カードストーリー /マキシマ の編集 Top > カードストーリー > マキシマ **小さなぬくもり [#SR04] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|渋谷のセーフハウス――| |~マキシマ|急に呼び出してすまんな、〇。| |~〇×(主人公)|いいえ、大丈夫ですよ。&br;夕ご飯の買い出しまでは、まだ時間もありますし。| |~〇×|それでマキシマさん。&br;頼みっていうのは……その子ですか?| |~マキシマ|ああ、そのとおりだ。&br;このいたずら小僧には、本当に参っていてな……。| |~リス|キュッ!| |~マキシマ|って、こら! 俺のもみあげをかじるんじゃない!&br;くすぐったいだろう!| |~〇×|ず、ずいぶん元気なリスちゃんですね。| |~マキシマ|まったくだ……。| |~〇×|でも、どうしてリスちゃんがここに?&br;前から飼っていたわけではないんですよね?| |~マキシマ|ああ。先日、山中で隠密行動を取っていたときに&br;こいつが俺からくっついて離れなくなっちまったんだ。| |~マキシマ|山に帰してやろうにも&br;帰そうとするたびに暴れ回ってな……。| |~マキシマ|K'には、樹だと思われてるんだろと茶化されるし&br;もうお前さんを頼るほか、思いつかなくてな。| |~〇×|そうですね。確かにこれはどうしていいか……。| |~マキシマ|こいつときたら、俺の周りをうろちょろするから&br;踏み潰しやしないかヒヤヒヤするし――| |~マキシマ|なんでもかじりたがるもんだから、いずれケーブルをかじって&br;感電するんじゃないかと思うと、気が気じゃなくてな。| |~マキシマ|おかげで、一晩かけてアジト中のケーブルというケーブルに&br;テープを巻くという地味~な仕事をさせられた。| |~リス|キュウ?| |~マキシマ|なに首を傾げているんだ。&br;お前さんの話をしているんだぞ。| |~リス|キュキュウ?| |~〇×|ふふっ。| |~マキシマ|頼む、笑わんでくれ……。| |~〇×|すみません。でもその子&br;すごくマキシマさんになついているみたいですよ。| |~マキシマ|だから困っているんだ。| |~マキシマ|なあ、お前さん。&br;よかったらこいつを引き取ってくれんか?| |~〇×|この子を道場で飼えないかってことですよね。&br;うーん……。| |~〇×|さすがに犬猫は難しいでしょうけど、このくらい小さな&br;生き物なら大門さんも許してくれるかもしれないですし……。| |~〇×|わかりました。&br;ひとまずお預かりしてみますね。| |~マキシマ|そうか、助かる。| |~リス|キュー……。| |~マキシマ|ほら、このお嬢さんについていくんだぞ。| |~リス|キュ!| |~マキシマ|こら、こっちに来るんじゃない!&br;あっちだ、あっち!| |~リス|キューッ!| |~〇×|(あらら……。)| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|まったく……!&br;どうして言うことを聞いてくれないんだ。| |~リス|キュ?&br;キュイキュイ!| |~〇×|ダメみたいですね……。| |~〇×|リスちゃん、やっぱりマキシマさんのところから&br;離れたくないんじゃないですか?| |~マキシマ|むぅ……。| |~〇×|マキシマさんの気持ちもわかります。&br;でも……。| |①|>|CENTER:~飼ってあげられませんか?| |~|~〇×|どうしても飼ってあげられませんか?| |~|~マキシマ|どうしてもというわけではないんだが……。| |②|>|CENTER:~寂しいんだと思います| |~|~〇×|この子もきっと寂しいんだと思います。| |~|~〇×|リスちゃんからしたら、理由もわからずに&br;大好きな人から引き離される気持ちなんじゃないでしょうか。| |~|~マキシマ|う……。&br;その状に訴えかける言い方は卑怯だぞ、〇……。| |~マキシマ|俺はほら、この体だろう。&br;こう小さいと、つい加減を間違えてしまわないか……不安でな。| |~〇×|……大丈夫だと思いますよ。&br;マキシマさんの優しさは、ちゃんと伝わってます。| |~リス|キュウ……♪| |~〇×|ほら、リスちゃんも&br;マキシマさんの手の中で、こんなにリラックスしてます。| |~〇×|マキシマさんのそばが、安心できる場所だって&br;わかってるんですよ。| |~マキシマ|……〇。| |~マキシマ|はぁ、まったく。&br;お前さんには勝てんな。| |~マキシマ|わかった。こいつはしばらくここで面倒を見よう。| |~マキシマ|ただ、また何かあったら&br;そのときは相談に乗ってもらえるか?| |~〇×|はい! もちろんです!&br;私も、リスちゃんについて勉強しておきますね。| |~マキシマ|ああ、助かる。| |~マキシマ|リス、飼い方……検索、っと……。| |~マキシマ|ケージに巣箱、エサ、床材、おもちゃ……。&br;ああ、給水器もか。| |~マキシマ|とりあえず、全部注文しとくか。&br;あって損はしないだろう。| |~リス|キュウ?| |~マキシマ|こら、待ってろ。&br;今、お前さんのエサを買ってるところだからな。| |~リス|キュ!| |~マキシマ|ふっ。返事だけは一人前だな。| |~マキシマ|というか、いつまでもお前さん呼びじゃ不便だな。&br;何か名前をつけてやらんと……。| |~マキシマ|ん? なんだ、お前さんメスか。| |~マキシマ|そういえばその目、どこかで見たことあると思ったら……。&br;彼女に似てるな。| |~マキシマ|まん丸くて黒めがちで……。&br;毛の色も彼女の髪にそっくりだ。| |~マキシマ|ははっ、ちょこちょこと動き回るとこもよく似てる……。| |~マキシマ|…………。| |~マキシマ|……×?| |~マキシマ|はは、なーんてな。| |~K'|…………。| |~マキシマ|…………。| |~K'|……邪魔したな。| |~マキシマ|ち、ちちちち違う!&br;違うぞ! 今のは!!| |~K'|別に何も見てない。&br;アンタがリスを、アイツの名前で呼んでいたところとかな。| |~マキシマ|だから違うぞ、K'! ま、待ってくれ!&br;これはだな……って、お前さん笑ってないか!?| #endregion ----- ページの更新 ビジュアル編集モードに切り替える &aname(top); #contents *SSR [#SSR_story] **スイーツマジック [#SSR01] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|えっと、買うものはこれくらいで大丈夫かな。| |~女の子A|はぁ、あのお店のケーキ&br;、本当に美味しかったよね。| |~女の子B|うん、さすがテレビで特集してただけあるよね。| |~〇×|(あの子たちが話してるのって、&br;この先にある美味しいスイーツショップのことかな?)| |~女の子A|そうそう、それにしてもお店の前にいた人、&br;ちょっと面白かったね。| |~女の子A|見た目が大柄なのに、&br;じっとケーキを見てたし。| |~〇×|(大柄?)| |~女の子A|男の人だから入りづらいのかもしれないけど、&br;余計に目立ってたよね。| |~女の子B|私は可愛いなって思っちゃった。| |~女の子A|え~、そう~?| |~女の子B|あのもみあげの感じもすごく可愛く&br;見えてきちゃったよ。| |~〇×|(もみあげ?)| |~女の子B|ずっとお店の前でそわそわしてる感じだったし。| |~女の子A|あんなに食べたいなら入ればいいのにねぇ。| |~〇×|(確かに可愛い……。それにしても、&br;知ってる人とイメージが重なるんだけど……。)| |~〇×|ちょっと覗いてみようかな。| |~〇×|(あ、さっき女の子たちが話してた男の人って、&br;あの腕を組んでる人だよね。)| |~〇×|あれって……。| |~マキシマ|ふむ……。| |~〇×|え、やっぱりマキシマさん?| |~マキシマ|うぉっ……あ、ああ……お前さんか。| |~〇×|こんなところでどうしたんですか?| |~マキシマ|いや……なんでも……。| |~〇×|(なんだろう、お店の中をチラチラ覗いてるけど……。)| |~〇×|(もしかして……。)| |①|>|CENTER:~調査ですか?| |~|~〇×|調査ですか?| |~|~マキシマ|確かに調査といえば、調査なんだが……。| |~|~〇×|(? 口ごもってどうしたんだろう?)| |②|>|CENTER:~中が気になるんですか?| |~|~〇×|中が気になるんですか?| |~|~マキシマ|う……いや、気になると言うことでも&br;いや、その……。| |~|~〇×|(もしかして、当たりだったのかな?)| |③|>|CENTER:~ガラス越しの自分を見てた?| |~|~〇×|ガラス越しの自分を見てた……とか?| |~|~マキシマ|はっはっはっ!&br;そうだな、もみあげが気になってな。| |~|~〇×|(なんだろう、違った気がするんだけど、&br;マキシマさん楽しんでる?)| |~マキシマ|これはだな、その……。| |~〇×|(さっきの女の子たちが言ってた人って&br;やっぱりマキシマさんのことだよね。)| |~〇×|中のケーキが気になる……とか?| |~マキシマ|う……いや、違うぞ。| |~マキシマ|ただ、どんな接客をしているのかとか&br;お客の入りで中に怪しい奴がいないかどうかだな。| |~〇×|(う~ん、そうんな風には見えないけど……。)| |~〇×|(それに、さっきから欲しそうな目で&br;ケーキをチラチラ見てるし……。)| |~マキシマ|だからだな。その、そういうことだ。| |~〇×|えっと……。| |~〇×|あの、このお店に入りたいんですよね?| |~マキシマ|いや、そんなことは……。| |~〇×|でも、ケーキさっきからずっと見てますし……。| |~〇×|いいじゃないですか。&br;私も好きですよ、ケーキ。| |~マキシマ|ふぅ……やはりお前さんには嘘はつけんな。| |~マキシマ|この中のケーキが美味いと聞いてな。&br;来てみたのはいいが、店の中を見て躊躇していたんだ。| |~マキシマ|さすがに女性客だらけのところに、&br;俺のような大男が入るのはどうか……と思ってな。| |~〇×|そうだったんですね。&br;じゃあ、一緒に入ってみませんか?| |~マキシマ|いいのか?| |~〇×|はい。私も人気のお店だって前に聞いたことがあって、&br;気になっていたんです。| |~マキシマ|そうか、じゃあお前さんのためにも入らないとな。| |~〇×|ふふ、そうですね。| |~〇×|(マキシマさん、嬉しそう。&br;誘ってよかったな。)| |~マキシマ|それじゃあ早速中に入るとするか。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|店に入ったのはいいが、なんだか落ち着かないな。| |~〇×|マキシマさん、大丈夫ですか?| |~マキシマ|あ、ああ……。&br;周りに見られている気がしてな。| |~〇×|大丈夫ですよ。&br;みんなスイーツに夢中なはずです……!| |~マキシマ|それならありがたいんだが……。| |~〇×|何かほかに気になることでもあるんですか?| |~マキシマ|い、いや……ケーキが少し気になってな。&br;外からは見えたんだが……。| |~〇×|(そういえば、お店の中に入ってから&br;ずっとそわそわしながらショーケースの方を見てるよね。)| |~〇×|どのケーキが気になるんですか?| |~マキシマ|そうだな……フルーツが沢山のっているケーキか……。&br;いや、やはり無難にショートケーキにするべきか……。| |~〇×|(ふふ、マキシマさんどのケーキもすごく気になってるんだ。&br;可愛いな。)| |~マキシマ|このメニューの写真だけだとどうもな……。| |~〇×|(そっか、だからショーケースを気にしてたんだ。)| |~〇×|やっぱり本物を見て選びたいですよね。見に行きましょう。| |~マキシマ|あ、ああ……。| |~店員|どのケーキになさいますか?| |~マキシマ|う~ん……こうやって実際見ると、迷ってしまうな。| |~店員|そうですね、今お勧めのケーキはこちらでしょうか。| |~マキシマ|ほう、これはチーズケーキだったのか。&br;色を変えて7色の虹に見立ててあるんだな。| |~店員|はい、さらに上にのったフルーツは&br;厳選素材を使っているんです。| |~マキシマ|これは、フランボワーズとブルーベリーで&br;さらに彩りを作っているのか。| |~マキシマ|ふむ、なかなか見た目も面白いが、&br;味にも期待ができそうだ。| |~店員|はい、もちろんです。| |~〇×|(マキシマさんすごい。お店の人が言ったことに&br;的確に感想を返してる。)| |~〇×|(ケーキ本当に好きなんだな。)| |~マキシマ|よし、決めたぞ。| |~マキシマ|今のお勧めのケーキと、あとこのオペラとモンブラン、&br;チョコレートケーキに最後はショートケーキを頼む。| |~〇×|5個も食べるんですか!?| |~マキシマ|ああ、ちょうど腹が減っていてな。| |~〇×|(すごい、私だったらそんなに食べられないかも。)| |~マキシマ|全部そこの席に運んでくれ。| |~マキシマ|はぁ、楽しみだな。| |~マキシマ|おっと、いかんいかん。&br;大事なことを忘れていた。| |~〇×|(ん? マキシマさんどうしたんだろう?)| |~マキシマ|〇も好きなものを選んでくれ。| |~〇×|はい。ありがとうございます。| |~〇×|(どれにしようかな……ん?)| |~マキシマ|…………。| |~〇×|(マキシマさんずっと私のこと見てるけど……。&br;どのケーキにするか気になるのかな?)| |~〇×|え~っと、じゃあ、この期間限定のケーキと、&br;フルーツタルトをお願いします。| |~店員|かしこまりました。&br;それでは席までお持ちいたしますね。| |~マキシマ|そんな少なくていいのか?&br;もっと頼んでもいいんだぞ。| |~〇×|はい、あんまり食べすぎちゃうと、&br;夕食が入らなくなってしまうので……。| |~〇×|それに、足りなかったら後から追加しますね。| |~マキシマ|そうか、その手があったか。| |~〇×|(マキシマさん、本当に甘いものが大好きなんだ。&br;それにしてもいくつ食べるつもりなんだろう?)| #endregion ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|うん、このお勧めと言われたケーキ、&br;思った通り甘さが上品でしつこくないな。| |~マキシマ|これなら何個でも食べられそうだ。| |~〇×|(ふふ、マキシマさんケーキが来てから&br;ずっと上機嫌だな。)| |~マキシマ|こっちのオペラもチョコレートが&br;スポンジに上手く絡み合っていて舌触りもいい。| |~〇×|(それにしても本当においしそうに食べるなあ。)| |~マキシマ|おっと、すまん、ずっとひとりで&br;しゃべってしまっていたな。| |~〇×|いいえ、マキシマさんが満足してくれてるので&br;安心しました。| |~マキシマ|ああ、やはりここは人気なだけあるな。&br;〇のおかげで食べることができた。| |~〇×|そ、そんな、大げさですよ。| |~マキシマ|いや、そんなことはないぞ。&br;俺ひとりなら入れなかったからな。| |~店員|お待たせいたしました。&br;こちら季節のパフェでございます。| |~〇×|え、注文してないと思うんですけど……。| |~マキシマ|いや、俺が頼んでおいた。&br;ここに置いてくれ。| |~〇×|(ええっ、いつの間に頼んだんだろう?)| |~マキシマ|お前さんも食べたいなら遠慮せず頼んでくれ。| |~〇×|い、いえ、私は目の前にあるケーキだけで大丈夫です。| |~マキシマ|そうか? お前さんがそういうならそれでいいが……。&br;欲しいときは遠慮なく頼むんだぞ。| |~〇×|はい、ありがとうございます。| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_マキシマ_スイーツマジック.jpg,zoom,スイーツマジック,259x200); |~マキシマ|うん、このパフェも美味い。&br;フルーツと、この上に乗ってるアイスも絶妙だ。| |~〇×|(マキシマさん、すごく嬉しそうな顔……。&br;こんな表情なかなか見られないかも。)| |~マキシマ|……ん? どうしたんだ、食べる手が止まっているぞ。| |~マキシマ|そんなにこっちを見て、&br;やはりこのパフェが食べたくなったか?| |~〇×|い、いえ、大丈夫です!| |~〇×|(マキシマさんを見てた、って言ったら&br;楽しく食べてるところを邪魔しちゃうよね……。)| |~マキシマ|はぁ、満足した。&br;ごちそうさま。| |~〇×|ふふっ、すごい食べっぷりですね。| |~マキシマ|ああ、美味い物はどんどんと手が進んでしまうな。| |~〇×|(なんだかマキシマさんの食べてる姿見るだけで&br;お腹いっぱいになってきちゃった。)| |~〇×|マキシマさん、よければこれもどうぞ。| |~マキシマ|いや、大丈夫だ。&br;まだ入るし、同じものを追加する。| |~〇×|これ最後の一個だったんです。| |~マキシマ|なんだと!? しかしそれでは余計……。| |~〇×|これ、期間限定でもう終わるそうですよ。| |~マキシマ|そ、それは……。&br;いや、しかし〇のケーキをもらうわけには……。| |~マキシマ|しかし、最後の一個か……。| |~〇×|(マキシマさんすごく悩んでる。)| |~〇×|一つ食べたらもうお腹いっぱいになったんです。&br;だから食べてください。| |~マキシマ|本当にいいのか?| |~〇×|はい、もちろんです。| |~マキシマ|そうか……ならもらおうか。| |~〇×|ふふ。じゃあ、どうぞ。| |~マキシマ|ほう、これが期間限定のケーキか。&br;このケーキの上は飴細工で形が作ってあるんだな。| |~〇×|(すごい、食べる前にじっくり観察してる。&br;こんなに見てくれるなら作ってくれる人も嬉しいよね。)| |~マキシマ|なかなか堪能させてもらった。&br;次は味だな。| |~マキシマ|うん、これも美味いな。&br;これが期間限定なんてもったいないな。| |~〇×|確かにそうですね。&br;見栄えもいいですし、思わず手に取りたくなりますよね。| |~マキシマ|そういえば、これが終わったら新作が出るってことだよな。| |~〇×|多分そうだと思いますよ。| |~マキシマ|じゃあ新作が出たらまた来よう……。&br;いや、一緒に来てくれ。| |~マキシマ|俺ひとりで入りにくい場所であることは変わりないし……。&br;それに、もっとお前さんとケーキを楽しみたい。| |~〇×|もちろんです。ぜひ、また一緒に来ましょう!| |~マキシマ|そうか、良かった。ではレアチーズとティラミス、&br;それとミルフィーユは次来た時の楽しみに取っておこう。| |~〇×|ま、まだ食べるつもりだったんですね……。| |~〇×|(ふふ、楽しんでもらえて良かった。)| |~〇×|(またマキシマさんと、ここに来るの楽しみだな。&br;次来るときは、お腹を空かせて来よう。)| #endregion ----- **あたたかな時間 [#SSR02] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|(K'さんと歩いてたらマキシマさんがやって来て、&br;そのまま、バイクの乗せられてここまで来たけど……。)| |~〇×|(特に説明もないし……普段と比べると&br;今日のマキシマさんはなんだか強引?)| |~マキシマ|――〇。この先を抜けたら右を見てみろ。| |~〇×|え……はい?| |~〇×|わあ……海だ!| |~マキシマ|どうだ? きれいだろう?| |~〇×|はい!| |~マキシマ|よし。このまま、海沿いをツーリングと洒落込むか!&br;しっかり掴まってろよ。| |~〇×|んー! 潮風が気持ちいいですね……。| |~マキシマ|お前さんのお気に召したのなら何よりだ。| |~〇×|(海もきれいだけど、砂浜もきれい。&br;バイクから降りて、歩いてみたいな。)| |~マキシマ|ほら、〇。| |~マキシマ|降りたいんだろう?&br;支えてやるから、手を。| |~〇×|ありがとうございます。&br;それじゃ、お言葉に甘えて……。| |~〇×|…………。| |~マキシマ|な、なんだ? 人の顔をじっと見て。| |~〇×|あ、すみません。その……。| |~〇×|なんだか今日のマキシマさん、強引だったり優しかったりで&br;少し不思議だなって。| |~マキシマ|あー……。ハハハ。強引になっちまったのは、謝るよ。| |~マキシマ|自分でもどうかと思ったが……。&br;アイツの前だったんでな。| |~〇×|……? アイツってK'さんのことですか?| |~マキシマ|ま、細かいことはいいじゃないか。| |~マキシマ|それより、せっかく浜辺に降りたんだ。&br;なら、波打ち際まで行ってみるとしよう。| |~〇×|はい! そうしましょー―きゃっ。| |~マキシマ|おっと、危ない。……砂浜は足を取られていかんな。| |~マキシマ|手を繋いでてやるから、気をつけて歩くんだぞ。| |~〇×|! ありがとう、ございます……。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|〇、大丈夫か? 少し疲れたんじゃないか?| |~〇×|大丈夫ですよ。&br;少しはしゃいじゃいましたけど。| |~マキシマ|ハハハ、そうだな。| |~マキシマ|……さて、この後はどうするか。&br;お前さん、どこか行きたい場所はあるか?| |①|>|CENTER:~カフェ| |~|~〇×|それなら、カフェに行きませんか?&br;少しお腹が空いてしまって……。| |~|~マキシマ|そういえば、まだ何も食べてなかったな。&br;気づかなくてすまん。| |~|~〇×|いえ! 私もどこに行きたいかって聞かれて&br;気づいたというか……。| |~|~〇×|なので、甘い物食べに行きましょう!| |~|~マキシマ|ハハハ。それは名案だ!| |②|>|CENTER:~ショッピングモール| |~|~〇×|そうですね……。&br;それなら、ショッピングモールに行きませんか?| |~|~マキシマ|ああ、いいぞ。&br;こういう機会でもないとゆっくり買い物をすることもないしな。| |~マキシマ|そうと決まれば、早速向かうか。| |~〇×|あの!| |~マキシマ|ん?| |~〇×|その後でいいので、ある場所に行きたい……というか、&br;マキシマさんに来て欲しい場所があるんですけど……。| |~マキシマ|いきなりかしこまってどうした?&br;俺が行けるところなら構わないが……。| |~〇×|その……道場に来てもらえませんか?| |~マキシマ|……!| |~〇×|夕食……食べていってもらえたら嬉しいなって。&br;ダメでしょうか?| |~マキシマ|…………。| |~マキシマ|…………。| |~マキシマ|……さっきも言ったが、あまり長居はできないからな。| |~〇×|はい。わかってます。&br;どこに組織の目があるかわからないから、ですよね。| |~マキシマ|ああ……。| |~〇×|すぐ夕飯、準備しますね!| |~〇×|(限られた時間でもいい。少しでもマキシマさんが&br;なんでもない日常を味わってくれたら、それで……。)| |~草薙京|マネージャー、帰ってきたのか。| |~草薙京|……って、マキシマ? 珍しいな。| |~二階堂紅丸|珍しいと言えばそうだけど、俺はなんでマキシマが&br;×ちゃんと一緒なのかのほうが気になるな。| |~マキシマ|それは……。| |~矢吹真吾|せっかく来てくれたんですし、手合わせしましょうよ!&br;マキシマさん!| |~マキシマ|いや、今日は手合わせに来たわけじゃないんだが……。| |~〇×|マキシマさん、今日は夕食を食べに来てくれたんですよ。| |~矢吹真吾|おおー! それなら、やっぱり手合わせしましょうよ!&br;はらぺこになってたほうがご飯おいしいですし!| |~草薙京|……だそうだ。| |~マキシマ|やれやれ……。| |~〇×|ふふふ。| #endregion ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|そろそろ、俺は失礼したほうがよさそうだ。| |~〇×|あ……そうですよね……。| |①|>|CENTER:~外まで見送ります| |~|~〇×|それなら、外まで見送ります。| |~|~マキシマ|そこまで気を回さなくてもいいんだぞ?| |~|~〇×|いえ……その……。私がもう少し一緒にいたいので。| |~|~マキシマ|……それなら、外に出るまで少し話すか。| |~|~〇×|はい。| |②|>|CENTER:~…………| |~|~〇×|(…………。もう少し一緒にいたいって言ったら&br;困らせちゃうよね。)| |~|~マキシマ|〇?| |~|~〇×|あっ。外まで見送ります。| |~マキシマ|今日は、ありがとうな。&br;お前さんと過ごせて楽しかったよ。| |~〇×|…………。| |~マキシマ|どうした? そんな顔して。| |~〇×|あの……次は、いつ会えますか?| |~マキシマ|っ……。| |~〇×|(マキシマさんたちは、組織に足取りが掴まれないように&br;頻繁にアジトを替えているし……。)| |~〇×|(いつも気づいたらいなくなっちゃってるから、今日別れたら&br;またしばらく会えない。わかってたことだけど……。)| |~マキシマ|――――| |~マキシマ|……そう不安そうな顔をするな。| |~〇×|え……。| |~マキシマ|まあ、俺が言えた台詞じゃないんだろうが。| |~〇×|マキシマさん……。| |~〇×|(髪を撫でるマキシマさんの手……すごく優しい。)| |~マキシマ|……いつもいつも、落ち着けない奴ですまないな。| |~マキシマ|でも、今日はひとときの夢を見せてもらったよ。| |~〇×|夢、ですか……?| |~マキシマ|もしお前さんと一緒に暮らせたら……きっとこんな風に、&br;毎日あたたかい気持ちになれるんだろうな。| |~〇×|っ……。| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_マキシマ_あたたかな時間.jpg,zoom,あたたかな時間,259x200); |~マキシマ|……なあ。&br;たまにこうして、また飯を食いに来てもいいか?| |~マキシマ|今日、お前さんが作ってくれた夕飯、&br;どれも本当に美味かったから。| |~〇×|マキシマさん……。| |~〇×|……はい! もちろんです!| |~〇×|いつでも待ってます。マキシマさん……。| #endregion ''スペシャル'' #region(ネタバレ注意) Episode:ホワイトデー ~マキシマ編~ |>|道場・母屋――| |~マキシマ|〇、少しいいか?| |~〇×|あ、マキシマさん! おはようございます。| |~〇×|京さんたちに用事ですか?&br;すぐ呼んでくるので待っててくださいね!| |~マキシマ|いや、今日は〇に用があってな。| |~マキシマ|今日は……ホワイトデーだろう?&br;だから、その……。| |~マキシマ|これを渡しに来たんだが……。| |~〇×|わぁ……! ビン入りのキャンディー!&br;小さなキャンディーが宝石みたいできれいですね……!| |~〇×|ありがとうございます、大事に食べますね!| |~マキシマ|そうか!&br;喜んでもらえたなら、良かった。| |~マキシマ|いつも自分用に甘いものを買ってはいるが、&br;〇に贈るとなると何にするか悩んでしまってな。| |~マキシマ|……気が付けば&br;スイーツショップで二時間も考え込んでしまっていた。| |~〇×|ふふっ、そんなに一生懸命選んでくれたんですね。&br;嬉しいです!| |~マキシマ|…………。| |~マキシマ|……〇はホワイトデーに&br;キャンディーを渡すことの意味を知っているか?| |~〇×|意味ですか?&br;うーん……なんでしょう……?| |~マキシマ|……キャンディーは口の中ですぐなくならないだろう?| |~〇×|ええ、そうですね。| |~マキシマ|…………。| |~マキシマ|それが転じて&br;「永く一緒にいたい」という意味があるらしい……。| |~〇×|(永く……一緒に……?)| |~マキシマ|…………。| |~マキシマ|……〇。| |~〇×|あの…………わ、私もです……!| |~〇×|私も、マキシマさんと永く……!&br;ずっと一緒にいたいです……!| |~マキシマ|ははっ! よかった。| |~マキシマ|どんな言葉で俺の想いを伝えるか、&br;シミュレーションを重ねたつもりだったんだが……。| |~マキシマ|いざ〇を前にすると、&br;気の利いた言葉なんてなにも思いつかないな。| |~マキシマ|これからもよろしく頼む〇。| |~〇×|はい!| #endregion ----- **雨が上がるまで [#SSR03] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_マキシマ_雨が上がるまで.jpg,zoom,雨が上がるまで,259x200); |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- **穏やかな潮騒 [#SSR04] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_マキシマ_穏やかな潮騒.jpg,zoom,穏やかな潮騒,259x200); #endregion //---------- ''スペシャル'' #region(ネタバレ注意) |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| #endregion ----- **最高のクリスマスプレゼント [#SSR05] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|クリスマス・イブの午後3時。| |~〇×|マキシマさん、ここですよ。| |~マキシマ|おお。ここがクリスマススイーツビュッフェの店か。| |~マキシマ|すごい行列だな……さすが人気店。&br;予約を取るの、大変だっただろう?| |~〇×|それが、意外とあっさり取れたんです。&br;自分でも、ちょっとびっくりしたくらいで。| |~マキシマ|〇の普段の行いがいいからかもしれないな。&br;お前さんのおかげで、最高のクリスマスになりそうだ。| |~〇×|(マキシマさん、嬉しそう。&br;ちょっと遠出になっちゃったけど、予約したかいがあったな。)| |>|ところが――| |~〇×|え……ダブルブッキング!?| |~カフェ店員|申し訳ございません、当店のシステムエラーで……。| |~カフェ店員|夜でしたらお席をご用意できるのですが、いかがでしょうか?| |~マキシマ|もう1組のカップルは、&br;帰りの電車の関係でこの時間しか利用できないのか。| |~マキシマ|まあ、俺たちは遅くまで電車があるからな。&br;わかった、夜の空いている時間で予約を取り直してくれ。| |~カフェ店員|本当に申し訳ございません……。| |~〇×|……すみません。こんなことになってしまって。| |~マキシマ|〇は何も悪くない。気にするな。| |~マキシマ|それに、次回利用できるビュッフェ無料券を&br;ペアでもらったからな。かえってラッキーだったかもしれん。| |~〇×|(マキシマさん、本当に嬉しそう……。)| |~マキシマ|さて、夜まで時間をつぶすか。&br;確かそのあたりに、映画館があっただろう? 行ってみるか。| |>|夜――| |~マキシマ|さて、ようやく念願のスイーツを拝めるな。| |~〇×|楽しみですね。どれから取ってきましょうか?| |~マキシマ|そうだな……まずは全種類、1つずついただくか。&br;それから気に入ったものを、じっくり味わうとしよう。| |~〇×|……わ、すごい!&br;ケーキ、たくさん持ってきましたね。| |~マキシマ|何度も往復するより、一度に運んだほうがいいだろう。&br;まずはこの、イチゴのスペシャルクリスマスケーキを……。| |~マキシマ|ん、うまい!| |~マキシマ|イチゴの酸味とクリームの甘さのバランスが絶妙だ。&br;これならワンホールいけるな。あとでおかわりを……。| |~カフェ店員|お食事中、失礼いたします。&br;ただいまフォトサービスを行っているのですが、いかがですか?| |~マキシマ|フォトサービス……?| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~カフェ店員|記念写真をお撮りして、プレゼントしているんです。| |~マキシマ|なるほど……そういうサービスもあるのか。&br;せっかくだしな、1枚頼むか。| |~カフェ店員|ありがとうございます! よろしければ、こちらをどうぞ。&br;クリスマスプレゼントとして、皆様にお配りしているんです。| |~〇×|(あ……サンタクロースの帽子だ。)| |~マキシマ|これは、俺がかぶるのか?| |①|>|CENTER:~ぜひかぶってください!| |~|~〇×|ぜひかぶってください!&br;マキシマさんのサンタ姿、見てみたいです。| |~|~マキシマ|〇に頼まれたんじゃ、断るわけにはいかんな。&br;よし、ここはマキシマサンタになるか。| |②|>|CENTER:~無理しなくても……| |~|~〇×|ええっと……恥ずかしかったら、&br;無理しなくてもいいと思いますけど……。| |~|~マキシマ|いや、今日はクリスマス・イブだ。&br;これくらいいいだろう。| |~カフェ店員|では、お写真お撮りしますね。&br;はい……チーズ!| |~〇×|ふぅ……たくさん食べましたね。| |~マキシマ|スイーツ、どれも美味かったな。大満足だ。| |~マキシマ|……っと。もうこんな時間か。&br;名残惜しいが、そろそろ帰らんとな。| |~マキシマ|ん?&br;駅のほう、人だかりができているようだが。| |~〇×|何かあったんでしょうか……?| |~マキシマ|……電車が止まってるのか?&br;電気系統の異常のようだが……。| |~マキシマ|復旧の目途が立たないのか……まいったな。&br;仕方ない、タクシーで帰るか。| |~マキシマ|タクシーも長蛇の列か……。&br;これでは、何時に帰れるかわかったものじゃないな。| |~マキシマ|かといって、さすがに大門道場まで歩ける距離ではないしな。| |~〇×|そうですね……どうしましょう。| |~マキシマ|…………。| |~マキシマ|お前さん、寒いのは我慢できるか?| |~〇×|え? あ、はい。着こんできたので大丈夫です。| |~マキシマ|なら、ちょっとここで待っててくれ。すぐ戻る。| |~〇×|あ……行っちゃった。| |~〇×|(マキシマさん、どこに行ったんだろう!)| |~〇×|(あれ? あの音って……。)| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|待たせたな、〇。| |~〇×|マキシマさん! そのバイク、どうしたんですか?| |~マキシマ|調べたら、すぐそこにレンタルバイクがあったんでな。&br;これで大門道場まで送ろう。| |~マキシマ|だいぶ風は冷たいが、&br;いつ動くかわからん電車を待つより、ずっとマシだろ。| |~マキシマ|ほら、お前さんのヘルメットだ。後ろに乗れ。| |~〇×|は、はい!| |~マキシマ|よし、行くぞ。しっかりつかまってろよ。| |~マキシマ|〇、寒くないか?| |~〇×|はい! 大丈夫です!| |~〇×|(バイクに乗ってる間、ずっとマキシマさん、&br;私のこと心配してくれてる。本当に優しいな……。)| |①|>|CENTER:~一緒にバイクに乗れて嬉しいです| |~|~〇×|マキシマさんの運転するバイクに乗れて、嬉しいです!| |~|~マキシマ|ハハッ、そうか。お前さんにそう言ってもらえるなら、&br;こんなアクシデントも悪くないな。| |②|>|CENTER:~このままツーリングに行きたいですね| |~|~〇×|バイク、楽しいですね!&br;このままツーリングに行きたいくらいです!| |~|~マキシマ|なに? そうか……。| |~マキシマ|だったら、ちょっと寄り道するか。&br;……飛ばすぞ。| |~マキシマ|……この先だな。よし、行ってみよう。| |~〇×|(だいぶ街中から離れたみたいだけど、&br;こんな山奥に一体何が……?)| |~〇×|あれ?&br;あそこに見えるのって……。| |~〇×|わ、すごい!&br;こんなに大きなクリスマスツリーがあったんですね……!| |~マキシマ|俺も初めて来たが、なかなかのもんだな。&br;想像以上にデカいツリーだ。| |~〇×|もしかしてこれ、&br;本物のモミの樹に飾りつけをしているんですか?| |~マキシマ|ああ、そうだ。| |~マキシマ|前々から一度は来てみたいと思ってたんだが、&br;場所が場所だけに、バイクや車でないと来れないからな。| |~マキシマ|スイーツビュッフェの後じゃ、時間も遅いし、&br;お前さんを誘うのもどうかと思ってたんだが……。| |~マキシマ|まあ、こうして一緒に来ることができてよかった。| |~〇×|ありがとうございます、マキシマさん。&br;最高のクリスマスです……!| |~マキシマ|色々とハプニングがあったが、&br;最終的にはよかった……ということか。| |~マキシマ|俺のほうこそ、素敵なクリスマスを過ごさせてもらった。&br;ありがとな。| |~マキシマ|せっかくここまで来たんだ、もう少しツリーを眺めるとするか。| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_マキシマ_最高のクリスマスプレゼント.jpg,zoom,最高のクリスマスプレゼント,259x200); #endregion //---------- ''スペシャル'' #region(ネタバレ注意) |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| #endregion ----- **愛しさのホワイトレディ[#SSR08] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_マキシマ_愛しさのホワイトレディ.jpg,zoom,愛しさのホワイトレディ,259x200); |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''スペシャル'' #region(ネタバレ注意) |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| #endregion ----- *SR [#SR_story] **巨大な影 [#SR01] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|(今日の買い物はあと本屋さんに寄るだけかな。&br;……あれ? 向こうにいるの、マキシマさんとK'さんだ。)| |~K'|だからよ、どう考えても駄目だろ、そのままじゃ。| |~マキシマ|だがこればかりは譲れない。&br;いくら相棒の意見であってもな。| |~〇×|(なんの話をしてるんだろう……?&br;邪魔しない方がいいかな。)| |~K'|……ん? おい、アンタ。| |~マキシマ|おお、〇じゃないか。奇遇だな。| |~〇×|こんにちは。おふたりともお揃いでお買い物ですか?| |~マキシマ|ああ、そんなところだ。お前さんもか?| |~〇×|はい。この後本屋に行こうと思ってて。| |~K'|ちょうどいいじゃねぇかマキシマ。&br;こいつに話を聞いてみればいいんじゃねぇのか。| |~マキシマ|〇にか? しかしそれはな……。| |~〇×|どうしたんですか?&br;何か相談事があるのならお聞きしますよ。| |~マキシマ|いや、大したことじゃ……。| |~K'|こいつ、探してる本があるんだとよ。&br;だからアンタが本屋に付き合ってくれると助かる。| |~〇×|私は構いませんが、K'さんが一緒に探した方が&br;すぐに見つかるんじゃないですか?| |~〇×|おふたりは仲がいいですし、マキシマさんの探し物も&br;K'さんの方がすぐにわかるような……。| |~K'|俺は用事がある。じゃあな。| |~マキシマ|あっ、おい待てK'!| |~マキシマ|……ちっ、行っちまいやがった。&br;あいつ、余計なことを……。| |~〇×|マキシマさん、どうしますか?&br;都合が悪いなら別の日でも大丈夫ですよ。| |~マキシマ|いや、いい。こうまでされたら。&br;俺も腹をくくる覚悟をしなければな。| |~マキシマ|では、本屋へ行こうか、〇。| |~〇×|……? は、はい。| |~〇×|マキシマさんの探してる本ってどんな本なんですか?| |~マキシマ|俺の用事は後でいい。先にお前さんの用事を済まそう。| |~〇×|いいんですか?&br;それなら、料理本コーナーに行きましょう。| |~マキシマ|〇の料理の腕は相当なものだと思うが、&br;まだ腕を鍛えるつもりなのか。感心だな。| |~〇×|ふふ、ありがとうございます。&br;今日はスポーツマン向けのレシピ本を買おうと思って。| |~〇×|みなさん格闘家ですし、もっと栄養バランスとか&br;整ったメニューを作れれば、と考えてるんです。| |~マキシマ|そうか、みんなのことを考えてるんだな。&br;えらいぞ。| |~〇×|(頭撫でられちゃった……。&br;マキシマさんの手、大きくて硬いけど、優しいな……。)| |~〇×|……うん、この本にしよう。&br;いい本が見つかって良かった。| |~〇×|マキシマさん、お待たせしました。&br;……あれ?| |~マキシマ|ふむ。こういうスイーツがあるのか。&br;ほう、こっちもなかなか……。| |~〇×|(パティシエ向けの専門誌を読んでる?)| |~マキシマ|なるほど、こうすることで味に変化が……。&br;今度この著者の店に行かなければ……。| |~〇×|マキシマさん、その本買うんですか?| |~マキシマ|ん? お、お前さん、用事はもう済んだのか。| |~マキシマ|これは見ていただけだ。&br;専門書は普段得られない知識が得られるから面白くてな。| |~〇×|(マキシマさんらしい考え。&br;でも本当はスイーツが気になってたんじゃないかなあ。)| |~〇×|マキシマさん。もし私がスイーツを作ったら&br;食べてくれますか?| |~マキシマ|お前さんがか? 何を作ってくれるんだ?| |~〇×|さっき読んでいたような本格的なのは無理ですけど、&br;簡単なものでよければ――| |①|>|CENTER:~クッキー| |~|~〇×|クッキーとかでもいいですか?| |~|~マキシマ|おお、クッキーか。お手軽な感じでいいな。&br;何かをしながら食べられると言う利点がある。| |~|~マキシマ|作る時は横で見ていてもいいか?| |~|~〇×|はい、もちろんです。&br;(マキシマさん、喜んでくれてるみたい。)| |②|>|CENTER:~ケーキ| |~|~〇×|ケーキとかどうでしょう?| |~|~マキシマ|ケーキを作ってくれるのか?&br;それは楽しみだな。| |~|~〇×|ふふ、じゃあ今度来るときに&br;作っておきますね。| |~|~マキシマ|楽しみにしている。ショートケーキでもチーズケーキでも&br;チョコケーキでもミルクレープでもなんでもいいぞ。| |~|~〇×|(マキシマさん、本当に甘いものが好きなんだな。)| |③|>|CENTER:~パイ| |~|~〇×|パイなら作れると思います。| |~|~〇×|(ちょっと手間がかかるけど、&br;出来ると思うし)| |~|~マキシマ|パイを作るのは大変じゃないか?&br;もっと簡単なものでもいい。| |~|~〇×|そ、そうですか?&br;(ちょっと見栄をはっちゃったかな?)| |~マキシマ|お前さんが作ってくれるものはなんでも美味い。&br;楽しみにしている。| |~〇×|ふふ、ありがとうございます。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|マキシマさんの見たい本ってどこにあるんですか?| |~マキシマ|ああ、こっちだ。| |~〇×|それにしてもなんか意外です。&br;マキシマさんも本屋に来ることってあるんですね。| |~マキシマ|そんなに変か?| |~〇×|変というか、ネットで情報を手に入れるので&br;本はあまり買わないのかな、と思ってました。| |~マキシマ|ネットは筋立てて思考するのには向いてないからな。&br;そういう時は本の方が確実なんだ。| |~マキシマ|――と、ここだ、ここ。| |~〇×|えっと、シン……ギュラリティ?| |~〇×|(人工知能……技術特異点……?&br;うーん、私にはわからないことがたくさん……。)| |~マキシマ|ちょっと、待っていてくれるか?| |~〇×|は、はい。| |~マキシマ|ほう、前とはまた違った本が出ているな。&br;どれを買って行こうか……。| |~〇×|(全然わからない……。&br;でも、マキシマさん楽しそう。)| |~マキシマ|うん、これは俺の知らない情報が載っているな。&br;……よし、これとこれと、これにしよう。| |~〇×|決まりましたか?| |~マキシマ|ああ、付き合わせて悪かったな。| |~〇×|わあ……沢山買うんですね。| |~マキシマ|見ていたら、ついつい欲しくなったんだ。| |~〇×|そういう時ってありますよね。| |~〇×|(ふふ、マキシマさん、楽しそう。&br;こっちまで嬉しくなっちゃうな。)| |~マキシマ|よし、ここはこんなものか。| |~〇×|じゃあ、お会計に行きます?| |~マキシマ|いや、もう一ヵ所寄りたい所があるんだが、&br;いいか?| |~〇×|はい、いいですよ。次はどこですか?| |~マキシマ|ん~……あんまり行かないところだからな。&br;どこにあるか……。| |~〇×|(あんまり行かないところ?&br;どの棚を探してるのかな?)| |~マキシマ|おお、あった、あった。ここだ。| |~〇×|メンズファッション誌?&br;マキシマさん、こういう本も読むんですか?| |~マキシマ|いや、こういった棚はほとんど近寄らない。| |~〇×|じゃあどうして……。| |~マキシマ|K'に髪型をどうにかしろと言われてな。&br;参考になるものはないかと見に来たんだ。| |~マキシマ|とはいえ、表紙からして俺には難しそうな&br;髪型ばかりだが……お前さんはどれがいいと思う?| |~〇×|と、急に言われましても……。&br;今の髪型もマキシマさんらしくていいと思いますし。| |~マキシマ|……本当か?| |~〇×|はい。わざわざ変える必要はないんじゃないかな、&br;と思いますよ。| |~マキシマ|そうか、そうだよな。やはりこのもみあげは&br;俺のアイデンティティだ。| |~マキシマ|ありがとう、〇。&br;K'にはお前さんのお墨付きが出たと言ってやらないとな。| |~マキシマ|こんなことなら無理に慣れないコーナーへ&br;来る必要もなかったな。| |~〇×|あれ、もしかしてマキシマさんが&br;本屋に来たのは……。| |~マキシマ|……実は、お前さんがどんな髪型を好むのか&br;意見を聞くためだったんだ。| |~〇×|え……! 私ですか!?| |~マキシマ|だがどう切り出したらいいかわからなくて、&br;あちこち寄り道をしてしまった。| |~マキシマ|スイーツの本もシンギュラリティの本も興味が無いわけでは&br;なかったが、本当は今日のお目当てじゃなかったんだ。| |~〇×|そうだったんですね。でも、&br;どうして私の髪型の好みを知ろうと思ったんですか?| |~マキシマ|ああ、それは―――| <K'との回想> |~マキシマ|髪型をどうにかしろと言われても、&br;何がいいのか俺にはさっぱりだぞ。| |~マキシマ|それに、このもみあげは俺のアイデンティティだ。&br;これを崩すなど考えられん。| |~K'|もみあげを嫌う女は多いらしいぜ。&br;あいつはどう思ってんだろうな。| |~マキシマ|あいつって……〇のことか?| |~K'|そうやってすぐ名前が出てくるってことは、&br;テメェも相当意識してるってことだな。| |~マキシマ|おい、K'! あまりからかうんじゃない!| |~K'|テメェも、髪型を気にするくらいの暇を持てっつてんだ。| <回想終了> |~〇×|そんなことが……。| |~マキシマ|それで、どうせ髪型を変えるなら〇が好むものにしたい&br;と思ったんだが、何がいいかわからなくてな。| |~マキシマ|で、髪型について勉強するために本屋へ行く行かないの&br;問答をしている時に、お前さんに会ったというわけだ。| |~〇×|そうだったんですね。&br;私は、マキシマさんは今の髪型が一番いいと思いますよ。| |~マキシマ|それなら俺はこのままで問題ないな。&br;K'にもきちんとこのことを報告しておこう。| |~〇×|はい。| |~〇×|(……もし私が、こういう髪型がいいって言ったら&br;どうするつもりだったんだろう……?)| |~〇×|(前髪を下ろしたマキシマさんとか、パーマをかけた&br;マキシマさん……ウルフカットのマキシマさんとか……。)| |~〇×|(見たくないような、ちょっと見てみたいような……?)| #endregion ----- **サイボーグの力 [#SR02] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- **温泉合宿 [#SR03] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|×、急な散歩に&br;付き合ってもらって悪かったな。| |~マキシマ|夜の海は、&br;お前さんにはちと寒かっただろう。| |~〇×(主人公)|いえ! 月に照らされた海が綺麗で、&br;素敵な思い出になりました。| |~〇×|何より、&br;マキシマさんと一緒にいられたので……。| |~マキシマ|はは、なんだ今更。&br;お前さんがそう照れては俺に移るだろう。| |~マキシマ|……お前さんの手、&br;冷えているな。| |~マキシマ|温泉にでも浸かってきたらどうだ?| |~〇×|せっかくの温泉ですもんね。&br;……マキシマさんも入りますか?| |~マキシマ|俺も一緒に、か?&br;構わないが――| |~〇×|あっ、でもマキシマさんが&br;無理でなければ……ですが。| |~マキシマ|ははっ。気にすることはない。| |~マキシマ|俺のボディは防水性なんだ。&br;長時間でなければ湯に浸かるぐらいは平気さ。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|(×……。&br;どこか寂しげな顔をしていたな。)| |~マキシマ|(いや、その顔をさせているのは&br;俺なんだが……どうしたものか。)| |~マキシマ|(もっと寂しい顔をさせると分かりつつ、&br;離してやれない自分がいる……。)| |~マキシマ|(何も心配させず、ただ笑って&br;過ごさせてやりたいんだがな……。)| |~マキシマ|良い湯だったな。&br;お前さんもよく温まったか?| |~〇×|はい!&br;芯から温かくなりました。| |~〇×|マキシマさん、明日の朝には出発ですよね。&br;早めに眠らないと――| |~マキシマ|なあ……×。| |~マキシマ|お前さんさえよければもう少し俺に時間をくれないか。| |~マキシマ|長く共にいればいる分、&br;離れたときに寂しくさせるとは、わかっているんだが。| |~マキシマ|どうも俺はまだ、お前さんと一緒にいたいようだ。| |~〇×|……!&br;私も、マキシマさんともう少し思い出を作りたいです。| |~マキシマ|そうか……!&br;思い出はいくつあっても足りないだろうからな!| |~マキシマ|ははっ! 夜はこれからだぞ×。&br;覚悟してくれよ。| #endregion ----- **小さなぬくもり [#SR04] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|渋谷のセーフハウス――| |~マキシマ|急に呼び出してすまんな、〇。| |~〇×(主人公)|いいえ、大丈夫ですよ。&br;夕ご飯の買い出しまでは、まだ時間もありますし。| |~〇×|それでマキシマさん。&br;頼みっていうのは……その子ですか?| |~マキシマ|ああ、そのとおりだ。&br;このいたずら小僧には、本当に参っていてな……。| |~リス|キュッ!| |~マキシマ|って、こら! 俺のもみあげをかじるんじゃない!&br;くすぐったいだろう!| |~〇×|ず、ずいぶん元気なリスちゃんですね。| |~マキシマ|まったくだ……。| |~〇×|でも、どうしてリスちゃんがここに?&br;前から飼っていたわけではないんですよね?| |~マキシマ|ああ。先日、山中で隠密行動を取っていたときに&br;こいつが俺からくっついて離れなくなっちまったんだ。| |~マキシマ|山に帰してやろうにも&br;帰そうとするたびに暴れ回ってな……。| |~マキシマ|K'には、樹だと思われてるんだろと茶化されるし&br;もうお前さんを頼るほか、思いつかなくてな。| |~〇×|そうですね。確かにこれはどうしていいか……。| |~マキシマ|こいつときたら、俺の周りをうろちょろするから&br;踏み潰しやしないかヒヤヒヤするし――| |~マキシマ|なんでもかじりたがるもんだから、いずれケーブルをかじって&br;感電するんじゃないかと思うと、気が気じゃなくてな。| |~マキシマ|おかげで、一晩かけてアジト中のケーブルというケーブルに&br;テープを巻くという地味~な仕事をさせられた。| |~リス|キュウ?| |~マキシマ|なに首を傾げているんだ。&br;お前さんの話をしているんだぞ。| |~リス|キュキュウ?| |~〇×|ふふっ。| |~マキシマ|頼む、笑わんでくれ……。| |~〇×|すみません。でもその子&br;すごくマキシマさんになついているみたいですよ。| |~マキシマ|だから困っているんだ。| |~マキシマ|なあ、お前さん。&br;よかったらこいつを引き取ってくれんか?| |~〇×|この子を道場で飼えないかってことですよね。&br;うーん……。| |~〇×|さすがに犬猫は難しいでしょうけど、このくらい小さな&br;生き物なら大門さんも許してくれるかもしれないですし……。| |~〇×|わかりました。&br;ひとまずお預かりしてみますね。| |~マキシマ|そうか、助かる。| |~リス|キュー……。| |~マキシマ|ほら、このお嬢さんについていくんだぞ。| |~リス|キュ!| |~マキシマ|こら、こっちに来るんじゃない!&br;あっちだ、あっち!| |~リス|キューッ!| |~〇×|(あらら……。)| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|まったく……!&br;どうして言うことを聞いてくれないんだ。| |~リス|キュ?&br;キュイキュイ!| |~〇×|ダメみたいですね……。| |~〇×|リスちゃん、やっぱりマキシマさんのところから&br;離れたくないんじゃないですか?| |~マキシマ|むぅ……。| |~〇×|マキシマさんの気持ちもわかります。&br;でも……。| |①|>|CENTER:~飼ってあげられませんか?| |~|~〇×|どうしても飼ってあげられませんか?| |~|~マキシマ|どうしてもというわけではないんだが……。| |②|>|CENTER:~寂しいんだと思います| |~|~〇×|この子もきっと寂しいんだと思います。| |~|~〇×|リスちゃんからしたら、理由もわからずに&br;大好きな人から引き離される気持ちなんじゃないでしょうか。| |~|~マキシマ|う……。&br;その状に訴えかける言い方は卑怯だぞ、〇……。| |~マキシマ|俺はほら、この体だろう。&br;こう小さいと、つい加減を間違えてしまわないか……不安でな。| |~〇×|……大丈夫だと思いますよ。&br;マキシマさんの優しさは、ちゃんと伝わってます。| |~リス|キュウ……♪| |~〇×|ほら、リスちゃんも&br;マキシマさんの手の中で、こんなにリラックスしてます。| |~〇×|マキシマさんのそばが、安心できる場所だって&br;わかってるんですよ。| |~マキシマ|……〇。| |~マキシマ|はぁ、まったく。&br;お前さんには勝てんな。| |~マキシマ|わかった。こいつはしばらくここで面倒を見よう。| |~マキシマ|ただ、また何かあったら&br;そのときは相談に乗ってもらえるか?| |~〇×|はい! もちろんです!&br;私も、リスちゃんについて勉強しておきますね。| |~マキシマ|ああ、助かる。| |~マキシマ|リス、飼い方……検索、っと……。| |~マキシマ|ケージに巣箱、エサ、床材、おもちゃ……。&br;ああ、給水器もか。| |~マキシマ|とりあえず、全部注文しとくか。&br;あって損はしないだろう。| |~リス|キュウ?| |~マキシマ|こら、待ってろ。&br;今、お前さんのエサを買ってるところだからな。| |~リス|キュ!| |~マキシマ|ふっ。返事だけは一人前だな。| |~マキシマ|というか、いつまでもお前さん呼びじゃ不便だな。&br;何か名前をつけてやらんと……。| |~マキシマ|ん? なんだ、お前さんメスか。| |~マキシマ|そういえばその目、どこかで見たことあると思ったら……。&br;彼女に似てるな。| |~マキシマ|まん丸くて黒めがちで……。&br;毛の色も彼女の髪にそっくりだ。| |~マキシマ|ははっ、ちょこちょこと動き回るとこもよく似てる……。| |~マキシマ|…………。| |~マキシマ|……×?| |~マキシマ|はは、なーんてな。| |~K'|…………。| |~マキシマ|…………。| |~K'|……邪魔したな。| |~マキシマ|ち、ちちちち違う!&br;違うぞ! 今のは!!| |~K'|別に何も見てない。&br;アンタがリスを、アイツの名前で呼んでいたところとかな。| |~マキシマ|だから違うぞ、K'! ま、待ってくれ!&br;これはだな……って、お前さん笑ってないか!?| #endregion ----- **夜デート [#SR05] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|〇!&br;すまん、待たせたな。| |~〇×(主人公)|いえ、大丈夫です――って、&br;マキシマさん、今日はスーツなんですね……!?| |~マキシマ|ああ、これか。さっきまで任務で潜入してたもんでな。&br;変装みたいなものだが、そのまま来たんだ。| |~〇×|そうだったんですか……。&br;任務の方は、もう大丈夫なんですか?| |~マキシマ|ああ、さっき超特急で片付けてきた。| |~〇×|もしかして、無理をしたんじゃ……。| |~マキシマ|いや、そんなことはない。&br;もともと、そこまで難しい仕事じゃなかったし――| |~マキシマ|それに、お前さんとの約束があるんだ。&br;野暮な用事に時間をかけちゃいられないからな。| |~〇×|(私との約束のために、急いでくれたなんて……。&br;ちょっと心配だけど、嬉しいな。)| |~〇×|(それにしても、正装のマキシマさん、&br;いつもと雰囲気が違って、なんだか――)| |~マキシマ|ん? どうした?&br;俺がこんな格好で傍にいると、落ち着かないか?| |~〇×|いえ……そ、そんなことないです!| |~〇×|今日のマキシマさん、いつもと雰囲気が違うけれど、&br;ビシッとしてて素敵です。| |~マキシマ|ははっ、嬉しいこと言ってくれるじゃないか。| |~マキシマ|まあ、これから向かうのは、&br;こんな格好で行くような場所じゃないかもしれないがな。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|うむ、美味い……!&br;この店のティラミスは絶品だな!| |~〇×|(ふふ……本当に美味しそうに食べるなぁ、マキシマさん。)| |~マキシマ|〇、そっちのケーキはどうだ?| |~〇×|はい、とっても美味しいです。| |~マキシマ|そうか、よかった。&br;お前さんが選んだやつも美味そうだったからな。| |~マキシマ|どちらにしようか、少し迷っていたんだ。| |~〇×|あ、じゃあこっちのケーキもひと口食べます?| |~マキシマ|おっ? もしかして、&br;あーん、で食わせてくれるのか?| |~〇×|マキシマさんがそうしたいなら……。| |~マキシマ|……! お、おいおい、冗談だ。&br;〇、意外と大胆だな……?| |~マキシマ|まあ、こうして俺とスイーツの店に入れるんだから、&br;お前さんが周りを気にしないのは知っていたが。| |~〇×|どうしてですか?| |~マキシマ|どうしてって……この図体を見ればわかるだろう?| |~マキシマ|普通、周りの目が気になって、&br;こういう場所で俺と一緒ってのは躊躇してもおかしくない。| |~〇×|私、マキシマさんと一緒にいることに、&br;躊躇なんてしませんよ。| |~〇×|スイーツのお店でも、どこへでも一緒に行きます。| |~マキシマ|なっ……。&br;か、かなわんなぁ、お前さんには……。| |~マキシマ|こんな俺とでも、構わないって言うなら……。&br;またこうして、一緒に食事してくれると嬉しい。| |~マキシマ|それと……や、やっぱりそのケーキ、&br;ひと口食べさせてくれるか……?| #endregion ----- **KOFG学園 [#SR06] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|(やっとお昼休みか……なんだか今日は体が重いなあ。&br;最近、夜あまり眠れないせいかな……。)| |~〇×|(でも、怠いだけで、病気ってわけでもないし。&br;このまま何とか午後の授業まで――)| |~???|なあ、お前さん。ふらついてるが、大丈夫か?| |~〇×|あ、はい。大丈夫、です――あ、あれ……?| |~〇×|(急に、意識が遠く――)| |~???|おい、どうした!? しっかりしろ!| |~〇×|――う……ここは……保健室?| |~???|お、目が覚めたな。&br;だが急に起き上がらないほうがいい。| |~???|保健医によると、軽い寝不足だとさ。&br;もうしばらく休んでいれば、気分もよくなるはずだ。| |~〇×|そうですか……あの、あなたは……?| |~マキシマ|おっと、怪しい者じゃないぞ。3年のマキシマだ。| |~マキシマ|偶然、お前さんが倒れたところに居合わせてな。&br;ここまで運んできた。| |~マキシマ|お前さんを見た後、保健医が席を外してしまって、&br;代わりに様子を見てたってわけだ。| |~〇×|そうだったんですね。すみません、ご迷惑をおかけして……。| |~マキシマ|そんなに畏まることはないさ。&br;倒れた奴をそのまま放ってはおけないだろう?| |~マキシマ|それに、お前さん一人を運ぶくらい、軽いもんだ。| |~〇×|ありがとうございます……。| |~〇×|(言われてみると、この人――マキシマ先輩、&br;がっしりした体格だなあ……きっと力持ちなんだろうな。)| |~〇×|(先輩だからかな?&br;同級生たちよりもなんだか頼りがいがありそうというか……。)| |~マキシマ|ん? どうした?| |~〇×|い、いえ! その……なんでもないです!| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|おっと、お前さんの名前をまだ聞いてなかったな。| |~〇×|あ……2年の〇×です。| |~マキシマ|〇か。最近よく眠れてなかったのか?| |~〇×|そうなんです。なんとなく寝付けない日が続いて……。| |~マキシマ|そうか……体には休息が必要だが、&br;そういう時もあるよな。| |~マキシマ|まあ無理をしないことだ。調子が悪いと感じたら、&br;早退するか、こうして保健室で休んだらどうだ?| |~〇×|はい。今度からそうしますね。| |~マキシマ|よし、いい返事だ。| |~マキシマ|そうだ。〇、食欲はあるか?| |~〇×|え? はい、あります。| |~マキシマ|そうか……よかったらこれ、食うか?| |~〇×|わあ、美味しそうなクッキーですね!&br;あ……でもこれ、手作りみたいですけど――| |~〇×|彼女さんのお手製なら、私が食べるのは悪いですよ。| |~マキシマ|おいおい、そりゃ勘違いだ。&br;俺に彼女はいない。| |~〇×|じゃあ、ご家族が作られたとか?| |~マキシマ|いや……俺が作ったんだ。| |~〇×|えっ! マキシマ先輩が?| |~マキシマ|ああ……俺みたいなのが菓子作りなんて、&br;似合わないだろうけどな。| |~〇×|そんなことないです! とても素敵だと思います。| |~マキシマ|……! そ、そうか?| |~〇×|はい。このクッキー、いただいてもいいですか?| |~マキシマ|あ、ああ。もちろんだ。| |~〇×|いただきます――う~ん、美味しい!&br;サクサクして、甘くて……!| |~マキシマ|ははっ、そんなに美味そうに食ってもらえりゃ、&br;作った甲斐があるってもんだ!| |~マキシマ|糖分補給は脳にも必要だし、&br;何より、甘いものは元気が出るからな。| |~〇×|はい、すごく元気が出てきました!&br;マキシマさんのお菓子、すごいです……!| |~マキシマ|こ、こらこら、褒めすぎだ。| |~マキシマ|しかし……こんなに喜んでもらえるなら、&br;いくらでも作りたくなるなぁ。| |~マキシマ|元気になったら、試食もかねてまた付き合ってくれるか?| #endregion ----- **鋼鉄の指導者 [#SR07] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|(踊り子としてこの宮殿に連れて来られて、&br;しばらく経つけど――)| |~〇×|(ただ儀式の日を待つだけじゃなくて、踊りの稽古に、&br;礼儀作法の勉強……けっこうやることが多いな。)| |~通訳の青年|踊り子様、教育係が参りました。| |~マキシマ|本日も指導をつとめさせていただきます。&br;踊り子の自覚をもって、立ち振る舞いを学んでください。| |~〇×|は、はい……!| |~〇×|(マキシマさん、今日も教育係がさまになってて、&br;思わず背筋が伸びる……。)| |~マキシマ|指導に集中したいので、人払いをお願いします。| |~通訳の青年|わかりました。何かあればお呼びください。| |~マキシマ|――よし、怪しまれてる様子はないな。| |~マキシマ|〇、調子はどうだ?&br;何も変わりはないか?| |~〇×|はい、私は大丈夫です。&br;すみません、何度も様子を見に来てくれて……。| |~マキシマ|なあに、潜入は俺の本業だ。&br;これくらい朝飯前ってやつさ。| |~マキシマ|とはいえ、気を抜くなよ。どこで誰が見てるかわからん。&br;怪しまれないように、今日も一応、指導はやるからな。| |~〇×|はい。よろしくお願いします。| |~マキシマ|昨日やった、式典での作法は及第点だった。&br;今日はマナーのレッスンだ。| |~マキシマ|儀式は、他の国から金持ちやお偉いさんも見に来るらしい。&br;その時に備えて、挨拶の仕方を教えておく。| |~マキシマ|ヨーロッパでは、女性がやる伝統的な挨拶をカーテシーという。&br;膝を曲げて、腰を落とす……こういう具合に。| |~マキシマ|どうだ、できそうか?| |~〇×|やってみます――こ、こうですか?| |~マキシマ|背筋は伸ばしたままだ。バランスを崩さないよう気をつけろ。| |~マキシマ|もう少し、片方の足を後ろへ引いて――| |~〇×|(マキシマさん、博識だし熱心に教えてくれて、&br;本当に先生みたい。)| |~マキシマ|――よし、その調子だ。&br;もう少し練習すれば、自然にできるようになるだろう。| |~マキシマ|お前さんは飲み込みが早いから、&br;教育係のふりとはいえ、教えがいがあるよ。| |~〇×|ありがとうございます……!| |~マキシマ|ふっ……やっと少し、表情が柔らかくなったな。| |~〇×|えっ? 私の顔、強張ってました?| |~マキシマ|というか、どことなく不安そうだった。&br;まあこんな状況だ、無理もない。| |~〇×|(確かに……みなさんとずっと離れてるし、&br;帰してもらえるのかもわからない。)| |~〇×|(不安じゃないと言えば嘘になる。でも……。)| |~〇×|マキシマさんがこうして会いに来てくれるおかげで、&br;ほっとします。本当に感謝してます。| |~マキシマ|……そうか。お前さんのためになってるなら、何よりだ。| |~マキシマ|何かあれば、いつでも俺に言うんだぞ。| |~〇×|はい! 今のところは、大丈夫です。| |~〇×|宮殿のみなさんも、親切にしてくれますし。&br;というか、丁重すぎて困るくらいですけど……。| |~マキシマ|確かに、大事にもてなされてるみたいだな。&br;まるでお姫様の扱いだ。| |~マキシマ|つまり俺は、お姫様の教育係ってわけか。&br;こいつは身に余る光栄ってやつだなぁ。| |~〇×|か、からかわないでください――| |~通訳の青年|失礼します。ご指導の様子はいかがですか?| |~〇×|っ!!| |~〇×|(し、しまった。すっかり気を抜いて、&br;いつもの調子で喋っちゃってた……。)| |~〇×|(マキシマさんの正体がばれたら、どうしよう……!)| |~マキシマ|…………。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~通訳の青年|……? 踊り子様、どうかなさいましたか?| |~〇×|(ど、どうしよう。なんて誤魔化せば――)| |~マキシマ|気が抜けていますよ、踊り子様!!| |~〇×|は、はいっ!?| |~〇×|(マ、マキシマさん……!)| |~マキシマ|そんなことでどうしますか。儀式の日が近づいているのですよ。&br;踊り子としての自覚ある振る舞いをなさってください!| |~マキシマ|さあ、指導の続きです。&br;こちらから向こうの壁まで歩いてみてください。| |~〇×|わかりました……!| |~マキシマ|歩き方や何気ない仕草にも、優雅さが必要です。&br;足の運びや手の振り方を意識して!| |~〇×|こ、こうでしょうか?| |~マキシマ|もっと背筋を伸ばして――こうです!| |~〇×|ひゃっ! す、すみませんっ!| |~通訳の青年|なんて頼もしい指導だ……順調そうですね。| |~通訳の青年|踊り子様、頑張ってください。&br;こちらに心ばかりの差し入れを置いていきますので。| |~通訳の青年|それでは、失礼いたしました。| |~〇×|……よ、よかった……。&br;怪しまれなかったみたいですね……。| |~マキシマ|ああ、上手く誤魔化せたらしい。| |~マキシマ|いきなり悪かったな。驚かせちまったか?| |~〇×|いいえ、おかげで助かりました。| |~マキシマ|しかし、お前さんもちゃんと調子を合わせてくるなんて、&br;なかなか役者じゃないか。| |~〇×|そ、そうですか?| |~〇×|(マキシマさんの勢いに乗せられただけなんだけど……。)| |~〇×|あ、そういえば、差し入れってなんでしょう?| |~マキシマ|む……! これは、バスブーサか……!| |~〇×|バスブーサ、っていうんですか?&br;見た目はカステラみたいですね。| |~マキシマ|あ、ああ。スポンジにシロップを染み込ませた、&br;伝統的なケーキでな……。| |~〇×|わあ、素敵ですね。| |~マキシマ|うむ、そうだな……甘くて、美味そうだ……。| |~〇×|(あ……マキシマさん、&br;甘い物が好きだから、気になるのかな?)| |~〇×|あの、マキシマさん。どうぞ食べてください。| |~マキシマ|い、いや、そういうわけにはいかん。&br;これはお前さんへの差し入れだ。| |~〇×|じゃあ、半分こしません?| |~マキシマ|…………いいのか?| |~〇×|もちろんです。はい、どうぞ。| |~マキシマ|そ、そうか。じゃあ、いただくか……。| |~マキシマ|――うん、シロップがたっぷり染み込んでいて、満足感が凄いな。&br;口の中に広がるローズウォーターの香りも堪らない。| |~〇×|(さっきは教育係のふりをきっちりこなしてたのに、&br;今は甘いものを食べて幸せそうな顔してる……可愛い。)| |~マキシマ|……! す、すまん。&br;つい夢中になってしまっていたな。| |~〇×|あ、いえいえ。&br;さっきと別人みたいだなって……ふふ。| |~マキシマ|……俺はそもそもセンセイだとか、&br;人に物を教えるなんて、柄じゃないんだ……。| |①|>|CENTER:~頼もしかったです| |~|~〇×|マキシマさん、先生らしくて頼もしかったですよ。&br;何でも知ってて、教え方も上手で……熱心で。| |~|~マキシマ|そうか……? お前さんがそう言うんなら、&br;日本に戻ってからも指導してやろうか?| |~|~マキシマ|お望みなら、ビシバシ厳しくいくぞ?| |~|~マキシマ|はは、なんて冗談だ。| |②|>|CENTER:~厳しかったです| |~|~〇×|でもさっき、すごく厳しくて驚いちゃいました。| |~|~マキシマ|おっと、やりすぎたか?&br;怖がらせちまったなら、悪かったな。| |~マキシマ|まあ、しかし柄じゃないとも言ってられない。&br;お前さんはもっと大変なんだからな。| |~マキシマ|踊り子だとまつりあげられ、&br;雨を降らせてほしいなんて期待されて――| |~マキシマ|すぐにでも助け出してやりたいが……。&br;時間がかかっちまってて、すまんな。| |~〇×|そんな、私なら大丈夫ですよ。&br;私こそみなさんにご迷惑をかけてしまって……。| |~マキシマ|いや……お前さんは実際、よくやってるよ。| |~〇×|(あ……な、撫でられた。&br;マキシマさんの手、大きくて……安心するなぁ。)| |~マキシマ|ナギが何とかしてくれるまでの辛抱だ。&br;それまでの間、俺がまたこうして様子を見に来る。| |~マキシマ|もちろん、指導も続けることになるからな。&br;よろしく頼むぞ、お姫様。| |~〇×|はい! こちらこそ――って、&br;お姫様じゃないですよ……!| |~マキシマ|はは、いい顔だ。お前さんのその顔が見られるんなら、&br;教育係も悪くないかもな。| #endregion ''スペシャル'' #region(ネタバレ注意) Episode:鋼鉄の指導者(後日談) |~〇×|ふう……セールだからって、ちょっと買いすぎたかな。&br;でも、美味しそうなサバが買えてよかった。| |~〇×|(砂漠の国から帰ってきて、しばらく経つけど――&br;すっかり日常に戻った感じがする。)| |~〇×|(踊り子になれって言われて、宮殿で過ごしたなんて……。&br;なんだか全部、夢だったみたい。)| |~マキシマ|よう、〇。| |~〇×|あ、マキシマさん! こんにちは。&br;旅行の時以来ですね| |~マキシマ|ああ。向こうで色々あって疲れが出てないか心配だったが、&br;元気そうで安心した。| |~マキシマ|ところで、ずいぶんと大荷物だな。| |~〇×|あはは、ちょっと買いすぎちゃって……。| |~マキシマ|一人で運んでいくのは大変だろう。道場まで持つぞ。| |~〇×|えっ、でもそんな……悪いですよ。| |~マキシマ|いやいや、&br;お姫様にこんな重い荷物を持たせるわけにはいかないからな。| |~〇×|ありがとうございます――って、……お、お姫様!?&br;なんですか、お姫様って……!| |~マキシマ|なんですかって、宮殿ではそうだっただろう?| |~マキシマ|俺が教育係で、〇が踊り子様――&br;といっても、あれはほとんどお姫様扱いだったからなあ。| |~マキシマ|では、お姫様。&br;その荷物、教育係の私が持ちましょう。| |~〇×|か、からかわないでください!| |~マキシマ|あの時の指導、なかなか様になっていたと思ったんだがなぁ。| |~〇×|そ、それは確かに……。&br;本当の先生かと思うくらいで、びっくりしました……。| |~マキシマ|ははっ! それは何よりだ。&br;あの時言っただろ? 日本に戻ってからも指導するってな。| |~〇×|言ってましたけど……。&br;でも、何を教えてくれるんですか?| |~マキシマ|例えば、そうだな――| |~マキシマ|姫様、姿勢が悪くなってますよ!&br;立つときは顎を引く!| |~〇×|は、はいっ!| |~〇×|(あ……教育係をしてもらってた時の癖で、つい反応しちゃった。)| |~マキシマ|ふっ――ははは!&br;ほら、お前さんもすっかりその気じゃないか。| |~〇×|ち、違いますってば!| |~マキシマ|お前さんは本当に素直だな。&br;それでこそ教えがいがある。| |~マキシマ|人に物を教えるなんて、柄じゃないと思ってたが――&br;お前さん相手なら、悪くないもんだ。| |~マキシマ|さあ、参りましょうか、お姫様?| #endregion ----- **誘いの悪魔 [#SR08] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|おお……! ずいぶんでかいケーキだな!| |~〇×(主人公)|本当ですね! ウェディングケーキって、&br;友達の結婚式で見たことはありましたけど――| |~〇×|こんなに間近で見るなんて、初めてかも……。| |~マキシマ|俺は実物自体、こうして見るのは初めてだ。| |~マキシマ|うーむ……撮影が終わったら食べてもいいか、&br;ちょっとスタッフに聞いてみるか。| |~〇×|(スイーツの食べ歩きをしてたら、マキシマさんが結婚式用の&br;ケーキ会社の広告撮影にスカウトされて――あの時は驚いたな。)| |~〇×|(しかも、花嫁役が来られなくなったからって代理で私まで……。&br;でもマキシマさんとなら、楽しく撮影が出来そう。)| |~マキシマ|見れば見るほど見事だなあ……。&br;クリームがたっぷり使われていて、美味そうだ。| |~〇×|ふふっ。マキシマさんは、本当にスイーツが好きですよね。| |~マキシマ|あ……ああ。&br;どうしても、甘いものには目がなくてなあ……。| |~〇×|マキシマさんのそんなところ、&br;ちょっと可愛いなあって思っちゃいます。| |~マキシマ|こ、こら。からかってるのか?| |~〇×|ふふっ、そんなことないですよ。| |~マキシマ|…………。| |~〇×|あ……マキシマさん?&br;すみません。怒りました……?| |~マキシマ|いや、そうじゃない……。| |~マキシマ|――お前さんも、甘くて美味そうだと思ってな。| |~〇×|……え?| |~マキシマ|おっと、気を抜いて元の姿に戻ってしまったな。&br;俺としたことが……。| |~〇×|えっ――ええっ!?&br;マキシマさん、その格好……どうしたんです!?| |~マキシマ|はあ……ばれてしまったのなら仕方がない。&br;お前さんに、全部白状するとしよう。| |~マキシマ|俺は人間じゃない。サイボーグでもない。&br;実は……悪魔なんだ。| #endregion ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(マキシマさんが、悪魔……?&br;な、なんだろうこれ……夢なのかな?)| |~マキシマ|お前さんは知らないだろうが、&br;この世界には、無数の魔物が蠢いてる。| |~マキシマ|人間を餌食にしようと、闇の中から狙っている奴らもいる。| |~マキシマ|そして……〇。お前さんはそんな奴らにとって、&br;とびきりのごちそうなんだよ。| |~〇×|わ、私が……?| |~マキシマ|純真で善良な人間ほど、美味いものはないからなあ。| |~マキシマ|奴らはお前さんを食ってやろうと、あちこちでつけ狙ってるんだ。| |~〇×|全然、気づきませんでした……。| |~マキシマ|そりゃあそうだろうな。俺も話す気はなかった。&br;お前さんを怖がらせたくなかったからな。| |~マキシマ|このまま何も知らせず、&br;お前さんを守れれば、それでいいと思っていた。| |~〇×|じゃあマキシマさんは、私のことをいつも、&br;そんな魔物から守ってくれていたんですか?| |~マキシマ|まあ、な。悪魔の俺にとって、&br;たいていの魔物を始末するのは、わけもない。| |~マキシマ|それよりも問題なのは……俺自身、&br;お前さんに惹かれてるってことだ。| |~〇×|……! マキシマさんも、その……。&br;私のことが、美味しそうだと……?| |~マキシマ|……ああ、そうだ。お前さんはどんなスイーツよりも、&br;とびきり甘くて美味そうで……。| |~マキシマ|傍にいるだけでも、自分を抑えるのに苦労してたんだぞ?| |~マキシマ|いつかお前さんを食ってしまうかもしれない。&br;そう思いながらも、どうしても離れられない――| |~マキシマ|まったく、我ながら救いようがないぜ。| |~〇×|(マキシマさん……葛藤しながら、&br;私のことを守ってくれてたんだ……。)| |~〇×|……マキシマさん。私……。&br;マキシマさんになら――| |~マキシマ|おっと、そこまでだ。| |~〇×|(わっ……マキシマさんの指で、&br;口をふさがれて……。)| |~マキシマ|いいか〇。その先を言ったら……。| |~マキシマ|俺は今すぐにでも、&br;お前さんに食らいついちまうぜ……?| #endregion ----- **無人島ロマンス [#SR09] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|ううむ。無人島で肝試しとは、また妙なことになったな。| |~〇×|はい……なんだか、本当に幽霊が出そうですね……。| |~マキシマ|ははっ、安心しろ。幽霊なんぞいやしないさ。| |~マキシマ|それにしても、二人一組で行くというのはいいとして……。&br;この手錠は必要なのか?| |~〇×|う……わからないですけど……。&br;そういうルールみたいなので仕方ないですね……。| |~〇×|(そう、パートナーとは手錠で繋がれていて……。&br;ゴールにたどり着いたら外してくれるらしいんだよね。)| |~マキシマ|やれやれ、妙な趣向だな。&br;これじゃあ、俺がお前さんを捕まえてるみたいじゃないか。| |~マキシマ|どうも後ろめたい気分になるな……。| |~〇×|(そ、そう言われてみると、&br;ちょっと落ち着かないかも……。)| |~マキシマ|す、すまん、おかしなことを言った。&br;早いところ、肝試しをクリアしてしまおう。| |~〇×|(うう……暗くて道がよく見えない……。でも、&br;マキシマさんが近くにいるのはわかるからなんだか安心するな。)| |~マキシマ|〇、大丈夫か?| |~〇×|はい。&br;……この手錠があってよかったかもしれません。| |~マキシマ|手錠が?どうしてだ?| |~〇×|だって、暗くてよく見えなくても&br;マキシマさんとはぐれる心配がないですし。| |~マキシマ|ああ、確かにそうだな。| |~〇×|だけど、本当にこっちで合ってるんでしょうか?&br;暗くてよくわからないですね。| |~マキシマ|心配ない。俺はセンサーで暗闇でも見えているし、&br;向こうから潮の匂いもする。このまま進もう。| |~〇×|はい……!| |~〇×|きゃああっ!?お、オバケ――!?| |~マキシマ|……〇、大丈夫だぞ。&br;ただの人形だ。| |~〇×|び、びっくりしました……。| |~マキシマ|人が通ると飛び出す仕組みになっているとは、&br;意外と本格的だなあ。| |~マキシマ|それよりも、〇| |~〇×|(あっ!わ、私、マキシマさんの手を握っちゃってる……| |~〇×|す、すみません、つい……!| |~マキシマ|いや……構わんさ。| |~〇×|(えっ?&br;マキシマさんに、手を握り返されて……。)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|あの、マキシマさん……?| |~マキシマ|あー……その、なんだ……。| |~マキシマ|手錠で繋がれてるから、はぐれる心配はないわけだが、&br;暗いし足元も覚束ないだろうし……。| |~マキシマ|お前さんが少しでも落ち着くなら、&br;このまま手を繋いでいようと思うんだが……どうだ?| |~〇×|……!ぜひ、お願いします!| |~マキシマ|わかった――よし、行くか。| |~〇×|なんだか、新鮮です。マキシマさんと手を繋いで歩くことって、&br;普段はなかなかないし……。| |~マキシマ|それは……街中でこんなふうに手を繋ぐのは、&br;さすがに気恥ずかしいだろう?| |~マキシマ|だが、今なら誰も見ていないからな……。| |~マキシマ|そ、それにしても、肝試しをすればリゾートへ行けるとは、&br;考えてみればずいぶん気前がいいことだな。| |~マキシマ|〇は、リゾートで何がしたい?| |~〇×|定番ですけど、海で泳いだり日光浴したり、ですかね。| |~マキシマ|ああ、いいな。&br;日光浴しながら、冷たいアイスを食べるんだろう?| |~マキシマ|暑いビーチで食べるアイスは&br;格別のうまさだろうな。| |~〇×|そうですね――ふふっ。| |~〇×|いえ。マキシマさんと話してると、怖いのを忘れちゃうなあって。| |~〇×|(それに、マキシマさんの大きな手……すごく安心するし。)| |~マキシマ|ふ……そうか。&br;お前さんが怯えずに済むなら、よかった。| |~マキシマ|おっと。怖くなくなったら、&br;もう手を繋ぐ必要はないか……?| |~〇×|あ、あの……もし、マキシマさんさえよかったら、&br;ゴールまで繋いでいたいんですけど……。| |~マキシマ|……参ったな。| |~〇×|あ……やっぱり、ご迷惑ですか……?| |~マキシマ|いいや、そうじゃない。| |~マキシマ|肝試しが終わっても、このままずっと、&br;お前さんを捕まえていたいと……思ってしまってな。| #endregion ----- **夢見Night [#SR10] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|〇、今日は泊めてくれて助かった。| |~マキシマ|K'がヘソを曲げちまって、アジトに戻りにくくてなあ。&br;明日には機嫌を直していてくれるといいんだが……。| |~〇×|大丈夫ですよ。お二人なら、&br;落ち着いて話せばすぐに仲直りできます。| |~マキシマ|はは。そうだな。&br;恥ずかしいところを見せて悪かった。| |~マキシマ|さて、メンテナンスをしてから寝るとするか。&br;おやすみ、〇。| |~〇×|はい。おやすみなさい、マキシマさん。| |~マキシマ|――〇、まだ起きているか?| |~〇×|マキシマさん? どうしたんです?| |~マキシマ|実は、メンテナンス中にパジャマを破いてしまってな……。&br;何か他に着られそうなものはないか?| |~〇×|それは大変ですね……! ちょっと待っててください。| |~マキシマ|すまん、世話をかける……| |~〇×|(パジャマの予備、あったかな……?)| |~〇×|(うーん……。&br;あるには、あったんだけど……。)| |~〇×|あの……マキシマさん、すみません。&br;探してみたんですけど、これしかなくて……。| |~マキシマ|こ、これはまた……。&br;ずいぶんと可愛らしい柄のパジャマだな。| |~マキシマ|ん? しかも、お前さんが着ているのと、&br;同じデザインじゃないか……?| |~〇×|そうなんです。景品でもらったんですけど、&br;男女ペアになってるパジャマで……。| |~〇×|誰かに勧めるのもどうかと思って、&br;男性物はしまってあったんです。| |~マキシマ|なるほど……お前さんとお揃いか……。| |~マキシマ|とにかく、サイズが合うかどうか着てみるとしよう。| |~マキシマ|ううむ……多少きついが、問題ないな。&br;今夜はこいつを借りるとするよ。| |~〇×|なんだか、すみません……。| |~マキシマ|おいおい、お前さんが謝るようなことじゃない。&br;それに――| |~マキシマ|〇とお揃いなら、&br;このファンシーな柄も乙ってもんだ。| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|〇、パジャマを直してくれるのはありがたいが、&br;明日で構わないぞ?| |~マキシマ|派手に破いてしまったから、手間だろう?| |~〇×|いえ、大丈夫です。見た目ほどひどくないですから、&br;そんなに時間はかからないですよ。| |~マキシマ|何から何まですまない……。&br;メンテナンスに集中しすぎるのも、考え物だな。| |~〇×|体の調子、よくないんですか……?| |~マキシマ|いや、心配はいらない。&br;メンテナンスは日頃の習慣だ。| |~マキシマ|しかし、最近少しばかり忙しくて、疎かになっていてな。&br;今夜は念入りにしておこうと思って、熱が入りすぎたらしい。| |~〇×|そうだったんですね。お疲れ様です。| |~〇×|マキシマさんが大変な時、&br;お手伝い出来ることには限りがあるかもしれませんが……。| |~〇×|私で力になれることがあれば、&br;なんでも言ってくださいね。| |~マキシマ|〇……そんなふうに思ってくれてたのか。| |~マキシマ|お前さんがどれだけ俺の助けになってくれているか、&br;計り知れないんだがなあ。| |~〇×|えっ……そう、なんですか?| |~マキシマ|ああ。お前さんの顔を見られるだけでも、&br;俺はいつも安心してるんだぜ?| |~マキシマ|相棒と喧嘩した時だって、&br;こうして避難させてくれるしなあ。| |~マキシマ|……本当は、俺みたいな奴が、&br;あまりお前さんの傍にいるべきじゃないんだろうが……な。| |~〇×|そんなこと――| |~マキシマ|いつも言ってるだろう?&br;お前さんを危険に巻き込みたくないんだ。| |~マキシマ|そう、いつも思っているのに……&br;気づいたら、〇の傍にいる。| |~マキシマ|あんたの傍にいたいと思ってしまう……&br;そんな俺自身を、止められない――| |~マキシマ|こんな気持ちになる日が、くるなんてな……。| |~〇×|マキシマさん……。| |~マキシマ|……。| |~〇×|(あれ? もしかして――)| |~〇×|(やっぱり、マキシマさん寝ちゃってる……。&br;最近忙しかったって言ってたし、疲れてるんだろうなあ。)| |~〇×|(毛布、とってこよう。)| |~マキシマ|ん……×……。| |~〇×|――ね、寝言……? びっくりした……。| |~〇×|(今だけ、もう少し、&br;寝顔を見ていてもいいかな。)| #endregion ----- **ハロウィン [#SR11] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|〇、今日はよく来てくれたな。| |~マキシマ|ほう?&br;ナースの仮装、よく似合ってるじゃないか。| |~〇×|あ、ありがとうございます……!&br;マキシマさんのお医者さんも、素敵です。| |~マキシマ|ふっ、そうか?| |~マキシマ|前の潜入で使った変装用の衣装が、&br;こんなところで役に立つとはなあ。| |~マキシマ|さて、ハロウィンといえば| |~〇×|は、はい!マキシマさん、&br;トリックオアトリート……です!| |~マキシマ|おっ、きたな?| |~マキシマ|お菓子はたくさん用意してある。&br;好きなだけ食べていいぞ。| |~〇×|えっ!?&br;あ……そ、そうですか……。| |~マキシマ|……ん?どうした、残念そうだな?&br;お前さんが前に好きだと言っていたスイーツもあるぞ?| |~〇×|(あっ!&br;私ってば、つい顔に出ちゃった……。| |~マキシマ|――もしかして、お前さん……。| |~マキシマ|俺に悪戯がしたかったのか?| |~〇×|…….じ、実は、そうなんです……。| |~〇×|ハロウィンだし、たまにはマキシマさんを&br;びっくりさせたいなと思って……。| |~マキシマ|――っふ、ははは!なんだ、そうだったのか。&br;そいつは悪いことをしたなあ。| |~〇×|い、いえ!私の方こそ、&br;子供っぽいことを考えて、ごめんなさい。| |~〇×|お菓子を用意してくれて、ありがとうございます。&br;ぜひ、いただきます。| |~マキシマ|いや。お菓子はもう少しお預けだな。| |~〇×|え?| |~マキシマ|〇。お前さんがやりたい悪戯、&br;なんでもしてくれて構わないぞ。| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|悪戯してもいいって……本当ですか?| |~マキシマ|ああ。&br;だってお前さんがそうしたいと思ったんだろう?| |~マキシマ|お前さんのしたいと思うことはなんだって叶えてやりたい。| |~マキシマ|……それに、〇がどんな悪戯をするのか、&br;興味があるしな。| |~〇×|……わかりました。&br;それじゃあ――| |~〇×|マキシマさんを、診察させてください!| |~マキシマ|な――し、診察……!?| |~〇×|ちゃんと聴診器も持ってきましたから。&br;いいですか……?| |~マキシマ|……わ、わかった。&br;好きな悪戯をしていいと言ったのは、俺だからな。| |~〇×|では、失礼します。| |~〇×|(聴診器を、マキシマさんの胸に当てて……。)| |~マキシマ|なあ、〇――| |~〇×|しー。胸の音を聞きますから、&br;少し静かにしていてくださいね?| |~マキシマ|う――参ったな……。| |~マキシマ|…………。| |~〇×|…………。| |~〇×|……マキシマさん、動いて大丈夫です。| |~マキシマ|ふう……なんというか、&br;目と手のやり場に困ったな……。| |~マキシマ|それで、どうだった?| |~〇×|えっと――| |~マキシマ|鼓動は、聞こえなかっただろう?| |~〇×|……はい。| |~マキシマ|俺はサイボーグだからな。&br;人と同じ音は聞こえない。| |~マキシマ|……怖くなったか?| |~〇×|いいえ。むしろ、嬉しいです。| |~マキシマ|嬉しい……?| |~〇×|私、マキシマさんのこと、&br;もっと知りたいんです。| |~〇×|だからこうして、体の音をよく聞けて……。&br;マキシマさんのことがまたひとつ、わかった気がします。| |~マキシマ|――!| |~〇×|……ごめんなさい。&br;こんなの、私の自己満足でしょうか……。| |~マキシマ|――いいや、俺も嬉しいさ。&br;俺をわかってくれようとする、お前さんの気持ちが。| |~〇×|マキシマさん……。| |~マキシマ|……なあ、もっとこっちに来てくれないか?| |~マキシマ|俺も同じようにお前さんのことを、知りたいんだ。| |~マキシマ|――いいだろう、×……?| #endregion ----- **離れていても、心はそばに [#SR12] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|1周年記念パーティーの翌日| |~〇×|今日は誘ってくれてありがとうございます、マキシマさん。&br;どこへ行くんですか?| |~マキシマ|ああ。買い物だ。1周年の祝いだからな。&br;記念に何か好きなものを買ってやる。| |~〇×|えっ……買い物って、私の?| |~マキシマ|そういうことだ。| |①|>|CENTER:~喜ぶ| |~|~〇×|嬉しいです……!&br;ありがとうございます。| |~|~マキシマ|本当なら、俺が何か気の利いたものを買って&br;プレゼントしてやれればいいんだろうが……。| |~|~〇×|そんなことありませんよ。&br;その分、こうして一緒に出かけられますし。| |~|~マキシマ|そうか。そう言ってもらえると助かる。| |②|>|CENTER:~遠慮する| |~|~〇×|でも、お祝いなら昨日パーティーをしてもらいましたよ。| |~|~マキシマ|あれは他の連中も一緒だっただろう。&br;俺が個人的に、お前さんを祝いたいんだ。| |~|~〇×|マキシマさん……。| |~マキシマ|そういうわけで、何か欲しいものはないか?| |~〇×|欲しいもの……欲しいもの……。&br;うーん……。| |~〇×|…………。| |~〇×|……すみません、これと言って思いつきません……。| |~マキシマ|何?&br;それは困ったな……。| |~マキシマ|俺も、お前さんが喜ぶようなものが&br;なかなか思い浮かばなくてな。| |~マキシマ|どうしたものか……。| |~〇×|そ、そんな……いいんですよ。今こうしてマキシマさんと&br;一緒にいられるだけで、私は充分嬉しいんです。| |~〇×|マキシマさんとは毎日会えるわけじゃないから……。| |~マキシマ|〇……。すまん。| |~〇×|謝らないでください。&br;その分、今日はのんびりしましょう!| |~〇×|何も買わなくても、ただ見てるだけで&br;楽しいですから。| |~マキシマ|ふむ……。| |>|数日後――| |~〇×|ふぅ……夕飯の仕込みはこれでよし、と。| |~???|宅配便のお届けでーす。&br;受け取りをお願いします!| |~〇×|(ん? 玄関から声が……。)| |~〇×|はーい、今行きます!| |~〇×|……!?| |~〇×|(お、大きい……。このものすごく存在感のある&br;クマのぬいぐるみが、お届け物?)| |~〇×|……あれ? そういえば宅配便の人は……。| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|……よう。| |~〇×|マキシマさん……!&br;それじゃあ、さっきの声は……| |~マキシマ|俺だ。宅配ではないが……届け物だ。| |~〇×|この大きなクマのぬいぐるみですか?| |~マキシマ|あー……我ながらこれはどうかとも思ったんだが……。| |~マキシマ|どうせなら他の連中も出し抜けるくらい、&br;インパクトのあるものがいいと思ってな……。| |~マキシマ|……どうだ?| |①|>|CENTER:~大きい| |~|~〇×|お、大きいですね……びっくりするくらい。&br;確かにインパクトは充分です。| |~|~〇×|これ、運ぶのも大変だったんじゃないですか?| |~|~マキシマ|いや、まあデカいはデカいが、そこまで重くないからな。&br;人の視線は痛かったが……。| |②|>|CENTER:~かわいい| |~|~〇×|すごくかわいいです!| |~|~マキシマ|そうか? お前さんがそう言ってくれるならいいんだが……。&br;なんだかとぼけた顔をしていないか?| |~|~〇×|そこがかわいいんです。愛嬌があって。&br;私、こういう表情のぬいぐるみ好きですよ。| |~|~マキシマ|よかった。お前さんが喜んでくれて&br;ほっとしたよ。| |~マキシマ|その……あれからいろいろと考えたんだが、やはりどうしても&br;いいものが考えつかなくてな。| |~マキシマ|店に行けば何かひらめくかもしれないと思って&br;改めて一人で出かけたら、店の中でこいつと目が合ったんだ。| |~マキシマ|何しろ、このサイズだろう。&br;なんというか……他人だと思えなくてな。| |~マキシマ|あ、いや、だからと言って&br;こいつが俺の代理というわけでもないんだが……。| |~〇×|ふふっ……。| |~〇×|確かにちょっと、マキシマさんに似ているような気がします。| |~マキシマ|デカいからか?| |~〇×|それもありますけど……なんだか優しい目をしてるなあって。| |~〇×|ありがとうございます。&br;マキシマさんだと思って、大事にします。| |~マキシマ|そ、そうか……。| |~マキシマ|……改めて、1周年おめでとう。| |~マキシマ|会える時間は少なくても、&br;誰よりもお前さんのそばにいたいと思っているよ。| |~マキシマ|次の1年もずっと、な……。| #endregion ----- **1stアニバーサリー [#SR13] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|〇、少し台所を借りていいか?| |~〇×|はい、それは構いませんけど……。&br;何を作るんですか?| |~マキシマ|クレープだ。〇にはいつもカフェや &br;洋菓子店に付き合わせてしまっているからな。| |~マキシマ|せっかくの休みだと聞いたし、今日は俺が &br;スイーツをご馳走しようと思ったんだ。| |~マキシマ|だから、食べてくれないか?| |~〇×|わぁ、いいんですか? ありがとうございます!| |~〇×|道具や冷蔵庫にあるものは自由に &br;使ってくださいね。| |~マキシマ|ああ、ありがとう。| |~マキシマ|それじゃあ、お前さんは &br;出来上がるまで待っていてくれ。| |~〇×|わかりました。楽しみにしてますね。| |~マキシマ|ええと、まずは道具だな。&br;ボウルに泡立て器に包丁とまな板は| |~〇×|それならここです。どうぞ。| |~マキシマ|すまんな、ありがとう。| |~〇×|(あれ? なんだか包丁が小さく見える……。&br;果物ナイフじゃないのにどうしてだろう?)| |~〇×|(あ、マキシマさんの手が大きいから &br;そう見えるんだ。)| |~〇×|(いつも自分で使っている時とは見え方が違って、&br;なんだか新鮮だな。)| |~〇×|マキシマさん、しばらくここで &br;見せてもらっていいですか?| |~マキシマ|ん? ああ、構わないが……。&br;おもしろいものではないだろう。| |~〇×|いえ、誰かがお料理をしている姿って &br;あまり近くで見たことがないので、ちょっと新鮮で。| |~マキシマ|そういうものか。&br;なら、好きなだけ見ているといい。| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~マキシマ|お、生クリームもいい具合に角が立ってきたな。| |~〇×|(マキシマさん、本当に手際が良いな。&br;やっぱり作り慣れてるんだ。)| |~〇×|(生クリームの泡もきめ細かくて、なめらかで……。)| |~〇×|美味しそう……。| |~マキシマ|ん? 見ていたら腹が減ってきたか?| |~〇×|あ、いえ、そういうわけでは……。| |~マキシマ|遠慮するな。少しだけ味見させてやろう。&br;クリームをいちごに乗せて……ほら。| |~〇×|じゃ、じゃあ失礼して……。| |~〇×|ん、クリームがふわふわで、&br;いちごの甘酸っぱさとも合ってて美味しい……!| |~マキシマ|それは良かった。フルーツもたくさん用意するから、&br;クリーム自体の甘さは控えめにしようと思ったんだ。| |~マキシマ|もうすぐ出来るからな。| |~〇×|はい。でも……あの、やっぱり私も手伝っていいですか? &br;待っているだけだと手持ち無沙汰で。| |~〇×|せっかくなので、&br;マキシマさんと一緒に作りたいです。| |~マキシマ|〇……。&br;そうか、それなら一緒に作ろう。| |~〇×|はい!| |~マキシマ|よし、これでクレープ生地も完成だな。&br;さっそく食べよう。| |~〇×|ふふ、こんなに具材がたくさんあると &br;楽しくなってきますね。| |~マキシマ|そうだろう? まずは、これを巻いて……。&br;マキシマ特製クリーム増し増しスペシャルだ。| |~マキシマ|〇、食べてくれるか?| |~〇×|ありがとうございます。いただきます。| |~〇×|……んん!&br;フルーツがたくさん入っていて美味しいです!| |~マキシマ|良かった。&br;お前さんのその笑顔が見たかったんだ。| |~〇×|(わ……すごく優しい顔……。&br;なんだかドキドキして、真っすぐ見れないな……。)| |~〇×|じゃ、じゃあ、私もマキシマさんに作りますね!&br;シロップとクリームをたくさん入れて!| |~マキシマ|それは楽しみだ。&br;……一緒にチョコソースも頼む。| |~〇×|ふふ、はい!| #endregion ----- **新年'21 [#SR14] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~| | |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|&br;| |①|>|CENTER:~選択肢1| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |~|~|| |②|>|CENTER:~選択肢2| |~|~|| |~|~|| |~|~|| #endregion ----- &aname(top){上へ戻る}; データ参照プラグイン 入力支援ツールを表示 ▼参照先ページ選択:データを表示 元データの書式(インラインプラグイン)を継承する