カードストーリー /K' の編集 Top > カードストーリー > K' **ひまわりの迷路 [#SSR04] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|&br;| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_K'_ひまわりの迷路.jpg,zoom,ひまわりの迷路,259x200); |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- ページの更新 ビジュアル編集モードに切り替える &aname(top); #contents *SSR [#SSR_story] **微睡の面影 [#SSR01] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|さ、お昼ご飯も終わったし、&br;次はお掃除しようかな。| |~〇×|(……あれ? K'さんの部屋の障子が少し開いてる。&br;来てるのかな?)| |~〇×|猫ちゃんとかが部屋に入ってるといけないし、&br;覗いてみよう。| |~〇×|……!| |~K'|すー……。| |~〇×|K'さん……!?| |~K'|ん……。| |~〇×|っと……。&br;大声出して起こしちゃったらダメだよね。| |~〇×|(でも、びっくりした。K'さんが道場にいるのも珍しいのに、&br;眠ってるところなんて見た事なかったから……。)| |~〇×|(寝顔とか少し気になるけど、&br;勝手に入っちゃいけないよね。)| |~K'|う……ん……。| |~〇×|(あれ? k’さんの服が少し汚れてる……。&br;もしかして誰かと戦ったりしたのかな……。)| |~〇×|少しだけなら……。&br;K'さん、勝手に入ってごめんなさい。| |~〇×|お邪魔します……。| |~K'|……すー……すー……。| |~〇×|ぐっすり寝てる。お仕事大変だったのかな。&br;ケガの方は……。| |~K'|…………ん……。| |~〇×|よかった。少し汚れてただけで、&br;ケガとかはしてないみたい。| |~〇×|でも、汚れは取ってあげた方がいいよね。&br;タオルで取れるかな?| |~K'|んん……。| |~〇×|わっ……。&br;お、起こしちゃったかな?| |~K'|……。| |~〇×|はぁ……。&br;よかった。眠ってるみたい。| |~〇×|それにしてもタオルじゃ汚れが落ちないな。&br;あ、そうだ。| |~〇×|温かく湿らせたタオルなら取れるよね。| |~〇×|失礼します……。| |~K'|ん……。| |~〇×|うん、今度は取れたみたい。&br;よかった。| |~〇×|それにしても、K'さんたちの仕事の詳細って&br;よく知らないんだよね……。| |~〇×|危険だから、巻き込まないようにって言われて&br;教えてくれないし……。| |~〇×|きっと、何かの調査をしていたんだよね……。| |~〇×|(そういえばあの時も――)| |~〇×|よし、買い物はこれくらいで大丈夫かな。| |~〇×|それにしても今日は人が多いな。| |~〇×|あれ? あそこにいるのって、マキシマさんだ。| |~〇×|マキシマさっ……!| |~???|そっちはダメだ。| |~〇×|きゃっ……!| |~K'|大人しくしてろ。| |~〇×|K'さん!?| |~K'|もう少しで罠にかかるんだ。&br;片付くまでここにいろ。| |~〇×|え、罠って?| |~K'|それは知らなくていい。&br;オレたちがいなくなるまでここで大人しくしてろよ。| |~〇×|は、はい……。| |~〇×|(一体何が……。)| |~〇×|(あ、マキシマさんが黒づくめの男の人たちに&br;取り囲まれた!)| |~マキシマ|なんだ、お前さんらは?| |~〇×|(K'さんが言ってた罠ってこれのこと?)| |~〇×|(マキシマさん、ワゴンの車に連れて行かれる……、&br;大丈夫かな……。)| |~マキシマ|そろそろ、いいだろう。&br;ふんっ!| |~マキシマ|はっ!| |~〇×|すごい、マキシマさん、黒づくめの人たちを&br;みんな倒していく……。| |~〇×|……ん? そういえば、K'さんどこに行ったんだろう。&br;周りにもいないみたいだし……。| |~マキシマ|よし、片付いたようだな。&br;車のエンジンは……かかるようだ。| |~マキシマ|行くぞ、相棒!&br;助手席に乗れ!| |~K'|ああ、わかってる。| |~〇×|ええ!?&br;K'さんいつの間に?| |~〇×|行っちゃった……。&br;今のは何だったんだろう……。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~K'|よぉ。| |~〇×|K'さん!&br;この前は大丈夫だったんですか?| |~K'|ああ。| |~〇×|よかったです。&br;心配したんですよ。| |~K'|別に大した奴らじゃない。| |~〇×|でも、あの黒づくめの人たちって&br;なんだったんですか?| |~〇×|K'さんたちはあの人たちを&br;追いかけてたんですよね?| |~K'|ただの残党狩りだ。| |~〇×|そうですか……。| |~〇×|(うーん……これ以上聞いちゃダメそうだよね、きっと……。)| |~マキシマ|よう、邪魔するぞ。| |~〇×|あ、マキシマさんこんにちは。&br;どうしたんですか?| |~マキシマ|ケーキを買ってきた。&br;お前さんが好きだと思ってな。| |~〇×|わぁ。おいしそうですね!&br;でも、どうして……?| |~マキシマ|この前居合わせたんだろう?&br;迷惑をかけたお詫びだ。| |~〇×|い、いえ。そんな……。| |~K'|……おい。そんなもん持ってくんな。| |~マキシマ|何を言ってる。事情は説明できないにしても、&br;無事だってことは×に伝える義務があるだろ。| |~K'|ちっ……。| |~〇×|マキシマさん、&br;ありがとうございます。| |~マキシマ|いいや、いいんだ。| |~マキシマ|それより、茶をくれるか?&br;このケーキには緑茶が合うんだ。| |~K'|ったく、無事に決まってんだろ。| |~マキシマ|わかってても本人の口から&br;聞きたいことってのがあるんだぜ、相棒。| |~K'|うぜえ。| |~〇×|ふたりが無事だったらいいんです。&br;マキシマさんもケーキありがとうございます。| |~〇×|すぐにお茶を入れますね!| |~〇×|あのあと、K'さん、ちょっと嫌そうにしながら、&br;三人で一緒にケーキ食べたんだよね。| |~〇×|でも、結局何があったのかは&br;教えてもらえなかったな……。| |~〇×|(教えてもらえないことが多いのは仕方ないけど……。&br;距離感があるみたいで、少し寂しいな。)| |~K'|ん……。| |~〇×|っと、いけない。&br;思わず長居しちゃった。| |~〇×|(それにしてもよく寝てる……。)| |~〇×|K'さん、全然起きないな。| |①|>|CENTER:~起こす| |~|~〇×|寝かせておいてあげたいけど、&br;この時間帯に寝すぎるとあとがきついよね。| |~|~〇×|K'さん、起きてください。| |~|~K'|んん……うるさい。| |~|~〇×|ご、ごめんなさい!&br;おはようございます!| |~|~K'|…………。| |~|~〇×|あれ? K'さん?| |~|~K'|……すー……。| |~|~〇×|もしかして、今の寝ぼけてたのかな?| |②|>|CENTER:~ブランケットをかける| |~|~〇×|寝てると寒くなるよね。&br;ブランケット持ってこようかな。| |~|~〇×|起こさないようにそーっと……。| |~|~K'|んっ……。| |~|~〇×|わっ、起こしちゃったかな?| |~|~K'|……んーいま行く……すー……。| |~|~〇×|ふぅ……よかった……。| |~|~〇×|それにしても、K'さん気持ちよさそうに&br;寝てるな。| |③|>|CENTER:~何もしない| |~|~〇×|こういう時ってツンツンしたくなるけど、ダメだよね。| |~|~K'|……んんっ……。| |~|~〇×|……!| |~|~〇×|(ど、どうしよう。腕つかまれちゃった!)| |~|~〇×|K'さん……もしかして起きてます?| |~|~K'|……菓子いらねー……すー……。| |~|~〇×|……まだ寝てるみたい。&br;手も離してくれたし、よかった……。| |~〇×|ふぁ……。| |~〇×|(私も、今朝は朝稽古の用意で早かったんだよね。)| |~K'|……。| |~〇×|K'さんの気持ちよさそうな寝顔見てたら&br;私も眠くなってきたかも。| |~〇×|寝るなら、部屋に戻らないとダメなのに……。&br;ふぁ……。| #endregion ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|んんっ……。| |~〇×|ふぁ……。| |~〇×|(あれ……私、寝てた?)| |~〇×|これ……ブランケットだ。&br;誰かかけてくれたのかな?| |~〇×|あ、あれ……ここは……?&br;私の部屋じゃ……ない?| |~K'|…………寝すぎ。| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_K'_微睡の面影.jpg,zoom,微睡の面影,259x200); |~〇×|K'さん!?&br;なんでここに……。| |~K'|ここ、オレの部屋。| |~〇×|(そうだ! K'さんの寝顔見てたら&br;私も眠っちゃってたんだ!)| |~〇×|あれ、じゃあこのブランケットも……。| |~K'|オレがかけた。| |~〇×|えっ、あ、あの、あの、&br;ブランケットありがとうございます。| |~K'|……別に。| |~〇×|(K'さん、いつも以上に不愛想になってる気が……。&br;もしかしなくても、怒ってる?)| |~K'|……何?| |~〇×|い、いえ、何も!| |~〇×|(ここは素直に謝った方がいいよね。)| |~〇×|K'さん、すみません。&br;勝手にお部屋に入って寝てしまって……。| |~K'|別に、怒ってない。| |~〇×|え、そうなんですか?| |~〇×|(じゃあどうしてK'さんいつもより&br;不愛想な感じなんだろう……。)| |~〇×|あの~……。| |~K'|なんだよ?| |~〇×|い、いえ、何も。| |~〇×|(なんで不愛想なんですかなんて&br;聞けないよね。)| |~K'|…………。| |~〇×|(あれ……? K'さん、耳が赤いような……。)| |~K'|……目が覚めたら×がいてびっくりした。| |~K'|横で気持ちよく寝てるし、全然起きねぇし……。| |~〇×|す、すみません。| |~〇×|(そっか、それで赤くなってたんだ。&br;照れくさそうなK'さんって結構意外……可愛いなぁ。)| |~K'|女ならもうちょっと警戒した方が……。| |~〇×|ふふ……。| |~K'|……何だよ。| |~〇×|いいえ。ブランケットのお礼にお茶でも入れますね。| |~K'|……そういうのはいい。もう少し休んどけよ。| |~〇×|いいんですか?&br;あんまり長居しても迷惑なんじゃ……。| |~K'|迷惑だったら止めない。| |~〇×|じゃあ、もうちょっとだけお邪魔しますね。| |~K'|ああ。| |~〇×|K'さんはよく眠れましたか?| |~K'|ああ、まあ。| |~〇×|それならよかったです。&br;ゆっくり睡眠をとるのも大事ですから。| |~K'|そんなに寝なくてもいつもなら問題ない。| |~〇×|ダメですよ。ゆっくり寝てくれないと、&br;私も心配しちゃいます。| |~K'|だからオレが寝ていたのを見ていたのか?| |~〇×|そういうわけじゃないんですが……。| |~〇×|(ケガをしてるんじゃないか心配してたって言ったら、&br;余計なお世話だって思われそうだし……。)| |~〇×|障子があいてたので、猫ちゃんが&br;入っていないかなぁっと心配になりまして。| |~K'|それくらいなら自分で気づく。| |~〇×|ふふ。でも、ぐっすり寝ていましたよ。| |~K'|…………。| |~〇×|K'さん?| |~K'|今回はちょっと疲れがたまっていてうっかり眠ってしまったが、&br;普段はそんなことはない。| |~〇×|自分の部屋ですから、&br;ここにいるときは気を張らなくていいんですよ。| |~〇×|ね、K'さん。| |~〇×|(K'さんにとってここが、&br;いつでも安らげる場所になればいいな。)| #endregion ----- **胸焦がす走り火 [#SSR02] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|K' vs ナギ。&br;戦いも大詰めを迎えた頃――| |~K'|遊びは終わりだ。&br;とっとと倒れやがれ、ナギ――!!| |~ナギ|っ……! まだまだ!!| |~K'|チッ……うぜぇ!!| |~K'|(くそっ……ナギの野郎もうぜぇが、&br;なんで俺はここまで熱くなってんだ……!?)| |~包|――K'さん、ゲームではクールに決めてくれるけど……。| |~包|リアルでは、×お姉ちゃんのこととなると&br;すぐ熱くなっちゃうもんね?| |~K'|(……。んなわけあるかよ。)| |~〇×(主人公)|あれ? K'さん!| |~K'|……見つけた途端走り寄ってくることないだろ。&br;何か用か。| |~〇×|えっ?&br;えっと、そういうわけじゃないんですけど……。| |~〇×|……他のみなさんはよく道場に顔を見せに来てくれますけど、&br;K'さんの顔を見られるのって、今では結構レアだから。| |~〇×|だから、ちょっと嬉しかったのかもしれません。| |~K'|――……。| |~K'|……。のんきなこと言ってないで、&br;さっさと行けよ。| |~K'|買い出し、急ぐんだろ?| |~〇×|あっ、そうでした!&br;大門さんから急ぎの用事が来てて――| |~〇×|……って。K'さん、どうしてそれを?| |~〇×|あ、大門さんから!| |~〇×|すみません、K'さん。失礼します!&br;今度、道場に遊びに来てくださいね!| |~〇×|はい、〇です!&br;すみません、買い物したらすぐ戻ります~!| |~K'|……日常、って感じか。| |~K'|この分なら、&br;そろそろ俺の監視も必要なくなりそうだな。| |~K'|……。&br;もう厄介事に巻き込まれるなよ。| |~K'|(やっと……。&br;やっとあいつは、元の暮らしを取り戻せたんだ。)| |~K'|(なのに、ナギの野郎はまた……!)| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_K'_胸焦がす走り火.jpg,zoom,胸焦がす走り火,259x200); |~ナギ|!?| |~K'|これで終わりだ、ナギ――!!| |~K'|(……終わった。&br;これであとは、あいつを助け出すだけだ。)| |~K'|(……×……!)| |~K'|(……とか、&br;馬鹿みてぇに熱くなってた俺をぶっ飛ばしてぇ……。)| |~〇×|K'さん!&br;黒毛和牛カルビ、焼けました!| |~K'|…………。| |~〇×|? K'さん……?| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|(K'さん、さすがにまだ機嫌悪そうだなぁ……。&br;出されたお肉は素直に食べるけど。)| |~K'|…………。| |①|>|CENTER:~機嫌直してくださいね| |~|~〇×|K'さん。機嫌直してくださいね。| |~|~〇×|ナギさんは、その……。&br;まだ私達と接することに慣れてないと思うので……。| |~|~K'|……んなことはわかってる。| |②|>|CENTER:~お肉、おいしいですか?| |~|~〇×|お肉、おいしいですか?| |~|~K'|……。| |~|~〇×|よかったら、もう一皿頼みましょうか?| |~|~K'|……。任せる。| |~|~〇×|はい! じゃあ頼んじゃいますね。&br;えーっと……。| |~|~K'|……。はぁ……。| |~|~K'|アンタ、お気楽だな。| |~|~〇×|えっ?| |~K'|ひとつ聞くぞ。……アンタ、一時はあんなひどい目に&br;遭わされたってのに、まだあいつらとつるむ気なのか?| |~〇×|あいつらって言うと……。| |~K'|あいつらしかいねぇだろ。| |~〇×|ええっと……。| |~〇×|確かに、あのときは大変でしたけど。でも、今はナギさんも&br;ヨミさんも、普通の暮らしをしようと思ってるみたいですよ。| |~〇×|今回のは、さすがにやりすぎでしたけど……。&br;ちょっと魔が差しただけだと思ってます。| |~K'|ちょっと? 魔が差した?&br;……俺には、とてもそうは思えないな。| |~K'|厄介事を持ち込むような連中との付き合いは&br;未然に断ち切ろうとは思わねぇのかよ。| |~〇×|うーん……。&br;確かに、そのほうが安全なのかもしれないですけど。| |~K'|だろ?| |~〇×|でも、多分ナギさんたちは、&br;この世界に頼れる人がいないと思いますから……。| |~〇×|私にできることがあるなら助けになってあげたいなって、&br;今でもそう思ってるんです。| |~K'|――……。| |~K'|……つまりなにか? アンタはいまだに貧乏くじを&br;引かされ続けてるってわけか。| |~〇×|ええっ?&br;そ、そんなことはないと思いますけど……!| |~K'|……はぁ。もういい、わかった。| |~K'|この話は終わりだ。&br;追加の肉、よろしく。| |~〇×|あっ、はい……!| |~K'|…………。| |>|数日後――| |~〇×|(わぁ。今日はいい天気だなぁ……。)| |~〇×|(暑くもなく寒くもなく。&br;風が気持ちよくて、庭では鳥が鳴いて……。)| |~〇×|(軒先ではK'さんがのんびりスマホゲームで遊んで……。&br;…………。)| |~〇×|け……K'さん!?| |~〇×|(いつの間に道場に……!? しかも完全に風景に&br;溶け込んでて、一瞬気がつかなかった!)| |~K'|…………。| |~〇×|あ、あの……K'さん?| |~K'|俺に構わなくていい。&br;仕事してろ。| |~〇×|でも、道場の誰かに用事があって来たんじゃ……?| |~K'|……。&br;用事なら、今済ませてる。| |~〇×|……???| |~K'|…………。| |~〇×|と、とりあえず。&br;よかったら、お茶でも淹れましょうか?| |~K'|いい。| |~K'|……アンタ。朝から働きっぱなしだろ。&br;少し休憩したらどうだ。| |~〇×|えっ? 朝からって――| |~K'|いいから。隣座れ。| |~〇×|! は、はい……。| |~〇×|(……手、引っ張られて&br;思わず座っちゃったけど……。)| |~K'|……。| |~〇×|(……。まぁいっか。)| |~〇×|(理由はわからないけど、K'さんが道場に来てくれるなんて&br;めったにないことだしね。)| |~〇×|(少しだけ、隣でゆっくりさせてもらおうかな。)| #endregion ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~K'|…………。| |~〇×(主人公)|(K'さんが遊んでるのは……&br;銃を持って撃ちあうゲームかな?)| |~〇×|(ふふっ。この間はリアルでサバイバルゲームをしたのに、&br;こっちでもやってるんだ。)| |~〇×|(……あ、今一人倒した! すごい……!)| |~K'|っ……!| |~K'|……おい。離れろ。顔……近い。| |~〇×|えっ? ……あっ、ご、ごめんなさい!| |~K'|…………。| |~K'|見てて楽しいかよ。| |~〇×|え? えっと……。| |①|>|CENTER:~楽しいです!| |~|~〇×|はい、楽しいです!| |~|~K'|…………。| |②|>|CENTER:~見とれちゃいました| |~|~〇×|えっと……その、K'さんのプレーがうまいなぁって&br;見とれちゃいました。| |~|~K'|……。別に、普通だ。| |~K'|見ててもいいが、あんまり近づくなよ。| |~〇×|はいっ。| |~〇×|(あ……そういえば。)| |~〇×|K'さん。その……。| |~〇×|K'さん、この間のサバゲーのとき、&br;私のことすごく心配してくれてたみたいですね。| |~〇×|ずっとそわそわして、落ち着かない様子だったって&br;包くんが――| |~K'|死んだ。| |~〇×|えっ!?&br;……って、ゲームの話ですか。| |~K'|っ、アンタが俺の手元を狂わせるようなことを&br;言うからだっ。| |~〇×|?| |~K'|っ……くそ。| |~K'|別に、心配なんてしてねぇ。| |~〇×|そ、そうですか?&br;でも……。| |~〇×|焼肉屋さんに飛び込んできたときのK'さん、&br;ものすごく不安そうな顔して――| |~K'|っ!!| |~〇×|もがっ!? ん、ん~!| |~K'|それ以上しゃべるな!&br;黙ってろ、ったく……!| |~〇×|――ぷは。も、もう……!&br;何も口を塞がなくっても……!| |~K'|うるせぇ。| |~〇×|(ゲームに戻っちゃった。)| |~K'|…………。| |~K'|……。&br;別に、心配にも不安にもなってない。| |~K'|ただ、アンタが俺の手の届かないところで&br;誰かにどうこうされるのは、気に食わねぇんだよ。| |~K'|……だから、そうならねぇように見張ってる。| |~〇×|K'さん……。| |~K'|……居座られてうぜぇなら、帰る。&br;そうでないなら、ここでゲームさせろ。| |~K'|そのくらいいいだろ。| |~〇×|……。はい、わかりました。| |~〇×|好きなだけくつろいでいってください。&br;これからも。| |~〇×|K'さんがここに遊びに来てくれるのは、&br;私も嬉しいですから!| |~K'|っ……。| |~K'|……。&br;そういうとこだぞ、アンタ。| |~〇×|え?| |~K'|そういうガキみてぇな無邪気な顔。&br;……やたらと他の奴の前でするなよ。| |~〇×|……?| |~K'|チッ……、ったく。| |~〇×|(……。&br;よく、わからないけど……。)| |~〇×|(これからは、K'さんも道場に遊びに来てくれるんだ。)| |~〇×|わ。すごい!&br;今のどうやったんですか?| |~K'|っ!&br;だから、近いって言ってるだろうが……!!| #endregion ----- **わがままな執事 [#SSR03] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~K'|……執事喫茶?| |~マキシマ|ああ。紅丸の知り合いが経営している店なんだがな。&br;そこに関して黒い噂が流れているようだ。| |~マキシマ|執事喫茶の売り上げが、&br;命を扱う取引に使われている、とな。| |~K'|人身売買の可能性があるってことか。| |~マキシマ|まあ、紅丸の知り合いならそんな心配はないだろうし、&br;まったくのデマって可能性も高いが――| |~マキシマ|念のため、不審な点がないか調べたほうがいいだろう?| |~マキシマ|そういうわけで、&br;お前さんにはその執事喫茶に潜入してもらう。| |~K'|……は?| |~マキシマ|もちろん、執事役のスタッフとしてな。&br;心配するな、話はつけてある。| |~K'|おい、待て。なんでそうなる。&br;潜入捜査なら、テメェのほうが得意だろ。| |~マキシマ|俺だって出来るなら変わってやりたいさ。何しろ、&br;執事の接客だけじゃなく、スイーツも評判の店だからな。| |~マキシマ|だが、俺じゃあ目立ちすぎるだろう?&br;それじゃ潜入の意味がない。| |~K'|……チッ。| |~マキシマ|そうふてくされるな。&br;ちゃんとサポートはする。| |~マキシマ|頼んだぞ、相棒。| |~K'|うぜぇな、何が執事だ……。&br;こんなふざけた格好する羽目になるとは――| |~〇×(主人公)|あれ? K'さん!| |~K'|……!&br;なんでアンタがいるんだよ……。| |~〇×|紅丸さんに頼まれて、&br;お店のお手伝いをしてるんです。| |~K'|また厄介ごとに巻き込まれてんのか。&br;相変わらずだな。| |~〇×|そういうK'さんは、どうして?| |~K'|……別に。| |~〇×|こんなところで会えるなんて思いませんでした。| |~〇×|(K'さんとはなかなか会えないから、嬉しいな。)| |~K'|俺も、&br;まさかアンタの顔が見られるとは思ってなかった。| |~K'|だが何も今じゃなくてもいいだろ……。&br;こんな格好……最悪だぜ。| |~〇×|えっ、そんなことないです!&br;執事の制服、似合ってますよ。| |~〇×|K'さんのこういう格好、&br;ちょっと意外ですけど、素敵です。| |~K'|……そうかよ。| |~二階堂紅丸|やあ2人とも、今日はよろしく。| |~二階堂紅丸|×ちゃん、キッチンは頼んだよ。&br;キミは料理上手だから、安心して任せられるな。| |~〇×|ありがとうございます!&br;頑張りますね。| |~二階堂紅丸|心配なのはK'の方かな。&br;お客さんの前では愛想よくしてくれよ?| |~二階堂紅丸|お帰りなさいませ、お嬢様。&br;――と、こんな感じで。| |~K'|くだらねえ……。| |~二階堂紅丸|ほら、そういう仏頂面はだめだ。&br;笑顔だよ、笑顔。| |~二階堂紅丸|女性のことはお嬢様と呼ぶ。&br;そしてエレガントにエスコートする。いいな?| |~K'|……はあ……。| |~〇×|(K'さんの接客って、どんな感じなんだろう……。)| |~K'|……紅茶とケーキだ。| |~来店客A|わっ、めちゃくちゃイケメンの執事さん!| |~来店客B|あれ? もしかして……K'くん!?&br;あの、一緒に写真とってもいいですか!?| |~K'|……断る。| |~二階堂紅丸|こら、お嬢様たちにその態度はないだろ?| |~K'|客の相手はアンタがやればいい。&br;俺は注文されたものを運ぶ。| |~二階堂紅丸|まったく……申し訳ございません、お嬢様がた。&br;お気を悪くされたのでは?| |~来店客B|いいえ! むしろ嬉しいです!&br;あのK'くんをこんなに近くで見られるなんて……!| |~来店客A|丁寧な執事さんも素敵だけど、&br;クールで仕事に真剣って感じも格好いいです!| |~二階堂紅丸|おやおや……お嬢様がたがお喜びなら、&br;何よりですが――| |~二階堂紅丸|どうか、俺のことだけ見ていてくださいませんか?| |~来店客A|もうっ、紅丸さんったら~……!| |~〇×|(上手くいってる……のかな?)| |~〇×|少しお店が混んできたみたい。&br;料理、早く作っていかないと。| |~〇×|えっと、次のオーダーはホットケーキ――&br;あれ、パフェの方が先だったっけ? それとも逆……?| |~K'|先にホットケーキ、次がパフェだ。| |~〇×|あ、ありがとうございますK'さん!&br;助かります……!| |~K'|……準備ができたら持っていく。| |~〇×|はい! 出来たら声かけますね。| |~〇×|(K'さん、口数は少ないけど、&br;やっぱり頼りになるなぁ。)| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|――よし、通信の感度は良好だな。&br;調子はどうだ、相棒。| |~K'|特に変わったことはねぇな。&br;甘ったるい匂いでおかしくなりそうだぜ。| |~マキシマ|そいつは羨ましいねえ。&br;俺も客として行ってみるかな。| |~マキシマ|お前さんの執事姿ってのも拝んでみたいことだし。| |~K'|ぜってぇ来るなよ。| |~マキシマ|恥ずかしがることはないだろう。| |~K'|……後で覚えとけ。| |~マキシマ|おっと、怖い怖い。| |~マキシマ|さて、俺の方でも独自に調査を進めておく。&br;もう少し辛抱してくれ。| |~K'|ったく……。| |~K'|それにしても、妙に客が増えてきたな。| |~二階堂紅丸|そりゃあ、俺の美しさと完璧な接客が、&br;お嬢様たちを惹きつけてるのさ。| |~二階堂紅丸|……まあ、クールな執事の評判も、&br;悪くないみたいだけどね。俺の次に。| |~K'|不満があるなら、俺はいつでも裏に引っ込むが。| |~二階堂紅丸|……可愛くない野郎だぜ。| |~二階堂紅丸|ほら、お嬢様がお呼びだ。&br;行ってこい。| |~K'|チッ、またかよ……。| |~二階堂紅丸|お嬢様の前で舌打ちは禁止!&br;ちゃんと執事らしく振る舞えよ。| |~K'|うぜぇ……。| |~二階堂紅丸|やれやれ……。| |~K'|……こう忙しくちゃ、ろくに調査ができねぇな。| |~〇×|K'さん、お疲れ様です。| |~K'|ああ。| |①|>|CENTER:~すごい人気ですね| |~|~〇×|K'さん、すごい人気じゃないですか。&br;やっぱり、口に出さなくても優しさが伝わっているんですね。| |~|~K'|……面倒なだけだ。| |②|>|CENTER:~お客さん、喜んでますね| |~|~〇×|K'さんに接客してもらえて、&br;お客さん、みんな喜んでましたね。| |~|~K'|別に……呼ばれたから、&br;仕方なく行ってるだけだ。| |~来店客C|執事さんたち、みんな素敵……!| |~来店客D|このケーキも美味しいし、&br;絶対また来ようね!| |~K'|どいつもこいつも、呑気なもんだな。| |~〇×|お嬢様として扱ってもらって、スイーツも食べられて、&br;みなさん嬉しいんですよ。| |~K'|ふん……このふざけた格好で喜ぶ奴の気がしれねぇな。| |~K'|……甘いもの食って喜ぶ奴は、もっと気がしれねぇ。| |~〇×|K'さんは甘いもの、苦手でしたね。| |~〇×|あっ! 甘くないスイーツも作ってみたんです。&br;お仕事が終わったら、K'さんも食べていきませんか?| |~K'|っ……。| |~K'|……アンタまであいつみたいなこと言うんじゃねぇ。| |~〇×|ふふっ、腕によりをかけますよ。| |~〇×|(K'さん、普段は危険な仕事ばかりで、&br;気を張ってることが多いのかもしれないし――)| |~〇×|(今は、少しでも気が休まってるといいな……。)| |~〇×|よし、ティーセットが用意できた。&br;後はお客さんのところへ運んでもらって――| |~二階堂紅丸|はいお嬢様、ただいま参ります。| |~K'|いま注文聞く。ちょっと待ってろ。| |~〇×|みなさん、忙しそう。&br;紅茶が冷めるといけないし、これだけ私が持っていこうかな。| |~〇×|お待たせいたしました、お嬢様。&br;こちら、ご注文の――| |~来店客E|クールな執事さん、私の席にも来て~!| |~〇×|わっ!| |~〇×|(あっ、ティーセットが落ちる……!)| |~K'|ッ、危ねえ!| |~〇×|K'さん、ありがとうございます!&br;ティーセット、受け止めてくれて。| |~K'|……怪我はねぇのか。| |~〇×|はい、K'さんのおかげで……。| |~二階堂紅丸|失礼いたしました、お嬢様。&br;落ち着いて席におかけください。| |~〇×|申し訳ありません。&br;いったん、ティーセットをおさげしますね。| |~二階堂紅丸|K'、ナイスキャッチ! やるじゃないか。&br;執事が板についてきたかな?| |~K'|執事は関係ねぇだろ。| |~二階堂紅丸|関係大ありだ。&br;お客の被害を最小限にとどめたんだから。| |~二階堂紅丸|でも、上着を着てないのは頂けないな。&br;執事の身だしなみだぜ。| |~K'|……チッ。| #endregion ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|お待たせしました。&br;こちら、ティーセットです。| |~来店客E|ありがとう……さっきはごめんなさい。| |~〇×|とんでもないです。&br;ごゆっくりどうぞ、お嬢様。| |~|そろそろキッチンに戻らないと――| |~K'|おい、×。| |~〇×|あ、K'さん。&br;さっきはありがとうございました。| |~K'|服に紅茶がかかってる。| |~〇×|あ、本当だ。制服にしみが……。&br;でも、大丈夫です――| |~K'|……ついてこい。| |~〇×|えっ?| |~K'|……。| |~二階堂紅丸|待った、K'。心配なのはわかるけど、&br;強引に引っ張っていくのはよくない。| |~二階堂紅丸|ここは執事喫茶なんだから、&br;あくまで執事らしく、だよ。| |~K'|こんな時に――| |~K'|…………。| |~K'|……チッ。| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_K'_わがままな執事.jpg,zoom,わがままな執事,259x200); |~K'|――こちらへ、どうぞ……お嬢、様。| |~K'|…………手を。| |~〇×|あっ――は、はいっ!| |~K'|……ご、ご案内、します……。| |~〇×|お、お願いします……。| |~K'|……ったく、くだらねぇ茶番だ。| |~〇×|(さっきの、紳士的なK'さん……&br;いつもと全然印象が違ったな。)| |~K'|おい。火傷してねぇか見せろ。| |~〇×|あ……。| |~〇×|(す、すごく近い……。)| |~K'|……何ともなさそうだな。&br;他のところは大丈夫か?| |~〇×|(私のこと、心配してくれてるんだ。&br;さっきも火傷してないか、急いで確認してくれようとして――)| |~〇×|(K'さん、素っ気なく見えるけど、本当に優しいな……。)| |~K'|おい、聞いてんのか?| |~〇×|……あ。| |~〇×|(あ、目が合った。)| |~K'|…………。| |~K'|……何、見てんだよ。| |~〇×|K'さんがこんなに近くにいる、って思って……。| |~K'|……×――| |~マキシマ|――もしもし、相棒。&br;そっちは上手くやってるか?| |~K'|っ!!| |~〇×|(微かに、マキシマさんの声が……。)| |~マキシマ|K'? どうした、何か問題か?| |~K'|……なんでもねぇ。&br;相変わらずだ、おかしな点はねえよ。| |~マキシマ|そうだろうなあ。&br;実はこっちの調査で、例の噂の真相がわかってな。| |~マキシマ|その店のオーナーがやってる、命を扱う取引ってのは、&br;猫の譲渡のことだった。| |~K'|……は?| |~マキシマ|オーナーは無類の猫好きでな。店の売り上げを、&br;捨て猫や野良猫の保護や飼い主探しに当ててるらしい。| |~マキシマ|人身じゃなく、猫の身に関わる活動だったってわけだな。| |~K'|はあ……くだらねぇ。| |~マキシマ|そういうわけだ。お前さんには悪かったが、&br;もう潜入は切り上げていいぞ。| |~〇×|(K'さんとマキシマさん、また何かのお仕事だったのかな。&br;この様子だともう解決したみたいだけど。)| |~K'|ったく、とんだ無駄足だったってわけだ。| |~K'|似合わねぇ格好で、&br;似合わねぇ真似までしたってのに……。| |①|>|CENTER:~すごく似合ってます| |~|~〇×|そんなことないです。K'さんの執事姿、&br;すごく似合ってますよ。| |~|~〇×|それに、さっきエスコートしてくれたのも……&br;とても素敵でした。| |~|~K'|…………さっきのアレは、忘れろ。| |②|>|CENTER:~ちょっと新鮮でした| |~|~〇×|いつものK'さんとは違いますけど、&br;今の格好も、ちょっと新鮮でいいと思います。| |~|~〇×|さっきエスコートしてくれたのも……。| |~|~K'|……いつもあんな真似してたまるか。| |~K'|とにかく、この店にもう用はねぇ。&br;これ以上、執事役なんてやる必要もない。| |~〇×|あっ……じゃあ、もう行っちゃうんですね。| |~〇×|少しの間でも、K'さんと一緒にお仕事できて、&br;嬉しかったです。| |~K'|…………。| |~K'|……必要なら、もう少し付き合ってやる。| |~〇×|えっ! いいんですか?| |~K'|アンタの顔を見るのも久しぶりだし――| |~K'|……アンタとあのキザ執事を残しておくのも&br;うぜぇんだよ。| |~K'|その代わり――| |~〇×|その代わり?| |~K'|……ずっと甘い匂いに囲まれて、&br;鼻が馬鹿になりそうだ。| |~K'|甘くないスイーツっての、作れ。&br;さっき言ってただろ。| |~〇×|ふふ……もちろん、任せてください!| |~〇×|(K'さんとのこんな穏やかな時間が、&br;もう少し続くといいな……。)| #endregion ----- **ひまわりの迷路 [#SSR04] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|&br;| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_K'_ひまわりの迷路.jpg,zoom,ひまわりの迷路,259x200); |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- **増えていく思い出 [#SSR05] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|1周年パーティーを終えた、深夜11時過ぎ――| |~〇×|(パーティー、とっても楽しかった。まさかこんな時間まで&br;盛り上がるなんて思わなかったな。)| |~〇×|(でも、誰もループのことを覚えてないなんて……。&br;本当に不思議な出来事だったけど、まさか私の夢じゃないよね?)| |~K'|おい。| |~〇×|あ、K'さん。| |~K'|ちょっと来い。| |~〇×|え!? ちょ、ちょっと……。| |~〇×|(ここ……K'さんが泊まる部屋だ。)| |~K'|……覚えてるんだな。| |~〇×|え?| |~K'|ループのことだ。| |~〇×|まさか、K'さんも?| |~K'|ああ。パーティーが始まったとき、アンタの反応が&br;おかしかったからな。| |~K'|まるで突然「飛ばされた」ことに戸惑っているように見えた。&br;俺と同じように。| |~〇×|ま、待ってください。| |~〇×|今日の出来事を、もっと詳しく振り返りながら話しませんか?&br;私、何か飲み物を持って来ます。| |~〇×|ちょうど、ロウソクの火を吹き消そうとした瞬間でしたよね。&br;最初のループが起きたのは……。| |~K'|そうだったな。気づいたら朝で、この道場からアジトに戻ってた。| |~K'|しかもマキシマはアンタのことを忘れてた。| |~〇×|京さん、紅丸さん、真吾くん、大門さんもそうでした。| |~〇×|……そういえば、どうしてK'さんだけが私のことを&br;覚えていたんでしょうか?| |~K'|さぁな。だが、他の連中と俺との違いを考えれば、&br;なんとなく察しがつく。| |~K'|……俺は元から思い出が少ないからな。| |~〇×|(K'さんはネスツによって子供の頃の記憶を消された…….&br;だから忘れるべき記憶を持ってなかったってこと?)| |~〇×|(でも、そんなこと……。)| |~〇×|思い出なら増え続けているはずです。&br;この1年のことを思い出してみてください。| |~〇×|たとえば……包くんたちと一緒にサバゲーをしたこと、&br;覚えてますよね?| |~K'|…………。| |~K'|……ああ、ナギの野郎に無理矢理やらされたやつか。&br;今思い返してもあれは最悪だったな。| |~〇×|ま、まぁ……始まりこそ少し強引だったかもしれませんけど……。| |~〇×|あの出来事をきっかけにみなさんの距離が近づいたと思いますし、&br;それに、あの日の焼肉はとってもおいしかったですよね!| |~K'|…………まぁ、な。| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|それから、マキシマさんも含めて3人で、旅行と称して、&br;逃亡生活をしたこともありましたよね。| |~K'|あったな。ネスツの残党に目をつけられたアンタを連れて&br;あちこち移動したっけな。| |①|>|CENTER:~楽しかった| |~|~〇×|綺麗な景色を見たり、車の中で寝泊まりしたり、&br;私、新鮮で結構楽しかったんですよ。| |~|~K'|……あの状況を楽しめるなんて、アンタって大物だよな。| |~|~〇×|す、すみません。もちろん誰かに追われてるかもしれないって&br;いうのはちゃんと理解してましたけど……。| |②|>|CENTER:~大変だった| |~|~〇×|大変でしたね……。見つからないように移動を繰り返して、&br;泊まるところも車の中だったり。| |~|~K'|屋根があるだけいいだろ。俺たちなんか野宿だぜ。| |~|~〇×|あっ……す、すみません!&br;私が車内独占しちゃったから……。| |~|~K'|いい。謝らせたかったわけじゃねぇから、気にすんな。| |~〇×|それに、今日のことも。あんなに何度もループに巻き込まれて、&br;それでもみなさんの記憶を取り戻そうと走りまわって……。| |~〇×|大変でしたけど、きっと大切な思い出のひとつになったはずです。&br;少なくとも、私にとってはそうです!| |~K'|…………。| |~K'|……そうだな。確かに、振り返れるくらいにはあったな、思い出。| |~〇×|これからも思い出を刻んでいきましょう。クリスマスもお正月も、&br;K'さんの誕生日だって。| |~K'|…………。| |~〇×|(……あれ? そういえば出会って丸1年が経つのに、&br;K'さんの誕生日をお祝いしたことって、ない?)| |~〇×|あの……。| |~K'|誕生日のことか?&br;ねぇよ、んなもん。| |~〇×|(そうか。K'さんには子供の頃の記憶がない。&br;誕生日がいつかも知らないんだ。)| |~〇×|すみません……私、無神経なことを言ってしまって。| |~K'|そんなしょげるなよ。別にアンタのせいじゃねえ。| |~〇×|でも……。| |~K'|…………。| |~K'|……じゃあ、今日でいい。| |~〇×|え?| |~K'|誕生日なんていつだっていい。……だから今日でいい。| |~K'|今日が、俺の誕生日だ。| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(今日が、K'さんの誕生日……。)| |~K'|……んだよ。どうせ本当の誕生日がいつかなんて&br;誰にもわからねぇんだから、好きな日にしてもいいだろ。| |①|>|CENTER:~そういうものでしょうか?| |~|~〇×|そ、そういうものなんでしょうか。&br;誕生日を自分で決めてしまうなんて……。| |~|~K'|だったら、俺の誕生日は存在しねぇ。| |~|~〇×|そ、それはダメです!&br;……そうですね。K'さんがそれでいいなら……| |②|>|CENTER:~いいと思います!| |~|~〇×|いいと思います!&br;そうしたら、来年からは&br;私の記念日と一緒にお祝いができますね。| |~|~K'|は……?| |~|~K'|……アンタの発想にはいつも驚かされるな。| |~|~〇×|え……いけませんか?| |~|~K'|別に……そんなこと言ってねぇよ。| |~〇×|今日が……私にとっての始まりの日が、K'さんの誕生日……。&br;なんだか嬉しいです。とっても。| |~K'|アンタが喜んでどうすんだよ。俺の誕生日なんだから、&br;俺を喜ばせるべきだろ。| |~K'|ほら、祝えよ。あと1分しかねぇぞ。| |~〇×|えっ!?&br;あっ、本当だ、もう23時59分……!| |~〇×|(K'さんの初めての誕生日が終わっちゃう!)| |~〇×|えーと、えーと……お祝いの言葉……。| |~〇×|え、え、どうしよう、何も思い浮かばない……!| |~K'|フッ……ははは……!| |~〇×|わ、笑わないでくださいK'さ……。| |~〇×|(……!? K'さんが笑ってる……!)| |~K'|慌てすぎだ。| |~〇×|……っ、その……ええと。| |~〇×|お誕生日おめでとうございます、K'さん。| |~K'|……そんだけかよ?| |~〇×|わっ……!?| |~〇×|(ち、近い……! しかもこんな体勢……。)| |~K'|悪くねぇな。| |~〇×|え……?| |~K'|アンタの重さと温度がちょうどよくて、安眠できそうだ。| |~〇×|……抱き枕ってことですか?| |~K'|ああ、いいな。アンタは俺の抱き枕だ。&br;……俺が寝るまで、このままでいろよ。| |~〇×|は、はい……。| |~K'|アンタには祝われてみてぇって思ったんだよ。アンタがこの日、&br;この道場に来てなかったら、俺はこんなこと思わなかった。| |~K'|誕生日なんて、一生求めなかった。……だから、&br;アンタがここに来た日が俺の誕生日ってことでいい。| |~〇×|K'さん……。| |~〇×|……すみません、&br;私、プレゼントも何も用意してなくて。| |~〇×|K'さんはマキシマさんと一緒に、&br;あんなに大きなケーキを持ってきてくれたのに。| |~K'|今突然決まったんだから、仕方ねえだろ。&br;それに……アンタからはもう、とっくにもらってる。| |~〇×|え?私、何も……。| |~K'|いいんだ。アンタはそのままで。| |~K'|……誕生日なんて、知らなくても構わねぇと思ってたけどな。| |~K'|アンタがそばにいるなら、案外悪くねぇもんだな。| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_K'_増えていく思い出.jpg,zoom,増えていく思い出,259x200); #endregion //---------- ''スペシャル'' #region(ネタバレ注意) Episode:ANNIVERSARY 〜K'編~ |>|1周年パーティー翌日| |~〇×|(この飾りはこっちに……ううん、向こうのほうがいいかな?&br;あとは……。)| |~K'|おい、朝から何やって……。&br;……っ!?| |~〇×|あ、おはようございます、K'さん!&br;よく眠れましたか?| |~K'|そんなことはいい。……なんだこのゴチャゴチャした飾りは?| |~〇×|もちろん、K'さんの誕生会を開くんです!| |~K'|…………は?| |~〇×|1日遅れになっちゃいましたけど、お祝いですしいいですよね。&br;ほかのみなさんもお呼びして、朝から豪勢に行きましょう!| |~〇×|問題はケーキですけど、甘さを抑えたものなら大丈夫ですか?| |~〇×|それともいっそケーキはなしにして、たとえば分厚いステーキに&br;ロウソクを立てるとか……?| |~K'|お、おい。ちょっと待て。| |~草薙京|はよ。……って、なんだ、これ……?| |~二階堂紅丸|これ全部、×ちゃんが飾ったのかい?| |~矢吹真吾|すげー!| |~〇×|あ、みなさんおはようございます!| |~草薙京|いったいなんの騒ぎだよ、これは。| |~〇×|はい!&br;実は昨夜、K'さんの誕生日が……。| |~K'|おい!……ちょっとこっち来い。| |~〇×|K'さん、あの……!| |~〇×|(手を引っ張られるまま、こんなところまで&br;来ちゃったけど……。)| |~K'|…………。| |~K'|適当なことを言うんじゃなかったぜ。| |~〇×|あ……。| |~〇×|(もしかして、あんなふうに盛大に祝われるのは&br;嫌だったのかな。)| |~〇×|ごめんなさい……。私、K'さんの誕生日が決まって&br;嬉しくて……。みなさんで祝ったらもっと、って……。| |~K'|~~~っ!| |~〇×|……!? け、K'さん……?| |~〇×|(ど、どうしよう。こんな人目のあるところで&br;抱きしめられるなんて……!)| |~K'|他の連中はいいんだよ。アンタが祝えよ。| |~K'|……アンタに、祝ってほしいんだよ。| |~〇×|K'さん……。| |~〇×|……わかりました。それじゃあ、精一杯お祝いさせてください!| |~〇×|今日1日、どこへでもついていきます。&br;どこに行きたいですか?| |~K'|そうだな……そういや新作ソフトが発売されてたな。&br;あとコントローラーとコンバーターも欲しかったんだ。| |~K'|アーケードにも気になるゲームがある。その後は肉だな。&br;腹いっぱい肉を食って……。| |~K'|…………。| |~K'|……いや、やっぱこれだけでいい。| |~〇×|?| |~K'|アンタの手、出せ。ずっと繋いどく。&br;こういうときは……こうするもんだろうが。| |~〇×|……っ、はい!| |~K'|それでいい。| |~K'|……じゃあ、行くか。| #endregion ----- **図南鵬翼 [#SSR06] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_K'_図南鵬翼.jpg,zoom,図南鵬翼,259x200); #endregion //---------- ''スペシャル'' #region(ネタバレ注意) |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| #endregion ----- **旅LOG![#SSR07] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_K'_旅LOG!.jpg,zoom,旅LOG!,259x200); |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- *SR [#SR_story] **終わりにしようぜ [#SR01] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- **隠れた眼光 [#SR02] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- **テラス席で待ってる [#SR03] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~K'|……。| |~二階堂紅丸|こらこら、K'。&br;そんな顔してたら、メイクさん怖がっちまうぜ?| |~K'|……。| |~二階堂紅丸|折角綺麗にしてもらってるんだから&br;もうちょっと愛想よくしな。| |~K'|うぜぇ……。&br;なんで俺がこんなこと……。| |~二階堂紅丸|食べちゃったものはしょうがない。&br;いい加減、観念するんだな。| |~二階堂紅丸|それに、その格好も案外似合ってるぜ。&br;なあ、×ちゃんもそう思うだろう?| |~〇×(主人公)|え、は、はい。白いシャツもアウターも&br;K'さんのイメージにぴったりです。| |~K'|ちっ……。| |~草薙京|おい、こっちの準備は終わったぞ。| |~二階堂紅丸|ああ、分かった。| |~二階堂紅丸|×ちゃん、ちょっと見てくるから&br;コイツのことお願いね。| |~二階堂紅丸|折角のメイクやスタイリングを&br;壊さないように見張ってて。| |~〇×|はい、わかりました。| |~K'|……。| |~〇×|(本当、今日のK'さんの格好&br;いつもと雰囲気は違うけど、似合ってるなあ。)| |~〇×|(その代わり&br;いつにもまして不機嫌だけど。)| |~〇×|(でも、仕方ないよね。モデルを引き受けたのも&br;半分だまし討ちみたいな感じだったし……。)| |>|それは、数日前の出来事――| |~K'|おい、アンタ。| |~〇×|あれ、K'さん。&br;どうしたんですか?| |~K'|この箱が部屋の前にあった。&br;アンタ、心当たりはないか?| |~〇×|え、これですか?&br;うーん、ちょっとわからないです。| |~K'|そうか……。| |~〇×|中身を見たら&br;持ち主がわかるんじゃないですか?| |~K'|そうだな。開けてみるか。| |~K'|……!| |~〇×|え、これって……!?| |~〇×|すごい。色んな国のビーフジャーキーが&br;たくさん入っていますね。| |~K'|誰がこんなもの……。| |~〇×|(ビーフジャーキーが大好物なのは&br;この道場ではK'さんくらいだし……。)| |~〇×|ますます持ち主が&br;わからなくなっちゃいましたね。| |~〇×|って、K'さん&br;勝手に開けちゃっていいんですか?| |~K'|持ち主がわからないなら&br;俺がもらっても問題はないだろ。| |~K'|ここに放っておいても&br;野良猫かなんかに食われちまうのがオチだ。| |~〇×|確かにそうですけど……。| |①|>|CENTER:~毒が入っているかもしれませんよ| |~|~〇×|毒が入っているかもしれませんよ・| |~|~K'|毒……?| |~|~K'|別に怪しい臭いはしない。| |~|~〇×|それならいいですけど……。| |②|>|CENTER:~誰かの罠かもしれませんよ| |~|~〇×|誰かの罠かもしれませんよ。| |~|~K'|その時はその時だ。| |~|~〇×|で、でも。&br;K'さんに何かあったら……。| |~|~K'|アンタも心配性だな。| |③|>|CENTER:~ビーフジャーキーって何肉ですか?| |~|~〇×|ビーフジャーキーって何肉ですか?| |~|~K'|……自分で答え言ってるぞ?| |~|~〇×|あ……!&br;ビーフ……牛、ですね。| |~|~K'|正解だ。| |~K'|……うん、美味い。| |~〇×|(結局食べちゃったけど大丈夫かなあ。)| |~???|ふっふっふっふ……。&br;食べたね?| |~K'|……!?| |~二階堂紅丸|気に入ってもらえたようで嬉しいよ。&br;まだまだあるから、どんどん食べてくれ。| |~〇×|べ、紅丸さん?| |~K'|これ、アンタのか?| |~二階堂紅丸|ああ、そうだよ。| |~〇×|でも、どうして紅丸さんのビーフジャーキーが&br;K'さんの部屋の前にあったんですか?| |~二階堂紅丸|それは俺からK'へのプレゼント。&br;……いや、先払いの報酬さ。| |~〇×|……報酬?| |~K'|チッ、白々しい。&br;……それで、俺は何をすればいいんだ?| |~二階堂紅丸|話が早くて助かるよ。&br;じゃあ、俺も単刀直入に言うとしよう。| |~二階堂紅丸|K'、お前にはモデルの仕事を&br;手伝ってほしいんだ。| |~K'|……は?| |~〇×|(K'さんがモデルの仕事!?)| |~〇×|(全然想像がつかないけど……。&br;でも、ちょっと見てみたいかも。)| |~K'|断る。| |~〇×|(……うん。&br;残念だけど、やっぱりそうだよね。)| |~二階堂紅丸|そう言うなよ。&br;今度の撮影で格闘家特集ってのがあってね。| |~二階堂紅丸|ビジュアル的にも&br;K'が適任だと思うんだよね。| |~二階堂紅丸|それに、報酬はもう受け取ってくれただろう?| |~K'|一口食べただけだ。| |~二階堂紅丸|一口でも、食べたことには変わらない。&br;契約成立だ。| |~二階堂紅丸|それと、撮影には京も来るんだぜ?| |~K'|……そうかよ。| |~〇×|え、京さんもモデルの仕事をするんですか?| |~二階堂紅丸|ああ。だからK'には京を越えるような&br;カッコいいところを見せてほしい。| |~K'|ちっ……なんで俺がそんなこと……。| |~二階堂紅丸|×ちゃんも、&br;K'のモデル姿、見てみたくないかい?| |~〇×|そうですね……K'さんさえ良ければ、&br;ぜひ見てみたいです。| |~K'|アンタまで……。| |~K'|……そこまで言うなら、やってやる。| |~K'|その代わり、このビーフジャーキーは&br;全部俺がいただくぞ。| |~二階堂紅丸|ああ、もちろん。&br;それじゃあ、よろしくな。| |~〇×|(K'さんのモデル姿、楽しみだな。)| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~K'|はあ……だりぃ……。| |~草薙京|ああ、まったくだぜ……。| |~二階堂紅丸|二人ともお疲れ~!&br;スタッフさんたちからも大好評だったぜ!| |~草薙京|そうかよ……。&br;もうこんなことは二度とごめんだぜ。| |~〇×|みなさん、とても素敵でしたよ。&br;見学させてもらえて良かったです。| |~二階堂紅丸|今日撮影した写真は&br;雑誌のグラビアを飾る予定だよ。| |~二階堂紅丸|×ちゃんも&br;楽しみにしておいてね。| |~〇×|はい。発売日が今から待ち遠しいです。| |~K'|ちっ。うぜぇ……。| |~K'|……!&br;これは……。| |~二階堂紅丸|ところでどう?&br;ここのカフェのコーヒー、いけるだろ?| |~草薙京|まあ、悪くない味だな。| |~K'|……ああ。| |~〇×|とっても美味しいです。&br;お店の人のこだわりがあるんでしょうね。| |~K'|って、アンタの甘くしてるじゃねぇか。| |~〇×|あ、お砂糖とミルク&br;両方入れちゃってますね。| |~K'|ブラックのほうが美味い。| |~〇×|そうなんですか?&br;じゃあ、もったいないことしちゃいましたね。| |~〇×|そうだ、また今度一緒に&br;このカフェに来ませんか?| |~〇×|その時は、ブラックを試してみます。| |~二階堂紅丸|×ちゃんからの&br;デートのお誘いなんて妬けるね。| |~〇×|え?&br;そ、そういうわけでは……!| |~K'|俺が付いていく必要はなー―| |~二階堂紅丸|折角×ちゃんが誘ってくれてるのに&br;女の子に恥をかかせるなよ?| |~K'|……ちっ。| |~〇×|あの……?| |~K'|……今度は絶対にブラックだからな。| |~〇×|……!&br;はいっ!| |~〇×|じゃあ、楽しみにしていますね。| |~K'|たかがコーヒーを飲む約束に&br;大袈裟だ。| |>|数日後――| |~〇×|(えっと、後は紅丸さんの洗濯物を&br;届けて……っと。)| |~〇×|(あれ? 紅丸さんの部屋、明かりが点いてる。)| |~〇×|(出かけるって言ってたけど&br;もう帰ってたのかな?)| |~〇×|紅丸さ――| |~二階堂紅丸|(いいから、脱ぎなって。)| |~K'|(なんで俺がこんな……。)| |~二階堂紅丸|(この間みたいに&br;大人しくしておけば、いいだけだ。)| |~二階堂紅丸|(すぐに終わるって。&br;ほら、こっち来いよ。)| |~K'|(ちっ……。&br;早くしろよ。)| |~〇×|(紅丸さんとK'さん?&br;一体何をしてるんだろう……?)| |~〇×|(……何だか邪魔しちゃいけないような&br;雰囲気だったな。)| |~〇×|(洗濯物は後で渡そう。)| |>|| |~〇×|(今日はK'さんと&br;この間のカフェに行く約束の日だけど……。)| |~〇×|(朝からK'さんの姿が見えないなあ。&br;約束、忘れちゃったのかな?)| |~二階堂紅丸|×ちゃん!| |~〇×|あ、紅丸さん。| |~二階堂紅丸|誰か探してたの?| |~〇×|えっと、K'さんが&br;朝からいないなあと思って。| |~二階堂紅丸|それなら丁度良かったぜ。&br;アイツから伝言を預かって来たんだ。| |~〇×|え、私にですか?| |~二階堂紅丸|ああ、『14:00』だってよ。| |~〇×|それだけですか?| |~二階堂紅丸|ああ、これだけ。&br;だけど、×ちゃんならわかるだろう?| |~〇×|(K'さんからの時間の指定……。)| |~〇×|(これって、きっと&br;今日の待ち合わせの時間だよね。)| |~〇×|はい。&br;わかりました、大丈夫です。| |~二階堂紅丸|それじゃあ、&br;後のことは俺に任せて行っておいで。| |~〇×|ありがとうございます。&br;お言葉に甘えて行ってきますね。| |~二階堂紅丸|ああ、楽しんで来なよ。| |~二階堂紅丸|あ、それから、もうひとつ。&br;今度は俺ともデートしよう。| |~〇×|はい、ぜひ。| |~〇×|(うん、時間ピッタリ。&br;K'さんはもう来てるかな?)| |~K'|……。| |~〇×|あ、K'さん!&br;お待たせしました。| |~〇×|(え……。&br;K'さんの格好ってこの間の……?)| |~K'|遅かったじゃねぇか。| |~〇×|すみません。&br;急いでは来たんですが……。| |~K'|……いや、嘘だよ。&br;時間ぴったりだ。| |~K'|ほら、アンタの分。| |~〇×|え、私の分も&br;買っておいてくれたんですか?| |~K'|この間飲んだ豆が、今日はあと2杯で&br;売り切れだと言われたからな。| |~〇×|ありがとうございます。&br;嬉しいです。| |~K'|ふん……。| |~〇×|あの、ところで今日のK'さんの服って&br;この間の撮影の時のものですよね?| |~K'|ああ。&br;二階堂が買い取りしていたらしくてな。| |~K'|アンタと出かけるなら洒落た格好で&br;行けって言うもんだから……。| |~〇×|そうだったんですね。| |~K'|俺は要らねえって言ったけどな。| |~〇×|でも……やっぱり、その服&br;K'さんにすごくよく似合ってます!| |~K'|ちっ……。| |~K'|アンタがそう言うなら……。&br;また着てやってもいい。| |~〇×|えっ?| |~K'|……それよりも、ほら。&br;コーヒーが冷めちまう。| |~K'|さっさと飲もうぜ。| |~〇×|あ、そうですね。&br;……うん、美味しいです!| |~K'|やっぱりブラックのほうがいいだろ?| |~〇×|はい、この間よりもコクと深みが&br;より鮮明になった気がします。| |~K'|……そうか。| |~〇×|(テラス席でK'さんと美味しいコーヒー。&br;なんだか素敵なコーヒーブレイクだなあ。)| #endregion ----- **温泉合宿 [#SR04] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|K'さん、お部屋にいますか?| |~K'|……開いてる。| |~〇×|おじゃまします。&br;差し入れを持ってきたんです。| |~〇×|わ、K'さんのお部屋広いですね!| |~K'|アンタの部屋だって同じようなモンだろ。| |~〇×|作りがちょっと違うんです。&br;はっ……これはまさか……。| |~〇×|お部屋に、露天風呂がついてる……!| |~K'|あぁ、ついてるな。| |~〇×|露天風呂がついてるお部屋は、&br;たしかこのホテルに1部屋だけですよ。| |~K'|俺には関係ねぇ。| |~〇×|ちょっとだけ、覗いてもいいですか?| |~K'|別に、勝手にしろ。| |~〇×|わ……すごい!&br;こんなお部屋初めて見ました……!| |~K'|……ハァ。&br;アンタ相当はしゃいでんな。| |~K'|入りたいなら、入れよ。風呂。| |~〇×|良いんですか!?| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(露天風呂にテンションがあがって&br;つい、お風呂に入っちゃったけど……。)| |~〇×|(よく考えたら、K'さんの部屋で&br;お風呂に入るなんて絶対おかしい……。)| |~〇×|うう、部屋に戻りにくい……。| |~K'|まだ? 長ぇ。| |~〇×|は、はい!?&br;今出ます!| |~K'|……。| |~〇×|あの、すみません! 良いお湯でした!&br;ありがとうございます。| |~〇×|私、部屋に戻ります!| |~K'|おい。待てよ。| |~〇×|――!| |~〇×|(K'さんに、抱きしめられてる……?)| |~〇×|あ、あの、&br;まだ私、髪が濡れて……。| |~K'|そうだな。&br;髪も濡れてるし、風呂あがりであったけぇし。| |~K'|そもそも俺の部屋で風呂に入るとか、&br;正気かよ。| |~〇×|うっ……。| |~K'|前から思ってたけど……。&br;アンタ、無防備すぎる。| |~〇×|はい……反省しています……。&br;私、お部屋に戻って髪を乾かしてきます。| |~K'|ハァ。| |~K'|そうじゃねぇ。&br;俺が、アンタを――| |~K'|他のやつらに見せたくねぇんだよ。| |~〇×|――え?&br;K'さん、それって……。| |~K'|うるさい。| |~K'|アンタはいつもそうだ。&br;放っておこうと思っても無防備で……チッ。| |~K'|今日はもうここに居ろ。| |~K'|朝まで俺が見張っておく。| #endregion ----- **想い出に残る日 [#SR05] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|逃亡生活中のある日――| |~K'|――……。| |~〇×(主人公)|(マキシマさんが情報収集をしてる間、&br;K'さんとこの辺りを散策することになったけど……。)| |~〇×|(車を出てから一言もしゃべってない!&br;何か話題は……ええと……。)| |~K'|……。おい。| |~〇×|は、はい!| |~K'|俺についてくるばっかじゃなくて、&br;どこか行きたいところはねぇのか?| |~K'|旅行、なんだろ?| |~〇×|そ、そうですね……。うーん……。| |~K'|……ねぇのかよ。| |~〇×|す、すみません……。知らない土地なので。| |~〇×|特に行きたいところは思い浮かびませんけど、&br;こうやってぶらぶらするのも楽しいですよ。| |~〇×|思いがけない発見があるかもしれませんし!| |~K'|はぁ……。まるで犬の散歩だぜ……。| |~〇×|えっ。| |~K'|……わかった。じゃあ、適当に歩くぞ。| |~〇×|(あ、行っちゃう。)| |~K'|何してる。置いてくぞ。| |~〇×|今、行きます!| |~〇×|このあたりは、さっきの場所より賑やかですね。| |~〇×|(街の中心部なのかな。学生の姿も多いし。)| |~K'|…………。| |~〇×|えっ、K'さん。どこに行くんですか?| |~K'|ただ歩くのにも飽きた。息抜きだ。| |~〇×|(息抜き?)| |~K'|…………。| |~〇×|わっ、すごい!| |~〇×|(K'さん、また対戦相手を倒しちゃった。&br;この格闘ゲーム、得意なのかな?)| |~K'|……アンタ、退屈じゃねぇのか。| |~〇×|え?| |~K'|さっきから後ろで見てるだけだろ。| |~〇×|でも、楽しいですよ。&br;K'さん、すごくゲームが上手いから。| |~K'|……フン。| |~〇×|……あ、それとも私が見てると集中できませんか?| |~K'|別に。それなら最初から言ってる。| |~〇×|そっか。それならよかったです。| |~〇×|(それにしても、ゲームにも色々あるんだな。&br;こういう機会でもないと来ないから、なんだか新鮮かも。)| |~〇×|(あっ。あのクレーンゲームの景品って……。)| |~K'|……?| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(やっぱり! 少し前にテレビで見た、猫のぬいぐるみだ。)| |~〇×|(人間がソファーでくつろいでるみたいに座ってるのが&br;かわいいんだよね~。)| |~K'|……アンタ、こんなのが趣味なのか。変わってるな。| |~〇×|え、そうですか? かわいいと思うんですけど……。&br;こう、足を投げ出してるところとか。| |~K'|理解不能だ。| |~〇×|(うーん。かわいいと思うんだけどなぁ。)| |~K'|…………。| |~〇×|あれ? やるんですか、クレーンゲーム。| |~K'|……だったら、なんだ。&br;文句あんのか。| |~〇×|い、いえ! ないですけど……。| |~〇×|(K'さん、ゲーム上手いから簡単に取っちゃうかも。)| |~K'|…………。| |~〇×|……あっ!| |~K'|チッ……。アームが弱ぇのか。| |~〇×|狙いはすごくよかったのに……。| |~K'|…………。| |~〇×|(あ、もう1回やるみたい。)| |~K'|…………。| |~〇×|ああっ……! 惜しい!| |~K'|……欲しけりゃ、ちょっと静かにしてろ。| |~〇×|あ、はい。すみません……!| |~K'|…………。| |~〇×|(K'さん、お金どんどん入れてる……!&br;もしかして、取れるまでやるつもり!?)| |~K'|…………。| |~〇×|(アームの爪はしっかりぬいぐるみを掴んでる。&br;あとは、穴に落ちれば……!)| |~K'|――っ。| |~〇×|わー!! すごいです! 取れましたよ!!| |~K'|見りゃわかる。| |~〇×|そうですよね! ありがとうございます!| |~K'|なに自分のことみたいに喜んでんだよ。| |~〇×|……え?| |~K'|これは俺が取ったんだから俺のだろ。| |~〇×|!?| |~〇×|(え……ええええ!)| |①|>|CENTER:~そうですよね……| |~|~〇×|そ、そうですよね……。私、見てただけですし……。| |~|~〇×|(よくよく考えてみたら、『取ってやる』とは&br;一言も言ってなかったよね……。)| |②|>|CENTER:~でも、さっき……| |~|~〇×|で、でも、さっき『欲しけりゃ、ちょっと静かにしてろ』って&br;言ってたのは……?| |~|~K'|そんなこと言ったか? 覚えてねぇな。| |~|~〇×|そんなぁ……。| |~|~K'|……。アンタ、わかりやすいくらい落ち込むな。| |~K'|……冗談だ。&br;こんなもん欲しがるのは、アンタぐらいだろ?| |~〇×|……え? くれるんですか?| |~K'|いらねぇなら別にいい。| |~〇×|い、いります!| |~K'|ほらよ。| |~〇×|わぁ……。K'さん、ありがとうございます!&br;大事にしますね!| |~K'|もうアンタのモンなんだ。好きにしろ。| |~〇×|(このぬいぐるみを見れば、この先も今回の旅のことを&br;思い出せる。大切にしよう……。)| #endregion //----- ''スペシャル'' #region(ネタバレ注意) |>|道場・母屋――| |~K'|おい……。| |~〇×(主人公)|K'さん、どうしたんですか?| |~K'|…………。&br;ついてこい……。| |~〇×|えっ……! K'さん!?| |~〇×|(置いていかれちゃう……!)| |~〇×|ま、待ってください……!| |~〇×|(どこに向かってるんだろう……?)| |~K'|…………。| |~〇×|(なんだかK'さんが&br;こちらの様子を伺っているような……。)| |~〇×|(時々立ち止まったりしてるし……。)| |~K'|…………。| |~〇×|(あ、もしかして、&br;私の歩幅を気にしてゆっくり歩いてくれてるのかな。)| |~K'|アンタも座れ。| |~〇×|わあ……。&br;こんなところに公園があるなんて知りませんでした!| |~〇×|芝が柔らかくて気持ちがいいですね。| |~K'|ここに来ると落ち着ける……。| |~〇×|(K'さんはここによく来るのかな……?)| |~〇×|あ、可愛い花……!&br;何の花かな……?| |~〇×|一つ一つは小さいけれど、たくさん咲いてて綺麗ですね。| |~K'|暖かくなれば、この辺り一帯が花だらけになる。| |~〇×|いまよりもっと咲くんですか?&br;きっとすごく綺麗でしょうね。| |~K'|ああ。アンタがみたいならまた連れてきてやる……。| |>|数十分後――| |~〇×|(けっこう歩くなあ……。)| |~〇×|K'さん、ところでどこに行くんでしょうか??| |~K'|どこ……?&br;……これは一ヶ月前の礼だ。| |~〇×|(お礼……? 一ヶ月前に何かあったかな?)| |~〇×|(一ヶ月前……一ヶ月前……あ!)| |~〇×|(そうか! 今日はホワイトデーなんだ!)| |~〇×|(もしかして……!&br;デート……のつもりだったのかな。)| |~〇×|きゃっ……!| |~K'|……何もないところでつまづいて……器用なヤツ。&br;そんなんだから、目をはなせねぇ……。| |~〇×|あはは、すみません……。| |~K'|アンタは俺が見張ってないとな……。| |~〇×|えっ……!| |~K'|次は野良猫の集会所を見せてやる。こっちだ。| #endregion ----- **KOFG学園 [#SR06] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|放課後――| |~〇×(主人公)|(あれ? なんだかあっちが、騒がしいような……。)| |~???|…………。| |~男子生徒A|テメー、生意気なんだよ。&br;先輩には敬意を払えって教わんなかったのか?| |~男子生徒B|その目つきが気にいらねぇなぁ?&br;正しい後輩の態度ってもんを教えてやるよ。| |~???|…………。| |~〇×|(ま、まさか喧嘩……!?&br;しかも、二人がかりで一人に……。)| |~男子生徒A|おい、黙ってねーでなんとか言ったらどうだ?&br;ゲームなんかやってんじゃねぇよ!| |~???|……ハァ、うぜぇ……。| |~男子生徒B|なんだその口の利き方!?| |~???|なんとか言えって言ったのはそっちだろ。| |~男子生徒A|この野郎、よっぽど痛い目にあいてぇらしいな!?| |~〇×|先生……! こっちです!!| |~???|……!| |~男子生徒A|チッ……運がよかったな。| |~男子生徒B|これで終わりだと思うなよ、テメー。| |~〇×|(か、帰っていった……咄嗟に嘘ついちゃったけど、&br;ちょっと怖かったかも……。)| |~〇×|あの、大丈夫でしたか?| |~???|余計なことしてんじゃねぇよ。| |~〇×|えっ……。| |~???|……ま、追い払う手間が省けたのは礼を言っとく。&br;じゃあな。| |~〇×|ま、待って!| |~???|……まだなんか用かよ。| |~〇×|よくあんなふうに絡まれるんですか?| |~???|アンタに関係ねぇ。| |~〇×|あの……私、2年の〇×っていいます。&br;出来ることがあったら、なんでも言ってください。| |~〇×|力になりますから。| |~???|…………。| |~???|変な女だな。| |~K'|……K'だ。| |~〇×|(あ……行っちゃった。K'さん、か。&br;なんだか放っておけない雰囲気の人だったな……。)| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(K'さん、あれから大丈夫かな。&br;また絡まれてないといいけど……。)| |~男子生徒A|おい、テメーさっきの女子だな。| |~男子生徒B|よくも邪魔してくれたなあ?| |~〇×|あ、あなたたちは……!| |~〇×|(ど、どうしよう……。&br;逃げないと……!)| |~男子生徒A|オラ、こっち来いって!| |~〇×|い、痛っ……。&br;離してください!| |~???|うぜぇことしてんじゃねぇよ。| |~男子生徒A|うっ!? だ、誰だ!| |~K'|俺がダメなら次はそいつか。節操ねぇ奴らだな。| |~〇×|あ! K'さん……!| |~男子生徒B|テメー!&br;さっきは女に助けてもらったくせに、よくノコノコ顔出せたな。| |~男子生徒A|今度こそ躾けてやんよ!&br;やっちまえ! オラァ!| |~K'|――飛べ。| |~男子生徒A|うぎゃっ!?| |~男子生徒B|げほっ……。| |~〇×|(すごい! 二人とも一撃で……。)| |~K'|おい。こいつらが伸びてるうちに、さっさと行くぞ。| |~〇×|は、はい……!| |~〇×|ありがとうございます。助かりました。| |~K'|ったく……だから言ったんだ、余計なことすんなって。| |~K'|俺みたいなのに関わると、&br;ろくな目に遭わないってわかっただろ?| |~〇×|(もしかして……あの時そっけなかったのは、&br;私を巻き込まないために……?)| |~K'|……で、アンタどっちだ。| |~〇×|え?| |~K'|帰り道はどっちの方向だって聞いてんだ。| |~〇×|……送ってくれるんですか?| |~K'|一応、アンタには借りがある。&br;それに、また途中で絡まれても、目覚めが悪い。| |~K'|まあ……そんな震えてる状態で、&br;一人で帰れるとは思えねぇしな。| |~〇×|(あ……本当だ、ちょっと体が震えてる……。)| |~〇×|……ありがとうございます、K'さん。| |~K'|フン……世話が焼けるぜ。年上のくせに。| |~〇×|すみません――って、え?&br;年上って……K'さん、1年生なんですか!?| |~K'|あ? 言ってなかったか。| |~〇×|全然気がつきませんでした……。&br;すごく大人っぽいし……。| |~K'|……で、いつまで敬語なんだ? ×先輩。| |~〇×|う……せ、先輩をからかわないでください!| |~K'|……フッ。震えも収まったみたいだな。| |~K'|ほら、帰るぞ。&br;離れるなよ、×先輩。| #endregion ----- **誘いの悪魔 [#SR07] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~K'|ハァ……うぜぇ。&br;なんで俺がこんなくだらねぇこと……。| |~〇×(主人公)|K'さん、そう言わずに……。| |~K'|結婚式の広告の撮影とか、もっと適任な奴がいるだろ。&br;なんで俺が……。| |~〇×|K'さんの新郎姿、似合ってますよ?&br;凛々しくて素敵です。| |~K'|そう言われて、喜ぶと思ってんのか?| |~〇×|あはは……。| |~K'|まあ……そっちは、その、ウェディングドレス。&br;……似合ってる。| |~〇×|あ、ありがとうございます……。&br;ちょっと恥ずかしいですけどね。| |~K'|アンタも災難だな。&br;いきなり花嫁役やれって連れてこられてよ。| |~〇×|確かに、急病のモデルさんの代役に選ばれるなんて、&br;びっくりしました。| |~K'|……まったく。どうしてよりによって――| |~〇×|えっ?| |~K'|……なんでもねぇ。| |~K'|とにかく、こんな茶番に付き合うのは御免だ。&br;俺は帰る。| |~〇×|ええっ!? だ、だめですよK'さん!&br;もうすぐ撮影が始まりますから――| |~〇×|(……あれ? なんだか変な音がする。頭の上から……?)| |~K'|――っ! ×、伏せろ!!| |~〇×|きゃっ!?| |~〇×|……う……いたた。な、何が起きたの……?| |~〇×|(あっ!? 照明が落ちて壊れてる……!&br;これがまともに当たってたら……。)| |~K'|くっ……どうやら無事、らしいな……。| |~〇×|K'さん!? ひ、ひどい怪我……!&br;私を庇って……!?| |~K'|騒ぐんじゃ、ねぇよ……これくらい、なんでもない……。| |~〇×|なんでもないわけないですよ!&br;こんな大怪我を――| |~〇×|え……? 怪我が、治ってる……?| |~K'|……だから言っただろ。なんでもないって。| |~〇×|どうして……K'さん、いったい――| |~K'|…………。| |~〇×|K'さん……? その姿……。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|あ、悪魔……? K'さんが?| |~K'|天使にでも見えんのか?| |~〇×|(わっ、K'さんの翼、動いてる……本物?&br;これって、夢……?)| |~K'|この体は、ちょっとしたことじゃビクともしねえ。&br;不死身ってやつだ。年も食わねぇ。| |~K'|アンタのことは、ずっと年上だって言ってきたが……。&br;実際は、はるかに年下だったってわけだ。| |~〇×|K'さんが……不老不死の、悪魔……。| |~K'|ああ。脆いアンタと違ってな。| |~K'|……人間ってのは面倒くせぇ。&br;あっという間に壊れやがる。| |~K'|さっきも、危うく照明の下敷きになるとこだった。| |~〇×|K'さん……。| |~〇×|(そうだ、さっきだけじゃない。&br;いざという時、いつもK'さんが守ってくれた……。)| |~K'|いっそ、アンタも俺と同じ体になっちまえばいい。| |~〇×|それって、不老不死ってことですか?| |~K'|俺と契約すれば、アンタに永遠の命を与えられる。| |~K'|契約に必要な儀式は、花嫁の姿で、&br;俺と永遠の誓いを立てること……。| |~〇×|……それって、まるで結婚式みたいですね。| |~〇×|あ……。| |~K'|……だから、こんな撮影、御免だったんだ。| |~K'|永遠を生きるなんて、&br;ろくなもんじゃねぇ……。| |~K'|身近にいる奴らは、必ず先にいなくなる……。| |~〇×|(K'さん……今まで、どれだけ孤独だったんだろう。&br;そんな苦しい想いをしてるのに、私のことを想ってくれて……。)| |~〇×|――K'さん、私……。&br;あなたと一緒なら……。| |~K'|……!| |~〇×|私、K'さんと一緒なら、&br;どんなに苦しくても……。| |~K'|×……アンタは、本気で……。| |~K'|俺と、一緒にいてくれるのか……?&br;永遠に……。| #endregion ----- **垣間見る意外な一面 [#SR08] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''スペシャル'' #region(ネタバレ注意) Episode: ~K'編~ |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| #endregion ----- **無人島ロマンス [#SR09] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|きゃっ!今、変な音が……!?| |~K'|ただの風の音だろ。ビビりすぎだ。| |~〇×|うう……すみません。&br;……それにしても本当に暗いですね。| |~〇×|この肝試しをクリアすればリゾートへ行けるって、&br;本当でしょうか?| |~K'|一応、そういうルールらしいけどな。&br;……ルール、か。| |~K'|この手錠といい、まるでゲームだな。| |~〇×|(そう。パートナーとは手錠で繋がれてるんだよね。&br;ゴールで外してもらえるらしいけど……。)| |~K'|ゲーム、か……。| |~K'|俺が先に行く。アンタは後ろからついてこい。| |~〇×|(K'さん……。&br;よし、信じてついていってみよう。)| |~K'|――止まれ、×。| |~〇×|ど、どうしたんですか?| |~K'|そこ、足元に糸が張ってある。| |~K'|糸が繋がってる先は……。&br;木の上に人形が仕掛けてある。| |~K'|この糸に足が引っかかったら、&br;あの人形が引っ張られて落ちてくるって寸法だ。| |~〇×|うう、目の前に人形が落ちてきてたら&br;びっくりして倒れていたかもしれません……。| |~K'|大げさだな。| |~〇×|それにしても、どうしてわかったんですか?| |~K'|どこに仕掛ければ効果的か、&br;どうすれば相手の不意をつけるのか……。| |~K'|仕掛ける側の思考で考えればいい。&br;ストラテジーゲームの基本だ。| |~K'|それに、包の考えることなんて&br;だいたいわかる。| |~〇×|えっ!?包くん!?&br;もしかして、この肝試しは包くんが……?| |~K'|気付いてなかったのか?| |~〇×|ぜ、全然……。| |~K'|まあ、オレも仕掛けを見て確信したしな。&br;どっかで見たやり方だって。| |~〇×|クセ、みたいなものが出るんでしょうか……?| |~K'|たぶんな。&br;そうなると、次は――| |~〇×|(K'さん、楽しそう……。&br;すっかりゲームしてる時の顔だなあ。)| |~〇×|(おかげで、怖い思いをせずに済みそう。&br;よかった……。)| |~K'|おい、そこ踏むな――| |~〇×|えっ?| |~〇×|き、きゃあああっ!?| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|あ、あ、足に何か――蛇!?| |~K'|落ち着け、オモチャの紐だ。| |~〇×|び、びっくりした……。| |~K'|……見事に引っかかったな。| |~〇×|うう、すみません……。&br;あ、痛っ| |~K'|……!どうした?| |~〇×|枝に髪が引っかかっちゃって……。&br;すみません、すぐ取りますから!| |~〇×|(K'さんとは手錠で繋がれている……。&br;私が足止めされてたら先に進めなくて、迷惑をかけちゃう……!)| |~K'|そんな乱暴に引っ張るな。&br;髪がちぎれたらどうすんだ。| |~〇×|構いませんよ、髪くらい――| |~K'|俺が構うんだよ。| |~〇×|えっ……。| |~K'|……いいから、じっとしてろ。&br;俺が解く……。| |~〇×|あ……はい。| |~K'|――外れたぞ。| |~〇×|ありがとうございます……。&br;ごめんなさい、足止めしてしまって。| |~〇×|K'さんだけなら、もっとスムーズに進めるのに……。| |~K'|別に、さっさと進めなくたって構わねぇよ。| |~K'|……それに、アンタがビビってるのを見るのも&br;面白いしな。| |~〇×|K'さん……。| |~K'|ほら、行くぞ。&br;ちゃんとついてきな。| |~〇×|はい……K'さんの方が年下なのに、&br;これじゃ逆みたいですね。| |~K'|アンタの世話が焼けるのは今に始まったことじゃない。| |~K'|それとも、たまには年上らしいとこ見せてくれるって?| |~〇×|年上らしいところ……そうですね| |~〇×|じゃあリゾートに着いたら、&br;私がK'さんをリードして、色んな場所に連れていきます!| |~K'|へえ……。&br;それだけか?| |~〇×|うっ……じゃ、じゃあK'さんが思わずどきっとするような&br;水着を見せます!| |~K'|……っ!| |~K'|馬鹿か。&br;それに……それってつまり、他のヤツにも見られるってことだろ。| |~〇×|(あれ?もしかして、嫉妬……?)| |~K'|おい……何にやにやしてんだ。&br;さっさと行くぞ。| #endregion ----- **夢見Night [#SR10] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|(こんな夜中に物音が……誰か起きてきたのかな?)| |~K'|……邪魔してるぞ。| |~〇×|K'さん!? どうしたんですか?| |~K'|今夜はここに泊まらせてもらう。| |~〇×|それは構いませんけど……急ですね。&br;何かあったんですか?| |~K'|……別に。| |~〇×|とにかく、お部屋やパジャマの用意を――| |~K'|要らねぇ。適当にそのへんで寝る。| |~〇×|適当にって、そんな……。| |~K'|俺のことは構わなくていい。&br;もう遅いし、アンタは寝てろ。| |~〇×|ダメです!| |~K'|……!| |~〇×|せっかく来てくれたK'さんを放って、&br;寝てるわけにはいきませんよ。| |~|お部屋は空いてますし、パジャマも用意しますから。| |~K'|――やれやれ。&br;アンタ、相変わらず世話焼きだな……。| |~|……何でパジャマがアンタとお揃いなんだよ……。| |~〇×|すみません……急だったので、これしかなくて。| |~|(何かの景品でもらった、男女ペアのパジャマ……。&br;女性物だけ私が使って、男性物はずっとしまってあったけど――)| |~|(こんな形で使うことになるとは思わなかったな。)| |~K'|ったく……まあ、いきなり来たのはこっちだからな。| |~〇×|(そういえば、K'さん、どうして急に道場に来たんだろう?)| |~K'|……なんだよ。&br;一緒に寝ろってか?| |~〇×|え……ええっ!?| |~K'|ハッ、冗談だ。慌てすぎだろ。| |~〇×|(か、からかわれた……。)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|あの……K'さん。何か、&br;アジトに戻れないようなことでもあったんですか?| |~|まさか、敵の襲撃とか……!?| |~K'|違ぇよ。&br;アンタが心配するようなことは、何もない。| |~〇×|そう、なんですか?| |~|あっ、じゃあマキシマさんは?&br;こちらに来てることは知って――| |~K'|アイツは関係ねぇだろ。| |~〇×|え?| |~K'|……。| |~〇×|もしかして……。&br;マキシマさんと喧嘩した、とか……?| |~K'|………………。| |~〇×|(この反応……図星、かな。)| |~|あの、どうしてマキシマさんと……?| |~K'|……別に。&br;アイツのお節介が、面倒になっただけだ。| |~|アンタに話すようなことじゃねぇよ……。| |~〇×|(K'さんとマキシマさん……二人の間には、&br;他の人にはわからない、色んなことがあるんだろうな。)| |~|(私が口出しするようなことじゃないのかもしれない。&br;だけど……。)| |~|あの……お二人に何があったのか、詳しくは聞きません。| |~|でも、きっとマキシマさん、&br;K'さんのこと、心配してると思います。| |~K'|…………。| |~〇×|今夜はここに泊まって……落ち着いたら、&br;マキシマさんとお話しませんか?| |~|ちゃんとお話をした方がいいと思うんです。&br;お邪魔でなければ、私もついていきますから……。| |~K'|……ハァ……。&br;アンタも相当の世話焼きだな、×。| |~|ガキじゃねぇんだから、アンタはついてこなくていい。| |~|一晩ここで頭を冷やしたら、アジトに戻る。| |~〇×|よかった……。| |~K'|アンタ、明日も早いんだろ。&br;俺のことはもういいから、寝ろ。| |~|それとも、本当に一緒に寝るか?| |~〇×|い、一緒に寝るのは恥ずかしいですけど……。| |~|(今夜のK'さんは、&br;いつも以上に放っておけない感じがする……。)| |~|もう少し、K'さんとお話したいです。&br;だめ、ですか……?| |~K'|っ……。| |~|……好きにしろ。| #endregion ----- **ハロウィン [#SR11] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|あっ、K'さん! こっちです!| |~〇×|よかった。ハロウィンだから仮装してる人が多くて、&br;ちゃんと会えるか心配で| |~K'|おい……なんだ、その格好。| |~〇×|あ。このナース服ですか? 町内会の企画で、&br;仮装して子どもたちにお菓子を配ってたんです。| |~K'|……来い。| |~〇×|え?| |~K'|いいから、早く来い。| |~〇×|(わっ、手を引っ張られて……!&br;K'さん、どうしたんだろう?)| |~K'|ったく……なんて格好してんだ、アンタ。| |~〇×|そ、そんなに似合いませんか……?| |~K'|似合わないとは言ってねぇ。&br;そうじゃなくて……目立つだろ。| |~〇×|でも、今日はハロウィンですから!&br;目立っても大丈夫です。| |~K'|あのなあ――| |~〇×|そうだ、K'さんの分もありますよ?&br;ほら、お医者さんの白衣です!| |~K'|……ハァ、くだらねえ。&br;そんな格好で外に出られるかよ。| |~〇×|じゃあ、外に出なくてもいいですから、&br;着てみるだけでも……!| |~K'|…………。| |~K'|……これで満足か?| |~〇×|わあ! K'さん、すごく似合ってます!| |~K'|ったく、何はしゃいでんだか……。| |~〇×|ふふっ。K'さんと一緒にハロウィンの仮装ができて、&br;嬉しいんです。| |~K'|フン……そうかよ。| |~K'|ところで、&br;ハロウィンってのは、あれをやるんだろ?| |~K'|――トリックオアトリート。| |~〇×|……!| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~K'|聞こえなかったか? トリックオアトリート、だ。| |~〇×|あ、お菓子ですね? 持ってきてますから――| |~K'|甘い菓子なんざ欲しくもねぇ。&br;だから、悪戯の方を選ばせてもらう。| |~〇×|ええっ!? そんな……!| |~K'|せっかくこんな格好してるんだし……。&br;そうだな、今から診察してやるよ。| |~〇×|し、診察って――?| |~K'|いいから、静かにしてろ。| |~〇×|(あっ、手首を握られて脈をとるってことかな?)| |~〇×|(ど、どうしよう……。&br;なんだかドキドキしてきちゃった……。)| |~K'|……脈が速い。しかも顔が赤い。&br;熱があるってことだな。| |~〇×|い、いえ、そうじゃなくて――| |~K'|へえ、じゃあどうしてこんなに顔が赤いんだ&br;頬も熱くなってるじゃねぇか。| |~〇×|(K'さんの指が私の頬に……!)| |~〇×|い、意地悪しないでください……。| |~K'|×、アンタには絶対安静が必要だ。&br;この意味はわかるな?| |~〇×|え……?| |~K'|今日はここから一歩も出さない。| |~K'|……そんな格好してるアンタを、&br;これ以上、俺以外の前にさらせねぇだろ。| |~〇×|……!&br;K'さん……。| |~K'|……いいな?| |~〇×|――はい、わかりました。&br;それじゃあ……。| |~〇×|トリックオアトリート!| |~K'|は?| |~〇×|お菓子をくれないと、私も悪戯します。| |~K'|……マキシマならともかく、&br;俺が菓子なんて持ってるわけねぇだろ。| |~K'|それで? どんな悪戯してくれるんだ?| |~〇×|今日持ってきたお菓子を食べてもらいます。| |~K'|……俺は甘い物なんて――| |~〇×|見た目はタルトですが、実は中身がお肉なんです!&br;だから甘くないんです。サプライズですよ!| |~〇×|今日は、ずっとK'さんとここにいますから。&br;一緒に食べましょう?| |~K'|――ハッ……サプライズの内容を、&br;先に言ってどうするんだよ。| |~K'|ほんとに、アンタって女は……。| |~K'|菓子だの悪戯だの、くだらねぇと思ってたが……。&br;アンタとこうして楽しむのは、悪くないかもしれねぇな。| #endregion ----- **1stアニバーサリー [#SR12] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(今日は休日だから、&br;K'さんと過ごそうって約束してたけど……。| |~K'|……おい。&br;まだ思いつかねぇのか?| |~〇×|うーん……気になってたケーキ屋さんのお菓子は、この前 &br;マキシマさんが差し入れで持って来てくれましたし……。| |~〇×|本屋さんの用事も、昨日スーパーからの帰り道に &br;ついでに済ませてしまったんですよね。| |~〇×|(せっかくK'さんが付き合うって &br;言ってくれてるのに、申し訳ないけど……。)| |~〇×|今、特に行きたい場所がある訳じゃないんです。&br;それに、私はただK'さんと一緒にいられれば十分で……| |~K'|……フン。そんなこと言って、&br;夜に用事思い出しても知らねぇぞ。| |~〇×|うっ……その時はその時です。| |~〇×|……そうだ! K'さんはいつもお休みの日は &br;何をして過ごしてるんですか?| |~K'|え?| |~〇×|ほら、いつも一緒に過ごす時はK'さんが私の用事に &br;合わせてくれることが多いじゃないですか。| |~〇×|私、K'さんの休日の過ごし方も知りたいです。| |~K'|……別に、何もしない。| |~K'|意味もなく外に出るのも面倒くせぇし……。&br;アジトでゲームしてるか寝てることが多いな。| |~〇×|そうですか……。| |~〇×|それなら今日はK'さんにならって、&br;私もごろごろしてみます!| |~K'|……は?| |~〇×|休みの日だからこそ道場でだらだらして、&br;英気を養うことだって大切ですよね。| |~K'|おい、何言ってんだ、×。| |~〇×|(ふふ。一緒にのんびりすれば、&br;K'さんのことがもっとよく分かるかも……!)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|K'さん、道場に来た時はよくここのソファで &br;ごろごろしながらテレビを見てますよね。| |~〇×|私もK'さんの真似をすれば &br;リラックスできるかも……?| |~〇×|(あ、ストレッチ特集なんてやってる。)| |~〇×|(『家でもできるストレッチ』か……参考になりそう。)| |~K'|――おい、×。&br;さっきから膝が当たってる。| |~〇×|えっ!? す、すみません!| |~〇×|(Kさん、隣に座ってるけど……窮屈だったかな。)| |~〇×|(私もじっとしてるのは落ち着かないかも。&br;やっぱりストレッチでもしようかな。)| |~テレビの音|次は肩のストレッチです。&br;腕を伸ばし、凝り固まった筋肉をほぐしましょう。| |~〇×|えっと……こうかな?| |~〇×|あれ、結構難しいかも……。| |~K'|……そんな中途半端にやったところで、&br;筋肉は伸びねぇよ。| |~K'|ほら、こっち来い。&br;俺がマッサージしてやる。| |~〇×|えっ!?| |~K'|……随分凝ってんな。&br;日頃の疲れが溜まってんじゃねぇのか?| |~〇×|(どうしよう……。&br;急に触られたら緊張しちゃうけど……。)| |~K'|どうした、×。痛かったら言え。| |~〇×|い、痛くないです。むしろ……。| |~K'|ん?| |~〇×|なんだか気持ちもほぐれていくような……。&br;そんな気がします。| |~K'|……ならいい。| |~〇×|(力加減が優しい……。&br;気遣ってくれてるのが伝わって来るな。)| |~〇×|(K'さん、実はマッサージの能力も秘めてるかも……?)| #endregion ----- **一緒なら平気? [#SR13] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- **新年'21 [#SR14] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- *R [#R_story] **FOR YOU [#R_01] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~K'|(今日は任務も道場へ行く用事もねぇ……。 テレビでも見るか。)| |~女性レポーター|こちら、駅前から中継です!| |~女性レポーター|巨大なクリスマスツリーがライトアップされた広場は、&br;たくさんの人で賑わっています!| |~K'|チッ……。&br;どいつもこいつも浮かれやがって。| |~K'|(浮かれた雰囲気だけじゃない……。)| |~K'|(この時期になると人出が増えるせいで&br;残党狩りもしづらくなるから、うぜぇ。)| |~女性レポーター|広場にはクリスマスマーケットもオープンしていて、&br;素敵なアイテムがたくさん販売されていますよ~!| |~女性レポーター|テレビの前のみなさんも、ここで大切な人への&br;プレゼントを選んでみてはいかがですか?| |~K'|大切な人……。| |~K'|(……あいつが喜びそうなものでも考えるか。)| |~K'|つっても、何渡せばいいんだ?| |~K'|(……こんな時はネットだな。&br;『クリスマス、女子、プレゼント』……。)| |~K'|…………。&br;デパコス、ってなんだ?| |~K'|ブランドの種類も多すぎるし……&br;良くわからねぇもんがたくさん出て来やがる。| |~K'|……はぁ。やっぱりこういうもんは、&br;直接探しに行くしかねぇな。| |~マキシマ|ん?&br;K'、どこか出かけるのか?| |~K'|ああ、用事ができた。夜までには戻る。| |~マキシマ|お前さんが休日に出かけるなんて、珍しいな。| |~マキシマ|気をつけて行ってこいよ。街はクリスマスプレゼントを探す客で&br;ごった返しているだろうからな。| |~K'|……ああ。| |~K'|(まさにそのひとりになろうとしてる、ってのは&br;口が裂けても言えねぇが……。)| |~K'|(まあいい。あいつが喜ぶもんは、俺が見つける。)| #endregion ----- &aname(top){上へ戻る}; データ参照プラグイン 入力支援ツールを表示 ▼参照先ページ選択:データを表示 元データの書式(インラインプラグイン)を継承する