カードストーリー /K'

Last-modified: Fri, 15 Jan 2021 00:48:14 JST (1199d)

SSR Edit

微睡の面影 Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)さ、お昼ご飯も終わったし、
次はお掃除しようかな。
〇×(……あれ? K'さんの部屋の障子が少し開いてる。
来てるのかな?)
〇×猫ちゃんとかが部屋に入ってるといけないし、
覗いてみよう。
〇×……!
K'すー……。
〇×K'さん……!?
K'ん……。
〇×っと……。
大声出して起こしちゃったらダメだよね。
〇×(でも、びっくりした。K'さんが道場にいるのも珍しいのに、
眠ってるところなんて見た事なかったから……。)
〇×(寝顔とか少し気になるけど、
勝手に入っちゃいけないよね。)
K'う……ん……。
〇×(あれ? k’さんの服が少し汚れてる……。
もしかして誰かと戦ったりしたのかな……。)
〇×少しだけなら……。
K'さん、勝手に入ってごめんなさい。
〇×お邪魔します……。
K'……すー……すー……。
〇×ぐっすり寝てる。お仕事大変だったのかな。
ケガの方は……。
K'…………ん……。
〇×よかった。少し汚れてただけで、
ケガとかはしてないみたい。
〇×でも、汚れは取ってあげた方がいいよね。
タオルで取れるかな?
K'んん……。
〇×わっ……。
お、起こしちゃったかな?
K'……。
〇×はぁ……。
よかった。眠ってるみたい。
〇×それにしてもタオルじゃ汚れが落ちないな。
あ、そうだ。
〇×温かく湿らせたタオルなら取れるよね。
〇×失礼します……。
K'ん……。
〇×うん、今度は取れたみたい。
よかった。
〇×それにしても、K'さんたちの仕事の詳細って
よく知らないんだよね……。
〇×危険だから、巻き込まないようにって言われて
教えてくれないし……。
〇×きっと、何かの調査をしていたんだよね……。
〇×(そういえばあの時も――)
〇×よし、買い物はこれくらいで大丈夫かな。
〇×それにしても今日は人が多いな。
〇×あれ? あそこにいるのって、マキシマさんだ。
〇×マキシマさっ……!
???そっちはダメだ。
〇×きゃっ……!
K'大人しくしてろ。
〇×K'さん!?
K'もう少しで罠にかかるんだ。
片付くまでここにいろ。
〇×え、罠って?
K'それは知らなくていい。
オレたちがいなくなるまでここで大人しくしてろよ。
〇×は、はい……。
〇×(一体何が……。)
〇×(あ、マキシマさんが黒づくめの男の人たちに
取り囲まれた!)
マキシマなんだ、お前さんらは?
〇×(K'さんが言ってた罠ってこれのこと?)
〇×(マキシマさん、ワゴンの車に連れて行かれる……、
大丈夫かな……。)
マキシマそろそろ、いいだろう。
ふんっ!
マキシマはっ!
〇×すごい、マキシマさん、黒づくめの人たちを
みんな倒していく……。
〇×……ん? そういえば、K'さんどこに行ったんだろう。
周りにもいないみたいだし……。
マキシマよし、片付いたようだな。
車のエンジンは……かかるようだ。
マキシマ行くぞ、相棒!
助手席に乗れ!
K'ああ、わかってる。
〇×ええ!?
K'さんいつの間に?
〇×行っちゃった……。
今のは何だったんだろう……。

 
2話

+  ネタバレ注意
K'よぉ。
〇×K'さん!
この前は大丈夫だったんですか?
K'ああ。
〇×よかったです。
心配したんですよ。
K'別に大した奴らじゃない。
〇×でも、あの黒づくめの人たちって
なんだったんですか?
〇×K'さんたちはあの人たちを
追いかけてたんですよね?
K'ただの残党狩りだ。
〇×そうですか……。
〇×(うーん……これ以上聞いちゃダメそうだよね、きっと……。)
マキシマよう、邪魔するぞ。
〇×あ、マキシマさんこんにちは。
どうしたんですか?
マキシマケーキを買ってきた。
お前さんが好きだと思ってな。
〇×わぁ。おいしそうですね!
でも、どうして……?
マキシマこの前居合わせたんだろう?
迷惑をかけたお詫びだ。
〇×い、いえ。そんな……。
K'……おい。そんなもん持ってくんな。
マキシマ何を言ってる。事情は説明できないにしても、
無事だってことは×に伝える義務があるだろ。
K'ちっ……。
〇×マキシマさん、
ありがとうございます。
マキシマいいや、いいんだ。
マキシマそれより、茶をくれるか?
このケーキには緑茶が合うんだ。
K'ったく、無事に決まってんだろ。
マキシマわかってても本人の口から
聞きたいことってのがあるんだぜ、相棒。
K'うぜえ。
〇×ふたりが無事だったらいいんです。
マキシマさんもケーキありがとうございます。
〇×すぐにお茶を入れますね!
〇×あのあと、K'さん、ちょっと嫌そうにしながら、
三人で一緒にケーキ食べたんだよね。
〇×でも、結局何があったのかは
教えてもらえなかったな……。
〇×(教えてもらえないことが多いのは仕方ないけど……。
距離感があるみたいで、少し寂しいな。)
K'ん……。
〇×っと、いけない。
思わず長居しちゃった。
〇×(それにしてもよく寝てる……。)
〇×K'さん、全然起きないな。

 

起こす
〇×寝かせておいてあげたいけど、
この時間帯に寝すぎるとあとがきついよね。
〇×K'さん、起きてください。
K'んん……うるさい。
〇×ご、ごめんなさい!
おはようございます!
K'…………。
〇×あれ? K'さん?
K'……すー……。
〇×もしかして、今の寝ぼけてたのかな?

 

ブランケットをかける
〇×寝てると寒くなるよね。
ブランケット持ってこようかな。
〇×起こさないようにそーっと……。
K'んっ……。
〇×わっ、起こしちゃったかな?
K'……んーいま行く……すー……。
〇×ふぅ……よかった……。
〇×それにしても、K'さん気持ちよさそうに
寝てるな。

 

何もしない
〇×こういう時ってツンツンしたくなるけど、ダメだよね。
K'……んんっ……。
〇×……!
〇×(ど、どうしよう。腕つかまれちゃった!)
〇×K'さん……もしかして起きてます?
K'……菓子いらねー……すー……。
〇×……まだ寝てるみたい。
手も離してくれたし、よかった……。

 

〇×ふぁ……。
〇×(私も、今朝は朝稽古の用意で早かったんだよね。)
K'……。
〇×K'さんの気持ちよさそうな寝顔見てたら
私も眠くなってきたかも。
〇×寝るなら、部屋に戻らないとダメなのに……。
ふぁ……。

 

3話

+  ネタバレ注意
〇×んんっ……。
〇×ふぁ……。
〇×(あれ……私、寝てた?)
〇×これ……ブランケットだ。
誰かかけてくれたのかな?
〇×あ、あれ……ここは……?
私の部屋じゃ……ない?
K'…………寝すぎ。

 
微睡の面影
 

〇×K'さん!?
なんでここに……。
K'ここ、オレの部屋。
〇×(そうだ! K'さんの寝顔見てたら
私も眠っちゃってたんだ!)
〇×あれ、じゃあこのブランケットも……。
K'オレがかけた。
〇×えっ、あ、あの、あの、
ブランケットありがとうございます。
K'……別に。
〇×(K'さん、いつも以上に不愛想になってる気が……。
もしかしなくても、怒ってる?)
K'……何?
〇×い、いえ、何も!
〇×(ここは素直に謝った方がいいよね。)
〇×K'さん、すみません。
勝手にお部屋に入って寝てしまって……。
K'別に、怒ってない。
〇×え、そうなんですか?
〇×(じゃあどうしてK'さんいつもより
不愛想な感じなんだろう……。)
〇×あの~……。
K'なんだよ?
〇×い、いえ、何も。
〇×(なんで不愛想なんですかなんて
聞けないよね。)
K'…………。
〇×(あれ……? K'さん、耳が赤いような……。)
K'……目が覚めたら×がいてびっくりした。
K'横で気持ちよく寝てるし、全然起きねぇし……。
〇×す、すみません。
〇×(そっか、それで赤くなってたんだ。
照れくさそうなK'さんって結構意外……可愛いなぁ。)
K'女ならもうちょっと警戒した方が……。
〇×ふふ……。
K'……何だよ。
〇×いいえ。ブランケットのお礼にお茶でも入れますね。
K'……そういうのはいい。もう少し休んどけよ。
〇×いいんですか?
あんまり長居しても迷惑なんじゃ……。
K'迷惑だったら止めない。
〇×じゃあ、もうちょっとだけお邪魔しますね。
K'ああ。
〇×K'さんはよく眠れましたか?
K'ああ、まあ。
〇×それならよかったです。
ゆっくり睡眠をとるのも大事ですから。
K'そんなに寝なくてもいつもなら問題ない。
〇×ダメですよ。ゆっくり寝てくれないと、
私も心配しちゃいます。
K'だからオレが寝ていたのを見ていたのか?
〇×そういうわけじゃないんですが……。
〇×(ケガをしてるんじゃないか心配してたって言ったら、
余計なお世話だって思われそうだし……。)
〇×障子があいてたので、猫ちゃんが
入っていないかなぁっと心配になりまして。
K'それくらいなら自分で気づく。
〇×ふふ。でも、ぐっすり寝ていましたよ。
K'…………。
〇×K'さん?
K'今回はちょっと疲れがたまっていてうっかり眠ってしまったが、
普段はそんなことはない。
〇×自分の部屋ですから、
ここにいるときは気を張らなくていいんですよ。
〇×ね、K'さん。
〇×(K'さんにとってここが、
いつでも安らげる場所になればいいな。)

 


胸焦がす走り火 Edit

1話

+  ネタバレ注意
K' vs ナギ。
戦いも大詰めを迎えた頃――
K'遊びは終わりだ。
とっとと倒れやがれ、ナギ――!!
ナギっ……! まだまだ!!
K'チッ……うぜぇ!!
K'(くそっ……ナギの野郎もうぜぇが、
なんで俺はここまで熱くなってんだ……!?)
――K'さん、ゲームではクールに決めてくれるけど……。
リアルでは、×お姉ちゃんのこととなると
すぐ熱くなっちゃうもんね?
K'(……。んなわけあるかよ。)
〇×(主人公)あれ? K'さん!
K'……見つけた途端走り寄ってくることないだろ。
何か用か。
〇×えっ?
えっと、そういうわけじゃないんですけど……。
〇×……他のみなさんはよく道場に顔を見せに来てくれますけど、
K'さんの顔を見られるのって、今では結構レアだから。
〇×だから、ちょっと嬉しかったのかもしれません。
K'――……。
K'……。のんきなこと言ってないで、
さっさと行けよ。
K'買い出し、急ぐんだろ?
〇×あっ、そうでした!
大門さんから急ぎの用事が来てて――
〇×……って。K'さん、どうしてそれを?
〇×あ、大門さんから!
〇×すみません、K'さん。失礼します!
今度、道場に遊びに来てくださいね!
〇×はい、〇です!
すみません、買い物したらすぐ戻ります~!
K'……日常、って感じか。
K'この分なら、
そろそろ俺の監視も必要なくなりそうだな。
K'……。
もう厄介事に巻き込まれるなよ。
K'(やっと……。
やっとあいつは、元の暮らしを取り戻せたんだ。)
K'(なのに、ナギの野郎はまた……!)

 
胸焦がす走り火
 

ナギ!?
K'これで終わりだ、ナギ――!!
K'(……終わった。
これであとは、あいつを助け出すだけだ。)
K'(……×……!)
K'(……とか、
馬鹿みてぇに熱くなってた俺をぶっ飛ばしてぇ……。)
〇×K'さん!
黒毛和牛カルビ、焼けました!
K'…………。
〇×? K'さん……?

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)(K'さん、さすがにまだ機嫌悪そうだなぁ……。
出されたお肉は素直に食べるけど。)
K'…………。

 

機嫌直してくださいね
〇×K'さん。機嫌直してくださいね。
〇×ナギさんは、その……。
まだ私達と接することに慣れてないと思うので……。
K'……んなことはわかってる。

 

お肉、おいしいですか?
〇×お肉、おいしいですか?
K'……。
〇×よかったら、もう一皿頼みましょうか?
K'……。任せる。
〇×はい! じゃあ頼んじゃいますね。
えーっと……。
K'……。はぁ……。
K'アンタ、お気楽だな。
〇×えっ?

 

K'ひとつ聞くぞ。……アンタ、一時はあんなひどい目に
遭わされたってのに、まだあいつらとつるむ気なのか?
〇×あいつらって言うと……。
K'あいつらしかいねぇだろ。
〇×ええっと……。
〇×確かに、あのときは大変でしたけど。でも、今はナギさんも
ヨミさんも、普通の暮らしをしようと思ってるみたいですよ。
〇×今回のは、さすがにやりすぎでしたけど……。
ちょっと魔が差しただけだと思ってます。
K'ちょっと? 魔が差した?
……俺には、とてもそうは思えないな。
K'厄介事を持ち込むような連中との付き合いは
未然に断ち切ろうとは思わねぇのかよ。
〇×うーん……。
確かに、そのほうが安全なのかもしれないですけど。
K'だろ?
〇×でも、多分ナギさんたちは、
この世界に頼れる人がいないと思いますから……。
〇×私にできることがあるなら助けになってあげたいなって、
今でもそう思ってるんです。
K'――……。
K'……つまりなにか? アンタはいまだに貧乏くじを
引かされ続けてるってわけか。
〇×ええっ?
そ、そんなことはないと思いますけど……!
K'……はぁ。もういい、わかった。
K'この話は終わりだ。
追加の肉、よろしく。
〇×あっ、はい……!
K'…………。
数日後――
〇×(わぁ。今日はいい天気だなぁ……。)
〇×(暑くもなく寒くもなく。
風が気持ちよくて、庭では鳥が鳴いて……。)
〇×(軒先ではK'さんがのんびりスマホゲームで遊んで……。
…………。)
〇×け……K'さん!?
〇×(いつの間に道場に……!? しかも完全に風景に
溶け込んでて、一瞬気がつかなかった!)
K'…………。
〇×あ、あの……K'さん?
K'俺に構わなくていい。
仕事してろ。
〇×でも、道場の誰かに用事があって来たんじゃ……?
K'……。
用事なら、今済ませてる。
〇×……???
K'…………。
〇×と、とりあえず。
よかったら、お茶でも淹れましょうか?
K'いい。
K'……アンタ。朝から働きっぱなしだろ。
少し休憩したらどうだ。
〇×えっ? 朝からって――
K'いいから。隣座れ。
〇×! は、はい……。
〇×(……手、引っ張られて
思わず座っちゃったけど……。)
K'……。
〇×(……。まぁいっか。)
〇×(理由はわからないけど、K'さんが道場に来てくれるなんて
めったにないことだしね。)
〇×(少しだけ、隣でゆっくりさせてもらおうかな。)

 

3話

+  ネタバレ注意
K'…………。
〇×(主人公)(K'さんが遊んでるのは……
銃を持って撃ちあうゲームかな?)
〇×(ふふっ。この間はリアルでサバイバルゲームをしたのに、
こっちでもやってるんだ。)
〇×(……あ、今一人倒した! すごい……!)
K'っ……!
K'……おい。離れろ。顔……近い。
〇×えっ? ……あっ、ご、ごめんなさい!
K'…………。
K'見てて楽しいかよ。
〇×え? えっと……。

 

楽しいです!
〇×はい、楽しいです!
K'…………。

 

見とれちゃいました
〇×えっと……その、K'さんのプレーがうまいなぁって
見とれちゃいました。
K'……。別に、普通だ。

 

K'見ててもいいが、あんまり近づくなよ。
〇×はいっ。
〇×(あ……そういえば。)
〇×K'さん。その……。
〇×K'さん、この間のサバゲーのとき、
私のことすごく心配してくれてたみたいですね。
〇×ずっとそわそわして、落ち着かない様子だったって
包くんが――
K'死んだ。
〇×えっ!?
……って、ゲームの話ですか。
K'っ、アンタが俺の手元を狂わせるようなことを
言うからだっ。
〇×
K'っ……くそ。
K'別に、心配なんてしてねぇ。
〇×そ、そうですか?
でも……。
〇×焼肉屋さんに飛び込んできたときのK'さん、
ものすごく不安そうな顔して――
K'っ!!
〇×もがっ!? ん、ん~!
K'それ以上しゃべるな!
黙ってろ、ったく……!
〇×――ぷは。も、もう……!
何も口を塞がなくっても……!
K'うるせぇ。
〇×(ゲームに戻っちゃった。)
K'…………。
K'……。
別に、心配にも不安にもなってない。
K'ただ、アンタが俺の手の届かないところで
誰かにどうこうされるのは、気に食わねぇんだよ。
K'……だから、そうならねぇように見張ってる。
〇×K'さん……。
K'……居座られてうぜぇなら、帰る。
そうでないなら、ここでゲームさせろ。
K'そのくらいいいだろ。
〇×……。はい、わかりました。
〇×好きなだけくつろいでいってください。
これからも。
〇×K'さんがここに遊びに来てくれるのは、
私も嬉しいですから!
K'っ……。
K'……。
そういうとこだぞ、アンタ。
〇×え?
K'そういうガキみてぇな無邪気な顔。
……やたらと他の奴の前でするなよ。
〇×……?
K'チッ……、ったく。
〇×(……。
よく、わからないけど……。)
〇×(これからは、K'さんも道場に遊びに来てくれるんだ。)
〇×わ。すごい!
今のどうやったんですか?
K'っ!
だから、近いって言ってるだろうが……!!

 


わがままな執事 Edit

1話

+  ネタバレ注意
K'……執事喫茶?
マキシマああ。紅丸の知り合いが経営している店なんだがな。
そこに関して黒い噂が流れているようだ。
マキシマ執事喫茶の売り上げが、
命を扱う取引に使われている、とな。
K'人身売買の可能性があるってことか。
マキシマまあ、紅丸の知り合いならそんな心配はないだろうし、
まったくのデマって可能性も高いが――
マキシマ念のため、不審な点がないか調べたほうがいいだろう?
マキシマそういうわけで、
お前さんにはその執事喫茶に潜入してもらう。
K'……は?
マキシマもちろん、執事役のスタッフとしてな。
心配するな、話はつけてある。
K'おい、待て。なんでそうなる。
潜入捜査なら、テメェのほうが得意だろ。
マキシマ俺だって出来るなら変わってやりたいさ。何しろ、
執事の接客だけじゃなく、スイーツも評判の店だからな。
マキシマだが、俺じゃあ目立ちすぎるだろう?
それじゃ潜入の意味がない。
K'……チッ。
マキシマそうふてくされるな。
ちゃんとサポートはする。
マキシマ頼んだぞ、相棒。
K'うぜぇな、何が執事だ……。
こんなふざけた格好する羽目になるとは――
〇×(主人公)あれ? K'さん!
K'……!
なんでアンタがいるんだよ……。
〇×紅丸さんに頼まれて、
お店のお手伝いをしてるんです。
K'また厄介ごとに巻き込まれてんのか。
相変わらずだな。
〇×そういうK'さんは、どうして?
K'……別に。
〇×こんなところで会えるなんて思いませんでした。
〇×(K'さんとはなかなか会えないから、嬉しいな。)
K'俺も、
まさかアンタの顔が見られるとは思ってなかった。
K'だが何も今じゃなくてもいいだろ……。
こんな格好……最悪だぜ。
〇×えっ、そんなことないです!
執事の制服、似合ってますよ。
〇×K'さんのこういう格好、
ちょっと意外ですけど、素敵です。
K'……そうかよ。
二階堂紅丸やあ2人とも、今日はよろしく。
二階堂紅丸×ちゃん、キッチンは頼んだよ。
キミは料理上手だから、安心して任せられるな。
〇×ありがとうございます!
頑張りますね。
二階堂紅丸心配なのはK'の方かな。
お客さんの前では愛想よくしてくれよ?
二階堂紅丸お帰りなさいませ、お嬢様。
――と、こんな感じで。
K'くだらねえ……。
二階堂紅丸ほら、そういう仏頂面はだめだ。
笑顔だよ、笑顔。
二階堂紅丸女性のことはお嬢様と呼ぶ。
そしてエレガントにエスコートする。いいな?
K'……はあ……。
〇×(K'さんの接客って、どんな感じなんだろう……。)
K'……紅茶とケーキだ。
来店客Aわっ、めちゃくちゃイケメンの執事さん!
来店客Bあれ? もしかして……K'くん!?
あの、一緒に写真とってもいいですか!?
K'……断る。
二階堂紅丸こら、お嬢様たちにその態度はないだろ?
K'客の相手はアンタがやればいい。
俺は注文されたものを運ぶ。
二階堂紅丸まったく……申し訳ございません、お嬢様がた。
お気を悪くされたのでは?
来店客Bいいえ! むしろ嬉しいです!
あのK'くんをこんなに近くで見られるなんて……!
来店客A丁寧な執事さんも素敵だけど、
クールで仕事に真剣って感じも格好いいです!
二階堂紅丸おやおや……お嬢様がたがお喜びなら、
何よりですが――
二階堂紅丸どうか、俺のことだけ見ていてくださいませんか?
来店客Aもうっ、紅丸さんったら~……!
〇×(上手くいってる……のかな?)
〇×少しお店が混んできたみたい。
料理、早く作っていかないと。
〇×えっと、次のオーダーはホットケーキ――
あれ、パフェの方が先だったっけ? それとも逆……?
K'先にホットケーキ、次がパフェだ。
〇×あ、ありがとうございますK'さん!
助かります……!
K'……準備ができたら持っていく。
〇×はい! 出来たら声かけますね。
〇×(K'さん、口数は少ないけど、
やっぱり頼りになるなぁ。)

 
2話

+  ネタバレ注意
マキシマ――よし、通信の感度は良好だな。
調子はどうだ、相棒。
K'特に変わったことはねぇな。
甘ったるい匂いでおかしくなりそうだぜ。
マキシマそいつは羨ましいねえ。
俺も客として行ってみるかな。
マキシマお前さんの執事姿ってのも拝んでみたいことだし。
K'ぜってぇ来るなよ。
マキシマ恥ずかしがることはないだろう。
K'……後で覚えとけ。
マキシマおっと、怖い怖い。
マキシマさて、俺の方でも独自に調査を進めておく。
もう少し辛抱してくれ。
K'ったく……。
K'それにしても、妙に客が増えてきたな。
二階堂紅丸そりゃあ、俺の美しさと完璧な接客が、
お嬢様たちを惹きつけてるのさ。
二階堂紅丸……まあ、クールな執事の評判も、
悪くないみたいだけどね。俺の次に。
K'不満があるなら、俺はいつでも裏に引っ込むが。
二階堂紅丸……可愛くない野郎だぜ。
二階堂紅丸ほら、お嬢様がお呼びだ。
行ってこい。
K'チッ、またかよ……。
二階堂紅丸お嬢様の前で舌打ちは禁止!
ちゃんと執事らしく振る舞えよ。
K'うぜぇ……。
二階堂紅丸やれやれ……。
K'……こう忙しくちゃ、ろくに調査ができねぇな。
〇×K'さん、お疲れ様です。
K'ああ。

 

すごい人気ですね
〇×K'さん、すごい人気じゃないですか。
やっぱり、口に出さなくても優しさが伝わっているんですね。
K'……面倒なだけだ。

 

お客さん、喜んでますね
〇×K'さんに接客してもらえて、
お客さん、みんな喜んでましたね。
K'別に……呼ばれたから、
仕方なく行ってるだけだ。

 

来店客C執事さんたち、みんな素敵……!
来店客Dこのケーキも美味しいし、
絶対また来ようね!
K'どいつもこいつも、呑気なもんだな。
〇×お嬢様として扱ってもらって、スイーツも食べられて、
みなさん嬉しいんですよ。
K'ふん……このふざけた格好で喜ぶ奴の気がしれねぇな。
K'……甘いもの食って喜ぶ奴は、もっと気がしれねぇ。
〇×K'さんは甘いもの、苦手でしたね。
〇×あっ! 甘くないスイーツも作ってみたんです。
お仕事が終わったら、K'さんも食べていきませんか?
K'っ……。
K'……アンタまであいつみたいなこと言うんじゃねぇ。
〇×ふふっ、腕によりをかけますよ。
〇×(K'さん、普段は危険な仕事ばかりで、
気を張ってることが多いのかもしれないし――)
〇×(今は、少しでも気が休まってるといいな……。)
〇×よし、ティーセットが用意できた。
後はお客さんのところへ運んでもらって――
二階堂紅丸はいお嬢様、ただいま参ります。
K'いま注文聞く。ちょっと待ってろ。
〇×みなさん、忙しそう。
紅茶が冷めるといけないし、これだけ私が持っていこうかな。
〇×お待たせいたしました、お嬢様。
こちら、ご注文の――
来店客Eクールな執事さん、私の席にも来て~!
〇×わっ!
〇×(あっ、ティーセットが落ちる……!)
K'ッ、危ねえ!
〇×K'さん、ありがとうございます!
ティーセット、受け止めてくれて。
K'……怪我はねぇのか。
〇×はい、K'さんのおかげで……。
二階堂紅丸失礼いたしました、お嬢様。
落ち着いて席におかけください。
〇×申し訳ありません。
いったん、ティーセットをおさげしますね。
二階堂紅丸K'、ナイスキャッチ! やるじゃないか。
執事が板についてきたかな?
K'執事は関係ねぇだろ。
二階堂紅丸関係大ありだ。
お客の被害を最小限にとどめたんだから。
二階堂紅丸でも、上着を着てないのは頂けないな。
執事の身だしなみだぜ。
K'……チッ。

 

3話

+  ネタバレ注意
〇×お待たせしました。
こちら、ティーセットです。
来店客Eありがとう……さっきはごめんなさい。
〇×とんでもないです。
ごゆっくりどうぞ、お嬢様。
そろそろキッチンに戻らないと――
K'おい、×。
〇×あ、K'さん。
さっきはありがとうございました。
K'服に紅茶がかかってる。
〇×あ、本当だ。制服にしみが……。
でも、大丈夫です――
K'……ついてこい。
〇×えっ?
K'……。
二階堂紅丸待った、K'。心配なのはわかるけど、
強引に引っ張っていくのはよくない。
二階堂紅丸ここは執事喫茶なんだから、
あくまで執事らしく、だよ。
K'こんな時に――
K'…………。
K'……チッ。

 
わがままな執事
 

K'――こちらへ、どうぞ……お嬢、様。
K'…………手を。
〇×あっ――は、はいっ!
K'……ご、ご案内、します……。
〇×お、お願いします……。
K'……ったく、くだらねぇ茶番だ。
〇×(さっきの、紳士的なK'さん……
いつもと全然印象が違ったな。)
K'おい。火傷してねぇか見せろ。
〇×あ……。
〇×(す、すごく近い……。)
K'……何ともなさそうだな。
他のところは大丈夫か?
〇×(私のこと、心配してくれてるんだ。
さっきも火傷してないか、急いで確認してくれようとして――)
〇×(K'さん、素っ気なく見えるけど、本当に優しいな……。)
K'おい、聞いてんのか?
〇×……あ。
〇×(あ、目が合った。)
K'…………。
K'……何、見てんだよ。
〇×K'さんがこんなに近くにいる、って思って……。
K'……×――
マキシマ――もしもし、相棒。
そっちは上手くやってるか?
K'っ!!
〇×(微かに、マキシマさんの声が……。)
マキシマK'? どうした、何か問題か?
K'……なんでもねぇ。
相変わらずだ、おかしな点はねえよ。
マキシマそうだろうなあ。
実はこっちの調査で、例の噂の真相がわかってな。
マキシマその店のオーナーがやってる、命を扱う取引ってのは、
猫の譲渡のことだった。
K'……は?
マキシマオーナーは無類の猫好きでな。店の売り上げを、
捨て猫や野良猫の保護や飼い主探しに当ててるらしい。
マキシマ人身じゃなく、猫の身に関わる活動だったってわけだな。
K'はあ……くだらねぇ。
マキシマそういうわけだ。お前さんには悪かったが、
もう潜入は切り上げていいぞ。
〇×(K'さんとマキシマさん、また何かのお仕事だったのかな。
この様子だともう解決したみたいだけど。)
K'ったく、とんだ無駄足だったってわけだ。
K'似合わねぇ格好で、
似合わねぇ真似までしたってのに……。

 

すごく似合ってます
〇×そんなことないです。K'さんの執事姿、
すごく似合ってますよ。
〇×それに、さっきエスコートしてくれたのも……
とても素敵でした。
K'…………さっきのアレは、忘れろ。

 

ちょっと新鮮でした
〇×いつものK'さんとは違いますけど、
今の格好も、ちょっと新鮮でいいと思います。
〇×さっきエスコートしてくれたのも……。
K'……いつもあんな真似してたまるか。

 

K'とにかく、この店にもう用はねぇ。
これ以上、執事役なんてやる必要もない。
〇×あっ……じゃあ、もう行っちゃうんですね。
〇×少しの間でも、K'さんと一緒にお仕事できて、
嬉しかったです。
K'…………。
K'……必要なら、もう少し付き合ってやる。
〇×えっ! いいんですか?
K'アンタの顔を見るのも久しぶりだし――
K'……アンタとあのキザ執事を残しておくのも
うぜぇんだよ。
K'その代わり――
〇×その代わり?
K'……ずっと甘い匂いに囲まれて、
鼻が馬鹿になりそうだ。
K'甘くないスイーツっての、作れ。
さっき言ってただろ。
〇×ふふ……もちろん、任せてください!
〇×(K'さんとのこんな穏やかな時間が、
もう少し続くといいな……。)

 


ひまわりの迷路 Edit

1話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
2話

+  ネタバレ注意
 

 

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選択肢2

 

 
3話

+  ネタバレ注意
 

 
ひまわりの迷路
 
 

選択肢1

 

選択肢2

 

 


増えていく思い出 Edit

1話

+  ネタバレ注意
1周年パーティーを終えた、深夜11時過ぎ――
〇×(パーティー、とっても楽しかった。まさかこんな時間まで
盛り上がるなんて思わなかったな。)
〇×(でも、誰もループのことを覚えてないなんて……。
本当に不思議な出来事だったけど、まさか私の夢じゃないよね?)
K'おい。
〇×あ、K'さん。
K'ちょっと来い。
〇×え!? ちょ、ちょっと……。
〇×(ここ……K'さんが泊まる部屋だ。)
K'……覚えてるんだな。
〇×え?
K'ループのことだ。
〇×まさか、K'さんも?
K'ああ。パーティーが始まったとき、アンタの反応が
おかしかったからな。
K'まるで突然「飛ばされた」ことに戸惑っているように見えた。
俺と同じように。
〇×ま、待ってください。
〇×今日の出来事を、もっと詳しく振り返りながら話しませんか?
私、何か飲み物を持って来ます。
〇×ちょうど、ロウソクの火を吹き消そうとした瞬間でしたよね。
最初のループが起きたのは……。
K'そうだったな。気づいたら朝で、この道場からアジトに戻ってた。
K'しかもマキシマはアンタのことを忘れてた。
〇×京さん、紅丸さん、真吾くん、大門さんもそうでした。
〇×……そういえば、どうしてK'さんだけが私のことを
覚えていたんでしょうか?
K'さぁな。だが、他の連中と俺との違いを考えれば、
なんとなく察しがつく。
K'……俺は元から思い出が少ないからな。
〇×(K'さんはネスツによって子供の頃の記憶を消された…….
だから忘れるべき記憶を持ってなかったってこと?)
〇×(でも、そんなこと……。)
〇×思い出なら増え続けているはずです。
この1年のことを思い出してみてください。
〇×たとえば……包くんたちと一緒にサバゲーをしたこと、
覚えてますよね?
K'…………。
K'……ああ、ナギの野郎に無理矢理やらされたやつか。
今思い返してもあれは最悪だったな。
〇×ま、まぁ……始まりこそ少し強引だったかもしれませんけど……。
〇×あの出来事をきっかけにみなさんの距離が近づいたと思いますし、
それに、あの日の焼肉はとってもおいしかったですよね!
K'…………まぁ、な。

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×それから、マキシマさんも含めて3人で、旅行と称して、
逃亡生活をしたこともありましたよね。
K'あったな。ネスツの残党に目をつけられたアンタを連れて
あちこち移動したっけな。

 

楽しかった
〇×綺麗な景色を見たり、車の中で寝泊まりしたり、
私、新鮮で結構楽しかったんですよ。
K'……あの状況を楽しめるなんて、アンタって大物だよな。
〇×す、すみません。もちろん誰かに追われてるかもしれないって
いうのはちゃんと理解してましたけど……。

 

大変だった
〇×大変でしたね……。見つからないように移動を繰り返して、
泊まるところも車の中だったり。
K'屋根があるだけいいだろ。俺たちなんか野宿だぜ。
〇×あっ……す、すみません!
私が車内独占しちゃったから……。
K'いい。謝らせたかったわけじゃねぇから、気にすんな。

 

〇×それに、今日のことも。あんなに何度もループに巻き込まれて、
それでもみなさんの記憶を取り戻そうと走りまわって……。
〇×大変でしたけど、きっと大切な思い出のひとつになったはずです。
少なくとも、私にとってはそうです!
K'…………。
K'……そうだな。確かに、振り返れるくらいにはあったな、思い出。
〇×これからも思い出を刻んでいきましょう。クリスマスもお正月も、
K'さんの誕生日だって。
K'…………。
〇×(……あれ? そういえば出会って丸1年が経つのに、
K'さんの誕生日をお祝いしたことって、ない?)
〇×あの……。
K'誕生日のことか?
ねぇよ、んなもん。
〇×(そうか。K'さんには子供の頃の記憶がない。
誕生日がいつかも知らないんだ。)
〇×すみません……私、無神経なことを言ってしまって。
K'そんなしょげるなよ。別にアンタのせいじゃねえ。
〇×でも……。
K'…………。
K'……じゃあ、今日でいい。
〇×え?
K'誕生日なんていつだっていい。……だから今日でいい。
K'今日が、俺の誕生日だ。

 

 
3話

+  ネタバレ注意
〇×(今日が、K'さんの誕生日……。)
K'……んだよ。どうせ本当の誕生日がいつかなんて
誰にもわからねぇんだから、好きな日にしてもいいだろ。

 

そういうものでしょうか?
〇×そ、そういうものなんでしょうか。
誕生日を自分で決めてしまうなんて……。
K'だったら、俺の誕生日は存在しねぇ。
〇×そ、それはダメです!
……そうですね。K'さんがそれでいいなら……

 

いいと思います!
〇×いいと思います!
そうしたら、来年からは
私の記念日と一緒にお祝いができますね。
K'は……?
K'……アンタの発想にはいつも驚かされるな。
〇×え……いけませんか?
K'別に……そんなこと言ってねぇよ。

 

〇×今日が……私にとっての始まりの日が、K'さんの誕生日……。
なんだか嬉しいです。とっても。
K'アンタが喜んでどうすんだよ。俺の誕生日なんだから、
俺を喜ばせるべきだろ。
K'ほら、祝えよ。あと1分しかねぇぞ。
〇×えっ!?
あっ、本当だ、もう23時59分……!
〇×(K'さんの初めての誕生日が終わっちゃう!)
〇×えーと、えーと……お祝いの言葉……。
〇×え、え、どうしよう、何も思い浮かばない……!
K'フッ……ははは……!
〇×わ、笑わないでくださいK'さ……。
〇×(……!? K'さんが笑ってる……!)
K'慌てすぎだ。
〇×……っ、その……ええと。
〇×お誕生日おめでとうございます、K'さん。
K'……そんだけかよ?
〇×わっ……!?
〇×(ち、近い……! しかもこんな体勢……。)
K'悪くねぇな。
〇×え……?
K'アンタの重さと温度がちょうどよくて、安眠できそうだ。
〇×……抱き枕ってことですか?
K'ああ、いいな。アンタは俺の抱き枕だ。
……俺が寝るまで、このままでいろよ。
〇×は、はい……。
K'アンタには祝われてみてぇって思ったんだよ。アンタがこの日、
この道場に来てなかったら、俺はこんなこと思わなかった。
K'誕生日なんて、一生求めなかった。……だから、
アンタがここに来た日が俺の誕生日ってことでいい。
〇×K'さん……。
〇×……すみません、
私、プレゼントも何も用意してなくて。
〇×K'さんはマキシマさんと一緒に、
あんなに大きなケーキを持ってきてくれたのに。
K'今突然決まったんだから、仕方ねえだろ。
それに……アンタからはもう、とっくにもらってる。
〇×え?私、何も……。
K'いいんだ。アンタはそのままで。
K'……誕生日なんて、知らなくても構わねぇと思ってたけどな。
K'アンタがそばにいるなら、案外悪くねぇもんだな。

 
増えていく思い出

 
スペシャル

+  ネタバレ注意

Episode:ANNIVERSARY 〜K'編

1周年パーティー翌日
〇×(この飾りはこっちに……ううん、向こうのほうがいいかな?
あとは……。)
K'おい、朝から何やって……。
……っ!?
〇×あ、おはようございます、K'さん!
よく眠れましたか?
K'そんなことはいい。……なんだこのゴチャゴチャした飾りは?
〇×もちろん、K'さんの誕生会を開くんです!
K'…………は?
〇×1日遅れになっちゃいましたけど、お祝いですしいいですよね。
ほかのみなさんもお呼びして、朝から豪勢に行きましょう!
〇×問題はケーキですけど、甘さを抑えたものなら大丈夫ですか?
〇×それともいっそケーキはなしにして、たとえば分厚いステーキに
ロウソクを立てるとか……?
K'お、おい。ちょっと待て。
草薙京はよ。……って、なんだ、これ……?
二階堂紅丸これ全部、×ちゃんが飾ったのかい?
矢吹真吾すげー!
〇×あ、みなさんおはようございます!
草薙京いったいなんの騒ぎだよ、これは。
〇×はい!
実は昨夜、K'さんの誕生日が……。
K'おい!……ちょっとこっち来い。
〇×K'さん、あの……!
〇×(手を引っ張られるまま、こんなところまで
来ちゃったけど……。)
K'…………。
K'適当なことを言うんじゃなかったぜ。
〇×あ……。
〇×(もしかして、あんなふうに盛大に祝われるのは
嫌だったのかな。)
〇×ごめんなさい……。私、K'さんの誕生日が決まって
嬉しくて……。みなさんで祝ったらもっと、って……。
K'~~~っ!
〇×……!? け、K'さん……?
〇×(ど、どうしよう。こんな人目のあるところで
抱きしめられるなんて……!)
K'他の連中はいいんだよ。アンタが祝えよ。
K'……アンタに、祝ってほしいんだよ。
〇×K'さん……。
〇×……わかりました。それじゃあ、精一杯お祝いさせてください!
〇×今日1日、どこへでもついていきます。
どこに行きたいですか?
K'そうだな……そういや新作ソフトが発売されてたな。
あとコントローラーとコンバーターも欲しかったんだ。
K'アーケードにも気になるゲームがある。その後は肉だな。
腹いっぱい肉を食って……。
K'…………。
K'……いや、やっぱこれだけでいい。
〇×
K'アンタの手、出せ。ずっと繋いどく。
こういうときは……こうするもんだろうが。
〇×……っ、はい!
K'それでいい。
K'……じゃあ、行くか。

 


図南鵬翼 Edit

1話

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2話

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3話

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選択肢1

 

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スペシャル

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旅LOG! Edit

1話

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2話

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3話

+  ネタバレ注意
 

 
File not found: "カードスチル_K'_旅LOG!.jpg" at page "アルバム /カードスチル"[添付]
 

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SR Edit

終わりにしようぜ Edit

1話

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2話

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隠れた眼光 Edit

1話

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2話

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テラス席で待ってる Edit

1話

+  ネタバレ注意
K'……。
二階堂紅丸こらこら、K'。
そんな顔してたら、メイクさん怖がっちまうぜ?
K'……。
二階堂紅丸折角綺麗にしてもらってるんだから
もうちょっと愛想よくしな。
K'うぜぇ……。
なんで俺がこんなこと……。
二階堂紅丸食べちゃったものはしょうがない。
いい加減、観念するんだな。
二階堂紅丸それに、その格好も案外似合ってるぜ。
なあ、×ちゃんもそう思うだろう?
〇×(主人公)え、は、はい。白いシャツもアウターも
K'さんのイメージにぴったりです。
K'ちっ……。
草薙京おい、こっちの準備は終わったぞ。
二階堂紅丸ああ、分かった。
二階堂紅丸×ちゃん、ちょっと見てくるから
コイツのことお願いね。
二階堂紅丸折角のメイクやスタイリングを
壊さないように見張ってて。
〇×はい、わかりました。
K'……。
〇×(本当、今日のK'さんの格好
いつもと雰囲気は違うけど、似合ってるなあ。)
〇×(その代わり
いつにもまして不機嫌だけど。)
〇×(でも、仕方ないよね。モデルを引き受けたのも
半分だまし討ちみたいな感じだったし……。)
それは、数日前の出来事――
K'おい、アンタ。
〇×あれ、K'さん。
どうしたんですか?
K'この箱が部屋の前にあった。
アンタ、心当たりはないか?
〇×え、これですか?
うーん、ちょっとわからないです。
K'そうか……。
〇×中身を見たら
持ち主がわかるんじゃないですか?
K'そうだな。開けてみるか。
K'……!
〇×え、これって……!?
〇×すごい。色んな国のビーフジャーキーが
たくさん入っていますね。
K'誰がこんなもの……。
〇×(ビーフジャーキーが大好物なのは
この道場ではK'さんくらいだし……。)
〇×ますます持ち主が
わからなくなっちゃいましたね。
〇×って、K'さん
勝手に開けちゃっていいんですか?
K'持ち主がわからないなら
俺がもらっても問題はないだろ。
K'ここに放っておいても
野良猫かなんかに食われちまうのがオチだ。
〇×確かにそうですけど……。

 

毒が入っているかもしれませんよ
〇×毒が入っているかもしれませんよ・
K'毒……?
K'別に怪しい臭いはしない。
〇×それならいいですけど……。

 

誰かの罠かもしれませんよ
〇×誰かの罠かもしれませんよ。
K'その時はその時だ。
〇×で、でも。
K'さんに何かあったら……。
K'アンタも心配性だな。

 

ビーフジャーキーって何肉ですか?
〇×ビーフジャーキーって何肉ですか?
K'……自分で答え言ってるぞ?
〇×あ……!
ビーフ……牛、ですね。
K'正解だ。

 

K'……うん、美味い。
〇×(結局食べちゃったけど大丈夫かなあ。)
???ふっふっふっふ……。
食べたね?
K'……!?
二階堂紅丸気に入ってもらえたようで嬉しいよ。
まだまだあるから、どんどん食べてくれ。
〇×べ、紅丸さん?
K'これ、アンタのか?
二階堂紅丸ああ、そうだよ。
〇×でも、どうして紅丸さんのビーフジャーキーが
K'さんの部屋の前にあったんですか?
二階堂紅丸それは俺からK'へのプレゼント。
……いや、先払いの報酬さ。
〇×……報酬?
K'チッ、白々しい。
……それで、俺は何をすればいいんだ?
二階堂紅丸話が早くて助かるよ。
じゃあ、俺も単刀直入に言うとしよう。
二階堂紅丸K'、お前にはモデルの仕事を
手伝ってほしいんだ。
K'……は?
〇×(K'さんがモデルの仕事!?)
〇×(全然想像がつかないけど……。
でも、ちょっと見てみたいかも。)
K'断る。
〇×(……うん。
残念だけど、やっぱりそうだよね。)
二階堂紅丸そう言うなよ。
今度の撮影で格闘家特集ってのがあってね。
二階堂紅丸ビジュアル的にも
K'が適任だと思うんだよね。
二階堂紅丸それに、報酬はもう受け取ってくれただろう?
K'一口食べただけだ。
二階堂紅丸一口でも、食べたことには変わらない。
契約成立だ。
二階堂紅丸それと、撮影には京も来るんだぜ?
K'……そうかよ。
〇×え、京さんもモデルの仕事をするんですか?
二階堂紅丸ああ。だからK'には京を越えるような
カッコいいところを見せてほしい。
K'ちっ……なんで俺がそんなこと……。
二階堂紅丸×ちゃんも、
K'のモデル姿、見てみたくないかい?
〇×そうですね……K'さんさえ良ければ、
ぜひ見てみたいです。
K'アンタまで……。
K'……そこまで言うなら、やってやる。
K'その代わり、このビーフジャーキーは
全部俺がいただくぞ。
二階堂紅丸ああ、もちろん。
それじゃあ、よろしくな。
〇×(K'さんのモデル姿、楽しみだな。)

 
2話

+  ネタバレ注意
K'はあ……だりぃ……。
草薙京ああ、まったくだぜ……。
二階堂紅丸二人ともお疲れ~!
スタッフさんたちからも大好評だったぜ!
草薙京そうかよ……。
もうこんなことは二度とごめんだぜ。
〇×みなさん、とても素敵でしたよ。
見学させてもらえて良かったです。
二階堂紅丸今日撮影した写真は
雑誌のグラビアを飾る予定だよ。
二階堂紅丸×ちゃんも
楽しみにしておいてね。
〇×はい。発売日が今から待ち遠しいです。
K'ちっ。うぜぇ……。
K'……!
これは……。
二階堂紅丸ところでどう?
ここのカフェのコーヒー、いけるだろ?
草薙京まあ、悪くない味だな。
K'……ああ。
〇×とっても美味しいです。
お店の人のこだわりがあるんでしょうね。
K'って、アンタの甘くしてるじゃねぇか。
〇×あ、お砂糖とミルク
両方入れちゃってますね。
K'ブラックのほうが美味い。
〇×そうなんですか?
じゃあ、もったいないことしちゃいましたね。
〇×そうだ、また今度一緒に
このカフェに来ませんか?
〇×その時は、ブラックを試してみます。
二階堂紅丸×ちゃんからの
デートのお誘いなんて妬けるね。
〇×え?
そ、そういうわけでは……!
K'俺が付いていく必要はなー―
二階堂紅丸折角×ちゃんが誘ってくれてるのに
女の子に恥をかかせるなよ?
K'……ちっ。
〇×あの……?
K'……今度は絶対にブラックだからな。
〇×……!
はいっ!
〇×じゃあ、楽しみにしていますね。
K'たかがコーヒーを飲む約束に
大袈裟だ。
数日後――
〇×(えっと、後は紅丸さんの洗濯物を
届けて……っと。)
〇×(あれ? 紅丸さんの部屋、明かりが点いてる。)
〇×(出かけるって言ってたけど
もう帰ってたのかな?)
〇×紅丸さ――
二階堂紅丸(いいから、脱ぎなって。)
K'(なんで俺がこんな……。)
二階堂紅丸(この間みたいに
大人しくしておけば、いいだけだ。)
二階堂紅丸(すぐに終わるって。
ほら、こっち来いよ。)
K'(ちっ……。
早くしろよ。)
〇×(紅丸さんとK'さん?
一体何をしてるんだろう……?)
〇×(……何だか邪魔しちゃいけないような
雰囲気だったな。)
〇×(洗濯物は後で渡そう。)
〇×(今日はK'さんと
この間のカフェに行く約束の日だけど……。)
〇×(朝からK'さんの姿が見えないなあ。
約束、忘れちゃったのかな?)
二階堂紅丸×ちゃん!
〇×あ、紅丸さん。
二階堂紅丸誰か探してたの?
〇×えっと、K'さんが
朝からいないなあと思って。
二階堂紅丸それなら丁度良かったぜ。
アイツから伝言を預かって来たんだ。
〇×え、私にですか?
二階堂紅丸ああ、『14:00』だってよ。
〇×それだけですか?
二階堂紅丸ああ、これだけ。
だけど、×ちゃんならわかるだろう?
〇×(K'さんからの時間の指定……。)
〇×(これって、きっと
今日の待ち合わせの時間だよね。)
〇×はい。
わかりました、大丈夫です。
二階堂紅丸それじゃあ、
後のことは俺に任せて行っておいで。
〇×ありがとうございます。
お言葉に甘えて行ってきますね。
二階堂紅丸ああ、楽しんで来なよ。
二階堂紅丸あ、それから、もうひとつ。
今度は俺ともデートしよう。
〇×はい、ぜひ。
〇×(うん、時間ピッタリ。
K'さんはもう来てるかな?)
K'……。
〇×あ、K'さん!
お待たせしました。
〇×(え……。
K'さんの格好ってこの間の……?)
K'遅かったじゃねぇか。
〇×すみません。
急いでは来たんですが……。
K'……いや、嘘だよ。
時間ぴったりだ。
K'ほら、アンタの分。
〇×え、私の分も
買っておいてくれたんですか?
K'この間飲んだ豆が、今日はあと2杯で
売り切れだと言われたからな。
〇×ありがとうございます。
嬉しいです。
K'ふん……。
〇×あの、ところで今日のK'さんの服って
この間の撮影の時のものですよね?
K'ああ。
二階堂が買い取りしていたらしくてな。
K'アンタと出かけるなら洒落た格好で
行けって言うもんだから……。
〇×そうだったんですね。
K'俺は要らねえって言ったけどな。
〇×でも……やっぱり、その服
K'さんにすごくよく似合ってます!
K'ちっ……。
K'アンタがそう言うなら……。
また着てやってもいい。
〇×えっ?
K'……それよりも、ほら。
コーヒーが冷めちまう。
K'さっさと飲もうぜ。
〇×あ、そうですね。
……うん、美味しいです!
K'やっぱりブラックのほうがいいだろ?
〇×はい、この間よりもコクと深みが
より鮮明になった気がします。
K'……そうか。
〇×(テラス席でK'さんと美味しいコーヒー。
なんだか素敵なコーヒーブレイクだなあ。)

 


温泉合宿 Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)K'さん、お部屋にいますか?
K'……開いてる。
〇×おじゃまします。
差し入れを持ってきたんです。
〇×わ、K'さんのお部屋広いですね!
K'アンタの部屋だって同じようなモンだろ。
〇×作りがちょっと違うんです。
はっ……これはまさか……。
〇×お部屋に、露天風呂がついてる……!
K'あぁ、ついてるな。
〇×露天風呂がついてるお部屋は、
たしかこのホテルに1部屋だけですよ。
K'俺には関係ねぇ。
〇×ちょっとだけ、覗いてもいいですか?
K'別に、勝手にしろ。
〇×わ……すごい!
こんなお部屋初めて見ました……!
K'……ハァ。
アンタ相当はしゃいでんな。
K'入りたいなら、入れよ。風呂。
〇×良いんですか!?

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×(露天風呂にテンションがあがって
つい、お風呂に入っちゃったけど……。)
〇×(よく考えたら、K'さんの部屋で
お風呂に入るなんて絶対おかしい……。)
〇×うう、部屋に戻りにくい……。
K'まだ? 長ぇ。
〇×は、はい!?
今出ます!
K'……。
〇×あの、すみません! 良いお湯でした!
ありがとうございます。
〇×私、部屋に戻ります!
K'おい。待てよ。
〇×――!
〇×(K'さんに、抱きしめられてる……?)
〇×あ、あの、
まだ私、髪が濡れて……。
K'そうだな。
髪も濡れてるし、風呂あがりであったけぇし。
K'そもそも俺の部屋で風呂に入るとか、
正気かよ。
〇×うっ……。
K'前から思ってたけど……。
アンタ、無防備すぎる。
〇×はい……反省しています……。
私、お部屋に戻って髪を乾かしてきます。
K'ハァ。
K'そうじゃねぇ。
俺が、アンタを――
K'他のやつらに見せたくねぇんだよ。
〇×――え?
K'さん、それって……。
K'うるさい。
K'アンタはいつもそうだ。
放っておこうと思っても無防備で……チッ。
K'今日はもうここに居ろ。
K'朝まで俺が見張っておく。

 


想い出に残る日 Edit

1話

+  ネタバレ注意
逃亡生活中のある日――
K'――……。
〇×(主人公)(マキシマさんが情報収集をしてる間、
K'さんとこの辺りを散策することになったけど……。)
〇×(車を出てから一言もしゃべってない!
何か話題は……ええと……。)
K'……。おい。
〇×は、はい!
K'俺についてくるばっかじゃなくて、
どこか行きたいところはねぇのか?
K'旅行、なんだろ?
〇×そ、そうですね……。うーん……。
K'……ねぇのかよ。
〇×す、すみません……。知らない土地なので。
〇×特に行きたいところは思い浮かびませんけど、
こうやってぶらぶらするのも楽しいですよ。
〇×思いがけない発見があるかもしれませんし!
K'はぁ……。まるで犬の散歩だぜ……。
〇×えっ。
K'……わかった。じゃあ、適当に歩くぞ。
〇×(あ、行っちゃう。)
K'何してる。置いてくぞ。
〇×今、行きます!
〇×このあたりは、さっきの場所より賑やかですね。
〇×(街の中心部なのかな。学生の姿も多いし。)
K'…………。
〇×えっ、K'さん。どこに行くんですか?
K'ただ歩くのにも飽きた。息抜きだ。
〇×(息抜き?)
K'…………。
〇×わっ、すごい!
〇×(K'さん、また対戦相手を倒しちゃった。
この格闘ゲーム、得意なのかな?)
K'……アンタ、退屈じゃねぇのか。
〇×え?
K'さっきから後ろで見てるだけだろ。
〇×でも、楽しいですよ。
K'さん、すごくゲームが上手いから。
K'……フン。
〇×……あ、それとも私が見てると集中できませんか?
K'別に。それなら最初から言ってる。
〇×そっか。それならよかったです。
〇×(それにしても、ゲームにも色々あるんだな。
こういう機会でもないと来ないから、なんだか新鮮かも。)
〇×(あっ。あのクレーンゲームの景品って……。)
K'……?

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×(やっぱり! 少し前にテレビで見た、猫のぬいぐるみだ。)
〇×(人間がソファーでくつろいでるみたいに座ってるのが
かわいいんだよね~。)
K'……アンタ、こんなのが趣味なのか。変わってるな。
〇×え、そうですか? かわいいと思うんですけど……。
こう、足を投げ出してるところとか。
K'理解不能だ。
〇×(うーん。かわいいと思うんだけどなぁ。)
K'…………。
〇×あれ? やるんですか、クレーンゲーム。
K'……だったら、なんだ。
文句あんのか。
〇×い、いえ! ないですけど……。
〇×(K'さん、ゲーム上手いから簡単に取っちゃうかも。)
K'…………。
〇×……あっ!
K'チッ……。アームが弱ぇのか。
〇×狙いはすごくよかったのに……。
K'…………。
〇×(あ、もう1回やるみたい。)
K'…………。
〇×ああっ……! 惜しい!
K'……欲しけりゃ、ちょっと静かにしてろ。
〇×あ、はい。すみません……!
K'…………。
〇×(K'さん、お金どんどん入れてる……!
もしかして、取れるまでやるつもり!?)
K'…………。
〇×(アームの爪はしっかりぬいぐるみを掴んでる。
あとは、穴に落ちれば……!)
K'――っ。
〇×わー!! すごいです! 取れましたよ!!
K'見りゃわかる。
〇×そうですよね! ありがとうございます!
K'なに自分のことみたいに喜んでんだよ。
〇×……え?
K'これは俺が取ったんだから俺のだろ。
〇×!?
〇×(え……ええええ!)

 

そうですよね……
〇×そ、そうですよね……。私、見てただけですし……。
〇×(よくよく考えてみたら、『取ってやる』とは
一言も言ってなかったよね……。)

 

でも、さっき……
〇×で、でも、さっき『欲しけりゃ、ちょっと静かにしてろ』って
言ってたのは……?
K'そんなこと言ったか? 覚えてねぇな。
〇×そんなぁ……。
K'……。アンタ、わかりやすいくらい落ち込むな。

 

K'……冗談だ。
こんなもん欲しがるのは、アンタぐらいだろ?
〇×……え? くれるんですか?
K'いらねぇなら別にいい。
〇×い、いります!
K'ほらよ。
〇×わぁ……。K'さん、ありがとうございます!
大事にしますね!
K'もうアンタのモンなんだ。好きにしろ。
〇×(このぬいぐるみを見れば、この先も今回の旅のことを
思い出せる。大切にしよう……。)

 
スペシャル

+  ネタバレ注意
道場・母屋――
K'おい……。
〇×(主人公)K'さん、どうしたんですか?
K'…………。
ついてこい……。
〇×えっ……! K'さん!?
〇×(置いていかれちゃう……!)
〇×ま、待ってください……!
〇×(どこに向かってるんだろう……?)
K'…………。
〇×(なんだかK'さんが
こちらの様子を伺っているような……。)
〇×(時々立ち止まったりしてるし……。)
K'…………。
〇×(あ、もしかして、
私の歩幅を気にしてゆっくり歩いてくれてるのかな。)
K'アンタも座れ。
〇×わあ……。
こんなところに公園があるなんて知りませんでした!
〇×芝が柔らかくて気持ちがいいですね。
K'ここに来ると落ち着ける……。
〇×(K'さんはここによく来るのかな……?)
〇×あ、可愛い花……!
何の花かな……?
〇×一つ一つは小さいけれど、たくさん咲いてて綺麗ですね。
K'暖かくなれば、この辺り一帯が花だらけになる。
〇×いまよりもっと咲くんですか?
きっとすごく綺麗でしょうね。
K'ああ。アンタがみたいならまた連れてきてやる……。
数十分後――
〇×(けっこう歩くなあ……。)
〇×K'さん、ところでどこに行くんでしょうか??
K'どこ……?
……これは一ヶ月前の礼だ。
〇×(お礼……? 一ヶ月前に何かあったかな?)
〇×(一ヶ月前……一ヶ月前……あ!)
〇×(そうか! 今日はホワイトデーなんだ!)
〇×(もしかして……!
デート……のつもりだったのかな。)
〇×きゃっ……!
K'……何もないところでつまづいて……器用なヤツ。
そんなんだから、目をはなせねぇ……。
〇×あはは、すみません……。
K'アンタは俺が見張ってないとな……。
〇×えっ……!
K'次は野良猫の集会所を見せてやる。こっちだ。

 


KOFG学園 Edit

1話

+  ネタバレ注意
放課後――
〇×(主人公)(あれ? なんだかあっちが、騒がしいような……。)
???…………。
男子生徒Aテメー、生意気なんだよ。
先輩には敬意を払えって教わんなかったのか?
男子生徒Bその目つきが気にいらねぇなぁ?
正しい後輩の態度ってもんを教えてやるよ。
???…………。
〇×(ま、まさか喧嘩……!?
しかも、二人がかりで一人に……。)
男子生徒Aおい、黙ってねーでなんとか言ったらどうだ?
ゲームなんかやってんじゃねぇよ!
???……ハァ、うぜぇ……。
男子生徒Bなんだその口の利き方!?
???なんとか言えって言ったのはそっちだろ。
男子生徒Aこの野郎、よっぽど痛い目にあいてぇらしいな!?
〇×先生……! こっちです!!
???……!
男子生徒Aチッ……運がよかったな。
男子生徒Bこれで終わりだと思うなよ、テメー。
〇×(か、帰っていった……咄嗟に嘘ついちゃったけど、
ちょっと怖かったかも……。)
〇×あの、大丈夫でしたか?
???余計なことしてんじゃねぇよ。
〇×えっ……。
???……ま、追い払う手間が省けたのは礼を言っとく。
じゃあな。
〇×ま、待って!
???……まだなんか用かよ。
〇×よくあんなふうに絡まれるんですか?
???アンタに関係ねぇ。
〇×あの……私、2年の〇×っていいます。
出来ることがあったら、なんでも言ってください。
〇×力になりますから。
???…………。
???変な女だな。
K'……K'だ。
〇×(あ……行っちゃった。K'さん、か。
なんだか放っておけない雰囲気の人だったな……。)

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×(K'さん、あれから大丈夫かな。
また絡まれてないといいけど……。)
男子生徒Aおい、テメーさっきの女子だな。
男子生徒Bよくも邪魔してくれたなあ?
〇×あ、あなたたちは……!
〇×(ど、どうしよう……。
逃げないと……!)
男子生徒Aオラ、こっち来いって!
〇×い、痛っ……。
離してください!
???うぜぇことしてんじゃねぇよ。
男子生徒Aうっ!? だ、誰だ!
K'俺がダメなら次はそいつか。節操ねぇ奴らだな。
〇×あ! K'さん……!
男子生徒Bテメー!
さっきは女に助けてもらったくせに、よくノコノコ顔出せたな。
男子生徒A今度こそ躾けてやんよ!
やっちまえ! オラァ!
K'――飛べ。
男子生徒Aうぎゃっ!?
男子生徒Bげほっ……。
〇×(すごい! 二人とも一撃で……。)
K'おい。こいつらが伸びてるうちに、さっさと行くぞ。
〇×は、はい……!
〇×ありがとうございます。助かりました。
K'ったく……だから言ったんだ、余計なことすんなって。
K'俺みたいなのに関わると、
ろくな目に遭わないってわかっただろ?
〇×(もしかして……あの時そっけなかったのは、
私を巻き込まないために……?)
K'……で、アンタどっちだ。
〇×え?
K'帰り道はどっちの方向だって聞いてんだ。
〇×……送ってくれるんですか?
K'一応、アンタには借りがある。
それに、また途中で絡まれても、目覚めが悪い。
K'まあ……そんな震えてる状態で、
一人で帰れるとは思えねぇしな。
〇×(あ……本当だ、ちょっと体が震えてる……。)
〇×……ありがとうございます、K'さん。
K'フン……世話が焼けるぜ。年上のくせに。
〇×すみません――って、え?
年上って……K'さん、1年生なんですか!?
K'あ? 言ってなかったか。
〇×全然気がつきませんでした……。
すごく大人っぽいし……。
K'……で、いつまで敬語なんだ? ×先輩。
〇×う……せ、先輩をからかわないでください!
K'……フッ。震えも収まったみたいだな。
K'ほら、帰るぞ。
離れるなよ、×先輩。

 


誘いの悪魔 Edit

1話

+  ネタバレ注意
K'ハァ……うぜぇ。
なんで俺がこんなくだらねぇこと……。
〇×(主人公)K'さん、そう言わずに……。
K'結婚式の広告の撮影とか、もっと適任な奴がいるだろ。
なんで俺が……。
〇×K'さんの新郎姿、似合ってますよ?
凛々しくて素敵です。
K'そう言われて、喜ぶと思ってんのか?
〇×あはは……。
K'まあ……そっちは、その、ウェディングドレス。
……似合ってる。
〇×あ、ありがとうございます……。
ちょっと恥ずかしいですけどね。
K'アンタも災難だな。
いきなり花嫁役やれって連れてこられてよ。
〇×確かに、急病のモデルさんの代役に選ばれるなんて、
びっくりしました。
K'……まったく。どうしてよりによって――
〇×えっ?
K'……なんでもねぇ。
K'とにかく、こんな茶番に付き合うのは御免だ。
俺は帰る。
〇×ええっ!? だ、だめですよK'さん!
もうすぐ撮影が始まりますから――
〇×(……あれ? なんだか変な音がする。頭の上から……?)
K'――っ! ×、伏せろ!!
〇×きゃっ!?
〇×……う……いたた。な、何が起きたの……?
〇×(あっ!? 照明が落ちて壊れてる……!
これがまともに当たってたら……。)
K'くっ……どうやら無事、らしいな……。
〇×K'さん!? ひ、ひどい怪我……!
私を庇って……!?
K'騒ぐんじゃ、ねぇよ……これくらい、なんでもない……。
〇×なんでもないわけないですよ!
こんな大怪我を――
〇×え……? 怪我が、治ってる……?
K'……だから言っただろ。なんでもないって。
〇×どうして……K'さん、いったい――
K'…………。
〇×K'さん……? その姿……。

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×あ、悪魔……? K'さんが?
K'天使にでも見えんのか?
〇×(わっ、K'さんの翼、動いてる……本物?
これって、夢……?)
K'この体は、ちょっとしたことじゃビクともしねえ。
不死身ってやつだ。年も食わねぇ。
K'アンタのことは、ずっと年上だって言ってきたが……。
実際は、はるかに年下だったってわけだ。
〇×K'さんが……不老不死の、悪魔……。
K'ああ。脆いアンタと違ってな。
K'……人間ってのは面倒くせぇ。
あっという間に壊れやがる。
K'さっきも、危うく照明の下敷きになるとこだった。
〇×K'さん……。
〇×(そうだ、さっきだけじゃない。
いざという時、いつもK'さんが守ってくれた……。)
K'いっそ、アンタも俺と同じ体になっちまえばいい。
〇×それって、不老不死ってことですか?
K'俺と契約すれば、アンタに永遠の命を与えられる。
K'契約に必要な儀式は、花嫁の姿で、
俺と永遠の誓いを立てること……。
〇×……それって、まるで結婚式みたいですね。
〇×あ……。
K'……だから、こんな撮影、御免だったんだ。
K'永遠を生きるなんて、
ろくなもんじゃねぇ……。
K'身近にいる奴らは、必ず先にいなくなる……。
〇×(K'さん……今まで、どれだけ孤独だったんだろう。
そんな苦しい想いをしてるのに、私のことを想ってくれて……。)
〇×――K'さん、私……。
あなたと一緒なら……。
K'……!
〇×私、K'さんと一緒なら、
どんなに苦しくても……。
K'×……アンタは、本気で……。
K'俺と、一緒にいてくれるのか……?
永遠に……。

 


垣間見る意外な一面 Edit

1話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
2話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 

スペシャル

+  ネタバレ注意

Episode: ~K'編~

 


無人島ロマンス Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×きゃっ!今、変な音が……!?
K'ただの風の音だろ。ビビりすぎだ。
〇×うう……すみません。
……それにしても本当に暗いですね。
〇×この肝試しをクリアすればリゾートへ行けるって、
本当でしょうか?
K'一応、そういうルールらしいけどな。
……ルール、か。
K'この手錠といい、まるでゲームだな。
〇×(そう。パートナーとは手錠で繋がれてるんだよね。
ゴールで外してもらえるらしいけど……。)
K'ゲーム、か……。
K'俺が先に行く。アンタは後ろからついてこい。
〇×(K'さん……。
よし、信じてついていってみよう。)
K'――止まれ、×。
〇×ど、どうしたんですか?
K'そこ、足元に糸が張ってある。
K'糸が繋がってる先は……。
木の上に人形が仕掛けてある。
K'この糸に足が引っかかったら、
あの人形が引っ張られて落ちてくるって寸法だ。
〇×うう、目の前に人形が落ちてきてたら
びっくりして倒れていたかもしれません……。
K'大げさだな。
〇×それにしても、どうしてわかったんですか?
K'どこに仕掛ければ効果的か、
どうすれば相手の不意をつけるのか……。
K'仕掛ける側の思考で考えればいい。
ストラテジーゲームの基本だ。
K'それに、包の考えることなんて
だいたいわかる。
〇×えっ!?包くん!?
もしかして、この肝試しは包くんが……?
K'気付いてなかったのか?
〇×ぜ、全然……。
K'まあ、オレも仕掛けを見て確信したしな。
どっかで見たやり方だって。
〇×クセ、みたいなものが出るんでしょうか……?
K'たぶんな。
そうなると、次は――
〇×(K'さん、楽しそう……。
すっかりゲームしてる時の顔だなあ。)
〇×(おかげで、怖い思いをせずに済みそう。
よかった……。)
K'おい、そこ踏むな――
〇×えっ?
〇×き、きゃあああっ!?

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×あ、あ、足に何か――蛇!?
K'落ち着け、オモチャの紐だ。
〇×び、びっくりした……。
K'……見事に引っかかったな。
〇×うう、すみません……。
あ、痛っ
K'……!どうした?
〇×枝に髪が引っかかっちゃって……。
すみません、すぐ取りますから!
〇×(K'さんとは手錠で繋がれている……。
私が足止めされてたら先に進めなくて、迷惑をかけちゃう……!)
K'そんな乱暴に引っ張るな。
髪がちぎれたらどうすんだ。
〇×構いませんよ、髪くらい――
K'俺が構うんだよ。
〇×えっ……。
K'……いいから、じっとしてろ。
俺が解く……。
〇×あ……はい。
K'――外れたぞ。
〇×ありがとうございます……。
ごめんなさい、足止めしてしまって。
〇×K'さんだけなら、もっとスムーズに進めるのに……。
K'別に、さっさと進めなくたって構わねぇよ。
K'……それに、アンタがビビってるのを見るのも
面白いしな。
〇×K'さん……。
K'ほら、行くぞ。
ちゃんとついてきな。
〇×はい……K'さんの方が年下なのに、
これじゃ逆みたいですね。
K'アンタの世話が焼けるのは今に始まったことじゃない。
K'それとも、たまには年上らしいとこ見せてくれるって?
〇×年上らしいところ……そうですね
〇×じゃあリゾートに着いたら、
私がK'さんをリードして、色んな場所に連れていきます!
K'へえ……。
それだけか?
〇×うっ……じゃ、じゃあK'さんが思わずどきっとするような
水着を見せます!
K'……っ!
K'馬鹿か。
それに……それってつまり、他のヤツにも見られるってことだろ。
〇×(あれ?もしかして、嫉妬……?)
K'おい……何にやにやしてんだ。
さっさと行くぞ。

 


夢見Night Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)(こんな夜中に物音が……誰か起きてきたのかな?)
K'……邪魔してるぞ。
〇×K'さん!? どうしたんですか?
K'今夜はここに泊まらせてもらう。
〇×それは構いませんけど……急ですね。
何かあったんですか?
K'……別に。
〇×とにかく、お部屋やパジャマの用意を――
K'要らねぇ。適当にそのへんで寝る。
〇×適当にって、そんな……。
K'俺のことは構わなくていい。
もう遅いし、アンタは寝てろ。
〇×ダメです!
K'……!
〇×せっかく来てくれたK'さんを放って、
寝てるわけにはいきませんよ。
お部屋は空いてますし、パジャマも用意しますから。
K'――やれやれ。
アンタ、相変わらず世話焼きだな……。
……何でパジャマがアンタとお揃いなんだよ……。
〇×すみません……急だったので、これしかなくて。
(何かの景品でもらった、男女ペアのパジャマ……。
女性物だけ私が使って、男性物はずっとしまってあったけど――)
(こんな形で使うことになるとは思わなかったな。)
K'ったく……まあ、いきなり来たのはこっちだからな。
〇×(そういえば、K'さん、どうして急に道場に来たんだろう?)
K'……なんだよ。
一緒に寝ろってか?
〇×え……ええっ!?
K'ハッ、冗談だ。慌てすぎだろ。
〇×(か、からかわれた……。)

 

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×あの……K'さん。何か、
アジトに戻れないようなことでもあったんですか?
まさか、敵の襲撃とか……!?
K'違ぇよ。
アンタが心配するようなことは、何もない。
〇×そう、なんですか?
あっ、じゃあマキシマさんは?
こちらに来てることは知って――
K'アイツは関係ねぇだろ。
〇×え?
K'……。
〇×もしかして……。
マキシマさんと喧嘩した、とか……?
K'………………。
〇×(この反応……図星、かな。)
あの、どうしてマキシマさんと……?
K'……別に。
アイツのお節介が、面倒になっただけだ。
アンタに話すようなことじゃねぇよ……。
〇×(K'さんとマキシマさん……二人の間には、
他の人にはわからない、色んなことがあるんだろうな。)
(私が口出しするようなことじゃないのかもしれない。
だけど……。)
あの……お二人に何があったのか、詳しくは聞きません。
でも、きっとマキシマさん、
K'さんのこと、心配してると思います。
K'…………。
〇×今夜はここに泊まって……落ち着いたら、
マキシマさんとお話しませんか?
ちゃんとお話をした方がいいと思うんです。
お邪魔でなければ、私もついていきますから……。
K'……ハァ……。
アンタも相当の世話焼きだな、×。
ガキじゃねぇんだから、アンタはついてこなくていい。
一晩ここで頭を冷やしたら、アジトに戻る。
〇×よかった……。
K'アンタ、明日も早いんだろ。
俺のことはもういいから、寝ろ。
それとも、本当に一緒に寝るか?
〇×い、一緒に寝るのは恥ずかしいですけど……。
(今夜のK'さんは、
いつも以上に放っておけない感じがする……。)
もう少し、K'さんとお話したいです。
だめ、ですか……?
K'っ……。
……好きにしろ。

 

 


ハロウィン Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×あっ、K'さん! こっちです!
〇×よかった。ハロウィンだから仮装してる人が多くて、
ちゃんと会えるか心配で
K'おい……なんだ、その格好。
〇×あ。このナース服ですか? 町内会の企画で、
仮装して子どもたちにお菓子を配ってたんです。
K'……来い。
〇×え?
K'いいから、早く来い。
〇×(わっ、手を引っ張られて……!
K'さん、どうしたんだろう?)
K'ったく……なんて格好してんだ、アンタ。
〇×そ、そんなに似合いませんか……?
K'似合わないとは言ってねぇ。
そうじゃなくて……目立つだろ。
〇×でも、今日はハロウィンですから!
目立っても大丈夫です。
K'あのなあ――
〇×そうだ、K'さんの分もありますよ?
ほら、お医者さんの白衣です!
K'……ハァ、くだらねえ。
そんな格好で外に出られるかよ。
〇×じゃあ、外に出なくてもいいですから、
着てみるだけでも……!
K'…………。
K'……これで満足か?
〇×わあ! K'さん、すごく似合ってます!
K'ったく、何はしゃいでんだか……。
〇×ふふっ。K'さんと一緒にハロウィンの仮装ができて、
嬉しいんです。
K'フン……そうかよ。
K'ところで、
ハロウィンってのは、あれをやるんだろ?
K'――トリックオアトリート。
〇×……!

 
2話

+  ネタバレ注意
K'聞こえなかったか? トリックオアトリート、だ。
〇×あ、お菓子ですね? 持ってきてますから――
K'甘い菓子なんざ欲しくもねぇ。
だから、悪戯の方を選ばせてもらう。
〇×ええっ!? そんな……!
K'せっかくこんな格好してるんだし……。
そうだな、今から診察してやるよ。
〇×し、診察って――?
K'いいから、静かにしてろ。
〇×(あっ、手首を握られて脈をとるってことかな?)
〇×(ど、どうしよう……。
なんだかドキドキしてきちゃった……。)
K'……脈が速い。しかも顔が赤い。
熱があるってことだな。
〇×い、いえ、そうじゃなくて――
K'へえ、じゃあどうしてこんなに顔が赤いんだ
頬も熱くなってるじゃねぇか。
〇×(K'さんの指が私の頬に……!)
〇×い、意地悪しないでください……。
K'×、アンタには絶対安静が必要だ。
この意味はわかるな?
〇×え……?
K'今日はここから一歩も出さない。
K'……そんな格好してるアンタを、
これ以上、俺以外の前にさらせねぇだろ。
〇×……!
K'さん……。
K'……いいな?
〇×――はい、わかりました。
それじゃあ……。
〇×トリックオアトリート!
K'は?
〇×お菓子をくれないと、私も悪戯します。
K'……マキシマならともかく、
俺が菓子なんて持ってるわけねぇだろ。
K'それで? どんな悪戯してくれるんだ?
〇×今日持ってきたお菓子を食べてもらいます。
K'……俺は甘い物なんて――
〇×見た目はタルトですが、実は中身がお肉なんです!
だから甘くないんです。サプライズですよ!
〇×今日は、ずっとK'さんとここにいますから。
一緒に食べましょう?
K'――ハッ……サプライズの内容を、
先に言ってどうするんだよ。
K'ほんとに、アンタって女は……。
K'菓子だの悪戯だの、くだらねぇと思ってたが……。
アンタとこうして楽しむのは、悪くないかもしれねぇな。

 


1stアニバーサリー Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×(今日は休日だから、
K'さんと過ごそうって約束してたけど……。
K'……おい。
まだ思いつかねぇのか?
〇×うーん……気になってたケーキ屋さんのお菓子は、この前
マキシマさんが差し入れで持って来てくれましたし……。
〇×本屋さんの用事も、昨日スーパーからの帰り道に
ついでに済ませてしまったんですよね。
〇×(せっかくK'さんが付き合うって
言ってくれてるのに、申し訳ないけど……。)
〇×今、特に行きたい場所がある訳じゃないんです。
それに、私はただK'さんと一緒にいられれば十分で……
K'……フン。そんなこと言って、
夜に用事思い出しても知らねぇぞ。
〇×うっ……その時はその時です。
〇×……そうだ! K'さんはいつもお休みの日は
何をして過ごしてるんですか?
K'え?
〇×ほら、いつも一緒に過ごす時はK'さんが私の用事に
合わせてくれることが多いじゃないですか。
〇×私、K'さんの休日の過ごし方も知りたいです。
K'……別に、何もしない。
K'意味もなく外に出るのも面倒くせぇし……。
アジトでゲームしてるか寝てることが多いな。
〇×そうですか……。
〇×それなら今日はK'さんにならって、
私もごろごろしてみます!
K'……は?
〇×休みの日だからこそ道場でだらだらして、
英気を養うことだって大切ですよね。
K'おい、何言ってんだ、×。
〇×(ふふ。一緒にのんびりすれば、
K'さんのことがもっとよく分かるかも……!)

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×K'さん、道場に来た時はよくここのソファで
ごろごろしながらテレビを見てますよね。
〇×私もK'さんの真似をすれば
リラックスできるかも……?
〇×(あ、ストレッチ特集なんてやってる。)
〇×(『家でもできるストレッチ』か……参考になりそう。)
K'――おい、×。
さっきから膝が当たってる。
〇×えっ!? す、すみません!
〇×(Kさん、隣に座ってるけど……窮屈だったかな。)
〇×(私もじっとしてるのは落ち着かないかも。
やっぱりストレッチでもしようかな。)
テレビの音次は肩のストレッチです。
腕を伸ばし、凝り固まった筋肉をほぐしましょう。
〇×えっと……こうかな?
〇×あれ、結構難しいかも……。
K'……そんな中途半端にやったところで、
筋肉は伸びねぇよ。
K'ほら、こっち来い。
俺がマッサージしてやる。
〇×えっ!?
K'……随分凝ってんな。
日頃の疲れが溜まってんじゃねぇのか?
〇×(どうしよう……。
急に触られたら緊張しちゃうけど……。)
K'どうした、×。痛かったら言え。
〇×い、痛くないです。むしろ……。
K'ん?
〇×なんだか気持ちもほぐれていくような……。
そんな気がします。
K'……ならいい。
〇×(力加減が優しい……。
気遣ってくれてるのが伝わって来るな。)
〇×(K'さん、実はマッサージの能力も秘めてるかも……?)

 


一緒なら平気? Edit

1話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
2話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 


新年'21 Edit

1話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
2話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 


R Edit

FOR YOU Edit

1話

+  ネタバレ注意
K'(今日は任務も道場へ行く用事もねぇ……。 テレビでも見るか。)
女性レポーターこちら、駅前から中継です!
女性レポーター巨大なクリスマスツリーがライトアップされた広場は、
たくさんの人で賑わっています!
K'チッ……。
どいつもこいつも浮かれやがって。
K'(浮かれた雰囲気だけじゃない……。)
K'(この時期になると人出が増えるせいで
残党狩りもしづらくなるから、うぜぇ。)
女性レポーター広場にはクリスマスマーケットもオープンしていて、
素敵なアイテムがたくさん販売されていますよ~!
女性レポーターテレビの前のみなさんも、ここで大切な人への
プレゼントを選んでみてはいかがですか?
K'大切な人……。
K'(……あいつが喜びそうなものでも考えるか。)
K'つっても、何渡せばいいんだ?
K'(……こんな時はネットだな。
『クリスマス、女子、プレゼント』……。)
K'…………。
デパコス、ってなんだ?
K'ブランドの種類も多すぎるし……
良くわからねぇもんがたくさん出て来やがる。
K'……はぁ。やっぱりこういうもんは、
直接探しに行くしかねぇな。
マキシマん?
K'、どこか出かけるのか?
K'ああ、用事ができた。夜までには戻る。
マキシマお前さんが休日に出かけるなんて、珍しいな。
マキシマ気をつけて行ってこいよ。街はクリスマスプレゼントを探す客で
ごった返しているだろうからな。
K'……ああ。
K'(まさにそのひとりになろうとしてる、ってのは
口が裂けても言えねぇが……。)
K'(まあいい。あいつが喜ぶもんは、俺が見つける。)

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