地名の由来 のバックアップ(No.4)


地名の由来 Edit

作中に登場する地名は一部例外を除き星系・惑星レベルのもの。
星系ごとに大まかに由来となる分野が分かれている傾向がある。

ソル星系:太陽系の惑星の名前
αケンタウリ星系:世界各地の古代文明に関する名前。OLYはギリシャ神話、AGSはインド神話が多い
イザナギ星系:MSA領はキリスト教用語、IZN領は日本神話の用語
セレスタイト星系:宝石・鉱物の名前
ロゼッタ星系:MGL領は古代遺跡に関する名前、BRR領はドイツ語での命名


ソル星系 Edit

 

太陽系そのものであることもあり、我々の知る太陽系の各惑星の名前である。

 

ソル星系(Sol) Edit

ラテン語で「太陽」を意味する sol より。
英語でも「ソーラーパネル」などの solar の由来となった語彙である。

アース(Earth) Edit

英語で地球を意味する Earth より。

マーズ(Mars) Edit

英語で火星を意味する Mars より。遡ればローマ神話の戦の神「マールス Mars」に由来する。
火星の赤く燃えるように輝く姿が戦火を連想させるため「戦の神」の名がつけられている。
勇敢な戦士として描かれるマルスは古代ローマでは男性の理想像として親しまれ、「マルクス」「マルティヌス」「マリウス」など様々な男子名の派生元にもなっている。形容詞の martial は「戦の」を意味し、軍隊式格闘術を martial arts と呼ぶのもここからきている。

ジュピター(Jupiter) Edit

英語で木星を意味する Jupiter より。こちらもローマ神話の主神「ユーピテル Jupiter」に由来。
ギリシャ神話のゼウスと同一視される「最高位の神」で、数々の神話を有する。火星同様、肉眼で視認可能なために古代から知られた星である。

スターゲート要塞(Star Gate) Edit

英語で「星の門」を意味する。同名のSF作品は多数存在。太陽系を出る唯一の出口という立地からと考えられる。


αケンタウリ星系 Edit

各地の古代文明にまつわる名前が多い。

 

αケンタウリ星系 (Alpha Centauri) Edit

太陽系から最も近い恒星として知られる星。ケンタウルス座のα(=第一)の星であることから(現実にも)こう呼ばれる。
Centauri は Centaurus の変化形で「ケンタウルス(座)の」を意味する。

ゲートキーパー(Gatekeeper) Edit

「門番」を意味する英語。αケンタウリ星系各地から太陽系に至る道を塞ぐような立地条件からか。

エッダ(Edda) Edit

北欧神話に関する本の総称。もとはアイスランドの詩人スノッリが若手詩人の教育のために書いた「詩の教科書」である。
当時の北欧において「詩」と「神話」は切り離せないものであったため、同時に「神話の教科書」「神話を題材にした詩の教本」でもある。
現在ではこの本なしに北欧神話の研究はできないというほどに貴重な神話の資料となっており、同種の本もエッダと総称されるようになった。

イリアス(Ilias) Edit

・古代ギリシアの叙事詩『イーリアス』より。
都市「イーリオス」が戦争により陥落する話であり、この「イーリオス」の異名こそが「トロイの木馬」で有名な「トロイ(トロイア)」である。この戦争の末、都市「イーリオス」は紆余曲折を経て「一夜にして陥落した」とされる。意味深な命名である。
後述のオデュッセイアと並び「古代ギリシア文学の二大巨頭」のような扱いである。
余談かつ邪推ながら、この話には「パリス(幼名をアレクサンドロスという)」「ヘクター」「カサンドラ」などの人物が登場する。

オデュッセイア(Odysseia) Edit

・古代ギリシアの叙事詩。ざっくり言うと『イーリアス』の続編。作者も『イーリアス』同様ホメロスとされるが異説あり。
古典ギリシャ文学の二大巨頭でもあり代表的な冒険譚であるため、英語のOdyssey(オデッセイ) を始め各言語で「壮大な冒険物語」を意味する普通名詞になっている。

ヴェーダ(Veda) Edit

・古代インドの宗教書。ヒンドゥー教およびバラモン教の聖典。
"वेद"(veda)そのものはサンスクリット語で「知識」を意味する。

アガスティア(Agastya) Edit

・古代インドの伝説上の聖者(リシ)の一人。運命を予言するという「アガスティアの葉」を残しているといわれる。

アプサラス(Apsalus) Edit

・インド神話の女の水精。個人名ではなく「ニンフ」「妖精」のように種族名。
アガスティアも間接的にではあるがアプサラスの一人から生まれた。

ガンダルヴァ(Gandharva) Edit

・ヒンドゥー教の神。神に仕え音楽を奏でる楽団で、楽団ゆえに複数から成る。アプサラスの夫。
インド文化では「姿が変わり惑わすもの」の代名詞でもあり、魔術師をガンダルヴァに例えるという。

ニルヴァーナ(Nirvana) Edit

・サンスクリット語で『涅槃』『悟りの境地』を意味する。
その中身について説明すると一冊の本ですら収まらないので割愛。

カリヨン(Carillon) Edit

・フランス語で「組鐘」、いわゆる演奏用の鐘。複数の鐘が組み合わさり、曲を演奏できる。
教会にあることも多いが、市庁舎や大学などに設置されていることもある。
この惑星名、命名経緯が謎である。宗教用語と言えなくもないが、それならむしろMSA領辺りにありそうな気がする。

シルクロード(Silkroad) Edit

・「絹の道」を意味する英語。中国と地中海世界(ヨーロッパ)との間の交易路を指す言葉。
中国から欧州へ特産品の絹を運ぶ道だったことからこう呼ばれる。
アルマゲスト星図においてもアジア(風の国家)とヨーロッパ(風の国家)の結節点にある要塞ゆえのネーミングだろう。

オリンピア(Olympia) Edit

・古代ギリシャの都市。オリンピックの語源となった「オリュンピア大祭」の開催地として知られる。
古代ギリシャでは四年に一度のオリュンピア大祭の時期にあらゆる戦争を一時停戦し、競技会に臨む習わしがあった。
公式のマニュアルにもその故事が由来とある。

ペルセフォネ(Persephone) Edit

・ギリシャ神話の春と花の女神「ペルセポネー」より。ゼウスとデーメーテールの娘,冥王ハーデースの妻。
ハーデースにより冥界に攫われてしまい、助けられる際に冥界のザクロの実を12粒のうち6粒だけ口にしてしまった。
「冥界の食物を口にした者は冥界に属する」という掟のため、一年のうち6ヵ月は冥王ハーデースの妻として冥界で過ごすこととなる。
母親であるデーメーテール(豊穣の女神)は娘が冥界にいる間は大地の恵みを止めてしまう…というのがギリシャ神話における四季の起源である。

プロメテウス(Prometheus) Edit

・ギリシャ神話の火と技術の神「プロメーテウス」より。
ギリシャ語で「先に pro-」「考える metheus」、即ち「先見の明のある、熟慮する」を意味する。
人類に火をもたらし文明を発展させた一方で、人間が武器を手に取り戦争をするようになった発端という一面も持つ。
比喩表現で「プロメーテウスの火」と言えば「人間の手に余る強大な科学技術」を指す。
「人類に火をもたらす先駆者」という自負が感じられ、ネーミングとしてはかなり自信満々である。

ゼピュロス(Zephyrus) Edit

・ギリシャ神話で温かい西の風を象徴する神で、春をもたらす神とされる。ペルセフォネと近い立場。
星図上も一番左(地図なら西)にある。

ベルガモット(Bergamot) Edit

・柑橘類の名前、あるいはそれによく似た匂いを持つハーブの名前。元を辿れば柑橘類のほうが先である。
イタリア南部で産するオレンジの一種で、苦くて食用にならず香水や香油にして用いる。
紅茶のアールグレイの香りづけに用いられることで有名。
当該宙域では珍しく、神話関係のネタが一切絡まない惑星でもある。

フロンティア(Frontier) Edit

・「辺境」を意味する英語。front 「前」と由来を同じくし、「最前線」「国境地帯」のニュアンスを持つ。
陸上国境のある欧州諸国にしてみれば「辺境」は「異国・異民族が攻めてきやすい場所」「危険も栄誉も手に入る土地」であった。
他国からの防衛を役目とする「辺境伯」は名前に反してただの「伯爵」より高位だったりする。
FDMのノリを考えると、単に田舎というよりはかつてのアメリカ西部のような「開拓地」のニュアンスが強い。

ファーランド Edit

・「はるか遠くの土地」(far land)と思われる。

アヴィリオン(Avillion) Edit

・アーサー王伝説における、アーサー王終焉の地アヴァロン(Avalon)の別名のひとつ。
戦いにより傷ついたアーサー王が運ばれ、没した(一説には眠りについた)とされる場所。

ロゼッタ星系 Edit

 

MGL領は古代遺跡に由来,BRR領はドイツ語

 

ロゼッタ星系(Rosetta) Edit

・エジプトの地名,ナポレオンの遠征時、ロゼッタストーンが発見された場所。
ロゼッタストーンは「ヒエログリフの解読のきっかけとなった石碑」。
「2種のヒエログリフと古代ギリシア語」の合計3言語で同じ内容が綴られており、ギリシア語を手掛かりに解読が進められた。
この石碑がなかったら、今もエジプトの象形文字は謎のままだったはず!という古代のロマン溢れる品であるのだが…
発見当初から各国の争いの種であったらしい(イギリスが大英博物館に持ってって返さないとか、フランスに返せとかエジプトに返せとか)。そのロマンゆえに争いが生まれてしまっているのもAlmagestのロゼッタ星系と重なるところを感じるネーミング。

ストーンヘンジ(Stonehenge) Edit

・イギリスの巨石遺跡。巨大な環状の構造物だが、目的は未だに諸説あり決定的なものはない。

カラル(Caral) Edit

・ペルーの古代遺跡

ティワナコ(Tiahuanaku,Tiwanaku,Tiwanacu) Edit

・ボリビアの古代遺跡

メガリス(Megalith) Edit

・「巨石遺跡」を示す一般名詞。ギリシャ語由来。mega が「大きな」、lith が「石」(モノリスとかのリスです)。
文献も残らないような古代に作られた、巨大な石による構造物を指す。
英国のストーンヘンジが最も有名。日本にも秋田などに散在する。

ロートヴォルケ(Rotwolke) Edit

・「赤い雲」を意味するドイツ語。rot「赤い」 Wolke「雲」

ヴァイスアードラ(Weissadler) Edit

・「白い鷲」を意味するドイツ語。weiss「白い」 Adler「ワシ」。発音としてはアドラーが近い。

ブラオローゼ(Blaurose) Edit

・「青い薔薇」。blau「青い」、Rose「薔薇」。いかなる品種改良によっても作れず、「不可能」の代名詞とされた。
現代ではそもそも薔薇の花に「青の色素」は含まれないことがわかっており、従来の品種改良では達成不能とされている。
遺伝子技術により青い薔薇は日本の企業・サントリーと豪州の企業との共同研究により達成されたが、そうは言っても結構青紫に近い。

ユグドラシル(Yggdrasil) Edit

・北欧神話の世界樹

グッドホープ(GoodHope) Edit

・喜望峰

イザナギ星系 Edit

 

IZN領は日本神話,MSA領はキリスト教の用語

 

イザナギ(伊邪那岐) Edit

・日本神話 国生みの男神,イザナミの兄・夫

イザナミ(伊邪那美) Edit

・日本神話 国生みの女神,イザナギの妹・妻

ミョウジョウ(明星) Edit

・金星の別名

トリフネ(鳥船) Edit

・日本神話 天鳥船(アメノトリフネ|アマノトリフネ)

カテドラル(Cathedral) Edit

・大聖堂

ゴスペル(Gospel) Edit

・福音

セレスタイト星系 Edit

 

宝石の名

 

セレスタイト(Celestite) Edit

・天青石

セレスティア(Celestia) Edit

・(形容詞"celestial"で「空の、天体の」)

クリアウォーター(ClearWater) Edit

・清い水

アメトリン(Ametrine) Edit

・アメシストとシトリンの混合したもの

ファンロン(黄龍) Edit

・道教の神獣

ダンビュライト(Danburite) Edit

・ダンブリ石

ヴァリサイト(Variscite) Edit

・ヴァリシア石

オブシディアン(Obsidian) Edit

・黒曜石

メフィストフェレス(Mephistopheles) Edit

・ファウストに登場する悪魔