カードストーリー /リョウ・サカザキ のバックアップ(No.4)


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覚悟の眼差し Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)(ふう……あとはフライパンを洗わなくちゃ。)
リョウ・サカザキ〇、忙しいところ悪いが、ちょっといいか?
〇×え? はい。大丈夫ですけど、どうしたんですか?
リョウ・サカザキいや、ちょっと頼みがあるんだが……。
〇×頼み?
……あ、もしかして、おなか減ってきちゃいました?
〇×今、何か出しますね。残り物でもよければ
すぐ用意できるので、ちょっと待っててください。
リョウ・サカザキい、いや、そうじゃないんだ。腹は減ってない。
〇×それじゃあ……もしかして、
トレーニングでどこかケガしちゃったとかですか?
リョウ・サカザキいや、違う。どこもケガはしていない。
気を遣ってもらって悪いな。
〇×いえ、私は構いませんけど……。
何かお困りごとですか?
リョウ・サカザキいや、まあ『困ってる』と言えば、
そうなのかもしれないんだが……。
〇×(リョウさんどうしたんだろう?
なんだか、ちょっと話しづらそうな感じだな……。)
〇×ごめんなさい。まだ洗い物が残ってて……。
洗いながらでよければ、ゆっくりお話聞きますね。
リョウ・サカザキああ、仕事中だっていうのに、手間を取らせてすまない。
〇×いいえ、そんな事は……。
それに私、リョウさんとお話しするの好きですから。
リョウ・サカザキそうなのか? 俺はあまり喋る方じゃないってのに。
〇×確かにリョウさんは口数が多い方ではないですけど、
私の知らないことを知っていて、話してて楽しいです。
リョウ・サカザキ本当か? はは、なんだか照れるな……。
〇×(あ、笑ってくれた。
少し、話しを切り出しやすい雰囲気になったかなあ……。)
リョウ・サカザキええと、〇に頼みってのはだな……。
仕事が一段落したら、俺の部屋に来てほしいんだ。
〇×え? リョウさんのお部屋に?
ええ、伺えますけど、どうかしたんですか――?
〇×――あ、あれ? リョウさん?
〇×(……洗い物してて、いなくなったの気付かなかった。)
〇×(部屋に来てほしい事情は分からないけど、
洗い物が終わったら、行ってみよう。)
〇×リョウさん、私です。入ってもいいですか?
リョウ・サカザキ〇、わざわざ来てもらって悪かったな。
入ってくれ。
〇×はい。おじゃまします。
〇×(部屋の中、リョウさんらしい雰囲気だなあ……。)
リョウ・サカザキそこに座ってくれ。楽にしてくれていいからな。
〇×はい。失礼します。
リョウ・サカザキ今、お茶を入れるから待っていてくれ。
〇×い、いえそんな、お気遣いなく……!
〇×あ、あの、
どうして私をリョウさんの部屋に呼んだんですか……?
リョウ・サカザキああ……少し話しにくくてな。
部屋でなら、落ち着いて話せると思ったんだ。
リョウ・サカザキ〇は、仕事中だったってのに、
呼び出してしまって、本当にすまない。
〇×謝らないでください。
私はちゃんと聞きますから、焦らず話してくださいね。
リョウ・サカザキありがとう。そう言ってもらえて助かる。
〇×いえ、こちらこそ、リョウさんにはお世話になってますから。
お話を聞くくらい、なんてことないです。
〇×(どんな話かは分からないけど、もし何か悩みとかなら、
力になってあげたいもんね。)
リョウ・サカザキありがとう。……じゃあ、話をさせてもらう。
〇×はい。どうぞ、なんでも話してください。
リョウ・サカザキその、実はだな。
〇に……つ、つ――
リョウ・サカザキ――つ、つき……。
リョウ・サカザキその……。
リョウ・サカザキ……付き合ってくれないか?
〇×え?
つ、付き合う……!?
リョウ・サカザキああ。
〇に、付き合ってほしいんだ。

 
2話

+  ネタバレ注意
リョウ・サカザキすまないな、〇。妹の誕生日プレゼント選びに
付き合ってもらって。
〇×いえ、リョウさんのお手伝いなら、
喜んでお付き合いしますよ。
〇×(リョウさんが言ってた『付き合ってほしい』って、
『買い物に付き合ってほしい』って意味だったんだな。)
〇×(……一瞬、別の意味かと思ってびっくりしちゃったのは、
内緒にしておこう。)
リョウ・サカザキ俺は、女性向けの店がどこにあるかわからないし、
〇が頼みを聞いてくれて助かったよ。
〇×私でお力になれて、よかったです。
〇×あの、どうしてさっきは買い物に付き合ってほしいこと、
なかなか言ってくれなかったんですか?
リョウ・サカザキあー……あれはだな、色々考えすぎてしまったんだ。
リョウ・サカザキ俺が具体的に店を探して〇に頼むのがいいかとか、
〇は店に詳しいだろうし、聞いた方がいいか、とかな。
リョウ・サカザキそれに、俺みたいな男がこういう店で、
可愛らしいものを買うのは似合わないと思ってな……。
リョウ・サカザキ言い出すのが恥ずかしくて、
なかなか〇に、話を切り出せなかったんだ。
〇×そうだったんですか、それであんなに言いにくそうに
されてたんですね。
〇×でも、妹さんへのプレゼントを
探したいなんて……リョウさんは優しいお兄さんなんですね。
リョウ・サカザキ『優しいお兄さん』? そりゃあ、妹の喜んだ顔を見たいが、
そう言われるとなんだか照れるな。
リョウ・サカザキさて、それじゃあどれにするか選ぶか。
……しかし、これだけ品物があると悩んでしまうな。
〇×そうですねえ……。
そうだ、リョウさんの妹さんはどんなものが好きなんですか?
リョウ・サカザキうーん……そうだな。
……こんなのだろうか? ……いや、それともこれとか。
〇×(キャラクターのキーホルダーにプラスチックのイヤリング。
……妹さん、まだ小さい子なんだろうな。)
〇×妹さんとリョウさん、随分と歳が離れてるんですね。
リョウ・サカザキいや、それほど離れてはいないが、なんでだ?
〇×ずいぶん可愛らしい雑貨を選んでらっしゃるので、
そうなのかなって思って。
リョウ・サカザキいや、妹くらいの歳だとこういうのが好きかと思ってな。
でも、俺が贈ったものにはいつも文句を言われるんだよなあ。
リョウ・サカザキ……もしかして、俺の選ぶものが悪いから、
毎年誕生日プレゼントを贈るたびに、文句を言われるのか?
リョウ・サカザキそうだとすると、妹には悪いことをしてたかもな……。

 

気にしないほうがいいですよ
〇×贈ったものと相手の好みが合わないなんて、よくありますよ。
今までのことは、あまり気にしないほうがいいですよ。
リョウ・サカザキああ……そうだな。
今更どうこう言ったってしょうがないことだな……。

 

毎年プレゼントをあげてるんですね
〇×そうだったとしても、毎年誕生日にプレゼントを
贈るお兄さんだなんて、素敵じゃないですか!
リョウ・サカザキありがとう。
そう言ってもらえると救われるな。

 

リョウ・サカザキ……そうだ。〇がもらうとしたらどんなものがいい?
女性の意見を聞かせてくれないか。
〇×私が欲しいものですか? そうですねえ……。
……あ、このネックレス素敵ですね。こっちの髪飾りも。
リョウ・サカザキなるほど、女性はそういった見た目のものが好きなのか。
〇×そうですね。私だったらこういったデザインのものを、
贈ってもらえたら嬉しいです。
リョウ・サカザキそうなのか。……うーむ。よくわからないが、
確かに〇に、似合いそうな気はするぞ。
〇×本当ですか? ありがとうございます。
〇×(そういえば、こんなふうに小物を眺めるの久しぶりだな。
しかも今日はリョウさんと一緒だし、なんだか楽しい。)
〇×……あ、これ、すごい素敵!
リョウ・サカザキん? どれだ?
〇×このキーホルダーです。
私だったら、こんなプレゼントを贈られたいです。
〇×(このキーホルダー、すごく好きな感じ。
道場の鍵につけたら可愛いだろうなあ……。)
リョウ・サカザキ……〇、それが欲しいのか?
〇×え? あ、いえ、ごめんなさい。
自分の好きなものに夢中になっちゃって!
〇×さ、妹さんへのプレゼント選びの続きをしましょう。
リョウ・サカザキあ……ああ、そうだな。
リョウ・サカザキ…………。
〇×(あれ? リョウさんどうしたんだろう。
プレゼント、どれを買うか悩んでるのかな?)

 

3話

+  ネタバレ注意
リョウ・サカザキ〇、今日は買い物に付き合ってくれてありがとう。
おかげで、妹の誕生日プレゼントが買えたよ。
〇×いえ、お手伝いができたなら良かったです。
妹さん、喜んでくれるといいですね。
リョウ・サカザキそうだな。今年は〇も一緒に選んでくれたし、
少なくとも、文句は言われずに済むだろう。
リョウ・サカザキえーと、あとはだな……、
〇に、今日のお礼をしたいんだが……。
〇×お礼、ですか?
リョウ・サカザキ今日、買い物に付き合ってくれただろう。
そのお礼をさせてほしいんだ。
〇×いえ、気にしないでください。
私、今日すごく楽しかったんですから。
リョウ・サカザキいいや、それでは俺の気が済まない。
頼む。礼をさせてくれ。
〇×……わかりました。
ありがとうございます。
リョウ・サカザキ良かった!
よし、それじゃあ行ってくる!
〇×え? 行ってくるって……?
ちょ、ちょっとリョウさん!?
〇×ま、待ってください!
どこに行くんですか!?
〇×はあ……はあ……。リョ、リョウさんはどこ……。
〇×(あれ? リョウさんを追いかけて着いたここって……。
さっき妹さんへのプレゼントを買ったお店だ。)
リョウ・サカザキあ、〇!? 追いかけてきてくれたのか?
リョウ・サカザキすまん、〇を置いて行ってしまって。
けっこう走っただろう。大丈夫か?

 

びっくりしました
〇×ちょっとびっくりしましたけど大丈夫です。
それより、リョウさんを見失わなくて良かった……。
リョウ・サカザキいや、俺が悪かった。早く礼を渡したいと思ったら、
『待っててくれ』と言う前に、つい身体が動いてしまった。

 

疲れちゃいました
〇×……はあ……はあ……だ、大丈夫です。
で、でもちょっと、疲れちゃいました……。
リョウ・サカザキ無理をさせてしまって、本当にすまない……!
早く礼を渡したいと思ったら、走り出してしまった……。

 

〇×……もしかして、私に何かお礼をしてくださるために、
このお店に走って来たんですか?
リョウ・サカザキああ。〇が喜ぶものを渡したいと思ってな。
……これ、なんだが――

 
覚悟の眼差し
 

〇×え? ……そのキーホルダーって――?
〇×(私が『こんなプレゼントを贈られたい』って
言ったやつ……だおね?)
リョウ・サカザキさっき、これを〇が、
随分気に入っていたように見えたんだが……。
リョウ・サカザキ俺は、女性の気持ちに鈍感だからな。
間違っていたらすまん。
〇×間違ってないです。これ、素敵だなって思ってました。
ありがとうございます。すごく嬉しいです……!
リョウ・サカザキそ、そうか、良かった……!
リョウ・サカザキ……はあ。妹以外の女性に、プレゼントを贈ることなど、
あまり経験していないから、ものすごく緊張したぞ。
〇×緊張するほど真剣に、私に何を贈るか考えてくれたんですね。
リョウ・サカザキああ、買い物にい付き合ってくれた礼なんだ、当然だ。
それに、絶対に〇が喜ぶものを、贈りたかったからな。
〇×(そんなふうに思ってもらえるなんて、嬉しいな。)
リョウ・サカザキ……〇に喜んでもらえてほっとしたせいか、
どうも腹が減ってきたな。
〇×それじゃあ、どこかにお茶をしに行きましょうか?
リョウ・サカザキそうだな! それはいい考えだ。
〇×じゃあ、どこかお店に入りましょう。
うーん、このあたりだと、そうですねえ……。
リョウ・サカザキ待ってくれ、今日は〇に、妹へのプレゼントを買う店を
考えてもらったからな。
茶をする店は俺が考えよう。
〇×ふふっ……、それじゃあお願いします。
リョウ・サカザキよし、どこにするか……。
あれだな、やはりたくさん食べられる店がいいだろうか?
リョウ・サカザキ……あ、いや、腹が減ってるからつい。
〇は、料理の量が多いかは、気にならないよな。
リョウ・サカザキ俺は、女性が好きそうなしゃれた店は知らないからなあ。
……ううむ。選ぶと言っておいて、すまん。
〇×でも、私はリョウさんが選んでくれたお店に行きたいですよ?
私と行きたいところを選んでくれるのが、嬉しいんです。
リョウ・サカザキそうか、ありがとう。
それじゃあ、歩きながらどこに入るか考えるかな。
〇×はい。そうしましょう!

今宵だけは踊らせて Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意
リョウ・サカザキ皆それぞれ、
会場内の見回りに行ったようだな。
リョウ・サカザキそれじゃあ、俺達も行くとするか。
〇×(主人公)あ、リョウさん、待ってください。
リョウ・サカザキどうした?
〇×あの……一応恋人のふりをするんですから
せめて横に並んで歩きませんか?
リョウ・サカザキああ、すまん。そうだったな。
リョウ・サカザキじゃあ、俺の傍から離れるなよ。
〇×はい、わかりました。
リョウ・サカザキそれにしても、すごい人だな。
〇×人気の俳優さんですしね。
でも、これだけ人脈があるのはすごいです。
リョウ・サカザキこんなパーティーのどこが面白いんだか。
息苦しい格好をしてまで、参加したいとは思わんな。
〇×(リョウさんはいつも道着だから
パーティー用のスーツは慣れないだろうな。)
〇×(でも、いつもの格好も素敵だけれど
正装したリョウさんも……。)
リョウ・サカザキおい、怪しい奴はいそうか?
〇×いえ、まだ……あっ!
リョウ・サカザキおいおい、大丈夫か?
〇×すみません、ちょっとヒールがぐらついてしまって。
リョウ・サカザキあんたのその格好も動きづらそうだな。
〇×そうですね。
やっぱり、こういった服は慣れないです。
リョウ・サカザキまあ、犯人と何かあったとしても
俺が隣にいるから安心しろ。
〇×は、はい。
ありがとうございます。
〇×(リョウさん……慣れない格好で犯人を
探さなきゃいけない上に、私の心配まで……。)
〇×(犯人を見つけ出す前に
疲れきってしまいそう……。)
〇×(あ、あそこにソファがある。
そうだ……。)
〇×あの、リョウさん……。

 

少し休憩しませんか?
〇×少し休憩しませんか?
リョウ・サカザキどうした、もう疲れたのか?

 

あそこのソファで休みませんか?
〇×あそこのソファで休みませんか?
リョウ・サカザキどうした。
まだ怪しい奴も見つけていないぞ?

 

ちょっと疲れてしまって……
〇×ちょっと、疲れてしまって……。
リョウ・サカザキ大丈夫か? 無理はするな。

 

〇×この人混みに酔ってしまったみたいで……。
少しだけソファに座ってもいいですか?
リョウ・サカザキああ、それなら少し休憩しよう。
〇×ありがとうございます。
〇×(良かった。リョウさんは真面目だから
こうでも言わないと休んでくれないよね。)
〇×ここに座りましょうか。
リョウ・サカザキああ、そうだな。
ついでに俺も一息つかせてもらうか。
リョウ・サカザキふう……。
こういったスーツはやはり慣れないな。
リョウ・サカザキネクタイも鬱陶しい上に、上着も暑苦しい。
まったく、動きづらくてかなわん。
〇×(あっ……今のタイを緩める仕草って、何だか……。)
〇×(やっぱり今日のリョウさんは
いつもと違うかっこよさがあるなあ。)
リョウ・サカザキどうした?
俺の顔に何かついてるのか?
〇×あ、いえ!
なんでもないです!
リョウ・サカザキそうか?
じっと見られていたような気がしたが。
リョウ・サカザキおかしなところがあるのなら、遠慮なく教えてくれ。
〇×変なところなんてないですよ。
スーツも、良く似合っています。
リョウ・サカザキそうか? それならいいんだが。
この服もロバートの奴に無理やり着せられてな。
〇×(リョウさんに見惚れていましたなんて
恥ずかしくて言えない……。)
〇×そうだ。私、飲み物を取ってきますね。
何か飲みたいものありますか?
リョウ・サカザキおい、俺から離れるな。
どんな奴が潜んでいるのか分からないんだぞ。
〇×少しくらいなら大丈夫ですよ。
それにテリーさんたちも近くにいますし。
リョウ・サカザキ今は俺があんたをエスコートしているんだ。
俺が守らなくてどうする。
リョウ・サカザキあんたには俺がいるのに
他の男に守らせるわけにはいかない。
〇×で、でも……。
リョウ・サカザキ恋人なんだから、あんたは俺が必ず守る!
〇×……!
リョウ・サカザキ俺と恋人同士だという自覚をちゃんと持て。
それから……って何で顔を赤くしてるんだ?
〇×そ、それは、リョウさんが
恋人とか言うから……。
リョウ・サカザキなっ! 恋人と言っても
そういう役割の話だからな……!
〇×は、はい……。
分かってはいるんですけど……。
リョウ・サカザキまったく……。
リョウ・サカザキ飲み物は俺が取りに行ってやる。
あんたはもう少しここで休んでろ。
〇×は、はい。ありがとうございます。
〇×(潜入捜査のためだって、わかってはいるけど
あんな風に言われたらドキドキしちゃうなあ。)

 
2話

+  ネタバレ注意
リョウ・サカザキさて、そろそろ行くか。
〇×(主人公)はい。
リョウ・サカザキところで……さっきの話ではないが
俺達はちゃんと恋人同士に見えているだろうか?
リョウ・サカザキエスコートと言ってもあまり経験がなくてな。
どうすればいいのか、いまいちわからん。
リョウ・サカザキしかし、恋人同士ではないとばれて
犯人から怪しまれるわけにはいかんしな……。
〇×たしかに、私たちのことを犯人に気づかれたら
計画が台無しになってしまうかもしれませんね。
リョウ・サカザキああ、だから失敗するわけにはいかない。
リョウ・サカザキ〇、俺はちゃんと
あんたのパートナーとして振る舞えているか?
〇×そ、そうですね……。
私もこういった経験はあまりなくて……。
〇×あ、手を繋いだらそれっぽく見えませんかね。
リョウ・サカザキなるほど、いい考えだ。
ん……? だがそれだとグラスが持てなくないか?
リョウ・サカザキそれに指が絡まっていては
何かあった時にすぐに動けんかもしれん。
〇×確かに……。
すみません。手を繋ぐのは、なしですね。
リョウ・サカザキ残念だが、そのようだ。
〇×(え、それって……?)

 

残念って、どういう意味ですか?
〇×残念って、どういう意味ですか?
リョウ・サカザキそ、それは……! こ、恋人らしい
振る舞いが分からず残念だと言う意味だ!
〇×あ、そ、そうですよね。

 

やっぱり、手を繋ぎますか?
〇×やっぱり、手を繋ぎますか?
リョウ・サカザキい、いや、必要ない。
他の方法を考えよう。
〇×そうですね。

 

私もです
〇×私もです。
リョウ・サカザキえっ……?
〇×(あ、つい本音が……。)
〇×な、なんでもないです。
リョウ・サカザキそ、そうか……?

 

〇×えっと、それじゃあ
どうしましょうか……。
〇×このまま並んで歩くだけでも
私は大丈夫だとは思いますが……。
ロバート・ガルシアなんや、なんや、ふたりとも!
それじゃあ付き合いたての小学生やないかい。
リョウ・サカザキむ……。
〇×あ、ロバートさん。
ロバート・ガルシアったく、さっきから黙って見とったら
ふたりとも、全然なっとらんわ。
リョウ・サカザキ俺のエスコートに何か問題でもあるのか?
ロバート・ガルシア大ありや! もっと恋人らしくせな、
演技やってバレてまうで?
リョウ・サカザキ恋人らしくしろと言われてもな……。
漠然としすぎて、俺にはさっぱりわからん。
ロバート・ガルシア安心せい! 約束通りこのロバート様が
ちゃんとサポートしたるわ。
ロバート・ガルシアそうやな、まずは腕を組んでみよか!
〇×えっと……こうですか?
リョウ・サカザキなるほど、これならグラスも持てそうだ。
ロバート・ガルシアうーん。なんかちゃうなあ。
きこちないと言うか……。
ロバート・ガルシアもっとこう、仲のいい恋人らしくやな~。
〇×え、これでもまだダメなんですか?
リョウ・サカザキこれ以上どうしろと言うんだ。
ロバート・ガルシアちゃうねん、それだけじゃ何か足りんのや。
恋のトキメキっちゅーか、なんちゅーか……。
リョウ・サカザキ……?
〇×(どうすればリョウさんと
恋人同士に見えるんだろう?)
アンディ・ボガードロバート、少しいいかい?
ロバート・ガルシアああ、わかった。
すまんな、ちょっと行ってくるわ。
ロバート・ガルシアとりあえず、もうちょっと密着しい!
そうすれば少しはらしく見えるはずや!
〇×(って、そんな――!?)
リョウ・サカザキ密着……。
〇×ど、どうしましょうか……。
リョウ・サカザキとりあえずそれしか方法がないのなら
お互いに体を近づけるしかあるまい。
リョウ・サカザキ〇、とりあえずもう少しくっついてみてくれ。
〇、はい……。それじゃあ、失礼します。
リョウ・サカザキ……。
〇×(わっ……。)
〇×(さっきよりもリョウさんとの距離が縮まって
何だか恥ずかしい……。)
〇×(でも、本物の恋人同士ならこのくらい普通なんだろうな。)
〇×ど、どうでしょうか?
リョウ・サカザキああ。少々歩きにくいが
これも捜査のためなら仕方ない。
〇×よかった。じゃあ、このまま捜査を続けましょうか。
リョウ・サカザキそうだな。
テリー・ボガードお、ふたりともいい感じじゃないか。
本物の恋人同士みたいだぞ。
〇×テ、テリーさん!
テリー・ボガードリョウもしっかり×をエスコート
できているみたいだな。
リョウ・サカザキ当たり前だ。
やるからには中途半端にはできんからな。
テリー・ボガードははは、その調子で頼むぜ!
〇×(よかった、ちゃんと他の人にも
恋人同士に見えてるみたいで。)
〇×(そう思うと少し照れちゃうなあ。でも……。)
〇×テリーさんからもお墨付きをいただきましたし
これで怪しまれることもなさそうですね。
リョウ・サカザキそうだな。これでようやく本腰を入れられる。
リョウ・サカザキそれじゃあ行くぞ。
早く犯人を見つけよう。
〇×はい!

 

3話

+  ネタバレ注意
〇×(テリーさんの活躍もあって、
事件は無事に解決できた。)
〇×みなさん、本当にお疲れさまでした。
ナギさすぺんすどらまみたいで僕は楽しかったよ。
ビリー・カーンまったく、一時はどうなることかと思ったぜ。
テリー・ボガードビリーの助言のおかげで助かった。俺ひとりじゃあ、
パーティー会場がぶっ飛んでいたかもな。
アンディ・ボガードもう、兄さん。冗談でもそんなこと……。
ロバート・ガルシアまあまあ、せっかく事件も解決したんや!
パーッと盛り上がろうやないか!
〇×(みなさんが無事で本当に良かった。
もうこんな事件なければいいけど……。)
〇×(そうだ。リョウさんにエスコートしてもらった
お礼を言わなくっちゃ。)
〇×(って、あれ?
リョウさん、どこに行ったんだろう?)
〇×(ソファで休んでるのかもしれない。
ちょっと見て来よう。)
〇×……。
〇×(ソファのところにはいなかったな。
リョウさん、一体どこに行ったんだろう?)
〇×(この人混みの中を動き回っても
探し出せるかわからないなあ。)
〇×……。
〇×(もしかしたら、みんなのところにいるのかもしれない。
さっきの場所に戻ってみよう。)
〇×(え、みんな踊り始めて……?)
〇×(わあ! すごくキレイにステップ踏んでるなあ。
まるで映画のワンシーンみたい。)
〇×(……今あちこち移動したら、踊っている人の
邪魔になっちゃうよね。)
〇×(みんなのところに戻るのも難しそう。
仕方ない、終わるまでここで――)
パーティー客の男性お嬢さん、踊っていただけますか?
〇×え!? わ、私ですか?
パーティー客の男性はい。おひとりなら一曲いかがですか?
〇×ご、ごめんなさい。人を探しているので……。
〇×(……びっくりした。)
〇×(こんな場所で踊るなんて、ほとんど経験ないし
その上知らない人となんて……。)
〇×(それに、どうせ踊るなら……。)
???お嬢さん、おひとりですか?
〇×すみません、人を探して――って、え!?
〇×リョ、リョウさん?
リョウ・サカザキ悪い、驚かせたようだな。
ロバートに言われた通りに声をかけたんだが……。
〇×ち、違うんです。
ちょうどリョウさんを探していて、それで……。
リョウ・サカザキ俺を? 何か用でもあったのか?
〇×今日エスコートをしてもらった
お礼を伝えたかったんです。
〇×……改めて、今日はありがとうございました。
リョウ・サカザキそれなら、俺も礼を言わないとな。
あんたが協力してくれたおかげで犯人の目星もついた。
リョウ・サカザキうまくエスコートできなかったかもしれんが
俺も、いい経験をさせてもらったよ。
〇×私こそ、貴重な経験をさせていただきました。
リョウ・サカザキそれにしても、自分がこんなパーティーに
参加する日が来るとは驚きだ。
〇×私もこんなきらびやかなパーティーに
自分がいるなんて、まだ不思議な気分です。
〇×踊ることはできませんが
まるで、シンデレラの舞踏会にいるような気持ちです。
リョウ・サカザキああ……。
俺も踊ったことなどはないが……。
〇×……?
リョウ・サカザキこんな機会、もう二度とないかもしれないな……。
だから――
リョウ・サカザキ〇、一緒に踊ってくれないか?
〇×えっ……!?
リョウ・サカザキ……やはり俺の性に合わないな。
リョウ・サカザキロバートにあんたを誘ってみろと言われたんだが
……やはり、やめておくか。
リョウ・サカザキすまん、今のは忘れてくれ。
〇×ま、待ってください。
〇×あの……私もあまり上手ではないですが
リョウさんさえよければ、一緒に踊ってください。
リョウ・サカザキ……!
いいのか?
〇×もちろんです。
リョウ・サカザキそれなら、早速あっちで踊るか。
リョウ・サカザキそうだ。ロバートにまずはこれを言えと
言われていたな。

 
宵だけは踊らせて
 

リョウ・サカザキコホン……。
……お手をどうぞ、お嬢さん。
〇×(リョウさん、少し震えてる……。)
〇×(こんなに緊張してるのに私をダンスに
誘ってくれたんだ……うれしいな。)
〇×ふふ、はい!
リョウ・サカザキ……しかし、どのように踊ればいいのか
さっぱりわからんな。
〇×周りで踊っている人たちの踊りを
参考にしてみましょうか。
リョウ・サカザキふむ……。まずはこうやって
俺があんたの腰を支えればいいのか?
〇×は、はい……。
それで大丈夫だと思います。
〇×(さっきエスコートしてもらった時よりも
距離が近くて……なんだか照れちゃうなあ。)
リョウ・サカザキこのまま足をリズムに合わせて動かすようだな。
……さて、あんたも準備はいいか?
〇×あ、はい……きゃっ!
リョウ・サカザキ……っと!
大丈夫か?
〇×は、はい。ありがとうございます。
リョウ・サカザキまったく、気を付け……うわっ!
〇×きゃっ!?
〇×(あ……リョウさんの顔が近づいて……。)
リョウ・サカザキす、すまん!
〇×い、いえ! こちらこそ……。
リョウ・サカザキはは、やはり性に合わないな。
〇×私もダンスがこんなに難しいとは
思っていませんでした。
〇×そう考えると、すぐに踊れたシンデレラって
実はすごいのかもしれませんね。
リョウ・サカザキそうだな。それに、一目でシンデレラを
誘えた王子の行動力も流石のものだ。
リョウ・サカザキ……せっかくの舞踏会だが、
俺は王子って柄じゃない。
リョウ・サカザキだが、今夜だけは……。
〇×リョウさん……?
リョウ・サカザキ俺たちは、俺たちのペースで踊ることにしよう。
〇×……!
はい。私も、そうしたいです。
リョウ・サカザキどうせ踊るんだ。ちまちまステップを踏むよりも
もっと大きく動いた方が鍛錬にもなりそうだな。
〇×わわっ、でもそれじゃあ
私がついていけませんよ!
リョウ・サカザキ安心しろ、俺がきっちり支えておいてやる。
だから、〇も俺に身を任せてくれ。
〇×は、はい……!
〇×(ふたりとも不慣れなステップだし
作法もきっとメチャクチャなんだろうけど――)
〇×(こんな風にリョウさんと踊っていると
本当にシンデレラになったような気分だな……。)

家族のような存在 Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
2話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 

3話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 
家族のような存在

 
スペシャル

+  ネタバレ注意

SR Edit

極限流の力 Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意


 
2話

+  ネタバレ注意


 


無敵の龍 Edit

カード情報
1話

+  ネタバレ注意


 
2話

+  ネタバレ注意


 


温泉合宿 Edit

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1話

+  ネタバレ注意
リョウ・サカザキふう……。
良い湯だ。
リョウ・サカザキ山も海も備えた町だと、
修行にも精が出るな。
リョウ・サカザキしかし――
リョウ・サカザキ(〇は、大丈夫だったんだろうか。)
リョウ・サカザキ(昼間、修行場に行くまでに
急な坂で転びかけたとロバートに聞いた。)
リョウ・サカザキ(俺は走り込みがてら、
先に進んでしまっていたが……。)
リョウ・サカザキ(俺たち格闘家はまだしも、慣れていない女性を
連れて行くのはやはりやめるべきだったか。)
リョウ・サカザキ(いや、しかし……修行を支えたいという
あいつの努力も意思も捨て置けん。)
リョウ・サカザキいかん、考え事をしていると
のぼせてしまうな……。
リョウ・サカザキふぅ……。
リョウ・サカザキあとで、〇に具合はどうか聞いてみることにしよう。

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)あ、リョウさん!
リョウ・サカザキ〇!?
ど、どうしたんだこんなところで。
〇×お風呂あがりに、
少しここで涼んでいこうかと思ったんです。
リョウ・サカザキああ……そうか、
湯冷めしないように気を付けろよ。
〇×はい、すぐ戻ろうと思います。
リョウさんもおやすみなさい!
リョウ・サカザキあ、ああ……おやすみ。
リョウ・サカザキ……と、つい戻ってきてしまったが……。
リョウ・サカザキ(いや、俺は〇に
足の具合を聞こうと思ったというのに……!)
リョウ・サカザキ(見慣れない湯上りの姿に
つい戸惑ってしまった……。)
リョウ・サカザキ……っ。
リョウ・サカザキ〇!
ちょっといいか。
〇×あれ、忘れものですか?
リョウ・サカザキいや、違う。その……昼間足を挫きかけていたと
ロバートに聞いてな。
リョウ・サカザキ平気だったか?
足は痛まないか?
〇×あっ、もう大丈夫です……!
むしろ足手まといになってすみません。
〇×もっと鍛えます!
リョウ・サカザキいや、あんたの努力は充分に
俺たちに伝わっている。
リョウ・サカザキあんたが無事なら、それで良いんだ。
〇×リョウさん……ありがとうございます。
心配してくれたんですね。
リョウ・サカザキ心配するに決まっている!
むしろ……俺があんたの一番傍にいるべきだった。
リョウ・サカザキあんたは、俺の大事な……。
〇×……!
リョウ・サカザキいや、ええと……。
リョウ・サカザキ……コホン。
〇、よかったら……俺の部屋に来ないか?
リョウ・サカザキ昼間は傍にいられなかった分、
今少しだけあんたと共に過ごしたいんだ。

 


夜デート Edit

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1話

+  ネタバレ注意
リョウ・サカザキ〇、用意はできたか?
〇×(主人公)あっ――すみません、
お待たせしてしまって……!
リョウ・サカザキいや、慌てることはない。
すまないな、急かすつもりはなかったんだが。
リョウ・サカザキ女性は色々と準備があるものだろう?
ゆっくりで構わない。
〇×ありがとうございます……。
〇×(リョウさん、落ち着いてるせいか、
すごく大人っぽい……スーツも似合ってる。)
〇×(どうしよう、なんだか緊張してきちゃった……。)
リョウ・サカザキ……〇?
さっきから口数が少ないようだが、どうかしたか?
リョウ・サカザキもしかして、今夜の食事……気が乗らないか?
〇×い、いえ、そんな! 違います!
今夜のこと、ずっと楽しみにしてましたから!
〇×ただ、リョウさんと一緒だと思うと、
緊張してしまって……。
リョウ・サカザキ緊張……? 俺と出かけることに、か?
〇×だって、リョウさんすごく素敵だから……。
リョウ・サカザキ……っ。
〇×リョウさん?
リョウ・サカザキあ……す、すまない。
〇が可愛らしいことを言うものだから、つい……。
〇×か、かわい……!?
リョウ・サカザキあ、いや……コホン。しかし、食事を楽しむのに、
緊張したままというのもよくないな。
リョウ・サカザキ〇。少し、付き合ってくれるか?

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×ここ、素敵な庭ですね。
リョウ・サカザキこの料亭は料理も人気だが、庭園も評判なんだ。
手入れがよく行き届いていて、雰囲気もいいと。
〇×本当にそう思います。
歩いてると、和やかな気分になってきました。
リョウ・サカザキ……よかった。
どうやら、緊張がほぐれてきたみたいだな。
〇×あ……は。すみません、
気を遣ってもらっちゃって……。
リョウ・サカザキなに、これくらい大したことじゃない。
リョウ・サカザキそれに……その。
大切な相手を気遣うのは、当然のことだろう……?
〇×リョウさん……。
リョウ・サカザキ――こ、こら。
そんなにこっちを見るな。
リョウ・サカザキ〇に見つめられると、
今度は、俺の方が緊張してきてしまう……。
〇×ふふ……じゃあ、リョウさんも落ち着くまで、
もう少し散歩しましょうか。
リョウ・サカザキしかし、疲れてきてはいないか?
そろそろ腹も減ってくるだろう。
〇×大丈夫です。それに……。
大切な人を気遣うのは、当然でしょう?
リョウ・サカザキ……っ!
リョウ・サカザキま、参ったな……。
しかし、そう言ってくれるなら――
リョウ・サカザキ……〇。もう少し、
このままふたりきりでいさせてくれ……。

 


KOFG学園 Edit

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1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)(ふう……流石にクラス全員分のノートとなると、重いなあ。
でも、今日は日直だし、私が職員室まで運ばないと。)
〇×(うーん……足元がよく見えなくて、階段が降りづらいな……。)
〇×あっ! 足が――
???危ない!
〇×(あ、危なかった……階段を踏み外しかけるなんて。
助けてもらえなかったら、今頃――)
???大丈夫だったか?
〇×は、はい。ありがとうございま――
〇×(わっ……私、男の人の胸に……!)
〇×す、す、すみません!
???……! あ、ああ……気にすることはない。
???俺も、とっさのこととはいえ、
女子を無遠慮に抱き寄せてしまうとは……。
???ゴホン! ……怪我はなかったか?
足を捻ったりはしていないか。
〇×はい、なんともないです。
――えっと……。
リョウ・サカザキ3年のリョウ・サカザキだ。
何事もなくて、よかった。
〇×リョウ先輩、ですね。本当にありがとうございます。
私、2年の〇×です。
リョウ・サカザキ〇か。礼には及ばない。
リョウ・サカザキしかし、あんたが運んでいたノートが散らばってしまったな。
階段の下にまで……すまないことをした。
リョウ・サカザキもう少し早く気づいて呼び止めていれば、
こうならずに済んだだろう。俺の至らなさだ。
リョウ・サカザキ拾ってくる。ここで待っていてくれ。
〇×いえ、落としたのは私ですし、
私が拾います!
〇×(リョウ先輩……真面目で、自分に厳しい人みたい。)

 
2話

+  ネタバレ注意
リョウ・サカザキノートはこれで全部だな。
〇×結局手伝ってもらう形になってしまってすみません。
本当に助かりました。
リョウ・サカザキ構わない。しかし……これを全て、
〇一人で運んでいくところだったのか?
〇×はい。私、今日、日直なので……。
リョウ・サカザキそうか。だが女子一人に、この量は重いだろう。
〇×本当はもう一人、日直がいるんですが――
リョウ・サカザキまさか……そいつに全部を押し付けられたのか!?
〇×えっ!? ち、違いますよ!
その子、体調を崩してしまって、早退したので……。
リョウ・サカザキそ、そうだったのか……早とちりをして、すまない。
〇×(リョウ先輩、曲がったことが嫌いそうだなあ。)
リョウ・サカザキなるほどな……しかし、やはり一人で運ぶのは大変だろう。
俺も半分持っていこう。
〇×そんな、悪いですよ。
リョウ・サカザキ遠慮することはない。
さあ、こっちにもう少し寄越してくれ。
〇×(あ……半分って言ってたけど、
先輩が半分以上持ってくれてる。)
リョウ・サカザキそれにしても、〇はえらいな。
任されたことを一人でもこなそうとするのは、感心できる。
リョウ・サカザキだが、人を頼ることも時には必要だ。
無理をして己だけで背負い込めば、悪い結果を招くこともある。
〇×そうですよね……さっきも足元が見えなくて、
階段を踏み外しそうになりましたし。
〇×リョウ先輩にも、ご迷惑をおかけして……。
リョウ・サカザキあ……いや、あんたを責めているわけではないんだ。
リョウ・サカザキ……すまない。つい説教臭くなってしまった。
俺の悪い癖だ……。
〇×いえ、そんなことありません。
リョウ先輩のお話、ためになります。
リョウ・サカザキそ、そうか……?
〇×はい。今後は無理をせずに、人を頼ろうと思います。
リョウ・サカザキああ、それがいいだろう。
リョウ・サカザキもし、頼れそうな相手が見つからない時は……。
俺に声をかけてくれてかまわない。
リョウ・サカザキあんたの力になる。

 


誘いの悪魔 Edit

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1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)(うーん、ウェディングドレスって落ち着かないな……。)
リョウ・サカザキ〇……その、すまない。
まさかこのようなことになるとは……。
〇×え!? そんな、リョウさんが謝ることじゃないですよ……!
〇×(確かに、ブライダル広告の撮影に出演するリョウさんに、
差し入れに来たら――)
〇×(急きょ花嫁役の代役を頼まれるなんて、
想像もしていなくてびっくりしたけど……。)
〇×それに、こんな機会滅多にないですし、
ちょっと嬉しいです。
リョウ・サカザキそうか。brそう言ってくれると助かる。
リョウ・サカザキそれに、その、なんというか、実は……。
俺は、〇が相手になってよかったと思っている。
〇×えっ……?
リョウ・サカザキこの撮影、実は緊張していたんだ。
こんな形でカメラの前に立つのは、あまりないしな……。
リョウ・サカザキだが、〇と一緒なら何とかなる気がする。
あんたが隣にいてくれるのは、心強い。
〇×(リョウさん……そんなふうに言ってもらえると、嬉しいな。)
カメラマン新郎、顔がカタいよー! 肩の力抜いてー!
リョウ・サカザキう、くっ……こ、こうか……?
〇×リョウさん、深呼吸してみてください。
リョウ・サカザキあ、ああ……。
ふーっ――
リョウ・サカザキ――うむ、少し落ち着いてきた。
感謝する、〇。
カメラマンいいねいいねー!
じゃ、イイ感じになってきたところで、そろそろ――
カメラマンキサマには消えてもらうぞ、リョウ!!
リョウ・サカザキ!!
〇×え? 今、なんて――
〇×(って、ええっ!? カメラマンさんの姿が、
いつのまにか悪魔みたいに変わってる!?)
悪魔?ケーケケケ!! もう逃げられんぞ!
キサマの悪運もここまでだぁ!
〇×(あっ! 他のスタッフも同じ姿に!?
か、囲まれてる……!?)
〇×(何これ、夢!?
とにかく、リョウさんと一緒に逃げないと!)
リョウ・サカザキ――迂闊だった。
奴らの手がここまで伸びているとは……。
〇×え……リョウさん?
リョウ・サカザキ〇、下がっていろ。
〇×まさか、戦うつもりなんですか!?
無茶です! あの人たち、人間じゃないですよ!
リョウ・サカザキああ。こいつらは人ならざる者――悪魔だ。
〇×あ、悪魔……?
リョウ・サカザキ悪魔が相手なら、真の力を使わざるを得ない……!
〇×リョウ、さん……!?
リョウ・サカザキいくぞ! はあぁー―ッ!!

 
2話

+  ネタバレ注意
リョウ・サカザキううむ、何匹か取り逃したようだ……。
〇×(す、すごい……あんなにたくさんいた悪魔を、
リョウさんひとりで……。)
〇×(というか、リョウさんの翼、
あの悪魔たちと同じ……?)
リョウ・サカザキ……〇。今まで黙っていて、すまなかった。
リョウ・サカザキ俺は人間ではない。奴らと同じ、悪魔だ。
〇×リョウさんが、悪魔……。
リョウ・サカザキ俺は悪魔でありながら、魔界を裏切った身。
リョウ・サカザキ魔界のみならず人間界をも支配しようと企む、
魔王の強引なやり方に疑問を抱き、反旗を翻した。
リョウ・サカザキそして人間界に留まり、
こちらの世界に攻めてくる悪魔たちと戦ってきた。
〇×じゃあ、リョウさんは私たち人間のために……。
リョウ・サカザキ俺は人間を好ましく思っている。その気持ちは、
あんたと出会ってからより強くなったんだ、〇。
〇×私と?
リョウ・サカザキいつも己に出来ることを懸命につとめ、
常にまっすぐで……俺には、あんたがとても眩しく見える。
リョウ・サカザキ〇が生きるこの世界を守りたい。
いつしか、そう思うようになったんだ。
〇×リョウさん……。
リョウ・サカザキあんたを戦いに巻き込みたくはなかったんだが――
リョウ・サカザキさっき逃げていった奴らが、きっと魔王に報告するだろう。
〇のことも……俺にとって、大事な存在であることも。
リョウ・サカザキこれから先、あんたは狙われることになるかもしれない。
本当にすまない……。
〇×リョウさんが謝ることじゃありませんよ。
リョウ・サカザキ〇……。
リョウ・サカザキあんたに約束しよう。必ず守り抜いてみせる。
たとえ、この身にかえても。
〇×(リョウさんの気持ちは、すごく嬉しい。でも――)
〇×私、守られているだけなんてイヤです……!
リョウ・サカザキ何……?
〇×私に出来ることは少ないかもしれないけれど……。
私も、リョウさんと一緒に戦います!
リョウ・サカザキ……! 〇……。
リョウ・サカザキありがとう。やはり、俺の目に狂いはなかった。
……〇がいてくれてよかった。
リョウ・サカザキ共に人間界を守っていこう、〇!
〇×はい、リョウさん!

 


強さと優しさを Edit

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1話

+  ネタバレ注意

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
2話

+  ネタバレ注意

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
スペシャル

+  ネタバレ注意

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