カードストーリー /アンディ・ボガード の変更点

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#contents

*SSR [#SSR_story]
**明鏡止水 [#SSR01]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|(ふぁ……。まだこんな時間か……。&br;ちょっと早く起きすぎちゃったな。)|
|~〇×|(朝食の準備をするにもまだ早すぎる時間だし。&br;もうひと眠りしようかな……。)|
|~〇×|(あれ? 今何か音がしたような……。)|
|~〇×|(こんな時間にいったい誰だろう?)|
|~〇×|………。|
|~〇×|(ちょっと怖いけど、確認してこよう。)|
|~〇×|(あ……! 誰かいる……!)|
|~〇×|(あれ? でもあの後ろ姿って……。)|
|~〇×|ア……アンディさん?|
|~アンディ・ボガード|あれ、〇さん。&br;……もしかして、起こしてしまったかな。|
|~〇×|いえ、ただ目が覚めてしまって……。&br;アンディさん、こんな早くからどこに行くんですか?|
|~アンディ・ボガード|そうだね、ちょっと――|
|~〇×主人公|ちょっと?|
|~アンディ・ボガード|…………。|
|~〇×|……?|
|~アンディ・ボガード|……〇さんも一緒に来る?|
|~〇×|え、一緒にって、一体どこにですか?|
|~アンディ・ボガード|それは、着いてからのお楽しみ。|
|~〇×|ええー……。|
|~〇×|(どこに行くのか分からないままで&br;付いて行くのは、勇気がいるなぁ。)|
|~〇×|(でも、アンディさんが良くところなら&br;変な所ではなさそうだし……。)|
|~〇×|(それに、ちょっと興味があるかも)|
 
|①|>|CENTER:~ご一緒させてください|
|~|~〇×|ご一緒させてください|
|~|~アンディ・ボガード|ああ、もちろんだよ。|
 
|②|>|CENTER:~どこでも付いていきます!|
|~|~〇×|どこでも付いていきます!|
|~|~アンディ・ボガード|それじゃあ、一緒に行こう。|
 
|③|>|CENTER:~お邪魔でないのなら……|
|~|~〇×|お邪魔でないのなら……。|
|~|~アンディ・ボガード|僕も〇さんと一緒だと嬉しいよ。|
 
|~アンディ・ボガード|どこへ行くかはまだ教えられないけど&br;できれば歩きやすい格好がいいかな。|
|~アンディ・ボガード|靴も、スニーカーなんかがいいよ。|
|~〇×|ええと……山登りする時みたいな恰好でいいでしょうか?|
|~アンディ・ボガード|ああ、〇さんは登山が趣味だったね。&br;うん、だったらそういう格好が一番いいと思うよ。|
|~〇×|分かりました。&br;それじゃあ、着替えてきますね。|
|~アンディ・ボガード|ああ、のんびり待っているから&br;焦らないでいいよ。|
|~〇×|はい、ありがとうございます。|
|~〇×|(アンディさん、一体どこに行くんだろう……?)|
|~〇×|すみません、お待たせしました。|
|~アンディ・ボガード|ああ、じゃあ行こうか。|
|~〇×|はい。|
|~〇×|(あ、まだ月がでてる。&br;そっか、日の出もまだだものね。)|
|~〇×|(静だな……。)|
|~〇×|(いつもは人通りが多い道なのに&br;さすがにこの時間は人が見当たらない。)|
|~アンディ・ボガード|駅まで少し歩くけど、いいかい?|
|~〇×|あ、はい。大丈夫です。|
|~アンディ・ボガード|〇さんは登山が趣味だから&br;今日行くところもきっと気に入ってくれるはずだよ。|
|~アンディ・ボガード|電車の乗り継ぎがあるけれど&br;そんなに遠いところではないからね。|
|~〇×|(アンディさん、いつになく楽しそう。)|
|~〇×|(朝の澄み切った空気の中で、周りには誰もいなくて……。)|
|~〇×|(なんだか、こういうのってすごく……。)|
|~アンディ・ボガード|〇さん? どうしたの?|
|~〇×|あ、すみません。今行きます!|
|~アンディ・ボガード|電車の時間までまだ充分あるから大丈夫だよ。&br;ゆっくり、行こうか。|
|~〇×|は、はい。|
|~アンディ・ボガード|乗り継ぎの電車もすぐに来るから&br;焦る必要はない。|
|~アンディ・ボガード|それに、目的地は逃げないからね。|
|~〇×|ふふ、そうですね。|

#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~アンディ・ボガード|さあ、着いたよ。|
|~〇×(主人公)|え、ここですか?|
|~アンディ・ボガード|ああ。そうだよ。|
|~〇×|(ここって、登山道の入り口……だよね?)|
|~〇×|(電車を乗り継いで2時間弱、&br;まさかアンディさんの目的地が本当に山だったなんて……。)|
|~〇×|んー! 空気が美味しい……。&br;久しぶりに山を間近で見ました。|
|~アンディ・ボガード|喜んでもらえたようで、僕も嬉しいよ。|
|~〇×|はい! 渋谷ではなかなか見ることができませんから。&br;でも、どうしてアンディさんが……?|
|~アンディ・ボガード|おや、僕が山に来るのは意外だった?|
|~〇×|いえ、アンディさんにも登山の趣味が&br;あったのかなあと思いまして。|
|~アンディ・ボガード|登山が目的で来たわけじゃないよ。|
|~アンディ・ボガード|それに、山が好きな気持ちは&br;〇さんのほうが僕より勝ってるんじゃないかな。|
|~アンディ・ボガード|でも、ある目的のために&br;僕もこの山には結構来ているんだ。|
|~アンディ・ボガード|さて、山に登る前に腹ごしらえをしておこう。|
|~アンディ・ボガード|近くにおすすめのそば屋があるんだけど&br;そこでもいいかな?|
|~〇×|もちろんです。|
|~〇×|でも、こんな朝早くにもう開いてるお店があるんですか?|
|~アンディ・ボガード|ああ、早朝からやっている熱心な店があってね。&br;天ぷらそばと、とろろそばがおすすめだよ。|
|~アンディ・ボガード|それに、デザートのくずきりも絶品なんだ。&br;〇さんにもぜひ試してもらいたいな。|
|~〇×|ふふ、楽しみです。|
|~アンディ・ボガード|さあ、ここだよ。|
|~〇×|(わあ……。こじんまりしているけど&br;すごく感じのいいお店だな。)|
|~アンディ・ボガード|おじさん、天ぷらそばと、とろろそばひとつずつ。&br;あと、食後にくずきりをふたつ頼みます。|
|~男性店員|あいよ!|
|~〇×|素敵なお店ですね。|
|~アンディ・ボガード|ああ、僕も気に入っているんだ。|
|~男性店員|おまちどう。天ぷらそばと、とろろそばだよ。|
|~アンディ・ボガード|あ、来たね。&br;〇さんはとろろと天ぷらはどっちがいい?|
|~〇×|ええと……。|
 
|①|>|CENTER:~天ぷらそばで|
|~|~〇×|天ぷらそばで。|
|~|~アンディ・ボガード|わかった。天ぷらがサクサクで美味しいよ。|
 
|②|>|CENTER:~軽めにとろろそばをいただきます|
|~|~〇×|軽めにとろろそばをいただきます。|
|~|~アンディ・ボガード|はい、どうぞ。&br;とろろの粘り気が絶品だよ。|
 
|③|>|CENTER:~どっちも美味しそう|
|~|~〇×|どっちも美味しそう。|
|~|~アンディ・ボガード|そうだろう。僕もいつも迷うんだ。&br;せっかくだから、ふたりでシェアしようか。|
 
|~〇×|わあ……! コシがあって、すごく美味しいです。|
|~アンディ・ボガード|ああ、あのご主人が&br;毎日手打ちしているそうだよ。|
|~〇×|へえ。すごいですね!|
|~アンディ・ボガード|――ところで、何をするか分かった?|
|~〇×|(あ、そうだった。&br;ここには、そばを食べに来たわけじゃなかった。)|
|~〇×|……わかりません。|
|~アンディ・ボガード|何も?|
|~〇×|はい、&br;何かヒントなどは……。|
|~アンディ・ボガード|ヒントはまわりにいっぱいあるよ。&br;目的に着くまで、じっくり考えておいて。|
|~〇×|え、まわりに……?|
|~アンディ・ボガード|ああ。&br;ほら、よーくまわりを見てごらん。|
|~〇×|(と、言われても……。&br;お店の中にあるのはポスターくらいしかないし。)|
|~〇×|(あれ、あのポスター……。)|
|~〇×|(『この山は天狗が修行するという伝承があります』か。&br;天狗って本当にいるのかな。)|
|~〇×|(でも、ヒントらしいものは、あのポスターくらいだし……。)|
|~〇×|ええと……天狗に会いに来た……とかですか?|
|~アンディ・ボガード|ふふっ! 天狗かい?|
|~アンディ・ボガード|もし会えたなら、一生の記念になるだろうけど&br;僕の目的とは違うよ。|
|~アンディ・ボガード|ふふ……っ。それにしても面白いことを言うね。&br;天狗に会いに……ふふふっ。|
|~〇×|(そ、そんなに笑わなくても……。)|
|~アンディ・ボガード|そうだ、もし本当に天狗に会えたら&br;記念写真をお願いしようか。|
|~〇×|も、もう! アンディさん、からかわないでくださいよ……。|
|~アンディ・ボガード|あははっ、すまない。&br;どうか気を悪くしないでくれ。|
|~〇×|もう……、ふふっ……。|
#endregion

//----------
 
''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~アンディ・ボガード|さて、そろそろ行くとしようか。|
|~〇×(主人公)|あ、自分の分は、払いますから――|
|~アンディ・ボガード|いいんだよ。僕も一度は〇さんと一緒に&br;食べたいと思っていたんだ。|
|~アンディ・ボガード|だから、ここは僕にご馳走させてくれないか?|
|~〇×|は、はい。それでは、お言葉に甘えて……。&br;ご馳走様でした。とっても美味しかったです!|
|~〇×|本当にありがとうございました。おそばもくずきりも&br;アンディさんの言った通り、絶品でした。|
|~アンディ・ボガード|うん。気に入ってもらえたようで嬉しいよ。|
|~アンディ・ボガード|さて……今日は空いているようだし&br;途中まではケーブルカーで行こうか。|
|~〇×|いえ、アンディさんがいつも行っているルートがいいです。|
|~アンディ・ボガード|結構歩くけど、いいのかい?|
|~〇×|はい。山歩きは慣れていますから。&br;むしろ、そのほうが嬉しいです。|
|~アンディ・ボガード|〇さんがそう言うのなら、いつも通りの道で行こう。&br;結構歩くから、覚悟しておいてね?|
|~〇×|はい!|
|~〇×|(木の隙間から太陽の陽が差してキラキラしてる。)|
|~〇×|(空気も美味しいし、景色もきれいだし&br;やっぱり、山はいいな……。)|
|~アンディ・ボガード|あ、そこはちょっと足元が悪いから気を付けて。|
|~〇×|はい。分かりました。&br;でも、このくらい、へっちゃらですよ。|
|~アンディ・ボガード|ふふ、本当に登山が好きなんだね。|
|~アンディ・ボガード|結構歩いたのに、&br;なんだか、いつもよりもイキイキしているみたいだ。|
|~〇×|生まれてから、ずっと山は身近な存在でしたから。&br;このくらいの高さでしたら、まだまだ元気ですよ。|
|~アンディ・ボガード|それは頼もしいね。&br;それじゃあ、もう少しペースを上げようか。|
|~〇×|はい!|
|~アンディ・ボガード|ほら、あれが目的の場所だよ。|
|~〇×|え、滝……ですか?|
|~アンディ・ボガード|そう。何をするか、もうわかったでしょ?|
|~〇×|え、何する――|
|~〇×|(ああっ! アンディさんが滝壺の中に入って行っちゃった。)|
|~〇×|(……そっか、滝の水に当たって修行をするのが&br;ここに来た目的だったんだ。)|
|~〇×|(ということは、さっきのヒントは&br;天狗じゃなくて『修行』のほうだったんだな。)|
|~〇×|(確かに、言われてみればそうだよね……。)|
|~〇×|(それにしても、アンディさん、顔色一つ変えずに&br;滝に打たれてる。)|
|~アンディ・ボガード|………。|
|~〇×|(すごい……。痛いとか、寒いとかないのかな。)|
|~〇×|(………。)|
|~〇×|(修行の邪魔にならないように、静かにしておこう。)|
|~〇×|(それに、こうしていると滝の落ちる音に鳥のさえずり、&br;風の通る音が聞えてきて、すごく落ち着く……。)|
|~〇×|(なんだか、とても神聖な場所みたい。)|
|~〇×|(それに……。きっとここは&br;アンディさんにとって特別な場所。)|
|~〇×|(そんな場所に、私を連れて来てくれたんだ。&br;なんだか……すごくうれしい。)|
|~アンディ・ボガード|……ふう。|
 
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|~〇×|(わあ……。髪が濡れてるからかな。&br;雰囲気が……いつもとはまた違う格好よさというか……。)|
|~〇×|あ、アンディさん、お疲れさまでした。|
|~アンディ・ボガード|ああ、気持ちいいくらいだったよ。&br;少し休憩してから、もう一度行こうかな。|
|~アンディ・ボガード|そうだ、〇さんも一緒にどう?|
|~〇×|ええっ、た、滝行は……ちょっと……心の準備が……。|
|~アンディ・ボガード|冗談、冗談。&br;でも、少し川に足をつけるだけでも気持ちがいいよ。|
|~アンディ・ボガード|自然の中に身を委ねると癒されるし&br;とても心地がいいから。|
|~〇×|あ、そのくらいなら……。|
|~アンディ・ボガード|それじゃあ、はい。|
|~アンディ・ボガード|滑らないように、僕の手を取って。|
|~〇×|あ、は、はい……っ。|
|~〇×|(さっきまで滝行をしていたから、アンディさんの手&br;ひんやりしていて気持ちいい……。)|
|~〇×|(それに、大きくて……安心する。)|
|~アンディ・ボガード|ほら、最初はゆっくり入ってみてごらん。|
|~〇×|(わっ、冷たい……けど――)|
|~〇×|冷たくって……とても気持ちがいいです。&br;なんだか、懐かしいような気もします。|
|~アンディ・ボガード|うん。そうだろう。&br;あ、ほらその辺りは特に滑りやすいからね。|
|~〇×|……滑ったら、アンディさんが支えてくれますよね。|
|~アンディ・ボガード|ああ、それはもちろん。|
|~アンディ・ボガード|……でも、僕も濡れてるし、〇さんを支えたら――&br;って、ええっ!?|
|~アンディ・ボガード|ああ、でも〇さんがずぶ濡れになったら……。&br;しかし、そんな……ああ。どうしたら……。|
|~〇×|ふふ、冗談ですよ。|
|~アンディ・ボガード|えっ……?|
|~〇×|今日はアンディさんに&br;冗談を言われてばかりだったので、お返しです。|
|~アンディ・ボガード|はあ……。〇さん。&br;冗談はちゃんと選ばないといけないよ。|
|~〇×|はい、すみません。|
|~アンディ・ボガード|だけど……もし〇さんが危ない目に遭うような時は&br;僕の命に代えても、守るよ。|
|~アンディ・ボガード|だから、僕の隣にいる時は&br;いつだって安心してくれていい。|
|~〇×|は、はい……。|
|~〇×|(やっぱり、アンディさんには敵わないな……。)|
#endregion
 


-----



**無防備な姿 [#SSR02]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|ある日の夕食後――|
|~〇×(主人公)|アンディさん、明日の朝はよろしくお願いしますね。|
|~アンディ・ボガード|ああ、そのことなら任せて。|
|~〇×|あの、どうかしましたか?|
|~矢吹真吾|そ、それ、何の約束ですか!?|
|~二階堂紅丸|男女の間で交わす約束と言ったら一つでしょ?|
|~ジョー・東|デートか!|
|~草薙京|ったく、そういう話はふたりきりの時にしろよな。|
|~〇×|えっ、え?|
|~アンディ・ボガード|はぁ……。何か勘違いしているようだけど、約束っていうのは&br;雑誌の写真撮影のことだよ。|
|~矢吹真吾|写真撮影?|
|~アンディ・ボガード|ああ。できるだけ普段通りの、自然体の僕を撮りたいっていう&br;記者の要望でね。|
|~アンディ・ボガード|それで一緒に暮らしてる〇さんに&br;写真を撮ってもらうことになったんだよ。|
|~〇×|そうなんです。同じコンセプトでテリーさんとリョウさんの&br;撮影はもう終わっていて……。|
|~ロバート・ガルシア|そうなん?|
|~リョウ・サカザキ|ああ。|
|~テリー・ボガード|なかなか楽しかったぜ。|
|~〇×|あとアンディさんの寝起きを撮ったら終わりなので&br;明日の朝、撮らせてもらう約束をしてるんです。|
|~包|何の話だろうってソワソワしちゃった。|
|~包|でも、寝起きを撮られちゃうのは&br;アンディさん的にはアリなの?|
|~アンディ・ボガード|もちろん。内容を聞いたうえで引き受けているし、&br;これも頼まれた仕事だからね。|
|~アンディ・ボガード|明日、醜態を晒すわけにはいかないから、今日はいつも以上に&br;コンディションを整えて眠ることにするよ。|
|~〇×|(アンディさん、格闘技以外のことでも真面目だな。)|
|~アンディ・ボガード|…………。|
|~〇×|(瞑想、今日はいつもより長めみたいだけど……。&br;そろそろ眠らなくて大丈夫かな……?)|
|~アンディ・ボガード|……さすがに落ち着かないな。|
|~〇×|あっ……すみません!|
 
|①|>|CENTER:~邪魔しちゃいましたよね|
|~|~〇×|瞑想の邪魔しちゃいましたよね……。|
|~|~アンディ・ボガード|そんなことはないよ。|
|~|~〇×|……でも。|
 
|②|>|CENTER:~迷惑でしたか……?|
|~|~〇×|迷惑でしたか……?|
|~|~アンディ・ボガード|え……?|
 
|~〇×|すみません、私、写真を撮ることに夢中で……。|
|~〇×|(読書中の姿やお風呂上がりの姿も撮って……。&br;今、思えば気が休まる時間がなかったよね。)|
|~アンディ・ボガード|〇さん、違うよ。&br;誤解しないで。|
#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~アンディ・ボガード|〇さんに写真を撮られることが&br;不快というわけではないんだよ。|
|~アンディ・ボガード|ただ……一挙手一投足見られているというのが、&br;どうしても気恥しくてね。|
|~アンディ・ボガード|落ち着かないっていうのは、そういう意味だよ。|
|~アンディ・ボガード|……ダメだね。自然体でいなくちゃいけないのに。|
|~アンディ・ボガード|〇さんに写真を撮られてるって思うと、&br;どうしても意識してしまうみたいなんだ。|
|~〇×|そんな風には全然見えなかったですけど……。|
|~アンディ・ボガード|ということは、表面上はちゃんと装えていたってことかな。|
|~アンディ・ボガード|でも、明日も今まで通りにできるかって考えると少し不安でね。&br;柄にもなく緊張して眠れなかったんだ。|
|~〇×|(そっか、だから瞑想してたんだ……。)|
|~〇×|でも、寝られないと困りますよね……。&br;何か方法があればいいんですけど。|
|~アンディ・ボガード|うーん、そうだな……。|
|~アンディ・ボガード|――いっそ、眠らないでいるのも手かもしれないね。|
 
|①|>|CENTER:~体に悪いですよ|
|~|~〇×|でも、徹夜は身体に悪いですよ?|
|~|~アンディ・ボガード|ははっ。それ、僕がよく兄さんに言うセリフだ。|
|~|~〇×|え?|
|~|~アンディ・ボガード|まさか僕が言われることになるなんてね?|
 
|②|>|CENTER:~……なるほど?|
|~|~〇×|……なるほど?&br;そういう考えもありますね。|
|~|~アンディ・ボガード|寝よう寝ようと思っても眠れない気がするからね。|
 
|~アンディ・ボガード|それで、〇さん。&br;よかったら、夜更かしをする間の話し相手になってくれないかい?|
|~〇×|話し相手……ですか。&br;私でよければ、いいですよ。|
|~〇×|(……話してる間は、撮影はやめておこう。)|
|~〇×|えっと。それじゃあ、何の話をしましょうか?|
|~アンディ・ボガード|そうだな……。&br;よければ、〇さんの話を聞かせてくれる?|
|~アンディ・ボガード|例えば……前の職場での話とか。|
|~〇×|前の職場のですか?&br;でも、普通の職場でしたし、あまり面白くないと思いますよ?|
|~アンディ・ボガード|そんなことはないよ。僕の知らない〇さんの話を&br;聞けるなら、それだけで楽しい。|
|~〇×|そうですか? それじゃあ……。|
|~アンディ・ボガード|…………。|
|>|翌朝――|
|~〇×|(こんな時間まで寝ちゃうなんて……!)|
|~〇×|(アンディさん、もう起きちゃったかな……。)|
#endregion

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''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|……アンディさん、失礼します。|
|~〇×|あ……。|
|~アンディ・ボガード|…………。|
|~〇×|(……よかった。アンディさん、まだ寝てるみたい。)|
|~〇×|(これならバッチリ寝起きの写真、撮れそう。&br;もう少し近づいてっと……。)|
|~アンディ・ボガード|すぅ……んー……。|
|~〇×|わっ……。|
|~〇×|(こうやって改めて見るとアンディさんって&br;本当にきれいな顔してるなぁ……。)|
|~〇×|(鼻筋も通ってて、髪もサラサラだし……。)|
|~〇×|(――って、見とれてる場合じゃない! 写真撮らなきゃ!)|
|~〇×|(できるだけ自然体っていう希望だから、&br;これでもいいと思うけど……。)|
|~〇×|(顔に髪がかかっちゃってるのは勿体ないかな。&br;少し髪をよけるだけならセーフだよね……?)|
|~アンディ・ボガード|……すぅ……すぅ……。|
|~〇×|(ちょっと失礼しますね……。)|
|~〇×|――えっ!?|
|~〇×|(アンディさんに手をつかまれた……。&br;もしかして、起こしちゃった!?)|
|~〇×|お、起こしちゃってすみません……!&br;顔にかかってる髪をよけたくて……。|
|~〇×|……って……アンディさん?|
|~アンディ・ボガード|んー……。|
|~〇×|(手首つかまれたからてっきり起こしちゃったのかと&br;思ったけど……。目は閉じたままだ。)|
|~アンディ・ボガード|……んんっ……。|
|~〇×|!!|
 
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|~〇×|あ、あの……アンディさん……!?|
|~アンディ・ボガード|むぅ……。|
|~〇×|(あ、目を開けた!)|
|~アンディ・ボガード|んー……もう、少し……このまま……寝かせて……。|
|~〇×|え……えっと、それは別にいいんですけど……。&br;とりあえず、手を――|
|~アンディ・ボガード|ふふっ……君の手はあたたかいな……。&br;とても落ち着くよ……。|
|~アンディ・ボガード|ずっと……こうしていたいな……。|
|~〇×|っ……。|
|~アンディ・ボガード|……すぅ……すぅ……。|
|~〇×|……また寝ちゃった。|
|~〇×|(寝ぼけてただけ……?&br;普段、あんなこと言われないからビックリしちゃった。)|
|~〇×|(うー……顔、熱いな。&br;それにアンディさんの手も熱いよ……。)|
#endregion
 


-----


**つかの間の休息 [#ssr_03]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|【影】との対決後――|
|~〇×|(なんとか戦いは終わったけど、ちょっと体が重いな……。&br;夜道だし、気をつけて歩かないと……。)|
|~〇×|って、わ……!|
|~アンディ・ボガード|〇さん!|
|~アンディ・ボガード|危ないところだったね。&br;大丈夫かい?|
|~〇×|はい。&br;ありがとうございます、アンディさん。|
|~ジョー・東|おーい、×ちゃん!&br;大丈夫か?|
|~テリー・ボガード|だいぶ疲れてそうだな。&br;もう少しペース落とした方がいいか?|
|~〇×|あ、いえ…..!&br;まだ頑張れますよ!|
|~アンディ・ボガード|いや……あまり顔色がよくないね。&br;無理はいけないよ。|
|~アンディ・ボガード|すまない。君の体調にもっと気を払うべきだったね。&br;ふもとまでおぶっていこう。|
|~〇×|そんな、申し訳ないです。&br;アンディさんの方が疲れているでしょうし……。|
|~アンディ・ボガード|いや、君は僕のために体を張ってくれたんだ。&br;せめてもの恩返しをさせてくれないか。|
|~〇×|アンディさん……。|
|~〇×|それじゃあ……お言葉に甘えさせてもらいますね。|
|~アンディ・ボガード|うん。&br;さあ、どうぞ。|
|~〇×|(あ……。アンディさんの背中、温かい……。)|
|~アンディ・ボガード|僕にしっかりつかまって。&br;それじゃ行くよ。|
|~アンディ・ボガード|…….っと。|
|~アンディ・ボガード|すまない、ちょっとふらついてしまったね。&br;もう一度|
|~ジョー・東|なあ、アンディ。&br;おまえもあんま顔色よくないぞ。|
|~テリー・ボガード|俺とジョーで、2人を背負うこともできるぜ?|
|~ジョー・東|おう!&br;なんだったら、おぶったまま何往復でもしてやるぜ!|
|~アンディ・ボガード|……いや、往復はしなくていいかな。|
|~アンディ・ボガード|ジョー、兄さん、ありがとう。&br;けど、ふもとまで近いし、少し休憩してから向かうよ。|
|~アンディ・ボガード|〇さんも、それでいいかな?|
|~〇×|はい、大丈夫ですよ。|
|~テリー・ボガード|……そうか。&br;じゃあ、俺とジョーは先に行ってるぜ。|
|~ジョー・東|無理はすんなよー!|
|~〇×|……テリーさんもジョーさんも&br;本当にアンディさんが大切なんですね。|
|~〇×|なんだかちょっと、羨ましいです。|
|~アンディ・ボガード|そうだね…。&br;あの優しさがくすぐったいときもあるけど……。|
|~アンディ・ボガード|いい仲間に出会えたと……僕は思っているよ。|
#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|それじゃ、横に座らせてもらいますね。&br;アンディさん。|
|~アンディ・ボガード|ああ。|
|~〇×|…………。|
|~アンディ・ボガード|…………。|
|~〇×|(不思議だな……。こんな暗くて静かな山の中なのに&br;なんだかホッとする……。)|
|~〇×|(アンディさんが隣にいるから、なのかな。)|
|~アンディ・ボガード|…………。|
|~〇×|(あ、アンディさん。すごく眠そう……。|
|~〇×|……少し、横になりますか?|
|~アンディ・ボガード|いや……。これしきの事で横になってはいられない。&br;それに|
|~アンディ・ボガード|せっかくの君との時間を、無駄にはしたくないから……。|
|~アンディ・ボガード|大門道場に帰ったら&br;すぐに君と離れなくてはならないだろう?|
|~アンディ・ボガード|だから今くらいは……しっかりと目を開けて、&br;この幸せを噛みしめておきたいんだ。|
|~〇×|アンディさん……。|
|~〇×|(そうだ……。この旅が終わったら、&br;アンディさんたちは行ってしまうんだ。)|
 
|①|>|CENTER:~自分も寂しいと告げる|
|~|~〇×|私も…本当は寂しいです。|
|~|~アンディ・ボガード|〇さん……。|
|~|~〇×|楽しいときって、それがいつまでも続くような&br;気がするんですけど……そんなことはないんですよね。|
|~|~アンディ・ボガード|……そうだね。|
|~|~アンディ・ボガード|でも、だからこそ……。&br;その一瞬一瞬を大事にしたいと思うよ。|
|~|~アンディ・ボガード、|そのためにも、ここで眠ってなんかいられない。|
|~|~〇×|(その一瞬を、か……。)|
 
|②|>|CENTER:~引き留める|
|~|~〇×|行かないで……くれますか?|
|~|~アンディ・ボガード|え……。|
|~|~〇×|な、なーんて。すみません、冗談です。&br;今のは気にしないでください。|
|~|~アンディ・ボガード|〇さん……。|
 
|~〇×|あっ……アンディさん!&br;ちょっと上を見てください。|
|~アンディ・ボガード|上……?|
|~アンディ・ボガード|ああ、美しい星空だね。&br;気付かなかったな……。|
|~〇×|あの星とあの星をつなげると……。&br;なんだかジョーさんの髪型に見えませんか?|
|~アンディ・ボガード|……ふふっ!&br;たしかに、似ているかもしれないね。|
|~アンディ・ボガード|そうすると……あの星は、兄さんの帽子かな。&br;つばの形が似ている気がする。|
|~〇×|本当ですね!あ。あそこは、アンディさんの篭手(こて)&br;みたいですよ。|
|~アンディ・ボガード|僕の篭手?……なるほど。&br;言われてみれば、そう見えてくるね。|
|~〇×|…………。&br;アンディさん。私、思ったんですけど。|
|~アンディ・ボガード|ん? なんだい?|
|~〇×|私、アンディさんの笑っている顔の方が、&br;見ていて嬉しいです。|

#endregion

//----------
 
''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~アンディ・ボガード|僕の、笑っている顔……?|
|~〇×|たしかに向こうに戻ったら、アンディさんとは&br;しばらく離れてしまいます。けど……。|
|~〇×|これまで積み重ねてきた思い出が&br;消えるわけじゃないと思うんです。|
|~〇×|海外とはいえ、&br;会いに行こうと思えばできない距離じゃないですし……|
|~〇×|寂しければ、こうやって星を眺めるだけで&br;色んな思い出がよみがえってきます。|
|~アンディ・ボガード|…………。|
|~〇×|私、今までアンディさんには&br;たくさん思い出をもらいました。|
|~〇×|せっかく思い出すなら、疲れて無理に笑っているアンディさん&br;より、元気に笑っているアンディさんの方が嬉しいなって。|
|~〇×|だから、今は無理せず休んでほしいなと……。&br;そう、思ったんです……。|
|~アンディ・ボガード|〇さん…….。|
|~アンディ・ボガード|君には本当に……かなわないな。|
|~アンディ・ボガード|少しだけ肩を……貸してくれないか。|
|~〇×|はい、アンディさん。|
|~アンディ・ボガード|ありがとう。&br;君の優しさに、僕はいつも救われているよ……。|
 
|①|>|CENTER:~大げさですよ|
|~|~〇×|そんな大げさですよ。&br;私はたいしたこと、してませんし。|
|~|~アンディ・ボガード|大げさでもなんでもないよ。&br;君が僕の支えになっているのは、本当なんだから。|
 
|②|>|CENTER:~お互い様ですよ|
|~|~〇×|お互い様ですよ。&br;私も、アンディさんにたくさん救われています。|
|~|~アンディ・ボガード|僕に?&br;そうか……。|
|~|~アンディ・ボガード|なら僕たちは、似たもの同士なのかもしれないね。|
 
|~アンディ・ボガード|ああ、不思議だな……。&br;君のそばにいると、心がとても穏やかになる……。|
|~〇×|ええ、私もです。|
|~〇×|(あ……今の、流れ星?)|
|~〇×|アンディさん、今――|
|~アンディ・ボガード|……すー……すー。|
|~〇×|(もう寝ちゃってる……。&br;やっぱり無理してたんだ。)|
|~〇×|……お疲れ様でした、アンディさん。&br;今は、ゆっくり休んでください。|
 
&attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_アンディ・ボガード_つかの間の休息.jpg,zoom,つかの間の休息,259x200);

#endregion
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''スペシャル''
#region(ネタバレ注意)
Episode:お月見~アンディ・ボガード編~
|~〇×|アンディさん、お湯が沸きましたよ。|
|~アンディ・ボガード|ああ……ちょっと待ってくれるかな。&br;まだうまく丸くならなくて。|
|~〇×|(今日はアンディさんと月見団子を作って、&br;一緒にお月見をする予定なんだけど――)|
|~アンディ・ボガード|うーん…….手の上で綺麗な球体を作るのは、&br;なかなか難しいな。|
|~アンディ・ボガード|さっき丸めたものを今見ると、&br;形がいびつな気がする。|
|~アンディ・ボガード|いや……だけど時間をかけるほど、&br;茹でる前に形が崩れてしまうかもしれない。|
|~〇×|(アンディさんのこだわりが炸裂してる……!)|
|~アンディ・ボガード|〇さんは器用だね。&br;こんなに綺麗な球体を作れるなんて。|
|~アンディ・ボガード|ちょっとよく見せてもらってもいいかな。|
|~〇×|(アンディさんの手が、私の手に重なって一|
|~アンディ・ボガード|……!ああ……すまない。&br;君の手で作られる団子が綺麗で、つい……。|
|~〇×|い、いえ!じゃあ、もう一つ作ってみるので&br;よく見ていてくださいね。|
|~〇×|この縁側に座ってお月見をしましょう。&br;…….まん丸で綺麗なお月様ですね。|
|~アンディ・ボガード|本当だ。月見団子とよく似ているね。|
|~〇×|アンディさんこだわりの丸さですね。|
|~アンディ・ボガード|一度気になると、どうしても丸くしたくなって……。&br;予想以上に時間がかかってしまったね。|
|~〇×|おかげでこんなに綺麗な丸いお団子ができたんですよ。|
|~アンディ・ボガード|ああ、こうして作った団子を月と並べて眺めると&br;よく似ていて……まるで月を奪ってきたみたいだ。|
|~〇×|ふふ。月を二人占めしているみたいですね。|
|~〇×|……でも、あの空に一つだけの月だからこそ、&br;美しく見える気もします。|
|~アンディ・ボガード|ああ、分かる気がするよ。&br;広い空に一つだけ浮かんでいるからこその美しさが。|
|~アンディ・ボガード|ありふれた表現だけど、遠く離れている時も見上げる月は同じ、&br;というのが良いからね。|
|~アンディ・ボガード|僕と君がもし、離れて過ごすことがあっても――&br;同じ月を見上げればきっと通じ合える。|
|~〇×|はい。あの月を見て、アンディさんの存在を感じられると思います。|
|~アンディ・ボガード|ああ。&br;もちろん……出来る限りはこうしてそばに居たいけどね。|
|~〇×|アンディさん……。|
|~アンディ・ボガード|さあ、月が綺麗に見えるうちに団子を食べようか。|
|~アンディ・ボガード|君と並んで楽しめるお月見を、&br;今は存分に味わいたい。|
#endregion
 


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*SR [#SR_story]
**精進あるのみ [#SR01]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''2話''
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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**穏やかな闘志 [#SR02]
''1話''
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''2話''
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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**温泉合宿 [#SR03]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~アンディ・ボガード|〇さん、お疲れ様。|
|~〇×(主人公)|アンディさん!&br;お昼休憩ですか?|
|~アンディ・ボガード|いや、&br;今日の修行はもう終わりにしようと思ってね。|
|~アンディ・ボガード|こうしてホテルに戻ってきたんだ。|
|~〇×|アンディさんがお昼で修業を終えるなんて&br;ちょっと珍しいですね。|
|~アンディ・ボガード|はは。真吾にも言われたよ。|
|~アンディ・ボガード|修行にもメリハリが大事だから、&br;今日は切り上げて楽しもうと思ってね。|
|~〇×|ふふ、良いですね!&br;せっかく伊豆まで来ましたもんね。|
|~アンディ・ボガード|ああ、ちょうど旅行してみたかった場所でもあるんだ。|
|~アンディ・ボガード|思っていた以上に空気が綺麗で、&br;景色も美しいね。|
|~アンディ・ボガード|ただ、どこにいって&br;何をしようか実はまだ迷っているんだ。|
|~〇×|あ、それなら……!|
#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~アンディ・ボガード|ふぅ……。|
|~アンディ・ボガード|(〇さんに言われて、&br;昼の露天風呂に入ってみたけど……。)|
|~アンディ・ボガード|(思った以上に気持ちが良いな。&br;何故だろう……この解放感だろうか?)|
|~アンディ・ボガード|(一日の終わりに入ったほうが&br;疲労回復にも良いと思ったけれど、これも良いな。)|
|~アンディ・ボガード|〇さんにはお礼を言わないと。|
|~アンディ・ボガード|あれ、〇さん。&br;待っていてくれたのかい?|
|~〇×|ふふ、待ってました。&br;お風呂上りにおススメのものがありまして。|
|~アンディ・ボガード|コーヒー牛乳?&br;お風呂上りに牛乳を飲むのかい?|
|~〇×|はい、是非ぐいっと飲んでみてください!|
|~アンディ・ボガード|……これは……!|
|~〇×|どうですか?|
|~アンディ・ボガード|不思議だな。熱い湯に浸かったあとは&br;体が冷えないものが良いはずなんだけど……。|
|~アンディ・ボガード|そんな考えがどこかに行ってしまうほど、&br;特別に美味しいよ。|
|~アンディ・ボガード|ありがとう、〇さん。|
|~アンディ・ボガード|君といると理屈じゃ説明しきれない&br;素晴らしいものが世界に多いことを実感する。|
|~アンディ・ボガード|そうだ。&br;よかったらこのあと、一緒にでかけないか?|
|~アンディ・ボガード|もっと新しい感動を、&br;君とふたりで見つけたいんだ。|
#endregion
 


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**夜デート [#SR04]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~アンディ・ボガード|〇さん、そろそろ出かけようか?|
|~〇×(主人公)|はい、アンディさん。&br;あ、スーツ!|
|~アンディ・ボガード|なかなか着慣れなくてね。&br;どうかな?|
|~〇×|素敵です、とてもよく似合ってます!&br;あっ、ちょっと待ってくださいね。|
|~アンディ・ボガード|……!|
|~〇×|はい、もういいですよ。|
|~アンディ・ボガード|ああ、ネクタイか。&br;ありがとう。|
|~〇×|ふふ、どういたしまして。|
|~アンディ・ボガード|そうだ、これを君に。|
|~〇×|綺麗な花束……!&br;どうしたんですか、これ?|
|~アンディ・ボガード|君と過ごす一日は&br;既に僕にとって特別な一日だからね。|
|~〇×|(アンディさん……。)|
|~アンディ・ボガード|今日のデートは、映画でよかったかな?&br;観たいと言っていた映画のチケット、用意してあるよ。|
|~〇×|うれしいです。|
|~アンディ・ボガード|さぁ、出かけようか。〇さん。|
#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|はぁ、映画楽しかった。&br;久しぶりにゆっくりデートが出来てうれし……あれ?|
|~〇×|(うそ、アンディさんがいない!)|
|~〇×|おかしいな、さっきまで横にいたはずなのに。|
|~アンディ・ボガード|〇さん!|
|~〇×|よかった、はぐれちゃったのかと思いました!|
|~アンディ・ボガード|すまない。&br;横断歩道を渡り切れずに困っているお年寄りがいてね。|
|~〇×|助けてあげたんですね。&br;すみません、気づかなくて……。|
|~アンディ・ボガード|いや、僕の方こそすまない。&br;今日は一日中、君に楽しんでもらいたかったのに……。|
|~アンディ・ボガード|まさかはぐれてしまうなんて……。&br;でも君を見つけることが出来てよかった。|
|~〇×|私もこんなに大勢の人の中で見つからないかと思いました……。&br;見つけていただけて本当によかったです……!|
|~アンディ・ボガード|不思議だけど&br;誰と間違うこともなく、君だけが輝いて見えたんだ。|
|~〇×|(え……。)|
|~アンディ・ボガード|どんなに大勢の人がいても僕は、&br;君だけを見つけることが出来るみたいだ。|
|~アンディ・ボガード|そのくらい君のことを、&br;大切に思っている……ということなのかな。|
|~〇×|(アンディさん……!)|
|~アンディ・ボガード|理屈では説明できない不思議な感覚だけど……。&br;――さぁ。|
|~〇×|(あ、手……。)|
|~〇×|繋いでもいいんですか?|
|~アンディ・ボガード|もちろん。&br;すぐに見つけられるといっても、やっぱり心配だからね。|
|~アンディ・ボガード|もう二度と、君とはぐれないように&br;今日はこうして手を繋いでいよう。|
#endregion
 


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**KOFG学園 [#SR05]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|昼休み――|
|~女子生徒|×、ご飯食べ終わった?|
|~〇×(主人公)|うん、終わったよ。|
|~女子生徒|天気もいいし、&br;外でバレーボールしようって話してるんだけど来る?|
|~〇×|行く!|
|~女子生徒|じゃ、グラウンド取られちゃうし、&br;早く行こ!|
|~〇×|うん……あれ?|
|~〇×|(ドアの所から別のクラスの人が覗いてる。&br;誰か探しているのかな?)|
|~???|すみません、〇さんはいますか?|
|~〇×|えっ、私?&br;あの人、誰だろう?|
|~女子生徒|隣のクラスのアンディ・ボガードくんだよ。&br;ほら、図書委員長の……。|
|~〇×|あっ!|
|~〇×|(そういえば、この間借りた本を返すの忘れてた!)|
|~アンディ・ボガード|えっと……〇さん?|
|~〇×|本のことですよね?&br;今日持ってきてるので、すぐ返しにいきます。|
|~アンディ・ボガード|ああ、そうだったんだ。ありがとう。|
|~アンディ・ボガード|昼休みは図書室が空いてないから、&br;放課後来てもらってもいいかな?|
|~〇×|わかりました。&br;返却が遅くなって、ごめんなさい。|
|~アンディ・ボガード|そんなに気にしなくて大丈夫。|
|~アンディ・ボガード|君が転校してきたばかりだと聞いてね。&br;貸出期間のことを知らないかもと思って、声をかけただけなんだ。|
|~アンディ・ボガード|それじゃまた、放課後。&br;図書室で待ってるね。|
|~〇×|(アンディくんって同い年なのに、&br;すごく落ち着いた人だなぁ。)|
#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(さてと、放課後になったし、&br;図書室に本を返しに行かなくちゃ。)|
|~アンディ・ボガード|……。|
|~〇×|(あれ? 前を歩いてるのって、アンディくん?&br;ものすごく大量の本を抱えてるけど……。)|
|~〇×|アンディくん、私も運ぶの手伝おうか?|
|~アンディ・ボガード|やぁ、〇さん。&br;ありがとう、でもこのくらいまだ平気だよ。|
|~〇×|ふふっ、力持ちなんだね。&br;それにしてもこんなにたくさんの本、どうしたの?|
|~アンディ・ボガード|僕が今週借りていた本だよ。|
|~〇×|すごい……!&br;一週間でこんなにたくさんの本を読んじゃうんだね。|
|~〇×|(ざっと数えただけで、50冊くらいはありそう……!)|
|~〇×|どんな本を読んでるの?|
|~アンディ・ボガード|地理関係の本が多いかな。&br;例えば詳細な世界地図とか、世界の名瀑を紹介した本とか。|
|~〇×|めいばく……あ、滝の本なんてあるんだ。&br;アンディくんは滝が好きなの?|
|~アンディ・ボガード|そうだね。&br;滝を見ていると、打たれてみたい気持ちにならないかい?|
|~〇×|た、滝に打たれる!? 修行でもするの!?|
|~アンディ・ボガード|いつか挑戦してみたいと思っているんだ。|
|~アンディ・ボガード|だから最近の休日は、図書館に行くか……。&br;ちょうどいい滝を探しに出かけているんだよ。|
|~〇×|一人で行ってるの?|
|~アンディ・ボガード|基本的にはそうだけど、&br;たまに一つ年上の兄さんがついて来るよ。|
|~〇×|へぇ、お兄さんがいるんだ。&br;仲いいの?|
|~アンディ・ボガード|どうかな?&br;どちらかというと、僕が振り回されている感じかな。|
|~アンディ・ボガード|観光地で猿たちを手懐けてしまったり、&br;観光客と腕相撲をしたり、とにかく行動の読めない人でね。|
|~〇×|(猿!? 色んな意味ですごい兄弟……。)|
|~アンディ・ボガード|この間行った滝は電車で一時間くらいのところにあるんだけど、&br;すごく静かなところで、なんだか気持ちが安らいだよ。|
|~〇×|滝って癒されるっていうし、そんなに近くにあるなら&br;行ってみたいかも……。|
|~アンディ・ボガード|滝に興味がある?|
|~アンディ・ボガード|よかったら今度……一緒に滝を見に行かないかい?|
|~〇×|興味はあるけど……。&br;邪魔にならない?|
|~アンディ・ボガード|むしろ大歓迎だよ。&br;僕でよければ、色々と教えてあげるよ。|
|~〇×|(アンディくん、目がキラキラしてる。&br;本当に滝が好きなんだな……。)|
|~〇×|それじゃあ、一緒に行こうかな。|
|~アンディ・ボガード|うん。君が一緒なら、&br;とても楽しい休日になる予感がするよ。|
#endregion
 


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**誘いの悪魔 [#SR06]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|(うう、まさか私が&br;ウェディングドレスを着ることになるなんて……。)|
|~〇×|(……アンディさんにウェディングフェアの広告塔の話が来て、&br;誘われるまま見学に来てみたけど――)|
|~〇×|(相手役のモデルさんが来られなくなったからって、&br;急遽、代役を頼まれたんだよね。)|
|~アンディ・ボガード|〇さん、準備はできた?|
|~〇×|は、はい! 大丈夫です!|
|~アンディ・ボガード|失礼するよ。&br;――!|
|~〇×|わあ。アンディさん、すごく似合ってますね!|
|~アンディ・ボガード|あ、ええと、ありがとう。&br;〇さんこそ、とてもよく似合っているよ。|
|~〇×|あ、ありがとうございます。|
|~〇×|(そ、そんなふうにストレートに褒められると&br;なんだか照れくさくなってきちゃったな……。)|
|~アンディ・ボガード|……すごく嬉しいな。|
|~〇×|え?|
|~アンディ・ボガード|あ、なんでもないよ。&br;参ったな、まだ修行が足りないみたいだ。|
|~アンディ・ボガード|君のドレス姿を見て、舞い上がってしまっている。&br;今日はちゃんとうまくできるかどうか……。|
|~〇×|ふふっ。きっと撮影、うまくいきますよ!&br;アンディさん、すごくたくさん練習していたじゃないですか。|
|~アンディ・ボガード|気付いていたのかい?|
|~〇×|はい、もちろん!&br;私も足を引っ張らないように頑張りますね。|
|~アンディ・ボガード|足を引っ張るだなんて、そんな――&br;ありがとう、〇さん。|
|~アンディ・ボガード|君がいてくれて、本当によかった。&br;なんだか、話していたら落ち着いてきたよ。|
|~〇×|お役に立てたなら、何よりです。&br;……あ、そろそろ時間ですね、行きましょう。|
|~〇×|(うーん、アンディさんにはああ言ったけれど……。&br;私のほうがちょっと緊張してきちゃったかも。)|
|~アンディ・ボガード|……〇さん。撮影に行く前に、目を閉じて。|
|~〇×|え……?&br;こうですか?|
|~アンディ・ボガード|そう、そのまま深く息を吸って――&br;吐いて。|
|~〇×|(……あ、これ、瞑想?&br;なんだか心が落ち着いてきたような……。)|
|~アンディ・ボガード|どう?|
|~〇×|……あんなに緊張していたのが嘘みたいに落ち着いてます。&br;アンディさん、さすがですね!|
|~アンディ・ボガード|いつも、大事な試合の前にはこうしているんだ。&br;僕も、〇さんの役に立ててよかったよ。|
|~アンディ・ボガード|それじゃ、行こうか。|
|~〇×|はい!|
|~〇×|(あれ? スタッフさんたち、どこに行ったんだろう。&br;なんだか会場も暗いような……。)|
|~〇×|あの、アンディさん――|
|~〇×|(え? ……黒い羽根?)|
#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(この黒い羽根どこから……?)|
|~〇×|こんな演出があるって言ってましたっけ?&br;えっ……!|
|~アンディ・ボガード|〇さん、どうかしたのかい?|
|~〇×|アンディさん! その……。&br;黒い翼、どうしたんですか?|
|~アンディ・ボガード|どうしたもなにも……最初からあったじゃないか。|
|~〇×|あれ? そうでしたっけ……?|
|~〇×|(なんだかそう言われれば、そうだった気も……。)|
|~アンディ・ボガード|そうだよ。&br;だって僕は――悪魔なんだからね。|
|~〇×|悪魔……。|
|~アンディ・ボガード|〇さん、まだ緊張しているのかな?|
|~〇×|ええと……。|
|~アンディ・ボガード|その様子だと、これから始まるのが僕たちの結婚式だってことも&br;覚えてないのかな?|
|~〇×|私とアンディさんの……?&br;いえ、今日はただの撮影で――|
|~アンディ・ボガード|違うよ……ほら、僕の瞳を見て。&br;――ゆっくりと、息を吸って、吐いて。|
|~アンディ・ボガード|今日は、君と僕の結婚式だよ。&br;僕たちは永遠に結ばれるんだ。|
|~〇×|(なんだろう……。&br;アンディさんの目を見ていると、頭がぼうっとしてきて……。)|
|~〇×|……そういえば、そうでしたね。&br;すっかり忘れちゃってたみたいで……すみません。|
|~アンディ・ボガード|思い出してくれてよかったよ。&br;――それじゃあ式を始めようか。|
|~〇×|……あれ? でも、まだみなさん揃ってませんよ。|
|~アンディ・ボガード|みなさん?|
|~〇×|はい。結婚式なら、テリーさんがきっと来ますよね?&br;ジョーさんや京さんも――|
|~アンディ・ボガード|…………。|
|~〇×|!|
|~〇×|(アンディさんの顔、すごく近い……!)|
|~アンディ・ボガード|――今、兄さんたちのことはいいじゃないか。&br;ほら、僕の目をもっと……ちゃんと見て。|
|~アンディ・ボガード|〇さんには僕のことだけを考えて欲しいんだ。&br;君は僕の花嫁だろう? つまり、僕だけのものなんだよ。|
|~アンディ・ボガード|僕も、君だけのもの。&br;いいね?|
|~〇×|(そっか。悪魔の花嫁になるってそういうことだっけ。)|
|~〇×|……はい。|
|~アンディ・ボガード|……ふふっ。&br;〇さんのこんなに綺麗な姿を独り占めできるなんて嬉しいよ。|
|~アンディ・ボガード|これからも、永遠に僕だけのものだ。&br;誰にも見せないし、触れさせない。|
|~アンディ・ボガード|これからずっと、僕の目に映るのは君だけでいい。&br;君の目に映るのも――僕だけでいいんだよ。|
|~アンディ・ボガード|それじゃ始めようか。二人だけの結婚式を。|
#endregion
 


-----
**重なる面影 [#SR07]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(ん……もう朝?)|
|~〇×|(笛の音……?)|
|~〇×|(この笛ってアンディさんだよね?&br;……ちょっと様子を見てこようかな。)|
|>|♪~~|
|~アンディ・ボガード|…………。|
|~アンディ・ボガード|――おはよう。〇さん。|
|~〇×|おはようございます。&br;アンディさん、朝早いんですね。|
|~アンディ・ボガード|そういう君こそ……。&br;もしかして僕の笛で起こしてしまったかな、すまない。|
|~〇×|いえ。むしろ、アンディさんの笛のおかげで&br;気持ちよく起きられたというか……。|
|~アンディ・ボガード|え?|
|~〇×|初めて聞いた時から思っていたんですが、&br;アンディさんの笛、優しい音なので――|
|~〇×|だから、その笛の音で目が覚めて&br;なんだか気分がいいなって。|
|~アンディ・ボガード|優しい音か……。|
|~〇×|あ、なんだか変なことを言ってすみません!|
|~アンディ・ボガード|いや、〇さんがそう思った理由について&br;心当たりがあるんだ。|
|~アンディ・ボガード|もしかしたらそれは、&br;この笛がここにある理由のせいかもしれないと思って。|
|~〇×|アンディさんの手元にある理由、ですか……?|
|~アンディ・ボガード|この笛は、遙か昔――それこそ陰陽師が活躍していたころ、&br;物の怪に対抗するために作られたんだよ。|
|~アンディ・ボガード|何か変事があればこの笛を使って対処するように&br;そういって、僕の家に代々伝えられてきたんだ。|
|~アンディ・ボガード|この笛には人を守りたいっていう気持ちが込められている。&br;だからこそ、優しい音色なのかもしれないなって。|
|~〇×|なるほど……。|
|~アンディ・ボガード|……ちょっと感傷的すぎたかな?|
|~アンディ・ボガード|それにしても、&br;優しい、と言えば僕は君の方が優しいと思うけどね。|
|~〇×|わ、私ですか?|
|~アンディ・ボガード|ああ。君は何の関係もないはずの&br;村を助けようとしているだろう?|
|~アンディ・ボガード|ずっと聞いてみたかったんだ。&br;どうして、〇さんはあの人たちを助けようとするんだい?|
|~〇×|どうしてって……。&br;目の前で困ってる人がいたら放っておくことなんてできません。|
|~〇×|私に何ができるかはわかりませんけど……。&br;でも、ここにいる以上はできることをしたい。それだけです。|
|~アンディ・ボガード|……そうか。&br;君は本当に優しいんだね。優しくて、強い……。|
|~アンディ・ボガード|そんな君のことを今の今まで疑っていたなんて&br;僕はまだまだ修行が足りないみたいだ。|
|~〇×|そ、そんな。よく知らない人を警戒するのは当然ですし。&br;アンディさんのせいじゃないですよ。|
|~アンディ・ボガード|よく知らない、か……。|
|~アンディ・ボガード|…………。|

#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(アンディさん、考え込んじゃったけど、&br;私おかしなこと言ったかな?)|
|~アンディ・ボガード|……ねえ、〇さんさえよかったら&br;これから少し出かけないかい?|
|~〇×|え? ええ、いいですけど……。&br;どこに行くんですか?|
|~アンディ・ボガード|君と行ってみたい場所があるんだ。&br;心配しなくても、そんなに遠くない。|
|~アンディ・ボガード|朝食の前の腹ごしらえの散歩だと思って、&br;少し付き合ってくれないかな。|
|~〇×|はい、それなら……。|
|~アンディ・ボガード|それじゃ行こうか。|
|~〇×|空が明るくなってきましたね。|
|~アンディ・ボガード|そうだね。足元に気を付けて……もうすぐ着くよ。&br;ほら、音が聞こえてきただろう?|
|~〇×|(この音、もしかして……。)|
|~〇×|わあ! 大きな滝ですね。|
|~アンディ・ボガード|ここは僕がよく来る場所なんだ。&br;なかなかいい所だろ?|
|~〇×|はい!&br;……でも、どうして連れてきてくれたんですか?|
|~アンディ・ボガード|もっと〇さんのことを知りたいと思ったんだ。&br;それにはまず僕のことを知ってもらおうと思ってね。|
|~アンディ・ボガード|僕は、毎朝ここで滝にあたって修行をしているんだよ。|
|~〇×|(こっちのアンディさんも滝で修行してるんだ。)|
|~〇×|(ふふっ。私の知ってるアンディさんとは違う人のはずなのに、&br;同じところもあるなんて、なんだか不思議……。)|
|~アンディ・ボガード|ん? どうしたんだい?|
|~〇×|あ、えっと、その……。|
 
|①|>|CENTER:~マイナスイオンが……|
|~|~〇×|あ、えっと……ここ、マイナスイオンが豊富そうだなって!|
|~|~アンディ・ボガード|まいな……?|
|~|~〇×|あっ……マイナスイオンっていうのは、その、&br;なんというか……落ち着く成分というか……!|
|~|~〇×|(この時代じゃマイナスイオンって通じないんだ……!)|
|~|~アンディ・ボガード|……ぷっ。|
|~|~アンディ・ボガード|あはは、〇さん、そんなふうに慌てることもあるんだね。|
|~|~アンディ・ボガード|〇さんのいつもと違う面を見られて、&br;なんだか得した気分だな。|
 
|②|>|CENTER:~素敵な場所だなって|
|~|~〇×|素敵な場所だなって思ったんです。&br;気持ちが穏やかになるというか……。|
|~|~アンディ・ボガード|その気持ちはよくわかるよ。&br;だから、ここは修行にもってこいなんだ。|
|~|~アンディ・ボガード|〇さんもこういう場所が好きなんだね。&br;僕と同じだ……なんだか、嬉しいよ。|
 
|~アンディ・ボガード|……君はやっぱり、これまで出会ってきた誰とも、少し違う。&br;もちろん、いい意味で。|
|~〇×|そ、そうでしょうか?|
|~アンディ・ボガード|うん。君と出会えてよかった。&br;本当に、そう思っている。|
|~〇×|アンディさん…….。|
|~アンディ・ボガード|君とこうして過ごしたこと、話したこと&br;僕はきっと一生忘れないんだろうな。|
|~アンディ・ボガード|君で本当によかった。&br;……ありがとう、〇さん。|

#endregion
 


-----
**無人島ロマンス [#SR08]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~アンディ・ボガード|〇さん。暗いから、足元に気を付けて。&br;……あ、そこ木の根が。|
|~〇×|わっ。本当だ。&br;……ありがとうございます。|
|~〇×|(アンディさんにさっきから気を使われっぱなしだなあ。&br;それにしても、リゾートに来たはずだったのに――)|
|~アンディ・ボガード|……まさか、無人島で肝試しをする羽目になるとは&br;思わなかったな。|
|~〇×|……本当ですよね。&br;リゾートに招待なんておかしいなと思ったんですけど……。|
|~〇×|うーん、でもリゾートも行ってみたかったなあ。|
|~アンディ・ボガード|この肝試しをクリアすればリゾートには行けるみたいだし、&br;頑張ろう。〇さん。|
|~〇×|そうですね。&br;よろしくお願いします!|
|~〇×|(うう……そうは言ったけど、暗くてちょっと怖いかも。)|
|~アンディ・ボガード|…………。&br;あっ。|
|~アンディ・ボガード|ねえ、〇さん。&br;せっかくなら少しフライングで、リゾートらしいことをしようか。|
|~〇×|え?リゾートらしいこと、ですか?|
|~アンディ・ボガード|うん。少しじっとしていてくれる?|
|~〇×|?はい、いいですけど……。|
|~アンディ・ボガード|それじゃ――|
|~〇×|(アンディさんの手が髪に触れて……。)|
|~アンディ・ボガード|どう?|
|~〇×|(これって……。)|
#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|お花、ですか……?|
|~アンディ・ボガード|そう。リゾートではこういう花を髪に飾ったりするだろ?&br;これで少しはその気分を味わえるかなって。|
|~アンディ・ボガード|これがあれば目的も忘れないし、&br;少しは怖さも和らぐかもしれないと思ってね。|
|~〇×|(……あ。私が怖がっていることに気づいて、&br;そこに咲いてた花を髪にさしてくれたんだ。)|
|~アンディ・ボガード|……発想が単純過ぎたかな。|
|~〇×|いいえ。すごく嬉しいです!&br;ありがとうございます。|
|~アンディ・ボガード|喜んでくれたならよかった。|
|~〇×|せっかくならアンディさんもどうですか?|
|~アンディ・ボガード|え?僕も?|
|~〇×|はい。アンディさん、似合うと思うので。|
|~〇×|(……あの花なんていいかな。)|
|~〇×|ちょっと失礼しますね。|
|~アンディ・ボガード|あ、うん……。|
|~〇×|……はい。もう大丈夫です。&br;思った通り、よく似合ってますよ。|
|~アンディ・ボガード|そ、そうかな。|
|~〇×|はい!とても!|
|~〇×|きゃっ……!|
|~アンディ・ボガード|!?|
|~〇×|(き、木の上から人形が落ちてきた……。)|
|~アンディ・ボガード|……今のはやられたな。僕が思っていたよりも仕掛けは&br;本格的みたいだ。|
|~アンディ・ボガード|〇さん、ここからは気を引き締めていこう。&br;油断できない。|
|~〇×|そうですね。|
|~アンディ・ボガード|それにゴールすれば本当のリゾートが待っているからね。&br;一緒に頑張ろう。|
|~〇×|はい!|
|~〇×|(まだ少し怖いけど、アンディさんと一緒ならきっと&br;ゴールできる。リゾートを目指して頑張ろう!)|
#endregion
 


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**中華まん? [#SR09]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(アンディさんと買い出しで中華街に&br;こられるなんて嬉しいな。)|
|~アンディ・ボガード|こっちの紙袋は持つよ。&br;〇さんはこの袋を持ってくれる?|
|~〇×|はい。&br;でも……アンディさん、そっちの荷物重たくないですか?|
|~アンディ・ボガード|これくらい、どうってことないよ。|
|~アンディ・ボガード|あ……人が多くなってきたね。&br;はぐれないように気をつけよう。|
|~〇×|はい。|
|~〇×|(荷物を持ってくれたり、人にぶつからないように&br;壁になってくれたり……やっぱり優しいな。)|
|~〇×|(二人きりだから、いつもよりドキドキしちゃう。&br;……って、あれ?二人きり?)|
|~〇×|(この状況って……もしかしなくても&br;デートみたいなんじゃ?)|
|~アンディ・ボガード|? どうかした?|
|~〇×|あ、えっと……。|
 
|①|>|CENTER:~二人はいつぶりかなって|
|~|~〇×|アンディさんと二人でお出掛けするのって&br;いつぶりでしたっけ……?|
|~|~アンディ・ボガード|いつぶりだったかな?他の誰かと一緒なことはあっても、&br;二人きりはそこまで頻繁にあることじゃないね。|
 
|②|>|CENTER:~二人きりだなって|
|~|~〇×|二人きりだなって……思いまして。|
|~|~アンディ・ボガード|え?|
 
|~アンディ・ボガード|あ……。|
|~〇×|……なんだか、デートみたいですね。|
|~アンディ・ボガード|……そうか、デート……。|
|~〇×|(アンディさん、黙っちゃった……。&br;変なこと言っちゃったかな?)|
|~アンディ・ボガード|買い出しは、これで終わりでいいんだっけ?|
|~〇×|あ、はい。&br;今日は付き合っていただいて、ありがとうございました。|
|~アンディ・ボガード|お礼なんていいよ。君とこうして&br;ゆっくりと時間をすごせてうれしかった。|
|~アンディ・ボガード|それで、よかったらなんだけれど……。|
|~〇×|?|
|~アンディ・ボガード|……少し寄り道をしていかないかい?|
|~〇×|え……?|
|~アンディ・ボガード|この時間を、このまま終わらせてしまいたくないんだ。&br;もう少し付き合ってくれたらうれしいよ。|
|~〇×|……もちろん、お付き合いします!|

#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~アンディ・ボガード|……んっ。この中華まん美味しいね。&br;あつあつで、ジューシーだよ。|
|~〇×|はい、とっても美味しいです!&br;あっという間に食べちゃいました。|
|~〇×|あ、次はあそこに行ってみませんか?|
|~アンディ・ボガード|あ、ちょっと待って!&br;まだ食べ終わっていなくて……。|
|~〇×|わ、すみません。&br;ゆっくり食べていただいて、全然大丈夫です。|
|~〇×|(気づかないなんて、&br;私、はしゃいじゃってる?)|
|~アンディ・ボガード|……不思議だな。|
|~〇×|え?|
|~アンディ・ボガード|買い出しの帰りに買い食いなんて&br;いけないことをしてる気分になると思ったけど……。|
|~アンディ・ボガード|笑顔の君と一緒に歩きながら食べるこれは&br;すごく美味しい。|
|~〇×|アンディさん……。|
|~〇×|……なら、私が美味しかったのも、&br;アンディさんが隣にいるからだと思います。|
|~アンディ・ボガード|……そっか。&br;君と一緒だと思うと、さらに美味しくなるな。|
|~アンディ・ボガード|……。|
|~アンディ・ボガード|さすがにそろそろ帰らないとね……。|
|~〇×|はい……。&br;今日はなんだか、時間があっという間でした。|
|~アンディ・ボガード|僕もだよ。&br;このまま帰ってしまうのは、とても惜しいな。|
|~アンディ・ボガード|って、寄り道に誘う前と&br;同じようなことを言っているね。|
|~〇×|ふふ、そういえば。&br;でも私もそう思っているので、うれしいです。|
|~アンディ・ボガード|そっか。君も同じ……。|
|~〇×|あ、そうだ、荷物――|
|~アンディ・ボガード|え?|
|~〇×|中華まんを食べる時、荷物を一つ預かってくれましたよね?&br;すみません、そのまま持ってもらっちゃって……。|
|~アンディ・ボガード|ああいいよ、このまま持って帰るから。|
|~〇×|いえ、私に持たせてください。|
|~アンディ・ボガード|いや、僕が……。|
|~アンディ・ボガード|……っ。|
|~〇×|(あ、手が触れて……。)|
|~アンディ・ボガード|…………。|
|~〇×|(! ……そのまま、握られちゃった……?)|
|~アンディ・ボガード|今日の時間を、君もデートだと思ってくれていたなら。|
|~アンディ・ボガード|僕に女性に荷物を持たせるんじゃなくて、&br;〇さんとこうして手を繋がせてくれないかな?|
|~〇×|アンディさん……。|
|~〇×|それじゃあ……お願いします。&br;帰るまでが、デートということで……。|
|~アンディ・ボガード|ありがとう。それじゃあ道場に帰るまでの間、&br;こうして君をエスコートさせてもらうよ。|

#endregion
 


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**夢見Night [#SR10]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|あれ? アンディさん、&br;こんな時間から、お出かけですか?|
|~|(明日から修行するため遠出するって言っていたから、&br;もう休んでると思ってたけど……。)|
|~アンディ・ボガード|ああ、〇さん。荷造りをしていたんだけど、&br;替えの寝間着がないことに気が付いてね。|
|~〇×|えっ!?|
|~アンディ・ボガード|今から買いに行くところなんだよ。&br;そういう〇さんはパジャマ姿でどうしたんだい?|
|~〇×|そうだったんですね。&br;私は喉が渇いて台所に行くところなんです。|
|~|(パジャマと言えば……アンディさんが気にしなければ、&br;一着あるにはあるんだよね……。)|
|~|あの……私が着ているパジャマ、&br;どう思います?|
|~アンディ・ボガード|……え?|
|~|ジロジロ見るのは憚られるけど、&br;至って普通の一般的なパジャマだと思うかな……?|
|~〇×|(ちょっと可愛すぎるかなと思ったけど……。&br;柄については気にしてない感じかな……?)|
|~|実は私が着ている物と同じ柄なんですけど、&br;男性サイズのパジャマがあるんですが……。|
|~|もしよかったらお貸ししましょうか?|
|~アンディ・ボガード|……同じ、柄……かい?|
|~〇×|あ、その、無理にとはいわないんですが……。|
|~アンディ・ボガード|いいや、わざわざ買いに行かなくて済むように、って&br;提案してくれたんだよね。|
|~|その気持ちが嬉しいよ。&br;ただ……サイズが気になるから試させてもらってもいいかな?|
|~〇×|もちろんです。&br;アンディさんの部屋にお持ちしますね。|
 
#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~アンディ・ボガード|…………。|
|~〇×|その、どうですか?|
|~|(アンディさん、想像した以上に似合っているような……。)|
|~アンディ・ボガード|実のところ気恥ずかしさは拭えないけど――&br;布地の肌触りの良さに驚いているよ。|
|~|それにすごく軽い。&br;寝間着にはない全身を包む感じが、また良いね。|
|~〇×|わ、わかります! 景品で貰った物なんですけど、&br;着てみると素材が良くて……ん?|
|~|ストレッチ……ですか?|
|~アンディ・ボガード|……ああ、驚かせたかな。&br;体の動きの邪魔にならないか試していたんだよ。|
|~〇×|なるほど。|
|~アンディ・ボガード|一般的なサイズとなると筋肉が動きの邪魔をするんだ。&br;だが、これは――いい。|
|~|首回りも楽なのはもちろんだが、体がスムーズに動く。&br;違和感なく寝返りをうてて、熟睡してしまいそうだよ。|
|~〇×|(ふふ、柄を気にしてたのは一瞬で、&br;機能優先で考えるのってアンディさんらしいな。)|
|~アンディ・ボガード|〇さん、個のパジャマ借りてもいいだろうか。|
|~〇×|もちろんです! むしろ、着てくれてありがたいです。&br;柄が可愛すぎてもしかして嫌かなと……。|
|~アンディ・ボガード|柄が可愛すぎる……かい?|
|~〇×|はい、&br;アンディさんも気恥しそうだったので……。|
|~アンディ・ボガード|いや……僕は、柄というよりも&br;君とお揃いということが照れくさくて――|
|~〇×|……!&br;そ、そうだったんですか!|
|~|(そういわれると急に、お揃いを&br;意識してしまう……!)|
|~|そ、その、アンディさんは明日早いですし、&br;私、そろそろ部屋に戻りますね……!|
|~アンディ・ボガード|確かに明日は早い。寝るとしようか。|
|~|〇さん、ありがとう。&br;このパジャマならどこでだろうと、ぐっすり眠れそうだ。|
|~|おやすみ、〇さん。|
|~〇×|(う……アンディさんは、ああ言っていたけど……。&br;どきどきして、しばらく眠れなさそう……。)|
 
#endregion
 


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**ハロウィン [#SR11]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(お菓子の準備はオッケー。&br;仮装も……ええと、変なところはないよね?)|
|~〇×|(警察官の格好なんてちょっと恥ずかしいけど……。&br;せっかくのハロウィンだし、テリーさんが用意してくれたんだし!)|
|~〇×|(よーし、それじゃあ早速アンディさんに&br;悪戯を仕掛けに行こう。)|
|~〇×|アンディさん、いらっしゃいますか?|
|~アンディ・ボガード|……こんなの買ってきて――|
|~〇×|(あっ、アンディさん、部屋にいるみたい。&br;でも、何かお取り込み中だったかな?)|
|~アンディ・ボガード|……ん? お客さんだ。&br;まったく――もう切るよ。じゃあね。|
|~アンディ・ボガード|ごめん、〇さん。大丈夫、今開けるよ。|
|~アンディ・ボガード|お待たせ|
|~アンディ・ボガード|なっ……! そ、その格好は?|
|~〇×|え!? えっと、テリーさんに頂いたんです。&br;せっかくだから、仮装でもしたらどうだって……。|
|~アンディ・ボガード|そうだったのか……。&br;実は僕も衣装をもらったんだけど……|
|~〇×|アンディさんは着ないんですか?|
|~アンディ・ボガード|ああ、そのことを今兄さんに話してたんだ。&br;仮装は子供がするものなのに、何を考えてるんだってね。|
|~〇×|(あ……!&br;外国だと、それが普通なんだっけ……!)|
|~〇×|そ、そうですよね、すみません。&br;すぐに着替えてきます!|
|~アンディ・ボガード|あ! ま、待ってくれ!|
|~アンディ・ボガード|すまない……否定するつもりで言ったのではなくて。&br;ああ、もう。僕は気が利かないな。|
|~〇×|アンディさん?|
|~アンディ・ボガード|……ええと、その。&br;〇さん。|
|~アンディ・ボガード|さっきは子供だけが仮装するなんて言ったけど。&br;出来れば今日はそのままでいてほしい。|
|~アンディ・ボガード|……よく似合ってて、その、可愛らしいから。|
|~〇×|あ、ありがとうございます……。|
|~〇×|(恥ずかしい……けど。&br;嫌がられてるわけじゃなくてよかった……。)|
|~アンディ・ボガード|それで、&br;僕に何か用があったんじゃないのかい?|
|~〇×|そ、そうでした!&br;アンディさん、トリックオアトリート!|
|~〇×|お菓子はありますか?|
|~アンディ・ボガード|……!|
|~アンディ・ボガード|今は持ち合わせがないな……。&br;ふふ、どんな悪戯をされるんだろう。|
|~〇×|……そうだ!&br;テリーさんからもらった衣装を着ているところが見たいです!|
|~〇×|それが悪戯じゃ、だめですか?|
#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(アンディさん、どんな衣装をもらったんだろう。&br;……ちょっとわがままだったかな?)|
|~アンディ・ボガード|着替え終わったよ。&br;……どうぞ。|
|~〇×|失礼します。&br;……わぁ!|
|~アンディ・ボガード|その、どうかな?|
|~〇×|(警察官のアンディさん……! 格好いい……。)|
|~アンディ・ボガード|〇さん?|
|~〇×|あっすみません。&br;つい、見惚れてしまって。|
|~アンディ・ボガード|あ、ありがとう。|
|~〇×|(こんな素敵な警察官がいたら、&br;見惚れちゃって誰も逃げたりしないんじゃないかなあ。)|
|~アンディ・ボガード|……ふふ。|
|~〇×|どうかしましたか?|
|~アンディ・ボガード|仮装は子供がするものだって決め付けていたけど……。&br;君がそうして褒めてくれるのは、とても嬉しいな。|
|~〇×|えっ……?|
|~アンディ・ボガード|兄さんにこの衣装をもらった時は、&br;警察官の格好なんてふざけてするものじゃないって思ったけど。|
|~アンディ・ボガード|着てよかったなって、今はそう思うよ。|
|~〇×|私もアンディさんの警官姿が見られて嬉しいです。&br;あっ、アンディさんはいつも素敵なんですけど……!|
|~〇×|(なんだか恥ずかしくなってきた……。)|
|~アンディ・ボガード|ありがとう。&br;それじゃあ、えっと……Trick or Treat.|
|~〇×|お菓子ですね! はい、どうぞ。&br;お口に合えばいいんですが……。|
|~アンディ・ボガード|君は持っていたのか……!|
|~〇×|ふふ。今日はハロウィンですから。|
|~アンディ・ボガード|そうだったね。&br;ありがとう。大事に食べるよ。|
|~〇×|……もし私がお菓子を持っていなかったら、&br;どんな悪戯をするつもりだったんですか?|
|~アンディ・ボガード|……そうだな。君はどんな悪戯がいい?|
#endregion
 
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**1stアニバーサリー [#SR12]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~アンディ・ボガード|おはよう、〇さん。|
|~〇×|あ、おはようございます、アンディさん。|
|~アンディ・ボガード|どうしたんだい、道場で。&br;今日は休みのはずだろう?|
|~〇×|そうなんですけど……特に用事もないので、&br;掃除でもしようかと思いまして。|
|~アンディ・ボガード|掃除って……。&br;それじゃあ、いつもと変わらないんじゃ……。|
|~アンディ・ボガード|ただでさえ、いつもよく働いてくれているんだから、&br;こういう日くらい、ゆっくり過ごしてもいいんじゃないかい?|
|~〇×|ありがとうございます。&br;でも、どうやって過ごそうか悩んじゃって……|
|~アンディ・ボガード|何かやりたいことはないのかい?|
|~〇×|そうですね……。|
|~〇×|(買い物……? でも、特に欲しい物もないし……。&br;うーん……。)|
|~〇×|あ、そうだ! 久しぶりに、&br;アンディさんに稽古をつけてほしいです。|
|~アンディ・ボガード|えっ?|
|~〇×|ダメ、ですか?|
|~アンディ・ボガード|ダメということはないけれど……。|
|~アンディ・ボガード|……本当は体もしっかり休めてほしいところなんだけどね。&br;君の気持ちを無下にするわけにもいかないか。|
|~アンディ・ボガード|わかった。それじゃあ、今日はリフレッシュと基礎体力の &br;向上を兼ねて、ウォーキングに行くというのはどうだろう?|
|~〇×|ありがとうございます! ぜひお願いします! &br;私、さっそく着替えてきますね。|
|~アンディ・ボガード|ああ。僕も準備をしてくるから、&br;玄関で待ち合わせよう。|
|~〇×|はい!|
|~アンディ・ボガード|ごめんね。待たせたかい?|
|~〇×|いえ、私も今出てきたところです。|
|~〇×|(あれ、アンディさん、何か持ってる。)|
|~〇×|あの、それって……?|
|~アンディ・ボガード|ああ、これかい? クラブハウスサンドだよ。&br;君と一緒に、ランチに食べようと思ってね。|
|~〇×|わぁ、嬉しいです!&br;実はずっと食べてみたかったんです。|
|~アンディ・ボガード|本当かい? &br;〇さんの口に合うと良いけど。|
|~〇×|今からとっても楽しみです。|
|~アンディ・ボガード |ふふ。じゃあ、行こうか。|
#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|こんな良い天気の中ウォーキングって、&br;すごく気持ちがいいですね。|
|~アンディ・ボガード|そうだね。&br;絶好のウォーキング日和だ。|
|~〇×|外でランチをするというのも、&br;なんだかピクニックみたいでワクワクします。|
|~アンディ・ボガード|リフレッシュも兼ねているから、ちょうど良いかと思って。&br;食べる場所はもう決めてあるんだ。|
|~〇×|そうなんですね! どこですか?|
|~アンディ・ボガード|うーん、せっかくだし、着くまで秘密にさせてほしいな。&br;きっと喜んでもらえる場所だから。|
|~〇×|そういうことなら、わかりました。&br;楽しみにしてますね。|
|~アンディ・ボガード|さて、お疲れ様。到着だよ。|
|~〇×|すごい、きれいなコスモス畑……!|
|~アンディ・ボガード|気に入ってもらえたかな?|
|~〇×|はい! 近場にこんな素敵な場所があったなんて&br;知りませんでした!|
|~アンディ・ボガード|喜んでもらえて良かった。|
|~アンディ・ボガード|僕は女性の好みに詳しくないけれど、〇さんなら &br;きっとこういう場所が好きなんじゃないかと思ったんだ。|
|~〇×|(私のためにいろいろ考えてくれたんだ……。&br;その気持ちがすごく嬉しいな。)|
|~アンディ・ボガード|結構歩いたけれど、疲れてはいないかい?|
|~〇×|まだまだ元気です! アンディさんに &br;鍛えていただいているので、体力はありますよ。|
|~アンディ・ボガード|はは、そうだね。さすが僕の弟子だ。|
|~〇×|なので、ランチの前に、&br;もう少しだけこの景色を見ながら歩きませんか?|
|~アンディ・ボガード|もちろん。&br;僕もまだ、君とこの空気を楽しんでいたいからね。|
|~〇×|(美味しい空気に、きれいな景色。&br;何より、アンディさんが隣にいてくれるなんて……。|
|~〇×|(今朝は想像もしてなかったけど、&br;本当に素敵な休日になったな。)|
#endregion
 
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**共有する体温 [#SR13]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(ううう、今日は朝から寒いな……。&br;雪がかなり積もってるみたい。)|
|~〇×|(手を擦り合わせるくらいじゃ、暖まらないな。&br;今日の拭き掃除は大変そう……あれ?)|
|~アンディ・ボガード|…………。|
|~〇×|アンディさん?|
|~〇×|(こんな早朝にどうしたんだろう? &br;本を傍らに、物思いにふけってるみたい……。)|
|~アンディ・ボガード|……やあ、〇さん。早いね。|
|~〇×|アンディさんこそ、まだ日が昇りきっていませんよ。|
|~アンディ・ボガード|うん、この雪でね。&br;修行へ行きそこねたんだよ。|
|~〇×|なるほど……それで、少し切ないというか、&br;残念そうな表情だったんですね。|
|~アンディ・ボガード|あれ……? そんな風に思わせてしまっていたのか。&br;ごめん、それは少し違うんだよ。|
|~アンディ・ボガード|今……この本に書かれてるかまくらについて考えていたんだ。 &br;描写だけだと、ピンとこなくてね。|
|~アンディ・ボガード|古い日本の一般家庭では庭に作ることが多いって書いてあったから &br;想像していたんだ。〇さんは知ってる?|
 
|①|>|CENTER:~作ったことあります|
|~|~〇×|はい、作ったことありますよ。&br;子供の頃ですけどね。|
|~|~アンディ・ボガード|いい笑顔だ……かまくらは &br;〇さんの中で素敵な思い出なんだね。|
|~|~〇×|ふふ……そうかもしれません。|
 
|②|>|CENTER:~一般知識程度なら……|
|~|~〇×|そうですね、一般知識程度なら……。&br;アンディさんにお伝えできるかと思います。|
|~|~アンディ・ボガード|なら、よければ僕に伝授してくれないかい? &br;代わりに、僕も家事を手伝うから。|
 
|~〇×|――かまくらは、雪をお椀型に盛って横から穴を掘った &br;洞窟の入り口のような形…….と言えば、わかりやすいでしょうか。|
|~アンディ・ボガード|なるほど、イグルーのようなものかな。|
|~〇×|はい、それが近いと思います。&br;寒そうに見えるけど、中は意外とそうでもないんですよ。|
|~〇×|かまくらの中で温かいものを食べたり飲んだりすると、&br;思いのほか気持ちよくて……。|
|~アンディ・ボガード|へえ……ますます興味がわいたよ。&br;今日くらい雪が積もっていれば、かまくらは作れる?|
|~〇×|あ、アンディさんもしかして……。|
|~アンディ・ボガード|ふふ、〇さん。&br;もしよければ、僕と一緒にかまくらを作らないかい?|
|~〇×|はい、ぜひ。&br;喜んで!|

#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(アンディさんと一緒にかまくらを作ったら&br;あっという間に出来ちゃった……!)|
|~アンディ・ボガード|――やっぱり、少し狭かったかな? &br;もっと大きい方がよかったかも。|
|~〇×|いえ、これくらいの方が寒さを感じませんよ。&br;それに……。|
|~〇×|(アンディさんとより近くにいられる気がする……なんて。)|
|~アンディ・ボガード|うん?|
|~〇×|えっと、なんでもないです。&br;冷える前に、コーンスープ飲みませんか?|
|~アンディ・ボガード|ああ、ありがとう、僕は後でいただくよ。&br;それにしても――|
|~アンディ・ボガード|――あ、壁がなめらかになってるけど、触ると少し崩れてくるな。&br;それに、ちっとも風が入ってこない。|
|~アンディ・ボガード|不思議だな。本で読んだ時とはやっぱり印象が違う。&br;こうして体験してみるのも大事なことだな……。|
|~〇×|(アンディさんがかまくらに夢中になってる姿…… &br;小さい子みたいで、少しほっこりする。)|
|~〇×|ふふ……。|
|~アンディ・ボガード|む……今、なんだか微笑ましいっていう顔をしてなかった? &br;調子に乗ってる時の兄さんみたいな……。|
|~〇×|え、ええと。&br;気のせいじゃないでしょうか……。|
|~アンディ・ボガード|そうかな?&br;〇さんは結構、表情で考えていることがわかるんだよ。|
|~アンディ・ボガード|だから、僕の推理は間違ってないと思うんだよね。|
|~〇×|(アンディさんを拗ねさせちゃった……! &br;でも、珍しい表情が見られて少し嬉しい……。)|
|~〇×|(もっと、色んな顔を見てみたいな。)|
|~アンディ・ボガード|ふぅ……。|
|~〇×|あ、アンディさん……今日は手を擦り合わせてもなかなか &br;温まりませんよね。なら――|
|~アンディ・ボガード|……っ!&br;〇さん? 手が……。|
|~〇×|(手をつなぐだけじゃ……寒いかな。&br;もっとしっかり握って……。)|
|~アンディ・ボガード|こんなに狭い場所で……つ。&br;ええと……困ったな。|
|~〇×|(アンディさんの珍しい表情が、&br;ここならよく見える。)|
|~アンディ・ボガード|……。&br;〇さん。|
|~〇×|(え? 手を強く握られて……!)|
|~アンディ・ボガード|君にばかり、主導権を預けているわけにはいかないからね。|
|~アンディ・ボガード|……顔が赤くなった。&br;この距離でなら、君の表情がよく見えるね。|
|~〇×|…………っ。|
|~アンディ・ボガード|こうしてふたりきりの場所で、体温を共有する……。&br;こんな素敵な体験ができるって、本だけではわからなかった。|
|~アンディ・ボガード|僕もかまくらにいい思い出ができたよ。&br;〇さんのおかげだ、ありがとう。|
|~アンディ・ボガード|まだしばらくかまくらを満喫したいんだけど……。&br;君がよければ、もう少し、このままで……。|
#endregion
 


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**蛍夜の誓い [#SR14]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~ アンディ・ボガード|そろそろ時間だね。|
|~〇×|はい。楽しみ過ぎてちょっと緊張してきました。|
|~アンディ・ボガード|ははっ、そんなに喜んでもらえるなんて嬉しいよ。&br;でも、よかったらリラックスして見て欲しいな。|
|~アンディ・ボガード|これは日頃のお礼でもあるんだから。|
|~〇×|お礼だなんて……でも、お誘い本当にありがとうございます。|
|~〇×|ここのイルミネーション、 &br;幻想的と有名でずっと来てみたかったんです。|
|~〇×|チケット取るの、大変じゃありませんでしたか?|
|~アンディ・ボガード|はは……確かに、ちょっと苦戦したけどね。&br;イルミネーションのチケットを取るなんて初めてで。|
|~アンディ・ボガード|だけど、どうしても君と一緒に来たくて……。&br;何度もチャレンジしたんだよ。|
|~アンディ・ボガード|……あ、僕たちの番号が呼ばれてるみたいだ。&br;それじゃあ行こうか、〇さん。|
|~〇×|はい!|
|~アンディ・ボガード|……。|
|~〇×|(差し出されたこの腕は……?)|
|~〇×|えっと――|
 
|①|>|CENTER:~出された腕を見つめる|
|~|~アンディ・ボガード|その……暗い夜道では女性をこうやってエスコートするものだと &br;本で読んだんだ。|
|~|~アンディ・ボガード|何か、おかしかったかな……?|
|~|~〇×|あ……すみません! &br;ちょっとびっくりして……。|
|~|~〇×|エスコート……お願いしてもいいですか?|
|~|~アンディ・ボガード|ああ、喜んで。|
 
|②|>|CENTER:~出された腕に触れる|
|~|~〇×|(これは……腕を組む、って意味でいいんだよね……?)|
|~|~〇×|……嬉しいです。|
|~|~アンディ・ボガード|……っ!|
|~|~〇×|(あれアンディさんの顔が赤い……嬉しくて腕を組んじゃったけど &br;もしかして違った……?)|
|~|~〇×|あの――|
|~|~アンディ・ボガード|あ、す、すまない! &br;その……僕の腕を取って君が嬉しいと思ってくれた事が――|
|~|~アンディ・ボガード|……僕にとっても、嬉しくて。|
 
|~アンディ・ボガード|冬に桜を見るというのも不思議なものだね。&br;光での表現だとより幻想的で美しい。|
|~〇×|はい、本当に。舞い散る花びらまで再現されていて…… &br;すごく素敵でした。|
|~アンディ・ボガード|次は夏のエリアだね。確か夏は強をモチーフにしていると &br;書いてあったな。|
|~〇×|私、蛍って見た事ないのでとても楽しみです。&br;アンディさんは強を見た事がありますか?|
|~アンディ・ボガード|あるよ。前に夏の山で修行をしていたときにね。|
|~〇×|そうなんですか、羨ましいです……。&br;そうだ、来年の夏、よかったら一緒に見に行きませんか?|
|~アンディ・ボガード|来年の夏…………。|
|~〇×|……アンディさん?|
|~アンディ・ボガード|……そうだね。来年の夏、予定を合わせて見に行こうか。|

#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|あ、向こうに座れる場所があるみたいです。&br;イルミネーションからは少し離れちゃいますけどいいですか?|
|~アンディ・ボガード|ああ。座ってゆっくり見よう。&br;ここの蛍はそれだけ見ごたえがある。|
|~〇×|本当に本物みたいですもんね。|
|~〇×|耳をすませば水の流れる音も聞こえてきて…… &br;ずっとこの場所にいたいくらいです。|
|~アンディ・ボガード|ああ………………。|
|~〇×|…………あの、さっき何を考えてたんですか?|
|~アンディ・ボガード|さっき?|
|~〇×|蛍を一緒に見に行きましょうって話をしたときに &br;少し微妙な顔をしていたので。|
|~アンディ・ボガード|……そう、だったかな。&br;光の具合でそう見えただけじゃないかい?|
|~〇×|…………そう、ですか。|
|~アンディ・ボガード|…………。|
|~〇×|……アンディさんがそう言うのなら、&br;私の見間違いだったのかもしれません。|
|~アンディ・ボガード|…………。|
|~アンディ・ボガード|……どうして、君にはわかってしまうんだろうね。|
|~〇×|アンディさんは、蛍のような人だから。|
|~アンディ・ボガード |……蛍?|
|~〇×|『鳴く蝉よりも鳴かぬ蛍が身を焦がす』という &br;ことわざがあるんですけど、アンディさん知ってますか?|
|~〇×|普段からあれこれ言う人よりも、言葉少なな人の方がいろいろな &br;ことを深く考えている、という意味なんですけど……。|
|~〇×|とてもアンディさんみたいでしょう?|
|~アンディ・ボガード|〇さん……。|
|~〇×|私……そんなアンディさんの心を、ちゃんと理解できる人に &br;なりたいんです。|
|~アンディ・ボガード|(……僕が臆病なせいで、彼女まで不安にさせてしまったのか。)|
|~アンディ・ボガード|(だけどこの想いを口にしていいのか?)|
|~アンディ・ボガード|(僕は――)|
|~アンディ・ボガード|……〇さん、手を貸してくれるかい?|
|~〇×|手、ですか? あ……。|
|~アンディ・ボガード|……あたたかいな。|
|~アンディ・ボガード|(このぬくもりを、失いたくない。&br;僕は、彼女とずっと――)|
|~アンディ・ボガード|……あのとき、蛍を見ながら君と未来の話をして、ふと来年の夏も &br;こうして一緒にいられるのか不安になってしまったんだ。|
|~アンディ・ボガード|蛍の命は短い。&br;この関係も、いつか終わってしまうかもしれない。|
|~アンディ・ボガード|どれだけ僕が望んだとしても、&br;『絶対』なんてもの、この世にはありはしないから。|
|~アンディ・ボガード|そんなことを、考えてしまって。|
|~〇×|アンディさん……。|
|~アンディ・ボガード|君とこうして触れ合える距離を許されるようになって &br;僕は少し臆病になってしまったみたいだ。|
|~〇×|……探しましょう、蛍。|
|~アンディ・ボガード|え?|
|~〇×|私たちが知らないだけで、短命じゃない蛍もいるかも &br;しれないじゃないですか。|
|~〇×|この世に『絶対』がないなら、変わらないものが &br;『絶対』ないってことも、誰にも言い切れないと思うんです。|
|~〇×|少なくとも私は、せっかく繋げたアンディさんの手を &br;離すつもりはありません。|
|~アンディ・ボガード|(強い瞳……そんな君だから僕は——)|
|~アンディ・ボガード|見つかるかな、蛍。|
|~〇×|こんなにたくさんの光が飛んでるんです。&br;きっといますよ、本物の蛍も。|
|~アンディ・ボガード|ふふっ、そうだね。&br;君がそう言うなら、見つけられそうな気がするよ。|
|~アンディ・ボガード |(終わらない恋を謳歌し続ける奇跡の蛍を――)|

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**聖夜のプレゼント [#SR15]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''2話''
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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**新年'21 [#SR16]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''2話''
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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