フォースフィードバックのキャリブレーション のバックアップ(No.6)


フォースフィードバック(FFB)のキャリブレーション方法を説明します。

正しくキャリブレーションすると、
・フィードバックが良くなります
・お使いのステアリングの特性に合ったフィードバックが出力されるようになります
Jack Spade 氏のカスタムファイルを使う方法です。Jack Spade氏 ありがとうございます。

大体こんな流れ
Step 1. FFBの特性をチェック
Step 2. FFB特性にあわせて補正値を計算
Step 3. カスタムファイルに補正値を反映してPCARS2へ導入
Step 4. PCARS2内のオプションでコンフィグ
Step 5. 走ってみて調整

Step 1. FFBの特性をチェック
ステアリングコントローラーは機種毎にFFBの出力特性が異なるので、ゲームからの出力を特性にあわせて補正するとよいです。好みもあると思いますが、まず出来るだけリニアな出力に補正してから、好みにあわせて調整する方がスムーズに調整できると思います。

1) WheelCheck_1_72.zipをここからダウンロードします
2) 解凍後、wheelcheck.exe を起動して、 "Step Log 2 (linear force test)" を実行します。勝手にホイールが動くので、触らないように気を付けます。プルダウンメニューがdisabled になったら終了。3 回くらいやっておくといいです。
3) ドキュメントフォルダにcsv 形式でログが出てるはず。このファイルをStep 2. で使います

Step 2. FFB特性にあわせて補正値を計算

step 1 のチェックの結果をForce Curve Modifier (FCM) へインポートして、補正値を算出します。

ここ http://forum.projectcarsgame.com/attachment.php?attachmentid=228198&d=1456283960
からFCM をダウンロードします。
1) File --> Import をひらいて、ドキュメントフォルダからStep 1 のログを全部選びます
2) そうするとあなたのホイールのFFB特性がグラフになります。
3) デットゾーンとスクープニー、スクープリダクションの数値を修正して、出来るだけ出力特性が直線になる補正値を算出します。気合いでなんとかしてもいいですが、"Calculate Best R2 values"を押すと自動で計算してくれます。

FCM上でデットゾーンとスクープニー、スクープリダクションの数値を修正して、出来るだけ出力特性が直線になる補正値を算出します。気合いでなんとかしてもいいですが、"Calculate Best R2 values"を押すと自動で計算してくれます。

例えば、僕のT150だと、デフォルトではこんな感じ

fcm_t150_default.png

最大出力が100としたら、
ゲームが18%のフィードバックが来ても実際にホイールは反応しないし、50%のフィードバックが来ると大体75の力でホイールが反応するということ(だと思う

これを修正して、以下のような感じにします

fcm.png

これでゲームからのフィードバックを正確に返すための補正値が算出できました。

Step 3. カスタムファイルに補正値を反映してPCARS2へ導入
1) まずカスタムファイルを選びます。以下のポストより、Jack Spade Custom Files V1.1.zip をダウンロードして、適当なところに解凍します。
http://forum.projectcarsgame.com/showthread.php?51628-Jack-Spade-Custom-FFB-Files&p=1358152&viewfull=1#post1358152

v1.1では、8パターンファイルが含まれてて、
1. standard low comp
2. standard low comp DD
3. standard mid comp
4. standard high comp
5. alternative low comp
6. alternative low comp DD
7. alternative mid comp
8. alternative high comp

Standard vs alternative --> Altは、付加ロードノイズなし。そのかわりに縁石とか芝のフィードバックが強い。お好みで。
Comp --> 多分コンプレッション。high はフィードバックを強め、反対にlow は弱めなんだと思います。お好みで。Jack 氏曰く、ハイエンドホイールはlowで十分だろとのこと。
DD --> 多分ダイレクトドライブのホイール用

選んだカスタムファイルは、ffb_custom_settings.txt にリネームしてドキュメントフォルダのPCARS2 フォルダに保存します。同名のファイルがあれば上書き。

2) 上記のカスタムファイルにStep 2. の補正値を記載します。
記載する補正値は以下の4つ。上の3つはStep3.で算出してるはず。Deaedzone Falloffは、Deadzone Removalの1/5から1/10位の値にしておけとのこと。

  • Scoop Knee
  • Scoop Reduction
  • Deadzone Removal
  • Deadzone Falloff

カスタムファイルを適当なテキストエディタで開いて、以下の書式で記載します。場所は、#Deadzone Removal as pCARS 1 - deadzone/fall off って書いてあるところの下でいいと思います。(最初からtighen の行があるので、上書きする感じ)
(output (scoop output <Scoop Knee> <Scoop Reduction>))
(output (tighten output <Deadzone Removal> <Deadzone Falloff>))

例えば、
Scoop Knee 0.46、Scoop Reduction 0.74、
Deadzone Removal 0.18、Deadzone Falloff 0.02 の場合、以下の感じです。

deadzone.png

Step 4. PCARS2内のオプションでコンフィグ
オプション Force Feedback で、
flavor Custom
GAIN 100
VOLUME 50
TONE 50
FX 50
に設定します。
・キーアサインで、キーボードの好きなところに、FFB VOLUME UP とFFB VOLUME DOWN を設定します

Step 5. 走ってみて調整
走ってみて、走行中にFFB VOLUME を調整します。
クルマによっても結構違うので、乗り換えるたび好みに合わせてもいいよとのこと。
テレメトリ表示すると、左下にFFBの情報が表示されます。
ファイル名がちゃんと出てない場合は読み込めてないのでカスタムファイルの置き場所とかリネームが間違ってないか確認して下さい。
ちなみに、FFBのゲージで赤色が表示されてる時は、ボリュームが高すぎてフィードバックが上限を超えてるらしいです。
たまに赤がちらつく位ならよいみたいですが、ずっと赤が出てる場合は調整し直した方がよいとのこと。