カードストーリー /ナギ の変更点


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#contents

*SSR [#SSR_story]
**幻夢の花園 [#SSR01]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|(ナギさんの声がしたと思って、&br;泉に来てみたけど、誰もいない……。)|
|~〇×|(あの声は……気のせいだったのかな。)|
|~ナギ|ヒメ――|
|~〇×|えっ……その声はやっぱりナ……きゃあ!?|
|~〇×|ん……んん……?|
|~〇×|こ、ここは一体……?|
|~〇×|(あの泉……じゃないよね……。花の香りがして……、&br;ふわふわとした不思議な空気が漂っていて……。)|
|~〇×|(ここってもしかして、ナギさんの……。)|
|~〇×|……ナギさんを捜してみよ……――!?|
|~〇×|(わ、私の体、少し浮いてる……!?&br;う、上手く歩けないけど……とにかくナギさんを捜そう!)|
|~ナギ|ふふっ、今日も花たちは美しいね……。&br;思わず口づけをしたくなってしまうよ。|
|~〇×|ナギさん、いた……!|
|~ナギ|……来てくれたんだね。待っていたんだよ。|
|~〇×|待っていたって……ナギさん、ここは一体どこなんですか?&br;もしかして、天――|
|~ナギ|ここがどこか、だなんて今はどうでもいいじゃないか。&br;君を連れて行きたいところがあるんだ。|
|~ナギ|さあ、僕についておいで。こっちだよ。|
|~〇×|えっ! ちょっと、ナギさん待ってください!|
|~ナギ|ここにはたくさんの花々が咲いていてね。|
|~ナギ|椿に梅や桜、それに桔梗。|
|~〇×|ほんとにきれいな花がたくさん……。&br;こんなに一度に見るのは初めてかも……。|
|~ナギ|地上だと、季節が違えば見られる花も変わるからね。&br;でもここは、いつでもたくさんの花が咲いている。|
|~〇×|(ここは地上じゃない、ということはやっぱり……。)|
|~ナギ|ふふっ、どの花も美しいけれど、&br;×の可愛さには敵わないかな。|
|~〇×|そ、そんなことは……。|
|~〇×|(な、ナギさんはこういうこと平気で言うから&br;ドキドキする……。)|
|~ナギ|あと×に見てほしい場所はここかな。|
|~ナギ|僕の一番のお気に入りなんだよ。|
|~〇×|わぁ……! すごくきれい……。|
|~ナギ|ここにあるもの全て蓮の花なんだ。|
|~〇×|全部ですか?|
|~ナギ|そうだよ。ここは必ず×を連れて来ようと&br;思ってたんだ。|
|~〇×|光が当たって花が七色に輝いてる……素敵……。|
|~ナギ|ふふっ、みんなヒメを歓迎しているようだね。|
|~〇×|えっ、ナギさん花の言葉がわかるんですか?|
|~ナギ|もちろん、花たちを見てごらん。&br;ヒメが来たことを喜んで歌っているよ。|
|~ナギ|うん。&br;君たちもヒメが来てくれてうれしいよね、僕もだよ。|
|~〇×|(本当に話が出来てるみたい……。)|
|~〇×|(ナギさんは神様だし、もしかしたら私に聞こえない&br;言葉が聞こえるのかもしれないよね……。)|
 
|①|>|CENTER:~私も話してみたい|
|~|~〇×|私もいつかお話ができるといいな。|
|~|~ナギ|ふふっ、きっとヒメならすぐできるよ。|
|~|~〇×|はい、頑張ってみます!|
|~|~〇×|(もし花と話ができるようになったら……。&br;もっとナギさんに近づくことができるかな。)|
 
|②|>|CENTER:~耳を澄ましてみる|
|~|~〇×|(もしかして、よーく耳を澄ませば聞こえるのかな。)|
|~|~〇×|…………。|
|~|~ナギ|目を閉じてるヒメもかわいいね。&br;それは僕を誘っているのかな?|
|~|~〇×|ち、違います!|
|~|~ナギ|ふふっ、わかっているよ。&br;ヒメは照れ屋なんだよね。|
 
|~ナギ|さて、じゃあヒメを次の場所に案内しようか。|
|~〇×|次はどこへ行くんですか?|
|~ナギ|それは着いてからのお楽しみだよ。|
|~ナギ|さあ、ここだよ。|
|~〇×|えっ、これは……泉?|
|~ナギ|そう、でもただの泉じゃないんだ。|
|~ナギ|ここから中を覗いてみると、面白いものが見えるからね。|
|~〇×|面白いもの……。|
|~ナギ|ふふっ、騙されたと思って覗いてごらん。|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|>|ナギさんから案内され、私は泉を訪れていた。|
|>|そして言われるまま泉の中を覗き込んでみると、&br;そこに映っていたのは――|
|~〇×|(え……この映ってるのって……渋谷、だよね……。)|
|~〇×|(ってことは、やっぱりここは天上界なんだ……。)|
|~ナギ|ヒメ、どうしたんだい?|
|~〇×|あ、あの……ここって、ナギさんが住んでいる&br;天上界……ですよね?|
|~ナギ|ふふっ、そうだよ。わかってもらえて嬉しいな。|
|~ナギ|僕はずっと、君にここへ来てほしいと願っていたんだ。&br;ヒメとここで過ごす日を夢みていたからね。|
|~ナギ|そしてその願いは突如として叶えられた。&br;僕にとってこの上ない幸せなことだよ。|
|~〇×|(……いきなりここに飛ばされてびっくりしたけど、&br;喜んでもらえたなら来てよかったのかも。)|
|~ナギ|今ヒメに見てもらった花たちは僕が丹精したんだ。|
|~ナギ|その他の場所は大体ヨミがやってくれてるんだけど、&br;ここだけは特別でね。|
|~〇×|何か理由があるんですか?|
|~ナギ|ここの花たちが僕を呼んでくれたんだ。|
|~ナギ|もしあの時呼ばれていなかったら……僕はこの世から&br;消滅していたかもしれない。|
|~ナギ|そう思うぐらい何もかも嫌で、絶望していたんだよ。|
|~〇×|(ナギさんはいつも明るくて優しくて、笑顔で……、&br;いつも私のそばにいてくれて……。)|
|~〇×|(そんなナギさんがこんな悲しそうな顔をするなんて……。)|
|~〇×|……花たちがいてくれてよかったです。|
|~ナギ|×……。|
|~〇×|花たちの呼びかけでナギさんが今ここにいてくれる……。&br;本当に、本当によかったです……っ。|
|~ナギ|×……泣いているの……?|
 
|①|>|CENTER:~泣いてない|
|~|~〇×|な、泣いてないです……。|
|~|~〇×|目にゴミが入っちゃって、それで……。|
|~|~ナギ|それは大変だ、僕がとってあげよう。|
|~|~〇×|だ、大丈夫です!|
|~|~ナギ|ふふっ、ヒメは本当にかわいいね。|
 
|②|>|CENTER:~嬉しくて|
|~|~〇×|だって嬉しくて……。|
|~|~〇×|私……ナギさんがいない世界なんて考えられません。|
|~|~ナギ|……ヒメ。ほら涙を拭って、&br;かわいい顔が台無しになってしまうよ。|
|~|~ナギ|心配しなくても、ヒメの目の前に僕はちゃんといる。|
|~|~ナギ|ふふっ、なんなら抱きしめてあげようか?|
|~|~〇×|な、ナギさん……。|
 
|~ナギ|僕もヒメに会うことができて、とてもうれしいんだ。|
|~ナギ|花たちがいてくれたから、今、僕たちはこうして&br;一緒にいられる。花たちに感謝しないとね。|
|~〇×|そうですね。……ありがとう、花のみんな。|
|~ナギ|……っふ、どういたしまして、って言ってるよ。|
|~〇×|そうなんですね。私にはやっぱり聞こえそうにないです。&br;ちょっと残念だな……。|
|~ナギ|君もいつか聞こえるようになるよ。&br;ところでヒメ、ちょっといいかい?|
#endregion
 

''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|ヒメ、ちょっと目をつぶってもらえるかい。|
|~〇×|え……こう、ですか。|
|~ナギ|そうそう、僕がいいと言うまで開けちゃだめだよ。|
|~〇×|ナギさん一体どこへ……。|
|~ナギ|ふふっ、いいところだよ。&br;あ、転ぶと危ないから手を繋いでようね。|
|~〇×|(っ!? 急に手を繋がれるなんて……。&br;こ、心の準備が……。)|
|~ナギ|きっとヒメはビックリするんじゃないかな。|
|~〇×|(今のこの状態に驚かされてるんだけど……。&br;ドキドキが伝わっちゃいそう……。)|
|~ナギ|じゃあ、ヒメ。ゆっくりと目を開けて。|
|~〇×|…………わぁ! すごい!&br;こんなに花で一面埋め尽くされてるなんて……。|
|~ナギ|ふふっ、気に入ってもらえた?|
|~〇×|はい!|
|~〇×|(どこを見てもきれいな花ばかり……。&br;ここもナギさんが手入れしてるのかな。)|
|~ナギ|おいで、×。|
|~〇×|えっ! でも、ナギさんそこは……。|
|~ナギ|大丈夫だよ。&br;×も一緒に花の布団で寝てみないかい?|
|~〇×|(でもお花が……。)|
|~ナギ|ほら、隣にどうぞ。|
|~〇×|じゃあ、失礼しま……っ!?|
|~〇×|えっ! し、沈まない……?|
|~ナギ|ふふっ、花たちが歓迎して包み込んでくれているからね。|
|~ナギ|だから、寝転んでも平気だよ。|
|~〇×|ほ、ほんとですか?|
|~ナギ|ああ、試してごらん。|
|~〇×|…………。|
|~〇×|ほんとだ……ふわふわして、何だか守られてるみたい。|
|~ナギ|ヒメも気に入ってくれたようで嬉しいよ。|
|~ナギ|ここに寝転がると、まるで自分が花の一部になった&br;気分になれて、僕のお気に入りの場所なんだ。|
|~ナギ|そこに君とこうしていられるなんて……。|
|~ナギ|×……。|
 
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|~ナギ|僕は幸せだよ……。|
|~〇×|ナギさん……。|
|~ナギ|ふふっ、急に手を握ってしまってごめんよ。|
|~ナギ|でも……こうしないと、&br;×がいなくなってしまうような気がしてね……。|
|~〇×|(ナギさんはずっと独りだったんだよね……。&br;だから、寂しい気持ちが強くなることがあるのかも……。)|
|~〇×|ナギさん……大丈夫ですよ。&br;私はいなくなりません。ずっとそばにいます。|
|~〇×|だから安心してください。|
|~ナギ|……そうだね。ありがとう、×。&br;僕も絶対に、君のそばから離れないよ。|
|~〇×|……はい。|
|~〇×|(ナギさんの手が温かくて……、&br;なんだか少し眠くなってきたような……。)|
|~ナギ|眠いのかい? なら、×がよく眠れるよう、&br;僕が昔話をして寝かしつけてあげよう。|
|~ナギ|……昔々あるところに、&br;イザナギとイザナミという神様がいました。|
|~〇×|(あ……これ聞いたことある……。日本神話だ……。)|
|~〇×|(それにしても……ナギさんの声、すごく心地よくて……。)|
|~〇×|(もっと聞いていたいのに……眠く……なって……。)|
|~〇×|んん……んー……まぶし……い。|
|~〇×|え……ここは……私の部屋……?|
|~〇×|(ということは……あれは夢?)|
|~〇×|夢にしてはすごくリアルだったような……。|
|~〇×|そうだ! 泉に行けば何かわかるかも。|
|~〇×|んー……ただの泉だよね……。|
|~|おかしいな……昨日の夜ここに来たような……。|
|~〇×|(でも何もなさそうだし、やっぱり夢だったのかな。)|
|~〇×|あ! 大変、早く朝ごはんの支度をしなくちゃ……!|
|~ナギ|……ふふ、頑張ってね、×。|
|~〇×|――? 今、ナギさんの声がしたような……。&br;それに泉が光った気がしたけど……。|
|~〇×|……気のせい、かな。|
#endregion
 


-----
**善良なる市民に祝福を [#SSR02]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|人狼ゲーム終了後|
|~ナギ|ふふっ……ああ、楽しかった。&br;ヒメもそう思わない?|
|~〇×(主人公)|はい! 私も楽しかったです!&br;騙されそうだったのに、楽しいなんて不思議ですよね。|
|~ナギ|うん、そうだね。&br;――人間って、本当に面白いよ。|
|~ナギ|嘘をつくことは悪いことだって知っているのに、&br;嘘をつく遊びがあるだなんてね。|
|~ナギ|正直最初はどうなのかなって思ってたけど……。&br;最後はみんな笑顔になっていた。|
|~ナギ|ついてもいい嘘と、いけない嘘があるのかな?&br;また一つ、人間のことを学べた気がするよ。|
|~〇×|ナギさん……。|
|~〇×|(初めて会ったときとは別人みたい。ナギさんなりに、&br;人間のことを学ぼうとしてくれているんだ……。)|
|~ナギ|次は人狼じゃなくて、騎士とかやりたいなぁ。|
|~ナギ|×を守るのに成功して、やった!&br;って思いたいからね。|
|~〇×|ふふっ。でも、今日のナギさんの人狼役&br;とっても良かったですよ。|
|~〇×|最後の最後まで迷わされて、ドキドキしちゃいました。&br;またやってほしいです!|
|~ナギ|……へぇ、×は&br;そういうのが好きなんだね。|
|~〇×|……え?|
|~ヨミ|ナギ様、そろそろ。|
|~ナギ|ええ、もうそんな時間かい?&br;もう少しヒメと話していたかったけど、しょうがないね。|
|~ナギ|それじゃ、おやすみ×。|
|~ナギ|……良い夢を見てね?|
|~〇×|わぁ……! すごい素敵なダンスホール……。&br;みんな楽しそうに踊ってる――|
|~〇×|(……あれ? でも、なんで私がダンス会場に……?)|
|~???|×。|
|~〇×|(ん? 今の声は――)|
|~〇×|ナギさん?|
|~ナギ|踊り方がわからないのかい?&br;教えてあげるから、こちらへおいで。|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|さぁ、僕の手をとって。|
|~〇×|ナギさん……?&br;その格好は……?|
|~ナギ|気になるかい?&br;ふふっ、僕と踊ってくれたら、教えてあげるよ。|
|~〇×|(いったい、何がどうなっているんだろう……?&br;とりあえず……踊ればいいのかな?)|
|~〇×|わかりました。&br;その……初心者ですが、よろしくお願いします。|
|~〇×|(あ――すごい。)|
|~〇×|(ナギさんがリードしてくれてるからなのかな。&br;なんとなく、踊れてる気がする……。)|
|~ナギ|きれいだね、×……。&br;時を止めて、ずっと君と踊っていたいくらいだよ。|
|~〇×|ふふっ。いくらなんでもずっと踊っていたら&br;疲れちゃいますよ。|
|~ナギ|そうかい? 残念だなぁ。|
|~ナギ|――そうだ、この格好の理由を聞かれていたね。&br;これは、主催者の正装だよ。|
|~〇×|主催者、ですか?|
|~ナギ|ここ最近、人狼の襲撃が続いていただろう?&br;毎晩、市民たちが怯えている姿を見ているのは忍びなくてね。|
|~ナギ|なら1日くらい、楽しい催しでも開けば&br;息抜きくらいにはなるかなって。|
|~ナギ|もちろん×も、善良な市民のひとりだからね。&br;楽しんでいってほしいな。|
|~〇×|なるほど……。|
|~〇×|(市民のために、ナギさんが企画してくれたんだ。&br;それなら、正装をしていてもおかしく――?)|
|~〇×|(あれ? 今、納得しそうになったけど&br;なにか大事なことを忘れている気がする……。)|
|~〇×|う、うーん?|
|~ナギ|浮かない顔だね。……かわいそうに。&br;毎晩人狼に怯えていたせいで混乱しているのかな。|
|~ナギ|……大丈夫。&br;僕は騎士だよ。|
|~〇×|えっ、ナギさんが……!?|
|~ナギ|今晩は僕が君を守り続けるよ。&br;だから、安心して。|
|~〇×|ナギさん……。|
|~ナギ|手を握っていいかい。|
|~ナギ|約束するよ、×。&br;――僕を信じて。|
|~〇×|(ナギさんの手、温かい……。)|
|~〇×|(すごく安心する……。&br;今夜は人狼に怯えて眠らなくてもいいんだ……。)|
|~〇×|――はい。&br;ありがとうございます、ナギさん。|
|~ナギ|×、&br;こっちだよ、早く!|
|~〇×|(――え? なんで私、走っているの……!?)|
|~〇×|ま、待ってください、ナギさん……!|
|~ナギ|急いで、人狼に追いつかれてしまうよ!|
|~〇×|え、ええ……っ!?|
|~〇×|(人狼!? 私たち、追われているの……!?)|
|~〇×|(ど、どこだろう……!?&br;私じゃ、気配もわからない……っ。)|
|~〇×|あのっ……、ナギさん、人狼はどこに……!?|
|~ナギ|立ち止まっちゃダメだよ。&br;さぁ、もっと奥へ。|
|~〇×|え、えっと……。|
|~〇×|(ナギさん……なんだか様子がおかしい?)|
|~〇×|ど、どこまで逃げればいいんですか?|
|~ナギ|…………。|
|~〇×|(やっぱり、なにか変……。)|
|~〇×|(まるで、どんどん人気のない方へ&br;誘導されているような……。)|
|~〇×|(そんなまさか――ナギさんは騎士なんだし。&br;……でも。)|
|~〇×|……あのっ、ナギさん。|
 
|①|>|CENTER:~なにか隠していませんか?|
|~|~〇×|私になにか隠していませんか?&br;さっきからナギさん、私と目を合わせてくれませんよね。|
|~|~〇×|お願いです。&br;私の目を見て、答えてください。|
|~|~ナギ|……×。|
 
|②|>|CENTER:~選択肢2|
|~|~〇×|本当に騎士なんですか?|
|~|~ナギ|…………。|
|~|~〇×|ナギさんのこと、信じたいです。&br;でも何も説明してくれないと、不安になります。|
|~|~〇×|お願いです。&br;本当の事を言ってください。|
 
|~ナギ|……そろそろいいかな?|
|~〇×|ナギ、さん……?|
|~ナギ|ねぇ、×。|
|~ナギ|――今更気付いたって、もう遅いよ?|
|~〇×|きゃ……っ!&br;ナ、ナギさん……っ!?|
 
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|~ナギ|ふふっ。&br;……×、つかまえた。|
#endregion
 

''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|やっと僕の腕の中に来てくれたね……。|
|~ナギ|もう逃げられないよ、×。&br;――永遠に、ね。|
|~〇×|ナギさん……その姿は……!|
|~ナギ|そうだよ。僕は人狼。&br;ヒメったら、すっかり騙されちゃったね。|
|~ナギ|でも、騎士だって信じてくれて嬉しかったなぁ。|
|~〇×|ナギさん、どうして……!|
|~ナギ|僕の狙いはね、最初から君だったんだよ。|
|~ナギ|すべてが×を手に入れるための伏線……。&br;ふふっ、うまくいってよかったよ。|
|~〇×|わ、私を食べるんですか……?|
|~ナギ|うん、そうだよ。|
|~〇×|きょ、京さんは……本物の騎士さんは!?|
|~ナギ|何を言ってるの?&br;本物の騎士は、君たちが追放しちゃったじゃないか。|
|~〇×|そんな……!|
|~〇×|(どうしよう……!&br;でもこんな場所じゃ、誰も助けになんて来てくれない……。)|
|~〇×|(もう食べられるしか……ないの?)|
|~ナギ|ふふ、おとなしくなったね。&br;僕の気持ちを受け入れてくれたのかい?|
|~ナギ|素直ないい子だね。&br;こんないい子を丸呑みするのはもったいないから……。|
|~ナギ|少しずつ……。&br;少しずつ、食べてあげようね――|
|~〇×|ナギさん……っ!|
|~〇×|……え?|
|~〇×|(ここは……私の部屋?&br;ということは、今のは、夢……?)|
|~〇×|(うう……私、なんて夢を見ちゃったんだろう……。)|
|~〇×|(うーん、ちょっと寝不足かも……。)|
|~〇×|(って、いけないいけない! しっかり掃除しないと――)|
|~ナギ|やあ、いい天気だね。&br;おはよう、×。|
|~〇×|あ、ナ、ナギさん……!&br;おはようございます。|
|~ナギ|ふふっ。朝からヒメの顔が見られるなんてね。&br;今日は良い日になりそうだよ。|
|~〇×|ナギさん……。|
|~〇×|(なんだろう。あんな夢を見たせいか、&br;ナギさんを見るのが少し気恥しい、かも……。)|
|~ナギ|ん?&br;どうしたの、ヒメ? ぼうっとしちゃって。|
|~〇×|え?&br;いえ、その……。|
 
|①|>|CENTER:~ナギに夢のことを話す|
|~|~〇×|少し……変な夢を見てしまって……。|
|~|~ナギ|変な夢?&br;どんな夢だい?|
|~|~〇×|えっと……ナギさんが人狼だった夢です。|
|~|~ナギ|ん? 人狼げーむの話かな?&br;夢に見るくらい楽しかったのかい?|
|~|~〇×|え?&br;ええ、そうですね……。|
 
|②|>|CENTER:~ナギに夢のことを話さない|
|~|~〇×|な、なんでもないです。|
|~|~ナギ|ふーん? そうなのかい?|
 
|~ナギ|……さすがに、昨夜の夢は&br;君には刺激が強すぎたかな?|
|~〇×|……えっ?|
|~ナギ|ふふ、なんでもないよ。またね、×。|
|~ナギ|ふふふーん♪|
|~〇×|(……昨夜の夢?)|
|~〇×|(まさか……。まさかね?)|
#endregion




-----

**優しき守護者 [#SSR03]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|ナギさん、どうでしたか? ラクダ乗り体験は、&br;この辺りで一番人気の催しだそうですよ。|
|~ナギ|とても面白かったよ。&br;らくだ、という生き物は、不思議な乗り心地なんだね。|
|~ナギ|見てごらん、ヒメ! すごく綺麗な花だ。&br;水がないところでも咲いて、とても健気だね。|
|~〇×|ふふっ。ナギさん、楽しそうですね。|
|~ナギ|うん、&br;ヒメと一緒に見てるからかな、何もかも新鮮に感じるよ。|
|~ナギ|ヒメが囚われていた時は、&br;観光を楽しむどころじゃなかったからね。|
|~ナギ|もっと早くヒメを助け出してあげたかったけど、&br;思ったより準備に時間がかかってしまってね。|
|~ナギ|ねえ、×。あんなことがあって、疲れていないかい?|
|~〇×|え? 私なら全然大丈夫ですよ!|
|~〇×|ナギさんが雨を降らせてくれたおかげで、&br;街の人たちも救われて本当によかったです。|
|~〇×|そのうえ、もらったお礼でお金に余裕もできて、&br;観光までできるなんて。|
|~ナギ|ヒメが喜んでくれて、僕もすごく嬉しいよ。&br;僕は君のためなら、なんでもするからね。|
|~〇×|ナギさん……ありがとうございます。|
|~マキシマ|そろそろ日が暮れるな。&br;もう少ししたら、ホテルに戻るぞ。|
|~矢吹真吾|えーっ! まだいいじゃないですか!&br;おれもラクダに乗りたいです!|
|~マキシマ|明日の楽しみにとっておけばいいだろう?&br;それに、夕食の時間もある。|
|~矢吹真吾|あっ、夕食って聞いたら急にお腹すいてきちゃいました……!|
|~ナギ|明日はどこを見て回ろうかなぁ。&br;ヒメ、行きたい所はある?|
|~〇×|そうですね――|
|~〇×|(こんなふうにみなさんと旅行ができるなんて、&br;宮殿に閉じ込められてた時は予想してなかったなぁ。)|
|~〇×|(色々あったけど、丸く収まって本当によかった。)|
|>| |
|~〇×|ふう……今日は楽しかったなぁ。|
|~〇×|しかも、こんな素敵なホテルにも泊まれるなんて。&br;こんなに贅沢しちゃって、いいのかな。|
|~ナギ|×。僕だよ。|
|~〇×|あっ、ナギさん? 今、開けますね。|
|~ナギ|ヒメに話したいことがあるんだけど、僕の部屋に来てもらえるかな。|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|さあ、おいでヒメ。ここに座って。|
|~〇×|ベ、ベッドにですか? でも――|
|~ナギ|このべっど、ふかふかして気持ちがいいよ?|
|~ナギ|ヒメには寛いでほしいんだ。&br;遠慮せずに……ね? おいで。|
 
|①|>|CENTER:~お言葉に甘えて……|
|~|~〇×|じゃあ、お言葉に甘えて……失礼します。|
|~|~ナギ|はい、どうぞ……ふふ。&br;素直なヒメはかわいいね。|
 
|②|>|CENTER:~少しだけなら……|
|~|~〇×|なら、少しだけ……お邪魔します。|
|~|~ナギ|ふふ、ヒメが邪魔なわけないよ。&br;遠慮なくどうぞ。|
 
|~ナギ|寝転がってもいいんだよ。&br;広いし、ふたりで横になっても平気じゃないかな?|
|~〇×|い、いえ、さすがに図々しいので……!|
|~ナギ|そんなこと気にしなくていいのに。&br;ヒメは奥ゆかしいね。|
|~ナギ|じゃあ僕も、ヒメと一緒に座っていようかな。|
|~〇×|(ランプの明かりといい、こんないい雰囲気の部屋で、&br;ナギさんと並んでベッドに……お、落ち着かない!)|
|~ナギ|――×。|
|~〇×|は、はい!|
|~ナギ|…………。|
|~〇×|(どうしたんだろう。&br;なんだかナギさん、思いつめているような……。)|
|~ナギ|×が無事に戻って来てくれて、本当によかった。|
|~〇×|えっ?|
|~ナギ|僕がこの国に連れてきたせいで、&br;ヒメを失うようなことがあったら、どうしようかと思ったよ。|
|~ナギ|そんなことになったら、僕は耐えられない……。|
|~〇×|ナギさん……。|
|~〇×|(昼間は楽しそうに見えたけど、&br;本当はずっと責任を感じてたんじゃ……。)|
|~〇×|(でもナギさんだって、この国に来たのは、&br;道場を救いたいと思ってのことだし――)|
|~〇×|私は大丈夫ですよ。ナギさんが助けてくれましたから。|
|~ナギ|×……。|
|~〇×|儀式の時、ナギさんが来てくれて&br;すごくほっとしたんです。もう大丈夫だって。|
|~〇×|助けに来てくれて、ありがとうございます。|
|~ナギ|言っただろう? 僕はヒメのためなら、何でもする。&br;ヒメが助かるならいくらでも舞うよ。|
|~〇×|ナギさん……。|
|~〇×|(時々びっくりするようなことをする人だけど、&br;優しくて、頼もしいな。)|
|~ナギ|でも、舞は久しぶりだったから&br;あんまり上手に踊れなかったな……。|
|~〇×|そんなことなかったです!&br;すごく綺麗な舞でした。私、見惚れちゃって……。|
|~'''ナギ'''|'''待たせたね、ヒメ。&br;ここからは僕に任せて。'''|
|~'''〇×'''|'''(わっ……。ナギさんの踊りって柔らかくて、すごくきれい……。)'''|
|~ナギ|ふふ、ヒメの目を楽しませることができたなら、よかったよ。|
|~ナギ|でも、ヒメの舞も見てみたかったけどね。|
|~〇×|私じゃ、ナギさんみたいに上手に踊れませんよ。|
|~〇×|一応、儀式に備えて練習はたくさんしてたんですけど、&br;全然上達しなくって……。|
|~ナギ|ちょっと待って。|
|~〇×|? どうかしました?|
|~ナギ|練習してたって、&br;それじゃあ他のみんなは、ヒメが踊る姿を見たっていうの?|
|~〇×|え? は、はい。ちゃんと踊れてるか&br;確認もしてもらいましたし……。|
|~ナギ|…………。|
|~〇×|(あ、あれ? ナギさん、急に黙り込んじゃった。&br;どうしたんだろう。)|
|~〇×|あの、ナギさん?|
|~ナギ|……それって、納得いかないなあ。|
|~ナギ|僕も、ヒメが踊っている姿が見たいよ。|
|~〇×|え……。|
|~ナギ|ねえ、踊ってみせて。僕だけのために。|
#endregion
 

''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|踊るって、そんな!&br;私、本当に全然上手じゃないですから……!|
|~ナギ|大丈夫。ヒメの踊りなら、素敵に決まっているよ。|
|~〇×|か、買いかぶりすぎです……!&br;それに、恥ずかしいですし……。|
|~ナギ|ふふ、恥じらうヒメも可愛いね。|
|~ナギ|でも、僕はどうしても×の舞を見たいんだ。&br;お願いだよ。|
|~〇×|でも――|
|~ナギ|そうだ。ヒメを救い出した僕へのお礼、&br;というのはどう?|
 
|①|>|CENTER:~ずるいです|
|~|~〇×|ナギさんはずるいです……。|
|~|~ナギ|ふふっ、なんのことだろう?&br;でも、ヒメがその気になってくれたのなら嬉しいよ。|
 
|②|>|CENTER:~そう言われると……|
|~|~〇×|(うっ、そう言われると断れない……!)|
|~|~〇×|……わかりました。期待しないでくださいね?|
|~|~ナギ|ふふっ。ヒメが僕だけのために舞ってくれる……。&br;それだけで僕は嬉しいんだよ。|
 
|~ナギ|さあヒメ、そこに立って。僕の前に。&br;よく見えるようにね。|
|~〇×|は、はい……。|
|~〇×|(ナギさん、こっちをじっと見てる……。&br;儀式で踊るより緊張するかも……。)|
|~〇×|(でも、宮殿でけっこう練習したし、&br;まだ体が覚えてるはず……たぶん。)|
|~〇×|は、始めます――|
|~ナギ|……ああ、いいね。とても愛らしいよ。|
|~ナギ|足の運び方、指先の動き、ひとつひとつがヒメらしくて。&br;うん、想像していたよりずっと素敵だ。|
|~〇×|(うう……わ、笑わないでくれるのはありがたいけど、&br;褒めちぎられるのも困る……!)|
|~〇×|(えっと、確か次は、ここで一回転――)|
|~〇×|わっ! あ、足が……!|
|~ナギ|おっと。|
 
&attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_ナギ_優しき守護者.jpg,zoom,優しき守護者,259x200);
 
|~〇×|あ……す、すみません、ナギさん!|
|~ナギ|構わないよ。大丈夫かい?|
|~〇×|はい。ナギさんが受け止めてくれましたから。|
|~〇×|でもやっぱり、ナギさんみたいに上手には踊れないですね。|
|~ナギ|そんなことないよ。&br;ヒメらしい素直な舞で、僕は大好きだよ。|
|~〇×|あ、ありがとうございます……。|
|~〇×|(ナギさん、ずっと支えてくれてる……。&br;でも、そろそろ離れなくちゃ――)|
|~ナギ|お礼を言うのは僕のほうだよ。|
|~ナギ|ありがとう、×。&br;僕だけのために踊ってくれて。|
|~〇×|ナギさん……。|
|~〇×|(ナギさんの笑顔、柔らかくて、優しくて……。&br;見てるだけで、ほっとするなぁ。)|
|~〇×|あ、あれ……? なんだか、急に眠く――|
|~ナギ|やっぱり。相当疲れていたんだね。|
|~ナギ|たくさん不安な思いもして、&br;気も張り詰めていただろう?|
|~〇×|そう、だったんでしょうか。&br;全然気づかなかった……。|
|~ナギ|自分のことにも気がつかないほど一生懸命なのは、&br;ヒメらしいね。|
|~ナギ|でも、大丈夫。&br;僕がヒメのことを、ちゃんと見てるからね。|
|~〇×|(昼間も、私が疲れてることに気づいて、&br;気にしてくれてたんだ……。)|
|~〇×|(ナギさんは、自分でも気づかない私のことを、&br;よく見ててくれてるんだなぁ……。)|
|~ナギ|さあ、このまま横になって……ゆっくりおやすみ。&br;もう安心だからね。|
|~ナギ|僕が朝までこうして、ヒメのことをそばで見守っているから。|
|~〇×|(ベッドが沈み込むくらい柔らかくて、&br;ナギさんの声も心地よくて……。)|
|~〇×|(目を、開けていられない……。)|
|~ナギ|おやすみ、×……僕のヒメ。|
#endregion

 
''スペシャル''
#region(ネタバレ注意)
Episode:優しき守護者(後日譚)
|>|早朝――|
|~〇×|(う……ん。&br;いつの間にか眠っちゃってたみたい。)|
|~〇×|(え……隣にいるのって、ナギさん!?)|
|~ナギ|おはようヒメ。&br;目が覚めたみたいだね。|
|~〇×|お、おはようございます。&br;えっと……私……。|
|~ナギ|もしかして忘れてしまったのかな。&br;昨日の夜、僕の部屋まで来てもらったんだけど……。|
|~〇×|(そうだ、そのまま、うとうとしちゃったんだった。&br;まさかナギさんの部屋で一夜を明かすことになるなんて。)|
|~ナギ|ぐっすり眠れた?|
|~〇×|は、はい。おかげさまで……。&br;ナギさんは、眠れました?|
|~ナギ|僕は……あまり寝ていないよ。&br;朝までヒメのことを見守っているって、約束したからね。|
|~〇×|見守るって……。&br;も、もしかして本当に私のことずっと見ていたんですか?|
|~ナギ|うん。&br;……実はちょっとだけ、うとうとしちゃったけど。|
|~ナギ|でも、ヒメを眺めていたら、あっという間だったよ。&br;すごく幸せそうな顔をしていたね。|
|~ナギ|……あ、ここに寝癖が。|
|~〇×|ね、寝癖……!?&br;どこですか!?|
|~ナギ|どうして隠そうとするの? かわいいのに。|
|~ナギ|ふふっ。気になるというなら、おいで。&br;直してあげる……。|
|~〇×|(わっ、ナギさんの手が私の髪に……。)|
|~ナギ|ほら。直ったよ。|
|~ナギ|ヒメの可愛い表情をこうやって独り占めできるなんて&br;毎朝こうして朝の訪れを迎えられればいいのにな。|
|~ナギ|ねえ、ヒメもそう思わない?|
|~〇×|(ナギさん、&br;いつもよりもずっと距離が近いです……!)|
|~ナギ|ふふ。焦っている顔も可愛いね。|
|~ナギ|……ふぁ。&br;ん。どうしたんだろう……瞼が重くなってきた……。|
|~〇×|(ナギさん、ずっと起きていてくれたみたいだし、&br;寝不足なんじゃないかな。)|
|~〇×|ナギさん、よかったら少し休んでください。|
|~ナギ|……うん。&br;ねえ、ヒメ。寝ている間も僕のそばにいてくれる?|
|~〇×|(あっ……ナギさん、私の手を握って……。)|
|~ナギ|……こうしていてくれれば、夢の中でも&br;一緒にいられる気がする。|
|~ナギ|ヒメ、今だけ少しおやすみ。夢の中でも、&br;また目が覚めた後もたくさん僕に笑いかけて……。|
#endregion

 
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**旅LOG![#SSR04]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
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|~|&br;|
 
|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''2話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''3話''
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|~|&br;|
 
&attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_八神庵_旅LOG!.jpg,zoom,旅LOG!,259x200);
&attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_ナギ_旅LOG!.jpg,zoom,旅LOG!,259x200);
 
|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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*SR [#SR_story]
**舞う花影 [#SR01]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|ある日の朝――|
|>|道場では組手の音とともに、声が響き渡っていた。|
|~リョウ・サカザキ|ハッ! ハアアアア!|
|~ジョー・東|おいおい! ちと動きが甘めえんじゃねえかぁ!?|
|~リョウ・サカザキ|フッ……お前こそ、そんな油断してていいのか?|
|~ジョー・東|何ッ!?|
|~包|後ろががら空きだよ~!|
|~ジョー・東|うわっ!? おい包、卑怯だぞ!|
|~ナギ|うんうん。|
|~ジョー・東|……ッ。|
|~リョウ・サカザキ|…………。|
|~ジョー・東|なあ、ここらでちょっと休憩しないか。|
|~包|うん、いいよ。|
|~ナギ|…………。|
|~ジョー・東|なあ……あれなんだが……。|
|~リョウ・サカザキ|ああ……どうもやりづらいな。|
|~ジョー・東|全くだぜ……何か企んでるんじゃねえか?|
|~リョウ・サカザキ|まあ、前ならともかく、今はその気はないらしいがな。|
|~包|怪しい気は出してないみたいだし、&br;大丈夫そうではあるけど……。|
|~ジョー・東|だったらなんで、じろじろこっち見てんだよ。|
|~ナギ|ふふっ、仲よきことはいいことだね。|
|~ジョー・東|はあ……あれをどうにかしねえと、どうも身が入らねえ……。|
|~〇×(主人公)|みなさん、お疲れ様です! お茶をお持ちしましたよ。|
|~リョウ・サカザキ|お、ちょうどいいところに来たな。|
|~ジョー・東|これは頼むしかねえな。|
|~包|うん。|
|~〇×|えっ? どうしたんですか。|
|~〇×|なるほど……ナギさんにずっと見られていて&br;集中できないんですね。|
|~リョウ・サカザキ|ああ、そこで頼みたいんだが……稽古の間、&br;あいつをどこかに連れ出してくれないか。|
|~包|頼めるのはお姉ちゃんしかいないんだよ。|
|~ジョー・東|頼む。|
|~〇×|……わかりました。|
|~〇×|じゃあ、私はナギさんを連れて……って、あれ?&br;ナギさんがいない。|
|~ナギ|ヒメ、僕ならここにいるよ。|
|~〇×|な、ナギさん! いつの間にお茶を!|
|~ナギ|ヒメが淹れてくれたと聞いたからね。&br;これは飲まずにはいられないだろう?|
|~〇×|は、はぁ……。|
|~ジョー・東|じゃ、あとは頼んだぞ!|
|~〇×|あ……。|
|~〇×|(みなさん稽古に戻っちゃった……。それにしても……。)|
 
|①|>|CENTER:~なぜここにいるのか聞く|
|~|~〇×|ナギさんはどうしてここに?|
|~|~ナギ|ああ、ここにいればヒメに会えると思ったからね。|
|~|~〇×|(私に会いにきてくれたんだ。ちょっとうれしいな。)|
|~|~ナギ|それに――|
|~|~ナギ|彼らがどんな稽古をしているのか&br;興味があったから……かな。|
|~|~〇×|(今まで戦ってきた相手だもんね……。&br;どんな人なのか気になるのかも……。)|
|~|~〇×|ナギさん、ちょっと私と気分転換に何かしませんか?|
|~|~ナギ|いいよ。ヒメの仰せのままに……ってね。|
 
|②|>|CENTER:~どこかに出かけようと誘う|
|~|~〇×|(どうやってここから、ナギさんを連れ出そう……。&br;あ! そうだ!)|
|~|~〇×|ナギさん、今から一緒に出かけませんか?|
|~|~ナギ|ふふっ、ヒメからのお誘いなんてうれしいね。&br;こういうの、でーと、って言うんだっけ?|
|~|~〇×|で、デート……そう! 私とデートしてください!|
|~|~ナギ|もちろんヒメからの誘いを断る僕ではない。&br;喜んで一緒に行くよ。|
 
|~〇×|(誘ったのはいいけど……どこに行こう……。)|
|~〇×|(うーん……ナギさんと行くところ……。&br;とりあえず、母屋を案内して考えよう。)|
|~〇×|えっと、こっちが母屋なんですけど――|
|~ナギ|ヒメ、僕は母屋より、街に出てみたいな。|
|~〇×|街ですか?|
|~ナギ|あまり見たことがないんだよ。&br;せっかくならヒメと一緒に歩いてみたくて。|
|~〇×|わかりました。じゃあ、街へいきましょうか。|
|~ナギ|うん。はぐれないように手を繋いで行こう。|
|~〇×|え、あ……。|
|~〇×|(手を握られちゃった……。ナギさんの手、&br;柔らかくて綺麗だな……。)|
|~ナギ|さあ、行くよヒメ。|
|~〇×|あ、はい!|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|>|手を繋ぎ向かったのは、見慣れたお店が立ち並ぶ街――|
|>|いつもと同じ風景でも、違っているのは&br;隣にナギさんがいるということだった。|
|~ナギ|ヒメと一緒だと風景も全然違って見えるね。|
|~〇×|ふふっ、私も同じこと思ってました。|
|~ナギ|同じことを感じるなんて、&br;やはり僕たちは運命で繋がっているということかもしれないよ。|
|~〇×|繋がっている……そうですね、&br;同じ気持ちでいられるのは嬉しいです。|
|~〇×|ところでナギさん、ずっと道場にいたみたいですが、&br;もしかして稽古に参加したかったんですか?|
|~ナギ|んー……参加したかったというより、&br;ヨミの稽古してるところしか見たことなかったなと思ってね。|
|~ナギ|だから、他の人間がどんな稽古をしているのか&br;興味深かったんだ。|
|~〇×|それで、稽古の様子を見てたんですね。|
|~ナギ|だけど、やっぱり僕に見られながらだと緊張するのかな?&br;少し動きが固い気がしたんだ。|
|~〇×|(緊張……なのかな? それもあるかもしれないけど……。)|
|~ナギ|みんな気にせずやってくれていいのに……。&br;その辺はヨミとは違うんだろうね。|
|~〇×|ナギさんはヨミさんの稽古もよく見ているんですか?|
|~ナギ|そうだね。ヨミは鍛錬を怠らないから、&br;僕も昔は相手をしていたんだよ。|
|~〇×|えっ! ナギさんが?|
|~ナギ|ふふっ、そんなに驚くことかな。|
|~〇×|あ、いえ……。ナギさんっていつもおしとやかで柔らかい印象が&br;あるので、ヨミさんと一緒に稽古してる姿は想像できなくて……。|
|~ナギ|それなら一度ヒメに見せてあげないとね。|
|~〇×|ふふ、楽しみにしています。|
|~〇×|マネージャーになって、はじめて格闘家の稽古を&br;間近でみましたけど、真剣に戦う姿って素敵ですよね。|
|~〇×|(きっとナギさんもかっこいいんだろうな……。)|
|~ナギ|……ヒメは、強い男が好き?|
|~〇×|えっ?|
|~〇×|(急にどうしたんだろう……真剣な顔して、&br;いつもの柔らかい雰囲気と違う。)|
|~ナギ|やっぱり、強い男が素敵だって思うのかな。|
|~〇×|え、えっと……強い人が好きというか……。&br;その……弱いのがだめというわけではなくて……。|
|~〇×|(もしかして、創りたかった世界のことを&br;思い出したのかな……。)|
|~〇×|(私が言いたいのは、そういうのじゃなくて、ええと……。)|
|~ナギ|ヒメ……?|
|~〇×|私は強い人が好きというより、&br;そんな人たちの毎日努力している姿に、励まされるんです。|
|~ナギ|そうか……ヒメは努力をする男が好きなんだね。|
|~〇×|はい! だから、強い人が好きというだけでは――|
|~ナギ|ヒメ! わかったよ。|
|~〇×|は、はい……!?|
|~ナギ|よく考えてみたら、僕は毎日何かを努力し続けたことは&br;なかったかもしれないな。|
|~ナギ|毎朝毎晩、稽古をする姿にヒメが惹かれてくれるというなら&br;僕もやるしかない。|
|~〇×|えっ……ナギさん?|
|~〇×|(なんか、ナギさんの目がとてつもなくキラキラしてる……!)|
|~ナギ|ヒメには今以上に僕のことを好きになってもらわないとね。|
|~ナギ|そうだ、明日からの稽古に僕も混ぜてもらえないか&br;京に尋ねてみよう。|
|~〇×|ふふ、ナギさんも稽古に参加したら&br;腕によりをかけて美味しいご飯つくりますね!|
|~〇×|(ふぅ。よかった……私の早とちりだったみたい。&br;創りたかった世界のことじゃなかったんだ。)|
|~ナギ|そうと決まれば、善は急げだね!|
|~〇×|へっ?|
|~ナギ|さあヒメ! 道場へ帰るよ。|
|~〇×|ええっ! もう帰るんですか!? まだ来たばかりなのに……。&br;ちょっとナギさん! ま、待ってくださーい!|
#endregion
 


-----
**神秘の主催者 [#SR02]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|空には雲一つない、温かな日差しが差し込むある日。|
|>|神泉の道場の庭でくつろぐ影が二つあった。&br;その正体は――|
|~ナギ|今日はいい天気だね、ヨミ。|
|~ヨミ|はい。|
|~ナギ|ここには木々も多く植わっていて、&br;木漏れ日がとても心地いい。|
|~ヨミ|ナギ様に気に入っていただけたようで、何よりです。|
|~ナギ|こんな場所で、ヨミの入れる'''(原文ママ)'''お茶が飲めるのは&br;至福のひとときだね。|
|~ヨミ|はっ。有難きお言葉。|
|~〇×(主人公)|ふぅ……あとはこの窓拭きで終わりだ。&br;掃除も慣れてくると早くなるよね。|
|~〇×|ん? 何か楽しそうな声が聞こえるなぁ。|
|~〇×|ちょっとナギさん、ヨミさん!?&br;何してるんですか!?|
|~ヨミ|…………。|
|~ナギ|おや、ヒメじゃないか。どうかしたの?|
|~〇×|それは私が聞きたくて――|
|~〇×|(ヨミさんがナギさんの髪を結って、ナギさんはお茶を……。&br;って、その椅子とお茶はどこから持ってきたの!?)|
|~ナギ|あ、もしかしてヒメもお茶の時間かな。&br;ヨミ、ヒメの分のお茶を……。|
|~〇×|い、いえ! 私はまだ仕事がありますから。|
|~ナギ|そうなの? 一緒にお茶したかったけど……。&br;仕事なら仕方ないね。|
|~〇×|(まぁ、迷惑にはなってないし……いいのかな。)|
|~草薙京|おい、あんた。|
|~〇×|あ、京さん。どうしました?|
|~草薙京|ちょっとこっちに来い。|
|~〇×|なんでしょうか?|
|~草薙京|何って……あいつら庭で何やってんだ。|
|~〇×|お、お茶会……ですかね?|
|~草薙京|はぁ? たっく'''(原文ママ)'''……、あんなところに居られると気が散って&br;しょうがねえ。|
|~〇×|あはは……私、ちょっと聞いてきますね。|
|~ナギ|おかえり、ヒメ。|
|~〇×|えっと……あの、ナギさん……。|
|~ナギ|ふふっ、今日もヒメはかわいいね。|
|~〇×|あ、ありがとうございます。|
|~ナギ|いつ見ても素敵で、魅入ってしまうよ。|
|~〇×|わ、私よりナギさんのほうが素敵です!&br;髪もサラサラで綺麗だし――|
|~〇×|じゃなくて!|
|~ナギ|どうしたんだい?|
|~〇×|あのですね……、&br;庭でお茶や髪を結うのは遠慮してほしいんです。|
|~ナギ|そうか……お茶はだめだったのか……。|
|~〇×|はい! わかってもらえてよかったです。|
|~ナギ|うん、それなら紅茶にしよう!|
|~〇×|えっ? ナギさん?|
|~ナギ|お茶がだめなら、紅茶ということだよね。&br;ヨミ、すぐに紅茶の準備を……。|
|~ヨミ|はっ……。|
|~〇×|そういうことでもなくて……!|
|~〇×|(ど、どうしよう……。&br;まさかこんな解釈をされるなんて……。)|
|~〇×|(それに――あぁ……。&br;京さんも困った顔してる……。)|
|~ナギ|そうだ、ヒメも紅茶を飲んでいくよね?|
|~〇×|えっ……。|
|~ナギ|ヒメにはみるくてぃーが似合いそうだね。&br;それに合う茶菓子も用意しようか。|
|~ヨミ|…………。|
|~〇×|いえ、えっと……私は……。|
|~〇×|(うーん……これはもう、はっきり言うしかないよね!)|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|>|道場の庭の使用について、はっきりさせるため&br;私はくつろいでいるナギさんと向かい合っていた。|
|~〇×|あの、はっきりと言わせてもらいますが……!|
|~ナギ|うん、そんなはっきり言わなくとも&br;君が僕を愛していることは知っているよ。|
|~〇×|いえ、そっちのほうではなくてですね……。|
|~ナギ|でもヒメはなかなか言ってくれないから……。|
|~〇×|だから、私が言いたいのは――|
|~ナギ|照れてるヒメもかわいいけど、&br;たまには口に出してくれてもいいんだよ。|
|~〇×|(困ったな……話が全く伝わらない……。)|
|~〇×|(一体どうしたら……。)|
 
|①|>|CENTER:~好きだと言ってみる|
|~|~〇×|ナギさん……。|
|~|~ナギ|なんだい、ヒメ。|
|~|~〇×|その一回しか言いませんからね。&br;ナギさんのこと……好き……ですよ。|
|~|~ナギ|っ!? ヨミ、聞いたかい!|
|~|~ヨミ|…………。|
|~|~〇×|だから、ナギさん私の話を聞いて――|
|~|~ナギ|ヒメが僕のことを……。|
|~|~〇×|な、ナギさーん!|
|~|~〇×|(うぅ……言いたいことは聞こえないみたいだし、&br;これじゃいつまでたってもらちが明かない……。)|
 
|②|>|CENTER:~どうしてここにいるのか聞く|
|~|~〇×|それにしても、なぜここで髪を結ったり&br;お茶したりしてるんですか?|
|~|~ナギ|ああ、それはね、ここが天上界に似ているんだよ。|
|~|~ナギ|木々の囁きを感じながら、心地いい日差しを浴び……。&br;そして、時折聞こえてくる鳥のさえずりとかね。|
|~|~〇×|天上界にもこんな場所があるなんて……。&br;一度見てみたいです。|
|~|~ナギ|ふふっ、きっと気に入ると思うよ。|
|~|~〇×|(いつかナギさんとふたりで、ゆっくり見れるといいな……。)|
|~|~〇×|(って、考えてる場合じゃなくて、&br;今はここをどうにかしないと……。)|
 
|~〇×|(ナギさんに直接伝えるより、&br;ヨミさんにお願いしたほうが早いかも……。)|
|~〇×|あ、あの――|
|~ヨミ|主の言葉に従うだけだ。|
|~〇×|うっ……。|
|~〇×|(そういえば、ヨミさんってこういう人だった……。)|
|~ナギ|あ、わかったよ!&br;ヒメもヨミに髪を手入れしてもらいたいんだよね。|
|~〇×|えっ……。|
|~ヨミ|なるほど。&br;しかし、私は女性の髪を手入れしたことなど……。|
|~ナギ|大丈夫だよ。僕の髪と同じようにすればいいんだからね。|
|~〇×|ち、違います!|
|~ナギ|そうか……ヒメは手入れの仕方が違うんだね。&br;それなら、どうしたらいいのかヨミに伝えるといいよ。|
|~〇×|だから、そうじゃなくて……。|
|~ヨミ|ナギ様、髪の手入れが終わりました。|
|~〇×|(よかった……これで庭から出て行ってくれるよね。)|
|~〇×|(京さん、もう大丈夫です……って、いなくなってる……。)|
|~ナギ|ありがとう、ヨミ。|
|~ナギ|さて、では戻るとしようか。|
|~ヨミ|はっ。|
|~ナギ|いつかヒメを空中庭園に招待するから待っててね。|
|~〇×|ありがとうございます。楽しみにしてますね!|
|~ナギ|そんな嬉しそうな顔されると、今すぐさらってしまいたくなるね。|
|~〇×|もう、ナギさんったら……。|
|~ナギ|ふふっ、なんてね。|
|~ナギ|ヒメも僕と離れるのは寂しいかもしれないけど、&br;毎日会いにくるから、寂しがらなくて大丈夫だよ。|
|~ヨミ|ナギ様、準備が整いました。|
|~ナギ|ああ。ヒメ、また明日ね。|
|~〇×|(あれはわかってないよね……。&br;たしかに毎日会えるのはうれしいけど……。)|
#endregion
 


-----
**温泉合宿 [#SR03]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|×?&br;そんなところでどうしたんだい?|
|~〇×(主人公)|ナギさん。ちょっとお風呂に入って&br;暑くなっちゃったので、外で涼んでました。|
|~ナギ|姿がみえないから心配したよ。&br;見つかってよかった。|
|~〇×|あ! すみません……。&br;誰かに伝えればよかったですね。|
|~ナギ|いや、僕が落ち着かなかっただけなんだ。&br;×の姿がみえなくて……。|
|~〇×|ナギさん……。|
|~〇×|……お隣どうですか?&br;一緒に涼みません?|
|~ナギ|ふふ。そうだね。&br;じゃあ、失礼しようかな。|
|~〇×|みなさんといっぱいお話できましたか?|
|~ナギ|え? ……うん、そうだね。|
|~ナギ|合宿、温泉、宴……。&br;本当に賑やかで楽しかったな。|
|~〇×|よかった。|
|~ナギ|でも、こうやって×と二人で&br;過ごせる時間が何より嬉しいよ。|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|ねえ、×。|
|~〇×|(ナギさんの頭が私の肩に……。)|
|~ナギ|この先も僕とこうやって一緒に居てくれる?|
|~〇×|(あ。手が……。)|
|~ナギ|こうやって手をつないで、どこまでもずっと一緒に。|
|~〇×|はい、私も……。&br;ずっとこうしていられたら良いですね。|
|~ナギ|ふふ、ありがとう。&br;あのナギの木は願いを聞いてくれたんだね。|
|~〇×|え?|
|~ナギ|さっき、あの木に願ったんだ。&br;×とずっと一緒にいられますようにって。|
|~ナギ|縁結びの木だから、たくさんの幸せを願う絵馬が&br;かけられていたよ。|
|~〇×|素敵ですね。&br;私も絵馬を書きにいこうかな。|
|~ナギ|なんて書くのか、教えてくれる?|
|~〇×|それは秘密ですけど……。&br;ナギさんなら分かっちゃいそうですね。|
|~ナギ|ふふ。僕の気持ちと君の気持ちが同じなら、&br;きっと分かる気がするよ。|
|~ナギ|ああ……。&br;×が側にいてくれると、とても安心する。|
|~〇×|私も……。ナギさんと一緒にいると&br;心が穏やかで、とても安心します。|
|~〇×|これからも、ずっと一緒に居たいです。|
|~ナギ|ありがとう、×。&br;これからも、よろしくね。|
#endregion
 


-----

**流転ノ君 [#SR04]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|ある日の午後のこと。道場の庭にて――|
|~〇×(主人公)|え……必殺技、ですか?|
|~ナギ|うん、そう。&br;僕にはそれが足りないってわかったんだ。|
|~ナギ|この間、ここで君たちと沖縄KOFのときの話をして&br;思い出したんだよ。|
|~〇×|(手合わせ中のヨミさんとビリーさんから離れて、&br;珍しく一人で難しい顔をしてるなと思ったら……。)|
|~〇×|でも、必殺技って言えるものがなくても&br;ナギさんはすごく強いと思いますよ。|
|~〇×|なんというか……全部が必殺技みたいな?&br;そのくらい!|
|~ナギ|あはは。ありがとう、×。|
|~ナギ|……でも、KOFを戦うにはそれだけじゃだめなんだ。|
|~〇×|えっ……?|
|~ナギ|例えばなんだけど……×は、&br;格闘家・草薙京といえば何だと思う?|
|~〇×|京さんと言えば……炎の技、大蛇薙とかでしょうか。|
|~ナギ|そう。大蛇薙。|
|~ナギ|KOFで戦う格闘家たちは、己の代名詞とも、&br;時には二つ名とも呼ぶべき必殺技を持っている。|
|~ナギ|そして格闘家の武勇は、その技の名とともに人々の記憶に刻まれ、&br;熱狂や、感動や、憧れを生み出す。|
|~ナギ|熱狂、感動、憧れ……それはこの世を良くする感情だ。|
|~ナギ|そういう感情をこの国に与えたくて、&br;僕は、お祭りとしてのKOFを主催した。|
|~ナギ|けど……。&br;その僕自身に、人々を熱狂させるすべがないって気づいたんだ。|
|~〇×|(あ……。)|
|~ナギ|ただKOFを勝ち抜きたいだけなら、必殺技なんてなくても&br;いいのかもしれないけどね。|
|~ナギ|でも、僕はそういう格闘家じゃなくて……自分自身も、仲間も、&br;この国の人々も楽しませることができる格闘家になりたいんだよ。|
|~ナギ|テリーも言ってた。&br;『ヒーローには必殺技がつきものだろ?』ってね。|
|~〇×|なるほど……そういうことだったんですね。|
|~〇×|(確かに、『ナギさんと言えば』っていう技は、&br;すぐには思いつかないかも。)|
|~〇×|(水も炎も風も、あらゆる自然を操ってみせる神の力。&br;それだけで十分すごいとは思うけど……。)|
|~〇×|(ナギさんの言う通り、わかりやすい必殺技がひとつあれば&br;ナギさんは今よりもっと『格闘家』になれるのかもしれない。)|
|~〇×|(……私になにか、協力できることはあるかな?)|
 
|①|>|CENTER:~みなさんに手伝ってもらいましょうか|
|~|~〇×|……あの。それだったら&br;格闘家のみなさんに声をかけて、手伝ってもらいましょうか。|
|~|~ナギ|えっ……? みんなに?|
|~|~〇×|自分の必殺技を持ってるみなさんの意見は、&br;きっと参考になると思うんです!|
|~|~〇×|よかったら、私がみなさんに声をかけてみますけど……。&br;どうですか?|
|~|~ナギ|×……。|
|~|~ナギ|……実は、そうできたらいいなって、&br;ちょっと思っていたんだ。|
|~|~ナギ|ありがとう。&br;そう言ってもらえて助かるよ、×。|
 
|②|>|CENTER:~私が必殺技を考えます!|
|~|~〇×|それじゃあ、私が必殺技を考えます!|
|~|~ナギ|えっ、×が?|
|~|~〇×|……って、思いましたけど。&br;やっぱり私じゃ経験不足ですよね……。|
|~|~ナギ|……ふふっ。あははっ!|
|~|~ナギ|ありがとう、×。&br;君がそう言ってくれるのは、とても嬉しいよ。|
 
|~ナギ|本当に……君には助けられてばっかりだ。|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|>|数日後の夕方――|
|~〇×|(ナギさん、あれからあんまり道場に来ないけど……。&br;どうしてるかな。)|
|~〇×|(格闘家のみなさんにも相談に乗ってもらって、&br;何かヒントを得たみたいだったけど――)|
|>|数日前、ナギの部屋にて――|
|~ジョー・東|いいか、ナギ!&br;こういうときはまず、技名を考えるところから入るべし!|
|~リョウ・サカザキ|おいおい、まだどういう技にするかも決めていないんだぞ?|
|~ロバート・ガルシア|そういうんは後回しや後回し!&br;ナギは魅せる技を作りたいんやろ? な?|
|~ナギ|う、うん!|
|~アンディ・ボガード|いいのかなぁ……。|
|~テリー・ボガード|いいんじゃないか?|
|~矢吹真吾|はい! はい!&br;必殺技には、自分の名前を入れるのがかっこいいと思いまーす!|
|~草薙京|お前、それ本気でかっこいいと思ってやってたのか?|
|~矢吹真吾|えっ。|
|~二階堂紅丸|えっ。|
|~ジョー・東|えっ。|
|~包|技の魅力に重点を置くなら、その技名を叫ぶときに&br;かっこよく聞こえたほうがいいと思うんだよね~。|
|~〇×|……前から思ってたんですが、&br;技を出すときに技名を叫ぶ必要性って……?|
|~包|しー! お姉ちゃん、それは言っちゃいけないお約束!|
|~ナギ|……そっか。&br;名前から入る、か――|
|>||
|~???|×。ここにいたんだね。|
|~〇×|あ、ナギさん! ……って。|
|~〇×|ど、どうしたんですか、その体!?&br;火傷だらけじゃないですか!|
|~ナギ|あはは……ちょっと、道場で京と手合わせをしててね。|
|~〇×|その様子じゃ手合わせってレベルじゃないですよ……!&br;今、手当てしますから、そこに座ってください!|
|~ナギ|×、聞いて。&br;もうちょっとでできそうなんだ、僕の必殺技。|
|~〇×|……えっ?|
|~ナギ|見てて。いくよ――|
|~〇×|……!!|
|~〇×|(ナギさんが払った右手から、水流……!?)|
|~〇×|(すごい。鋭くて、力強くて。&br;なのに、とっても綺麗な技――)|
|~ナギ|――『流転ノ君』。|
|~〇×|るてん……?|
|~ナギ|この技の名前だよ。まだ(仮)、だけどね。|
|~ナギ|名前から決めて、こういう技にしてみたんだ。|
|~〇×|……。&br;どういう意味の名前なんですか?|
|~ナギ|…………。|
|~ナギ|×。&br;君は、僕にたくさんのものを与えてくれた。|
|~ナギ|現世に生きる勇気を。人間として暮らす何でもない日々を。&br;かけがえのない仲間たちを。|
|~ナギ|君が、僕に運命を受け入れて生きる強さを与えてくれたんだ。|
|~ナギ|水のように、己の運命の流れに身を任せるとも、&br;時には岩をも流し、炎を制す……そんな、静かな強さを。|
|~ナギ|……『流転ノ君』。&br;これは、君からもらったすべてを体現した技だ。|
|~〇×|……ナギさん……。|
|~ナギ|僕は、君から与えられたものを永遠に忘れない。&br;そしてこれを、僕の武勇として永遠に語りついでみせる。|
|~ナギ|まだ、未完成の技だけど……。&br;いつかこの技をKOFの舞台で披露するから。|
|~ナギ|だから……。|
|~〇×|……っ。&br;はい……!|
|~〇×|私、楽しみにしています。&br;KOFで、ナギさんがその技を見せてくれるのを!|
|~ナギ|×……。|
|~ナギ|……うん。絶対に見ててね!|
|~ナギ|『流転ノ君』を、&br;きっと、きっと僕の最高の技にしてみせるから!|
#endregion
 
''スペシャル''
#region(ネタバレ注意)
Episode:バレンタイン ~ナギ編~
|>|バレンタイン当日・夜――|
|~???|こんこん。&br;ヒメ、起きているかな?|
|~〇×|この声は……ナギさん?&br;どうぞ、入ってください。|
|~ナギ|ふふ、ありがとう。でも……。&br;良かったら、外に出てきて欲しいんだ。|
|~ナギ|君に見せたいものがあってね。|
|~〇×|(何だろう……?)|
|~ナギ|見てごらん、ヒメ。|
|~〇×|わぁ……!&br;庭が、光ってる……?|
|~ナギ|驚いてくれた?&br;いるみねーしょん、と言うんだろう。|
|~ナギ|君からもらったちょこれーと、が&br;とても嬉しくて……お礼をしたかったんだ。|
|~ナギ|天上界のように美しい風景を&br;君にも見せてあげたいと思ってね。|
|~〇×|きれいな青色の光……。&br;これ、ナギさんが飾り付けてくれたんですか?|
|~ナギ|うん、ヨミにも少し手伝ってもらって&br;準備したんだよ。えるいーでぃー、の光でね。|
|~ナギ|……喜んでくれる?|
|~〇×|……はいっ!&br;つい見惚れてしまいました。|
|~〇×|普段見ている庭が、&br;きれいな青の光になって……すごく、素敵です。|
|~ナギ|ヒメの喜んでいる顔を見ると、&br;僕も嬉しくなるよ。|
|~ナギ|僕がちょこれーと、をもらったときの&br;嬉しい気持ちが君にも伝わるといいな。|
|~〇×|私のほうこそ、素敵な景色をありがとうございます。|
|~ナギ|ちょこれーと、ずっと大事にするね。|
|~〇×|あ……!&br;でも、チョコレートは手作りなので賞味期限が短くて……。|
|~ナギ|えっ。&br;すぐに食べなくてはいけないのかい……?|
|~ナギ|ずっと残しておきたかったんだけど&br;どうしよう……ああ、悩ましいな。|
|~〇×|ふふ、そんなに喜んでもらえるなら&br;毎日でも作りたくなっちゃいますね。|
|~ナギ|そうだ、&br;僕たち毎日ばれんたいんをしよう。|
|~〇×|毎日、ですか!?|
|~ナギ|うん、きっと素敵だよ。&br;毎日嬉しい気持ちを交換していこうね。|
#endregion
 
-----
**夜デート [#SR05]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|ヒメ、待たせてごめん。|
|~ナギ|この、すーつ……という着物が、&br;なかなか上手く着られなくてね。|
|~ナギ|ヨミが手伝ってくれなかったら、&br;朝になっていたところだったよ。|
|~〇×(主人公)|た、大変だったみたいですね……。|
|~〇×|でもスーツ姿のナギさん、とても素敵です。|
|~ナギ|本当かい? ヒメに褒めてもらえると嬉しいな。|
|~ナギ|それに、なんだかくすぐったい感じがする。&br;どうしてだろう?|
|~〇×|(ふふ、ナギさんも新鮮な気分なのかな。)|
|~〇×|でも、急にどうしたんですか?&br;スーツで一緒に出掛けたいなんて。|
|~ナギ|女性はすーつ姿の男性がえすこーと、というのをすると、&br;とても喜ぶものだって聞いてね。|
|~ナギ|僕も、ヒメのことを喜ばせたいと思ったんだ。|
|~ナギ|それで、ふぁっしょん雑誌、という書物で、&br;すーつを選んだり、でえとすぽっと、というのを調べたんだよ。|
|~ナギ|ないとでえと、というのが流行ってるって書いてあったから、&br;ヒメも好きかなって考えたりしながらね。|
|~〇×|ふふっ、私のために色々考えてくれたんですね。|
|~ナギ|ヒメがいる今の世界には、&br;まだまだ僕の知らないものがたくさんあるからね。|
|~ナギ|×が愛するこの世界のことを、&br;もっと知りたいし、もっと好きになりたいんだよ。|
|~〇×|ナギさん……。|
|~ナギ|さて、それじゃあ行こうか。&br;ないとでえと、というやつに。|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|わぁ、×、見て。夜なのに、&br;たくさんのお店に明かりが灯っている……。|
|~ナギ|それに、こんなに大勢の人たちが、&br;まだ出歩いているなんて。まるでお祭りみたいだ。|
|~〇×|ナギさん、楽しそうですね。|
|~ナギ|うん、楽しいよ。&br;夜にこういった街に遊びに来たことは、あまりないからね。|
|~ナギ|ヒメにとっては、見慣れた街並みなのかな?|
|~〇×|私も、新鮮な気分です。ナギさんが一緒ですから。|
|~ナギ|ヒメ……。|
|~ナギ|いつか僕にとっても、君と歩く街並みが、&br;馴染みのあるものになるのかな。|
|~〇×|早くそうなってくれたら、嬉しいです。|
|~ナギ|――ヒメ、お願いがあるんだ。&br;聞いてくれるかい?|
|~〇×|お願い、ですか?&br;私にできることであればなんでも。|
|~ナギ|僕と、腕を組んで歩いてくれるかい?|
|~ナギ|親しい男女は、そうやって歩くと聞いたんだ。|
|~〇×|(腕を組んで……! ナギさんにそんなにくっつくなんて、&br;ちょっと恥ずかしいけど……嬉しいな。)|
|~〇×|じゃあ、失礼しますね。|
|~ナギ|ありがとう、×……。|
|~ナギ|ああ……不思議だね。×が触れてくれるだけで、&br;こんなにも心が踊る。|
|~ナギ|今夜は、楽しい夜になりそうだね。|
|~〇×|はい。私も、そう思います。|
|~ナギ|あっ! あの看板、&br;たぴおかどりんく、のお店だろう?|
|~ナギ|一度飲んでみたかったんだ。&br;行こう、ヒメ!|
#endregion
 


-----

**KOFG学園 [#SR06]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|ふう……これでここの花壇には、&br;ひととおり、お水をあげられたかな。|
|~〇×|最近ずっと雨が降ってなかったけど、大丈夫かな?&br;元気になってね。|
|~???|――ああ、素敵だなぁ。|
|~〇×|え? あ、あの……?|
|~???|花たちに水をあげる姿……。&br;優しく語り掛ける横顔……。|
|~???|うん、君は本当に素敵だよ……。|
|~〇×|え、ええっ!?|
|~???|君の名前は? 園芸部の子かな?|
|~〇×|あ……2年の〇×です。&br;部員じゃないんですが、今日は園芸部のお手伝いをしていて……。|
|~???|じゃあ、まだ部活には入っていないのかな?&br;それなら、華道部においでよ。|
|~???|君なら、とてもきれいに花を生けられる。&br;花たちもきっと喜ぶよ。|
|~???|だってほら、君が水をあげた花たちも、&br;こんなに嬉しそうにしてるんだから。|
|~〇×|えっと……華道部の人、ですか?|
|~ナギ|うん、そうだよ。僕はナギ。3年生だ。|
|~ナギ|×も華道部に入って、僕と一緒に花と語り合おう?|
|~〇×|語り合う……!?|
|~ナギ|そう。花を愛し、花に愛される……。&br;さあ、おいで。|
|~〇×|えっと、その……す、すみません!&br;私、まだ手伝いが残っているので……!|
|~ナギ|あ……。|
|~〇×|(思わず逃げちゃった……。&br;ナギ先輩……なんだか不思議な雰囲気の人だったなあ。)|
#endregion


 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~女子生徒A|ああ、生徒会長様……今日も素敵!|
|~女子生徒B|きゃーっ! 今、こっちを見て微笑んでくださったわ!|
|~〇×|(生徒会長って、すごい人気なんだなあ。&br;――って、あれ? あの人って、もしかして……。)|
|~ナギ|やぁ。ヒメ、おはよう。|
|~〇×|ヒメ……!?|
|~ナギ|うん。昨日はあのまま別れちゃったけど、&br;また会えてうれしいよ、ヒメ。|
|~女子生徒C|せ、生徒会長様のヒメですって……!?|
|~女子生徒D|あの子、いったい何者!?|
|~〇×|わっ……ちょっとナギ先輩、こっちへ!|
|~ナギ|ヒメ、そんなに僕と二人きりになりたかったのかい?&br;嬉しいなあ。|
|~〇×|あ、あの、人前でヒメって呼ばれると、困ります。|
|~ナギ|どうして? ×は僕のヒメじゃないか。|
|~〇×|(先輩の中で、それは決定事項なんだ……。)|
|~〇×|どうして私なんかを……。&br;ナギ先輩、あんなに色んな女の子たちに人気なのに。|
|~ナギ|ええっ? どうしてそんなことを言うの?|
|~ナギ|君こそ、僕がずっと探し求めていたヒメなのに……。&br;×は僕のことが嫌いなのかな……?|
|~〇×|き、嫌いじゃないですけど、&br;私、まだナギ先輩のことをよく知らないですし……。|
|~ナギ|あっそうか、×はもっと僕のことを知りたかったんだね。&br;嬉しいなあ、そんなふうに思ってくれているなんて……。|
|~〇×|(あれ、なんだかちょっと違うふうに伝わってる気が……。)|
|~〇×|(でも、ナギ先輩の嬉しそうな顔を見てると、&br;これでいいかって思っちゃう。本当に不思議な人……。)|
|~ナギ|僕も、ヒメのことをもっとたくさん知りたいな。&br;だから、華道部で一緒に花を愛でて、お互いを知り合おう?|
|~〇×|えっと……とりあえず、体験入部なら……。|
|~ナギ|ありがとう!&br;じゃあ早速、部室に案内するね。|
|~〇×|え!? もうすぐ朝のホームルームが始まるんじゃ……!|
|~ナギ|ほーむるーむより、ヒメとの時間の方が大切だよ。|
|~ナギ|さあ、行こう? 花と、僕と君だけの世界へ……。|
#endregion
 


-----

**誘いの悪魔 [#SR07]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~スタッフ|――では、段取りはそういう感じで。&br;機材を準備するので、もう少々お待ちください。|
|~〇×(主人公)|は、はい……!|
|~ナギ|ヒメ、緊張している?|
|~〇×|はい。まさか、こんな大掛かりな撮影だとは&br;思ってなかったので。|
|~〇×|(紅丸さんに頼まれて、&br;ブライダルフェアのモデルの代役を引き受けてみたけど……。)|
|~〇×|撮影じゃなくて、本物の結婚式みたいですね。&br;こんなにちゃんと準備するなんて知りませんでした……。|
|~〇×|あ、そうだ。&br;今日は付き合わせてしまって、すみません。|
|~〇×|新郎役の代役も探して欲しいって言われて、&br;真っ先にナギさんの顔が浮かんでしまって。|
|~ナギ|どうして謝るの?&br;ヒメに頼ってもらえて、とても嬉しかったよ。|
|~ナギ|それに、ヒメの世界の婚儀というのにも、興味あったしね。&br;僕のたきしーど……姿はどう?|
|~〇×|とっても素敵です!|
|~ナギ|ヒメも、どれす、とてもよく似合っているよ。&br;こんなに綺麗なヒメが見れるなんて……幸せだな。|
|~〇×|ナギさんってば……ふふ。|
|~〇×|そう言えば、天界にも結婚式ってあるんですか?|
|~ナギ|うん。こういうぱーてぃー、のようなものではないけどね。|
|~〇×|どんなふうに行うんですか?|
|~ナギ|知りたい?|
|~〇×|はい。&br;私の知っているものと、どう違うのかなって。|
|~ナギ|そうだね……近いうちに執り行うかもしれないし、&br;君は知っておいた方がいいかもしれないね。|
|~ナギ|それにしても、魔界の婚儀のやり方が知りたいだなんて、&br;ヒメは本当に面白い子だね………………。|
|~〇×|えっ、魔界って……あの……。|
|~〇×|(どういうこと? ナギさんは天界の……。)|
|~〇×|え……ナギさん、あっ……!?|
#endregion


 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|教えてあげるよ、ヒメ。&br;悪魔の婚儀が、どんなものなのかをね。|
|~〇×|え……どうしたんですか!?&br;その黒い羽根……!|
|~〇×|(まるで悪魔みたい……?&br;でもまさか、そんなことって……!)|
|~ナギ|混乱しているようだね。&br;まぁ、仕方ないか。|
|~ナギ|君が今まで信じてくれた僕という存在は、&br;すべて嘘だったんだから。|
|~〇×|嘘って、それじゃナギさんは……?|
|~ナギ|僕の正体は、魔界を支配する帝王さ。|
|~〇×|そんな……!&br;だってナギさんは神様だって……。|
|~ナギ|ぜーんぶ嘘だよ。だって最初に明かしていたら、&br;ヒメは僕の元に、還って来てはくれなかったよね?|
|~ナギ|悪魔だなんて言ったら君はきっと……&br;僕を遠ざけていたはずだよ。|
|~ナギ|それに人を騙すことは、&br;悪魔の僕にとってはこの上ない快感だからね。|
|~ナギ|フフフ、君のその絶望に満ちた不安げな顔……たまらないよ。&br;さあ、おいで……×……。|
|~〇×|(あ、体が勝手に引き寄せられてく……!)|
|~ナギ|もう逃がさないよ、ヒメ。&br;君は僕だけのものなんだ。永遠に、ね――|
|~ナギ|僕が何者であれ、&br;君と結ばれることは、古の時から受け継いだ宿命なんだ。|
|~〇×|逃げるだなんて、そんなこと……、&br;私がするはず……ないじゃないですか。|
|~ナギ|え……?|
|~〇×|(たとえナギさんが悪魔でも……。&br;私の大切な人に変わりはないんだから……。)|
|~ナギ|君は……自分の意志で、僕を選んでくれるっていうの?|
|~〇×|……はい。だってナギさんは、ナギさんですから。|
|~ナギ|……驚いたよ。でも、とても嬉しいな。|
|~ナギ|今……ものすごく幸せな気分だよ。&br;悪魔が幸福を得るなんて、なんだか滑稽だけどね。|
|~ナギ|さすがは僕のヒメだ。さぁ、行こう……。|
|~〇×|(少し怖いけど、でも、これでいいんだ……よね?)|
|~ナギ|漆黒の闇に包まれた魔界で、今度こそ――&br;誰にも邪魔されずに二人だけの愛を育もう。|
|~ナギ|君は僕だけの……ヒメになるんだ。&br;永遠にね――|
#endregion
 


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**無人島ロマンス [#SR08]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(リゾートに招待されたはずが、着いた先は無人島で、&br;肝試しをすることになるなんて……。)|
|~〇×|きゃあああっ!|
|~ナギ|落ち着いて、ヒメ。これは布だよ。&br;それに――|
|~ナギ|僕とヒメはこうして赤い糸で繋がっているんだから、&br;怖がらなくていいんだよ。|
|~〇×|(あ、赤い糸っていうか、&br;手錠でナギさんと繋がっているんだよね……。)|
|~〇×|(だけど、きっとナギさんは私を勇気づけるために&br;そう言ってくれてるんだし……。)|
|~〇×|そ、そうでした。&br;ナギさん、ありがとうございます。|
|~〇×|(なんだか恥ずかしいけど、ナギさんが近くにいるおかげで&br;あまり怖くないし、手錠があってよかったかも?)|
|~ナギ|……。&br;ねえ、ヒメ。|
|~〇×|なんですか?|
|~ナギ|赤い糸は運命で結ばれたふたりを繋ぐものなんだよね。|
|~〇×|はい。そう言われてます。|
|~ナギ|僕たちにはきっと運命の赤い糸があるけど、&br;こうやって目に見えてるとなんだかちょっと嬉しいね。|
|~ナギ|ごーるをしたら外すみたいだけど、もったいないな。&br;簡単に壊れそうにないし、くっついていられるし。|
|~〇×|……!|
|~ナギ|ふふ、それに、今みたいな&br;ヒメの可愛い反応がたくさん見られる。|
|~〇×|(やっぱり、恥ずかしいかも……。)|
|~〇×|そ、それより、お化けはなかなか見つからないですね。|
|~ナギ|うーん、そうだね。お化け、会ってみたいんだけどな。|
|~〇×|(そう、ナギさんはこの肝試しで&br;絶対にお化けに会いたいって言ってるんだよね……。)|
|~〇×|(ナギさんのお願いは叶えてあげたいけれど、お化けが&br;もし本当にいたら……うう、あまり考えないようにしよう!)|
|~ナギ|ん?これは……。|
|~〇×|布?誰かの落とし物でしょうか。|
|~ナギ|もしかしたら、お化けの落とし物かもしれないね。&br;そうだ!これ、届けてあげよう。|
|~〇×|え?|
|~ナギ|お化けも困っているかもしれないしね。|
|~〇×|……ふふ、そうですね。|
|~〇×|(ナギさん、優しいな。なんだかナギさんと話していると&br;お化けも怖いものじゃないって思えてくるかも……。)|
#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|うーん、お化けは隠れるのが得意みたいだね。&br;全然、見つからないよ。|
|~〇×|そうですね……。|
|~ナギ|あっ!|
|~〇×|(な、なに!?また新しい仕掛け?&br;それともまさか本当に――!?)|
|~ナギ|来て、ヒメ。&br;ほら、こっち。|
|~〇×|え……?これって、ハイビスカスの花?|
|~ナギ|うん、すごく綺麗に咲いているね。&br;まるでヒメに見てもらうために咲いていたみたいだよ。|
|~〇×|わ、私にですか?|
|~ナギ|うん、きっとそうだよ。&br;だからこんなに綺麗に咲いているんじゃないかな。|
|~〇×|(確かに、夜空の下で見るハイビスカスの花は&br;見たことないくらい綺麗だけど……。)|
|~〇×|お化けの忘れ物を届けようとしているナギさんの優しさへの&br;ご褒美、なんじゃないですか?|
|~ナギ|僕へのご褒美?|
|~ナギ|ふふふ。本当にヒメはもう……。|
|~ナギ|そうだとしたら、ご褒美をくれた誰かさんに&br;感謝しなくちゃね。|
|~〇×|感謝、ですか?|
|~ナギ|うん。こうやって&br;ヒメと一緒に眺める機会を与えてくれたからね。|
|~〇×|ナギさん。|
|~〇×|(花を眺めるナギさんの横顔、月の光のせいか&br;いつもよりも神秘的で、すごく綺麗だな……。)|
|~ナギ|だけど、この花よりもずっとヒメのほうが綺麗だ。|
|~〇×|(ナギさんの手が頬に。)|
|~〇×|ナ、ナギさん……。その……。|
|~〇×|!?&br;な、なに!?|
|~ナギ|ふふ、嬉しいなあ。&br;ヒメが僕の腕の中に自分から来てくれて。|
|~〇×|あっ。|
|~〇×|(物音に驚いて思わず腕にしがみついちゃった。&br;ここで離れても不自然じゃないけど……。)|
|~〇×|えっと……。&br;少しだけ、このままでもいいですか……?|
|~ナギ|ふふ、変なヒメ。僕が断るはずないのに。|
|~ナギ|だけど、お願いしてくれるヒメは&br;今日の中で一番可愛いね。|
|~〇×|……あ、あの!やっぱり予定より&br;時間がかかってると思うので、ゴールを目指しませんか!?|
|~ナギ|ふふっ、そうだね。&br;そろそろごーるに向かおうか。|
|~ナギ|りぞーとについたらたくさん遊ぼうね、ヒメ。|

#endregion
 


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**花を育てる手 [#SR09]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''2話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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#endregion
 


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**夢見Night [#SR10]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|ヒメ、まだ起きてるかな?|
|~〇×|……ナギさん? こんな夜中にどうしたんですか?|
|~ナギ|いや……たいしたことじゃないんだけど……。&br;気になることがあってね。|
|~ナギ|すこし、いいかな?|
|~〇×|(なんだろう、こんな夜中に話だなんて。&br;やっぱりなにか大変なことが起きたんじゃ?)|
|~ナギ|ふふっ、ヒメ、すごく心配そうだね。&br;でも、そんなにたいした話じゃないから大丈夫だよ。|
|~〇×|で、でも、トラブルがあったとかじゃ……。|
|~ナギ|とらぶる? そうじゃなくて――&br;昼間、皆が話をしていたよね?|
|~〇×|(昼間って……あ。&br;みなさんが怖い話をしていたんだっけ……。)|
|~〇×|もしかして、怖い話のことですか?|
|~ナギ|そうそう、それだよ。|
|~ナギ|最後まで聞けなかったから、&br;あの後どうなったんだろう、って思って。|
|~ナギ|それで気になって眠れなくなっちゃって……。&br;よかったら、続きを聞かせてくれないかな。|
|~〇×|ふふ、そういうことだったんですね。&br;まだあの後も長いので……よかったら部屋にどうぞ。|
|~ナギ|ありがとう、お邪魔させてもらうよ。|
|~ナギ|ところで、ヒメ。&br;そのかわいい服はなに?|
|~〇×|え? これですか?&br;パジャマですよ。|
|~ナギ|ぱじゃま……?|
|~〇×|はい。寝る時に着るもので――&br;ナギさんは着たことありませんか?|
|~ナギ|うん。すごく柔らかそうで……。&br;動きやすそうだね。|
|~〇×|(ナギさん、パジャマに興味があるのかな?&br;あ、それなら――)|
|~〇×|ナギさん、よかったらもう一着あるんですが、&br;着てみませんか?|
|~ナギ|同じものがあるの?|
|~〇×|はい。これ、どうぞ。|
|~ナギ|これは……ヒメが着ているのと同じ柄だね。|
|~〇×|はい。今このパジャマしかなくて……。&br;お揃いになっちゃいますけど。|
|~〇×|あ、でも……男性用にしては、&br;少し可愛すぎましたか……?|
|~ナギ|ううん。ヒメとお揃いだなんて、嬉しいよ。&br;さっそく着てみるね。|
#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|どうかな?|
|~〇×|ふふ、すごくよく似合ってます。|
|~ナギ|着心地も悪くないし、なにより――ヒメからの&br;贈り物だっていうのが、嬉しいな。|
|~〇×|(喜んでくれているみたいで、よかった!)|
|~ナギ|それで、さっきの話だけど……。|
|~〇×|怖い話ですね。&br;あれは、あの後、|
|~ナギ|そっか。&br;そういう話なんだね。|
|~ナギ|でも……僕は怖いというより、&br;その幽霊の気持ちもわかる気がするなあ。|
|~〇×|そうですか?|
|~〇×|(私が知ってる中では、&br;かなり怖いほうだと思ったんだけどな……。|
|~ナギ|ヒメは、もっと怖い話を知ってるの?|
|~〇×|たくさんありますよ。&br;例えば――|
|~ナギ|なるほど……うん。&br;すごく興味深い話だったよ。|
|~〇×|全然怖くなかったですか?|
|~ナギ|うーん……ヒメが話してくれたお化けより、&br;生きている人間の方が恐ろしいこともあるよ。|
|~〇×|たしかに……。|
|~ナギ|それに、一生懸命話してくれるヒメが可愛くて&br;怖くなかったよ。|
|~〇×|え……! そ、それはなんだか&br;嬉しいようながっかりしたような複雑な気持ちに……。|
|~ナギ|ふふふ。ごめん。&br;ヒメのお話を聞けるのが楽しくて。|
|~ナギ|ねえ、ヒメ。他にもあるなら、もっと聞かせて。|
|~〇×|わかりました。……でも、私ばかり話すのも申し訳ないので、&br;ナギさんの話もたくさん聞かせてください。|
|~ナギ|僕の? うん、ヒメが聞きたいって言うなら、喜んで。|
|~ナギ|例えば僕が本当に見た霊たちに聞いた、&br;実録・怖い話とか……。|
|~〇×|そ、それは眠れなくなりそう……。|
|~ナギ|ふふ、今夜は夜通しお話していようか。&br;楽しみだね、ヒメ。|
#endregion
 


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**ハロウィン [#SR11]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|ヒメ、もう平気かい?|
|~〇×|ご心配おかけしてすみません。&br;大丈夫です……。|
|~ナギ|それならよかった。|
|~ナギ|それにしても、まさか僕の姿を見た瞬間、&br;腰を抜かすとは思わなかったよ。|
|~〇×|だって、ナギさんがそんな本格的な&br;死神の仮装をしてくるとは思わないじゃないですか。|
|~〇×|しかも夜、突然部屋をノックして来たから……。|
|~ナギ|ふふ……そうだね、ごめんね。|
|~ナギ|はろうぃんと言えば、仮装って聞いたんだよ。&br;だから僕も気合を入れて準備したんだ。|
|~ナギ|それにしてもあんなに驚いてくれるなんて……|
|~〇×|(ナギさん嬉しそう……驚きすぎて少し恥ずかしかったけど、&br;そんなに準備したのなら、結果的によかったかも。)|
|~ナギ|あっ……そういえば、これを言い忘れてた。|
|~ナギ|とりっくおあとりーと。&br;お菓子をくれないといたずらするよ。|
|~〇×|もういたずらされたような気分なんですけど……。|
|~〇×|(ナギさんのいたずらって何されるかわからないから、&br;ちゃんとお菓子を渡した方がいいかもしれないな。)|
|~ナギ|お菓子、用意しているかい?|
|~〇×|はい、ちょうどありますよ。どうぞ!|
|~ナギ|ありがとう、ヒメ。&br;じゃあ次はいたずらするね。|
|~〇×|えっ?|
 
#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|……あれ? ヒメ、どうしてそんなに驚いているんだい?|
|~〇×|ちゃんとお菓子を渡したのに、&br;ナギさんがいたずらもするって言うからですよ。|
|~ナギ|お菓子もいたずらもどちらも欲しいんだ。|
|~ナギ|ふふ、せっかく死神の衣装を着ているから、&br;死神になりきっていたずらしてみようかな。|
|~〇×|死神っぽいいたずらって、いったい何を……きゃっ!?|
|~ナギ|はろうぃんの、西洋の死神は、&br;鎌を持った姿で描かれていることが多いんだ。|
|~ナギ|僕の指先を鎌だと思ってほしい。&br;ヒメの肌の上を、切るように、指を滑らせて……。|
|~〇×|く、くすぐったいです。|
|~ナギ|ふふ、死神の鎌から逃れるためには、&br;何か別の魂を捧げなければいけないんだ。|
|~ナギ|ヒメの代わりの魂だよ。&br;愛おしくて、見ているだけで甘く溶けそうな……。|
|~〇×|甘く溶けそうな……?|
|~〇×|あっ、そういえばさっき渡したお菓子の中に飴が……。|
|~ナギ|……あはは! これはヒメに一本取られちゃったな。|
|~ナギ|だけどね、ヒメ。ヒメは飴なんかよりも&br;ずーっと甘いんだよ。|
|~〇×|そ、そうなんですか……? でも、どうしたら……。|
|~ナギ|うーん、そうだね……。あ、ヒメが食べさせてくれたら、&br;少しだけヒメの魂に近付くかも。|
|~〇×|た、食べさせる、ですか?|
|~ナギ|うん、そうだよ。&br;はい、あーん。|
|~〇×|あーん……。&br;あっ……!|
|~〇×|(ナギさん、私の指を……!)|
|~ナギ|……うん、甘い。|
|~ナギ|ねえ、もっとちょうだい……?|

#endregion
 


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**かけがえのない時間 [#SR12]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|1周年パーティーから数日後――|
|~〇×|あ、見てください、ナギさん!海が見えますよ!|
|~ナギ|本当だね。もっと近くまで行ってみようか。|
|~〇×|はい!|
|~〇×|(今日はナギさんに誘われるまま、「でーと」に連れて来て&br;もらったけど……。)|
|~ナギ|……。|
|~〇×|……どうしたんですか、ナギさん。|
|~ナギ|ん?何が?|
|~〇×|さっきから、すごく見つめられている気がするので……。|
|~ナギ|見ていたらダメ?|
|~〇×|ダメではないですけど……。|
|~ナギ|そっか。ふふっ、よかった。|
|~〇×|(ここに来るまでの間、電車に乗っているときからそうだった。&br;私をじっと見て、ただ静かに微笑んでるだけ。)|
|~〇×|(理由を聞いてもはぐらかされるし、一体どうしたんだろう?)|
|~〇×|あ……ナギさん、向こうにカモメがたくさんいますよ。|
|~ナギ|かもめ?|
|~〇×|向こうにいる白っぽい鳥です。&br;近くで見てみませんか?|
|~ナギ|うん。|
|~〇×|はー、びっくりした……!|
|~ナギ|あっという間にかもめに囲まれてしまったね。|
|~〇×|はい。あんなに頭上すれすれを飛ぶなんて思いませんでした。&br;でも、可愛くて楽しかったです!|
|~ナギ|ふふっ。|
|~ナギ|……ん?あれは何かな。&br;×、行ってみよう。|
|~ナギ|れんた……さいくる?|
|~〇×|あ、ここで自転車が借りられるんですね。|
|~〇×|ほら、見てください。あそこに乗っている人がいますよ。|
|~ナギ|本当だ。ずいぶん気持ちよさそうだね。&br;僕も乗ってみたいな。|
|~〇×|そうですね、二人でレンタルしましょうか。|
|~ナギ|へえ……これが「自転車」かぁ。|
|~〇×|はい。&br;……ところでナギさん、自転車に乗ったことは……。|
|~ナギ|みんなこんなふうにして乗っていたよね。&br;足をここに置いて、こう……!|
|~ナギ|わっ!|
|~〇×|……!ナギさん、ブレーキ!ブレーキかけてください!|
|~ナギ|わわわ……わぁ!|

#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~ナギ|わわわ……わぁ!|
|~〇×|ナギさん!|
|~〇×|大丈夫ですか!?どこかケガは……。|
|~ナギ|平気だよ。&br;ふ、ふふ……あはは!|
|~〇×|(わ、笑ってる。これなら大丈夫そうかな。)|
|~ナギ|はあ……面白かった。|
|~ナギ|それに、君に抱き起こしてもらえるなんて役得だな。&br;このまま、少し休憩させて。|
|~〇×|えっ!?あ、あの……。|
|~〇×|(これって膝枕……。)|
|~ナギ|…………。|
|~〇×|ナギさん……?|
|~〇×|(また、じっと見つめてる……?)|
|~ナギ|×……。|
|~ナギ|実はね……。&br;ヒメのことを忘れてしまう夢をみたんだ。|
|~ナギ|目覚めた瞬間すごく恐ろしかった……。|
|~〇×|(ナギさんは、あのループ事件のとき、&br;私のことを忘れてしまっていた。)|
|~ナギ|……車窓に流れていく景色を眺める横顔。きらめく海や、&br;羽ばたくかもめを見つめる瞳。|
|~ナギ|そして今こうして、僕を心配して慌てる君の顔も……。|
|~ナギ|全部、記憶に焼きつけたよ。これでもう、二度と忘れないね。|
|~〇×|ナギさん……。|
|~〇×|(ずっと私を見つめていたのは、そういうことだったんだ……。)|
 
|①|>|CENTER:~私も忘れません|
|~|~〇×|私も、絶対に忘れません。ナギさんのこと……。|
|~|~ナギ|×に忘れられたら、きっと僕は泣いてしまうな。|
|~|~ナギ|僕が言えたことじゃないけれど……約束だよ。&br;絶対に、忘れないで。|
|~|~〇×|約束します。|
|~|~〇×|(ナギさんと過ごした時間を忘れないように……。&br;しっかり胸に刻み込んでおこう。)|
 
|②|>|CENTER:~ありがとうございます|
|~|~〇×|ありがとうございます。|
|~|~ナギ|お礼を言うのは僕のほうだよ。僕と一緒にいてくれて、&br;ありがとう。|
 
|~ナギ|これまでの1年も、これからの1年も&br;その先もずっと……。|
|~ナギ|君と過ごす時間は、僕にとってかけがえのないものなんだ。&br;だから、どんな些細なことでも忘れずに覚えていたい。|
|~〇×|はい……私もです。|
|~ナギ|……改めて。マネージャー1周年おめでとう、×。|
#endregion
//----------
 
''スペシャル''
#region(ネタバレ注意)
Episode:ANNIVERSARY〜ナギ編〜
|>|臨海公園でのデートからしばらく――|
|~〇×|……到着!|
|~ナギ|ふう……慣れてしまうと意外に簡単だね。|
|~〇×|最初はバランスをとるのが難しかったりしますけど、&br;ナギさんはあっという間に乗りこなしちゃいましたね。|
|~〇×|(この間のデート以来、ナギさんの挑戦心に火がついてしまって、&br;道場の敷地内で練習していたけど……。)|
|~〇×|(さすがに普段、鍛えているだけのことはあるな。&br;道場からここまで危なっかしいこともなかったし。)|
|~〇×|……!|
|~ナギ|まるで、君と風になってるみたいだった。&br;自転車って気持ちがいいね!|
|~〇×|は、はい。……あの、ナギさん……。|
|~ナギ|あ、そうか。×は人前で僕に抱き締められるのは&br;恥ずかしいんだよね。|
|~ナギ|僕は全然構わないのに、不思議だな。|
|~ナギ|喉が渇かない?あそこのべんちで少し休憩しよう。|
|~〇×|そうですね。|
|~ナギ|自転車って不思議だよね。こんな単純なからくりで動いているのに、&br;風を切って走る感動を与えてくれる……。|
|~ナギ|こんなに素晴らしい乗り物があるなんて知らなかったな。|
|~〇×|ふふ……そうですね。これまで、自転車のことをそんなふうに&br;考えたことはありませんでしたけど……。|
|~〇×|ナギさんの考え方、とても素敵だと思います。|
|~ナギ|それを言うなら君のほうだよ、×。|
|~ナギ|君はいつも僕に新しい気づきを与えてくれる。|
|~ナギ|自転車だって、君と一緒じゃなければ&br;乗りたいなんて思わなかっただろうな。|
|~〇×|ナギさん……。|
|~〇×|……今日は道場からこの公園までの距離でしたけど、&br;次はもっと遠出をしてみてもいいかもしれませんね。|
|~ナギ|僕も同じことを考えていたよ。これに乗って、&br;もっと色んな場所に行ってみたい、って。|
|~ナギ|街にも、山にも、海にも。……天界にだって。|
|~〇×|ふふ。天界まで行くには、空を飛ばないといけませんね。|
|~ナギ|そうだね。でも、きっとそれも楽しいはずだよ。|
|~〇×|(自転車で空を飛ぶ、なんて&br;普通に考えれば途方もない話なのに……。|
|~〇×|(ナギさんが言うと、いつか実現できてしまうような気がする。)|
|~〇×|……行けるといいですね。|
|~ナギ|いつか一緒に行こう。自転車に乗って、あの空の果てまで……。|
#endregion
 


-----



**PROTECT U [#SR13]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|アーティスト写真撮影後|
|~〇×|(どうなるか不安だったけど、無事撮影が終わってよかった……。)|
|~〇×|(それに……カメラの前に立つナギさん、すごく――)|
|~カメラマン|あ、〇さん!&br;今日はありがとうございました。すごくいい写真が撮れましたよ。|
|~〇×|お疲れ様です!&br;写真、私にも見せてもらえますか?|
|~カメラマン|もちろんです! 今のところこれが一押しなんですけど……。&br;ナギさんいいですね。なんだか不思議な雰囲気がある。|
|~カメラマン|今までいろんな人たちを撮ってきましたけど、&br;その誰とも違う空気があるというか……。|
|~カメラマン|もっといろんな写真を撮ってみたくなりました。|
|~???|だったら今度、ヒメと一緒の写真を撮ってもらおうかな。|
|~〇×|っ、ナギさん!?|
|~ナギ|お待たせ、ヒメ。着替え終わったよ。|
|~カメラマン|ははっ、いいですね。&br;〇さんと一緒なら今日とはまた違う表情が撮れそうです。|
|~ナギ|あ、でもやっぱりだめだ。僕といるときのヒメは&br;とっても可愛いから、君には見せてあげない。|
|~〇×|っ! ナギさん、何言ってるんですか!|
|~ナギ|そういう事だから、ごめんね?|
|~カメラマン|ふふっ、そういう事なら仕方ないですね。&br;またの機会を狙う事にします。|
|~カメラマン|それじゃあ〇さん、ナギさん、今日はお疲れ様でした!|
|~ナギ|うん、お疲れ様。|
|~〇×|また連絡します! ありがとうございました!|
|~ナギ|これで『音楽活動』は全部おしまいだよね?|
|~〇×|はい。今日はおしまいです。|
|~ナギ|じゃあこの後、僕と一緒に出かけよう。|
|~〇×|いいですよ。どこに行きましょうか?|
|~〇×|(音楽活動を決めてからずっとバタバタしてたから、&br;こうやってナギさんと二人で出かけるの久しぶり……。)|
|~ナギ|そうだね……行ってみたいところはたくさんあるけど、&br;今日はヒメに決めてほしいな。|
|~〇×|私に、ですか?|
|~ナギ|今日まで頑張ってきたご褒美に、&br;君に僕のことをえすこーとしてほしい。|
|~ナギ|どうかな?|
 
|①|>|CENTER:~任せてください!|
|~|~〇×|わかりました。私に任せてください!|
|~|~〇×|きっと楽しめる場所に案内します。|
|~|~ナギ|ふふっ、さすがヒメ。頼りになるな。|
 
|②|>|CENTER:~私に出来るでしょうか……?|
|~|~〇×|私にナギさんが楽しめる場所を案内出来るでしょうか……?|
|~|~ナギ|そんなに難しく考えなくて大丈夫。|
|~|~ナギ|だって、僕を世界で1番楽しませられるのは&br;君っていう存在そのものなんだから。|
|~|~〇×|ナギさん……わかりました。&br;頑張ってみます!|
 
|~〇×|うーん、ここから近い場所だと――|

#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|さっきまで撮影していた展望台に行くのはどうですか?&br;撮影の時間がつまっていてあまり見られなかったですし。|
|~ナギ|そうだね。あそこからなら渋谷の街が一望出来て楽しいかも。|
|~〇×|あとは……プラネタリウムとか。あ、VR体験もいいかも!&br;前にテレビで見て気になってたんです!|
|~ナギ|ふふっ、面白そうだね。|
|~〇×|それからナギさんが気になりそうなところだと……お笑いライブ&br;っていうのもありますね。私も行ったことないんですけど――|
|~ナギ|うんうん。それから?|
|~〇×|つ、……あの、ナギさん?|
|~ナギ|なんだい、ヒメ。|
|~〇×|なんだいって……私の手、どうして撫でてるんですか……?|
|~ナギ|どうしてって、そうしたかったから。&br;他に理由がいるの?|
|~〇×|……私、ナギさんに楽しんでもらいたくて&br;どこに行こうか一生懸命考えてたんですよ……?|
|~ナギ|うん、知ってるよ。&br;僕の為に色々考えてくれるヒメの横顔、とても可愛かった。|
|~ナギ|ありがとう。|
|~〇×|……っ!|
|~ナギ|あはは、顔真っ赤だね。触ってみてもいい?|
|~〇×|そ、れは……!|
|~ナギ|ふふっ、熱いねヒメ。&br;これ、僕のせいかな? そうだと嬉しいんだけど。|
|~〇×|……全部、ナギさんのせいです。|
|~ナギ|あはは! そっか、全部か。それは光栄だなあ。|
|~〇×|……あの!&br;ナギさんはどこか行きたい場所ないんですか!?|
|~ナギ|僕はどこでもいいよ。&br;君と一緒ならどこへでも行きたい。|
|~ナギ|何を見ても君と一緒なら楽しいんだ。&br;君と一緒だっていうだけで、見慣れた景色も輝いて見える。|
|~〇×|(……悔しいけど、それは少しわかる気がする。)|
|~〇×|……わかりました。&br;じゃあ目的地は決めずにお散歩にしましょう。|
|~ナギ|お散歩?|
|~〇×|はい。&br;気の向くままに歩いて、気になるものがあったら寄り道して。|
|~〇×|それで、ナギさんには&br;今の世界がどういう風に見えているのか教えてください。|
|~ナギ|今の僕が見てる世界か……。&br;それは楽しい散歩になりそうだね。|
|~〇×|そうでしょう?|
|~ナギ|何か素敵なものが見つかるかな?|
|~〇×|見つかりますよ、きっと。&br;私とナギさん、二人一緒なんですから。|
 
#endregion
 


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**1stアニバーサリー [#SR14]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|よし、ここの掃除は終わり。&br;次は……。|
|~ナギ|ヒメ、今日は休日だって聞いて会いに来たよ。|
|~〇×|ナギさん! こんにちは。&br;お茶、淹れましょうか。|
|~ナギ|ありがとう。でも、その前にちょっといいかな? &br;それとも、今は忙しい?|
|~〇×|いえ、ちょうど一区切りついたところですから &br;大丈夫ですよ。|
|~ナギ|それなら良かった。&br;ヒメを癒すために用意したものを見てほしくて。|
|~ナギ|置いてある場所まで案内するから、&br;ちょっと目を瞑ってくれる?|
|~〇×|? ……わかりました。|
|~〇×|(一体、何を用意してくれたんだろう? &br;……ん? ナギさんが私の手を握って……。)|
|~ナギ|そのままついて来て。&br;ゆっくり行くからね。|
|~〇×|はい。でも、どこに行くんですか?|
|~ナギ|大丈夫、道場から出るわけではないよ。|
|~〇×|(道場を出るわけではないって……? &br;ますます、わからないなあ……。)|
|~ナギ|さあ、着いたよ。でも、まだ目を開けてはだめ。&br;ここに座って。|
|~〇×|はい……。ん?&br;なんだか、いい匂いがする……。|
|~ナギ|ふふ。じゃあ目を開けて……。|
|~〇×|あ……。匂いの元はこのお花ですね。|
|~ナギ|そう。ヒメのために生けたんだ。|
|~〇×|きれい……。&br;それに甘くて、優しい香りがします。|
|~ナギ|匂い椿に冬の花々をあしらって香りを合わせてみたんだ。&br;気に入ってくれたかな?|
#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|ありがとうございます。&br;この生け花、とても素敵です!|
|~ナギ|ふふ、良かった。|
|~ナギ|本当はどこかに花を愛でに行こうと思ったんだ。&br;でも、今は時期じゃないからね。|
|~ナギ|それで、どうしようかと思った時に &br;この橋が目に留まったんだよ。|
|~ナギ|こんなにきれいに咲いてくれたんだし、&br;ヒメにも見てほしいと思ってね。|
|~〇×|え……もしかして、この橋はナギさんが&br;育てたんですか?|
|~ナギ|うん、そうだよ。|
|~〇×|そうだったんですね……。&br;こんなにきれいに育てられるなんて、すごいです……!|
|~〇×|見た目にも香りにも癒されます。|
|~ナギ|ふふ……あ、そうだ。&br;もう一つヒメのために考えてきたことがあったんだ。|
|~ナギ|ヒメ、ここに横になって。|
|~〇×|え……ここって……。&br;ナギさんの膝、ですか?|
|~ナギ|うん。ほら、おいで。|
|~〇×|(ナギさんの膝枕……。&br;距離も近いしドキドキする……!)|
|~〇×|えっとそれじゃあ、失礼します。|
|~ナギ|ヒメは働き者だね、よしよし……。|
|~〇×|(わ……ナギさんの手が頭を撫でて……。&br;優しくて気持ちいい……。)|
|~ナギ|いつも頑張ってるね、よしよし……。&br;こうすれば癒されるって、雑誌に書いてあってね。|
|~ナギ|……でも、なんだか赤子をあやしているみたいだ。&br;ヒメの癒しになっているかな……?|
|~〇×|はい……。ナギさんの手、心地いいです。&br;それに膝も温かくて……。|
|~〇×|(あれ、さっきまで眠気なんてなかったのに……。&br;急にまぶたが……。)|
|~ナギ|そっか。それなら良かった。&br;……せっかくの休日なんだしゆっくりおやすみ、ヒメ。|
|~ナギ|僕はずっとここにいるからね。|
#endregion
 

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**新年'21 [#SR15]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>| |
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|~|&br;|
 
|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''2話''
#region(ネタバレ注意)
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|~|&br;|
 
|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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*R [#R_story]
**FOR YOU [#R_01]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~女性店員|ただいま、クリスマスセール実施中でーす!&br;クリスマスケーキのご予約はぜひ当店で!|
|~ナギ|……くりすます?|
|~ナギ|(そういえば、前にヨミから聞いた気がするな。)|
|~ナギ|(良い行いをした人間の元に、さんたくろーすという&br;老人が夜に贈り物を置いて行く日だとか……。)|
|~ナギ|(だとすると、あの女性の仮装は&br;さんたくろーすなのかな?)|
|~ナギ|(紅と白の衣装だし、&br;見るからに縁起が良さそうだ。)|
|~ナギ|(もちろん、ヒメも贈り物をもらえるんだろうな。)|
|~ナギ|(あ。でも、確かヨミの話だと&br;子供しかもらえないと言っていたような……。)|
|~ナギ|(だとすると、ヒメはもらえないのかな……。)|
|~ナギ|…………。|
|~ナギ|そうだ! それなら、&br;僕がヒメのさんたくろーすになろう!|
|~ナギ|(そうと決まったら贈り物を考えないと。)|
|~ナギ|(何がいいかな?&br;髪留めや櫛、あくせさりー、お香……。|
|~ナギ|(いっそ、反物でもいいかもしれないな。&br;さんたくろーすにちなんで、紅白の……。)|
|~ナギ|(ふふ、こうして、ヒメのことを考えるだけで&br;心が温かくなる。愛おしくてたまらなくなる……。)|
|~ナギ|(ああ、くりすますが待ち遠しいな。)|
|~ナギ|(君だけのさんたくろーすになって会いに行くから、&br;待っていてね、ヒメ。)|
#endregion
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