セッティングと挙動 のバックアップ(No.13)


速い人のセッティングをコピーして使用する Edit

Project CARS 2の車両は、非常に細かい部分までセッティングが可能ですが、
最速のセッティングを見つけるまでにはかなりの時間と専門的な知識が必要なので、
まずはそのサーキットで最速タイムを出した人のセッティングをコピーすることをオススメします。

Community02.jpg

やり方は、まず[コミュニティ]タブで[タイムトライアル]を選択します。

Ghost01.jpg

[ゴーストを追加]を選びます。

Ghost02.jpg

[表示中...クラス]を[表示中...車両選択]に切り替え、
同じ車両のリストの中から一番速い人をゴーストに選んでください。

リストのチューニングの部分に[歯車とスパナのアイコン]が表示されている人は、
車両のセッティグデータを持っています。

Ghost03.jpg

タイムトライアルを始めたら、
読み込まれたゴーストの名前の横の[歯車とスパナのアイコン]を押し、
[セッティングを読み込む]を選んでください。

セッティングを読み込んだら[保存]をクリックすると最速セッティングが保存されます。
セッティングを変更したら新たな名前を付けて保存すると良いでしょう。

その後は、タイムトライアルだけでなく他のレース時などでも
そのセッティングを読み込むことが出来ます。

なお、タイムトライアル用のセッティングはガソリンが極端に少ないことがありますので、
レースに使用する時はガソリンの量に注意してください。


PC版でセッティングデータをバックアップしておきたい場合は、
Documents(ドキュメント)フォルダー内のProject CARS 2フォルダーを
丸ごとバックアップしてください。


参考 RedBull.com『Project CARS 2』チューニング指南
https://www.redbull.com/jp-ja/project-cars-2-tuning-tips


車両セッティングの概要 Edit

Project CARSはレーシングシミュレーターなので、車に対して非常に細かなセッティングが可能であり、
その全てが現実と同じように車の挙動に影響します。

まず最初にやることはガソリンを減らすことです。
車によっては、初期状態で100リットルも積んでいることがあります。
無駄なガソリンを積んだままレースを戦うのは大きな重量ハンデです。
大体30リットルぐらいに設定するといいでしょう。予選の場合は15リットルでもかまいません。
もちろん少なければ少ないほど速く走れます。
(例外的にクラシックフォーミュラなど車重が軽すぎてグリップしない場合、
   多く積んだ方が速く走れる場合もあります。)

空気圧はタイヤ表面温度との兼ね合いになります。画面右下のマークが緑色の場合は調度良い温度です。
コースを1周してもタイヤ温度が上がらず、青色のままだった場合は空気圧を下げてください。
タイヤが加熱しすぎてマークが赤くなってしまう場合は空気圧を上げてください。

基本的に空気圧が低い方がグリップが良くなり、
ギャップや縁石でも跳ねなくなるため速く走れるようになります。
しかし、パワーを食われるので立ち上がり加速が鈍り最高速も落ちるので、
最高速重視の高速コースやパワーが非力な車の場合では、
空気圧が高い方が良いタイムが出る可能性があります。

路面が乾いている場合、予選の時や決勝レース周回数が少ない時は
ソフト・スリックタイヤに切り替えることをオススメします。

サスとアライメントの調整は、基本的にアンダーステアやオーバーステアを
ニュートラル(もしくは弱アンダー)に近づける作業になります。

アンダーステアが強くてハンドルを切っても曲がりきれない場合は、以下の対処を行います。

*フロントの空気圧を下げる
*車高調整で車を前下がりにする
*フロントのスプリングを弱くする
*フロントのダンパーを弱くする
*フロントのダウンフォースを強くする
*フロントにトーアウトを付ける
*LSD(デファレンシャルギア)の効きを弱める

オーバーステアが強くてすぐにスピンしそうになる場合は、以下の対処を行います。

*リアの空気圧を下げる
*車高調整で車を後ろ下がりにする
*リアのスプリングを弱くする
*リアのダンパーを弱くする
*リアのトーインを増やす
*リアのダウンフォースを強くする
*LSD(デファレンシャルギア)の効きを強める (ただしAcceleration Lock以外)

ブレーキング時にオーバーステアになってしまう場合は、ブレーキバランスをフロントよりに、
アンダーステアになる場合はリアよりにしてください。
キー設定でBrake Biasにボタンを設定して、走行中に調節できるようにすることをオススメします。

サスペンション関係は基本的に柔らかくするとタイヤのグリップが増し、
固くすると跳ねるのでグリップが減る方向に作用するため、
路面が荒れているコースをレースカーで走る場合、サスを固めすぎるのは禁物です。
路面にしっかり追従する良く動くサスにセッティングすることで、
グリップが増し楽に速く走れる車にセットアップすることが出来ます。
反対に、サスの柔らかいロードカーで舗装の良いサーキットを走る場合は、
固めた方が車の反応が鋭くなるので走りやすいでしょう。

ディフューザーを装着した車両など、グランドエフェクトによりダウンフォースを得ている車は、
車高を下げることで空気抵抗を増やすこと無く、ダウンフォースを増すことが出来ます。
だだし、あまり下げ過ぎると路面のギャップなどでフロアを打つため、フルボトムした時に車の挙動が乱れます。

SWAY BARはスタビライザーのことです。
コーナーリング中に車が大きくロールすると、アウト側のタイヤだけに大きな負担がかかってしまいます。
スタビライザーを強めることによって車体のロールが抑えられ、
イン側のタイヤも仕事ができるので全体のグリップ力が強くなりますし、
シケインなどの切り換え時もボディの揺り返しを抑えることができます。
特に箱車(GTカーやツーリングカー)にとっては非常に重要なセッティングの一つです。
まず最強にしてみて、挙動に問題が出なかった場合は最強でOKです。
ハイパワー車でコーナーの立ち上がりで巻き込むようにハンドルが取られる場合は、
リアのスタビライザーを弱めると解消されます。

BUMP STOPは、サスペンションがフルボトムした時のストッパーのゴムのことです。
0にするとフルストローク動きます。数値を上げるとサスのストローク量を規制し
ボトム付近のバネを固くするような効果があります。

CASTER ANGLE(キャスターアングル)を増やすことにより、
ステアリングが進行方向へ戻る力(セルフステア)が増えるので直進性が増え、
ハンドルが重くなり高速時にしっとりしたハンドリングになります。
また、不意にテールがスライドした時に自動的にカウンターステアが切れるようになるので、
テールスライドからの立て直しがしやすくなります。
スライドしたあと制御が出来なくなる車はキャスターを増やしてみるといいでしょう。
まず最大にキャスターを増やして走ってみて、問題が起きない場合は最大のままでも構いません。
反対にキャスターアングルを減らすと、ハンドルが軽くなり回頭性が上がりますが直進性が下がります。

CAMBER ANGLE(キャンバーアングル)はタイヤのグリップ力に非常に大きな影響があり、
サスペンションのアライメント関係では真っ先に最適化するべきセッティング項目です。

キャンバーの角度により加減速時とコーナーリング時のグリップ力の割合が変わり、
キャンバー0の場合はブレーキングや加速時のグリップが最強ですが、
大きな横Gがかかるコーナーリング中のグリップが減ります。
反対に、マイナス(ネガティブ)キャンバーを付けるとコーナーリング時のグリップが増しますが、
ブレーキングや加速時のグリップが減ります。

つまり、長い時間横Gに耐えながら回るコーナーが沢山あるサーキットはネガティブキャンバーを大きめにセットし、
いくつかのストレートを小さいコーナーで繋いだストップ・アンド・ゴーサーキットの場合は、
ネガティブキャンバーを小さくセットすると良いでしょう。

ネガティブキャンバーを付け過ぎると縦横どちらのグリップも減り、
その抵抗のため最高速も落ちますので注意してください。
ちなみに、軽量車の場合はタイヤの負担(歪み)が小さいため、ネガティブキャンバーは小さめにセットします。
タイヤのグリップ力が小さい昔の車も、ネガティブキャンバーは小さい方が良いです。

Radiator(ラジエター)を塞ぐと空気抵抗が減るため
加速や最高速に有利なので、なるべく塞ぐように設定します。
ただし、あまり塞ぎすぎるとオーバーヒートを起こしエンジンがダメージを受けます。
まず20%ぐらいに設定してレースを一度走ってみて、
オーバーヒートするかどうか確かめるといいでしょう。

ダウンフォースを調整できる車の場合は、
一部の高速コース以外はなるべく前後とも強くすることをおすすめします。
サーキットはストレートよりもコーナーの数の方がずっと多いため、
ダウンフォースは強ければ強いほど楽に速く走れます。
コーナーの立ち上がりで早いポイントからアクセルを全開に出来るため、
トップスピードが劣ると言うネガの割合はそれほど大きくありません。
ダウンフォースが強いと制動距離も短くなるため、ブレーキングでも有利になります。

ダウンフォースが後ろのウイングだけしか調整できない車は
ダウンフォースを強めるとアンダーステアになってしまいますが、
同時に車高を前下りにセットすることで、
前後タイヤをバランス良く路面に押し付けることが出来ます。

ダウンフォース量はトップスピードだけではなく加速性能にも影響します。
加速やトップスピードを重視しなければならないサーキットの場合は、
乗りにくくならない程度にダウンフォースを減らしてください。

加速力と最高速を稼ぐためには以下の対処を行います。

*ダウンフォースを弱める
*空気圧を上げる
*ギヤ比を最高速用にする
*トーインを減らす
*ラジエター及びブレーキ冷却の開口面積を減らす
*ガソリンを減らす

トーイン設定は車の直進性と回頭性に影響があります。

コーナーリング中にフロントの接地感がイマイチな場合は、
0.2~0.5度トーアウトにすると改善される場合があります。
ただし、トーアウトのセッティングは直進性が悪化するため、
ストレートで多少ハンドル操作に気を使うようになります。

ストレートでフロントに蛇行を感じた場合は0.2~0.6度トーインにすると改善されます。
走行中リアの落ち着きと安定が欲しい場合は、
リアのトーインを1度以上付けると改善されてスピンしにくくなります。
ただし、コーナー進入時の回頭性は落ちフロントタイヤが滑りやすくなります。

トーインやトーアウトを付け過ぎると、中央の不感帯が増えてハンドルの効きが悪くなり、
左右のタイヤが横滑りしながら直進するような状態になるため
タイヤの負担と走行抵抗が増え、加速が鈍り最高速も少し落ちます。


ドリフト用の設定
空気圧はなるべく高めた方が滑りやすくなります。
キャスターアングルを増やした方がセルフステアが強くなり、
スライドした時のコントロールがしやすくなります。