カードストーリー /包 の編集 Top > カードストーリー > 包 **夢見Night [#SR10] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~包|あ、いたいた! お姉ちゃん、おかえり!| |~〇×|あ、包くん! 迎えに来てくれたの?| |~包|うん! そろそろ買い物から帰ってくる頃だと思ったから。&br;荷物、僕が持つよ。| |~〇×|いいの?&br;今日は色々まとめ買いしたから、ちょっと重いかも……。| |~包|平気だよ! 僕だって男なんだから。| |~〇×|ありがとう。じゃあ、お願いしようかな。| |~包|うん、任せて!| |~包|本当に色々買ったんだねー。&br;夕飯の材料とか、飲み物とか、日用品とか――| |~包|あれ……これって、パジャマ? 新しいのを買ったの?| |~〇×|あ、それはね、&br;商店街で福引をやったら、当たったんだ。| |~包|へえ! お姉ちゃん、すごいね!| |~〇×|ペアルックのパジャマなんだって。| |~包|えっ、ペア……?| |~〇×|可愛い柄だから、&br;女性物は私が使おうと思ってるんだけど……| |~〇×|男性物の方はどうしようかと思ってて……。| |~包|じゃあ、男物は僕が着る!| |~〇×|えっ? でも……男の人もお揃いの柄だから、&br;ちょっと可愛すぎるかもしれないよ?| |~包|×お姉ちゃんとお揃いなら、&br;ちょっとくらい可愛すぎたって、平気だよ!| |~包|だから、他の人に渡しちゃダメだからね!&br;京さんたちにも、リョウさんたちにも、大門さんにも!| |~〇×|わかった。包くんに着てもらうね。| |~包|やったあ! 今夜、楽しみにしてるね!| |~包|お姉ちゃん、見て見て! パジャマ、着てみたよ!| |~〇×|わあ! 包くん、似合ってるね!| |~包|お姉ちゃんこそ似合ってるよ! すごく可愛い!| |~包|えへへ、思ってた以上に可愛い感じのパジャマで、&br;実はちょっと恥ずかしいけど……。| |~包|お姉ちゃんとお揃いだと思うと、すっごく嬉しいなあ♪| |~〇×|(包くんとお揃いか……。&br;私も嬉しくなってきちゃうなあ。)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~包|×お姉ちゃん……まだ起きてる?| |~〇×|包くん?うん、起きてるよ。&br;どうしたの?| |~包|あ、あのね。僕、なんだか眠れなくて……&br;少し、お話しない?| |~〇×|いいよ。入っておいで。| |~包|ありがとう。| |~〇×|包くん……何かあったの?&br;少し、顔色が悪いような……。| |~包|あ……あはは、お姉ちゃんに隠し事は出来ないね。| |~包|ちょっと、怖い夢を見て。&br;お姉ちゃんに会いたくなっちゃった。| |~包|ごめんね。子供っぽいよね……。| |~〇×|そんなことないよ。&br;怖い夢を見たら、誰だって心細くなるもの。| |~包|ありがとう、お姉ちゃん。&br;……ねえ、手を繋いでもいい?| |~〇×|うん。そんなことでいいなら……。| |~包|お姉ちゃんの手、あったかいね。| |~〇×|(包くん、落ち着いてきたみたい。よかった……。| |~〇×|ねえ、包くん。どんな夢を見たの?| |~〇×|あ、ごめんね。誰かに話した方が楽かと思ったんだけど、&br;無理に話さなくてもいいよ。| |~包|ありがとう、お姉ちゃん……聞いてくれる?| |~包|……×お姉ちゃんが、いなくなっちゃう夢を見たんだ。| |~〇×|え……?| |~包|お姉ちゃんを探し出して、助けなきゃって思ったのに、&br;夢の中で、僕は何もできなくて……。| |~包|悲しくて、悔しくて……すごく怖かった。| |~包|だから、目が覚めた時、&br;お姉ちゃんの傍にいなきゃって思ったんだ。| |~〇×|包くん……。| |~包|あのね、×お姉ちゃん。| |~包|僕、まだまだ未熟だし、お姉ちゃんから見ればまだ子供で、&br;頼りないかもしれないけど――| |~包|お姉ちゃんに何かあったら、僕が絶対に助ける。| |~包|だから……傍にいさせてね。| |~〇×|……ありがとう、包くん。| |~〇×|私、包くんのこと、子供だなんて思ってないよ。| |~包|ほんと……?| |~〇×|うん。包くんは、立派な一人の格闘家だって思ってる。| |~〇×|だから――頼りにしてるね。| |~包|……! うんっ!&br;ありがとう、お姉ちゃん!| #endregion ----- ページの更新 ビジュアル編集モードに切り替える &aname(top); #contents *SSR [#SSR_story] **僕の罰ゲーム [#SSR01] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|(さて、お掃除もも終わったし、次は何しようかな?)| |~〇×|(……あれ? 居間から誰かの声がする……?)| |~包|あ! 危ない! ……よし、チャンス!&br;――やった! クリアー!| |~〇×|包くん、ゲームすごく楽しそうだね。| |~包|え!? ……あ、×お姉ちゃん!&br;いつの間にいたの?| |~〇×|今ちょうど、通りかかったところだよ。&br;声が聞こえたから、覗いてみたの。| |~包|そうなんだ。&br;ゲームにすごい集中してたから、気付かなかった。| |~〇×|そのゲームって、そんなに面白いの?| |~包|面白いよ! 爽快感はあるんだけど、戦略も必要なの。&br;攻めるだけじゃなくて、防衛も大事で――| |~包|――それでね、これ、ふたりでもできるの。&br;だから、×お姉ちゃん、僕と対戦してよ!| |~〇×|え、私が? む、無理だよ、そんな難しそうなゲーム!| |~包|そっかあ……。あ! じゃあ、これはどう?&br;可愛くて、女の子にも人気のゲームなんだよ!| |~〇×|(あ、可愛いパッケージ。子供向けかな?&br;これなら私でもできそうかも……?)| |~〇×|どうやって遊ぶゲームなの?| |~包|えっとね、自分の動物を操作して、敵の動物に見つからずに&br;相手の縄張りに侵入して、ボスを――| |~〇×|ちょ、ちょっと待って。&br;可愛い感じなのに、内容は難しそうだね……。| |~包|えー、これも無理?&br;うーん……ふたりでゲーム遊ぶのは、無理かなあ。| |①|>|CENTER:~私も一緒に遊びたいんだけど……| |~|~〇×|ごめんね。私も包くんと一緒に遊びたかったんだけど……。| |~|~包|ううん、僕もお姉ちゃんが遊べそうなゲーム、&br;持ってなくてごめんね。| |~|~〇×|うーん、何か私でもできそうなことないかな?| |~|~包|でも、僕今日はゲームしか持って来なかったよ。&br;どうしよう……。| |②|>|CENTER:~テレビゲームじゃなくてもいい?| |~|~〇×|……そうだなぁ。&br;じゃあ、テレビゲームじゃないゲームでもいいかな?| |~|~包|え? それってどんなの?| |~|~〇×|例えば……すごろくとか、オセロとか。&br;道場にあれば、だけど。| |~|~包|あ! それっていい考え!&br;お姉ちゃん、すごい!| |~〇×|じゃあ道場に何かなかったかな……。&br;――あ! 居間の棚に、確かトランプがあったかも!| |~包|やったあ!&br;それじゃあババ抜きしようよ! いい?| |~〇×|うん、いいよ。&br;それなら私でも、包くんと勝負になるかも。| |~包|そうだよね。だから、ただババ抜きするんじゃなくて、&br;何か面白いことしようよ!| |~〇×|面白いこと?| |~包|うん! そうだなぁ……。&br;ババ抜きで負けたほうが、罰ゲームするのはどう?| |~〇×|ええ!? 罰ゲームって、本当に……?| |~包|あはは、そんなに不安そうな顔しないで大丈夫。&br;ババ抜きなら、運次第でどっちが勝つかわからないよ。| |~包|それに罰ゲームがあったほうが、盛り上がると思うし!&br;ね、いいでしょ?| |~〇×|そう……なのかな? それじゃあ、そうしようか。| |~〇×|でも、罰ゲームっていっても、何をするの?| |~包|うーん、じゃあ、勝った方が考えるってことで、どう?| |~〇×|ええ、それって、最後まで罰ゲームが、&br;何かわからないってことだよね……。| |~包|うん! ドキドキして面白いでしょ?&br;お姉ちゃんも、勝ったらなんでも言ってね!| |~〇×|う、うん……わかった。&br;それじゃあ、トランプ取ってきて始めようか。| |~〇×|(うう……なんだか包くん、自信満々な感じだなぁ。)| |~包|――えーと、じゃあ次は……このカードにしよっと!| |~〇×|(う……包くん、全然ババ引いてくれない。&br;まるで、私のカードが見えてるみたい……ハッ。まさか……。)| |~〇×|ね、ねえ包くん……透視できる……とかじゃないよね?| |~包|えー、そんなことしなくたって、&br;お姉ちゃんの顔見れば、どれがババなのかわかるよ?| |~〇×|えっ、私そんなに顔に出てたの……!?| |~包|――よし、このカードで……はい、僕の勝ちー!| |~〇×|包くん、トランプでも強いんだね……。| |~包|えへへ、まあね!&br;それじゃあ、罰ゲーム、何にしようかな?| |~〇×|(あ、忘れてた!&br;ババ抜きで負けたほうが、罰ゲームする約束だった!)| |~〇×|ぱ、包くん……あんまり難しいのにしないでね。| |~包|でも、簡単すぎたら、罰ゲームにならないよ!| |~〇×|うう……確かに。| |~包|それじゃあ、罰ゲームを言うね?| |~包|お姉ちゃん、今からエアギターを弾いてみて!| |~〇×|エ、エアギター? ……って、どうやるの?| |~包|知らないの? えっとねえ、こうやるんだよ!&br;――ギュィィィィーン! ……ってね!| |~〇×|わあ、すごい! 包くん上手!| |~包|えへへ、ありがとう!&br;……って、僕がやったんじゃ、罰ゲームにならないよ!| |~〇×|あ、そうだった……。&br;じゃあ代わりに……おやつに何か作るんじゃ、だめ?| |~包|え? ほんとに!?&br;やったー! 作って作って!| |~〇×|(良かった……。&br;罰ゲーム、おやつ作りなら、私でも出来るもんね。)| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|それじゃあ、おやつは何を作ろうか?| |~包|僕はお姉ちゃんが作ってくれるなら、&br;何でもいいよ!| |~〇×|そうだなあ……じゃあ、ホットケーキはどう?| |~包|うん、いいよ!&br;ホットケーキ食べたい!| |~〇×|よかった。&br;じゃあ、作って来るから、ちょっと待っててね。| |~包|あ、待って!&br;僕も一緒にホットケーキ作りたいな。いいでしょ?| |~〇×|うん、もちろん!&br;じゃあ一緒に作ろうか。| |~包|やったあ!&br;お姉ちゃん、いっぱいホットケーキ作ろうね!| |~〇×|さてと、ホットプレートが熱くなる前に、&br;ホットケーキの生地、作っちゃうね。| |~包|あ、僕手伝うよ! 生地混ぜるのやらせて!| |~〇×|ありがとう包くん、それじゃあお願いね。| |~包|うん! よーし、じゃあいっぱい混ぜて――| |~〇×|あっ! 包くん、ホットケーキを作るときは&br;あんまり混ぜすぎないほうがいいよ?| |~包|え、そうなの? どうして?| |~〇×|ホットケーキって、あまり混ぜすぎないほうが&br;ふんわり焼けるの。| |~包|へえ、そうなんだ。知らなかった!&br;さすが、お料理上手なお姉ちゃんだね!| |~〇×|え? 私のこと、料理上手だって思ってくれてるの?| |~包|うん。だって、お姉ちゃんの作るおやつ、&br;いつもすごく美味しいんだもん!| |~〇×|ありがとう。そう言ってくれるなら、&br;このホットケーキも美味しく焼かなくっちゃ!| |~包|……あ、ねえねえ、ホットケーキといえば、&br;ホットケーキとパンケーキの違いって、なんだろうね?| |~〇×|あ……そう言われてみれば……。| |~〇×|パンケーキは食事系が多くて、ホットケーキが蜂蜜や&br;メープルシロップをかけた甘いもの……かな?| |~包|そうなんだ。僕は、おうちで食べるのがホットケーキで、&br;外で食べるのがパンケーキなのかなって感じがするよ。| |~包|うーん。どれが正解かなあ……。| |~〇×|(ホットケーキとパンケーキの違いなんて考えたことなかったな。)| |~包|――あ、お姉ちゃん、ホットケーキの生地、&br;混ぜるのこれくらいでいいかな?| |~〇×|ええと……うん! ばっちり!&br;それじゃあ、焼いちゃおうか。| |~包|うん! ふわふわのホットケーキに焼けるといいな!| |~〇×|――じゃあ、最後の1枚を重ねて……。&br;はい、ホットケーキ、全部焼けたよ。| |~包|すごくふわふわにできたね! 美味しそう!| |~〇×|うん。ほんとに美味しそう!&br;じゃああとは、フルーツとかで、お店のみたいにしようか。| |~包|うん! やろう!&br;僕もフルーツ飾るの手伝うよ!| |~〇×|うん、お願い。&br;じゃあ、私がクリームを盛るから、包くんはフルーツね。| |~包|任せて! すっごく美味しそうにするね!| |~包|……ええと、ここはイチゴ……ここはキウイかな。&br;あと、ここはどうしようかな――| |~〇×|(ふふっ……。包くんすごく真剣な顔でやってくれてる。&br;私も、綺麗にクリーム盛り付けよう!)| |~包|――よし、これでホットケーキ完成!&br;お姉ちゃん、できたよ!| |~〇×|わあ、すごく上手にできたね。| |~包|そうでしょ? 本当にお店のホットケーキみたい!| |~〇×|そうだね。包くんが頑張ってくれたおかげだね。| |~包|えへへ、ありがとう!&br;こんなに美味しそうにできて嬉しいね!| |~包|……うーん、本当に美味しそう。&br;見てると、早く食べたくなってきちゃったよ。| |~〇×|そうだね。それじゃあお茶を用意して、食べようか。| |~包|うん! 早く食べよう!&br;えへへ、楽しみだなあ。| |~〇×|それじゃあ、いただきます。| |~包|いただきまーす!| |~包|――うん、すっごく美味しい!| |~〇×|うん。ほんと、美味しいね!&br;このホットケーキ、見た目も味も、お店のみたい。| |~包|……ねえ、そういえば、さっきホットケーキと&br;パンケーキって、何が違うのかなって話したでしょ?| |~包|僕たちの作ったこれって、&br;ホットケーキかな? それともパンケーキ?| |~〇×|え? うーんそうだなあ……どっちになるんだろう。&br;……どっちにしても、すごく美味しいのに変わりはないけど。| |~包|ほんとだね! だから、どっちでもいいのかも。| |~包|……でも、どうしてこんなに美味しくできたんだろう?&br;僕、次作る時もこのくらい美味しく作りたいよ。| |~〇×|きっと、ふたりで一緒に作ったからだよ。| |~包|えへへ、そうだね! 僕もお姉ちゃんと&br;一緒に作ったからかなって思うよ。| |~〇×|(こうして、包くんと一緒におしゃべりしながら食べるの、&br;なんだかすごく幸せな気持ちになるなあ……。)| #endregion ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|ホットケーキすごく美味しかったね。&br;ついたくさん食べちゃった。| |~包|うん、僕も食べすぎちゃった。&br;お腹いっぱいで、眠くなっちゃいそう……。| |~包|ふあぁ……なんだか、ほんとに眠くなってきた。&br;お姉ちゃん、僕、ソファーでお昼寝してもいい?| |①|>|CENTER:~ソファーで寝ると風邪ひくよ| |~|~〇×|包くん、ソファーで寝ると風邪ひくよ?&br;お布団敷いてきてあげるから、ちょっと待って。| |~|~包|お姉ちゃん、優しいなあ。&br;でも、すぐ寝たいから、ソファーにする……。| |②|>|CENTER:~うん、ゆっくり休んで| |~|~〇×|うん、いいよ。ゆっくり休んでね。| |~|~包|ありがと……それじゃ、僕ちょっと寝るね……。| |~〇×|包くん、そのまま寝たら冷えちゃうから、&br;何かかけるもの、取って来るね。| |~〇×|包くん、ブランケット持ってきたよ……?| |~包|…………。| |~〇×|(あ、寝ちゃってる……。&br;そっとブランケットかけてあげなきゃ――)| |~〇×|――え!?| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_包_僕の罰ゲーム.jpg,zoom,僕の罰ゲーム,259x200); |~〇×|(……び、びっくりした!)| |~包|えへへ、ごめんね。驚いた?| |~〇×|だって……。&br;包くん、寝てると思ったのに急に手を引っ張るんだもん。| |~包|ごめんね。お姉ちゃんと一緒にお昼寝したくて、&br;つい引っ張っちゃった。| |~〇×|え? 私とお昼寝? それって、隣に寝るってこと?&br;ええっと……それはちょっと、どうかなあ?| |~包|えー、ダメなの? お姉ちゃんの意地悪!| |~〇×|(うう……包くんは意識してないんだろうけど、&br;添い寝はちょっと恥ずかしいような……。)| |~包|……あ! じゃあババ抜きの罰ゲーム、一緒にお昼寝にする!&br;それならいいでしょ?| |~〇×|ええ!?&br;さっき、おやつ作ったのが、罰ゲームだったんじゃないの?| |~包|ホットケーキ作りは楽しかったから、罰ゲームにならないよ。&br;だから、罰ゲームは、一緒にお昼寝!| |~〇×|(うーん……隣に寝るのは恥ずかしいけど、&br;それって罰ゲームなのかな?)| |~包|ほら、早く隣に来て! 僕、本当に眠いんだから……。| |~〇×|わ、わかったよ。&br;じゃあ、包くんの隣で、一緒に寝るね。| |~〇×|(――やっぱり、ふたりでソファーに寝ると、&br;ピッタリくっついちゃう……なんとなく気恥ずかしい……。)| |~包|……ありがとう。&br;――えへへ、お姉ちゃん、あったかくて気持ちいい。| |~包|あのね、お姉ちゃん……僕、今日、すごく楽しかった……。| |~包|一緒に……トランプして……ホットケーキ食べて……。&br;こうして、一緒にお昼寝も……すごく――| |~〇×|(包くんの寝息が聞こえる……。&br;なんだか……私も……眠くなってきた――)| |~〇×|(――あれ? 私、いつの間に眠ってたんだろう?&br;それに、近くで電子音が聞こえるし……?)| |~〇×|……え? 包くん?| |~〇×|(私の腕の中で、包くんがゲームしてる?&br;……そうだ、包くんと一緒に、お昼寝したんだった。)| |~包|あ、お姉ちゃん、起きたんだね。おはよう。| |~〇×|おはよう、包くん。&br;ごめんね、私すっかり眠っちゃってて……。| |~包|ううん、僕もちょっと前に起きたばっかりだよ。&br;なんだか、すごく気持ちよく寝れちゃった。| |~〇×|(私も、すごいぐっすり眠ってた。&br;包くんのそばで、安心できたのかな?)| |~包|お姉ちゃん、今日はありがとう。&br;トランプも、ホットケーキも、お昼寝も、すごく楽しかった。| |~〇×|私も、今日はすごく楽しかったよ。&br;ありがとう、包くん。| |~包|ねえお姉ちゃん、また今日みたいに、僕と遊んでね!| |~〇×|うん、もちろん!&br;……あ、でも、今度は罰ゲームとかなしだと、嬉しいなあ。| |~包|ええ!?&br;じゃあ次遊ぶときは、一緒にお昼寝はなし!?| |~〇×|え? どうして?| |~包|だって、次もまた罰ゲームで、&br;一緒にお昼寝してもらおうと、思ってたから……。| |~〇×|え? でも私、包くんとお昼寝するの嫌なわけじゃないよ?&br;それって、罰ゲームになるの?| |~包|……え? そうなんだ!| |~包|じゃあ、罰ゲームとかなくても、一緒にお昼寝できるんだね!&br;僕、嬉しいなあ!| |~〇×|あ、あれ? そういうことになるのかな?| |~包|うん! だって、嫌じゃないんでしょ?&br;だから、また一緒にお昼寝してね!| |~〇×|(ふふ。包くん嬉しそうだし、&br;また一緒にお昼寝もいいかな。)| #endregion ----- **背伸びをしたいお年頃 [#SSR02] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~包|あっ、お姉ちゃん見て!&br;向こうにケンスウ兄ちゃんそっくりの魚がいる!| |~〇×(主人公)|えっ、どこどこ?&br;本当だ……! 愛嬌のある顔でかわいい。| |~包|いろんな魚がいるんだね~。&br;あっちのサメおっきい! 行こ、お姉ちゃん!| |~〇×|わっ! 包くん!&br;そんなに引っ張っちゃ……!| |~包|あっ、ごめん! 楽しくてつい……。| |~〇×|大丈夫。時間はたっぷりあるよ。&br;今日は思いっきり楽しもうね。| |~包|うん! 今日、お姉ちゃんと一緒に水族館に&br;来れたの、本当に嬉しくて。| |~包|本当は、紅丸さんとお姉ちゃんだけで&br;行く予定だったのにね~。| |~〇×|うん。でも、紅丸さん&br;急な仕事が入っちゃったみたいで……。| |~〇×|チケットの有効期限も近かったし、&br;『誰かと行っておいで』って言ってくれたんだ。| |~包|うーん。紅丸さんの代わりっていうのが、&br;なんかシャクだけど……。| |~包|ま、いっか。今日は僕が&br;お姉ちゃんをエスコートしてあげるんだ!| |~包|はぐれたらいけないから、&br;僕の手、絶対に離さないでね!| |~〇×|うん。今日は休日で人も多いし、&br;包くんが迷子になっても大変だからね。| |~包|お姉ちゃんが迷子にならないように、&br;僕が守るのっ。| |~〇×|(あ、あれ? 私が迷子になるほう……?)| |~〇×|(でも、せっかく包くんが&br;張り切ってくれてるんだし……。)| |~〇×|それじゃあ、お願いしようかな。&br;よろしくね、包くん。| |~包|任せて!| |~〇×|(包くん、本当にずっと手を繋いでくれてる……。)| |~〇×|(時々、ぎゅって確かめるみたいに握ってくるの、&br;なんだかかわいいなぁ。)| |~包|……あ、ねえねえお姉ちゃん。&br;喉乾いてない?| |~〇×|え? あ、そうだね、ちょっと歩き疲れたし、&br;座って何か飲みたいかな。| |~包|了解! それじゃお姉ちゃんは、そこのベンチに座って、&br;ちょっとだけ待ってて!| |~包|いい? ぜーったいに知らない人についてっちゃダメだよ?| |~〇×|(声をかける間もなく走って行っちゃった……。)| |>|数分後――| |~包|お姉ちゃん、ただいま!&br;いい子にして待ってた?| |~包|はい、これお姉ちゃんの分ね!| |~〇×|ありがとう。……わぁ!&br;これ、タピオカドリンク?| |~包|うん! 僕の見立てでは、お姉ちゃんはこの&br;タピオカフルーツティーが好きなんじゃないかと思って。| |~包|……合ってる?| |①|>|CENTER:~大正解だよ!| |~|~〇×|もちろん、大正解だよ!| |~|~包|わぁ、よかったぁ~。&br;嫌いなもの選んできちゃったらどうしようかと思ったよ……。| |②|>|CENTER:~どれでも嬉しいよ| |~|~〇×|包くんが私のこと考えて選んできてくれたなら、&br;どれでも嬉しいよ。ありがとう。| |~|~包|むー。それじゃあ合ってるのか合ってないのか&br;わかんないよー。| |~|~包|……でも、そう言ってくれてありがと。&br;お姉ちゃんは優しいね。| |~包|さてと。僕もお姉ちゃんの隣に座って、&br;タピオカ飲も~っと。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~包|ん~。生き返る~。| |~〇×|ほんと。たまに来るタピオカの食感が楽しい~。| |~包|ふふっ。お姉ちゃん、子供みたいなこと言ってるよ?| |~〇×|そうかな?| |~包|そうだよ。……でも、そうやって無邪気に笑ってる&br;×お姉ちゃんも、かわいい。| |~〇×|もう。大人をからかわないの。| |~包|からかってないよ? 本当にそう思うんだもん。| |~包|そういうお姉ちゃんの顔見てると、&br;かわいくってキュンってしちゃうんだ。| |~〇×|っ……。| |~包|あははっ。お姉ちゃん、照れてる?| |~〇×|そ、そんなこと……!| |~包|いいよ、目一杯顔真っ赤にしても。&br;ここ、薄暗いからあんまりよく見えないし。| |~包|僕はお姉ちゃんの照れた顔も見てみたいけどね~?| |~館内アナウンス|間もなく、イルカショーが始まります。&br;皆様お誘いあわせの上、イルカ広場へどうぞお越しください。| |~〇×|……! ぱ、包くん。&br;イルカショーだって! 見に行ってみない?| |~包|イルカショー!? うん、僕見てみたい!&br;行こう、お姉ちゃん!| |~飼育員|みなさん、本日はようこそお越しくださいました!| |~飼育員|このショーでは、イルカさんたちが一生懸命練習した&br;華麗なる技の数々を、みなさんに披露したいと思います!| |~飼育員|上手にできたら、大きな拍手で褒めてあげてくださいね。&br;それではイルカさんたち~。準備はいいかな?| |~包|前の方の席が空いててよかったね!&br;特等席だよ~。| |~〇×|う、うん……。| |~〇×|(なんでだろう。むしろ他のお客さんたちみんな、&br;前の方の席を避けてるみたいな座り方してる……?)| |~飼育員|まずはこのイルカさんが、宙に吊るされた輪をくぐります。&br;上手にできるかな~?| |~飼育員|せーの!| |~〇×|きゃっ!| |~包|わあぁっ! み、水しぶきが~!| |~〇×|(どうしよう、&br;私も包くんも一瞬でずぶ濡れに……!)| |~〇×|包くん、大丈夫?| |~包|っ……あははははっ!| |~包|すごいすごい! あんなに高く飛ぶなんて、&br;イルカってすごいんだね!| |~包|僕感動しちゃった!&br;もう一回飛んでくれないかな~。| |~〇×|(よかった。包くん、むしろ喜んでるみたい。)| |~包|イルカショー、面白かったね!&br;もっともっと見たかったなぁ。| |~〇×|包くん、ちょっといい?&br;すっかり濡れちゃってるから、今拭いてあげるね。| |~包|あっ。ありがとう、お姉ちゃん。| |~包|って、そうか。お姉ちゃんもこのままだと&br;風邪ひいちゃうね。| |~包|ごめんね。僕、夢中で気がつかなくって……。&br;途中で後ろの席に移動すればよかったね。| |~〇×|ううん。いいんだよ。&br;包くんが楽しそうなの見て、安心したから。| |~包|うーん……。それじゃあ、&br;お姉ちゃんは、僕が拭いてあげる!| |~〇×|えっ? そ、そんな。いいのに。| |~包|だーめ。風邪ひいちゃったら僕の責任だもん!&br;そのまま、じっとしててね。| |~〇×|(私の髪を拭いてるだけなのに、&br;包くんの目が真剣……。)| |~〇×|(責任、感じちゃってるのかな。&br;でも、気を遣ってもらえるの、嬉しいな。)| #endregion ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~飼育員|こんにちはー! よかったら、&br;コツメカワウソを抱っこしていきませんか?| |~包|わぁ、かわいい!&br;お姉ちゃん、抱っこしてみようよっ。| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_包_背伸びをしたいお年頃.jpg,zoom,背伸びをしたいお年頃,259x200); |~コツメカワウソ|キュイー。| |~包|ふわぁ……あったかい……。| |~包|ほら、お姉ちゃんもっ。| |~〇×|(コツメカワウソかぁ。&br;テレビでよく見るけど触ってみるのは初めて。)| |~〇×|(うまく抱っこできるかな……?)| |~包|……お姉ちゃん、もしかしてちょっと不安?| |~〇×|えっ。| |~包|大丈夫大丈夫!&br;この子たち、みんな人間が大好きみたいだから。| |~包|ねーっ。| |~コツメカワウソ|キュイー!| |~包|ほら、こう言ってるからさ。&br;とりあえず、なでてみてよ!| |~〇×|う、うんっ……それじゃあ……。| |~コツメカワウソ|……キュ~。| |~〇×|わっ。自分からこっちに来た……!| |~〇×|(でも本当だ、すごく人懐っこい。&br;それに包くんの言うとおり、あったかくて……。)| |~〇×|かわいい……。| |~飼育員|ふふっ。その子、実は男の子なんですけど、&br;女性に抱っこされるのが大好きなんですよねー。| |~包|あっ。そ、そういうこと!?| |~包|やっぱりダメ! 君は僕のほうにいて!| |~コツメカワウソ|キュ!? キュキュー!?| |~包|わあぁ、ダメだってば~!&br;お姉ちゃんから離れろ~!| |~飼育員|あはは。弟さん、ヤキモチ焼いちゃいましたね。| |①|>|CENTER:~弟じゃありません| |~|~〇×|彼は弟じゃありません。&br;私、今日は彼に『エスコート』してもらうことになってて。| |~|~飼育員|えっ? あ、そ、そうなんですね!?&br;すみません。| |~|~〇×|いえいえ。| |~|~包|×お姉ちゃん……。| |②|>|CENTER:~そうみたいですね| |~|~〇×|そうみたいですね。| |~|~包|お姉ちゃん、僕が弟扱いされてるのは&br;否定してくれないの~!?| |~|~〇×|えっ? あ、ごめん……!| |~|~包|む~……まあ、いいけどさぁ。| |~館内アナウンス|みなさま、本館は間もなく閉館時間となります。&br;本日はお越しいただき、まことに――| |~包|お姉ちゃん、今日は本当にありがとう。&br;一緒に水族館に来られてよかったよ!| |~〇×|私も! 包くんと一緒にいろんな体験ができて、&br;すごく楽しかった。| |~〇×|それに……。| |~包|それに?| |~〇×|……今日の包くん、すっごく頼もしかったよ。| |~〇×|いろんなところで私のこと気遣ってくれたり、&br;積極的にリードしてくれて。| |~〇×|男の子って感じがした。| |~包|……! そ、そう……?| |~包|……。| |~包|……でも。それってなんだか、僕が普段男として&br;見られてないみたいじゃない?| |~〇×|えっ!? あ、えっと、そういう意味じゃなくて、&br;今日はいつもに増してっていう意味であって……!| |~包|じ~っ。| |~〇×|……う。| |~包|……。| |~包|……ま、いっか。| |~包|お姉ちゃんにそんなことを言わせられるのは、&br;他のみんなの中でも僕だけだもんね。| |~〇×|!| |~包|さ、お姉ちゃん。何か美味しいものでも食べて&br;帰ろっか!| |~包|今日はお店選びも、僕に任せて。&br;最後まできっちりエスコートするからねっ!| #endregion ----- **魔法使い・パオ! [#ssr_03] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|(魔法使いの少年が主役の映画で、包くんがスタントマンを&br;することになるなんて……。)| |~包|わ、すごい人!&br;映画の撮影って、こんなにスタッフがいるんだね。| |~〇×|ええと......監督さん、どこだろう?&br;まずは挨拶しないと……。| |~包|あそこにいる人がそうじゃない?&br;ほら、台本抱えてる人。| |~〇×|あ、本当だ。他の俳優さんも集まってるみたいだね。&br;行ってみよう。| |~包|うん!| |~包|ス、スタントマンの包です!&br;よろしくお願いします!| |~監督|こちらこそ、よろしく。| |~監督|じゃあみんな、着替え終わったらすぐにスタジオに戻ってきて。| |~包|ふぅ……挨拶しただけで緊張しちゃった。&br;これから撮影なのに、大丈夫かなあ……。| |~〇×|大丈夫だよ!&br;ちゃんとリハーサルもするし、心配ないよ。| |~〇×|それに今回の撮影って、あとで主人公の子役さんが&br;アフレコしてくれるんでしょ?| |~〇×|本番中は包くんの好きなこと言っていいんだから、&br;ノリノリになれそうなセリフを言えばいいんだよ。| |~包|ノリノリ?| |~〇×|たとえば、&br;【魔法使いバージョン!スペシャル・サイコボール!】とか。| |~包|あ、なるほど!&br;それなら楽しくできるかも。&br;さすがお姉ちゃん!| |~〇×|それほどでも……。&br;あれ?&br;他の俳優さん、みなさんいなくなっちゃった。| |~包|監督、着替えたらすぐにリハーサルって言ってたよね?&br;僕たちも楽屋に急がなくちゃ!| |~〇×|包くんの衣装は……あ、これかな?&br;ひとりで着替えられる?| |~包|うん、大丈夫だよ。お姉ちゃん、ちょっと待ってて。| |~包|……お待たせ!| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~包|見て見て、お姉ちゃん!この衣装、本物の魔法使いみたい!&br;サイズも、僕にぴったり!すっごく動きやすいよ。ほら!| |~〇×|(包くん、嬉しそうにクルクル回ってる……。&br;か、可愛い!)| |~包|……?&br;お姉ちゃん、どうしたの?| |①|>|CENTER:~可愛いな、と思って| |~|~〇×|包くん、可愛いなって思っちゃって。| |~|~包|うーん……可愛いより、カッコいいって言ってほしいな~。| |~|~包|……でも、お姉ちゃんに褒められるのは嬉しい!| |②|>|CENTER:~目、まわらない?| |~|~〇×|目、回らないのかな……と思って。| |~|~包|これくらい、大丈夫だよ!&br;もっと速く回ってみようか?| |~|~〇×|ううん、無理しなくていいからね。| |~〇×|(包くん、さっきまでと表情が全然違う。&br;緊張解けたみたい。よかった……。)| |~包|監督、お待たせしました!&br;衣装こんな感じでいいですか……って、あれ?| |~監督|……今からでもなんとかならないのか!| |~スタッフ|それが難しくて……すみません。| |~包|……何かあったのかな?| |~〇×|ちょっと聞いてみようか。&br;あの……?| |~スタッフ|ああ、包くんと〇さん!ちょうどよかった……。&br;撮影シーンの動き、全部頭に入ってますよね?| |~包|あ、はい!&br;道場で練習してきました。| |~スタッフ|なら、ぶっつけ本番でも問題ないかな?&br;じゃあ、所定の位置について。| |~〇×|で、でも……さっき、リハーサルをするって……。| |~スタッフ|それが手違いで、すぐ後に別の映画の撮影が控えてまして……&br;あと1時間しかスタジオが使えないんです。| |~〇×|え!?| |~監督|……おーい、包くん!&br;悪いが、時間がない。&br;リハなしでいくから、スタンバイしてくれ!| |~〇×|(そんな。さすがにリハーサルなしじゃキツイんじゃ……!)| |~包|……大丈夫だよ、お姉ちゃん。心配しないで。&br;リハーサルなしでも、しっかりと演じるから。| |~〇×|包くん……。| |~包|僕の演技、ちゃんと見ててね!| |~〇×|うん、わかった……がんばって。| |~監督|おい、包くーん!| |~包|あ、はい!すぐに行きまーす!| |~監督|じゃあ……よーい、アクション!| |~包|……君たちだね、僕の大事な友達を泣かせたのは。| |~包|大切な人を傷つけるなんて、絶対に許せない。| |~包|悪いやつらは、全部まとめてやっつけてやる!&br;サイコボール……!!| |~敵役A|ぐわあっ!| |~包|これくらいじゃ、まだ終わらないよ!&br;魔法使いバージョン!スペシャル・サイコボール!| |~敵役B|っ……くっ!| |~〇×|(す、すごい!包くんのアクションシーン、大迫力!&br;さすが本物のファイター……。)| |~包|どう?&br;もう友達をいじめないって約束する?| |~敵役C|くっ……それは……!| |~包|約束できないなら、超・超・超特大!&br;サイコボーーーーーール!| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_包_魔法使い・パオ!.jpg,zoom,魔法使い・パオ!,259x200); |~敵役たち|ぐわあぁぁぁ……!| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~監督|カーット!いや~、包くん!最高だったよ。| |~監督|特に最後の、超・超・超特大サイコボールのところ、&br;動きが素晴らしかった!| |~包|ありがとうございます!&br;じゃあ、今日の撮影って……。| |~監督|今ので一発OKだ。お疲れ様!| |~包|……お待たせ、お姉ちゃん!| |~〇×|お疲れ様、包くん!| |①|>|CENTER:~撮影、楽しかった?| |~|~〇×|撮影、楽しかった?| |~|~包|うん、最高!やっぱり悪いやつらを倒すのって、気持ちいいね。&br;ヒーローになった気分♪| |②|>|CENTER:~無事終わってよかったね| |~|~〇×|撮影、無事終わってよかったね。| |~|~包|うん。リハーサルがなくても、なんとかなるもんだね。| |~包|じゃあ、楽屋で着替えて……。| |~助監督|…….包くん!ちょっと待ってくれ、話があるんだ。| |~包|あ、はい!なんですか?| |~助監督|君のアクション、本当に素晴らしかったよ。&br;よかったら今度、僕の作品にも出演してくれないか?| |~包|作品って……また映画に、ですか?| |~助監督|ああ、そうだ。でもスタントマンじゃないぞ。&br;主役として、包くんを抜擢したいんだ。| |~包|っ!!| |~〇×|(包くんが主役……!?)| |~助監督|是非、検討してくれ。頼む!| |~包|……………………。| |>|帰り道――| |~〇×|……映画の主役、本当に断ってよかったの?| |~包|うん!声をかけてくれたのは嬉しいけど、やっぱり僕は&br;ファイターだからね。KOFのリングで戦う方がいいや。| |~〇×|そっか。| |~包|でも……あの魔法使いの衣装は、もう一度着てみたいな。| |~〇×|包くん、気に入ってたもんね。| |~包|ねえねえ、魔法使いの僕、どうだった?| |~〇×|とっても似合ってたし、カッコよかったよ。| |~包|ほんと?よかったー!&br;だったら今度、あの衣装でKOFに出ようかな。| |~包|ロバートさんに頼んで、オーダーメイドのお店、&br;連れてってもらおうっと!| |~包|衣装が完成したら、真っ先にお姉ちゃんに見せるね♪| #endregion ----- *SR [#SR_story] **超能力少年 [#SR01] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- **サイコパワー! [#SR02] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- **温泉合宿 [#SR03] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~包|は~! 美味しかった~!&br;もう、お腹いっぱい!| |~包|お姉ちゃんも美味しいものいっぱい食べた?| |~〇×(主人公)|うん! お刺身もお肉もとっても美味しかったね。| |~テリー・ボガード|アンディ、ビールとってくれ。| |~ロバート・ガルシア|あ。ワイも頼むわ!| |~アンディ・ボガード|はぁ。はいはい。| |~包|大人組はまだまだ、これからが本番って感じだね……。| |~〇×|そうみたいだね。| |~包|そうだ! お姉ちゃん。&br;ホテルの中を探検しに行こうよ!| |~〇×|探検?&br;ん~。でもみんなを置いて大丈夫かなぁ。| |~包|大丈夫!&br;アンディさんがちゃんと見ててくれるって!| |~包|ね! アンディさん!| |~アンディ・ボガード|え……! 何がだい?| |~包|ほら、行こ! お姉ちゃん!| |~〇×|わわっ!| |~包|じゃあ、行ってきま~す!| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~包|あ。お休処だって!&br;部屋に戻る前にちょっと休んでいこうよ!| |~〇×|そうだね。&br;私も歩き回って少し疲れちゃった。| |~包|あ。大きなクッションがある!&br;お姉ちゃん、ゴロゴロしよ~!| |~〇×|えっ! ……うん!| |~〇×|(…………。&br;あ。これは人を駄目にするやつ……。)| |~包|あれ? お姉ちゃんもしかして眠くなっちゃった?| |~〇×|うんん……。| |~包|ふふ。今日は一日ずーっと頑張ってたもんね。&br;お疲れ様。| |~包|ねえ。お姉ちゃん。| |~包|僕、おじいちゃんになっても、おばあちゃんになった&br;お姉ちゃんとずっと一緒にゴロゴロしていたいな。| |~〇×|(包くん……何か言ってる……。)| |~包|早く大人になるから待っててね。&br;お姉ちゃん。だーいすき!| |~〇×|(うん……待ってるよ……。)| |~包|ここじゃ風邪ひいちゃうかな。&br;お部屋に運んであげなくちゃ。| |~包|ずっと一緒に居ようね、&br;お姉ちゃん。| #endregion ----- **ゲームマスターの祝宴 [#SR04] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|とある屋敷の中――| |~包|本日処刑されるのは、ナギさんです。&br;そしてこの瞬間、勝敗が決まりました! 勝ったのは――| |~包|人間チームです!&br;×お姉ちゃん、京さん、おめでとう!!| |~〇×(主人公)|ありがとう、包くん!| |~草薙京|思ったより手こずっちまったが&br;無事生き残れて良かったな、マネージャー。| |~〇×|はい、人間チームのみなさんのおかげです。&br;ありがとうございます。| |~〇×|(ふう、今日もなんとか人狼を追い出せた……。)| |~〇×|(――ん? あれ?)| |~包|そういえば、包くん。&br;どうしてそんな恰好をしているんだっけ?| |~包|どうしてって、&br;それは僕がこのゲームの進行役、ゲームマスターだからだよ。| |~〇×|えっと、そうじゃなくって……。| |~包|もうやだなぁ、お姉ちゃん。&br;忘れちゃったの?| |~包|みんなで仮装して、洋館を貸し切って&br;雰囲気も作った方が楽しいって言ったのは、お姉ちゃんだよ?| |~〇×|そ、そうだっけ?| |~草薙京|ははっ、しょうがねえな。&br;勝って気が抜けちまったのか?| |~〇×|(うーん。&br;二人に言われると、そんな気がしてきたかも。)| |~〇×|えっと、そうだったのかな……?| |~包|ねえ、×お姉ちゃん。&br;せっかくだし、生き残ったみんなで祝勝会しようよ!| |~〇×|祝勝会?| |①|>|CENTER:~それはいい考えだね| |~|~〇×|それはいい考えだね。&br;すごく楽しそう!| |~|~包|えへへ、そうでしょう~?&br;お姉ちゃんもそう言ってくれると思ったんだ!| |②|>|CENTER:~ならお祝いにご馳走でも作ろうかな| |~|~〇×|なら、お祝いにご馳走でも作ろうかな。&br;包くん、なにが食べたい?| |~|~包|やったー!&br;僕、お姉ちゃんのご飯なら何でも好きだよ。| |~〇×|(ふふ、良かった。包くん、嬉しそう。)| |~包|……あれ?&br;お姉ちゃん、なんとなく顔がつかれてる?| |~〇×|え? そうかな。&br;このところ、夜はずっと人狼が怖くて不安だったからかも。| |~包|そっか。でも、今夜はもう大丈夫だよ。&br;きっと、ぐっすり眠れるからね……。| |~〇×|ん……?| |~〇×|……え? 寝室?&br;いつの間にか、寝ちゃったのかな?| |~〇×|(えっと、何が起きたんだっけ……?)| |~〇×|(確か、包くんと京さんと一緒に&br;祝勝会をしていたのは覚えているんだけど……。)| |~???|あれ?&br;目を覚ましちゃったんだね、お姉ちゃん……。| |~〇×|え……?| |~〇×|パ、包くん……!?| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~包|うーん、起きちゃったかあ。&br;ラッキーなような、残念なような……。| |~包|できればお姉ちゃんには、怖い思いをせずに&br;食べられてもらいたかったんだけどなあ。| |~〇×|包くん……?&br;これはいったい……?| |~包|僕はこの日をずっと待ってたんだよ。&br;お姉ちゃんと京さんが、ライバル狼を追い出してくれるのを。| |~包|京さんが騎士さんだってわかってれば&br;先手を打つのは簡単だった。| |~包|もう他の狼はいないし、京さんも今は部屋でぐっすり。&br;あとはお姉ちゃんだけだねっ?| |~〇×|そ、そんな……!| |~包|残念、もう逃げられないよ♪| |~〇×|パ、包くん……その牙は……!?| |~包|この牙はね、お姉ちゃんを食べちゃうための牙だよ。&br;うん、すっごく美味しそう!| |~包|それじゃ……いただきまーす!| |~〇×|きゃーーーーっ!!| |~包|うわあっ!| |~〇×|――って、あ、あれ?&br;ここは……道場?| |~包|びっくりしたあ。&br;……ごめんね、お姉ちゃん。起こしちゃった?| |~包|そのままだと風邪をひいちゃうから&br;ひざ掛けをかけようとしたんだけど……。| |~〇×|包くん……。| |~〇×|(ということはさっきまでのは……夢?)| |~〇×|(包くんは優しくしてくれようとしていたのに&br;私はなんて夢を……!)| |~〇×|ううん、こっちこそごめんね。&br;ちょっと怖い夢を見てたの。| |~〇×|むしろ、起こしてくれてありがとう。&br;助かったよ、包くん。| |~包|お姉ちゃん、怖い夢を見たの?| |~包|あのね、怖い夢を見たときは人に話すといいんだって。&br;良かったら僕に聞かせてよ。| |~〇×|え!? そ、それは……。| |~包|それは?| |~包|この牙はね、お姉ちゃんを食べちゃうための牙だよ。&br;うん、すっごく美味しそう!| |~〇×|(――ダメダメ! 言えるわけないよ!)| |~〇×|えっとね、包くん。&br;その……さすがに言えない! ごめんね!| |~包|え!? お姉ちゃん!?| |~包|なんで逃げたの……?&br;んー、怪しい! 詳しく聞き出さなきゃ!| |~包|待ってよ、お姉ちゃん~!| #endregion ----- **元気を出してね! [#SR05] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |>|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- **夜デート [#SR06] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~包|お姉ちゃん、そろそろ出発しよっか。| |~〇×(主人公)|そうだね――わあ!&br;包くん、スーツ格好いいね。| |~包|本当!? えへへ、嬉しいなあ!| |~包|ちょっと動きにくいけど、&br;お姉ちゃんが褒めてくれるなら、悪くないかも。| |~包|参加者はスーツ着用のゲーム大会なんて、&br;聞いたときはびっくりしたけどね。| |~包|いくら登場キャラが皆スーツ着てるゲームだからって、&br;思い切った企画だよね。| |~〇×|参加者の服装が指定されるって、&br;ゲームの大会にはよくあることなの?| |~包|たまにコスプレイベントなんかはあるけど、&br;僕はあんまり行ったことなかったかな。| |~包|だから、大好きな作品の大会だけど、&br;今回は参加するの、ちょっと迷ってて。| |~包|お姉ちゃんが一緒に来てくれるなら、&br;思い切って参加しようと思ったの。誘ってみてよかった!| |~包|慣れない格好でひとりは、ちょっと恥ずかしいけど……。&br;お姉ちゃんがついててくれるなら、心強いな。| |~包|お姉ちゃんは知らないゲームだけどよかった?&br;退屈じゃないといいけど……。| |~〇×|ふふ、私もゲームのことがもっと知りたかったの。&br;包くんが薦めてくれるゲームはいつも面白くて。| |~包|お姉ちゃん……ありがとう!&br;そんなふうに思ってくれるの、嬉しいよ。| |~包|よ~し! 僕、頑張るからね!| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|包くん、すごかったね!&br;優勝しちゃうなんて……!| |~包|えへへへ……お姉ちゃんにいいところ見せたくて、&br;張り切っちゃった。| |~包|正直、決勝戦は危なかったんだけどね。&br;こんなにレベルが高い大会だなんて、予想外だったよ。| |~〇×|対戦相手の人も上手だったね。&br;見てるだけでも、ハラハラしちゃった……。| |~包|うん。&br;正直、もうダメかもって思ったんだけど――| |~包|お姉ちゃんの応援が聞こえた途端、&br;すごい力が湧いてきたんだ!| |~包|だから、今日の優勝はお姉ちゃんのおかげだね。| |~〇×|包くんが頑張ったからだよ。&br;改めて、優勝おめでとう。| |~包|ありがとう!| |~〇×|(すごく嬉しそう……こんな包くんの笑顔が見られるなんて、&br;今日はついてきてよかったなあ。)| |~包|ねえ、お姉ちゃん。&br;大会で優勝賞品はもらったけど――| |~包|僕、お姉ちゃんからもご褒美がほしいなあ。| |~〇×|うん、いいよ。何がほしい?| |~包|あのね……お姉ちゃんの時間を、&br;もう少しだけ僕にくれない?| |~〇×|えっ?| |~包|このまま、&br;もうしばらく僕と一緒にいてほしいんだ……。| |~包|……だめ、かな……?| |~〇×|うん。私も、&br;もう少し包くんと過ごしたいな。| |~包|お姉ちゃん……僕、すっごく嬉しい!&br;優勝より嬉しいかも……!| |~包|お姉ちゃんにとって楽しいデートになるよう、&br;僕がエスコートするからね!| #endregion ----- **KOFG学園 [#SR07] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|放課後――| |~〇×(主人公)|よいしょっと……。&br;えっと、ゴミ捨て場は――| |~???|…………。| |~〇×|(あ、あんなところでゲームしてる子がいる!&br;あれは中等部の制服だよね?)| |~〇×|ねぇ君、もう掃除は終わったの?&br;こんなところでサボってちゃだめだよ。| |~???|……え。| |~〇×|え……?| |~???|僕のこと知ってる?| |~〇×|……中等部の子だよね?| |~???|そうだけど……。| |~〇×|(どうしたんだろう、なんだかちょっと困惑してるような……。)| |~〇×|(何か事情があってここにいたのかな?&br;もしかして、友達と喧嘩しちゃったとか?)| |~〇×|……いきなり怒ったりして、ごめんね。&br;ええと……その、よかったら私と友達になってくれないかな?| |~???|えっ?&br;お姉ちゃん、友達いないの?| |~〇×|うん。転校したばかりでまだ友達がいなくて……。| |~???|そうなんだ……。&br;一緒にゲームしてくれるなら友達になってあげる!| |~〇×|そのゲームのこと?| |~???|うん。そうだよ。&br;好きなキャラクターを選んで、対戦するゲームなんだ。| |~〇×|……わあ、面白そう!&br;あっ、でも私、ゴミ捨てにきたんだった……。| |~???|じゃあ、僕手伝うよ! そしたら早く終わるでしょ?&br;ゴミ箱貸して!| |~〇×|あ、ちょっと……!&br;けっこう重いよ?| |~???|大丈夫!&br;すぐ戻って来るからそこで待ってて!| |~〇×|(あ、行っちゃった……足、速い!&br;でも、なんだかうれしそう……ふふっ。よかったな……。)| |>|| |~〇×|(うーん。教わりながらやってるけど、&br;このゲームけっこう難しいかも。)| |~???|そこで必殺技だよ!| |~〇×|ええと、必殺技は……。&br;えいっ! あ、勝った……!?| |~???|お姉ちゃん、上手だね!| |~〇×|君の教え方が上手だからだよ。&br;えっと……。| |~???|そういえば、まだ自己紹介してなかったね!| |~包|僕は包、中等部の3年だよ。&br;お姉ちゃんは?| |~〇×|私は〇×、高等部の2年。&br;少し前にこの学園に転校してきたばかりなの。| |~包|それで知らなかったんだね。| |~〇×|知らなかったって、何のこと?| |~包|ううん! なんでもない!&br;それよりゲームの続きしようよ。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |>|翌朝――| |~包|あっ、いたいた!&br;お姉ちゃ……じゃなかった、先輩!| |~〇×|えっ、包くん?&br;どうしたの?| |~包|勉強を教えてもらおうと思って。| |~男子生徒|なぁ、あれって理事長の孫じゃないか?| |~女子生徒|目を合わせちゃダメ!&br;可愛い顔で、すっごいお願いされるんだって!| |~〇×|(理事長の孫って……包くんのこと!?&br;知らなかった……。)| |~〇×|包くんって理事長のお孫さんだったんだ。&br;だから最初に声をかけた時、不思議そうにしてたんだね。| |~包|うん。僕って実は有名人なんだ~。&br;僕に普通に接してくれる人って、なかなか居ないから……。| |~包|お姉ちゃんが怒ってくれたり、友達になってほしいって&br;言ってくれて嬉しかった。| |~〇×|包くん……。| |~包|あ。予鈴がなってる。| |~〇×|ほら。もう中等部の教室に戻らないと……。| |~包|えー、もう? まだなんにもお話してないのに……。| |~包|そうだ! おじいちゃんに頼んで、&br;僕だけ特別に高等部で授業受けられるようにしてもらおうかな。| |~〇×|ええっ!?| |~包|いいでしょ? だって僕たち友達なんだし、&br;一緒にお勉強したいもん。| |~〇×|えっと……。| |~包|なんて……嘘だよ。&br;困らせてごめんなさい……。| |~〇×|(包くん、なんだか寂しそうだな。)| |~〇×|ねぇ、包くんはお弁当?| |~包|うん。そうだよ。&br;どうして?| |~〇×|よかったら、お昼一緒にどうかなって。| |~包|ほんと!? いいの?&br;じゃあ、約束! ゆびきりげんまん!| |~〇×|(ふふっ。指きりなんて、やっぱり&br;なんだかんだ中等部の子って感じでかわいいな。)| |~〇×|うん、約束ね。| |~包|……えへへ。&br;僕、ゲームより好きなものを見つけたかも。| |~〇×|ゲームより?| |~包|うん、お姉ちゃんのこと!&br;じゃあ、またお昼休みに迎えに来るね!| #endregion ----- **誘いの悪魔 [#SR08] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~包|わあ~っ! お姉ちゃんの花嫁姿、すっごくきれい!| |~〇×(主人公)|あ、ありがとう、包くん……お世辞でも嬉しいよ。| |~包|お世辞なんかじゃないってば!&br;もっと自信もって!| |~包|こんなにきれいなお姉ちゃんの隣に立つなんて……。&br;うう……僕、緊張してきちゃった。| |~〇×|大丈夫、包くんこそ自信もって。&br;新郎姿、素敵だよ。| |~包|本当? えへへ……照れるなあ。| |~包|撮影が始まるまで、まだ時間があるみたい。&br;一緒に待ってようか、お姉ちゃん。| |~〇×|うん、そうだね。| |~〇×|(まさかブライダル広告の撮影で、&br;来られなくなったモデルさんの代役をすることになるなんて。)| |~〇×|(わ、私で包くんと釣り合うのかな……。&br;歳とか、いろいろ……。)| |~包|……ふふっ。嬉しいなぁ……。&br;こんな日が来るなんて。| |~〇×|え?| |~包|僕、ね……結婚式って、夢だったんだ。| |~包|大好きな人と、永遠に一緒だよって誓う……。&br;憧れてたんだ。| |~包|今日は撮影だけど、&br;それでも夢が叶ったみたいで、嬉しいよ。| |~〇×|そっか……でも、私が相手でもよかったのかな。| |~包|もちろんだよっ! だって、お姉ちゃんは僕の――| |~包|うっ……!| |~〇×|包くん!? どうしたの!?| |~包|くうっ……はあ、はあ……か、体が、熱い……!| |~〇×|(すごく苦しそう……なんとかしなきゃ! 救急車を呼んで、&br;その前にどこか横になれそうなところへ――)| |~包|お、お姉ちゃん……僕から、離れて……!| |~〇×|え……?| |~包|う、っ――うわああああっ!| |~〇×|……包、くん……?&br;その格好は……?| |~包|あぁ……ついにこの時が、来ちゃったんだね……。| |~〇×|(どういうこと……?&br;包くん、どうしちゃったの……!?)| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~包|お姉ちゃん……びっくりさせてごめんね。| |~包|今まで言えなかったけど――&br;僕は、悪魔になる宿命だったんだよ。| |~〇×|あ、悪魔に……!?| |~〇×|(そんなことって……!? でも確かに、&br;ツバサが生えて……今の包くんの姿、悪魔そのものだ。)| |~包|でも、いつ悪魔になっちゃうのかは、僕にもわからなかった。&br;もしかしたらこのまま、ずっと人間でいられるかと思ってた。| |~包|でも……ダメだったみたい。&br;やっぱり僕は、呪われた子だったんだ……。| |~包|お姉ちゃんの傍にいちゃ、いけなかったんだ……。| |~〇×|そんなことないよ!&br;だって包くんはいつも、すごくいい子で……!| |~包|お姉ちゃん……ありがとう。&br;僕がこんな姿になっても、優しくしてくれるんだね。| |~包|でも、こうして悪魔になっちゃったんだ。&br;もうお姉ちゃんの傍にはいられない……。| |~〇×|そんな……!| |~包|よりによってこんな時に……。&br;これでもう、僕の夢は叶わないや。| |~〇×|どういうこと……?| |~包|結婚式は、僕の夢だった。&br;大好きな人と、永遠を誓う……。| |~包|でも、悪魔になっちゃったら……式は挙げられない。| |~包|悪魔と結婚することは、魂を譲り渡す契約……。&br;花嫁の魂を奪うことになっちゃうから。| |~包|僕、お姉ちゃんの魂を奪うなんて、できないよ……。| |~〇×|(すごく悲しそう……やっぱり包くんは、&br;たとえ悪魔になったって包くんなんだ……!)| |~〇×|包くん……!| |~包|お、お姉ちゃん……!?&br;ダメだよ、手を離して……!| |~〇×|包くんが悪魔でも構わないよ。&br;私、包くんと一緒にいたい……!| |~包|……!&br;こんな僕でも、いいの……?| |~包|じゃあ、約束してくれる……?&br;ずっとずっと、一緒だって……。| |~〇×|もちろんだよ。約束する……!| |~包|お姉ちゃん……っ……ありがとう……!| |~〇×|(わ、包くんに抱きしめられて……!)| |~〇×|(体が冷たい……悪魔だからかな。&br;でも、腕は力強くて――)| |~〇×|(あ、あれ……? 包くんって、こんなに力が強かったっけ……?&br;少し、苦しいくらい……。)| |~包|お姉ちゃん……本当にありがとう。&br;ずっと一緒って、約束してくれて。| |~包|約束――悪魔との契約は、絶対に破れないよ。| |~〇×|……包くん?| |~包|もう離さないからね。| |~包|ずっとずっと……永遠に一緒にいようね。&br;お姉ちゃん……。| #endregion ----- **無人島ロマンス [#SR09] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(リゾートへの招待状に誘われて来てみたら、&br;まさかの無人島……。)| |~〇×|(しかも、二人一組のペアで&br;肝試しをクリアしなくちゃいけないなんて……。| |~包|お姉ちゃん、大丈夫?| |~〇×|う、うん、もちろん大丈夫!&br;包くん、怖くない?| |~包|全然平気だよ!一緒にゴールを目指そうね。| |~〇×|うん、頑張ろうね!| |~〇×|(私のペアは包くん……気丈に振る舞ってるけど、&br;本当は怖いのかもしれない。)| |~〇×|(私がビクビクしてたら、余計に不安にさせちゃうよね。&br;しっかりしなくちゃ!)| |~〇×|それにしても、無人島に肝試しの仕掛けをするなんて、&br;いったい誰なんだろう。| |~包|……うーん……やっぱり、&br;お姉ちゃんに黙ったままなのはよくないよね。| |~〇×|どうしたの、包くん?| |~包|あのね、実は――この肝試しの仕掛け人、僕なんだ。| |~〇×|え……ええ~っ!?包くんが、どうして!?| |~包|一度やってみたかったんだよね、こういうの。&br;リアル脱出ゲームみたいでしょ!| |~包|肝試しの仕掛けの設置とか、&br;大門さんにも手伝ってもらったんだ!| |~〇×|大門さんまで!?| |~包|ごめんね、お姉ちゃんやみんなを騙したみたいになっちゃって。| |~包|でも、秘密にしたほうがドキドキして、楽しめると思ったんだ!| |~〇×|そうだったんだ……っていうことは、&br;包くんは肝試しの仕掛け、全部知ってるの?| |~包|もちろん。仕掛けを考えたのは僕だからね。&br;どこに何があるのか、全部知ってるよ。| |~包|でも、教えてあげなーい。| |~〇×|えぇっ!?そんなあ……。| |~包|だめだよ、他のみんなは知らないんだから。&br;僕たちだけズルになっちゃうでしょ?| |~包|せっかくたくさん仕掛けを作ったんだし。&br;肝試し、満喫していってよ!| |~包|お姉ちゃんに楽しんでもらえたら、&br;僕、嬉しいな♪| |~〇×|(びっくりしたけど、包くんは&br;みなさんや私を楽しませようとしてくれてるんだよね。)| |~〇×|(正直まだちょっと怖いけど……。&br;包くんの気持ちに応えられるように頑張ろう……!)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|きゃあっ!?| |~包|ふふっ、びっくりした?巨大コウモリの仕掛け!| |~〇×|うう……包くん、私が引っかかるたびに嬉しそうだね……。| |~包|だって僕、仕掛け人だからね。&br;驚いてもらったら嬉しくなっちゃうよ。| |~包|お姉ちゃんの反応を見ると、&br;仕掛けた甲斐があったって思うな~♪| |~〇×|うう……こっちはドキドキしっぱなしなのに……!| |~包|お姉ちゃん……。| |~包|招待状のとおり、ちゃんとリゾートは手配してあるから。&br;肝試しが終わったら、今度こそみんなを招待するよ。| |~〇×|(包くん、色々企画して、手配してくれたんだ。&br;相変わらず、しっかりしてる子だなあ。)| |~包|……ねえ、お姉ちゃん。&br;僕が仕掛け人だって知ったら、みんな、怒るかな……?| |~〇×|大丈夫だと思うよ。&br;黙ってたことは謝った方がいいかもしれないけど| |~〇×|包くん、みなさんを楽しませたくて企画してくれたんでしょ?&br;色々準備するのも大変だったよね。| |~包|×お姉ちゃん……ありがとう。| |~包|お姉ちゃんのこともいっぱい驚かせて、ごめんね?| |~〇×|いいよ。&br;次はどんな仕掛けが来るかなってちょっと楽しかったし。| |~包|えへへ……よかったぁ。| |~包|リゾートに着いたら、今度はバカンスをめいっぱい楽しんでね!&br;海が綺麗で、すっごくいいところだから。| |~〇×|うん、楽しみにしてるね。| |~包|あ、もうすぐゴールだよ!| |~〇×|本当だ、砂浜が見えてきた。| |~〇×|あれ?あそこに誰かいない?&br;木と木の間に、白い服の人影が……。| |~包|えっ?| |~〇×|あ……き、消えちゃった!?&br;今の仕掛け、すごいね!| |~包|おかしいな……この辺りには、&br;もう何も仕掛けてないけど……。| |~〇×|え?| |~〇×|………………き、きっと私の見間違いだよね!&br;早く行こう!| |~包|――お、お姉ちゃん。&br;森を抜けるまで、手を握っててもいい……?| |~〇×|……!&br;うん、もちろんいいよ。| |~包|ありがとう……。| |~〇×|(包くんの手、ちょっとだけ震えてる……。&br;いつもは頼れるけど、なんだか今は可愛いかも。)| |~〇×|それじゃあ、行こっか。| |~包|う、うん……!| |~〇×|(それにしても……あの人影って――&br;う、ううん、深く考えるのはやめよう……!)| #endregion ----- **夢見Night [#SR10] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~包|あ、いたいた! お姉ちゃん、おかえり!| |~〇×|あ、包くん! 迎えに来てくれたの?| |~包|うん! そろそろ買い物から帰ってくる頃だと思ったから。&br;荷物、僕が持つよ。| |~〇×|いいの?&br;今日は色々まとめ買いしたから、ちょっと重いかも……。| |~包|平気だよ! 僕だって男なんだから。| |~〇×|ありがとう。じゃあ、お願いしようかな。| |~包|うん、任せて!| |~包|本当に色々買ったんだねー。&br;夕飯の材料とか、飲み物とか、日用品とか――| |~包|あれ……これって、パジャマ? 新しいのを買ったの?| |~〇×|あ、それはね、&br;商店街で福引をやったら、当たったんだ。| |~包|へえ! お姉ちゃん、すごいね!| |~〇×|ペアルックのパジャマなんだって。| |~包|えっ、ペア……?| |~〇×|可愛い柄だから、&br;女性物は私が使おうと思ってるんだけど……| |~〇×|男性物の方はどうしようかと思ってて……。| |~包|じゃあ、男物は僕が着る!| |~〇×|えっ? でも……男の人もお揃いの柄だから、&br;ちょっと可愛すぎるかもしれないよ?| |~包|×お姉ちゃんとお揃いなら、&br;ちょっとくらい可愛すぎたって、平気だよ!| |~包|だから、他の人に渡しちゃダメだからね!&br;京さんたちにも、リョウさんたちにも、大門さんにも!| |~〇×|わかった。包くんに着てもらうね。| |~包|やったあ! 今夜、楽しみにしてるね!| |~包|お姉ちゃん、見て見て! パジャマ、着てみたよ!| |~〇×|わあ! 包くん、似合ってるね!| |~包|お姉ちゃんこそ似合ってるよ! すごく可愛い!| |~包|えへへ、思ってた以上に可愛い感じのパジャマで、&br;実はちょっと恥ずかしいけど……。| |~包|お姉ちゃんとお揃いだと思うと、すっごく嬉しいなあ♪| |~〇×|(包くんとお揃いか……。&br;私も嬉しくなってきちゃうなあ。)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~包|×お姉ちゃん……まだ起きてる?| |~〇×|包くん?うん、起きてるよ。&br;どうしたの?| |~包|あ、あのね。僕、なんだか眠れなくて……&br;少し、お話しない?| |~〇×|いいよ。入っておいで。| |~包|ありがとう。| |~〇×|包くん……何かあったの?&br;少し、顔色が悪いような……。| |~包|あ……あはは、お姉ちゃんに隠し事は出来ないね。| |~包|ちょっと、怖い夢を見て。&br;お姉ちゃんに会いたくなっちゃった。| |~包|ごめんね。子供っぽいよね……。| |~〇×|そんなことないよ。&br;怖い夢を見たら、誰だって心細くなるもの。| |~包|ありがとう、お姉ちゃん。&br;……ねえ、手を繋いでもいい?| |~〇×|うん。そんなことでいいなら……。| |~包|お姉ちゃんの手、あったかいね。| |~〇×|(包くん、落ち着いてきたみたい。よかった……。| |~〇×|ねえ、包くん。どんな夢を見たの?| |~〇×|あ、ごめんね。誰かに話した方が楽かと思ったんだけど、&br;無理に話さなくてもいいよ。| |~包|ありがとう、お姉ちゃん……聞いてくれる?| |~包|……×お姉ちゃんが、いなくなっちゃう夢を見たんだ。| |~〇×|え……?| |~包|お姉ちゃんを探し出して、助けなきゃって思ったのに、&br;夢の中で、僕は何もできなくて……。| |~包|悲しくて、悔しくて……すごく怖かった。| |~包|だから、目が覚めた時、&br;お姉ちゃんの傍にいなきゃって思ったんだ。| |~〇×|包くん……。| |~包|あのね、×お姉ちゃん。| |~包|僕、まだまだ未熟だし、お姉ちゃんから見ればまだ子供で、&br;頼りないかもしれないけど――| |~包|お姉ちゃんに何かあったら、僕が絶対に助ける。| |~包|だから……傍にいさせてね。| |~〇×|……ありがとう、包くん。| |~〇×|私、包くんのこと、子供だなんて思ってないよ。| |~包|ほんと……?| |~〇×|うん。包くんは、立派な一人の格闘家だって思ってる。| |~〇×|だから――頼りにしてるね。| |~包|……! うんっ!&br;ありがとう、お姉ちゃん!| #endregion ----- **ハロウィン [#SR11] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|ええっと……。&br;ハロウィンの準備は、これで大丈夫かな?| |~〇×|わっ、びっくりした……!&br;急に電気が消えるなんて……停電?| |~〇×|(なんだかハロウィンの夜だと思うと、&br;ちょっと不気味かも。)| |~〇×|(暗がりからオバケが出てきたらどうしよう、&br;なんて――)| |~???|ばあ~っ!| |~〇×|きゃああああっ!?| |~???|わあっ! お、お姉ちゃん、大丈夫!?| |~〇×|あ……そ、その声――?| |~包|お姉ちゃん、立てる?&br;僕の手につかまって。| |~〇×|包くん!| |~〇×|あ、ありがとう、起こしてくれて。| |~包|ごめんね。怪我しなかった?| |~〇×|うん、大丈夫。&br;ところで、その格好って……ハロウィンの仮装?| |~包|うんっ、キョンシーだよ!&br;よく出来てるでしょ?| |~包|せっかくだから×お姉ちゃんに悪戯したくって、&br;電気を消して驚かせようと思ったんだ。| |~〇×|じゃあ、停電じゃなかったんだ……。| |~〇×|あはは……包くんの仮装が本格的だから、&br;すごくびっくりしちゃったよ。| |~包|ほんと? えへへ、&br;一番最初にお姉ちゃんに悪戯できて、嬉しいなあ♪| |~包|でも、やりすぎちゃったみたい……。&br;本当にごめんね?| |~〇×|ううん、気にしないで。&br;今夜はハロウィンなんだもの。| |~包|うーん……でも、それじゃ僕の気がおさまらないよ。&br;だからね――| |~包|僕に仕返ししていいよ、お姉ちゃん。| |~〇×|えっ?&br;……ええ~っ!??| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|包くんに、仕返し……!?| |~包|そう! 僕がお姉ちゃんに悪戯しちゃったから、&br;お姉ちゃんも、僕に悪戯していいよ!| |~包|ふふふ……悪戯する側も楽しいけど、&br;される側もわくわくするねぇ!| |~〇×|で、でも、そんな| |~包|遠慮しなくっていいから!&br;ほらほら、思いっきりやっちゃって!| |~〇×|(うう、包くんの期待の眼差し……!&br;どうしよう、何もしないわけには……。)| |~〇×|-じゃ、じゃあ……。&br;包くん、目を閉じてくれる?| |~包|うん、いいよ!&br;何されちゃうのかなぁ?| |~〇×|それから……軽く口を開けて、&br;じっとしててくれる?| |~包|え……!?| |~包|……う、うん。わかったよ……。| |~〇×|そのまま、動かないでね。&br;目を開けちゃだめだよ。| |~包|っ……。| |~包|――むぐ……!?&br;な、何これ、甘い……キャンディ?| |~〇×|ふふ、びっくりした?&br;ハロウィンに用意しておいたお菓子だよ。| |~〇×|どうかな、こんな悪戯でよかった……?| |~包|……な、なんだぁ~……。| |~〇×|あ、あれ、包くん!?&br;どうしたの? 顔、真っ赤だよ!?| |~包|もう……お姉ちゃん、&br;それってわざとなの……?| |~〇×|えっ、なんのこと?| |~包|……はあ〜。×お姉ちゃんには、&br;オバケの悪戯もかなわないや。| |~包|でも、なんだか悔しいなあ……。| |~包|よ~し、こうなったら仕返しの仕返し!&br;今夜中にお姉ちゃんのこと、もっと驚かせちゃうんだからねっ!| |~〇×|ええっ!?&br;もしかして包くん、怒ってる……!?| |~包|知らないよ~だ!| |~包|ふふっ……ほら、早く出かけよう!&br;みんなを驚かせて、お菓子をい~っぱいもらおうね!| |~包|仕返しはその後のお楽しみだから……。&br;覚悟しててよね、お姉ちゃん!| #endregion ----- **1stアニバーサリー [#SR12] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(今日のお休みは、包くんと一緒に &br;出かける約束をしてたけど……。)| |~〇×|(包くん、準備できたかな?)| |~包|あっ、お姉ちゃん!| |~〇×|包くん! &br;ちょうど様子を見に行こうと思ってたの。| |~包|そうだったんだね! 僕も呼びに行こうとしてたとこ。&br;もう出かけられそう?| |~〇×|うん、大丈夫だよ。| |~包|えへへ、それじゃさっそく出発しよう! &br;久しぶりのお姉ちゃんとのデート……楽しみだなあ!| |~〇×|(ふふ。包くん、すごく嬉しそう。)| |~レストラン店員|いらっしゃいませ!| |~〇×|スイーツビュッフェのプランで予約してました、&br;〇です。| |~レストラン店員|〇様ですね。こちらの席へどうぞ。| |~包|わあ……すごいよ、お姉ちゃん!&br;お皿の上にお菓子がいっぱい!| |~〇×|本当だ! 一緒にテレビで見た通りだね。| |~包|うん! モンブランにかぼちゃのパイ……。&br;まさに秋のスイーツって感じだね。| |~包|お姉ちゃんは何にする?| |~〇×|じゃあ、私はいちじくのムースと、&br;栗のロールケーキにしようかな。| |~〇×|本当はスイートポテトも食べてみたいけど……。&br;一度にたくさん選んだら、お腹が膨れちゃうかも。| |~包|うーん、確かに……。| |~包|あ、それなら、スイートポテトは僕が選ぶから、&br;お姉ちゃんも一口食べていいよ!| |~〇×|えっ? 包くんは自分の好きなものを &br;選んでいいんだよ?| |~包|ううん、僕も食べたいから気にしないで! &br;それに、ふたりで分けると、もっと美味しいでしょ!| |~〇×|そっか……うん、そうだね。ありがとう。| |~〇×|(なんだか今日は、包くんに &br;エスコートしてもらってるみたいだな。)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~包|ふぅ……ビュッフェ、美味しかったね!| |~〇×|そ、そうだね。| |~〇×|(でも、つい食べすぎちゃってお腹が苦しい……!)| |~包|あれ?&br;お姉ちゃん、ちょっと顔色が良くないような……?| |~〇×|う、ううん! 大丈夫だよ。&br;ちょっと食べすぎちゃっただけ。| |~包|そっか。言われてみれば、&br;僕もお腹がぱんぱんだなぁ……。| |~包|そうだ! お姉ちゃん、せっかくだし &br;ちょっと寄り道しようよ!| |~包|ほら、あそこにお散歩できそうな公園があるよ。| |~〇×|ほんとだ!&br;お散歩なら、腹ごなしにもなるかも。| |~包|でしょ? さっそく行こう、お姉ちゃん!| |~〇×|(包くん、こんなにはしゃいで……可愛いな。)| |~包|どう? お腹、もう苦しくない?| |~〇×|ありがとう。すっかり落ち着いたよ。| |~〇×|きゃっ!| |~包|わわ、すごい風だったね。&br;それに、夕方になって急に寒くなってきた。| |~〇×|うん……。&br;もう少し厚着して来れば良かったかな?| |~〇×|(今日はおしゃれを優先させちゃったのは &br;ここだけの秘密だけど……。)| |~包|そうだ、お姉ちゃん。&br;寒かったら僕の手を握ってていいよ!| |~〇×|えっ!?| |~〇×|(包くん、急にぎゅってしてくれたけど……。)| |~包|僕、他の人より体温が高いみたいなんだ。| |~〇×|本当だ……確かに温かいね。| |~〇×|(それになんだか、心もぽかぽかするような気がするなあ。)| |~包|今日はずっとこうしてていいよ、&br;×お姉ちゃん!| |~〇×|ありがとう、包くん。| |~〇×|(この時間だけは、ふたりだけの特別だよね。)| #endregion ----- **新年'21 [#SR13] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- &aname(top){上へ戻る}; データ参照プラグイン 入力支援ツールを表示 ▼参照先ページ選択:データを表示 元データの書式(インラインプラグイン)を継承する