カードストーリー /ビリー・カーン のバックアップ差分(No.4)


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#contents

*SSR [#SSR_story]
**真夜中の番人 [#SSR01]
[[カード情報>カード /ビリー・カーン/SSR 真夜中の番人]]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|(買い物に夢中になってたらこんな時間になっちゃった……。&br;急いで帰らないと……。)|
|~〇×|(でも、思った以上に荷物が重い……。&br;うう……買いすぎちゃったかなあ。)|
|~〇×|……はあ、疲れた。ちょっと休憩して――|
|~ビリー・カーン|おい! アンタこんなとこで何してんだよ!|
|~〇×|あ、ビリーさん!&br;どうしたんですか? そんなに慌てて……。|
|~ビリー・カーン|それはアンタを探して……いや、オレのことはいいんだよ!&br;オレは、アンタがこんなところで何してるのか聞いてんだ。|
|~〇×|ええと……実は買い忘れてた調味料を買いに来たんですけど、&br;ついタイムセールに夢中になってしまって……。|
|~〇×|それで買いすぎてしまって歩くのも大変で……。&br;気が付いたら、こんな時間に……。|
|~ビリー・カーン|それでこんな時間までふらふらしてたってのか。|
|~〇×|は、はい、そうです……すみません。|
|~〇×|(ビリーさん、なんだか怒っているみたい……。&br;なんでだろう……?)|
|~ビリー・カーン|……チッ。&br;おい、荷物貸せ。さっさと帰るぞ。|
|~〇×|え……荷物持ってくれるんですか?&br;――て、あ、あの、ちょっと待って……!|
|~〇×|(買い物袋とって、先行っちゃった……。&br;あ……もしかしてビリーさんが怒ってる理由って……。)|
|~〇×|……ビリーさん!|
|~ビリー・カーン|…………。|
|~〇×|あ、あの……ごめんなさい。&br;もしかして私が買いすぎたことを怒ってるんですか……?|
|~ビリー・カーン|は? 違ェよ。&br;オレが怒ってんのはそのことじゃねェ。|
|~〇×|え?&br;じゃあ、なんで……?|
|~ビリー・カーン|なんで、だと?&br;そりゃ、アンタが勝手に外に出てったからだろ。|
|~ビリー・カーン|暗い中、両手に荷物抱えてひとりでうろうろするな。&br;もし襲われたら、どうなってたと思ってんだよ。|
|~〇×|そ、そっか……たしかに危ないですよね……。&br;ビリーさん、ごめんなさい……。|
|~ビリー・カーン|……ったく。&br;これからは、出かけるときには声かけろよ?|
|~〇×|……はい、今度からはちゃんと気を付けます。|
|~〇×|汗もこんなにかいて……。&br;心配して探しにきてくれたんですよね。|
|~〇×|ビリーさん、ありがとうございます。|
|~ビリー・カーン|何いってんだ、別に心配とかそんなことは……。|
|~ビリー・カーン|…………。|
|~ビリー・カーン|……そ、それより、暗くなってんだから早く帰るぞ!|
|~〇×|ふふ、そうですね。&br;みなさんもお腹空かせて待っているでしょうし。|
|~〇×|(……あれ?&br;そういえば私、今ほとんど荷物持ってない……。)|
|~〇×|(! あんなに重かった荷物、&br;ビリーさんに持たせたまま……!)|
|~〇×|ビリーさん、すみません!&br;その荷物、私もう少し持ちます!|
|~ビリー・カーン|ああ? 別にオレはこれくらい構わねェよ。&br;それに、アンタの小せェ手じゃ無理だろ。|
|~〇×|大丈夫です、もっと持てます!|
|~〇×|ほら、今小袋一つしか持ってないし&br;まだけっこう余裕ありますよ?|
|~ビリー・カーン|そう言われてもな……。|
|~〇×|こんなにたくさん買っちゃったのは私だし、&br;ビリーさんだけに持たせるのはさすがに悪くて……!|
|~〇×|だ、だめでしょうか……?|
|~ビリー・カーン|……チッ! わかったよ。&br;――ほら、この袋、半分持てよ。|
|~〇×|え……持ち手の片方だけを持つんですか?|
|~ビリー・カーン|ああ、これだって持ってることに変わりねェだろ?&br;……文句は言わせねェからな。|
|~〇×|(何だかんだいって、こういうところが優しいんだよなぁ……。)|
|~ビリー・カーン|……おい、さっさと持てよ。荷物が袋から出ちまう。|
|~〇×|ふふ、わかりました。&br;じゃあこっちの持ち手、持ちますね。|
|~〇×|あはは……ひとりで持ってたときよりも、全然重くないです。|
|~ビリー・カーン|まぁ、そうだな。&br;……アンタに持ってもらったほうが幾分か楽だ。|
|~ビリー・カーン|それに、これならアンタがはぐれることもない。|
|~〇×|もう、手のかかる子供みたいな言い方しないでくださいよ。|
|~ビリー・カーン|しょうがねェだろ。実際、手かかってんだからよ。|
|~〇×|う……ごもっともです。|
|~〇×|(あんなに重かった荷物を軽々と……。)|
|~〇×|(ビリーさん、たしか妹さんがいるって言ってたよね。)|
|~〇×|(頼りがいがあるお兄さんか……。&br;ちょっとかっこいいかも。)|
|~ビリー・カーン|……ああ? なんだよ、こっち見て。|
|~〇×|い、いえ! なんでもないです……。|
|~〇×|(み、見惚れてたなんて言ったら変な顔されるだろうし&br;言わないでおこう……。)|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|(さて、今日の仕事も全部終わったし、部屋に戻ろうかな。)|
|~〇×|(そういえばビリーさん、&br;夕ご飯の後どこかへ行っちゃったけど……。)|
|~〇×|(あまりみなさんと会話もしてなかったようだし、&br;どうかしたのかな。)|
|~〇×|(こんな時間だから、道場にはいると思うんだけど……。)|
|~〇×|(リビングにはいない、稽古場にもいなかった。&br;部屋に戻ってる様子もない……他に行くところあったかな?)|
|~〇×|あれ? こんな時間に縁側に誰か座ってる……。|
|~〇×|(もしかしてビリーさん? ……行ってみよう。)|
|~ビリー・カーン|…………。|
|~〇×|(やっぱりビリーさんだ。&br;縁側で何してるんだろう……?|
|~〇×|(それに、眉間にしわ寄せて、なんだか怖い顔……。)|
|~〇×|あの、ビリーさん……どうかしましたか?|
|~ビリー・カーン|……アンタか。&br;別に、なんでもねェよ。|
|~〇×|(なんだかそっけない感じが……。)|
|~ビリー・カーン|…………。|
|~〇×|(うう、気まずいかも……! えーっと、何か……。)|
 
|①|>|CENTER:~眠らなくていいんですか?|
|~|~〇×|あ、あの、ビリーさん、眠らないんですか?|
|~|~ビリー・カーン|いや、オレはいい。|
|~|~〇×|(ええと……。何か会話のきっかけがほしいなあ。)|
 
|②|>|CENTER:~今日の月、綺麗ですね|
|~|~〇×|きょ、今日は月が綺麗ですね!|
|~|~ビリー・カーン|あー? ……まぁ言われてみりゃそうだな。|
|~|~〇×|こうやってぼんやり月を眺めていると、&br;だんだん眠くなってしまいそうです……。|
|~|~ビリー・カーン|ならとっとと寝ろ。|
|~|~〇×|ビリーさんは大丈夫なんですか?|
|~|~ビリー・カーン|ああ。|
 
|~〇×|え、えーと……それに夜遅くなるともっと冷えてくるし、&br;ずっとここにいたら風邪ひくかも――っ!?|
|~ビリー・カーン|――ペラペラとうるせぇんだよ。黙ってろ。|
|~〇×|(び、びっくりした! 急に手を掴まれたから……。)|
|~〇×|あ、あの……私、その……ごめんなさい。|
|~ビリー・カーン|ああ……いや。&br;脅かす気はなかった。|
|~ビリー・カーン|オレが言いてェのは……つまり……、&br;アンタはとっとと部屋に戻れってことだよ。|
|~〇×|でも、ビリーさんは……?|
|~ビリー・カーン|オレのことはいいから、アンタはさっさと寝ろ。&br;夜遅くなると冷えるんだろ? アンタこそ風邪ひくぞ。|
|~〇×|ビリーさんも手、冷たいですよ……?|
|~ビリー・カーン|……チッ。&br;手は冷たくても体は大丈夫だ。気にすんな。|
|~ビリー・カーン|……手、急に掴んだりして悪かったな。|
|~〇×|……いえ、私は大丈夫ですから。|
|~ビリー・カーン|じゃあほら、とっとと行け。|
|~〇×|ビリーさんも、あまり夜更かししないでくださいね。|
|~ビリー・カーン|……ああ。|
|~〇×|(もしかしたら何か、他の人には言えない悩み事があって、&br;眠れないのかもしれない……。)|
|~〇×|(……そうだ。&br;なら、せめて何か温まる飲み物を持って行ってあげよう。)|
|~〇×|(ビリーさんの手、結構冷たかった……。&br;口ではああ言ってたけど風邪をひいたら大変だもの。)|
|~〇×|……よし、できた。&br;あとは冷めないうちにビリーさんに渡しに行かなきゃ。|
#endregion
 

''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|(ビリーさん、やっぱりまだ座ってる……。&br;な、なんて声かけようかな……?)|
|~ビリー・カーン|おい……×、なんで戻って来てんだよ。|
|~〇×|え!? あ、あの、気付いてたんですか?|
|~ビリー・カーン|アンタの気配に気付かないはずないだろ。&br;それより、なんで戻って来たか聞いてんだよ。|
|~〇×|ええと……ビリーさん、きっと身体冷えてるだろうと思って、&br;温かい飲み物、持ってきました。|
|~ビリー・カーン|……飲み物だと?|
|~〇×|はい。飲んだら温まるし、落ち着くと思うんです。&br;あの、良かったらどうぞ……。|
|~ビリー・カーン|いや……。|
|~〇×|え……。|
|~ビリー・カーン|……ったく、わかったよ。|
|~ビリー・カーン|ほんと、アンタ人の言うこと聞かねェな……。|
|~〇×|だって……。&br;ビリーさんのこと放っておいたまま眠れないですよ。|
|~ビリー・カーン|はあ……相変わらずお人好しだな、アンタは。|
|~〇×|ふふ、そうかもしれません……。&br;さ、ビリーさん。温かいうちに飲んでください。|
|~ビリー・カーン|……ああ。&br;――うまいな。それにあったけェ……。|
|~〇×|(……良かった、喜んでくれたみたい。)|
|~〇×|……あの、私も隣で飲んでもいいですか?|
|~ビリー・カーン|ああ? ……まあ、構わねェけど。|
|~〇×|ありがとうございます。&br;それじゃあ隣、失礼しますね。|
|~ビリー・カーン|……ああ。|
|~〇×|(ビリーさん、今ならもっとお話してくれるかも……。)|
|~〇×|あの、ビリーさんはどうしてこんな時間まで縁側に……?|
|~ビリー・カーン|……別に、理由なんてねェよ。|
|~〇×|(うーん。本当かなぁ……?)|
|~ビリー・カーン|はあ……わかったよ。&br;そんなじっとこっち見んな。穴があくだろ。|
|~ビリー・カーン|見張りだ……。|
|~〇×|え? 見張り?|
|~〇×|もしかして、&br;さっき私がひとりで出かけてしまったからですか……?|
|~ビリー・カーン|……そんなんじゃねェよ。|
|~ビリー・カーン|言っとくが、これはオレが好きでやってることで、&br;アンタが負い目を感じることはねェからな。|
|~〇×|そうですか……。でも、何かあってからでは遅いですし、&br;もっと慎重に行動すべきだったと思います……。|
|~〇×|心配をかけて、本当にごめんなさい。&br;これからは気を付けますね。|
|~ビリー・カーン|……そうかよ。|
|~〇×|……はい。|
|~ビリー・カーン|アンタの言いたかったことはわかった……。&br;もう遅い……今度こそ部屋に戻れ。|
|~〇×|……よし、決めた!&br;私、ビリーさんが眠るまで一緒に起きてます。|
|~ビリー・カーン|はあ? あのなあ、オレはアンタの見張りをしてるんだ。&br;アンタがオレに付き合ってたら意味ねェだろ。|
|~〇×|でも、私の見張りをするんだったら、私が隣にいたほうが&br;都合がいいと思いますよ?|
|~ビリー・カーン|おい……アンタ、本気で戻らねェつもりだな……。|
 
|①|>|CENTER:~もちろんです!|
|~|~〇×|ふふ、もちろんです!&br;ビリーさんとこうしてお話しする時間が楽しくて……。|
|~|~ビリー・カーン|楽しいって……。まあ……アンタがそう言うなら、&br;好きにしろ。|
 
|②|>|CENTER:~戻ったほうがいいですか?|
|~|~〇×|戻ったほうがいいですか?&br;迷惑でしょうか……?|
|~|~ビリー・カーン|別に、迷惑とは言ってねェだろ。&br;いたいなら勝手にしろ。|
 
|~〇×|はい。&br;ビリーさん、ありがとうございます。|
|~〇×|……っくしゅんっ!|
|~〇×|(うう、くしゃみが……。&br;上着持って来ればよかったなあ……。)|
|~ビリー・カーン|アンタ……。|
|~〇×|へっ!?&br;あ、あの、ごめんなさい! 私急にくしゃみなんてして――|
 
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|~〇×|……ビリーさん、これは……。|
|~ビリー・カーン|……風邪ひかれちゃたまんねェからな。&br;それでも羽織ってろ。|
|~〇×|(温かい……。&br;ビリーさん優しいな……。)|
|~〇×|(なんでだろう……。&br;なんだか顔まで熱くなってきたような……。)|
|~〇×|ビ、ビリーさん……ありがとうございます。&br;おかげですごく、あったかいです。|
|~ビリー・カーン|……別に、大したことじゃねェよ。|
|~〇×|(あっ、そっぽ向いちゃった。&br;もしかして……照れていたり……?)|
|~〇×|(ビリーさんにちゃんと話せてよかった……。&br;これからは、心配かけないようにしなきゃ。)|
#endregion
 



-----

**守りたいもの [#SSR02]
[[カード情報>カード /ビリー・カーン/SSR 守りたいもの]]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~ビリー・カーン|フッ、ハァ!|
|~ビリー・カーン|はぁ……はぁ……。|
|~〇×(主人公)|ビリーさん、お疲れ様です。&br;お茶淹れたのでよかったら休憩しませんか?|
|~ビリー・カーン|わざわざ悪ぃな、お嬢。|
|~〇×|はい、どうぞ。|
|~ビリー・カーン|……美味いな。|
|~〇×|そのお茶、ヨミさんがお土産に持ってきてくれたんですよ。|
|~ビリー・カーン|ヨミが?|
|~〇×|はい。ビリーさん、昼間、結局お茶飲みませんでしたし。|
|~ビリー・カーン|ナギの野郎に追いかけ回されてたんだ、仕方ねェだろ。|
|~〇×|ふふふ、そうですね。|
|~〇×|…………。|
|~ビリー・カーン|……んだよ? 急に辛気臭い顔して。|
|~〇×|あの……もう神世界チームが戦ってるところは&br;見れないんですか?|
|~ビリー・カーン|…………。|
|~ビリー・カーン|お嬢は見たいのか?|
|~〇×|見られたら嬉しいなとは思ってます。&br;沖縄KOFの1回きりじゃ寂しいなって……。|
|~ビリー・カーン|……別に、ないってわけじゃねェよ。どうしても何かの大会に&br;出るってんなら、ついてくつもりだ。|
|~〇×|本当ですか?|
|~ビリー・カーン|ああ。あのふたりは放っておくと何しでかすかわからねェからな。|
|~ビリー・カーン|オレが見張ってねェと……お嬢に迷惑がかかるかもしれねェし。|
|~〇×|ちょっと安心しました。&br;ナギさんのこと、もう怖くないんですね。|
|~ビリー・カーン|……っ。そのこと、誰にも言ってねェよな?|
|~〇×|もちろんです。約束しましたから。|
|~ビリー・カーン|……はぁ。|
|~ビリー・カーン|お嬢の言うとおり、もう怖くねェよ。ありゃ世間知らずの&br;ガキふたり組だってわかったからな。|
|~ビリー・カーン|ガキのやったことなら許してやるしかねェだろ。|
|~〇×|そっか……そうですね。|
|~ビリー・カーン|そういうことだ。|
|~〇×|……それじゃ、私そろそろ失礼しますね。&br;明日の朝食の準備をしないといけないので。|
|~ビリー・カーン|ちょっと待ってくれ、お嬢。|
|~〇×|はい?|
|~ビリー・カーン|……テリーから聞いた。あの時、ナギのことでひとっ走りして&br;くれたらしいな。|
|~ビリー・カーン|オレが言うのもなんだが……ありがとな。|
 
|①|>|CENTER:~お礼を言われることじゃないです|
|~|~〇×|そんな……お礼を言われることじゃないです。|
|~|~ビリー・カーン|……なら、この借りは働いて返す。|
 
|②|>|CENTER:~お役に立ててよかったです|
|~|~〇×|みなさんのお役に立てたならよかったです。|
|~|~ビリー・カーン|マジで嬉しそうな顔してるな。|
|~|~ビリー・カーン|……アンタのそういうところに、&br;オレは救われて来たんだよな……。|
|~|~〇×|えっ?|
|~|~ビリー・カーン|っ、何でもねェよ。|
 
|~ビリー・カーン|引き止めて悪かったな。|
|~〇×|いえ。それじゃ、おやすみなさい。|
|>|その日の深夜――|
|~〇×|(これは……夢?)|
|~〇×|(……あ、やっぱりそうだ。&br;だってこの景色は、沖縄KOFで私が見たものだから。)|
|~〇×|(3人の空気に会場全体が圧倒されてる。&br;この光景をまた見られたらいいのに――)|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|……雑巾がけはこれくらいでいいかな。|
|~〇×|(今日は神世界チームと京さんチームの手合わせがあるから、&br;朝から気合を入れて掃除しちゃった。)|
|~〇×|うん、いい感じ!|
|~〇×|(ビリーさんは相変わらず渋々って雰囲気だったけど、&br;この前も自分が面倒見ないとって言ってたし……。)|
|~〇×|(断らなかったってことは、また神世界チームとして&br;戦うつもりがあるってことだよね。)|
|~〇×|どんな試合になるのか楽しみだなぁ。|
|~???|――何が楽しみだってェ?|
|~〇×|!?|
|~〇×|(どうして山崎さんが道場に……!)|
|~〇×|な、何かご用ですか……?|
|~山崎竜二|んな怖がるなよなァ。今日は、この間のお礼に……。&br;ここの連中と手合わせをしに来たんだからよォ。|
|~〇×|手合わせ、って……。|
|~〇×|(絶対にいい意味じゃないよね……。)|
|~〇×|(それに……この人はビリーさんにも、テリーさんにも&br;酷いことをした……。)|
|~山崎竜二|まだ他のヤツらは来てねェみたいだな。&br;それなら、待たせてもらうぜェ?|
|~〇×|――だ、ダメです!|
|~山崎竜二|……クククッ、両手広げて俺を止めてるつもりかァ?|
|~〇×|そうです!|
|~山崎竜二|あァァ?|
|~〇×|ここは神聖な道場です! あなたのようなフェアプレイの&br;できない方に敷居をまたがせるわけにはいきません……!|
|~〇×|みなさんが来る前に帰ってください……!|
|~〇×|(怖いけど、また誰かが傷つくほうがもっと怖い。&br;だから、ここで引くわけにはいかない……!)|
|~山崎竜二|弱っちいくせにいきりやがって……どけ、女!|
|~〇×|……っ。|
|~〇×|(殴られる……!)|
|~???|――させるかよっ!|
|~山崎竜二|チッ……!|
|~ビリー・カーン|お嬢、大丈夫か!?|
|~〇×|ビ、ビリーさん……っ!|
|~ビリー・カーン|下がってろって言いたいところだが、動けそうにねェな。&br;足がすくんでるんだろ?|
|~〇×|きゃっ……!?|
 
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|~ビリー・カーン|カタがつくまで、オレのそばから離れるんじゃねェぞ。|
|~〇×|……は、はいっ。|
|~〇×|(走って来てくれたんだ……。&br;ビリーさんの身体、すごく熱い……。)|
|~山崎竜二|ビリー、テメェ……。|
|~ビリー・カーン|お嬢の言う通りだ。山崎、ここはテメェみてェな外道が&br;上がりこんでいい場所じゃねェ。|
|~ビリー・カーン|とっとと消えやがれ。|
#endregion
 

''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~テリー・ボガード|ビリー!|
|~草薙京|いったい、何の騒ぎだ!?|
|~草薙京|っ……てめぇは……!|
|~矢吹真吾|うわっ! なんで、あんたがここにいるんですか!?|
|~〇×|みなさん……!|
|~山崎竜二|ぞろぞろ集まってきやがったなァ。&br;全員、相手にしてやろうか?|
|~???|その中には僕たちも入っているのかい?|
|~ナギ|それなら僕たちも黙ってはいられないね、ヨミ。|
|~ヨミ|はい。|
|~〇×|ナギさん、ヨミさん……!|
 
&attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_ビリー・カーン_守りたいもの.jpg,zoom,守りたいもの,259x200);
 
|~ビリー・カーン|で、ここにいる全員、相手にするつもりか?|
|~山崎竜二|……まァまァ、落ち着け。|
|~ビリー・カーン|わざとらしく両手なんか上げて降参のつもりか?|
|~山崎竜二|見りゃわかんだろォ? 今回は道場には入らないでおいてやるよ。&br;その代わり――|
|~ナギ|……これは招待状かい?|
|~山崎竜二|ああ。俺の知り合いが主催する地下格闘大会のな。&br;参加してくれるってんなら、もうこの道場には現れねェよ。|
|~山崎竜二|そこでテメェらの悲鳴が聞けるのを楽しみにしてるぜェ……。&br;新生・神世界チーム。|
|~ビリー・カーン|くそ、言い逃げかよ。|
|~ナギ|……招待状というのは本当のようだね。|
|~ヨミ|いかがなさいますか?|
|~ナギ|売られた喧嘩は買うのが礼儀なんでしょ?|
|~ナギ|ところで……君たちふたりはいつまでくっついているの?|
|~〇×|……え。|
|~ビリー・カーン|っ……!|
|~〇×|(……あ。&br;ビリーさんに抱きしめられたままなの忘れてた……!)|
|~二階堂紅丸|はぁ、俺としたことが出遅れたな。&br;まったく、ビリーも隅に置けないね。|
|~ビリー・カーン|ッ!? 違ェよ! 山崎の汚ねェ手が、今にもお嬢に&br;触れそうだったから庇っただけだ! 勘違いすんな!|
 
|①|>|CENTER:~(…………。)|
|~|~〇×|(…………。)|
|~|~〇×|(意識したら、この状況が恥ずかしくなってきた……!)|
|~|~ビリー・カーン|っ……。|
 
|②|>|CENTER:~で、ですよね……!|
|~|~〇×|で、ですよね……!&br;大丈夫です、わかってますから!|
|~|~ビリー・カーン|そうか……なら、いいけどよ。|
 
|~ビリー・カーン|……悪かったな、いきなり抱き寄せたりして。|
|~〇×|い、いえ! 助けてくれてありがとうございました。|
|~ビリー・カーン|いい。気にすんな。|
|~ビリー・カーン|おい、ナギ! 地下大会の作戦会議するぞ!|
|~ナギ|……っ! ビリー、一緒に参加してくれるのかい!?|
|~ビリー・カーン|当然だ。……こうなったら、オレたちであの野郎の&br;鼻っ柱を折り尽くしてやろうぜ。ナギ、ヨミ。|
|~ナギ|そうだね!|
|~〇×|…………。|
|~草薙京|×、今回の大会だけ、&br;神世界チームのマネージャーしてやれよ。|
|~〇×|え? い、いいんですか?|
|~草薙京|言いも何も「サポートしたい」って顔に書いてあるぜ。|
|~〇×|京さん……、ありがとうございます!|
|~〇×|3人とも、待ってくださーい!|
#endregion

 
''スペシャル''
#region(ネタバレ注意)
Episode:バレンタイン ~ビリー・カーン編~
|>|バレンタイン当日・夜|
|~ビリー・カーン|……お嬢、起きてるか。|
|~〇×|ビリーさん? はい、開けますね――|
|~ビリー・カーン|……。|
|~〇×|わ……どうしたんですか?&br;その花束。|
|~ビリー・カーン|昼にバレンタインチョコレートってヤツを&br;もらっちまったからな。|
|~ビリー・カーン|その礼だ。|
|~〇×|きれいな花束……白いガーベラですね。|
|~ビリー・カーン|花の名前まではよくわかんねェけど――|
|~ビリー・カーン|想像通り、&br;アンタにはよく似合ってるな。|
|~〇×|(淡い花の香りに混じって、&br;ビリーさんの煙草の香りもする……。)|
|~〇×|(どうしてか、落ち着く香り。)|
|~ビリー・カーン|っと……悪ぃな。用はそれだけだ。&br;アンタもう、寝るところだったろ。|
|~ビリー・カーン|オレはもう行くぜ。|
|~〇×|あ、あの……! ビリーさんさえ良かったら、&br;少しお部屋にあがっていきませんか?|
|~ビリー・カーン|……!|
|~〇×|私、これからこのお花を花瓶に生けて……。&br;そうだ、暖かい飲み物も淹れてきます!|
|~ビリー・カーン|――ダメだ。|
|~〇×|(……!?&br;ビリーさんに、抱きしめられて……?)|
|~ビリー・カーン|×。|
|~ビリー・カーン|そんな寝間着姿で外に出るんじゃねェよ。|
|~ビリー・カーン|それに、こんな夜に男を&br;部屋の中に入れるのもダメだ。|
|~ビリー・カーン|アンタはもう布団に入れ。&br;良いな。|
|~〇×|でも――|
|~ビリー・カーン|んな顔しなくたって、&br;オレはすぐ外にいる。|
|~ビリー・カーン|アンタが寝付くまで&br;話し相手になってやる。|
|~〇×|はい……。&br;ありがとうございます、ビリーさん。|
|~ビリー・カーン|よし、良いな。|
|~ビリー・カーン|ほら、とっとと布団に入れ。&br;体を冷やすなよ。|
|~〇×|はい。ビリーさんからもらったお花、&br;大事にしますね。|
|~ビリー・カーン|……おう。&br;おやすみ、お嬢。|
#endregion



 
-----

**頼れるフロアリーダー [#SSR03]
[[カード情報>カード /ビリー・カーン/SSR 頼れるフロアリーダー]]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|『極限焼肉渋谷1号店』リニューアルオープン当日――|
|~〇×(主人公)|(混雑してる店内を仕切るためにフロアリーダーを&br;立てることになって、ビリーさんが抜擢されたけど……。)|
|~ビリー・カーン|冗談じゃねェ。|
|~ロバート・ガルシア|けど、あんだけの不良店員たちをまとめあげた手腕は、&br;フロアリーダーにぴったりやと思うけどな。|
|~ビリー・カーン|まとめあげたなんて大げさだ。&br;あれはたまたま、あいつらがついてきただけで……。|
|~ビリー・カーン|だいたいオレは愛想もねェし、客を怖がらせちまうだろ。&br;裏方が向いてんだよ。|
|~〇×|でも、確かに元からいた店員さんたちは、ビリーさんのこと&br;とても慕ってます。|
|~〇×|店員さんたちがスムーズに働くためにも、ビリーさんに&br;指示を出していただけるとすごく助かるのですが……。|
|~ビリー・カーン|……お嬢、悪ぃ。お嬢の頼みでもさすがにこれは、&br;いまいちイメージがわかねェっつーか……。|
|~〇×|(ビリーさん、浮かない顔……。&br;やりたくないのに、あまり無理強いずるのも悪いかな。)|
|~ロバート・ガルシア|そんな難しく考えることないやろ。&br;お客様をギース様やと思えばええ!|
|~ビリー・カーン|はァ……!?|
|~ロバート・ガルシア|イメージや。イメージするんや……。&br;こっちのお客もあっちのお客も、みんなみんなギース様……!|
|~ロバート・ガルシア|ほーら。そう思うたら、&br;何をすればええか自然とわかるようなってきたやろ?|
|~ビリー・カーン|テメェ……いい加減なこと言ってるとブッ飛ばすぞ……?|
|~ロバート・ガルシア|ほらほら! ギース様たちが呼んどるで! ほな、任せたわー。|
|~ビリー・カーン|おい待て! まだ話は……!|
|~ビリー・カーン|クソッ。やるしかねェのかよ……。|
 
|①|>|CENTER:~一緒に頑張りましょうね|
|~|~〇×|ビリーさん、一緒に頑張りましょうね!|
|~|~ビリー・カーン|はァ……。言っとくが、&br;あの野郎の言うことを飲んだわけじゃねェからな。|
|~|~ビリー・カーン|……お嬢がそう言うから、仕方なく、だ。|
 
|②|>|CENTER:~ビリーさんなら大丈夫|
|~|~〇×|ビリーさんならきっと大丈夫ですよ。|
|~|~ビリー・カーン|チッ……お客様はギース様だと?&br;ふざけたこと抜かしやがって……。|
|~|~ビリー・カーン|仕方ねェ……少しだけだ。|
 
|~〇×|ありがとうございます!&br;よろしくお願いしますね。|
|~ビリー・カーン|ああ。|
|~客A|すみませーん、オーダー……。|
|~ビリー・カーン|お伺いします。|
|~客A|わっ、早!&br;ええと……おすすめってどれですか?|
|~ビリー・カーン|定番ですとカルビ、ロース、ハラミの盛り合わせです。&br;黒毛和牛の特選盛り合わせもあります。|
|~ビリー・カーン|本日は非常に希少な部位のイチボ、カイノミも入荷しています。&br;通の方には特製ダレにつけ込んだホルモンもおすすめかと。|
|~客A|うう、どれも美味そうだなぁ……。|
|~ビリー・カーン|あとは、CMで使われた新メニューの『ファイター焼肉』も&br;非常に人気ですね。|
|~客A|あっ、SNSでバズってたやつか!&br;じゃあそれにしよう。|
|~ビリー・カーン|承知しました。こちらのメニュー、ビールに非常に&br;合うお味ですが、どうなさいますか?|
|~客A|くっ……そんなこと言われたらビールも飲みたくなってきた……!&br;中ジョッキも追加で!|
|~ビリー・カーン|ありがとうございます。&br;少々お待ちを。|
|~〇×|(ビリーさん、すごい……! 接客が苦手だなんて嘘みたい。)|
|~〇×|(私も頑張って接客しなきゃ!)|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(ビリーさんの接客、どんどん冴えてきてるな。&br;お客さんが何を考えてるのかわかってるみたい。)|
|~客B|すみませーん。|
|~ビリー・カーン|お水をお持ちしました。|
|~客B|は、はい。どうも……。&br;何も言ってないのに何でわかったんだ……?|
|~ビリー・カーン|お客様、よろしければデザートのご注文はいかがですか?|
|~客C|わぁ、ちょうど食べたいと思ってたんです!|
|~客D|あっ……いけない、箸落としちゃった。|
|~ビリー・カーン|替えのお箸をお持ちしました。|
|~客D|え、呼ぶ前なのに……!?|
|~〇×|(お客さんたち、驚きながらも顔が明るくなっていく。)|
|~客A|あの店員のサービス、すげぇよな。&br;こっちの希望を先回りしてくれてさ。|
|~客B|目つきの悪い兄ちゃんだろ?&br;神対応っていうのはああいうことを言うんだろうな。|
|~客C|笑顔は少ないけど、逆にそれがキリッとしてて&br;かっこいいっていうか。|
|~客D|私は関西弁の店員さんも好きだな~!|
|~ビリー・カーン|くそ。忙しい……。&br;だが……。|
|~ビリー・カーン|お客様はギース様、だ……!|
|>|数日後――|
|~〇×|(ここ数日で、ビリーさんとロバートさんが&br;すっかり名物店員として定着しちゃった。)|
|~ビリー・カーン|お嬢、そろそろ休憩の時間だ。&br;しばらく裏で休んできていいぞ。|
|~〇×|はい、ありがとうございます。|
|~〇×|お疲れ様です。|
|~リョウ・サカザキ|おお、〇、休憩時間か。|
|~ロバート・ガルシア|ちょうどコーヒーを淹れたところや。&br;こっちおいで。|
|~〇×|わ、ありがとうございます!&br;それじゃあご一緒させてください。|
|~リョウ・サカザキ|しかし、あのビリーがまさかあそこまでの接客を&br;こなすとはな。|
|~ロバート・ガルシア|ワイも、正直ここまでとは思ってなかったわ。|
|~〇×|ビリーさんがいなければ、フロアはもっと&br;混乱してましたよね……。|
|~リョウ・サカザキ|たしかに。それに、店員たちを統率する動きも&br;なかなかだしな。|
|~ロバート・ガルシア|あいつら、まるでビリーの弟やな。|
|~〇×|ふふっ……ビリーさん、妹さんがいるから&br;自然とお兄さんぽくなってしまうのかもしれませんね。|
|>||
|~〇×|(ふぅ……お客さんの波もだいぶ落ち着いたかな。)|
|~〇×|(……あれ? あそこにいるのは……。&br;ビリーさんと、店員さん?)|
#endregion
 

''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~ビリー・カーン|お前、さっきのお客がなんでイライラしてたか&br;わかってんのか?|
|~店員A|ええと……注文した肉がなかなか&br;来なかったからっすかね……?|
|~ビリー・カーン|それもある。けど、お客だってこの混雑した店内を見れば&br;ある程度時間がかかることくらい、わかるはずだ。|
|~ビリー・カーン|待たせるということは、&br;それだけ相手の貴重な時間を奪うということなんだ。|
|~ビリー・カーン|待たせること自体は仕方ねぇ。そのことを、誠心誠意謝れ。そして&br;あとどのくらいかかるのか具体的にお伝えして差し上げろ。|
|~店員A|はい……すんませんでした。|
|~ビリー・カーン|オレに謝るんじゃねぇ。&br;……あのな。オレが接客のコツを教えてやる。|
|~ビリー・カーン|客に使えてると思って行動することだ。|
|~店員A|仕える……?|
|~ビリー・カーン|相手が何を求めてるか、どうしてほしいのか、&br;相手の気持ちになってとことん考えろ。|
|~ビリー・カーン|そうすりゃ、向こうが何か言う前に先回りして&br;希望を叶えることができるだろ。|
|~店員A|相手の気持ちになって……。&br;なるほど、やってみるっす!|
|~ビリー・カーン|おう。|
|~〇×|(ビリーさん、そんなことを考えて接客してたんだ……。&br;ちょっと感動しちゃったな。)|
 
&attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_ビリー・カーン_頼れるフロアリーダー.jpg,zoom,頼れるフロアリーダー,259x200);
 
|~ビリー・カーン|……はぁ。&br;何やってんだオレは……。|
|~〇×|どうしたんですか?|
|~ビリー・カーン|……!&br;お嬢、いたのか。|
|~〇×|はい。&br;すみません、立ち聞きするつもりじゃなかったんですけど。|
|~ビリー・カーン|いや……別に構わねェけどよ。|
|~〇×|ビリーさん、フロアリーダーがすっかり板についてますね。|
|~ビリー・カーン|やめてくれ。&br;そんなガラじゃねェ。|
|~〇×|最近のビリーさんを見てると、ギースさんに仕えていたころの&br;ビリーさんが想像できて、なんだか嬉しいんです。|
|~ビリー・カーン|嬉しいって……なんでだ?|
 
|①|>|CENTER:~なんとなく|
|~|~〇×|うーん、なんとなく……でしょうか。&br;上手く言葉に出来ないんですけど……。|
|~|~〇×|ただ、そのころのビリーさんに会ってみたかったって&br;思います。|
|~|~ビリー・カーン|……そうか。|
 
|②|>|CENTER:~知らない一面を知れるから|
|~|~〇×|私の知らないビリーさんの一面を&br;知ることができた気がして……。|
|~|~〇×|こんなふうにビリーさんに尽くしてもらえて、&br;ギースさんがうらやましいな、なんて。|
|~|~〇×|あ、いえその……! 私も充分、よくしていただいているとは&br;思っているのですが。|
|~|~ビリー・カーン|お嬢……。|
 
|~〇×|誰かのために尽くしてるときのビリーさんって、&br;すごく生き生きしてると思いますよ。|
|~ビリー・カーン|…………。|
|~ビリー・カーン|……やっぱ、焼肉屋の手伝いなんてやめる。|
|~〇×|え!? ど、どうしてですか?|
|~ビリー・カーン|お嬢がそんなふうに言ってくれるオレを、やすやすと人前に&br;晒したくねェんだよ。|
|~ビリー・カーン|どうせならそれは、ギース様と……。&br;お嬢のためだけに……。|
|~〇×|えっ……。|
|~ビリー・カーン|……悪ぃ、変なこと言ったな。忘れてくれ。|
|~〇×|あっ……ビリーさん!|
|~〇×|(行っちゃった。……さっきの、本気なのかな?&br;だったら嬉しいけど……。)|
|~〇×|(なんだか、ドキドキが止まらない。&br;顔の熱が引いてから店内に戻ろう……。)|
#endregion




-----

*SR [#SR_story]
**狂犬の牙 [#SR01]
[[カード情報>カード /ビリー・カーン/SR 狂犬の牙]]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~|&br;|
|~||
|~||
|~||
|~|&br;|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~|&br;|
|~||
|~||
|~||
|~|&br;|
#endregion
 


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**縛られた契り [#SR02]
[[カード情報>カード /ビリー・カーン/SR 縛られた契り]]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~|&br;|
|~||
|~||
|~||
|~|&br;|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~|&br;|
|~||
|~||
|~||
|~|&br;|
#endregion
 


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**やるべきこと [#SR03]
[[カード情報>カード /ビリー・カーン/SR やるべきこと]]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~|&br;|
|~||
|~||
|~||
|~|&br;|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~|&br;|
|~||
|~||
|~||
|~|&br;|
#endregion
 


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**温泉合宿 [#SR04]
[[カード情報>カード /ビリー・カーン/SR 温泉合宿]]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|熱川プリンスホテル・ロビー――|
|~〇×(主人公)|あれ、ビリーさん。&br;まだお部屋に戻らないんですか?|
|~ビリー・カーン|ああ。なんつーか、&br;落ち着けねェんだ。|
|~ビリー・カーン|アンタやほかのやつらと&br;飯食って風呂入って……。|
|~ビリー・カーン|あいつらなんて、&br;まだ卓球だのなんだのって騒いでよ。|
|~〇×|ふふ、みなさんなんだかんだ&br;この合宿を楽しんでいるみたいですね。|
|~ビリー・カーン|ったく、気楽なモンだぜ。|
|~〇×|ビリーさんはどうですか?|
|~ビリー・カーン|オレはあの空気にはいつまでも馴染めねェ。&br;あそこにいると体が鈍る。|
|~ビリー・カーン|いや……アンタに聞かせる話じゃねェな。&br;忘れてくれ。|
|~〇×|そんなこと無いです!&br;ビリーさんのことなら知りたいです。|
|~ビリー・カーン|……な、なんだよ。&br;アンタってたまに積極的だな……。|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~ビリー・カーン|別に大したことじゃねェよ。&br;この道場に来てからずっと感じてたことだ。|
|~ビリー・カーン|合宿なんて呑気なイベントも、道場での生活も――|
|~ビリー・カーン|オレの住んでた世界とは違いすぎる。&br;それだけだ。|
|~〇×|……|
|~ビリー・カーン|アンタが気にする必要はねェよ。|
|~ビリー・カーン|気が抜けねェように、&br;こうして一人で過ごしてるだけだ。|
|~〇×|あの……ビリーさん!|
|~〇×|私、もっとビリーさんと&br;一緒にこの合宿を楽しみたいです!|
|~ビリー・カーン|……は?|
|~ビリー・カーン|って、お嬢!&br;待て待て……腕を引っ張るな!|
|~〇×|ここは、ビリーさんの住んでた世界とは&br;ちょっと違うかもしれないですけど……。|
|~〇×|でも、違うから楽しいこともきっとあります。&br;だからめいっぱい楽しみましょう!|
|~〇×|じゃ、じゃないと私……。&br;どこかに行っちゃいますからね!|
|~ビリー・カーン|……!|
|~ビリー・カーン|……本当にアンタには、敵わねェな。|
|~ビリー・カーン|ハッ、良いぜ。卓球だろうが風呂だろうが&br;何でも付き合ってやる。|
|~ビリー・カーン|その代わり、&br;アンタはオレから離れられない。|
|~ビリー・カーン|アンタがいる世界が、&br;今オレがいる世界だ。|
|~ビリー・カーン|アンタがどこにいたって、&br;オレがこの手で守ってやるからな。|
#endregion
 


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**夜デート [#SR05]
[[カード情報>カード /ビリー・カーン/SR 夜デート]]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~ビリー・カーン|お嬢。準備が出来たなら、そろそろ行くぞ。|
|~〇×(主人公)|は、はい!|
|~ビリー・カーン|あ……? おい、アンタ。&br;なんかがちがちじゃねェか?|
|~〇×|そ、そんなことないですよ……?|
|~〇×|(正装のビリーさん、なぜかわからないけど凄みがある……。&br;なんだか気が引き締まるなぁ。)|
|~ビリー・カーン|それにしても、スーツなんて着るのは久々だ。|
|~ビリー・カーン|あのお方の下で働いてた時は、&br;こうして正装することもあったが……。|
|~〇×|スーツを着てお仕事をしていたことがあるんですか?&br;だから様になってるんですね。|
|~ビリー・カーン|様になってる? そうか……?|
|~〇×|はい。なんだかボディガードみたいです。|
|~ビリー・カーン|ボディガード、か……。|
|~ビリー・カーン|それなら、&br;今夜はアンタ専属のボディガードになるとするか。|
|~ビリー・カーン|誰にも、指一本触れさせねェ。&br;アンタに近づいてくる野郎は、全員ぶちのめしてやる。|
|~〇×|き、気持ちは嬉しいですけど、&br;ぶちのめすのはちょっと……!|
|~ビリー・カーン|はっ、冗談だ。せっかくアンタと出かけるってのに、&br;目立つ真似しちゃ楽しめねェ。|
|~ビリー・カーン|まあ……アンタに誰にも指一本触れさせねェってのは、&br;本気だがな。|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|>|ホテル内レストラン――|
|~〇×|ここって、なかなか予約がとれないレストランですよね?|
|~ビリー・カーン|前にアンタ、来てみたいって言ってただろ。|
|~〇×|覚えててくれたんですか?&br;嬉しいです……!|
|~ビリー・カーン|ふっ……大袈裟だな、お嬢は。|
|~ビリー・カーン|ほら、座れ。|
|~〇×|あ。椅子、ありがとうございます。|
|~ビリー・カーン|さてと、アンタが食べたいって言ってたのは、&br;ここの定番コース料理だったよな。|
|~ビリー・カーン|前菜に合いそうな酒は、と――|
|~〇×|ビリーさんって、紳士的なんですね。|
|~ビリー・カーン|は……はあ? なんだ、いきなり。|
|~〇×|行きたいって言ったお店の予約をとってくれたり、&br;椅子を引いてくれたり、食べたいものまで覚えててくれて……。|
|~〇×|こういうことが自然にできる男の人って、&br;女性は憧れますよ。|
|~ビリー・カーン|あ、あのなぁ……。|
|~ビリー・カーン|……アンタが相手じゃなきゃ、こんなことしねェよ……。|
|~〇×|ビリーさん……。|
|~ビリー・カーン|それに……言っとくが、オレは紳士じゃねェし。|
|~ビリー・カーン|……狙った獲物も逃がさねェ。|
|~ビリー・カーン|もし今夜、アンタがうっかり飲み過ぎて、&br;酔っ払いでもしたら……。|
|~ビリー・カーン|ふっ。&br;……まあ、飲みすぎねェように気をつけな。|
#endregion
 


-----

**KOFG学園 [#SR06]
[[カード情報>カード /ビリー・カーン/SR KOFG学園]]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|放課後――|
|~〇×(主人公)|(帰るのが遅くなっちゃった。今日は近道しよう。)|
|~不良生徒A|オイ、そこのねーちゃん。ちょっと遊ぼうぜぇ。|
|~不良生徒B|オレら暇してんだよね~。|
|~〇×|えっ!? いえ、あの――|
|~不良生徒C|ほら、こっち来いよ!|
|~〇×|いたっ! は、離してください……!|
|~???|何やってんだ、テメェら。|
|~不良生徒A|ひっ!? あ、あなたは――|
|~???|そんなに遊びたけりゃ、オレが相手してやろうか?|
|~不良生徒B|い、いえっ、とんでもないッス!|
|~不良生徒C|失礼しました~!|
|~〇×|(みんな逃げて行っちゃった……この人、すごい迫力。)|
|~〇×|あ、ありがとうございました。|
|~???|アンタ、ウチの学校の生徒か。名前は?|
|~〇×|えっと……〇×、2年です。|
|~〇×|(すごく鋭い目つき。さっきの人たちより怖いかも……。)|
|~???|このへんは、ああいうのがよくうろついてる。&br;別の道を通ったほうがいい。|
|~ビリー・カーン|もし、また絡まれたら、オレの――&br;ビリー・カーンの知り合いだって言っとけ。|
|~ビリー・カーン|たいていの奴らは、それでおとなしくなるだろうよ。|
|~ビリー・カーン|……暗くなってきたな。&br;早く帰んな。|
|~〇×|は、はい……!|
|~〇×|(ビリーさんか……怖そうだけど、助けてくれた。&br;親切な人だったなあ。)|
|>|翌日――|
|~〇×|(なんだか今日は、妙に視線を感じるような……。)|
|~生徒A|アイツがねぇ……G学の狂犬と付き合うとか、やるなあ。|
|~生徒B|そうそう。3年のビリー・カーンの女だって。|
|~〇×|(えっ……えぇっ!?)|
|~ビリー・カーン|おい。〇×って、このクラスか?|
|~〇×|ビ、ビリーさん!?|
|~ビリー・カーン|……ちょっとツラ貸せ。|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~ビリー・カーン|ハァ……まさかこんな事になるとはな。|
|~ビリー・カーン|どうも昨日のバカ共が勘違いしたらしい。&br;アンタがオレの女で、手ェ出すと痛い目に遭うってな。|
|~〇×|その話が広まっちゃってるってことですか?|
|~ビリー・カーン|ああ。だから、用心したほうがいい。|
|~ビリー・カーン|他校の不良連中が、オレの弱みだと思って、&br;アンタに何か仕掛けてくるかもしれねェ。|
|~〇×|そ、それはちょっと不安ですね……。|
|~ビリー・カーン|だろうな。で、だ――|
|>| |
|~〇×|(まさか、ビリー先輩と肩を並べて帰ることになるなんて……。)|
|~ビリー・カーン|……悪いな、居心地の悪い思いさせてよ。|
|~〇×|いえ、そんなことないです!|
|~ビリー・カーン|そうか……ならよかった。|
|~ビリー・カーン|用心のためだ。しばらく、帰りはオレが送る。&br;オレの傍にいりゃ、誰が来ようがアンタに手出しはさせねェ。|
|~ビリー・カーン|しばらくは朝も迎えに行った方がいいかもな。|
|~〇×|(一緒に登下校って……。)|
|~〇×|あの……それこそ、&br;本当に恋人同士みたいじゃないですか?|
|~ビリー・カーン|…………。|
|~ビリー・カーン|なるほどな……いっそ、本当に付き合っちまうか。|
|~〇×|えっ――!|
|~ビリー・カーン|ふっ……冗談だよ。|
|~ビリー・カーン|ま、しばらくすれば噂も無くなるだろ。&br;それまでの辛抱だ。|
|~〇×|(心強いけど、私のために申し訳ないなぁ……。&br;あ、そうだ!)|
|~〇×|あの、送り迎えしてもらう間、&br;ビリー先輩のお弁当を作ってもいいですか?|
|~ビリー・カーン|は? なんでわざわざ――|
|~〇×|守ってくれるお礼に……。&br;先輩の好きな食べ物を入れますから。|
|~ビリー・カーン|…………。|
|~〇×|ご迷惑ですか……?|
|~ビリー・カーン|……卵。|
|~〇×|え?|
|~ビリー・カーン|卵料理、入れてくれ。|
|~〇×|じゃあ、卵焼きはどうですか?|
|~ビリー・カーン|ああ、それでいい。|
|~〇×|わかりました。楽しみにしててくださいね!|
|~ビリー・カーン|……期待しとく。|
|~〇×|(あ……ビリー先輩、ちょっと嬉しそうかも?&br;よし、明日から頑張ろう!)|
#endregion
 


-----

**傲慢な御曹司 [#SR07]
[[カード情報>カード /ビリー・カーン/SR 傲慢な御曹司]]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|(なんだか急に騒がしくなったような気が……。&br;何かあったのかな?)|
|~???|そろそろ気が変わったか?|
|~〇×|(あ、この声は……。)|
|~通訳の青年|申し訳ございません。&br;何度来ていただいても、&br;踊り子様を渡すわけには……。|
|~ビリー・カーン|あくまでオレに逆らうか。良い度胸だな。|
|~通訳の青年|と、とんでもない! 代わりと言ってはなんですが、&br;精一杯おもてなしさせて頂きますので、どうか――|
|~ビリー・カーン|まあいい。どうしても女を渡す気がないなら、&br;ここにいる間、オレの相手をさせろ。|
|~ビリー・カーン|……嫌だとは言わないだろうな?|
|~通訳の青年|わ、わかりました……。|
|~〇×|(みなさんビリーさんのこと怖がってるなぁ……。&br;ビリーさんの御曹司役、真に迫ってるというか。)|
|~ビリー・カーン|女。オレの隣に来い。|
|~〇×|あ……。|
|~〇×|(みなさん食事やお酒の準備してるし、&br;近くに行けばビリーさんと話せそう。)|
|~〇×|はい。失礼します。|
|~ビリー・カーン|――思ったより元気そうだな。&br;ったく、心配かけんじゃねェよ。|
|~〇×|はい、私なら大丈夫です。|
|~ビリー・カーン|あいつらの様子はどうだ?&br;何か妙なことされてねェか?|
|~〇×|相変わらず、丁重すぎるくらい丁重に扱われて……。&br;危害を加えられたりとかは、全然ないです。|
|~ビリー・カーン|そうか。だが、いつ気が変わって、&br;アンタを生贄にしようとするかわからねェぞ。用心してろ。|
|~ビリー・カーン|まあ、そうならないように、&br;オレがこうして様子を見に来るようにするけどな。|
|~ビリー・カーン|奴らにちょっとでもおかしな動きがあれば……全員ぶちのめす。|
|~〇×|あ、あの、ビリーさん。&br;待ちの人たちにも事情があるし、あんまり手荒なことは……。|
|~ビリー・カーン|まだそんなこと言ってんのか。&br;アンタ、本当にお人好しだな。|
|~〇×|すみません……。|
|~ビリー・カーン|……まあ、ナギもアンタを助け出す準備をしてるところだ。&br;オレが今言ったのは、最終手段ってことにしとく。|
|~ビリー・カーン|だが、くれぐれも油断するなよ。&br;少しでも妙だと思ったら、すぐに言え。|
|~ビリー・カーン|いつでも、どんな手段を使ってでも&br;アンタをここから連れ出してやる。|
|~〇×|(手荒な手段も考えてるのは、&br;私を心配してくれてるからなんだ。)|
|~〇×|ありがとうございます、ビリーさん。|
|~ビリー・カーン|感謝するのは、ここを無事に出られてからにしろ。|
|~通訳の青年|あ、あの……お二人で、何の話を……?|
|~〇×|っ! え、えっと、その――|
|~〇×|(どうしよう……こそこそ話してて、怪しまれたかな。)|
|~ビリー・カーン|…………。|
|~〇×|(ああっ、ビリーさんの目つきが鋭くなってる……!)|
|~〇×|(もしビリーさんと仲間だってバレたら、&br;さすがに街の人たちも怒って態度が変わるかも。そしたら――)|
|~〇×|(争いになって、ビリーさんも街の人たちも、&br;両方危ない目に……!? ど、どうしよう!)|
|~ビリー・カーン|……おい。連中に手荒なことはするなって言ったな?|
|~〇×|は、はい。|
|~ビリー・カーン|それなら……バレないようにしてな。|
|~〇×|(ば、バレないようにって、&br;どうすればいいんだろう――)|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~ビリー・カーン|女。もっとこっちへ来い。|
|~〇×|わっ……!|
|~〇×|(きゅ、急に肩を抱き寄せられて……!&br;ビリーさん、何するつもりだろう?)|
|~ビリー・カーン|この女、やはりどうしても欲しい。&br;前に伝えた金額の2倍出す。オレに譲る気はないか?|
|~通訳の青年|そ、それは……できません。|
|~ビリー・カーン|まだ金額が足りないと?|
|~通訳の青年|お金の問題ではありません。|
|~通訳の青年|以前もお伝えした通り、踊り子様は我らに恵の雨をもたらす、&br;大切な存在です。どんな大金にも代えられません。|
|~ビリー・カーン|まったく、強情だな……仕方ない。&br;それならせめて、今のうちに楽しんでおくとするか。|
|~ビリー・カーン|女、酒を注げ。|
|~〇×|は、はい。|
|~〇×|(これって、バレないようにするための演技なんだよね。&br;私も合わせなくちゃ……!)|
|~ビリー・カーン|お前も飲め。遠慮はいらない。|
|~〇×|いえ、私は……。|
|~ビリー・カーン|ほう、ちゃんとわきまえているんだな。&br;ますますオレ好みだ。|
|~ビリー・カーン|お前自身の意思はどうなんだ?&br;オレについてくる気はないのか?|
|~ビリー・カーン|オレについてきたら、&br;屋敷に囲って何不自由ない生活をさせてやるぞ。|
|~〇×|(すごい。ビリーさん、なりきってる……。)|
|~ビリー・カーン|お前が首を縦に振るなら……すぐにここから連れ出してやる。|
|~〇×|(わっ、すごく近い……!&br;でも、これも演技なんだから、ちゃんと合わせなきゃ……!)|
 
|①|>|CENTER:~顔を背ける|
|~|~〇×|だ、だめです……。|
|~|~ビリー・カーン|ふっ……そうやって恥じらう素振りも、なかなかそそるな。|
 
|②|>|CENTER:~体を離す|
|~|~〇×|離してください……!|
|~|~ビリー・カーン|そう嫌がることはないだろ。悪いようにはしない。|
 
|~ビリー・カーン|おい、もっと顔をよく見せろ。|
|~〇×|(あ、顎に指をかけられて――&br;ますますビリーさんが近く……!)|
|~ビリー・カーン|見れば見るほど、いい女だ。&br;今すぐ奪いたくなる……。|
|~〇×|(演技だってわかってるけど、こ、これ以上は――!)|
|~通訳の青年|あ、あの! どうかそれ以上はご勘弁を……。|
|~ビリー・カーン|……ふん。これくらいにしてやるか。&br;今は、な。|
|~〇×|(は、離してくれた……。&br;でも、まだ胸がドキドキしてる……。)|
|~ビリー・カーン|おい、酒が空だぞ。|
|~通訳の青年|は、はい、すぐに用意します。|
|~〇×|――ビリーさん、やりすぎですよ……!|
|~ビリー・カーン|仕方ねェだろ、中途半端なフリじゃあ、怪しまれるからな。&br;それに――|
|~ビリー・カーン|少しくらい楽しんだって、罰はあたらねェだろ?|
|~〇×|た、楽しむって……。|
|~ビリー・カーン|おいアンタ。顔が真っ赤だぜ?&br;大丈夫かよ。|
|~〇×|っ……し、知りません!|
|~ビリー・カーン|くくっ、怒るなって。|
#endregion
 


-----

**誘いの悪魔 [#SR08]
[[カード情報>カード /ビリー・カーン/SR 誘いの悪魔]]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|ビリーさん、準備が出来ました。|
|~ビリー・カーン|きたか、×……。&br;――!|
|~ビリー・カーン|……いいじゃねェか。&br;そのウェディングドレス、よく似合ってるぜ。|
|~〇×|ほ、本当ですか?|
|~ビリー・カーン|ああ、想像してたよりずっといい感じだ。|
|~〇×|(ビリーさんがここまで褒めてくれるなんて……!&br;恥ずかしいけど……嬉しいな。)|
|~〇×|ありがとうございます。&br;ビリーさんこそ、新郎姿、素敵ですね。|
|~ビリー・カーン|そ、そうか……? ありがとよ。|
|~ビリー・カーン|…………。|
|~〇×|大丈夫ですか?&br;落ち着かないみたいですけど……。|
|~ビリー・カーン|いや、何でもない……。|
|~ビリー・カーン|……っと、煙草はまずいよな。&br;衣装に匂いでもついたら弁償になっちまう。|
|~ビリー・カーン|……ふう。|
|~〇×|もしかしてビリーさん、緊張してます?|
|~ビリー・カーン|……!|
|~ビリー・カーン|……そう、だな。まあそんなとこだ。|
|~〇×|無理もないですよね。&br;ウェディングフェアの広告塔に選ばれるなんて。|
|~〇×|でも、ビリーさんなら平気かと思ってました。&br;何事にも動じない人だから。|
|~ビリー・カーン|はっ、こりゃあ買いかぶられたもんだな。|
|~ビリー・カーン|重要な仕事を控えてりゃあ、&br;誰だって落ち着かなくなるってもんさ。|
|~〇×|(重要な仕事……? そんなにこの撮影が大切なのかな。)|
|~ビリー・カーン|そういうアンタはどうなんだ?&br;緊張してねェのか。|
|~〇×|そうですね。正直に言うと……かなり緊張してます。|
|~〇×|花嫁役のモデルさんが急に出られなくなって、&br;自分が代役としてビリーさんと一緒に出ることになるなんて……。|
|~〇×|ちゃんと務まるか、ちょっと不安です……。|
|~ビリー・カーン|何言ってんだ。どこからどう見ても、立派な花嫁だぜ?&br;オレにはもったいねェくらいのな。|
|~〇×|ビリーさん……。|
|~ビリー・カーン|アンタはもう少し、自分の価値を自覚した方がいい。|
|~〇×|あはは、お世辞を言われると照れちゃいますよ。|
|~ビリー・カーン|お世辞じゃねェって。&br;×を喉から手が出るほど欲しいって奴はゴロゴロいるんだ。|
|~〇×|お、大袈裟ですよ、そんな……。|
|~ビリー・カーン|本当のことさ……あのお方も、アンタを望んでる。|
|~〇×|え? あのお方って?|
|~ビリー・カーン|さてと……そろそろ時間だな。|
|~〇×|予定では、撮影の時間はもう少し先ですけど――|
|~ビリー・カーン|そうじゃねェ。アンタを連れていく時間さ。|
|~ビリー・カーン|これだけ立派な花嫁に仕上がったんだ。&br;早いとこ、あのお方にもお見せしなきゃな。|
|~〇×|ど、どういうことですか?&br;連れていくって、どこへ?|
|~ビリー・カーン|そりゃあもちろん――|
|~ビリー・カーン|地獄でお待ちの、あのお方のところへさ。|
#endregion


 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|ビ、ビリーさん!? その格好は……!?|
|~ビリー・カーン|まあ、戸惑うのも無理はねェか。|
|~ビリー・カーン|オレはこの通り、悪魔だ。&br;地獄からアンタを迎えにきたのさ。|
|~〇×|ビリーさんが、悪魔……!?|
|~〇×|それに、地獄って――&br;わ、私、何か悪いことしましたか……!?|
|~ビリー・カーン|ふっ――ハハッ! 心配すんな。&br;別に罰として地獄に落ちるわけじゃねェよ。|
|~ビリー・カーン|アンタの力が必要なんだ。|
|~〇×|私の力……?|
|~ビリー・カーン|今、地獄じゃ悪魔たちの覇権争いが起こってる。|
|~ビリー・カーン|オレが仕えるお方が他の悪魔に対抗するために、&br;多くの部下が必要だ。|
|~ビリー・カーン|悪魔も人間も構わず、有能な部下がな。|
|~〇×|部下って……じゃあ、私を?|
|~ビリー・カーン|そうだ。俺'''(※原文ママ)'''はアンタをパートナーに選んだ。|
|~ビリー・カーン|オレの……花嫁としてアンタをあのお方の元へ連れて行くこと……。&br;オレにとってもあのお方にとっても重要な事だ。|
|~ビリー・カーン|今回の撮影は、絶好の機会だったってわけさ。|
|~〇×|そんな――悪魔の手伝いなんて出来ません……!|
|~ビリー・カーン|なあに、アンタなら何だって出来る。&br;オレが見込んだ女なんだからな。|
|~〇×|わ、私、そんな有能な人間なんかじゃ……。|
|~ビリー・カーン|やれやれ……さっき言っただろ?&br;自分の価値を自覚しろって。|
|~ビリー・カーン|ま、×のそういうところも、&br;オレは嫌いじゃねェけどな。|
|~ビリー・カーン|アンタの価値がどれほどのものかは、&br;向こうへ着いてからゆっくり教えてやる。|
|~ビリー・カーン|もうこんな場所に用はねェ。さあ、オレと一緒に来い。|
|~〇×|そ、そんな……。|
|~ビリー・カーン|なあに、悪いようにはしねェさ。&br;悪魔の花嫁に選ばれた人間は、丁重に扱われるからな。|
|~ビリー・カーン|しかもこれほど見事な花嫁なら、あのお方もきっとお喜びになる。&br;なんなら、今までより良い暮らしが待ってるぜ?|
|~〇×|でもビリーさん、私……怖いです。|
|~〇×|ビリーさんが言う、あのお方っていう人が、&br;どんな人なのかも知らないのに……。|
|~ビリー・カーン|ああ……それなら心配いらねェよ。|
|~ビリー・カーン|アンタも、会えばすぐにわかる。&br;あのお方がどんなに素晴らしいか……。|
|~ビリー・カーン|あのお方の野望は、地獄に落ちても終わっちゃいない。&br;一度は道半ばで阻まれたが……。|
|~ビリー・カーン|今度こそ、全てはあのお方のものになる……!&br;地獄も、そしていずれこの世だってな!|
|~ビリー・カーン|オレはそのためなら、なんだってやってやるよ!!|
|~〇×|(情熱的な目……。&br;こんなビリーさん、初めて見るかもしれない。)|
|~〇×|(少し怖い……なのに、どうしてだろう。&br;なんだか、惹きつけられる……。)|
|~ビリー・カーン|なあ×、オレと来てくれ。&br;一緒に、あのお方が支配する世界を見よう。|
|~ビリー・カーン|あのお方の野望が成就した世界で……。&br;後はアンタさえいれば、オレはもう何もいらない……!|
|~〇×|ビリーさん……。|
|~ビリー・カーン|さあ、×――オレの手を取ってくれるだろ?|
#endregion
 


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