カードストーリー /ヨミ の編集 Top > カードストーリー > ヨミ **通り雨の残像 [#SSR01] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~|&br;| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~|&br;| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~|&br;| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| &attachref(アルバム /ヨミ/通り雨の残像.jpg,zoom,通り雨の残像,259x200); #endregion ----- ページの更新 ビジュアル編集モードに切り替える &aname(top); #contents *SSR [#SSR_story] **通り雨の残像 [#SSR01] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~|&br;| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~|&br;| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~|&br;| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| &attachref(アルバム /ヨミ/通り雨の残像.jpg,zoom,通り雨の残像,259x200); #endregion ----- **侍の心得 [#SSR02] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ''3話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| 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|~ヨミ|屋台を出すことも多いとのことだが、俺が作れる範囲のもので&br;学園祭にふさわしいものはあるのだろうか。| |~ヨミ|俺が手伝うのであれば、料理が最も適していそうだ。| |~〇×|そうですね……あ、例えばなんですけど、&br;ヨミさんは和食が得意ですし、鍋物はどうでしょうか?| |~〇×|おでんとか豚汁とかもつ煮とか……。&br;最近寒くなってきましたし、喜ばれると思います。| |~ヨミ|……なるほど。承知した。| |~ヨミ|早速ですまないが、台所を借りてもいいだろうか?&br;作りながら検討したい。| |~〇×|もちろんです! どうぞ!| |~〇×|(いい匂いがする……。&br;ヨミさんが作っているのは、もつ煮かな?)| |~ヨミ|×、いたのか。| |~〇×|あ、すみません。いい匂いがして、つい……。| |~ヨミ|構わない。&br;ちょうど誰かに味見をしてほしいと思っていたところだ。| |~〇×|いいんですか?| |~ヨミ|ああ。熱いから気をつけろ。| |~〇×|ありがとうございます! いただきます!| |~ヨミ|どうだ?| |~〇×|とっても美味しいです……!&br;さすがヨミさんですね!| |~ヨミ|そうか。| |~〇×|(あ、今ヨミさん、笑ってくれたような……。&br;気のせいかな?)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |>|学園祭当日――| |~〇×|(私も売り子として、ヨミさんのお手伝いを&br;することになったけど……。)| |~〇×|(改めて見ると、やっぱりヨミさん、&br;制服、すごく似合ってるな。)| |~ヨミ|……どうした?| |~〇×|あ……。| |①|>|CENTER:~見とれてました| |~|~〇×|すみません。ヨミさん、制服似合ってるなって、&br;見とれてました。| |~|~ヨミ|………そうか。| |~|~ヨミ|…………。| |~|~〇×|ヨ、ヨミさん?| |~|~ヨミ|お前も似合っている。| |~|~〇×|えっ……。| |~|~ヨミ|……何か変なことを言ったか?| |~|~〇×|い、いえ!| |~|~〇×|(まさかそんなふうに言われるとは思ってなかったから……。&br;びっくりしちゃった。)| |②|>|CENTER:~肩にゴミが| |~|~〇×|え、えっと、肩にゴミが……。| |~|~ヨミ|……これで取れたか?| |~|~〇×|は、はい!| |③|>|CENTER:~なんでもありません| |~|~〇×|す、すみません。なんでもありません。| |~|~ヨミ|……それならいい。| |~ヨミ|俺たちの持ち場はここか。| |~〇×|そうですね。| |~ヨミ|では準備を始めよう。| |~〇×|あ……その前に、せっかくですし、&br;校内を少し見て回りませんか?| |~ヨミ|……なぜだ?| |~〇×|始まっちゃったら回る余裕もないと思いますし、&br;今のうちにどうかな、と。| |~〇×|(これがヨミさんにとっての初めての学園祭だし……。&br;雰囲気だけでも味わってほしいから。)| |~ヨミ|……お前がそうしたいならそうしよう。| |~〇×|ありがとうございます!&br;それじゃあ、行きましょうか。| |~ヨミ|……? あれはなんだ。| |~〇×|あ……きっと教室内での展示だと思います。&br;少し、見せてもらいましょうか。| |~〇×|すみません。&br;ちょっとだけ見学させてもらってもいいですか?| |~男子生徒|どうぞ! 俺たちの自信作なんで、&br;ゆっくり見ていってください!| |~〇×|ありがとうございます!&br;……わあ、きれいなステンドグラス……!| |~ヨミ|…………。| |~〇×|(ヨミさん、釘付けになってる。&br;少しは楽しんでもらえてるといいな。)| |~ヨミ|…………。| |~〇×|(ヨミさん、真剣に味見してるな。)| |~ヨミ|……よし。| |~女子生徒A|ねえねえ! あそこでもつ煮売ってる人、&br;イケメンじゃない!?| |~女子生徒B|ほんとだ! 格好いい~!| |~おばちゃん|お兄ちゃんイケメンだね!&br;もつ煮、一杯ちょうだい!| |~ヨミ|ありがとうございます。300円です。| |~〇×|(ヨミさん、すごい人気だ……。&br;よし、私も売り子頑張ろう!)| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|お疲れ様です、ヨミさん!&br;もつ煮、大好評でしたね!| |~ヨミ|ああ。まさか予備の材料までなくなるとは。| |①|>|CENTER:~美味しいから| |~|~〇×|ヨミさんのもつ煮、とっても美味しいですから。&br;きっと口コミで評判が広まったんじゃないでしょうか。| |~|~ヨミ|……そうか。| |~|~ヨミ|事前にお前に味見をしてもらってよかった。| |~|~〇×|……!| |~|~〇×|(なんだか照れくさいけど、&br;そう言ってもらえると嬉しいな。)| |②|>|CENTER:~ヨミさん効果ですね。| |~|~〇×|ヨミさん効果ですね。&br;みなさんにモテモテでしたし。| |~|~ヨミ|俺はもつ煮を作っていただけだが……?| |~|~〇×|(あんまりピンときてないみたい……。&br;でもそこがヨミさんらしいな。)| |~ヨミ|何はともあれ、これで俺の役目は終わりだ。| |~〇×|ふふ、お疲れ様でした。&br;初めての学園祭はどうでしたか?| |~ヨミ|……最初は賑やかで慣れなかったが、&br;今は悪くないと思う。| |~〇×|そうですか、それならよかったです。| |~ヨミ|……? 向こうの方が騒がしいな。| |~〇×|……あっ! 後夜祭!| |~ヨミ|こうやさい?| |~〇×|す、すみません。説明は後でしますので、&br;今はとにかく、急いで片付けましょう!| |~ヨミ|……わかった。&br;お前が言うのならば、急ごう。| |~〇×|(誰もいない……一足遅かった……。)| |~ヨミ|……おい。この場所で、何があるんだ?| |~〇×|実は……学園祭の最後には、&br;後夜祭というイベントがありまして。| |~〇×|学園祭の締めくくりに花火をしたり、&br;キャンプファイヤーの周りで踊ったりするんです。| |~〇×|すごく盛り上がるので、ぜひヨミさんも一緒にと&br;思ったんですけど、もう終わっちゃったみたいで……。| |~ヨミ|……そうだったのか。| |~〇×|(もつ煮を売るのに夢中で、すっかり忘れちゃってた。&br;もったいないことしたな……。)| |~ヨミ|×。| |~〇×|(……! ヨミさんが私の手を……。)| |~ヨミ|花火はなくても、踊ることなら今でもできる。| |~〇×|えっ……。| |~ヨミ|踊るぞ。| |~ヨミ|リズムは、このくらいで問題ないか?| |~〇×|は、はい!| |~ヨミ|そうか。| |~〇×|(どうしよう、ドキドキしすぎて、&br;心臓の音がヨミさんにも聞こえてしまいそう……。| |~ヨミ|ダンスを踊るのは初めてだが……。&br;お前とはよく呼吸が合う。| |~ヨミ|不思議だな。| |~〇×|……っ。| |~〇×|(今のヨミさん、すごく優しい顔だった……。)| |~〇×|(今日のことは、一生忘れられないだろうな。)| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_ヨミ_初めての学園祭.jpg,zoom,初めての学園祭,259x200); #endregion //---------- ''スペシャル'' #region(ネタバレ注意) |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| #endregion ----- **夕食後の秘密の楽しみ [#SSR04] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_ヨミ_夕食後の秘密の楽しみ.jpg,zoom,夕食後の秘密の楽しみ,259x200); #endregion //---------- ''スペシャル'' #region(ネタバレ注意) |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| #endregion ----- *SR [#SR_story] **怜悧な月影 [#SR01] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |>|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- **忠実なる盾 [#SR02] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |>|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- **Grow up Field [#SR03] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|深夜のサバイバルゲーム終了後。&br;『焼肉たからばこ』にて――| |~ヨミ|〇×。&br;……今日は迷惑をかけた。| |~〇×|ヨミさん。| |~〇×|(……そういえばヨミさん、さっき&br;ナギさんを止めてればよかったって言ってたっけ。)| |~〇×|(確かに、今夜は私もとんでもない目にあったけど……。)| |①|>|CENTER:~謝らないでください| |~|~〇×|もう謝らないでください。&br;ナギさんもわかってくれたみたいですし| |~|~〇×|ヨミさんも、最初はそういう風に思っていたなら&br;これからはきっと大丈夫だって信じてますから。| |~|~〇×|……?どうかしたんですか?| |~|~ヨミ|いや……。| |~|~ヨミ|そうか……これからは、か。| |~|~ヨミ|お前のその寛容さには頭が下がる。| |~|~ヨミ|普通なら、先程のK'のように、&br;金輪際関わりを絶つと言われてもおかしくはないのに。| |②|>|CENTER:~ヨミさんも大変でしたね| |~|~〇×|なんというか……ヨミさんも大変でしたね。| |~|~ヨミ|……。大変、か。| |~|~ヨミ|ナギ様をお止めすべきか葛藤したことは、&br;確かにそうなのかもしれないがな……。| |~K'|……ナギ、ヨミ。| |~ナギ|……!何?| |~K'|お前ら、このゲームやれ。| |~ナギ|……げーむ?| |~包|あっ。これ、今K'さんと僕がやってるやつの&br;スマートフォン版だ!| |~ヨミ|どのようなゲームだ。| |~包|オンラインでチームを組んで、他のプレイヤーチームを倒して&br;勝利を目指す、サバイバルゲームだよっ。| |~K'|スマホぐらいあるだろ。今この場でインストールしとけ。&br;やり方教えてやる。| |~K'|……ゲームはいい。&br;いくらでも死ねるし、失敗できるからな。| |~K'|人としての人生経験の短いアンタらが、&br;他人との付き合い方や人生を学ぶにはちょうどいいだろ。| |~ナギ&ヨミ|……!| |~K'|……って、さっき包が言ってたぜ。| |~包|僕言ってないよ。&br;もう、すぐそうやって照れ隠しするんだから~。| |~ナギ|K'……。| |~ヨミ|お前……。| |~〇×|いいじゃないですか、ゲーム!| |~〇×|K'さんや包くんともいっぱい遊べますし、&br;すごくいい機会だと思いますよ。| |~ナギ|……。いいの?なんだか、いっぱい迷惑かけそうだけど……。| |~K'|んなの当たり前だろ。ビギナーなんだから。| |~K'|ビギナーは経験者の胸借りて、堂々と失敗してろ。&br;それが仕事だ。| |~ナギ|……K'……。| |~ヨミ|……感謝する、K'。| |~K'|チッ。&br;礼はいいから、とっととスマホ出せ。| |~ナギ|うん!| |~〇×|(K'さんとナギさんとヨミさん、&br;仲良くなれそうでよかった……。)| |~|それから数日後| |~ヨミ|ナギ様、11時方向に敵です。| |~ナギ|わかったよ、ヨミ!| |~ナギ|よし、倒した!| |~ヨミ|……!ナギ様、それは囮です!お気をつけください!| |~ナギ|えっ?……うわあっ!| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~ヨミ|落ち着いてください、ナギ様。&br;相手の動きを見極めれば、ナギ様の敵ではありません。| |~ナギ|う、うん!&br;えっと、えいむを合わせて、銃身が動かないようにして……。| |~ナギ|っ……!| |~ナギ|やった!| |~ヨミ|お見事です。残党は俺に任せて、ナギ様はすぐに&br;先へお進みください!| |~ナギ|ありがとう、ヨミ!| |~敵プレイヤーA|ぐあっ!?| |~敵プレイヤーB|くそ、やられた!| |~ヨミ|(――よし。)| |~ヨミ|(他に気配はしない。このエリアは制圧したか。)| |~ヨミ|(……勝利は近い。が、油断するな。&br;前衛のナギ様の援護に集中しろ……!)| |~ナギ|あ。| |~ヨミ|……ナギ様。まさか。| |~ナギ|ごめんよ、ヨミ。&br;撃たれちゃった。| |~ヨミ|……………………。| |~ナギ|うう、負けたー!このゲーム、難しいよ……。| |~ヨミ|ナギ様……ですから、&br;いつどこに敵がいるとも知れないと用心してくださいと……。| |~ナギ|ヨミが守ってくれるって信じてたんだよ。| |~ヨミ|さすがに俺でも手が届かない範囲はあります。| |~ナギ|そんなあ……。&br;悔しいからもう一回やろう、ヨミ!| |~ヨミ|はい。| |>|その日の夕方――| |~〇×|ふふ。それじゃあ今日も、こうして買い物に出るまで&br;ずっと2人でゲームしてたんですね。| |~ヨミ|ああ。&br;おそらくナギ様は、まだ遊んでおいでだろう。| |~〇×|すっかりハマってるんですね……。| |①|>|CENTER:~何か発見はありましたか?| |~|~〇×|何か発見はありましたか?| |~|~ヨミ|そうだな……。| |~|~ヨミ|ナギ様は、1対1の場面になると&br;強さを発揮なさるが……。| |~|~ヨミ|他人からのだまし討ちには、ひどく弱い。| |~|~ヨミ|それと、なかなかどうして頑固でいらっしゃる。| |②|>|CENTER:~私もやってみようかな| |~|~〇×|せっかくだから、私もそのゲームやってみようかな。| |~|~ヨミ|……。| |~|~〇×|な、なんですか?| |~|~ヨミ|いや……お前があのゲームをやるというのが、&br;意外だっただけだ。| |~ヨミ|……。| |~ヨミ|〇×。&br;……お前と、お前の仲間たちに感謝する。| |~ヨミ|俺とナギ様は、お前たちから様々なことを学んだ。| |~〇×|ヨミさん……。| |~ヨミ|これからも、未熟な俺たちに力を貸してほしい。| |~ヨミ|これまでさんざん迷惑をかけてきた口で&br;言えることではないだろうが……。| |~〇×|……ふふっ。| |~ヨミ|っ、……何だ。&br;人が真面目に要請しているというのに。| |~〇×|ごめんなさい。&br;ヨミさん、すっかり柔らかくなったなって思って。| |~〇×|……もちろんです。&br;これからも、遠慮なく頼ってください。| |~〇×|えっと、なんでしたっけ。ビギナーは経験者の胸を借りて、&br;堂々と失敗するのが仕事……ですからねっ。| |~ヨミ|……。| |~ヨミ|……恩に着る、×。| #endregion ----- **温泉合宿 [#SR04] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~ヨミ|(宴はまだ終わりそうもないな。&br;先に風呂へ行き、ナギ様の寝床を整えるか……。)| |~ヨミ|(美しい星空だ……。&br;ゆっくりと流れる水の音が騒がしい日常を忘れさせてくれる。| |~ヨミ|(宴の席ではナギ様もとても楽しんでいらした。&br;もう、あの方が寂しさを感じることは無いだろう。)| |~ヨミ|(×は今日も一日中忙しそうにしていたな……。&br;このように休まる時間を持てればよいのだが……。)| |~ヨミ|(そろそろ上がるか……。)| |~〇×(主人公)|あ。ヨミさん!&br;ヨミさんもお風呂頂いていたんですか?| |~ヨミ|ああ。先にゆっくりさせてもらった。&br;×はどうだ。| |~〇×|私は今ならサッと入ってしまえると思ったので……。&br;急いで入っちゃいました。| |~ヨミ|そうか……。&br;少し付き合え。| |~〇×|え……でも。| |~ヨミ|他の奴らも少しくらい×が席を外しても、&br;問題ないだろう。| |~〇×|はい。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|わぁ……。すごくきれいな星空。&br;都会から離れるとこんなにはっきりとみえるんですね……。| |~ヨミ|ああ。&br;露天風呂に入りながらずっと眺めていた。| |~ヨミ|お前は一日中忙しそうにしていたからな。&br;休まる時間もなかっただろう。| |~ヨミ|せめてこの美しい星空をみせたかった。| |~〇×|ヨミさん……。&br;ありがとうございます。| |~〇×|すごく嬉しいです。| |~〇×|クシュン……。| |~ヨミ|冷えたか……。すまない。&br;風呂上がりに外に連れ出してしまって。| |~ヨミ|これならば寒くないか……。| |~〇×|(えっ! ヨミさんに抱きしめられて……!)| |~〇×|あ、あの……!&br;……はい。とても温かいです。| |~ヨミ|そうか。&br;……愛しい者のぬくもりとはこんなに温かなものなのだな。| |~ヨミ|そろそろ、部屋へもどるか。&br;今夜はお前が温まるまでこうしていよう。| #endregion ----- **夜デート [#SR05] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~ヨミ|(約束の時間は、過ぎたか――)| |~ヨミ|(×が約束の時間に遅れることはない。&br;何か、事情があるのだろう。)| |~ヨミ|……待つとしよう。| |~〇×(主人公)|ヨミさん、遅くなってごめんなさい!&br;はぁ、はぁ、あの……私っ!| |~ヨミ|――来たか。&br;落ち着いてから、話すと良い。| |~〇×|はぁ、ふぅ……すみません。| |~ヨミ|その汗……走って来たのか。| |~〇×|はい。踏切で車の立ち往生があって&br;乗っていた電車が途中で止まってしまったんです。| |~〇×|タクシーもバスも混んでいて乗れなかったので、&br;それなら走った方が早いかもって――| |~〇×|ヨミさんにも電話をしたんですが、&br;どうしても繋がらなかったみたいで……。| |~ヨミ|……!| |~ヨミ|……すまない。携帯電話のことを失念していた。&br;家に置き忘れてきたようだ。| |~〇×|いえ!&br;私のほうこそ、もっと早く家を出たら……。| |~〇×|はっ……! それより早く受付にいきましょう!&br;時間がなくなってしまいます!| |~ヨミ|…………。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|ええっ……うそ!&br;『本日は閉園しました』って……。| |~〇×|閉園時間は、あと1時間後のはず……。| |~ヨミ|今日は施設の清掃で、閉園時間を早める――&br;そう書いてあるな。| |~〇×|私が、もう少し早く到着していたら……。| |~〇×|(ヨミさんが&br;デートに誘ってくれたのに……。)| |~〇×|あの……。| |~ヨミ|×?| |~〇×|ヨミさんごめんなさい。&br;なんて謝ったらいいか……。| |~〇×|その格好も……せっかく……。| |~ヨミ|…………。| |~ヨミ|×、顔を上げろ。| |~〇×|(え……?)| |~ヨミ|お前を待つ間、ここで次々に灯っていく&br;明かりを見ていた。| |~ヨミ|とても綺麗だと……きっと、お前と見たら&br;もっと綺麗に感じるだろうと思っていた。| |~ヨミ|……想像したとおりだ。&br;いや、それ以上に綺麗だと感じる。何故だろうな。| |~〇×|ヨミさん……。| |~ヨミ|泣きそうな顔をするな。&br;思いつめる必要もない。| |~ヨミ|……汗が引くと、体が冷えるだろう。| |~〇×|(あったかい。&br;ヨミさんの温もり……すごく落ち着く……。)| |~ヨミ|×。&br;オレが一番に望むのは、お前の笑顔だ。| |~ヨミ|例え予定した場所に行けなくても&br;お前がそばに居るのなら、それでいい。| |~ヨミ|だから……悲しい顔をするな。| |~〇×|ヨミさん……。&br;ありがとうございます……。| |~ヨミ|×……手を握っても、良いか。| |~ヨミ|灯る光の下でそうして歩いていく&br;恋人たちを見て、思った。| |~ヨミ|俺は……お前と、並んで歩きたい。| |~ヨミ|そしてお前が許すのなら、この手を握ったまま&br;今夜は共にいたい。| |~ヨミ|誰よりもそばで、互いの温もりを感じながら。&br;美しい夜を見に行こう。| #endregion ----- **視線の先に見えたのは [#SR06] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|ナギさん、どうぞ。お茶です。| |~ナギ|ありがとう、×。&br;急に来て迷惑をかけてしまったかな……。| |~〇×|いえ、大丈夫ですよ。&br;でも、ナギさんがひとりで来るのは珍しいですね。| |~ナギ|……そうだね。&br;実は、ヨミのことで相談があって来たんだよ。| |~〇×|え? ヨミさんと何かあったんですか?| |~ナギ|…………。| |~〇×|ナギさん?| |~ナギ|……最近、ヨミがすごく怖い顔をするんだ。| |~ナギ|たとえば、てれびを見ている時とか、&br;少し離れた場所にあるものを見る時とか。| |~ナギ|こう、眉間に皺が寄っていて&br;いかにもしかめっ面っていう感じで……。| |~ナギ|もしかして、ヨミは何か悩み事でもあるのかなぁ。| |~〇×|でも、そういう時以外は普段通りなんですよね?| |~ナギ|うん。だから余計によくわからなくて……。| |~〇×|(うーん……。実際にヨミさんの様子を見てみないと、&br;私もちょっとわからないかも。)| |~〇×|私のほうでもヨミさんのこと気にしてみますね。| |~ナギ|ありがとう、×。| |>| | |~〇×|ヨミさん、今日はナギさんのために&br;新しい献立に挑戦するんですよね?| |~ヨミ|ああ。レシピはネットで確認済みだ。| |~〇×|ふふふ。準備バッチリですね。| |~〇×|(ちょうどスーパーで会ったからここまで一緒に帰ってきたけど&br;……ヨミさん、普段通りなんだよね。)| |~〇×|(ナギさんが言ってた、怖い顔なんて一度もしないし……。)| |~〇×|あ! 真吾くん!| |~〇×|(もしかして迎えに来てくれたのかな。)| |~ヨミ|……? 矢吹真吾?| |~〇×|はい。ほら、向こうから走ってきますよ。| |~ヨミ|…………。| |~〇×|(……あれ? ヨミさんの顔、さっきより険しいような……。)| |~〇×|(もしかして、ナギさんが言ってたのってこのこと?)| |~矢吹真吾|……っ。| |~〇×|(真吾くんも、ビックリして近づくのためらってるし……。)| |~ヨミ|……ああ。確かに、矢吹真吾だな。よく見えなかった。| |~〇×|(……見えなかった?)| |~〇×|ヨミさん。もしかして――| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~店員|お疲れさまでした。視力測定は以上で終了です。&br;眼鏡ができるまで店内をご覧になってお待ちください。| |~ヨミ|わかった。| |~〇×|やっぱり視力が落ちてたんですね。| |~ヨミ|そのようだ。×にその可能性を指摘されるまで&br;まったく気づけなかった。| |~ヨミ|……先程の測定で言われた。長時間、テレビやスマホに&br;触れることは目に良くないのだと。| |~ヨミ|思い返せば、下界に来てからそういった機械に触れるのが&br;日常茶飯事になっていた。| |~ヨミ|それに加えて、夜、寝しなに読書をしていたのも&br;一因かもしれないな。| |~〇×|なるほど……。| |~ヨミ|……この程度のことで不調を来すなど、&br;どうやら俺は鍛錬が足りなかったようだ。| |~〇×|えっと……こればっかりは鍛錬では、&br;どうにもならないような気もしますけど……。| |~店員|ヨミ様。お待たせしました。&br;こちらがお品物になりますので、かけ心地などご確認ください。| |~ヨミ|ああ。| |~ヨミ|……っ。| |~〇×|……頭がくらっとしたりしませんか?| |~ヨミ|…………。| |~〇×|……?| |~〇×|(ヨミさん。さっきから私のこと、じっと見つめてるけど……。)| |①|>|CENTER:~あの、ヨミさん……?| |~|~〇×|あの、ヨミさん……?| |~|~ヨミ|……っ。なんだ?| |~|~〇×|ぼうっとしていたみたいだったので、大丈夫かなと……。| |~|~ヨミ|……少し驚いただけだ。| |②|>|CENTER:~私の顔に何かついてますか?| |~|~〇×|私の顔に何かついてますか?| |~|~ヨミ|いや。何もついてはいない。だが……。| |~|~〇×|(……?)| |~|~ヨミ|いつも以上に、お前の顔がよく見えて。……その。| |~ヨミ|こんなにきれいだとは思わなかった……。| |~〇×|……っ。| |~〇×|(ヨミさん。今、きれいって――)| |~ヨミ|眼鏡をかけただけで、こんなにもきれいに見えるものだとは。| |~〇×|……あ。| |~〇×|(そっか。きれいって、『きれいに見える』って意味か!)| |~ヨミ|? どうした。| |~〇×|! い、いえ! なんでもないです……!| |~店員|よろしければ、こちらの鏡でご確認になりますか?| |~〇×|そうですよ。せっかく眼鏡作ったんですから、自分がつけた姿も&br;見ましょう。とても似合ってますから。ほら。| |~ヨミ|……っ。| |~〇×|(あれ?)| |~ヨミ|…………。| |~ヨミ|……どうやら、こういうものは俺には似合わないらしい。| |~〇×|え?| |~ヨミ|視力は鍛えて治す| |~〇×|(鍛えて!? な、治るのかな……?)| |~ヨミ|……こんな軟弱な姿を、ナギ様やお前に晒すわけには……。| |~〇×|え?| |~ヨミ|いや。なんでもない。| |>|その後、ヨミは本当に視力を回復させたという――| #endregion ----- **KOFG学園 [#SR07] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|(先生から生徒会への書類を届けるように頼まれたけど、&br;生徒会ってどんな人たちなんだろう……ちょっと緊張する。)| |~〇×|生徒会執行部……ここだ。失礼します。| |~???|…………。| |~〇×|(あれ? あの人しかいないみたい。)| |~〇×|(すごく集中して机に向かってる……。&br;声をかけたら、邪魔になるかな?)| |~???|……何か用か。| |~〇×|っ! あ、あの、「生徒会のヨミさん」に&br;書類を届けに来たんですけど……。| |~ヨミ|そうか、ご苦労だった。ヨミは俺だ。| |~ヨミ|確認しておく。そこに置いておいてくれ。| |~〇×|は、はい。| |~ヨミ|…………。| |~〇×|(すぐ机に向きなおっちゃった。生徒会の仕事かな。&br;真剣な顔……。)| |~〇×|(わ、机の上にあんなに書類が積みあがってる!&br;まさかあれ、一人でやるつもりなのかな?)| |~ヨミ|……まだ何か用か。| |~〇×|えっ! いえ、あの……お忙しそうだなと思って。&br;他の人は、もう帰っちゃったんですか?| |~ヨミ|生徒会の者は、それぞれ他の仕事をしている。&br;俺も、己の仕事をしているだけだ。| |~〇×|一人で全部こなすのは、大変なんじゃ……。| |~ヨミ|任された役目は、必ず果たす。&br;副会長として当然だ。| |~ヨミ|……お前はなぜ、そう色々と尋ねてくる?| |~〇×|あ……す、すみません! お邪魔しちゃいましたよね。&br;失礼します!| |~ヨミ|…………。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~ヨミ|……残りは、あと半分ほどか。| |~ヨミ|……? 入るがいい。| |~〇×|失礼します。| |~ヨミ|お前は、先程の……まだ何か用か?| |~〇×|生徒会にというより、ヨミさんに……。&br;これ、よかったらどうぞ。| |~ヨミ|これは……缶コーヒー?| |~〇×|ヨミさん、まだお仕事中だろうなと思って、差し入れを……。&br;ご迷惑だったらすみません……。| |~ヨミ|…………。| |~ヨミ|――いや、恩に着る。| |~〇×|(あ……笑った。無口で静かな人だけど、&br;笑うと優しそうな顔になるんだ……。)| |~ヨミ|ちょうど、一息つこうと思っていたところだ。| |~〇×|お仕事、まだこんなに残ってるんですね。| |~〇×|あの、出しゃばりかもしれないんですが……。&br;私にできることがあれば、お手伝いさせてくれませんか?| |~ヨミ|何……? 生徒会の一員でもないお前が、何故だ。| |~〇×|真剣に頑張っている姿を見ていると、&br;なんだか放っておけなくて……。| |~〇×|もちろん、できることは少ないでしょうし&br;部外秘のものもあるとは思うんですが……。| |~ヨミ|…………。| |~ヨミ|……本来であれば、生徒会の者以外に仕事を手伝わせるのは、&br;不本意だが――| |~ヨミ|確かに俺一人で、今日中に片づけるのは難しいものがある……。| |~ヨミ|……まだ、名前を聞いていなかったな。| |~〇×|あ、2年の〇×です。| |~ヨミ|〇×。&br;すまないが、手伝ってくれると助かる。| |~〇×|もちろんです。一緒に頑張りましょう!| |~ヨミ|……恩に着る。| |~ヨミ|仕事を終えたら、お前に茶を点てよう。| |~〇×|お茶?| |~ヨミ|ああ、そうだ。&br;俺がナギ様以外に茶を点てることはそうない。| |~〇×|(お茶を点てるってことはもしかして茶道部なのかな……?)| |~〇×|ふふ、楽しみです。| |~ヨミ|……ふっ。| |~〇×|ヨミさん?| |~ヨミ|いや……お前がいると、俺は普段より口数が多くなるらしい。| |~ヨミ|己のことを話すというのも、なかなか悪くない気分だ……。| #endregion ----- **誘いの悪魔 [#SR08] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|ウェディングフェアの広告塔だなんて、&br;ヨミさん、すごいですね。| |~ヨミ|ああ……。&br;しかし、なぜ俺にそんな依頼が……。| |~〇×|ふふっ。でも、とってもお似合いです。&br;ヨミさんに頼んだ人の目に間違いはなかったですね。| |~ヨミ|……ああ。&br;その……お前も、似合っている。| |~〇×|え、本当ですか?&br;ウェディングドレスなんてまだ早いと思っていたんですけど……。| |~ヨミ|いや、よく似合っている。&br;それに、練習に付き合ってもらっていたし――| |~ヨミ|台本の流れも、よく知っているだろう。| |~〇×|(そう、さっきヨミさんの相手役をやるはずのモデルさんが&br;急病で来られなくなっちゃって……。)| |~〇×|(ヨミさんの練習に付き合っていた私が流れも知っているし、&br;代役としていいだろうってヨミさんが推薦してくれたんだよね。)| |~〇×|それにしても、本当に&br;代理の相手役は私でよかったんですか?| |~ヨミ|ああ。&br;自分の知っている人間がいるだけで、少しは心強い。| |~ヨミ|それに、お前とであれば、練習通りにできそうだ。| |~〇×|ふふっ、確かにそうですね。&br;役に立っているのならよかったです。| |~ヨミ|それにしても――| |~〇×|あ、撮影始まるみたいですよ!| |~ヨミ|よし、行くか。&br;……×。手を貸せ。| |~〇×|えっ……。| |~ヨミ|そのドレスはずいぶん歩きづらそうだ。それに――| |~ヨミ|こういう時はエスコートするものだと聞いた。| |~〇×|(びっくりした……。でも、ヨミさんにエスコートされるなんて&br;なんだかちょっとドキドキしちゃうかも……。)| |~神父|――それでは、指輪の交換を。| |~ヨミ|×。左手を――| |~〇×|は、はいっ。| |~〇×|(演技だってわかってても、&br;ドキドキするな。)| |~神父|これで二人は晴れて夫婦となりました。&br;それでは、誓いのキスを――| |~〇×|(えっと、ここはベールを上げてもらって終わりだっけ。&br;少ししゃがんで……。)| |~ヨミ|……。| |~ヨミ|×、こういうときは目を伏せるようだ。| |~〇×|(こういうときって……。&br;も、もしかしてヨミさん、本当にキスするつもりじゃ……!)| |>|| |~〇×|(はぁ……やっと全部終わったみたい。&br;カメラマンさんも行っちゃったし、ヨミさんと2人きりに……。)| |~ヨミ|……顔が赤いな。| |~〇×|その、本当にされるんじゃないかと……。&br;当然、寸止めですよね。撮影ですし。| |~〇×|(うぅ、まさかヨミさんがアドリブを入れてくるなんて……!&br;カメラマンさんは喜んでいたから結果的によかったけど……。)| |~ヨミ|寸止め、か……。&br;×、相手が俺以外の男だったらどうするつもりだ?| |~〇×|ヨ、ヨミさん以外ですか?&br;それは……。| |~ヨミ|他の男であれば遠慮なく奪われていただろう。&br;お前の唇と――魂を。| |~〇×|え……?| |~ヨミ|悪魔に口づけを許すなど、人としてあるまじき行為。&br;あと一歩で、お前も悪魔になりさがっていたのだからな。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(悪魔に口づけを許すって……。)| |~〇×|どういうことですか?&br;それじゃあまるでヨミさんが悪魔みたいです。| |~ヨミ|この姿を見ればわかるだろう。| |~〇×|(あれ、ヨミさんの姿、本当に悪魔みたいになってる……?&br;私、夢でも見てるのかな。)| |~〇×|あの、えっと……ヨミさんって人間ですよね……?&br;どうしてそんな姿に……?| |~ヨミ|……神に仕える身でありながら、&br;かつて殺したいほど人を憎んだからだ。| |~〇×|(それって、もしかして……私のこと?)| |~ヨミ|その時に悪魔と契約をしてしまった。&br;そして俺は悪魔となったのだ。| |~ヨミ|憎しみは消えても、&br;悪魔の証であるこの姿は、戒めとして残り続けている。| |~ヨミ|どうやっても、戻れない。&br;俺は自分の浅はかさを呪い、悪魔として生きていくしか術がない。| |~ヨミ|堕ちてしまったことを、ナギ様にだけは悟られたくない。&br;この姿をどうにか隠して生きていくしかない……。| |~〇×|(私のせいで、そんな苦しみを背負っていたんだ……。)| |~〇×|ヨミさん。&br;だったらその戒め、私にも背負わせてください。| |~〇×|憎むだけの理由が私にあったんです。&br;ヨミさんが全部背負う必要ありません。| |~ヨミ|悪魔に、手を差し伸べる気か。&br;……二度も機会を逃すほど俺は甘くない。| |~ヨミ|その魂を汚してしまっていいのか?&br;俺と同じように――| |~〇×|悪魔でもヨミさんです。&br;ヨミさんと、一緒に乗り越えたいんです。| |~ヨミ|…………。| |~ヨミ|……後悔するなよ。| |~〇×|(これは誓いの口づけなんかじゃない。&br;私が悪魔になるための儀式……。)| |~ヨミ|これでお前の魂も俺と同じように汚れ果てた。&br;もう、逃げることはできない……。| #endregion ----- **無人島ロマンス [#SR09] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|リゾートに招待っていう話だったのに、&br;まさか肝試しをすることになるとは思いませんでしたね。| |~ヨミ|ああ。| |~〇×|そ、それにしても誰がこんな計画を立ててたんでしょうね。&br;いつ準備したんでしょう……。| |~〇×|二人一組を手錠でつないで……なんて、&br;妙に手が込んでますよね。| |~ヨミ|そうだな。| |~〇×|あの、ヨミさんはこういうの怖いとか思わないんですか?| |~ヨミ|怖い……?何故だ。| |~〇×|えっと……知らない場所ですし、&br;それにどんな仕掛けがあるかわからないですし……。| |~ヨミ|いや。仕掛けがあることはすでにわかっている以上、警戒を&br;怠らなければいいだけの話だ。恐れる理由はないと思うが。| |~〇×|それはそうなんですが……。| |~ヨミ|……お前は怖いのか。| |~〇×|は、はい。すみません、つい口数が&br;多くなってしまっていたみたいです。うるさかったですか?| |~ヨミ|いや。それでお前の気が紛れるのなら構わない。| |~〇×|ありがとうございます……あの、&br;ついでに、気になってたことをもうひとつ聞いてもいいですか?| |~ヨミ|なんだ?| |~〇×|ヨミさんが手に持ってる、そのバケツって&br;潮干狩りの道具ですよね?それどうしたんですか?| |~ヨミ|潮干狩り?| |~ヨミ|これはナギ様が用意されたものだ。&br;リゾートに行くなら必要だろうと。| |~〇×|(ナギさん、テレビか何かで潮干狩り見たのかな。)| |~ヨミ|……必要なかったか?| |~〇×|ええと……。| |~〇×|(な、何。今、変な音が……。)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(や、やっぱりこの音、気のせいじゃない……!)| |~〇×|きゃっ……!| |~ヨミ|!×、無事か?| |~〇×|は、はい。変な音に驚いて転んじゃっただけです。&br;すみません。あ……。| |~〇×|(転んだ拍子に、手錠の鎖が……。)| |~ヨミ|なんだ……?鎖がちぎれたな。| |~〇×|気付かなかったけど、もともと&br;壊れかけていたのかもしれません。| |~ヨミ|……人騒がせな。&br;×、立てるか?| |~〇×|はい……っ。| |~ヨミ|どこか痛むのか?| |~〇×|軽く足を捻ったみたいで……。あ、でも大丈夫ですよ。&br;ゆっくり歩くのでヨミさんは先にゴールへ| |~ヨミ|…………。| |~〇×|ヨミさん?| |~ヨミ|俺の背中に乗れ。| |~〇×|で、でも悪いですよ。| |~ヨミ|俺とお前はペアなんだろう?&br;共にゴールをしなくては意味がない。違うか?| |~〇×|(手錠の鎖はもう切れたのに……。&br;それでも、ヨミさんは私と一緒にいてくれる……。)| |~〇×|……じゃあ、お言葉に甘えて。| |~〇×|(ヨミさんの背中、大きいな……。)| |~ヨミ|そのまま掴まっていろ。| |~〇×|はい。| |~〇×|(あ、これはヨミさんが持ってるバケツの音かな。)| |~〇×|ヨミさん、無事にゴールしてリゾートに行けたら&br;潮干狩りですね。| |~〇×|たくさん貝が取れたらいいですね。&br;楽しみです。| |~ヨミ|……潮干狩り、か。&br;なあ、×、そのことなんだが――| |~ヨミ|ナギ様をお誘いする前に&br;二人で潮干狩りとやらをさせてくれないか?| |~〇×|二人で、ですか?| |~ヨミ|ああ。潮干狩りがどういうものか知らなければ&br;ナギ様に楽しんでもらうこともできないからな。| |~〇×|なるほど、そうですね!&br;教えるのが私でよければ、喜んで。| |~ヨミ|……そうか。&br;リゾートとやらが少し、楽しみになってきたな。| |~〇×|え?| |~ヨミ|……なんでもない。行くぞ。| |~〇×|は、はい!| |~〇×|(それにしても、ヨミさんと潮干狩りかぁ……。&br;ふふっ、想像しただけで楽しそうだな……。)| #endregion ----- **夢見Night [#SR10] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|――あの、ヨミさん。&br;そろそろ帰らなくて大丈夫なんですか?| |~ヨミ|今日はこのまま道場に泊まる予定だ。&br;大門五郎には既に話を通してある。| |~〇×|えっ。| |~ヨミ|ナギ様が不在だからな。&br;何か問題があったか?| |~〇×|いえ……! それなら、夕飯のメニューは&br;ヨミさんの好きなものにしましょう。| |~|何か食べたいものはありますか?| |~ヨミ|お前が作るなら、なんでもかまわない。| |~〇×|じゃあ、腕によりをかけて作りますね!&br;その間に、先にお風呂を済ませておいてもらえますか?| |~ヨミ|…………。| |~〇×|ヨミさん? どうしたんですか?| |~ヨミ|いや……。&br;随分楽しそうだと思っただけだ。| |~〇×|……そ、そんな風に見えましたか?| |~ヨミ|……?&br;今度は何を慌てているんだ……?| |~|まあいい。&br;俺は汗を流してくる。| |~〇×|あ、着替えの準備をしますね。&br;あとタオルも――| |~ヨミ|タオルだけでいい。&br;着替えは自分で持ってきた。| |~|それと、お前に渡すものがある。&br;少しここで待っていろ。| |~|ナギ様から預かってきたお前の着替えだ。&br;今日はこれを着るといい。| |~〇×|え、私の分もあるんですか?| |~ヨミ|道場に泊まると伝えたら&br;世話になる礼にとナギ様が用意してくださった。| |~〇×|ふふ、ありがとうございます。&br;でも私はヨミさんとこうして会えるだけで、充分嬉しいですよ。| |~ヨミ|……そうか。| |~|ではまた後でな。| |~〇×|(今日の夕飯は&br;ヨミさんも喜んでくれて嬉しかったな。)| |~|(ナギさんからもらったパジャマも可愛いし&br;なんだか素敵な夢が見られそう。)| |~ヨミ|――×、俺だ。| |~〇×|(ヨミさん? こんな夜遅くにどうしたんだろう?)| |~|今、開けますね。| |~ヨミ|×――頼みごとがある。| |~〇×|え……?| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|わ、私にしか頼めないことってなんですか?| |~ヨミ|お前の意見が聞きたいんだ。| |~|最近、ナギ様は絵本に熱中しておられるのだが……。&br;次は何の絵本をお薦めすればいいだろうか?| |~〇×|絵本……。&br;なるほど、そういうことでしたか。| |~|(ヨミさんが頼み事っていうから何かと思ったら……。)| |~ヨミ|なんだ?| |~〇×|な、なんでもありません。| |~ヨミ|一人で考えてはみたのだが、俺は幼い頃にも&br;絵本を読んだことがなくてな……。| |~〇×|それなら――| |~ヨミ|そうか……。&br;動く絵本というものもあるのだな。| |~|では、次はお前が薦めてくれた&br;2冊を買ってみるとしよう。| |~〇×|はい、ぜひ……あ。| |~ヨミ|どうした?| |~〇×|い、いえ……!&br;ヨミさんと私のパジャマ、お揃いだな、と思って。| |~ヨミ|ああ。しかし今さらどうしたんだ?| |~〇×|そ、それはその……。| |~|ヨミさんってお揃いの格好とかに&br;抵抗がないタイプなんですか?| |~ヨミ|ナギ様から渡されたものを着ることに&br;俺が抵抗することはない。| |~〇×|ふふ。&br;じゃあ、ナギさんに感謝しないとですね。| |~ヨミ|どうした、急に。| |~〇×|ヨミさんとお揃いのパジャマが着られて&br;とても嬉しいので。| |~ヨミ|……。&br;そういうものなのか?| |~〇×|そういうものなんです。| |~ヨミ|そうか……。| |~|お前が喜ぶなら……。&br;何でも「お揃い」にしよう。| #endregion ----- **マイ・ヒーロー! [#SR11] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(ヨミさんがスーツアクターとしてヒーローショーに&br;出演することになって、私も現場に来てしまったけど――)| |~〇×|(リハーサルも終わって、あとは本番を待つだけか……。)| |~〇×|そろそろ私、観客席に行きますね。&br;ヨミさん、ステージ頑張ってください!| |~ヨミ|問題ない。| |~|ステージ本番| |~悪役|『フッ……ハハッ!&br;ここにいる子供たち全員、怪獣にしてくれるわ!』| |~ファイティンジャー|『そうはさせるか!ファイティン・ビーーーーム!』| |~悪役|『ぐおっ!』| |~子供たち|いいぞ!やっつけちゃえー!&br;ファイティンジャー、がんばって!| |~〇×|(子供たち、夢中になって応援してる。&br;ヨミさんも、意外とノリノリ?)| |~〇×|(あの時はちょっと心配だったけど……ね。)| |~〇×|スーツアクター……ですか?| |~二階堂紅丸|芸能関係の知人に、ヒーローショーに出演できそうな人を&br;紹介してくれって頼まれてね。| |~二階堂紅丸|ちゃんとギャラは出るし、顔はマスクで隠れるから問題ないよ。&br;誰かやりたい奴はいないか?| |~ナギ|だったら、僕が立候補するよ。&br;その、す一つあくたーというの、やってみたい!| |~〇×|(え!?)| |~ヨミ|……いけません、ナギ様。&br;そのような得体のしれないことは……。| |~ナギ|でも、ぎゃらって、お金のことでしょ?| |~ナギ|いつも食事を作ってくれる×にお礼をしたいから、&br;自分で稼いでみたいんだ。| |~ヨミ|……ナギ様に労働はさせられません。&br;だったら、私が。| |~〇×|(ナギさんの代わりに自分が出演するって言いだした時は&br;驚いたけど……。)| |~〇×|(ヨミさん、完全にファイティンジャーになりきってる。)| |~〇×|(リハーサルも完璧にこなしたし、&br;さすがというか、なんというか……。)| |~〇×|(あ、ショーが終わった。ヨミさん、ステージ裏かな?&br;行ってみよう。)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|ヨミさん、お疲れさまでした!| |~ヨミ|…………。| |~〇×|(ヨミさん、早速マスクを外してる。&br;ここなら関係者以外入ってこないし、問題ないか……。)| |①|>|CENTER:~ステージ最高でした| |~|~〇×|ステージ最高でした。&br;子供たちもみんな笑顔で、とても楽しそうでしたね。| |~|~ヨミ|そうか。与えられた役割を果たせたのなら、それでいい。| |②|>|CENTER:~カッコよかったです| |~|~〇×|ヨミさん、とてもカッコよかったです。&br;夢中で応援しちゃいました!| |~|~ヨミ|……子供のような感想だな。| |~ヨミ|帰るぞ。| |~〇×|あ、はい!| |~男の子|……あ、ファイティンジャーだ!待ってー!| |~〇×|え!?| |~〇×|(あの子、勝手に入ってきちゃったの?&br;マスクを外してる姿を見られたらまずいんじゃ……!)| |~男の子|わー、すごい!本物のファイティンジャーだ!| |~男の子|ショー、すっごくカッコよかったよ!サイコーだった!| |~ヨミ|…………。&br;……そうか。| |~〇×|(あれ?あの子、ヨミさんがマスク外してるの&br;気にしていないみたい。)| |~〇×|(キラキラした目で、ずっとヨミさんを見つめてる……。)| |~男の子|僕も大きくなったら、&br;ファイティンジャーみたいなヒーローになるんだ!| |~男の子|強くなりたい!| |~ヨミ|……!| |~男の子|これからも、悪いヤツをたくさんやっつけてね。&br;約束!| |~ヨミ|……?その手は?| |~男の子|男と男は、こうやって拳をぶつけて約束するんだ!| |~男の子|ファイティンジャーがテレビで言ってたんだよ!忘れちゃったの?| |~ヨミ|…………。| |~ヨミ|……そうだったな。約束だ。| |~男の子|ありがとう、ファイティンジャー!じゃあね、バイバーイ!| |~ヨミ|強くなりたい、か。| |~ヨミ|……あんなに輝いた目を向けられたのは、初めてだ。| |~ヨミ|あの子は、俺とは違うんだな。| |~〇×|(そうか。ヨミさんはお父さんに捨てられないように、&br;強くなりたいと思っていたから……。)| |~〇×|……あの子と約束をしたときのヨミさんも、&br;素敵な笑顔をしていましたよ。| |~〇×|あの子にとって、ヨミさんは本物のヒーローなんですね。| |~ヨミ|…………。| |~ヨミ|ただの仕事だ。俺は、ヒーローなどではない。| |~ヨミ|……もう帰るぞ。| |~〇×|は、はいっ。| |~〇×|(ヨミさんの頬がほんのり赤く見えるの、&br;気のせいじゃない……よね?)| #endregion ----- **ハロウィン [#SR12] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|洗濯物はたたみ終わったし、&br;次は……と、もうこんな時間かぁ。| |~〇×|そろそろみなさんのトレーニングが終わるころだよね。&br;お風呂の掃除をしてお湯を沸かしておこうっと。| |~???|失礼する。| |~〇×|わっ……ヨミさん!いつの間に部屋に……?&br;全然気がつきませんでした。| |~ヨミ|死神だからな。| |~〇×|えっ?| |~ヨミ|ナギ様のご下命で今日一日俺は死神らしい。&br;よって気配を悟られないのは当然のことだ。| |~〇×|そ、そうなんですね。| |~ヨミ|トリックオアトリート。| |~〇×|あ……ふふ、なるほど。&br;今日はハロウィンでしたね。| |~ヨミ|そうだ。ナギ様にしっかりと&br;その儀を執り行うようにと言われた。| |~〇×|お菓子を渡したいのは山々なんですが、&br;あいにく今は手元になくて……。| |~ヨミ|……。| |~〇×|す、すみません。| |~ヨミ|菓子が無いというならば、悪戯をしなくてはならないな……。| |~〇×|悪戯……ですか?| |~ヨミ|そうだ。&br;今からお前の困ることをさせてもらう。| |~〇×|(な、何をするつもりなんだろう……。)| |~ヨミ|……よし。&br;この後のお前の予定はなんだ?| |~〇×|えっと、お風呂掃除をしようかと...| |~ヨミ|なるほどな。| |~〇×|あっ、よ、ヨミさん……!| |~〇×|(一体何をするつもりなんだろう……?)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~ヨミ|×、どうだ。&br;もうお前がここですることなど何もない。| |~ヨミ|余すところなく磨ききったからな。| |~〇×|本当にピカピカですね……!| |~〇×|(どうしよう、結局お手伝いも断られてしまったし、&br;ヨミさんに最後までお風呂掃除してもらっちゃった……。| |~〇×|あの、ありがとうございます。| |~ヨミ|なに……?| |~〇×|(あれ?ヨミさんがなんだか&br;難しい顔をしてるような……。)| |~〇×|ヨミさん、どうしました?| |~ヨミ|礼を言われては悪戯にならない。| |~〇×|あっ、そうでした。すみません。&br;とても助かってしまったので、つい……。| |~ヨミ|やろうとしていた仕事を&br;俺に奪われれば困るかと思ったが――| |~ヨミ|なかなか手ごわいな、×は。&br;一体どうすればいい?| |~〇×|(ヨミさん、本当に困ってる。&br;何かいい案はないかな?)| |~〇×|悪戯……そうですね……。あ、そういえば&br;今日包くんにも悪戯!ってくすぐられて……。| |~ヨミ|くすぐる?&br;そうか。| |~ヨミ|覚悟するんだな、×。| |~〇×|えっ、あの、ま、待ってください!| |~〇×|……!| |~〇×|ふっ、ふふふ、&br;や、やめてくださ……くすぐったいです……!| |~ヨミ|ダメだ。これでは困っているというより&br;笑っている。| |~〇×|すみません……。| |~ヨミ|他に何か案はないものか……。| |~〇×|(ヨミさんの顔が近い……。&br;こんな至近距離で見つめられると、心臓が……。)| |~〇×|あ、あの……ひとまず離れてもらえると助かります。&br;緊張してしまうので……。| |~ヨミ|……。| |~〇×|ヨミさん?| |~ヨミ|なるほど。| |~〇×|えっ!?| |~ヨミ|もう少し、こうしていよう。&br;やっとお前にできる悪戯を見つけたんだからな。| #endregion ----- **1stアニバーサリー [#SR13] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~ヨミ|×、聞きたいことがあるのだが、いいか?| |~〇×|はい、なんでしょう?| |~ヨミ|今週末は休日だと聞いた。&br;何かやりたいことはないか?| |~〇×|ええと、そうですね……。&br;普段できないところの掃除とか、でしょうか?| |~ヨミ|掃除か……。×らしいな。&br;しかし、それでは休んでいるとは言えないのではないか?| |~〇×|う、そう言われるとそうですね……。&br;でもやりたいことがぱっと浮かばなくって。| |~ヨミ|そうか。休日くらい好きなことをして &br;羽を伸ばしてもらおうと思ったのだが……。| |~〇×|そうだったんですね……!&br;気を遣っていただいて、ありがとうございます。| |~ヨミ|いや。お前はもっと自分を優先してもいいはずだ。| |~ヨミ|良ければ、何かお前の休日に相応しいことを考えておく。&br;だから、週末は空けておいてくれないか?| |~〇×|わかりました。&br;それじゃあ、楽しみにしてますね!| |~〇×|あの、ヨミさん。ここって?| |~ヨミ|料理教室だ。お前と二名で予約をしておいた。| |~ヨミ|休日に家事はどうなのかとも考えたが、&br;お前の意見も無下にすべきではないと思ってな。| |~ヨミ|これなら非日常を味わいつつ、&br;料理という家事もできるだろう。| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(ヨミさん、私の気持ちも尊重して考えてくれたんだ……。)| |~〇×|ありがとうございます。&br;ヨミさんとお料理教室に来られて、嬉しいです!| |~ヨミ|それなら良かった。……調べた甲斐があったな。| |~〇×|わざわざ調べてくださったんですね。| |~ヨミ|何が良いのかわからなかったからな。休日の過ごし方、で &br;検索して出てきたものの一つが料理教室だった。| |~ヨミ|×の分のエプロンも用意してある。&br;ひとまず、受付を済ませるか。| |~〇×|はい!| |~〇×|この煮物、彩りもきれいだし、&br;すごく美味しそうにできましたね!| |~ヨミ|ああ、そうだな。&br;さっそく食べてみてくれ。| |~〇×|じゃあ、お先に失礼して……いただきます。&br;……ん、味が染みてて美味しい!| |~ヨミ|そうか。それは良かった。&br;……良い休日になったか?| |~〇×|はい、とっても! &br;今日は連れてきてくださってありがとうございました!| |~〇×|こうして、お料理の先生からきちんと教わることって &br;なかったので、勉強にもなりました。| |~〇×|それに、ヨミさんと一緒にお料理ができて、&br;楽しかったです!| |~ヨミ|そうか。&br;……俺も×と過ごすことができて、楽しかったと思う。| |~〇×|ふふ。……今日教わったレシピ、&br;他のみなさんにも食べてほしいな。| |~ヨミ|それなら、また一緒に作るか? &br;俺もナギ様に食べてもらいたい。| |~〇×|いいんですか? ぜひ!| |~ヨミ|ああ。| #endregion ----- **新年'21 [#SR14] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- &aname(top){上へ戻る}; データ参照プラグイン 入力支援ツールを表示 ▼参照先ページ選択:データを表示 元データの書式(インラインプラグイン)を継承する