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【Magical: Critique of Fictional Fantasy】

 主題の通り、本書は魔法に関する理論を説く。そして副題の通り、本書は古典的で旧態依然とした理論が未だに罷り通っている「ファンタジー」に対する批判となる。

 なお、本書において「魔法」とは、物理現象や科学として認識されている法則系(法則の集合)に含まれない、つまり非科学的な現象──例えば、魔術や超能力や幽霊や神や異世界など、それら科学で論じられない現象・存在──を包括した法則系を指している。

【Magical: Critique of Fictional Fantasy】

 

 この世界で「魔法」が科学的に観測されたことはない。

 故に創作においては作者が各々独自に、または古典を引いて魔法を用意している。

 その結果、創作において現れる魔法理論は統一されておらず、また作品間での議論や比較を難しくなっている。また、非論理的で、整合性を欠いていたものも多い。

 本書「魔法論」の目的は、理性的な魔法理論を提示し、これをフリーに提供することで、支離滅裂な現状を正すことにある。

 
 言われるまでもなく、創作は自由である。
 故に、本書は古いファンタジーを批判するが、しかしこれを否定しない。

 また、本書も創作であることを、改めて指摘しておく。

 また、本書も創作であることを、改めて指摘しておく。