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| | ネタバレ注意
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〇×(主人公) | (ふう……あとはフライパンを洗わなくちゃ。) |
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リョウ・サカザキ | 〇、忙しいところ悪いが、ちょっといいか? |
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〇× | え? はい。大丈夫ですけど、どうしたんですか? |
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リョウ・サカザキ | いや、ちょっと頼みがあるんだが……。 |
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〇× | 頼み? ……あ、もしかして、おなか減ってきちゃいました? |
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〇× | 今、何か出しますね。残り物でもよければ すぐ用意できるので、ちょっと待っててください。 |
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リョウ・サカザキ | い、いや、そうじゃないんだ。腹は減ってない。 |
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〇× | それじゃあ……もしかして、 トレーニングでどこかケガしちゃったとかですか? |
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リョウ・サカザキ | いや、違う。どこもケガはしていない。 気を遣ってもらって悪いな。 |
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〇× | いえ、私は構いませんけど……。 何かお困りごとですか? |
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リョウ・サカザキ | いや、まあ『困ってる』と言えば、 そうなのかもしれないんだが……。 |
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〇× | (リョウさんどうしたんだろう? なんだか、ちょっと話しづらそうな感じだな……。) |
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〇× | ごめんなさい。まだ洗い物が残ってて……。 洗いながらでよければ、ゆっくりお話聞きますね。 |
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リョウ・サカザキ | ああ、仕事中だっていうのに、手間を取らせてすまない。 |
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〇× | いいえ、そんな事は……。 それに私、リョウさんとお話しするの好きですから。 |
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リョウ・サカザキ | そうなのか? 俺はあまり喋る方じゃないってのに。 |
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〇× | 確かにリョウさんは口数が多い方ではないですけど、 私の知らないことを知っていて、話してて楽しいです。 |
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リョウ・サカザキ | 本当か? はは、なんだか照れるな……。 |
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〇× | (あ、笑ってくれた。 少し、話しを切り出しやすい雰囲気になったかなあ……。) |
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リョウ・サカザキ | ええと、〇に頼みってのはだな……。 仕事が一段落したら、俺の部屋に来てほしいんだ。 |
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〇× | え? リョウさんのお部屋に? ええ、伺えますけど、どうかしたんですか――? |
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〇× | (……洗い物してて、いなくなったの気付かなかった。) |
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〇× | (部屋に来てほしい事情は分からないけど、 洗い物が終わったら、行ってみよう。) |
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リョウ・サカザキ | 〇、わざわざ来てもらって悪かったな。 入ってくれ。 |
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〇× | (部屋の中、リョウさんらしい雰囲気だなあ……。) |
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リョウ・サカザキ | そこに座ってくれ。楽にしてくれていいからな。 |
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リョウ・サカザキ | 今、お茶を入れるから待っていてくれ。 |
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〇× | あ、あの、 どうして私をリョウさんの部屋に呼んだんですか……? |
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リョウ・サカザキ | ああ……少し話しにくくてな。 部屋でなら、落ち着いて話せると思ったんだ。 |
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リョウ・サカザキ | 〇は、仕事中だったってのに、 呼び出してしまって、本当にすまない。 |
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〇× | 謝らないでください。 私はちゃんと聞きますから、焦らず話してくださいね。 |
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リョウ・サカザキ | ありがとう。そう言ってもらえて助かる。 |
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〇× | いえ、こちらこそ、リョウさんにはお世話になってますから。 お話を聞くくらい、なんてことないです。 |
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〇× | (どんな話かは分からないけど、もし何か悩みとかなら、 力になってあげたいもんね。) |
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リョウ・サカザキ | ありがとう。……じゃあ、話をさせてもらう。 |
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リョウ・サカザキ | その、実はだな。 〇に……つ、つ―― |
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リョウ・サカザキ | ああ。 〇に、付き合ってほしいんだ。 |
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