プロフィール 
名称 | ロー |
本名 | 本名不明(人格のベース) ロートフェルト・ハイドン・オラトリアム(身体) |
種族 | 人間? |
性別 | 男性 |
年齢 | 22(初登場時) |
出身地 | 日本(人格のベース) ウルスラグナ王国オラトリアム領 |
容姿・服飾等 | 金髪、身長180cm後半→2m前後(いずれもローの目算) |
主な装備 | マカナ→自作の鈍器→クラブ・モンスター→ザ・コア→魔剣ゴラカブ・ゴレブ |
所属 | オラトリアム |
分類 | 冒険者 |
※本名、種族、年齢等はベースとなった肉体のプロフィールも併記。
作中において 
- 本作の主人公。ローの人格はロートフェルト本人ではなく、ミミズのような生き物に転生した主人公(転生前の名称不明、死因は自殺)がベースになったモノである。ロートフェルト自身は主人公が寄生した際、既に死亡していたが……。
- 本体はミミズのような寄生虫でロートフェルトの脳に寄生しており、本体から全身に黒い根のようなものを張り巡らせている。
- 自分の身体についてある程度把握した後、自身を「まるでB級映画の化け物だ」と評している。
- 特徴
- 視覚、聴覚は良好だが、触覚や味覚、痛覚は鈍く(もしくは薄い)感じる。性欲は無く異性に対して全く興味を示さない。
- 食べたものは体内の「根」が即座に吸収し、身体の損傷を回復できるが、空腹時の飢餓感はかなりキツいと本人談。
肉体のエネルギー効率はかなり悪いようで、大量の食料を必要とする。
また、この根が毒を無効化している。
- 寄生している肉体は睡眠を取れるが、本体は眠れない。
- 捕食により根の総量を増やし、根を体外に出して他の生物の脳から記憶の読み取りや洗脳、その肉体を改造したり治療することが可能。記憶の読み取りは脳を食することでも可能。ローはこの読み取った情報から、言語や各種技能を習得している。
- また、根を送り込んで洗脳した配下とは思念での交信が可能で、距離が離れていても意思疎通が可能。しかし、ファティマによると、ローが辺獄を訪れた際には交信ができなかった模様。
- 例外としては、転生者の肉体に対しては「根」を用いても干渉できず、洗脳や肉体改造を施すことは不可能である模様。(9章240「屠殺」より)
- 根を用いた肉体改造で、自身の身体を吸収した生物の一部に作り変える事も可能。物語序盤ではよく用いられていたが強力な武器を獲得してからは使用機会が減っていった。
- 性格
- 人格のベースとなったのは日本で自殺したとある青年であり、物語初期は彼の情動が湧き上がりがローの思考に影響を与えていた。
- 辺獄(6章冒頭)において彼と分かたれ、その存在を消滅させてからは情動の根源から湧き上がる衝動に突き動かされることは無くなった。
- それなりに社交性はあるが、他人に対しては基本的に無関心で人間らしい「情」は動くことはない。
誰かに助けを求められた場合、その誰かを助けることで自分に利があるかどうかが判断基準となっている傾向がある。
- 食事を誰かに奢ってもらえるとなると遠慮(容赦)なく心行くまで食べ続ける。
- 余談ではあるが、この場合はご馳走してくれた人物に対して何らかの形で借りを返そうとする傾向がある。当人が敵対しない限りだが。
- 約束事や契約は実直に履行しようとする。
- 知能は決して低いわけではないのだが、基本的に面倒臭がりで楽観的、脳筋思考で短絡的な選択をすることが多い。
物語の序盤(3章)では、計画の立案、事前調査、手駒の配置など単独で行っているため、やればできるタイプと考えられる。
- 不快だと感じた存在は排除もしくは殺害する傾向がある。
- 吸収した記憶について本人は本のようなものとして閲覧している。その中でも大自然の壮大な景色などを特に美しいと感じており、旅の中でそういった名所を巡る事を好み、様々なものをその目でみたいと考えている。
- 転生のことや、自身の身体に関係する能力については一部の例外を除いては誰にも話すつもりは無い。
ファティマを始めとする配下(自分の手足のような扱い)、加えて首途に対しては転生者についての情報を得るためだったこともあり、例外的に自身のことを打ち明けている。
- アスピザルによると、無意識レベルで他人を受け入れない。という話でロー自身も的を射ていると感じるが、他人を受け入れることはリスクであると捉えており、アスピザル達で言うならば信用することはあっても信頼はしていない。(7章192「信用」)
- この時ローが思案した中で、何かを忘れている気がしていたようだが……。
- 他の転生者との差異
- 主人公は自らロートフェルトの死体に潜り込むことで肉体を得たが、ロー以外の転生者は他の生物に捕食されるという形で体内に入り込み、その生物の肉体を得ている。このためか、ローに可能なことが他の転生者には不可能であったり、その逆のケースもある。
- 具体的には他の生物の脳から記憶を抽出したり、「根」を送り込んでの洗脳は現状でローだけが可能。
一方で、他の転生者が可能な「解放」はローには不可能。ローはこれを知った際に「え? 解放って何?俺にはそんな格好いい機能ないぞ?」と内心で若干困惑していた。
- 戦闘においては近距離では手持ちの武器による攻撃、中距離では左腕(ヒューマン・センチピード)、遠距離では魔法(爆発や榴弾)を選択する傾向が見られる。
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| | 筥崎が語るローの本質と正体について
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- 俺は何?
あなたはあなただった者の否定から生まれた存在。
- 俺は俺だった者の一部?
似ているけど違う。 あなたはあなただった者の半身。
構成する三つの要素の一つ。 本来なら融けて混ざるべきものが否定によって分かたれた者。
- あれ?なんで自殺やめたんだっけ?
それこそがあなたの本質。あなたは無意識に死を望んでいるけどあなたの存在意義がそれを許さない。
あなたの正体は亡者。死ぬために生きている亡者。自らに死を許せない、故に死を待ち続ける亡者。
- 無意識の目的が死ぬことってわかったけど、できないのはどうにかならない?
あなたには半身を切り捨てた事で生まれた空白がある。 それを埋める事が出来れば別の道が開けるかもしれない。
- その「かもしれない」に心当たりは?
あなたは生命の樹(セフィロト)には忌避されるが死の樹には愛される。
- 辺獄の領域の事みたいだし、行ってみるかな。
ここまで12章374「否定」より抜粋、一部要約。
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| | 各章での活動実績
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9章
- シジーロを訪れた際、アスピザルの使う魔法について考察を重ねた結果、平面ではなく立体で陣を描くという発想に至り、発動速度・威力ともに大きく向上させている。また、これによりロー独自の<榴弾>などを開発し、後の戦闘で大きな戦果を挙げている。
11章
- 王城へ突入。待ち構えていたアメリアの策によって
順当に不覚にも捕縛され、融合召喚の被検体となった。ローの体を用いて召喚された何かと融合(実際にはローが食った)し、人格模倣の権能を獲得。プレタハングからコピーした「嫉妬」の権能との併用で劣勢を逆転させた。
- 召喚された存在は己を「虚飾」の悪魔と語り、ローと会話を交わした後に吸収されたがその記憶や知識を獲得することが出来ず、何らかの「頼み事」をしていたがその内容も不明。その後に枢機卿ペレルロと交戦した際に憑依した存在についての知識が突如浮かび上がる不可解な現象が起こる。吸収した悪魔の知識は己の中にあるはずなのに何故か自分の意思でそれを知ることができない事に違和感を覚えている。
王城で対峙したジェイコブ王の言葉はロー自身理由はわからないが無意味と切り捨てる事が出来ず、彼の言葉はローの在り方を揺らし、彼は「生きる目的」を探し求める事になる。
アープアーバンで出会った筥崎との対話で、己の正体についてこれまで自覚できなかった面を知ることになった。
12章
- ザリタルチュの辺獄の領域で交戦した飛蝗はどうやっても勝てないと判断せざるを得なかった唯一の相手。結果的に戦闘は回避することに成功し、魔剣ゴラカブ・ゴレブを取得、お気に入りだったザ・コアを消失してしまう。
15章
- 僅か1話のみの登場。カンチャーナを仕留めたことで獲得した記憶を頼りにチャクラを習得するための修行を行っており、第六まで使用可能となったと語られている。
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小ネタ 
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| | ローに対する他者からの人物像や印象
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- ローに対する他者からの人物像や印象。※眷属は除く。
- ハイディ:自分の分身のようなもの。全体的にプラス補正のバイアスが入っている。彼の前に堂々と立てるようになりたい。
- アスピザル:一言で表すと「理性の人」だが、喜怒哀楽の感情が欠如していると推測。物凄く強いけど、行動は雑。
- 夜ノ森:理由がわからないが嫌な感じがして怖い。
- ジェルチ:復讐しようと思ってたけど、絶対無理というのがよくわかった。
- 石切:殴られるのは歓迎だけど、殺されるのは勘弁。
- クリステラ:「強固な意志と独自の哲学を持ち、恐らく人間には理解できない思考で動いている」と考えている。
- ヴェルテクス:居なくなった時に気付いたけど、意外と気に入ってた。
- 首途:もはやマブダチ。幼い頃からの夢が叶いました。
- 梼原:超怖い。
- トンボ女(飽野):捕まえて研究したい。
- アメリア:儀式に成功したのに使役できなくて残念。
- ジェイコブ:自分と同類。求めていた刺激をくれたので褒美をやろう。生きる目的を探せ。
- 筥崎:元の人格の「否定」。その正体は亡者。空白を埋められたら何かあるかも。
- シシキン(冒険者):くっ……、正気に戻ってくれ!
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ファティマにオラトリアムを名乗ることを許可してから、国外ではくれぐれも行動に気をつけるようにと口うるさくなった。