カードストーリー /ビリー・カーン のバックアップ(No.5)


SSR Edit

真夜中の番人 Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)(買い物に夢中になってたらこんな時間になっちゃった……。
急いで帰らないと……。)
〇×(でも、思った以上に荷物が重い……。
うう……買いすぎちゃったかなあ。)
〇×……はあ、疲れた。ちょっと休憩して――
ビリー・カーンおい! アンタこんなとこで何してんだよ!
〇×あ、ビリーさん!
どうしたんですか? そんなに慌てて……。
ビリー・カーンそれはアンタを探して……いや、オレのことはいいんだよ!
オレは、アンタがこんなところで何してるのか聞いてんだ。
〇×ええと……実は買い忘れてた調味料を買いに来たんですけど、
ついタイムセールに夢中になってしまって……。
〇×それで買いすぎてしまって歩くのも大変で……。
気が付いたら、こんな時間に……。
ビリー・カーンそれでこんな時間までふらふらしてたってのか。
〇×は、はい、そうです……すみません。
〇×(ビリーさん、なんだか怒っているみたい……。
なんでだろう……?)
ビリー・カーン……チッ。
おい、荷物貸せ。さっさと帰るぞ。
〇×え……荷物持ってくれるんですか?
――て、あ、あの、ちょっと待って……!
〇×(買い物袋とって、先行っちゃった……。
あ……もしかしてビリーさんが怒ってる理由って……。)
〇×……ビリーさん!
ビリー・カーン…………。
〇×あ、あの……ごめんなさい。
もしかして私が買いすぎたことを怒ってるんですか……?
ビリー・カーンは? 違ェよ。
オレが怒ってんのはそのことじゃねェ。
〇×え?
じゃあ、なんで……?
ビリー・カーンなんで、だと?
そりゃ、アンタが勝手に外に出てったからだろ。
ビリー・カーン暗い中、両手に荷物抱えてひとりでうろうろするな。
もし襲われたら、どうなってたと思ってんだよ。
〇×そ、そっか……たしかに危ないですよね……。
ビリーさん、ごめんなさい……。
ビリー・カーン……ったく。
これからは、出かけるときには声かけろよ?
〇×……はい、今度からはちゃんと気を付けます。
〇×汗もこんなにかいて……。
心配して探しにきてくれたんですよね。
〇×ビリーさん、ありがとうございます。
ビリー・カーン何いってんだ、別に心配とかそんなことは……。
ビリー・カーン…………。
ビリー・カーン……そ、それより、暗くなってんだから早く帰るぞ!
〇×ふふ、そうですね。
みなさんもお腹空かせて待っているでしょうし。
〇×(……あれ?
そういえば私、今ほとんど荷物持ってない……。)
〇×(! あんなに重かった荷物、
ビリーさんに持たせたまま……!)
〇×ビリーさん、すみません!
その荷物、私もう少し持ちます!
ビリー・カーンああ? 別にオレはこれくらい構わねェよ。
それに、アンタの小せェ手じゃ無理だろ。
〇×大丈夫です、もっと持てます!
〇×ほら、今小袋一つしか持ってないし
まだけっこう余裕ありますよ?
ビリー・カーンそう言われてもな……。
〇×こんなにたくさん買っちゃったのは私だし、
ビリーさんだけに持たせるのはさすがに悪くて……!
〇×だ、だめでしょうか……?
ビリー・カーン……チッ! わかったよ。
――ほら、この袋、半分持てよ。
〇×え……持ち手の片方だけを持つんですか?
ビリー・カーンああ、これだって持ってることに変わりねェだろ?
……文句は言わせねェからな。
〇×(何だかんだいって、こういうところが優しいんだよなぁ……。)
ビリー・カーン……おい、さっさと持てよ。荷物が袋から出ちまう。
〇×ふふ、わかりました。
じゃあこっちの持ち手、持ちますね。
〇×あはは……ひとりで持ってたときよりも、全然重くないです。
ビリー・カーンまぁ、そうだな。
……アンタに持ってもらったほうが幾分か楽だ。
ビリー・カーンそれに、これならアンタがはぐれることもない。
〇×もう、手のかかる子供みたいな言い方しないでくださいよ。
ビリー・カーンしょうがねェだろ。実際、手かかってんだからよ。
〇×う……ごもっともです。
〇×(あんなに重かった荷物を軽々と……。)
〇×(ビリーさん、たしか妹さんがいるって言ってたよね。)
〇×(頼りがいがあるお兄さんか……。
ちょっとかっこいいかも。)
ビリー・カーン……ああ? なんだよ、こっち見て。
〇×い、いえ! なんでもないです……。
〇×(み、見惚れてたなんて言ったら変な顔されるだろうし
言わないでおこう……。)

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)(さて、今日の仕事も全部終わったし、部屋に戻ろうかな。)
〇×(そういえばビリーさん、
夕ご飯の後どこかへ行っちゃったけど……。)
〇×(あまりみなさんと会話もしてなかったようだし、
どうかしたのかな。)
〇×(こんな時間だから、道場にはいると思うんだけど……。)
〇×(リビングにはいない、稽古場にもいなかった。
部屋に戻ってる様子もない……他に行くところあったかな?)
〇×あれ? こんな時間に縁側に誰か座ってる……。
〇×(もしかしてビリーさん? ……行ってみよう。)
ビリー・カーン…………。
〇×(やっぱりビリーさんだ。
縁側で何してるんだろう……?
〇×(それに、眉間にしわ寄せて、なんだか怖い顔……。)
〇×あの、ビリーさん……どうかしましたか?
ビリー・カーン……アンタか。
別に、なんでもねェよ。
〇×(なんだかそっけない感じが……。)
ビリー・カーン…………。
〇×(うう、気まずいかも……! えーっと、何か……。)

 

眠らなくていいんですか?
〇×あ、あの、ビリーさん、眠らないんですか?
ビリー・カーンいや、オレはいい。
〇×(ええと……。何か会話のきっかけがほしいなあ。)

 

今日の月、綺麗ですね
〇×きょ、今日は月が綺麗ですね!
ビリー・カーンあー? ……まぁ言われてみりゃそうだな。
〇×こうやってぼんやり月を眺めていると、
だんだん眠くなってしまいそうです……。
ビリー・カーンならとっとと寝ろ。
〇×ビリーさんは大丈夫なんですか?
ビリー・カーンああ。

 

〇×え、えーと……それに夜遅くなるともっと冷えてくるし、
ずっとここにいたら風邪ひくかも――っ!?
ビリー・カーン――ペラペラとうるせぇんだよ。黙ってろ。
〇×(び、びっくりした! 急に手を掴まれたから……。)
〇×あ、あの……私、その……ごめんなさい。
ビリー・カーンああ……いや。
脅かす気はなかった。
ビリー・カーンオレが言いてェのは……つまり……、
アンタはとっとと部屋に戻れってことだよ。
〇×でも、ビリーさんは……?
ビリー・カーンオレのことはいいから、アンタはさっさと寝ろ。
夜遅くなると冷えるんだろ? アンタこそ風邪ひくぞ。
〇×ビリーさんも手、冷たいですよ……?
ビリー・カーン……チッ。
手は冷たくても体は大丈夫だ。気にすんな。
ビリー・カーン……手、急に掴んだりして悪かったな。
〇×……いえ、私は大丈夫ですから。
ビリー・カーンじゃあほら、とっとと行け。
〇×ビリーさんも、あまり夜更かししないでくださいね。
ビリー・カーン……ああ。
〇×(もしかしたら何か、他の人には言えない悩み事があって、
眠れないのかもしれない……。)
〇×(……そうだ。
なら、せめて何か温まる飲み物を持って行ってあげよう。)
〇×(ビリーさんの手、結構冷たかった……。
口ではああ言ってたけど風邪をひいたら大変だもの。)
〇×……よし、できた。
あとは冷めないうちにビリーさんに渡しに行かなきゃ。

 

3話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)(ビリーさん、やっぱりまだ座ってる……。
な、なんて声かけようかな……?)
ビリー・カーンおい……×、なんで戻って来てんだよ。
〇×え!? あ、あの、気付いてたんですか?
ビリー・カーンアンタの気配に気付かないはずないだろ。
それより、なんで戻って来たか聞いてんだよ。
〇×ええと……ビリーさん、きっと身体冷えてるだろうと思って、
温かい飲み物、持ってきました。
ビリー・カーン……飲み物だと?
〇×はい。飲んだら温まるし、落ち着くと思うんです。
あの、良かったらどうぞ……。
ビリー・カーンいや……。
〇×え……。
ビリー・カーン……ったく、わかったよ。
ビリー・カーンほんと、アンタ人の言うこと聞かねェな……。
〇×だって……。
ビリーさんのこと放っておいたまま眠れないですよ。
ビリー・カーンはあ……相変わらずお人好しだな、アンタは。
〇×ふふ、そうかもしれません……。
さ、ビリーさん。温かいうちに飲んでください。
ビリー・カーン……ああ。
――うまいな。それにあったけェ……。
〇×(……良かった、喜んでくれたみたい。)
〇×……あの、私も隣で飲んでもいいですか?
ビリー・カーンああ? ……まあ、構わねェけど。
〇×ありがとうございます。
それじゃあ隣、失礼しますね。
ビリー・カーン……ああ。
〇×(ビリーさん、今ならもっとお話してくれるかも……。)
〇×あの、ビリーさんはどうしてこんな時間まで縁側に……?
ビリー・カーン……別に、理由なんてねェよ。
〇×(うーん。本当かなぁ……?)
ビリー・カーンはあ……わかったよ。
そんなじっとこっち見んな。穴があくだろ。
ビリー・カーン見張りだ……。
〇×え? 見張り?
〇×もしかして、
さっき私がひとりで出かけてしまったからですか……?
ビリー・カーン……そんなんじゃねェよ。
ビリー・カーン言っとくが、これはオレが好きでやってることで、
アンタが負い目を感じることはねェからな。
〇×そうですか……。でも、何かあってからでは遅いですし、
もっと慎重に行動すべきだったと思います……。
〇×心配をかけて、本当にごめんなさい。
これからは気を付けますね。
ビリー・カーン……そうかよ。
〇×……はい。
ビリー・カーンアンタの言いたかったことはわかった……。
もう遅い……今度こそ部屋に戻れ。
〇×……よし、決めた!
私、ビリーさんが眠るまで一緒に起きてます。
ビリー・カーンはあ? あのなあ、オレはアンタの見張りをしてるんだ。
アンタがオレに付き合ってたら意味ねェだろ。
〇×でも、私の見張りをするんだったら、私が隣にいたほうが
都合がいいと思いますよ?
ビリー・カーンおい……アンタ、本気で戻らねェつもりだな……。

 

もちろんです!
〇×ふふ、もちろんです!
ビリーさんとこうしてお話しする時間が楽しくて……。
ビリー・カーン楽しいって……。まあ……アンタがそう言うなら、
好きにしろ。

 

戻ったほうがいいですか?
〇×戻ったほうがいいですか?
迷惑でしょうか……?
ビリー・カーン別に、迷惑とは言ってねェだろ。
いたいなら勝手にしろ。

 

〇×はい。
ビリーさん、ありがとうございます。
〇×……っくしゅんっ!
〇×(うう、くしゃみが……。
上着持って来ればよかったなあ……。)
ビリー・カーンアンタ……。
〇×へっ!?
あ、あの、ごめんなさい! 私急にくしゃみなんてして――

 
真夜中の番人
 

〇×……ビリーさん、これは……。
ビリー・カーン……風邪ひかれちゃたまんねェからな。
それでも羽織ってろ。
〇×(温かい……。
ビリーさん優しいな……。)
〇×(なんでだろう……。
なんだか顔まで熱くなってきたような……。)
〇×ビ、ビリーさん……ありがとうございます。
おかげですごく、あったかいです。
ビリー・カーン……別に、大したことじゃねェよ。
〇×(あっ、そっぽ向いちゃった。
もしかして……照れていたり……?)
〇×(ビリーさんにちゃんと話せてよかった……。
これからは、心配かけないようにしなきゃ。)

 


守りたいもの Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意
ビリー・カーンフッ、ハァ!
ビリー・カーンはぁ……はぁ……。
〇×(主人公)ビリーさん、お疲れ様です。
お茶淹れたのでよかったら休憩しませんか?
ビリー・カーンわざわざ悪ぃな、お嬢。
〇×はい、どうぞ。
ビリー・カーン……美味いな。
〇×そのお茶、ヨミさんがお土産に持ってきてくれたんですよ。
ビリー・カーンヨミが?
〇×はい。ビリーさん、昼間、結局お茶飲みませんでしたし。
ビリー・カーンナギの野郎に追いかけ回されてたんだ、仕方ねェだろ。
〇×ふふふ、そうですね。
〇×…………。
ビリー・カーン……んだよ? 急に辛気臭い顔して。
〇×あの……もう神世界チームが戦ってるところは
見れないんですか?
ビリー・カーン…………。
ビリー・カーンお嬢は見たいのか?
〇×見られたら嬉しいなとは思ってます。
沖縄KOFの1回きりじゃ寂しいなって……。
ビリー・カーン……別に、ないってわけじゃねェよ。どうしても何かの大会に
出るってんなら、ついてくつもりだ。
〇×本当ですか?
ビリー・カーンああ。あのふたりは放っておくと何しでかすかわからねェからな。
ビリー・カーンオレが見張ってねェと……お嬢に迷惑がかかるかもしれねェし。
〇×ちょっと安心しました。
ナギさんのこと、もう怖くないんですね。
ビリー・カーン……っ。そのこと、誰にも言ってねェよな?
〇×もちろんです。約束しましたから。
ビリー・カーン……はぁ。
ビリー・カーンお嬢の言うとおり、もう怖くねェよ。ありゃ世間知らずの
ガキふたり組だってわかったからな。
ビリー・カーンガキのやったことなら許してやるしかねェだろ。
〇×そっか……そうですね。
ビリー・カーンそういうことだ。
〇×……それじゃ、私そろそろ失礼しますね。
明日の朝食の準備をしないといけないので。
ビリー・カーンちょっと待ってくれ、お嬢。
〇×はい?
ビリー・カーン……テリーから聞いた。あの時、ナギのことでひとっ走りして
くれたらしいな。
ビリー・カーンオレが言うのもなんだが……ありがとな。

 

お礼を言われることじゃないです
〇×そんな……お礼を言われることじゃないです。
ビリー・カーン……なら、この借りは働いて返す。

 

お役に立ててよかったです
〇×みなさんのお役に立てたならよかったです。
ビリー・カーンマジで嬉しそうな顔してるな。
ビリー・カーン……アンタのそういうところに、
オレは救われて来たんだよな……。
〇×えっ?
ビリー・カーンっ、何でもねェよ。

 

ビリー・カーン引き止めて悪かったな。
〇×いえ。それじゃ、おやすみなさい。
その日の深夜――
〇×(これは……夢?)
〇×(……あ、やっぱりそうだ。
だってこの景色は、沖縄KOFで私が見たものだから。)
〇×(3人の空気に会場全体が圧倒されてる。
この光景をまた見られたらいいのに――)

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×……雑巾がけはこれくらいでいいかな。
〇×(今日は神世界チームと京さんチームの手合わせがあるから、
朝から気合を入れて掃除しちゃった。)
〇×うん、いい感じ!
〇×(ビリーさんは相変わらず渋々って雰囲気だったけど、
この前も自分が面倒見ないとって言ってたし……。)
〇×(断らなかったってことは、また神世界チームとして
戦うつもりがあるってことだよね。)
〇×どんな試合になるのか楽しみだなぁ。
???――何が楽しみだってェ?
〇×!?
〇×(どうして山崎さんが道場に……!)
〇×な、何かご用ですか……?
山崎竜二んな怖がるなよなァ。今日は、この間のお礼に……。
ここの連中と手合わせをしに来たんだからよォ。
〇×手合わせ、って……。
〇×(絶対にいい意味じゃないよね……。)
〇×(それに……この人はビリーさんにも、テリーさんにも
酷いことをした……。)
山崎竜二まだ他のヤツらは来てねェみたいだな。
それなら、待たせてもらうぜェ?
〇×――だ、ダメです!
山崎竜二……クククッ、両手広げて俺を止めてるつもりかァ?
〇×そうです!
山崎竜二あァァ?
〇×ここは神聖な道場です! あなたのようなフェアプレイの
できない方に敷居をまたがせるわけにはいきません……!
〇×みなさんが来る前に帰ってください……!
〇×(怖いけど、また誰かが傷つくほうがもっと怖い。
だから、ここで引くわけにはいかない……!)
山崎竜二弱っちいくせにいきりやがって……どけ、女!
〇×……っ。
〇×(殴られる……!)
???――させるかよっ!
山崎竜二チッ……!
ビリー・カーンお嬢、大丈夫か!?
〇×ビ、ビリーさん……っ!
ビリー・カーン下がってろって言いたいところだが、動けそうにねェな。
足がすくんでるんだろ?
〇×きゃっ……!?

 
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ビリー・カーンカタがつくまで、オレのそばから離れるんじゃねェぞ。
〇×……は、はいっ。
〇×(走って来てくれたんだ……。
ビリーさんの身体、すごく熱い……。)
山崎竜二ビリー、テメェ……。
ビリー・カーンお嬢の言う通りだ。山崎、ここはテメェみてェな外道が
上がりこんでいい場所じゃねェ。
ビリー・カーンとっとと消えやがれ。

 

3話

+  ネタバレ注意
テリー・ボガードビリー!
草薙京いったい、何の騒ぎだ!?
草薙京っ……てめぇは……!
矢吹真吾うわっ! なんで、あんたがここにいるんですか!?
〇×みなさん……!
山崎竜二ぞろぞろ集まってきやがったなァ。
全員、相手にしてやろうか?
???その中には僕たちも入っているのかい?
ナギそれなら僕たちも黙ってはいられないね、ヨミ。
ヨミはい。
〇×ナギさん、ヨミさん……!

 
守りたいもの
 

ビリー・カーンで、ここにいる全員、相手にするつもりか?
山崎竜二……まァまァ、落ち着け。
ビリー・カーンわざとらしく両手なんか上げて降参のつもりか?
山崎竜二見りゃわかんだろォ? 今回は道場には入らないでおいてやるよ。
その代わり――
ナギ……これは招待状かい?
山崎竜二ああ。俺の知り合いが主催する地下格闘大会のな。
参加してくれるってんなら、もうこの道場には現れねェよ。
山崎竜二そこでテメェらの悲鳴が聞けるのを楽しみにしてるぜェ……。
新生・神世界チーム。
ビリー・カーンくそ、言い逃げかよ。
ナギ……招待状というのは本当のようだね。
ヨミいかがなさいますか?
ナギ売られた喧嘩は買うのが礼儀なんでしょ?
ナギところで……君たちふたりはいつまでくっついているの?
〇×……え。
ビリー・カーンっ……!
〇×(……あ。
ビリーさんに抱きしめられたままなの忘れてた……!)
二階堂紅丸はぁ、俺としたことが出遅れたな。
まったく、ビリーも隅に置けないね。
ビリー・カーンッ!? 違ェよ! 山崎の汚ねェ手が、今にもお嬢に
触れそうだったから庇っただけだ! 勘違いすんな!

 

(…………。)
〇×(…………。)
〇×(意識したら、この状況が恥ずかしくなってきた……!)
ビリー・カーンっ……。

 

で、ですよね……!
〇×で、ですよね……!
大丈夫です、わかってますから!
ビリー・カーンそうか……なら、いいけどよ。

 

ビリー・カーン……悪かったな、いきなり抱き寄せたりして。
〇×い、いえ! 助けてくれてありがとうございました。
ビリー・カーンいい。気にすんな。
ビリー・カーンおい、ナギ! 地下大会の作戦会議するぞ!
ナギ……っ! ビリー、一緒に参加してくれるのかい!?
ビリー・カーン当然だ。……こうなったら、オレたちであの野郎の
鼻っ柱を折り尽くしてやろうぜ。ナギ、ヨミ。
ナギそうだね!
〇×…………。
草薙京×、今回の大会だけ、
神世界チームのマネージャーしてやれよ。
〇×え? い、いいんですか?
草薙京言いも何も「サポートしたい」って顔に書いてあるぜ。
〇×京さん……、ありがとうございます!
〇×3人とも、待ってくださーい!

 
スペシャル

+  ネタバレ注意

Episode:バレンタイン ~ビリー・カーン編~

バレンタイン当日・夜
ビリー・カーン……お嬢、起きてるか。
〇×ビリーさん? はい、開けますね――
ビリー・カーン……。
〇×わ……どうしたんですか?
その花束。
ビリー・カーン昼にバレンタインチョコレートってヤツを
もらっちまったからな。
ビリー・カーンその礼だ。
〇×きれいな花束……白いガーベラですね。
ビリー・カーン花の名前まではよくわかんねェけど――
ビリー・カーン想像通り、
アンタにはよく似合ってるな。
〇×(淡い花の香りに混じって、
ビリーさんの煙草の香りもする……。)
〇×(どうしてか、落ち着く香り。)
ビリー・カーンっと……悪ぃな。用はそれだけだ。
アンタもう、寝るところだったろ。
ビリー・カーンオレはもう行くぜ。
〇×あ、あの……! ビリーさんさえ良かったら、
少しお部屋にあがっていきませんか?
ビリー・カーン……!
〇×私、これからこのお花を花瓶に生けて……。
そうだ、暖かい飲み物も淹れてきます!
ビリー・カーン――ダメだ。
〇×(……!?
ビリーさんに、抱きしめられて……?)
ビリー・カーン×。
ビリー・カーンそんな寝間着姿で外に出るんじゃねェよ。
ビリー・カーンそれに、こんな夜に男を
部屋の中に入れるのもダメだ。
ビリー・カーンアンタはもう布団に入れ。
良いな。
〇×でも――
ビリー・カーンんな顔しなくたって、
オレはすぐ外にいる。
ビリー・カーンアンタが寝付くまで
話し相手になってやる。
〇×はい……。
ありがとうございます、ビリーさん。
ビリー・カーンよし、良いな。
ビリー・カーンほら、とっとと布団に入れ。
体を冷やすなよ。
〇×はい。ビリーさんからもらったお花、
大事にしますね。
ビリー・カーン……おう。
おやすみ、お嬢。

 


頼れるフロアリーダー Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意
『極限焼肉渋谷1号店』リニューアルオープン当日――
〇×(主人公)(混雑してる店内を仕切るためにフロアリーダーを
立てることになって、ビリーさんが抜擢されたけど……。)
ビリー・カーン冗談じゃねェ。
ロバート・ガルシアけど、あんだけの不良店員たちをまとめあげた手腕は、
フロアリーダーにぴったりやと思うけどな。
ビリー・カーンまとめあげたなんて大げさだ。
あれはたまたま、あいつらがついてきただけで……。
ビリー・カーンだいたいオレは愛想もねェし、客を怖がらせちまうだろ。
裏方が向いてんだよ。
〇×でも、確かに元からいた店員さんたちは、ビリーさんのこと
とても慕ってます。
〇×店員さんたちがスムーズに働くためにも、ビリーさんに
指示を出していただけるとすごく助かるのですが……。
ビリー・カーン……お嬢、悪ぃ。お嬢の頼みでもさすがにこれは、
いまいちイメージがわかねェっつーか……。
〇×(ビリーさん、浮かない顔……。
やりたくないのに、あまり無理強いずるのも悪いかな。)
ロバート・ガルシアそんな難しく考えることないやろ。
お客様をギース様やと思えばええ!
ビリー・カーンはァ……!?
ロバート・ガルシアイメージや。イメージするんや……。
こっちのお客もあっちのお客も、みんなみんなギース様……!
ロバート・ガルシアほーら。そう思うたら、
何をすればええか自然とわかるようなってきたやろ?
ビリー・カーンテメェ……いい加減なこと言ってるとブッ飛ばすぞ……?
ロバート・ガルシアほらほら! ギース様たちが呼んどるで! ほな、任せたわー。
ビリー・カーンおい待て! まだ話は……!
ビリー・カーンクソッ。やるしかねェのかよ……。

 

一緒に頑張りましょうね
〇×ビリーさん、一緒に頑張りましょうね!
ビリー・カーンはァ……。言っとくが、
あの野郎の言うことを飲んだわけじゃねェからな。
ビリー・カーン……お嬢がそう言うから、仕方なく、だ。

 

ビリーさんなら大丈夫
〇×ビリーさんならきっと大丈夫ですよ。
ビリー・カーンチッ……お客様はギース様だと?
ふざけたこと抜かしやがって……。
ビリー・カーン仕方ねェ……少しだけだ。

 

〇×ありがとうございます!
よろしくお願いしますね。
ビリー・カーンああ。
客Aすみませーん、オーダー……。
ビリー・カーンお伺いします。
客Aわっ、早!
ええと……おすすめってどれですか?
ビリー・カーン定番ですとカルビ、ロース、ハラミの盛り合わせです。
黒毛和牛の特選盛り合わせもあります。
ビリー・カーン本日は非常に希少な部位のイチボ、カイノミも入荷しています。
通の方には特製ダレにつけ込んだホルモンもおすすめかと。
客Aうう、どれも美味そうだなぁ……。
ビリー・カーンあとは、CMで使われた新メニューの『ファイター焼肉』も
非常に人気ですね。
客Aあっ、SNSでバズってたやつか!
じゃあそれにしよう。
ビリー・カーン承知しました。こちらのメニュー、ビールに非常に
合うお味ですが、どうなさいますか?
客Aくっ……そんなこと言われたらビールも飲みたくなってきた……!
中ジョッキも追加で!
ビリー・カーンありがとうございます。
少々お待ちを。
〇×(ビリーさん、すごい……! 接客が苦手だなんて嘘みたい。)
〇×(私も頑張って接客しなきゃ!)

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×(ビリーさんの接客、どんどん冴えてきてるな。
お客さんが何を考えてるのかわかってるみたい。)
客Bすみませーん。
ビリー・カーンお水をお持ちしました。
客Bは、はい。どうも……。
何も言ってないのに何でわかったんだ……?
ビリー・カーンお客様、よろしければデザートのご注文はいかがですか?
客Cわぁ、ちょうど食べたいと思ってたんです!
客Dあっ……いけない、箸落としちゃった。
ビリー・カーン替えのお箸をお持ちしました。
客Dえ、呼ぶ前なのに……!?
〇×(お客さんたち、驚きながらも顔が明るくなっていく。)
客Aあの店員のサービス、すげぇよな。
こっちの希望を先回りしてくれてさ。
客B目つきの悪い兄ちゃんだろ?
神対応っていうのはああいうことを言うんだろうな。
客C笑顔は少ないけど、逆にそれがキリッとしてて
かっこいいっていうか。
客D私は関西弁の店員さんも好きだな~!
ビリー・カーンくそ。忙しい……。
だが……。
ビリー・カーンお客様はギース様、だ……!
数日後――
〇×(ここ数日で、ビリーさんとロバートさんが
すっかり名物店員として定着しちゃった。)
ビリー・カーンお嬢、そろそろ休憩の時間だ。
しばらく裏で休んできていいぞ。
〇×はい、ありがとうございます。
〇×お疲れ様です。
リョウ・サカザキおお、〇、休憩時間か。
ロバート・ガルシアちょうどコーヒーを淹れたところや。
こっちおいで。
〇×わ、ありがとうございます!
それじゃあご一緒させてください。
リョウ・サカザキしかし、あのビリーがまさかあそこまでの接客を
こなすとはな。
ロバート・ガルシアワイも、正直ここまでとは思ってなかったわ。
〇×ビリーさんがいなければ、フロアはもっと
混乱してましたよね……。
リョウ・サカザキたしかに。それに、店員たちを統率する動きも
なかなかだしな。
ロバート・ガルシアあいつら、まるでビリーの弟やな。
〇×ふふっ……ビリーさん、妹さんがいるから
自然とお兄さんぽくなってしまうのかもしれませんね。
〇×(ふぅ……お客さんの波もだいぶ落ち着いたかな。)
〇×(……あれ? あそこにいるのは……。
ビリーさんと、店員さん?)

 

3話

+  ネタバレ注意
ビリー・カーンお前、さっきのお客がなんでイライラしてたか
わかってんのか?
店員Aええと……注文した肉がなかなか
来なかったからっすかね……?
ビリー・カーンそれもある。けど、お客だってこの混雑した店内を見れば
ある程度時間がかかることくらい、わかるはずだ。
ビリー・カーン待たせるということは、
それだけ相手の貴重な時間を奪うということなんだ。
ビリー・カーン待たせること自体は仕方ねぇ。そのことを、誠心誠意謝れ。そして
あとどのくらいかかるのか具体的にお伝えして差し上げろ。
店員Aはい……すんませんでした。
ビリー・カーンオレに謝るんじゃねぇ。
……あのな。オレが接客のコツを教えてやる。
ビリー・カーン客に使えてると思って行動することだ。
店員A仕える……?
ビリー・カーン相手が何を求めてるか、どうしてほしいのか、
相手の気持ちになってとことん考えろ。
ビリー・カーンそうすりゃ、向こうが何か言う前に先回りして
希望を叶えることができるだろ。
店員A相手の気持ちになって……。
なるほど、やってみるっす!
ビリー・カーンおう。
〇×(ビリーさん、そんなことを考えて接客してたんだ……。
ちょっと感動しちゃったな。)

 
頼れるフロアリーダー
 

ビリー・カーン……はぁ。
何やってんだオレは……。
〇×どうしたんですか?
ビリー・カーン……!
お嬢、いたのか。
〇×はい。
すみません、立ち聞きするつもりじゃなかったんですけど。
ビリー・カーンいや……別に構わねェけどよ。
〇×ビリーさん、フロアリーダーがすっかり板についてますね。
ビリー・カーンやめてくれ。
そんなガラじゃねェ。
〇×最近のビリーさんを見てると、ギースさんに仕えていたころの
ビリーさんが想像できて、なんだか嬉しいんです。
ビリー・カーン嬉しいって……なんでだ?

 

なんとなく
〇×うーん、なんとなく……でしょうか。
上手く言葉に出来ないんですけど……。
〇×ただ、そのころのビリーさんに会ってみたかったって
思います。
ビリー・カーン……そうか。

 

知らない一面を知れるから
〇×私の知らないビリーさんの一面を
知ることができた気がして……。
〇×こんなふうにビリーさんに尽くしてもらえて、
ギースさんがうらやましいな、なんて。
〇×あ、いえその……! 私も充分、よくしていただいているとは
思っているのですが。
ビリー・カーンお嬢……。

 

〇×誰かのために尽くしてるときのビリーさんって、
すごく生き生きしてると思いますよ。
ビリー・カーン…………。
ビリー・カーン……やっぱ、焼肉屋の手伝いなんてやめる。
〇×え!? ど、どうしてですか?
ビリー・カーンお嬢がそんなふうに言ってくれるオレを、やすやすと人前に
晒したくねェんだよ。
ビリー・カーンどうせならそれは、ギース様と……。
お嬢のためだけに……。
〇×えっ……。
ビリー・カーン……悪ぃ、変なこと言ったな。忘れてくれ。
〇×あっ……ビリーさん!
〇×(行っちゃった。……さっきの、本気なのかな?
だったら嬉しいけど……。)
〇×(なんだか、ドキドキが止まらない。
顔の熱が引いてから店内に戻ろう……。)

 


忠実な執事 Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
2話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
3話

+  ネタバレ注意
 

 
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選択肢1

 

選択肢2

 

 


SR Edit

狂犬の牙 Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意


 
2話

+  ネタバレ注意


 


縛られた契り Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意


 
2話

+  ネタバレ注意


 


やるべきこと Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意


 
2話

+  ネタバレ注意


 


温泉合宿 Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意
熱川プリンスホテル・ロビー――
〇×(主人公)あれ、ビリーさん。
まだお部屋に戻らないんですか?
ビリー・カーンああ。なんつーか、
落ち着けねェんだ。
ビリー・カーンアンタやほかのやつらと
飯食って風呂入って……。
ビリー・カーンあいつらなんて、
まだ卓球だのなんだのって騒いでよ。
〇×ふふ、みなさんなんだかんだ
この合宿を楽しんでいるみたいですね。
ビリー・カーンったく、気楽なモンだぜ。
〇×ビリーさんはどうですか?
ビリー・カーンオレはあの空気にはいつまでも馴染めねェ。
あそこにいると体が鈍る。
ビリー・カーンいや……アンタに聞かせる話じゃねェな。
忘れてくれ。
〇×そんなこと無いです!
ビリーさんのことなら知りたいです。
ビリー・カーン……な、なんだよ。
アンタってたまに積極的だな……。

 
2話

+  ネタバレ注意
ビリー・カーン別に大したことじゃねェよ。
この道場に来てからずっと感じてたことだ。
ビリー・カーン合宿なんて呑気なイベントも、道場での生活も――
ビリー・カーンオレの住んでた世界とは違いすぎる。
それだけだ。
〇×……
ビリー・カーンアンタが気にする必要はねェよ。
ビリー・カーン気が抜けねェように、
こうして一人で過ごしてるだけだ。
〇×あの……ビリーさん!
〇×私、もっとビリーさんと
一緒にこの合宿を楽しみたいです!
ビリー・カーン……は?
ビリー・カーンって、お嬢!
待て待て……腕を引っ張るな!
〇×ここは、ビリーさんの住んでた世界とは
ちょっと違うかもしれないですけど……。
〇×でも、違うから楽しいこともきっとあります。
だからめいっぱい楽しみましょう!
〇×じゃ、じゃないと私……。
どこかに行っちゃいますからね!
ビリー・カーン……!
ビリー・カーン……本当にアンタには、敵わねェな。
ビリー・カーンハッ、良いぜ。卓球だろうが風呂だろうが
何でも付き合ってやる。
ビリー・カーンその代わり、
アンタはオレから離れられない。
ビリー・カーンアンタがいる世界が、
今オレがいる世界だ。
ビリー・カーンアンタがどこにいたって、
オレがこの手で守ってやるからな。

 


夜デート Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意
ビリー・カーンお嬢。準備が出来たなら、そろそろ行くぞ。
〇×(主人公)は、はい!
ビリー・カーンあ……? おい、アンタ。
なんかがちがちじゃねェか?
〇×そ、そんなことないですよ……?
〇×(正装のビリーさん、なぜかわからないけど凄みがある……。
なんだか気が引き締まるなぁ。)
ビリー・カーンそれにしても、スーツなんて着るのは久々だ。
ビリー・カーンあのお方の下で働いてた時は、
こうして正装することもあったが……。
〇×スーツを着てお仕事をしていたことがあるんですか?
だから様になってるんですね。
ビリー・カーン様になってる? そうか……?
〇×はい。なんだかボディガードみたいです。
ビリー・カーンボディガード、か……。
ビリー・カーンそれなら、
今夜はアンタ専属のボディガードになるとするか。
ビリー・カーン誰にも、指一本触れさせねェ。
アンタに近づいてくる野郎は、全員ぶちのめしてやる。
〇×き、気持ちは嬉しいですけど、
ぶちのめすのはちょっと……!
ビリー・カーンはっ、冗談だ。せっかくアンタと出かけるってのに、
目立つ真似しちゃ楽しめねェ。
ビリー・カーンまあ……アンタに誰にも指一本触れさせねェってのは、
本気だがな。

 
2話

+  ネタバレ注意
ホテル内レストラン――
〇×ここって、なかなか予約がとれないレストランですよね?
ビリー・カーン前にアンタ、来てみたいって言ってただろ。
〇×覚えててくれたんですか?
嬉しいです……!
ビリー・カーンふっ……大袈裟だな、お嬢は。
ビリー・カーンほら、座れ。
〇×あ。椅子、ありがとうございます。
ビリー・カーンさてと、アンタが食べたいって言ってたのは、
ここの定番コース料理だったよな。
ビリー・カーン前菜に合いそうな酒は、と――
〇×ビリーさんって、紳士的なんですね。
ビリー・カーンは……はあ? なんだ、いきなり。
〇×行きたいって言ったお店の予約をとってくれたり、
椅子を引いてくれたり、食べたいものまで覚えててくれて……。
〇×こういうことが自然にできる男の人って、
女性は憧れますよ。
ビリー・カーンあ、あのなぁ……。
ビリー・カーン……アンタが相手じゃなきゃ、こんなことしねェよ……。
〇×ビリーさん……。
ビリー・カーンそれに……言っとくが、オレは紳士じゃねェし。
ビリー・カーン……狙った獲物も逃がさねェ。
ビリー・カーンもし今夜、アンタがうっかり飲み過ぎて、
酔っ払いでもしたら……。
ビリー・カーンふっ。
……まあ、飲みすぎねェように気をつけな。

 


KOFG学園 Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意
放課後――
〇×(主人公)(帰るのが遅くなっちゃった。今日は近道しよう。)
不良生徒Aオイ、そこのねーちゃん。ちょっと遊ぼうぜぇ。
不良生徒Bオレら暇してんだよね~。
〇×えっ!? いえ、あの――
不良生徒Cほら、こっち来いよ!
〇×いたっ! は、離してください……!
???何やってんだ、テメェら。
不良生徒Aひっ!? あ、あなたは――
???そんなに遊びたけりゃ、オレが相手してやろうか?
不良生徒Bい、いえっ、とんでもないッス!
不良生徒C失礼しました~!
〇×(みんな逃げて行っちゃった……この人、すごい迫力。)
〇×あ、ありがとうございました。
???アンタ、ウチの学校の生徒か。名前は?
〇×えっと……〇×、2年です。
〇×(すごく鋭い目つき。さっきの人たちより怖いかも……。)
???このへんは、ああいうのがよくうろついてる。
別の道を通ったほうがいい。
ビリー・カーンもし、また絡まれたら、オレの――
ビリー・カーンの知り合いだって言っとけ。
ビリー・カーンたいていの奴らは、それでおとなしくなるだろうよ。
ビリー・カーン……暗くなってきたな。
早く帰んな。
〇×は、はい……!
〇×(ビリーさんか……怖そうだけど、助けてくれた。
親切な人だったなあ。)
翌日――
〇×(なんだか今日は、妙に視線を感じるような……。)
生徒Aアイツがねぇ……G学の狂犬と付き合うとか、やるなあ。
生徒Bそうそう。3年のビリー・カーンの女だって。
〇×(えっ……えぇっ!?)
ビリー・カーンおい。〇×って、このクラスか?
〇×ビ、ビリーさん!?
ビリー・カーン……ちょっとツラ貸せ。

 
2話

+  ネタバレ注意
ビリー・カーンハァ……まさかこんな事になるとはな。
ビリー・カーンどうも昨日のバカ共が勘違いしたらしい。
アンタがオレの女で、手ェ出すと痛い目に遭うってな。
〇×その話が広まっちゃってるってことですか?
ビリー・カーンああ。だから、用心したほうがいい。
ビリー・カーン他校の不良連中が、オレの弱みだと思って、
アンタに何か仕掛けてくるかもしれねェ。
〇×そ、それはちょっと不安ですね……。
ビリー・カーンだろうな。で、だ――
 
〇×(まさか、ビリー先輩と肩を並べて帰ることになるなんて……。)
ビリー・カーン……悪いな、居心地の悪い思いさせてよ。
〇×いえ、そんなことないです!
ビリー・カーンそうか……ならよかった。
ビリー・カーン用心のためだ。しばらく、帰りはオレが送る。
オレの傍にいりゃ、誰が来ようがアンタに手出しはさせねェ。
ビリー・カーンしばらくは朝も迎えに行った方がいいかもな。
〇×(一緒に登下校って……。)
〇×あの……それこそ、
本当に恋人同士みたいじゃないですか?
ビリー・カーン…………。
ビリー・カーンなるほどな……いっそ、本当に付き合っちまうか。
〇×えっ――!
ビリー・カーンふっ……冗談だよ。
ビリー・カーンま、しばらくすれば噂も無くなるだろ。
それまでの辛抱だ。
〇×(心強いけど、私のために申し訳ないなぁ……。
あ、そうだ!)
〇×あの、送り迎えしてもらう間、
ビリー先輩のお弁当を作ってもいいですか?
ビリー・カーンは? なんでわざわざ――
〇×守ってくれるお礼に……。
先輩の好きな食べ物を入れますから。
ビリー・カーン…………。
〇×ご迷惑ですか……?
ビリー・カーン……卵。
〇×え?
ビリー・カーン卵料理、入れてくれ。
〇×じゃあ、卵焼きはどうですか?
ビリー・カーンああ、それでいい。
〇×わかりました。楽しみにしててくださいね!
ビリー・カーン……期待しとく。
〇×(あ……ビリー先輩、ちょっと嬉しそうかも?
よし、明日から頑張ろう!)

 


傲慢な御曹司 Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)(なんだか急に騒がしくなったような気が……。
何かあったのかな?)
???そろそろ気が変わったか?
〇×(あ、この声は……。)
通訳の青年申し訳ございません。
何度来ていただいても、
踊り子様を渡すわけには……。
ビリー・カーンあくまでオレに逆らうか。良い度胸だな。
通訳の青年と、とんでもない! 代わりと言ってはなんですが、
精一杯おもてなしさせて頂きますので、どうか――
ビリー・カーンまあいい。どうしても女を渡す気がないなら、
ここにいる間、オレの相手をさせろ。
ビリー・カーン……嫌だとは言わないだろうな?
通訳の青年わ、わかりました……。
〇×(みなさんビリーさんのこと怖がってるなぁ……。
ビリーさんの御曹司役、真に迫ってるというか。)
ビリー・カーン女。オレの隣に来い。
〇×あ……。
〇×(みなさん食事やお酒の準備してるし、
近くに行けばビリーさんと話せそう。)
〇×はい。失礼します。
ビリー・カーン――思ったより元気そうだな。
ったく、心配かけんじゃねェよ。
〇×はい、私なら大丈夫です。
ビリー・カーンあいつらの様子はどうだ?
何か妙なことされてねェか?
〇×相変わらず、丁重すぎるくらい丁重に扱われて……。
危害を加えられたりとかは、全然ないです。
ビリー・カーンそうか。だが、いつ気が変わって、
アンタを生贄にしようとするかわからねェぞ。用心してろ。
ビリー・カーンまあ、そうならないように、
オレがこうして様子を見に来るようにするけどな。
ビリー・カーン奴らにちょっとでもおかしな動きがあれば……全員ぶちのめす。
〇×あ、あの、ビリーさん。
待ちの人たちにも事情があるし、あんまり手荒なことは……。
ビリー・カーンまだそんなこと言ってんのか。
アンタ、本当にお人好しだな。
〇×すみません……。
ビリー・カーン……まあ、ナギもアンタを助け出す準備をしてるところだ。
オレが今言ったのは、最終手段ってことにしとく。
ビリー・カーンだが、くれぐれも油断するなよ。
少しでも妙だと思ったら、すぐに言え。
ビリー・カーンいつでも、どんな手段を使ってでも
アンタをここから連れ出してやる。
〇×(手荒な手段も考えてるのは、
私を心配してくれてるからなんだ。)
〇×ありがとうございます、ビリーさん。
ビリー・カーン感謝するのは、ここを無事に出られてからにしろ。
通訳の青年あ、あの……お二人で、何の話を……?
〇×っ! え、えっと、その――
〇×(どうしよう……こそこそ話してて、怪しまれたかな。)
ビリー・カーン…………。
〇×(ああっ、ビリーさんの目つきが鋭くなってる……!)
〇×(もしビリーさんと仲間だってバレたら、
さすがに街の人たちも怒って態度が変わるかも。そしたら――)
〇×(争いになって、ビリーさんも街の人たちも、
両方危ない目に……!? ど、どうしよう!)
ビリー・カーン……おい。連中に手荒なことはするなって言ったな?
〇×は、はい。
ビリー・カーンそれなら……バレないようにしてな。
〇×(ば、バレないようにって、
どうすればいいんだろう――)

 
2話

+  ネタバレ注意
ビリー・カーン女。もっとこっちへ来い。
〇×わっ……!
〇×(きゅ、急に肩を抱き寄せられて……!
ビリーさん、何するつもりだろう?)
ビリー・カーンこの女、やはりどうしても欲しい。
前に伝えた金額の2倍出す。オレに譲る気はないか?
通訳の青年そ、それは……できません。
ビリー・カーンまだ金額が足りないと?
通訳の青年お金の問題ではありません。
通訳の青年以前もお伝えした通り、踊り子様は我らに恵の雨をもたらす、
大切な存在です。どんな大金にも代えられません。
ビリー・カーンまったく、強情だな……仕方ない。
それならせめて、今のうちに楽しんでおくとするか。
ビリー・カーン女、酒を注げ。
〇×は、はい。
〇×(これって、バレないようにするための演技なんだよね。
私も合わせなくちゃ……!)
ビリー・カーンお前も飲め。遠慮はいらない。
〇×いえ、私は……。
ビリー・カーンほう、ちゃんとわきまえているんだな。
ますますオレ好みだ。
ビリー・カーンお前自身の意思はどうなんだ?
オレについてくる気はないのか?
ビリー・カーンオレについてきたら、
屋敷に囲って何不自由ない生活をさせてやるぞ。
〇×(すごい。ビリーさん、なりきってる……。)
ビリー・カーンお前が首を縦に振るなら……すぐにここから連れ出してやる。
〇×(わっ、すごく近い……!
でも、これも演技なんだから、ちゃんと合わせなきゃ……!)

 

顔を背ける
〇×だ、だめです……。
ビリー・カーンふっ……そうやって恥じらう素振りも、なかなかそそるな。

 

体を離す
〇×離してください……!
ビリー・カーンそう嫌がることはないだろ。悪いようにはしない。

 

ビリー・カーンおい、もっと顔をよく見せろ。
〇×(あ、顎に指をかけられて――
ますますビリーさんが近く……!)
ビリー・カーン見れば見るほど、いい女だ。
今すぐ奪いたくなる……。
〇×(演技だってわかってるけど、こ、これ以上は――!)
通訳の青年あ、あの! どうかそれ以上はご勘弁を……。
ビリー・カーン……ふん。これくらいにしてやるか。
今は、な。
〇×(は、離してくれた……。
でも、まだ胸がドキドキしてる……。)
ビリー・カーンおい、酒が空だぞ。
通訳の青年は、はい、すぐに用意します。
〇×――ビリーさん、やりすぎですよ……!
ビリー・カーン仕方ねェだろ、中途半端なフリじゃあ、怪しまれるからな。
それに――
ビリー・カーン少しくらい楽しんだって、罰はあたらねェだろ?
〇×た、楽しむって……。
ビリー・カーンおいアンタ。顔が真っ赤だぜ?
大丈夫かよ。
〇×っ……し、知りません!
ビリー・カーンくくっ、怒るなって。

 


誘いの悪魔 Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)ビリーさん、準備が出来ました。
ビリー・カーンきたか、×……。
――!
ビリー・カーン……いいじゃねェか。
そのウェディングドレス、よく似合ってるぜ。
〇×ほ、本当ですか?
ビリー・カーンああ、想像してたよりずっといい感じだ。
〇×(ビリーさんがここまで褒めてくれるなんて……!
恥ずかしいけど……嬉しいな。)
〇×ありがとうございます。
ビリーさんこそ、新郎姿、素敵ですね。
ビリー・カーンそ、そうか……? ありがとよ。
ビリー・カーン…………。
〇×大丈夫ですか?
落ち着かないみたいですけど……。
ビリー・カーンいや、何でもない……。
ビリー・カーン……っと、煙草はまずいよな。
衣装に匂いでもついたら弁償になっちまう。
ビリー・カーン……ふう。
〇×もしかしてビリーさん、緊張してます?
ビリー・カーン……!
ビリー・カーン……そう、だな。まあそんなとこだ。
〇×無理もないですよね。
ウェディングフェアの広告塔に選ばれるなんて。
〇×でも、ビリーさんなら平気かと思ってました。
何事にも動じない人だから。
ビリー・カーンはっ、こりゃあ買いかぶられたもんだな。
ビリー・カーン重要な仕事を控えてりゃあ、
誰だって落ち着かなくなるってもんさ。
〇×(重要な仕事……? そんなにこの撮影が大切なのかな。)
ビリー・カーンそういうアンタはどうなんだ?
緊張してねェのか。
〇×そうですね。正直に言うと……かなり緊張してます。
〇×花嫁役のモデルさんが急に出られなくなって、
自分が代役としてビリーさんと一緒に出ることになるなんて……。
〇×ちゃんと務まるか、ちょっと不安です……。
ビリー・カーン何言ってんだ。どこからどう見ても、立派な花嫁だぜ?
オレにはもったいねェくらいのな。
〇×ビリーさん……。
ビリー・カーンアンタはもう少し、自分の価値を自覚した方がいい。
〇×あはは、お世辞を言われると照れちゃいますよ。
ビリー・カーンお世辞じゃねェって。
×を喉から手が出るほど欲しいって奴はゴロゴロいるんだ。
〇×お、大袈裟ですよ、そんな……。
ビリー・カーン本当のことさ……あのお方も、アンタを望んでる。
〇×え? あのお方って?
ビリー・カーンさてと……そろそろ時間だな。
〇×予定では、撮影の時間はもう少し先ですけど――
ビリー・カーンそうじゃねェ。アンタを連れていく時間さ。
ビリー・カーンこれだけ立派な花嫁に仕上がったんだ。
早いとこ、あのお方にもお見せしなきゃな。
〇×ど、どういうことですか?
連れていくって、どこへ?
ビリー・カーンそりゃあもちろん――
ビリー・カーン地獄でお待ちの、あのお方のところへさ。

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×ビ、ビリーさん!? その格好は……!?
ビリー・カーンまあ、戸惑うのも無理はねェか。
ビリー・カーンオレはこの通り、悪魔だ。
地獄からアンタを迎えにきたのさ。
〇×ビリーさんが、悪魔……!?
〇×それに、地獄って――
わ、私、何か悪いことしましたか……!?
ビリー・カーンふっ――ハハッ! 心配すんな。
別に罰として地獄に落ちるわけじゃねェよ。
ビリー・カーンアンタの力が必要なんだ。
〇×私の力……?
ビリー・カーン今、地獄じゃ悪魔たちの覇権争いが起こってる。
ビリー・カーンオレが仕えるお方が他の悪魔に対抗するために、
多くの部下が必要だ。
ビリー・カーン悪魔も人間も構わず、有能な部下がな。
〇×部下って……じゃあ、私を?
ビリー・カーンそうだ。俺(※原文ママ)はアンタをパートナーに選んだ。
ビリー・カーンオレの……花嫁としてアンタをあのお方の元へ連れて行くこと……。
オレにとってもあのお方にとっても重要な事だ。
ビリー・カーン今回の撮影は、絶好の機会だったってわけさ。
〇×そんな――悪魔の手伝いなんて出来ません……!
ビリー・カーンなあに、アンタなら何だって出来る。
オレが見込んだ女なんだからな。
〇×わ、私、そんな有能な人間なんかじゃ……。
ビリー・カーンやれやれ……さっき言っただろ?
自分の価値を自覚しろって。
ビリー・カーンま、×のそういうところも、
オレは嫌いじゃねェけどな。
ビリー・カーンアンタの価値がどれほどのものかは、
向こうへ着いてからゆっくり教えてやる。
ビリー・カーンもうこんな場所に用はねェ。さあ、オレと一緒に来い。
〇×そ、そんな……。
ビリー・カーンなあに、悪いようにはしねェさ。
悪魔の花嫁に選ばれた人間は、丁重に扱われるからな。
ビリー・カーンしかもこれほど見事な花嫁なら、あのお方もきっとお喜びになる。
なんなら、今までより良い暮らしが待ってるぜ?
〇×でもビリーさん、私……怖いです。
〇×ビリーさんが言う、あのお方っていう人が、
どんな人なのかも知らないのに……。
ビリー・カーンああ……それなら心配いらねェよ。
ビリー・カーンアンタも、会えばすぐにわかる。
あのお方がどんなに素晴らしいか……。
ビリー・カーンあのお方の野望は、地獄に落ちても終わっちゃいない。
一度は道半ばで阻まれたが……。
ビリー・カーン今度こそ、全てはあのお方のものになる……!
地獄も、そしていずれこの世だってな!
ビリー・カーンオレはそのためなら、なんだってやってやるよ!!
〇×(情熱的な目……。
こんなビリーさん、初めて見るかもしれない。)
〇×(少し怖い……なのに、どうしてだろう。
なんだか、惹きつけられる……。)
ビリー・カーンなあ×、オレと来てくれ。
一緒に、あのお方が支配する世界を見よう。
ビリー・カーンあのお方の野望が成就した世界で……。
後はアンタさえいれば、オレはもう何もいらない……!
〇×ビリーさん……。
ビリー・カーンさあ、×――オレの手を取ってくれるだろ?

 


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