イベントストーリー /孤高の炎を求めて のバックアップ(No.2)


第1話 Edit

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つーちゃんにゃーん。
八神庵……なんだ、ツァラトゥストラ。じゃれつくな。
今は貴様の相手をしている時間はない。
〇×(主人公)あ、邪魔しちゃダメだよ、つーちゃん。
八神さんは今、新曲を作っているところだからねー。
つーちゃんにゃー……。
〇×ごめんね。
お詫びに、おやつの猫用かつおぶしをあげるから、許してくれる?
つーちゃんみゃあ!
八神庵…………。
〇×……新曲づくり、大変そうですね。
今回はどんな曲を作る予定なんですか?
八神庵……なんでも好きに作っていいと言われている。
〇×なるほど。
お題がないのは、かえって難しそうですね。
〇×……うーん。
それじゃあ、先にテーマを決めるのはどうですか?
八神庵ほう?
〇×桜やクリスマス……卒業とか。
何かしらテーマのある曲って多いじゃないですか。
〇×そうやって、ある程度イメージを先に決めておけば
作りやすいと思うんです。
八神庵フン、悪くない。
……が、まだ足りんな。
八神庵貴様なら、何をテーマにする?
〇×私ですか?
そうですね……。
〇×やっぱり、自分の好きなものをテーマにした歌を
作ってみたいです。
〇×あとは――誰かに贈る曲だとか。
……あ。つーちゃんに贈る歌なんてどうですか?
八神庵…………。
〇×な、なーんて。……ダメですよね。
八神さんのバンド、カッコイイ曲がメインですし……。
八神庵…………。
八神庵ならば、貴様に贈る曲にする。
〇×(…………。)
八神庵何を呆けた顔をしている。
好きなものをテーマにしろと言ったのは貴様だぞ。
〇×え?
〇×す、好きなもの!?
〇×(……って、ビックリした。
好きって多分、目についたものぐらいの意味だよね。)
〇×(確かに私が言い出したことだけど……。
まさか自分自身がテーマになるなんて思わなかったな。)
八神庵……フッ。できあがったら、まず一番に聴かせてやる。
覚悟しておけ。
〇×はい、楽しみに待っていますね!
〇×(八神さん、迷いがなくなってる。
少しでもお手伝いできたのなら、嬉しいな。)
その日の夜――
八神庵……血が、騒ぐ。
八神庵(ここ数日、オロチの血がやけに騒ぐ。
それも日に日に、増していくように……。)
八神庵(血の暴走の予兆か。
だとすれば、あの女ともしばらく距離を置くべきだが……。)
つーちゃんみゃぁ……。
八神庵……なんだ、その顔は。
心配など無用だ。そこで寝ていろ。
つーちゃんにゃあ。
八神庵……フッ。
八神庵(まあいい。もう少し様子を見るとしよう……。)
八神庵……俺も、焼きが回ったものだ。

第2話 Edit

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翌日――
〇×(今日のつーちゃんのおやぐ
久しぶりに猫用にぼしにしてみようかな。)
〇×(うーん、でもおやつのあげすぎは良くないっていうし……。)
ナギやあ、×。
おでかけかい?
〇×あ、ナギさん、こんにちは!
はい、これから八神さんのところへ向かう予定です。
ナギそうなんだね。
……ところで×、最近何か変わったことはない?
〇×変わったことですか? 特にはないですけど。
ナギそっか。
ならいいんだけど……。
〇×えっと……何かあったんですか?
ナギうん。……実はね、近頃『気』が乱れているみたいなんだ。
ナギほんのごくわずかなのだけれど……。
どこからか、邪悪な気が発生しているようでね。
〇×邪悪な気?
それってまさか、ケガレとか……?
ナギうーん……。
あるいはもしかしたら、オロチが……。
〇×オロチ?
ナギ……いや、そんなはずないか。
なんでもないよ。
ナギただ×も気をつけて。
困ったことがあったら、いつでも僕を頼ってくれていいからね。
〇×わかりました。気にしておきます。
〇×(邪悪な気……前はナギさんがそれを操っていたけど、
今回は何か別の理由で発生しているのかな。)
〇×(悪いことが起きなければいいけど……。)
草薙京ん? どっか出かけんのか、マネージャー。
〇×あ、京さん。
はい、これからつーちゃんに会いに行くんです。
草薙京つーちゃん?
……ああ、八神の猫だっけか。
草薙京……なぁ。
あんた、八神に変なこととかされてねぇか?
〇×八神さんにですか? いえ、特にはないですけど。
草薙京……なら良いんだけどよ。
草薙京ま、なんかあったらいつでも言えよ。
八神の扱いなら慣れてっから。
〇×は、はい。

第3話 Edit

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八神庵来たか、入れ。
〇×はい、お邪魔します。
つーちゃんにゃあ!
〇×つーちゃんもこんにちは。
お出迎えしてくれて、ありがとうね。
八神庵……俺は曲を作る。
猫の相手は任せたぞ。
〇×わかりました。
八神庵ところで……今、道場に奴はいるのか。
〇×奴? ……ああ、京さんですね。
はい、先ほど見送って頂いたので、いると思いますよ。
八神庵ほう。京は今ひとりか。
〇×あ、いえ。
たぶん大門さんもいると思いますけど。
八神庵……そうか。
〇×(今のって……。
もしかして、また京さんと戦いに行こうとしたのかな。)
〇×(八神さんらしいといえばらしいけど……。
うーん、もう少し仲良くするのは難しいのかな。)
〇×あの……八神さん。前から気になっていたんですけど。
八神庵なんだ。
〇×京さんとはどうしても殺し合わなきゃいけないんですか?
八神庵……なんだと。
〇×あ、いえ。ただ、私はお二人とも大好きなので
戦わずにすめば良いなと……。
八神庵…………。
八神庵……そんな日は永遠に来ない。
この手で京を殺すことだけが俺の宿願だ。
八神庵奴と共に歩む道があるとしたら
それは、血塗られた戦いの道以外あり得ない。
〇×そ、そうですよね……。
〇×(いけない。つい踏み込み過ぎちゃった。)
〇×(八神さんには八神さんの事情があるんだし……。
余計な口きいちゃったかな……。)
八神庵…………。
〇×(ええっと、なにか別の話題は……あ!)
〇×そうだ、今日ナギさんにもお会いしたんですよ。
ただ、少し気になることを聞いたと言いますか……。
〇×なんでもナギさんが言うには、
ここ最近気が乱れているみたいなんです。
八神庵気……だと。
八神庵気が乱れてるとは、どういうことだ。
説明しろ。
〇×(えっ? 八神さん、怖い顔をしてる……?)
〇×は、はい。ナギさんが言うには、どこからか少しずつ
邪悪な気が発生しているということみたいなんですけど……。
八神庵…………。
八神庵他には。
奴は何か言っていなかったか。
〇×他ですか? あとは……。
確か、オロチがどうとか……。
八神庵……クソッ!
気のせいではなかったか!
〇×あの、八神さん? どうかしたんですか?
八神庵……女。
〇×は、はい。
八神庵今すぐ、道場へ帰れ。
〇×…………え?
八神庵俺はここを離れる。
猫の面倒は貴様が見ておけ。
〇×八神さん……?
急にどうしたんですか?
〇×(急に荷物をまとめ始めてる……。
突然どうして?)
八神庵ここの鍵は開けておけ。どうせ盗まれるようなものもない。
〇×ま、待ってください――
八神さん!
八神庵触るなっ!
〇×
〇×(今、手が触れた一瞬だけ、嫌な気配がしたような……?)
八神庵…………。
八神庵……もう、ここには来るな。
〇×八神さん!
待っ――
〇×……どうなってるの?

第4話 Edit

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八神庵(腑抜けていた……! 近頃やけに血が騒ぐとは思っていたが
やはり血の暴走の予兆だったか!)
八神庵(しかし、何故だ。今になって――)
〇×他ですか? あとは……。
確か、オロチがどうとか……。
八神庵オロチの封印に異常が起きたとでもいうのか。
八神庵いや、あれは神楽が護っているはず。
八神庵だが、この気配……。
そうではなければ説明が……。
八神庵……まさか、奴らが?
八神庵……グゥッ! 血が……焼ける……!
八神庵(尋常ではない熱……普段の比ではないということか……!)
八神庵忌まわしき血め。
だがそう易々と屈する俺ではないぞ……!
八神庵(ともかく今は……あの女と距離を取らねば。
己を失い、あの女を傷つけるなど……。)
八神庵(たとえ、もう正気に戻ることがなかったとしても
それだけは……!)
八神庵……オオ……ウオオ……グオオオオッ!!
〇×(八神さん、突然どうしたんだろう……。
もう、ここには来るな……って。)
〇×(私が余計なことを言ったから?
それとも別の理由が……?)
つーちゃん……にゃぁ。
〇×…………。
草薙京おう、マネージャー。帰ったか。
今日の飯は……って、なんだその猫?
〇×……京さん。
あの、私……。
草薙京……まさか、八神に何かされたのか?
〇×いえ。違うんです。
でも……私、どうしたらいいのかわからなくて……。
草薙京……とにかく、中に入れ。
話はそこで聞く。
同時刻、路地裏――
K'……?
八神庵…………。
K'……チッ、避けて帰るか。
八神庵……オオ……。
K'……なんだ?
八神庵……グッ、ウオオオオ……ッ!!
K'テメェ、まさか……暴走してんのか?
〇×――それから急に、八神さんが出て行ってしまって。
もう、ここには来るなと……。
草薙京で、猫を連れて帰ってきたってわけか。
〇×はい……。
草薙京……んー、八神の野郎が意味不明なのはいつものことだけどよ。
いまいち状況が掴めねえな。
草薙京なぁ、八神が出て行った原因に心当たりはあんのか?
〇×(出て行った原因……確信はない、けど。)
〇×わかりません。ほとんど世間話しかしていなくて……。
ただ、もしかしたら……。
草薙京ん?
〇×私、つい言ってしまったんです。
八神さんと京さんが、殺し合わずにすめばいいのにって……。
草薙京それは……。
草薙京まぁ……無理だろうな。
〇×京さんも、そう思うんですか?
草薙京あー……。
その辺、説明が難しいんだよなぁ。
草薙京確かに、八神のヤツとは色々な因縁がある。
草薙京話し出すと長くなるから省くが……。
それこそオレたちが生まれる前から色々とな。
草薙京けどま、んなモン関係ねぇんだよ。
〇×関係ない?

第5話 Edit

+  ネタバレ注意
草薙京オレと八神が戦うのは、理屈じゃねぇんだ。
草薙京八神はオレを殺してぇし
オレはそんな八神をぶん殴ってやりてぇ。
草薙京だから戦う。それだけだ。
〇×(殺したいから命を狙って……狙われたから戦う。
そう言われれば、シンプルなのかもしれないけれど……。)
〇×……私には、少し難しいです。
草薙京だろうな。
草薙京あと、原因はそれじゃねえと思うぜ。
〇×そう、でしょうか……?
草薙京わかんねぇけど、八神の気まぐれじゃねえの?
しばらくしたらまた現れんだろ。ほっとけ。
〇×(京さんはそう言うけれど……。
でも、あんな八神さんを放っておいていいの……?)
〇×ま、待ってください――八神さん!
八神庵触るなっ!
〇×
〇×(今、手が触れた一瞬だけ、嫌な気配がしたような……?)
〇×(あの気配には覚えがある。
前に、八神さんが暴走した時とすごく似ていた……。)
〇×(理由はわからない。
でも、もし八神さんが、私のせいで暴走しているとしたら……。)
〇×あの、京さん――
草薙京っと、悪い。
オレのスマホだ。
草薙京誰だよ、こんな時に……。
って、マキシマ?
〇×マキシマさん?
草薙京どうした。マキシマ。
草薙京……はあ? 八神が……って、またかよ!
草薙京おう。――なるほどな。
で、K'は?
草薙京……わかった。そこに行けばいいんだな。
すぐ行く。
〇×どうしたんですか?
草薙京ああ……。
どうも、八神が暴走してんのをK'が見かけたらしい。
〇×(八神さん、やっぱり暴走しているんだ……!)
草薙京K'が後を追ってっけど、一般人に危害が及ぶ前に
戦えるヤツをよこせだってよ。
草薙京マキシマは事情があって動けないみてぇだから、
ちょっくら助っ人に行ってくるわ。
草薙京つーことで、あんたはここで待ってな。
すぐ片付けてくっからよ。
〇×あの……京さん。
草薙京ん?
〇×私も……連れて行ってもらえませんか。

第6話 Edit

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第7話 Edit

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第8話 Edit

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第9話 Edit

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第10話 Edit

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