|……開いてる。|
|~〇×|おじゃまします。&br;差し入れを持ってきたんです。|
|~〇×|わ、K'さんのお部屋広いですね!|
|~K'|アンタの部屋だって同じようなモンだろ。|
|~〇×|作りがちょっと違うんです。&br;はっ……これはまさか……。|
|~〇×|お部屋に、露天風呂がついてる……!|
|~K'|あぁ、ついてるな。|
|~〇×|露天風呂がついてるお部屋は、&br;たしかこのホテルに1部屋だけですよ。|
|~K'|俺には関係ねぇ。|
|~〇×|ちょっとだけ、覗いてもいいですか?|
|~K'|別に、勝手にしろ。|
|~〇×|わ……すごい!&br;こんなお部屋初めて見ました……!|
|~K'|……ハァ。&br;アンタ相当はしゃいでんな。|
|~K'|入りたいなら、入れよ。風呂。|
|~〇×|良いんですか!?|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(露天風呂にテンションがあがって&br;つい、お風呂に入っちゃったけど……。)|
|~〇×|(よく考えたら、K'さんの部屋で&br;お風呂に入るなんて絶対おかしい……。)|
|~〇×|うう、部屋に戻りにくい……。|
|~K'|まだ? 長ぇ。|
|~〇×|は、はい!?&br;今出ます!|
|~K'|……。|
|~〇×|あの、すみません! 良いお湯でした!&br;ありがとうございます。|
|~〇×|私、部屋に戻ります!|
|~K'|おい。待てよ。|
|~〇×|――!|
|~〇×|(K'さんに、抱きしめられてる……?)|
|~〇×|あ、あの、&br;まだ私、髪が濡れて……。|
|~K'|そうだな。&br;髪も濡れてるし、風呂あがりであったけぇし。|
|~K'|そもそも俺の部屋で風呂に入るとか、&br;正気かよ。|
|~〇×|うっ……。|
|~K'|前から思ってたけど……。&br;アンタ、無防備すぎる。|
|~〇×|はい……反省しています……。&br;私、お部屋に戻って髪を乾かしてきます。|
|~K'|ハァ。|
|~K'|そうじゃねぇ。&br;俺が、アンタを――|
|~K'|他のやつらに見せたくねぇんだよ。|
|~〇×|――え?&br;K'さん、それって……。|
|~K'|うるさい。|
|~K'|アンタはいつもそうだ。&br;放っておこうと思っても無防備で……チッ。|
|~K'|今日はもうここに居ろ。|
|~K'|朝まで俺が見張っておく。|
#endregion
 


-----

**想い出に残る日 [#SR05]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|逃亡生活中のある日――|
|~K'|――……。|
|~〇×(主人公)|(マキシマさんが情報収集をしてる間、&br;K'さんとこの辺りを散策することになったけど……。)|
|~〇×|(車を出てから一言もしゃべってない!&br;何か話題は……ええと……。)|
|~K'|……。おい。|
|~〇×|は、はい!|
|~K'|俺についてくるばっかじゃなくて、&br;どこか行きたいところはねぇのか?|
|~K'|旅行、なんだろ?|
|~〇×|そ、そうですね……。うーん……。|
|~K'|……ねぇのかよ。|
|~〇×|す、すみません……。知らない土地なので。|
|~〇×|特に行きたいところは思い浮かびませんけど、&br;こうやってぶらぶらするのも楽しいですよ。|
|~〇×|思いがけない発見があるかもしれませんし!|
|~K'|はぁ……。まるで犬の散歩だぜ……。|
|~〇×|えっ。|
|~K'|……わかった。じゃあ、適当に歩くぞ。|
|~〇×|(あ、行っちゃう。)|
|~K'|何してる。置いてくぞ。|
|~〇×|今、行きます!|
|~〇×|このあたりは、さっきの場所より賑やかですね。|
|~〇×|(街の中心部なのかな。学生の姿も多いし。)|
|~K'|…………。|
|~〇×|えっ、K'さん。どこに行くんですか?|
|~K'|ただ歩くのにも飽きた。息抜きだ。|
|~〇×|(息抜き?)|
|~K'|…………。|
|~〇×|わっ、すごい!|
|~〇×|(K'さん、また対戦相手を倒しちゃった。&br;この格闘ゲーム、得意なのかな?)|
|~K'|……アンタ、退屈じゃねぇのか。|
|~〇×|え?|
|~K'|さっきから後ろで見てるだけだろ。|
|~〇×|でも、楽しいですよ。&br;K'さん、すごくゲームが上手いから。|
|~K'|……フン。|
|~〇×|……あ、それとも私が見てると集中できませんか?|
|~K'|別に。それなら最初から言ってる。|
|~〇×|そっか。それならよかったです。|
|~〇×|(それにしても、ゲームにも色々あるんだな。&br;こういう機会でもないと来ないから、なんだか新鮮かも。)|
|~〇×|(あっ。あのクレーンゲームの景品って……。)|
|~K'|……?|
#endregion


 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(やっぱり! 少し前にテレビで見た、猫のぬいぐるみだ。)|
|~〇×|(人間がソファーでくつろいでるみたいに座ってるのが&br;かわいいんだよね~。)|
|~K'|……アンタ、こんなのが趣味なのか。変わってるな。|
|~〇×|え、そうですか? かわいいと思うんですけど……。&br;こう、足を投げ出してるところとか。|
|~K'|理解不能だ。|
|~〇×|(うーん。かわいいと思うんだけどなぁ。)|
|~K'|…………。|
|~〇×|あれ? やるんですか、クレーンゲーム。|
|~K'|……だったら、なんだ。&br;文句あんのか。|
|~〇×|い、いえ! ないですけど……。|
|~〇×|(K'さん、ゲーム上手いから簡単に取っちゃうかも。)|
|~K'|…………。|
|~〇×|……あっ!|
|~K'|チッ……。アームが弱ぇのか。|
|~〇×|狙いはすごくよかったのに……。|
|~K'|…………。|
|~〇×|(あ、もう1回やるみたい。)|
|~K'|…………。|
|~〇×|ああっ……! 惜しい!|
|~K'|……欲しけりゃ、ちょっと静かにしてろ。|
|~〇×|あ、はい。すみません……!|
|~K'|…………。|
|~〇×|(K'さん、お金どんどん入れてる……!&br;もしかして、取れるまでやるつもり!?)|
|~K'|…………。|
|~〇×|(アームの爪はしっかりぬいぐるみを掴んでる。&br;あとは、穴に落ちれば……!)|
|~K'|――っ。|
|~〇×|わー!! すごいです! 取れましたよ!!|
|~K'|見りゃわかる。|
|~〇×|そうですよね! ありがとうございます!|
|~K'|なに自分のことみたいに喜んでんだよ。|
|~〇×|……え?|
|~K'|これは俺が取ったんだから俺のだろ。|
|~〇×|!?|
|~〇×|(え……ええええ!)|
 
|①|>|CENTER:~そうですよね……|
|~|~〇×|そ、そうですよね……。私、見てただけですし……。|
|~|~〇×|(よくよく考えてみたら、『取ってやる』とは&br;一言も言ってなかったよね……。)|
 
|②|>|CENTER:~でも、さっき……|
|~|~〇×|で、でも、さっき『欲しけりゃ、ちょっと静かにしてろ』って&br;言ってたのは……?|
|~|~K'|そんなこと言ったか? 覚えてねぇな。|
|~|~〇×|そんなぁ……。|
|~|~K'|……。アンタ、わかりやすいくらい落ち込むな。|
 
|~K'|……冗談だ。&br;こんなもん欲しがるのは、アンタぐらいだろ?|
|~〇×|……え? くれるんですか?|
|~K'|いらねぇなら別にいい。|
|~〇×|い、いります!|
|~K'|ほらよ。|
|~〇×|わぁ……。K'さん、ありがとうございます!&br;大事にしますね!|
|~K'|もうアンタのモンなんだ。好きにしろ。|
|~〇×|(このぬいぐるみを見れば、この先も今回の旅のことを&br;思い出せる。大切にしよう……。)|
#endregion
 
//-----
''スペシャル''
#region(ネタバレ注意)
|>|道場・母屋――|
|~K'|おい……。|
|~〇×(主人公)|K'さん、どうしたんですか?|
|~K'|…………。&br;ついてこい……。|
|~〇×|えっ……! K'さん!?|
|~〇×|(置いていかれちゃう……!)|
|~〇×|ま、待ってください……!|
|~〇×|(どこに向かってるんだろう……?)|
|~K'|…………。|
|~〇×|(なんだかK'さんが&br;こちらの様子を伺っているような……。)|
|~〇×|(時々立ち止まったりしてるし……。)|
|~K'|…………。|
|~〇×|(あ、もしかして、&br;私の歩幅を気にしてゆっくり歩いてくれてるのかな。)|
|~K'|アンタも座れ。|
|~〇×|わあ……。&br;こんなところに公園があるなんて知りませんでした!|
|~〇×|芝が柔らかくて気持ちがいいですね。|
|~K'|ここに来ると落ち着ける……。|
|~〇×|(K'さんはここによく来るのかな……?)|
|~〇×|あ、可愛い花……!&br;何の花かな……?|
|~〇×|一つ一つは小さいけれど、たくさん咲いてて綺麗ですね。|
|~K'|暖かくなれば、この辺り一帯が花だらけになる。|
|~〇×|いまよりもっと咲くんですか?&br;きっとすごく綺麗でしょうね。|
|~K'|ああ。アンタがみたいならまた連れてきてやる……。|
|>|数十分後――|
|~〇×|(けっこう歩くなあ……。)|
|~〇×|K'さん、ところでどこに行くんでしょうか??|
|~K'|どこ……?&br;……これは一ヶ月前の礼だ。|
|~〇×|(お礼……? 一ヶ月前に何かあったかな?)|
|~〇×|(一ヶ月前……一ヶ月前……あ!)|
|~〇×|(そうか! 今日はホワイトデーなんだ!)|
|~〇×|(もしかして……!&br;デート……のつもりだったのかな。)|
|~〇×|きゃっ……!|
|~K'|……何もないところでつまづいて……器用なヤツ。&br;そんなんだから、目をはなせねぇ……。|
|~〇×|あはは、すみません……。|
|~K'|アンタは俺が見張ってないとな……。|
|~〇×|えっ……!|
|~K'|次は野良猫の集会所を見せてやる。こっちだ。|
#endregion
 
-----
**KOFG学園 [#SR06]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|放課後――|
|~〇×(主人公)|(あれ? なんだかあっちが、騒がしいような……。)|
|~???|…………。|
|~男子生徒A|テメー、生意気なんだよ。&br;先輩には敬意を払えって教わんなかったのか?|
|~男子生徒B|その目つきが気にいらねぇなぁ?&br;正しい後輩の態度ってもんを教えてやるよ。|
|~???|…………。|
|~〇×|(ま、まさか喧嘩……!?&br;しかも、二人がかりで一人に……。)|
|~男子生徒A|おい、黙ってねーでなんとか言ったらどうだ?&br;ゲームなんかやってんじゃねぇよ!|
|~???|……ハァ、うぜぇ……。|
|~男子生徒B|なんだその口の利き方!?|
|~???|なんとか言えって言ったのはそっちだろ。|
|~男子生徒A|この野郎、よっぽど痛い目にあいてぇらしいな!?|
|~〇×|先生……! こっちです!!|
|~???|……!|
|~男子生徒A|チッ……運がよかったな。|
|~男子生徒B|これで終わりだと思うなよ、テメー。|
|~〇×|(か、帰っていった……咄嗟に嘘ついちゃったけど、&br;ちょっと怖かったかも……。)|
|~〇×|あの、大丈夫でしたか?|
|~???|余計なことしてんじゃねぇよ。|
|~〇×|えっ……。|
|~???|……ま、追い払う手間が省けたのは礼を言っとく。&br;じゃあな。|
|~〇×|ま、待って!|
|~???|……まだなんか用かよ。|
|~〇×|よくあんなふうに絡まれるんですか?|
|~???|アンタに関係ねぇ。|
|~〇×|あの……私、2年の〇×っていいます。&br;出来ることがあったら、なんでも言ってください。|
|~〇×|力になりますから。|
|~???|…………。|
|~???|変な女だな。|
|~K'|……K'だ。|
|~〇×|(あ……行っちゃった。K'さん、か。&br;なんだか放っておけない雰囲気の人だったな……。)|
#endregion


 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(K'さん、あれから大丈夫かな。&br;また絡まれてないといいけど……。)|
|~男子生徒A|おい、テメーさっきの女子だな。|
|~男子生徒B|よくも邪魔してくれたなあ?|
|~〇×|あ、あなたたちは……!|
|~〇×|(ど、どうしよう……。&br;逃げないと……!)|
|~男子生徒A|オラ、こっち来いって!|
|~〇×|い、痛っ……。&br;離してください!|
|~???|うぜぇことしてんじゃねぇよ。|
|~男子生徒A|うっ!? だ、誰だ!|
|~K'|俺がダメなら次はそいつか。節操ねぇ奴らだな。|
|~〇×|あ! K'さん……!|
|~男子生徒B|テメー!&br;さっきは女に助けてもらったくせに、よくノコノコ顔出せたな。|
|~男子生徒A|今度こそ躾けてやんよ!&br;やっちまえ! オラァ!|
|~K'|――飛べ。|
|~男子生徒A|うぎゃっ!?|
|~男子生徒B|げほっ……。|
|~〇×|(すごい! 二人とも一撃で……。)|
|~K'|おい。こいつらが伸びてるうちに、さっさと行くぞ。|
|~〇×|は、はい……!|
|~〇×|ありがとうございます。助かりました。|
|~K'|ったく……だから言ったんだ、余計なことすんなって。|
|~K'|俺みたいなのに関わると、&br;ろくな目に遭わないってわかっただろ?|
|~〇×|(もしかして……あの時そっけなかったのは、&br;私を巻き込まないために……?)|
|~K'|……で、アンタどっちだ。|
|~〇×|え?|
|~K'|帰り道はどっちの方向だって聞いてんだ。|
|~〇×|……送ってくれるんですか?|
|~K'|一応、アンタには借りがある。&br;それに、また途中で絡まれても、目覚めが悪い。|
|~K'|まあ……そんな震えてる状態で、&br;一人で帰れるとは思えねぇしな。|
|~〇×|(あ……本当だ、ちょっと体が震えてる……。)|
|~〇×|……ありがとうございます、K'さん。|
|~K'|フン……世話が焼けるぜ。年上のくせに。|
|~〇×|すみません――って、え?&br;年上って……K'さん、1年生なんですか!?|
|~K'|あ? 言ってなかったか。|
|~〇×|全然気がつきませんでした……。&br;すごく大人っぽいし……。|
|~K'|……で、いつまで敬語なんだ? ×先輩。|
|~〇×|う……せ、先輩をからかわないでください!|
|~K'|……フッ。震えも収まったみたいだな。|
|~K'|ほら、帰るぞ。&br;離れるなよ、×先輩。|
#endregion
 


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**誘いの悪魔 [#SR07]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~K'|ハァ……うぜぇ。&br;なんで俺がこんなくだらねぇこと……。|
|~〇×(主人公)|K'さん、そう言わずに……。|
|~K'|結婚式の広告の撮影とか、もっと適任な奴がいるだろ。&br;なんで俺が……。|
|~〇×|K'さんの新郎姿、似合ってますよ?&br;凛々しくて素敵です。|
|~K'|そう言われて、喜ぶと思ってんのか?|
|~〇×|あはは……。|
|~K'|まあ……そっちは、その、ウェディングドレス。&br;……似合ってる。|
|~〇×|あ、ありがとうございます……。&br;ちょっと恥ずかしいですけどね。|
|~K'|アンタも災難だな。&br;いきなり花嫁役やれって連れてこられてよ。|
|~〇×|確かに、急病のモデルさんの代役に選ばれるなんて、&br;びっくりしました。|
|~K'|……まったく。どうしてよりによって――|
|~〇×|えっ?|
|~K'|……なんでもねぇ。|
|~K'|とにかく、こんな茶番に付き合うのは御免だ。&br;俺は帰る。|
|~〇×|ええっ!? だ、だめですよK'さん!&br;もうすぐ撮影が始まりますから――|
|~〇×|(……あれ? なんだか変な音がする。頭の上から……?)|
|~K'|――っ! ×、伏せろ!!|
|~〇×|きゃっ!?|
|~〇×|……う……いたた。な、何が起きたの……?|
|~〇×|(あっ!? 照明が落ちて壊れてる……!&br;これがまともに当たってたら……。)|
|~K'|くっ……どうやら無事、らしいな……。|
|~〇×|K'さん!? ひ、ひどい怪我……!&br;私を庇って……!?|
|~K'|騒ぐんじゃ、ねぇよ……これくらい、なんでもない……。|
|~〇×|なんでもないわけないですよ!&br;こんな大怪我を――|
|~〇×|え……? 怪我が、治ってる……?|
|~K'|……だから言っただろ。なんでもないって。|
|~〇×|どうして……K'さん、いったい――|
|~K'|…………。|
|~〇×|K'さん……? その姿……。|
#endregion


 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|あ、悪魔……? K'さんが?|
|~K'|天使にでも見えんのか?|
|~〇×|(わっ、K'さんの翼、動いてる……本物?&br;これって、夢……?)|
|~K'|この体は、ちょっとしたことじゃビクともしねえ。&br;不死身ってやつだ。年も食わねぇ。|
|~K'|アンタのことは、ずっと年上だって言ってきたが……。&br;実際は、はるかに年下だったってわけだ。|
|~〇×|K'さんが……不老不死の、悪魔……。|
|~K'|ああ。脆いアンタと違ってな。|
|~K'|……人間ってのは面倒くせぇ。&br;あっという間に壊れやがる。|
|~K'|さっきも、危うく照明の下敷きになるとこだった。|
|~〇×|K'さん……。|
|~〇×|(そうだ、さっきだけじゃない。&br;いざという時、いつもK'さんが守ってくれた……。)|
|~K'|いっそ、アンタも俺と同じ体になっちまえばいい。|
|~〇×|それって、不老不死ってことですか?|
|~K'|俺と契約すれば、アンタに永遠の命を与えられる。|
|~K'|契約に必要な儀式は、花嫁の姿で、&br;俺と永遠の誓いを立てること……。|
|~〇×|……それって、まるで結婚式みたいですね。|
|~〇×|あ……。|
|~K'|……だから、こんな撮影、御免だったんだ。|
|~K'|永遠を生きるなんて、&br;ろくなもんじゃねぇ……。|
|~K'|身近にいる奴らは、必ず先にいなくなる……。|
|~〇×|(K'さん……今まで、どれだけ孤独だったんだろう。&br;そんな苦しい想いをしてるのに、私のことを想ってくれて……。)|
|~〇×|――K'さん、私……。&br;あなたと一緒なら……。|
|~K'|……!|
|~〇×|私、K'さんと一緒なら、&br;どんなに苦しくても……。|
|~K'|×……アンタは、本気で……。|
|~K'|俺と、一緒にいてくれるのか……?&br;永遠に……。|
#endregion

 


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**垣間見る意外な一面 [#SR08]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''2話''
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''スペシャル''
#region(ネタバレ注意)
Episode: ~K'編~
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**無人島ロマンス [#SR09]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|きゃっ!今、変な音が……!?|
|~K'|ただの風の音だろ。ビビりすぎだ。|
|~〇×|うう……すみません。&br;……それにしても本当に暗いですね。|
|~〇×|この肝試しをクリアすればリゾートへ行けるって、&br;本当でしょうか?|
|~K'|一応、そういうルールらしいけどな。&br;……ルール、か。|
|~K'|この手錠といい、まるでゲームだな。|
|~〇×|(そう。パートナーとは手錠で繋がれてるんだよね。&br;ゴールで外してもらえるらしいけど……。)|
|~K'|ゲーム、か……。|
|~K'|俺が先に行く。アンタは後ろからついてこい。|
|~〇×|(K'さん……。&br;よし、信じてついていってみよう。)|
|~K'|――止まれ、×。|
|~〇×|ど、どうしたんですか?|
|~K'|そこ、足元に糸が張ってある。|
|~K'|糸が繋がってる先は……。&br;木の上に人形が仕掛けてある。|
|~K'|この糸に足が引っかかったら、&br;あの人形が引っ張られて落ちてくるって寸法だ。|
|~〇×|うう、目の前に人形が落ちてきてたら&br;びっくりして倒れていたかもしれません……。|
|~K'|大げさだな。|
|~〇×|それにしても、どうしてわかったんですか?|
|~K'|どこに仕掛ければ効果的か、&br;どうすれば相手の不意をつけるのか……。|
|~K'|仕掛ける側の思考で考えればいい。&br;ストラテジーゲームの基本だ。|
|~K'|それに、包の考えることなんて&br;だいたいわかる。|
|~〇×|えっ!?包くん!?&br;もしかして、この肝試しは包くんが……?|
|~K'|気付いてなかったのか?|
|~〇×|ぜ、全然……。|
|~K'|まあ、オレも仕掛けを見て確信したしな。&br;どっかで見たやり方だって。|
|~〇×|クセ、みたいなものが出るんでしょうか……?|
|~K'|たぶんな。&br;そうなると、次は――|
|~〇×|(K'さん、楽しそう……。&br;すっかりゲームしてる時の顔だなあ。)|
|~〇×|(おかげで、怖い思いをせずに済みそう。&br;よかった……。)|
|~K'|おい、そこ踏むな――|
|~〇×|えっ?|
|~〇×|き、きゃあああっ!?|
#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|あ、あ、足に何か――蛇!?|
|~K'|落ち着け、オモチャの紐だ。|
|~〇×|び、びっくりした……。|
|~K'|……見事に引っかかったな。|
|~〇×|うう、すみません……。&br;あ、痛っ|
|~K'|……!どうした?|
|~〇×|枝に髪が引っかかっちゃって……。&br;すみません、すぐ取りますから!|
|~〇×|(K'さんとは手錠で繋がれている……。&br;私が足止めされてたら先に進めなくて、迷惑をかけちゃう……!)|
|~K'|そんな乱暴に引っ張るな。&br;髪がちぎれたらどうすんだ。|
|~〇×|構いませんよ、髪くらい――|
|~K'|俺が構うんだよ。|
|~〇×|えっ……。|
|~K'|……いいから、じっとしてろ。&br;俺が解く……。|
|~〇×|あ……はい。|
|~K'|――外れたぞ。|
|~〇×|ありがとうございます……。&br;ごめんなさい、足止めしてしまって。|
|~〇×|K'さんだけなら、もっとスムーズに進めるのに……。|
|~K'|別に、さっさと進めなくたって構わねぇよ。|
|~K'|……それに、アンタがビビってるのを見るのも&br;面白いしな。|
|~〇×|K'さん……。|
|~K'|ほら、行くぞ。&br;ちゃんとついてきな。|
|~〇×|はい……K'さんの方が年下なのに、&br;これじゃ逆みたいですね。|
|~K'|アンタの世話が焼けるのは今に始まったことじゃない。|
|~K'|それとも、たまには年上らしいとこ見せてくれるって?|
|~〇×|年上らしいところ……そうですね|
|~〇×|じゃあリゾートに着いたら、&br;私がK'さんをリードして、色んな場所に連れていきます!|
|~K'|へえ……。&br;それだけか?|
|~〇×|うっ……じゃ、じゃあK'さんが思わずどきっとするような&br;水着を見せます!|
|~K'|……っ!|
|~K'|馬鹿か。&br;それに……それってつまり、他のヤツにも見られるってことだろ。|
|~〇×|(あれ?もしかして、嫉妬……?)|
|~K'|おい……何にやにやしてんだ。&br;さっさと行くぞ。|
#endregion
 


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**夢見Night [#SR10]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|(こんな夜中に物音が……誰か起きてきたのかな?)|
|~K'|……邪魔してるぞ。|
|~〇×|K'さん!? どうしたんですか?|
|~K'|今夜はここに泊まらせてもらう。|
|~〇×|それは構いませんけど……急ですね。&br;何かあったんですか?|
|~K'|……別に。|
|~〇×|とにかく、お部屋やパジャマの用意を――|
|~K'|要らねぇ。適当にそのへんで寝る。|
|~〇×|適当にって、そんな……。|
|~K'|俺のことは構わなくていい。&br;もう遅いし、アンタは寝てろ。|
|~〇×|ダメです!|
|~K'|……!|
|~〇×|せっかく来てくれたK'さんを放って、&br;寝てるわけにはいきませんよ。|
|~|お部屋は空いてますし、パジャマも用意しますから。|
|~K'|――やれやれ。&br;アンタ、相変わらず世話焼きだな……。|
|~|……何でパジャマがアンタとお揃いなんだよ……。|
|~〇×|すみません……急だったので、これしかなくて。|
|~|(何かの景品でもらった、男女ペアのパジャマ……。&br;女性物だけ私が使って、男性物はずっとしまってあったけど――)|
|~|(こんな形で使うことになるとは思わなかったな。)|
|~K'|ったく……まあ、いきなり来たのはこっちだからな。|
|~〇×|(そういえば、K'さん、どうして急に道場に来たんだろう?)|
|~K'|……なんだよ。&br;一緒に寝ろってか?|
|~〇×|え……ええっ!?|
|~K'|ハッ、冗談だ。慌てすぎだろ。|
|~〇×|(か、からかわれた……。)|
 
#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|あの……K'さん。何か、&br;アジトに戻れないようなことでもあったんですか?|
|~|まさか、敵の襲撃とか……!?|
|~K'|違ぇよ。&br;アンタが心配するようなことは、何もない。|
|~〇×|そう、なんですか?|
|~|あっ、じゃあマキシマさんは?&br;こちらに来てることは知って――|
|~K'|アイツは関係ねぇだろ。|
|~〇×|え?|
|~K'|……。|
|~〇×|もしかして……。&br;マキシマさんと喧嘩した、とか……?|
|~K'|………………。|
|~〇×|(この反応……図星、かな。)|
|~|あの、どうしてマキシマさんと……?|
|~K'|……別に。&br;アイツのお節介が、面倒になっただけだ。|
|~|アンタに話すようなことじゃねぇよ……。|
|~〇×|(K'さんとマキシマさん……二人の間には、&br;他の人にはわからない、色んなことがあるんだろうな。)|
|~|(私が口出しするようなことじゃないのかもしれない。&br;だけど……。)|
|~|あの……お二人に何があったのか、詳しくは聞きません。|
|~|でも、きっとマキシマさん、&br;K'さんのこと、心配してると思います。|
|~K'|…………。|
|~〇×|今夜はここに泊まって……落ち着いたら、&br;マキシマさんとお話しませんか?|
|~|ちゃんとお話をした方がいいと思うんです。&br;お邪魔でなければ、私もついていきますから……。|
|~K'|……ハァ……。&br;アンタも相当の世話焼きだな、×。|
|~|ガキじゃねぇんだから、アンタはついてこなくていい。|
|~|一晩ここで頭を冷やしたら、アジトに戻る。|
|~〇×|よかった……。|
|~K'|アンタ、明日も早いんだろ。&br;俺のことはもういいから、寝ろ。|
|~|それとも、本当に一緒に寝るか?|
|~〇×|い、一緒に寝るのは恥ずかしいですけど……。|
|~|(今夜のK'さんは、&br;いつも以上に放っておけない感じがする……。)|
|~|もう少し、K'さんとお話したいです。&br;だめ、ですか……?|
|~K'|っ……。|
|~|……好きにしろ。|
 
#endregion
 


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**ハロウィン [#SR11]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|あっ、K'さん! こっちです!|
|~〇×|よかった。ハロウィンだから仮装してる人が多くて、&br;ちゃんと会えるか心配で|
|~K'|おい……なんだ、その格好。|
|~〇×|あ。このナース服ですか? 町内会の企画で、&br;仮装して子どもたちにお菓子を配ってたんです。|
|~K'|……来い。|
|~〇×|え?|
|~K'|いいから、早く来い。|
|~〇×|(わっ、手を引っ張られて……!&br;K'さん、どうしたんだろう?)|
|~K'|ったく……なんて格好してんだ、アンタ。|
|~〇×|そ、そんなに似合いませんか……?|
|~K'|似合わないとは言ってねぇ。&br;そうじゃなくて……目立つだろ。|
|~〇×|でも、今日はハロウィンですから!&br;目立っても大丈夫です。|
|~K'|あのなあ――|
|~〇×|そうだ、K'さんの分もありますよ?&br;ほら、お医者さんの白衣です!|
|~K'|……ハァ、くだらねえ。&br;そんな格好で外に出られるかよ。|
|~〇×|じゃあ、外に出なくてもいいですから、&br;着てみるだけでも……!|
|~K'|…………。|
|~K'|……これで満足か?|
|~〇×|わあ! K'さん、すごく似合ってます!|
|~K'|ったく、何はしゃいでんだか……。|
|~〇×|ふふっ。K'さんと一緒にハロウィンの仮装ができて、&br;嬉しいんです。|
|~K'|フン……そうかよ。|
|~K'|ところで、&br;ハロウィンってのは、あれをやるんだろ?|
|~K'|――トリックオアトリート。|
|~〇×|……!|
#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~K'|聞こえなかったか? トリックオアトリート、だ。|
|~〇×|あ、お菓子ですね? 持ってきてますから――|
|~K'|甘い菓子なんざ欲しくもねぇ。&br;だから、悪戯の方を選ばせてもらう。|
|~〇×|ええっ!? そんな……!|
|~K'|せっかくこんな格好してるんだし……。&br;そうだな、今から診察してやるよ。|
|~〇×|し、診察って――?|
|~K'|いいから、静かにしてろ。|
|~〇×|(あっ、手首を握られて脈をとるってことかな?)|
|~〇×|(ど、どうしよう……。&br;なんだかドキドキしてきちゃった……。)|
|~K'|……脈が速い。しかも顔が赤い。&br;熱があるってことだな。|
|~〇×|い、いえ、そうじゃなくて――|
|~K'|へえ、じゃあどうしてこんなに顔が赤いんだ&br;頬も熱くなってるじゃねぇか。|
|~〇×|(K'さんの指が私の頬に……!)|
|~〇×|い、意地悪しないでください……。|
|~K'|×、アンタには絶対安静が必要だ。&br;この意味はわかるな?|
|~〇×|え……?|
|~K'|今日はここから一歩も出さない。|
|~K'|……そんな格好してるアンタを、&br;これ以上、俺以外の前にさらせねぇだろ。|
|~〇×|……!&br;K'さん……。|
|~K'|……いいな?|
|~〇×|――はい、わかりました。&br;それじゃあ……。|
|~〇×|トリックオアトリート!|
|~K'|は?|
|~〇×|お菓子をくれないと、私も悪戯します。|
|~K'|……マキシマならともかく、&br;俺が菓子なんて持ってるわけねぇだろ。|
|~K'|それで? どんな悪戯してくれるんだ?|
|~〇×|今日持ってきたお菓子を食べてもらいます。|
|~K'|……俺は甘い物なんて――|
|~〇×|見た目はタルトですが、実は中身がお肉なんです!&br;だから甘くないんです。サプライズですよ!|
|~〇×|今日は、ずっとK'さんとここにいますから。&br;一緒に食べましょう?|
|~K'|――ハッ……サプライズの内容を、&br;先に言ってどうするんだよ。|
|~K'|ほんとに、アンタって女は……。|
|~K'|菓子だの悪戯だの、くだらねぇと思ってたが……。&br;アンタとこうして楽しむのは、悪くないかもしれねぇな。|
#endregion
 
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**1stアニバーサリー [#SR12]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(今日は休日だから、&br;K'さんと過ごそうって約束してたけど……。|
|~K'|……おい。&br;まだ思いつかねぇのか?|
|~〇×|うーん……気になってたケーキ屋さんのお菓子は、この前 &br;マキシマさんが差し入れで持って来てくれましたし……。|
|~〇×|本屋さんの用事も、昨日スーパーからの帰り道に &br;ついでに済ませてしまったんですよね。|
|~〇×|(せっかくK'さんが付き合うって &br;言ってくれてるのに、申し訳ないけど……。)|
|~〇×|今、特に行きたい場所がある訳じゃないんです。&br;それに、私はただK'さんと一緒にいられれば十分で……|
|~K'|……フン。そんなこと言って、&br;夜に用事思い出しても知らねぇぞ。|
|~〇×|うっ……その時はその時です。|
|~〇×|……そうだ! K'さんはいつもお休みの日は &br;何をして過ごしてるんですか?|
|~K'|え?|
|~〇×|ほら、いつも一緒に過ごす時はK'さんが私の用事に &br;合わせてくれることが多いじゃないですか。|
|~〇×|私、K'さんの休日の過ごし方も知りたいです。|
|~K'|……別に、何もしない。|
|~K'|意味もなく外に出るのも面倒くせぇし……。&br;アジトでゲームしてるか寝てることが多いな。|
|~〇×|そうですか……。|
|~〇×|それなら今日はK'さんにならって、&br;私もごろごろしてみます!|
|~K'|……は?|
|~〇×|休みの日だからこそ道場でだらだらして、&br;英気を養うことだって大切ですよね。|
|~K'|おい、何言ってんだ、×。|
|~〇×|(ふふ。一緒にのんびりすれば、&br;K'さんのことがもっとよく分かるかも……!)|
#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|K'さん、道場に来た時はよくここのソファで &br;ごろごろしながらテレビを見てますよね。|
|~〇×|私もK'さんの真似をすれば &br;リラックスできるかも……?|
|~〇×|(あ、ストレッチ特集なんてやってる。)|
|~〇×|(『家でもできるストレッチ』か……参考になりそう。)|
|~K'|――おい、×。&br;さっきから膝が当たってる。|
|~〇×|えっ!? す、すみません!|
|~〇×|(Kさん、隣に座ってるけど……窮屈だったかな。)|
|~〇×|(私もじっとしてるのは落ち着かないかも。&br;やっぱりストレッチでもしようかな。)|
|~テレビの音|次は肩のストレッチです。&br;腕を伸ばし、凝り固まった筋肉をほぐしましょう。|
|~〇×|えっと……こうかな?|
|~〇×|あれ、結構難しいかも……。|
|~K'|……そんな中途半端にやったところで、&br;筋肉は伸びねぇよ。|
|~K'|ほら、こっち来い。&br;俺がマッサージしてやる。|
|~〇×|えっ!?|
|~K'|……随分凝ってんな。&br;日頃の疲れが溜まってんじゃねぇのか?|
|~〇×|(どうしよう……。&br;急に触られたら緊張しちゃうけど……。)|
|~K'|どうした、×。痛かったら言え。|
|~〇×|い、痛くないです。むしろ……。|
|~K'|ん?|
|~〇×|なんだか気持ちもほぐれていくような……。&br;そんな気がします。|
|~K'|……ならいい。|
|~〇×|(力加減が優しい……。&br;気遣ってくれてるのが伝わって来るな。)|
|~〇×|(K'さん、実はマッサージの能力も秘めてるかも……?)|
#endregion
 
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**一緒なら平気? [#SR13]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
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|~|&br;|
 
|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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#endregion
 


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**新年'21 [#SR14]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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#endregion
 


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*R [#R_story]
**FOR YOU [#R_01]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~K'|(今日は任務も道場へ行く用事もねぇ……。 テレビでも見るか。)|
|~女性レポーター|こちら、駅前から中継です!|
|~女性レポーター|巨大なクリスマスツリーがライトアップされた広場は、&br;たくさんの人で賑わっています!|
|~K'|チッ……。&br;どいつもこいつも浮かれやがって。|
|~K'|(浮かれた雰囲気だけじゃない……。)|
|~K'|(この時期になると人出が増えるせいで&br;残党狩りもしづらくなるから、うぜぇ。)|
|~女性レポーター|広場にはクリスマスマーケットもオープンしていて、&br;素敵なアイテムがたくさん販売されていますよ~!|
|~女性レポーター|テレビの前のみなさんも、ここで大切な人への&br;プレゼントを選んでみてはいかがですか?|
|~K'|大切な人……。|
|~K'|(……あいつが喜びそうなものでも考えるか。)|
|~K'|つっても、何渡せばいいんだ?|
|~K'|(……こんな時はネットだな。&br;『クリスマス、女子、プレゼント』……。)|
|~K'|…………。&br;デパコス、ってなんだ?|
|~K'|ブランドの種類も多すぎるし……&br;良くわからねぇもんがたくさん出て来やがる。|
|~K'|……はぁ。やっぱりこういうもんは、&br;直接探しに行くしかねぇな。|
|~マキシマ|ん?&br;K'、どこか出かけるのか?|
|~K'|ああ、用事ができた。夜までには戻る。|
|~マキシマ|お前さんが休日に出かけるなんて、珍しいな。|
|~マキシマ|気をつけて行ってこいよ。街はクリスマスプレゼントを探す客で&br;ごった返しているだろうからな。|
|~K'|……ああ。|
|~K'|(まさにそのひとりになろうとしてる、ってのは&br;口が裂けても言えねぇが……。)|
|~K'|(まあいい。あいつが喜ぶもんは、俺が見つける。)|

#endregion
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