カードストーリー /テリー・ボガード の編集 Top > カードストーリー > テリー・ボガード **WILD WOLF [#SR02] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|×、買うものはこれで全部か?| |~〇×|はい、ありがとうございました。&br;テリーさんが買い出しに付き合ってくださって助かりました。| |~テリー・ボガード|このくらいお安い御用だ。&br;俺でよければ、いつでも言ってくれ。| |~テリー・ボガード|×には世話になりっぱなしだし、&br;それにあんたに頼られるのは嬉しいからな!| |~テリー・ボガード|これからも、あんたとはいい関係を続けて行きたいもんだ。| |~〇×|は、はい……!| |~〇×|(テリーさんって、こういう格好いいこと&br;さらっと言えちゃうんだよね……。)| |~〇×|(深い意味はないんだろうけれど、ドキっとしちゃう。)| |~テリー・ボガード|しかし、この辺りはいろんな店があるんだな。&br;あまり来たことがなかったから新鮮だ。| |~テリー・ボガード|お、バーガーショップもあるじゃないか!&br;小腹も空いたし、少し休憩していかないか?| |~〇×|そうですね。&br;まだ時間もありますし、行きましょうか。| |~テリー・ボガード|俺が注文しておくから&br;×は席を取っておいてくれないか?| |~〇×|分かりました。それじゃあ、私の分は&br;ホットコーヒーを注文しておいてもらっていいですか?| |~テリー・ボガード|コーヒーだけでいいのか? &br;俺のおごりなんだから、もっと頼んでいいんだぞ?| |~テリー・ボガード|ほら、あのセットなんかどうだ? 美味そうだぜ。| |~〇×|(特大オニオンリングセット!?&br;美味しそうだけど、すごいボリューム!)| |~〇×|だ、大丈夫です。&br;ちょうどコーヒーが飲みたかったので……。| |~テリー・ボガード|オーケー! それじゃあ一番でかいサイズにしておくな!| |~〇×|はい、じゃあよろしくお願いします。| |~〇×|(さてと、二人席で空いてるところは……。&br;あ、あそこがいいかな。)| |~〇×|(椅子も大き目だし、スペースもゆったりしていて&br;ゆっくりくつろげそう。)| |~〇×|(メニューといい雰囲気といい&br;いかにもテリーさんが好きそうなお店だな。)| |~テリー・ボガード|×、待たせたな!| |~〇×|あ、テリーさん……えっ!?| |~〇×|(す、すごい量! ポテトとチキンだけでも&br;お腹いっぱいになっちゃいそう。)| |~〇×|(何より、あのハンバーガー! チーズの量もすごいけど&br;一体何枚パテが入ってるの!?)| |~〇×|え、えっと……。&br;それ、全部テリーさんが食べるんですか?| |~テリー・ボガード|ああ。美味そうだろ?&br;×もやっぱり食べたくなったのか?| |~〇×|い、いえ。そういうわけではなくて……。&br;ひとりでそんなに食べられるのかなぁと思って。| |~テリー・ボガード|ん? これでも加減したんだぜ?| |~〇×|ええっ、そうなんですか?| |~〇×|(やっぱり体を鍛えている人は、食べる量も違うなあ。)| |~テリー・ボガード|うん! うまい!&br;やっぱりバーガーはこのくらいボリュームがなくっちゃな!| |~〇×|(ふふ、テリーさんすごく嬉しそうな顔してる。)| |~〇×|(いつもは、ついつい日本食ばかり作りがちだから&br;こういうファストフードが食べたかったのかな。)| |~〇×|(もう少しメニューの内容を洋風にしたり&br;ボリュームも考える必要があるかもしれないな。)| |~テリー・ボガード|ん? どうした、難しい顔して。&br;何か悩みがあるなら相談に乗るぞ?| |~〇×|あ、いえそういうわけじゃ……。| |~〇×|えっと、そのハンバーガーすごいですね。&br;パテも何枚も重なって、チーズも溢れちゃいそうな量だし。| |~テリー・ボガード|そうか? このくらいはまだまだ小さいほうだぜ?&br;本場のハンバーガーはもっとすごいぞ!| |~〇×|ええっ! そうなんですか?| |~テリー・ボガード|ははは。バンズが×の顔くらいある&br;ハンバーガーもあるぜ。| |~〇×|それはすごいですね。| |~テリー・ボガード|ああ。このくらいはおやつのうちにも入らない。&br;だから、×の夕飯も残さず食べるからな。| |~テリー・ボガード|これを食べたから&br;夕飯を減らすなんてこと、しないでくれよ?| |~〇×|あ、はい。もちろんです!| |~テリー・ボガード|ははは! よかったぜ!&br;これで安心してバーガーを食べられる!| |~テリー・ボガード|×の飯はどれもうまいんだが、&br;やっぱりたまに故郷の味が恋しくなっちまうんだよな。| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|えっと、テリーさんの故郷ってどんなところなんですか?| |~テリー・ボガード|ん? 俺の故郷か?&br;そうだなあ。サウスタウンにはいろいろあるが……。| |~テリー・ボガード|俺が気に入ってるのはサウンドビーチだな。&br;砂浜がすごくキレイなんだぜ。| |~テリー・ボガード|サーフィンにも持って来いの場所でな。&br;ビールを飲みながら海を眺めるのも最高だぜ!| |~テリー・ボガード|たまに絡まれてリアルファイトになったりもするが&br;それもまあ、サウスタウンならではの名物だな!| |①|>|CENTER:~そんなことあるんですか?| |~|~〇×|えっ? そんなことあるんですか?| |~|~テリー・ボガード|ああ、日常茶飯事だぜ!&br;だからみんな、自分の身を守るために強くなるのさ!| |②|>|CENTER:~テリーさんに喧嘩を売るなんて……| |~|~〇×|テリーさんに喧嘩を売るなんて、命知らずですね。| |~|~テリー・ボガード|ははは! 確かにな!| |③|>|CENTER:~サウスタウンって、怖いんですか?| |~|~〇×|サウスタウンって、怖いんですか?| |~|~テリー・ボガード|まあ、そればっかりじゃないが&br;×には怖い場所に思えるかもな。| |~テリー・ボガード|サウスタウンは、日本ほど治安が良くないからな。&br;警察も頼りにならなかったり……まあいろいろだ。| |~〇×|テリーさん、そう言いながら楽しそうですよね。| |~テリー・ボガード|ははは! そうだな!| |~テリー・ボガード|嫌なことがなかったとは言えないが、生まれ育った町だからな。&br;嫌いにゃなれないさ。| |~テリー・ボガード|そのうち×も案内するから楽しみにしといてくれよ。| |~〇×|はい、いつか必ず行ってみたいです。| |~テリー・ボガード|あの白い砂浜を見たら、きっと驚くと思うぞ。&br;×と一緒に歩くのが楽しみだ!| |~テリー・ボガード|もしリアルファイトに巻き込まれても&br;俺がしっかり守るから安心してくれ!| |~テリー・ボガード|海を眺めながら一緒にビールを飲もうぜ。&br;今日みたいにハンバーガーを食べるのもいいな。| |~〇×|ふふ、楽しそうですね。| |~テリー・ボガード|ああ! きっと×も気に入るはずだ!| |~テリー・ボガード|いつかはサウスタウンに帰らなきゃいけねえが&br;帰ったら今度は×の飯の味が恋しくなるんだろうなあ。| |~〇×|私の料理、気に入ってもらえてるみたいで嬉しいです。&br;ありがとうございます。| |~テリー・ボガード|サウスタウンも×もどっちも捨てがたいし……そうだ、&br;×も俺と一緒にサウスタウンに住めばいいんだ!| |~〇×|えっ!?| |~テリー・ボガード|×の顔が見れないのも寂しいしな。| |~テリー・ボガード|だから、いつかサウスタウンへ戻るときは&br;×も一緒に来てくれると嬉しいぜ!| |~〇×|で、ですが道場のお仕事もありますし……。| |~テリー・ボガード|ああそうか。まあ、いざというときは&br;俺が大門や京たちに話をつけてやるさ。だから安心してくれ!| |~テリー・ボガード|向こうでも仕事も俺が紹介してやるし、&br;家も俺のところに一緒に住めば問題ないしな!| |~〇×|い、いいんですか? 本当に……。| |~テリー・ボガード|ああ。なんたってお前は俺にとって大事な人だしな。&br;できることはなんだってやるさ!| |~テリー・ボガード|……さて、食い終わったことだしそろそろ行くか。| |~〇×|あ、はい、そうですね!| |~テリー・ボガード|というわけで、サウスタウン移住の件、&br;考えておいてくれよな。楽しみにしてるぜ。| #endregion ----- ページの更新 ビジュアル編集モードに切り替える &aname(top); #contents *SSR [#SSR_story] **Shoot! [#SSR01] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|ふぅ……買い出しだからある程度は予想していたけど、&br;意外と荷物が多くなっちゃったな……。| |~〇×|買わなくちゃいけないものは……。&br;まだもう少しあるみたい。| |~〇×|うーん……。&br;やっぱり全部の荷物をひとりで持つのは大変かも。| |~〇×|真吾くんが付いてきてくれるって言ってくれていたから、&br;素直にお願いすればよかった……。| |~〇×|ううっ、やっぱり重たい。腕が、痺れる……。&br;一旦どこかで休憩しよう……。| |~〇×|(あ……あのベンチ良さそうだな。)| |~〇×|とりあえずここで一旦休んで……。&br;ついでに荷物もまとめちゃおうかな。| |~〇×|……ん? あのおばあさん……。| |~お年寄り|どうしたもんかねえ……。| |~〇×|(もしかして、道が分からないのかな?&br;ちょっと声をかけてみよう――)| |~???|大丈夫だ、俺が行く。あんたは荷物があるだろ?&br;そいつをしっかり見てな。| |~〇×|えっ……?| |~テリー・ボガード|よ、×。| |~〇×|て、テリーさん!?| |~テリー・ボガード|はは、なんだよ。&br;そんな驚くことじゃないだろ?| |~〇×|まさかいるとは思わなくて……。| |~テリー・ボガード|それは悪かった。&br;驚かすつもりはなかったんだ。| |~テリー・ボガード|まあ見てなって。&br;俺がサクッと解決してくるからさ。| |~〇×|は、はい。じゃあお願いします……。| |~テリー・ボガード|やあ、おばあさん。&br;どうしたんだ? 何か困り事でも?| |~お年寄り|それがね、孫にプレゼントを買ってあげようと思ったんだよ。&br;でもどの店がいいか分からなくてね……。| |~テリー・ボガード|なるほどな。お孫さん、年はいくつだい?&br;性別は男か? それとも、女の子どっちかな?| |~お年寄り|男の子でね。ええと……。&br;たしか、今度の誕生日で11、だったかねえ。| |~テリー・ボガード|今お孫さんがはまってるものとか、好きなものとか、&br;何か知ってるかい?| |~お年寄り|そうだねえ……。&br;外で身体をよく動かす、とは聞いたことがあるよ。| |~テリー・ボガード|……よし、分かった。&br;おばあさん、あっちの方にエスカレーターが見えるだろ?| |~テリー・ボガード|あのエスカレーターであと2階分上がるんだ。| |~テリー・ボガード|エスカレーターを下りてすぐに、スポーツ用品店がある。&br;そこでタオルとか買ってあげると喜ぶと思うぜ。| |~テリー・ボガード|履き心地とか好みとかの問題もあるが、&br;サイズが分かるなら運動靴ってのもアリだ。| |~お年寄り|ええと、エスカレーターで2つ上へ行くんだね。&br;お兄さん、親切にどうもねえ。| |~テリー・ボガード|気を付けてな、おばあさん。| |~〇×|(わぁ、さすがテリーさん。&br;スマートに解決しちゃった……。)| |~〇×|おかえりなさい、テリーさん。&br;それと、ありがとうございました。| |~テリー・ボガード|なに、気にすんなって。&br;そんな荷物抱えたあんたを向かわせられないさ。| |~〇×|テリーさん……本当に助かりました。| |~テリー・ボガード|どうだ、見直しただろ?| |~〇×|ふふ、はい。とても素敵でした。| |~テリー・ボガード|それにしても……凄い量だな。&br;あんた個人の買い物、って訳じゃないだろ。買い出しか?| |~〇×|あ、はい。そうなんです、いろいろ買うものがあって。| |~テリー・ボガード|……あんたひとりで、来たのか?| |~〇×|はい、まさかこんなに多くなると思わなくて……。| |~〇×|みなさん、ついて来てくれるっていってくれたんですよ?&br;でもそれを、私が……。| |~テリー・ボガード|ふーん……なるほどな……。&br;なら、俺が今から付き合うよ。| |~テリー・ボガード|買い物はこれで全部なのか?| |~〇×|あ、いえ……実はまだもう少し残っていて……。| |~テリー・ボガード|オーケー。じゃあ、行こうか。| |~〇×|あっ、私も荷物持ちますよ……!| |~テリー・ボガード|いいって。重くて疲れたから、ここで休憩してたんだろ?&br;それなのに、あんたに持たせられないさ。| |①|>|CENTER:~ありがとうございます| |~|~〇×|テリーさん……すみません、ありがとうございます。| |~|~テリー・ボガード|気にしなくていいって。こういうのは俺に任せとけばいいんだ。| |②|>|CENTER:~でも、悪いですよ| |~|~〇×|でも、悪いですよ。| |~|~テリー・ボガード|なあに、物事には適材適所ってもんがあるだろ?| |~|~テリー・ボガード|力仕事は俺に任せて、あんたは……そうだな、&br;美味い飯を作ることを考えるのに力を入れればいい。| |~テリー・ボガード|と、いうわけで、買い出し行こうぜ。| |~〇×|は、はい……!| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|無事に買い出しが済んで良かったな。| |~〇×|はい。テリーさんのおかげです。&br;あれからまたけっこう増えちゃって……。| |~テリー・ボガード|あんたひとりじゃ持ちきれなかっただろ、この量。| |~〇×|そうですね……。本当にすみません、&br;付き合ってもらった上、荷物も全部持って頂いてしまって。| |~テリー・ボガード|気にしなくていいさ。このくらいなんてことないし、&br;トレーニング代わりみたいなものだしな。| |~〇×|そうですか……?&br;では……テリーさんのお言葉に甘えさせて頂きますね。| |~テリー・ボガード|今度から買い出しの時は俺を呼べよ。&br;あんたのためならいつでも飛んでいくぜ。| |~〇×|ふふ、ありがとうございます。&br;次からはお願いすることにします。| |~テリー・ボガード|おう、まかせとけ!| |~〇×|……あれ? 何か音が……。| |~テリー・ボガード|×? どうした?| |~〇×|何か、地面を打ち付けるような音がしませんか?&br;これ、なんでしょう……?| |~テリー・ボガード|ああ、これは近くにバスケットゴールがあってさ。&br;子供たちがよくそこで遊んでいるんだよ。| |~〇×|……なるほど。バスケットの音だったんですね。| |~テリー・ボガード|あ、ほら。ここからちょっと見えるだろ?&br;あそこにコートがある。| |~〇×|あ、本当だ。この公園にはこういうのもあるんですね。| |~テリー・ボガード|ああ、俺もたまにプレイしたりするんだ。&br;バスケットもなかなか面白いんだぜ。| |~〇×|(テリーさん、なんだか楽しそう。&br;ちょっと寄ってみようって言おうかな?)| |~〇×|(でもあれだけの量の荷物を持ってもらっているし、&br;今は寄り道しないほうがいいかな……。)| |~子供A|なぁなぁ、見て! あれテリーじゃないのか?| |~子供C|おーい、テリー!| |~テリー・ボガード|ん? ああ、おまえたちか。&br;さっきまで皆で試合してただろ? 途中で出てきていいのか?| |~子供A|公式の試合じゃないから全然へーき!| |~子供B|テリーを見つけたら、声かけるしかねーじゃん!| |~〇×|(ふふ、テリーさんて子供たちからも人気者なんだな……。| |~子供C|なあテリー! おれたちとバスケしようぜ!| |~テリー・ボガード|いいのか? 俺が混ざって。| |~子供A|うん、もちろんだよ!| |~テリー・ボガード|でも、俺の身体は一つしかないから、&br;どっちかのチームにしか入れないぞ?| |~子供A|あっ、そうか……。| |~子供B|俺、テリーとやりたい! 敵同士で!| |~子供C|俺はテリーと仲間がいい!| |~テリー・ボガード|はは、わかったわかった。| |~テリー・ボガード|って訳なんだが……。&br;悪い、×。ちょっと寄ってってもいいか?| |~〇×|はい、もちろんです! 実は寄っていきませんかって、&br;言おうか迷っていたところなんです。| |~テリー・ボガード|そうだったのか。&br;迷ってたのは……いや、聞くまでもないな。荷物が原因だろ?| |~〇×|はい……。| |~テリー・ボガード|……×は優しいな。| |~テリー・ボガード|あんたの気持ち、どっちも嬉しいぜ。&br;ありがとな。| |~〇×|いえ、そんな……。| |~テリー・ボガード|じゃあ、ちょっと寄り道して付き合ってくれ。&br;な?| |~〇×|はい!| |~子供たち|テリー! 今、チーム決め終わったぞ!&br;早く行こうぜ!| |~テリー・ボガード|お、じゃあ行くか!| |~〇×|はい、行きましょう!| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|荷物、この辺りなら邪魔にならないな。&br;ここに置いといてもいいか?| |~子供A|うん、いいよ!&br;じゃあもう準備はいい? ほら、早くやろうよ、テリー!| |~子供B|俺たち待ちきれないよ!| |~テリー・ボガード|おいおい、そんな引っ張んなって。&br;ちゃんと行くからさ。| |~テリー・ボガード|あ……っと、その前に。&br;ちょっとやることがあるんだ、もう少し待っててくれないか?| |~子供A|えー……。&br;もう、仕方がないなー、早くしろよテリー!| |~テリー・ボガード|オーケー、ちょっと待ってろよ。&br;すぐ済むからさ。| |~〇×|(? あれ、テリーさん、こっちに戻ってくる……。&br;どうしたんだろう?)| |~テリー・ボガード|なあ、×。&br;あんたも一緒にバスケしようぜ。| |~〇×|え?私も、ですか?| |~テリー・ボガード|……嫌か?| |~〇×|あ、いえ、そういうわけじゃないんですけど……。| |~テリー・ボガード|迷ってるみたいだな。理由を聞いても?| |~〇×|その……私、バスケ得意って訳じゃないですし、&br;テリーさんたちに迷惑をかけちゃうんじゃないかって| |~テリー・ボガード|なんだ、そういうことか。&br;それなら大丈夫だ、心配しなくていい。| |~〇×|え……?| |~テリー・ボガード|俺があんたのこと、ちゃんとサポートするからさ。| |~〇×|本当ですか? それなら……あ、でも、&br;そうなると私とテリーさんは同じチームになりますよね。| |~〇×|やっぱり1チームに大人ふたりはちょっとずるいというか、&br;パワーバランスを考えると良くない気が……。| |~子供A|大丈夫だよ、お姉ちゃん!| |~子供B|そうだよ! だって俺たち強いもん!| |~子供C|そうそう、心配しなくていいよ!&br;せっかくだし一緒にやろーぜ!| |~テリー・ボガード|おっ、頼もしいな、おまえら。| |~テリー・ボガード|で? 子供たちはああ言ってるけど、あんたはどうする?| |~〇×|ふふ、分かりました。私も一緒にやります!&br;精一杯、頑張りますね!| |~子供たち|わあい、やったあ! よろしくね、お姉ちゃん!| |~テリー・ボガード|よし。それじゃあ試合、開始だな!| |~子供A|おい、テリーにボールいったぞ!| |~子供B|俺が止めに行く!| |~テリー・ボガード|お、来たな。なら……。&br;×!| |~〇×|は、はい……!| |~〇×|(ボール受け取っちゃったけど、どうしよう!?)| |~テリー・ボガード|そのままゴールだ!| |~〇×|(しゅ、シュート!? 自信ないけど、&br;でも……仕方ない! はいって……!)| |~〇×|はいっ……た?| |~子供たち|すごいよお姉ちゃん!| |~テリー・ボガード|やったな、×! すごいぞ!| |~テリー・ボガード|……おっと、大丈夫か?&br;随分息が上がってるみたいだが……。| |~〇×|だ、大丈夫です。でも、そろそろ体力的に厳しいので……。&br;抜けさせてもらっても、いいですか?| |~テリー・ボガード|もうへばっちまったのかい? &br;なら、無理するなよ。あっちのベンチで一休みしてな。| |~〇×|はい、ありがとうございます。&br;あそこなら、コートがよく見渡せそうですね。| |~〇×|じゃあ向こうで、テリーさんたちがプレーしているところ、&br;ゆっくり見させてもらうことにします!| |~テリー・ボガード|ああ、わかった。&br;そういうなら、俺のとびっきり格好いいところを見せないとな。| |~〇×|ふふ、期待しています。| |~〇×|(わぁ、テリーさんも子供たちもすごいなあ……。)| |~〇×|(特にテリーさんの動き……俊敏で、でも豪快で…&br;……あ、今テリーさんにボールが渡った……!)| |~テリー・ボガード|| |~〇×|(! テリーさん、こっち向いて何か……。&br;え……ゴールを指さした……?)| |~子供A|いけー! テリー!| |~子供B|誰かテリーを止めろー!| |~テリー・ボガード|…………ふっ!| |~子供A|す……すっげええええ!| |~子供B|テリーすげえよ!&br;あんなにきれいなスリーポイント決めちゃうなんて!| |~テリー・ボガード|ありがとう。&br;でも練習すれば、おまえたちにだってできるようになるさ。| |~〇×|(すごい……あんな離れた位置から&br;狙ったようにゴールを決めちゃうなんて……。)| |~テリー・ボガード|…………。| |~〇×|(……ん?なんだろう?&br;テリーさんこっちを振り向いて……| |~〇×|(……! い、今……ウィンクされたような……。)| |~子供C|テリー、ハイタッチ!| |~子供D|俺も、俺も!| |~テリー・ボガード|わかった、わかった。順番にな。| |~テリー・ボガード|よし、と。それじゃあ最後は……。| |~〇×|(はぁ……まだ胸がどきどきしてる……。)| |~テリー・ボガード|×!| |~〇×|……わっ、テリーさん!&br;どうしたんですか? あれ、試合は?| |~テリー・ボガード|少し中断。&br;そんなことはいいから、ほら。| |~〇×|え? 手、上げて何を……?| |~テリー・ボガード|何って、ハイタッチ! あんたもしようぜ!| |~〇×|え、あ、そっか。&br;はい、ハイタッチ!| |~テリー・ボガード|なあ、さっきの合図あんた気づいたか?| |~〇×|あっ……! やっぱり!&br;指さしてたのですよね? ちゃんと見てましたよ!| |~テリー・ボガード|それは良かった。&br;あのゴールは、あんたのために決めたんだからな。| |~〇×|え……私の、ため……?| |~テリー・ボガード|ああ、そうだ。&br;けっこういい感じにキマってただろ?| |①|>|CENTER:~はい!| |~|~〇×|はい! すごく、格好良かったです……!| |~|~テリー・ボガード|もしかして見とれてくれてたか?&br;だとしたら嬉しいな!| |②|>|CENTER:~照れます……| |~|~〇×|ゴールはもちろん格好良かったんですが、&br;私の為と言われるとちょっと照れますね……。| |~|~テリー・ボガード|ははは! あんたのそんな顔を見れてラッキーだな。| |~テリー・ボガード|ゴール決めた甲斐があったってもんだぜ。| |~テリー・ボガード|いつか、あんたのハートに俺の気持ちを&br;シュートできたらいいのにな。| |~テリー・ボガード|なんてな!| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_テリー・ボガード_Shoot!.jpg,zoom,Shoot!,259x200); #endregion ----- **サプライズを、君に [#SSR02] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(事件も無事に解決したし、&br;あとは、たくさんパーティーを楽しんじゃおうかな。)| |~アンディ・ボガード|やあ、〇さん。パーティー楽しんでるかい?| |~〇×|アンディさん。&br;はい、とっても楽しいです。| |~アンディ・ボガード|それは良かった。&br;ところで〇さん、兄さんを見なかったかい?| |~〇×|テリーさんですか?&br;……そう言えば、事件が終わったあとから見てないような。| |~アンディ・ボガード|そうか……僕も事件のあとから、兄さんを見てないんだ。| |~アンディ・ボガード|困ったな……。実は、兄さんのファンだって人が、&br;兄さんと握手したいと言っているんだ。| |~〇×|テリーさん、人気者なんですね。| |~アンディ・ボガード|うん。さっきの爆弾騒ぎでずいぶんと兄さんのファンが&br;増えてしまったようでね。| |~〇×|確かにあの時のテリーさん、他のお客さんたちから、&br;すごく注目されてましたもんね。| |~アンディ・ボガード|でも、兄さんがいないなら仕方ないな。&br;握手したいって人には、上手く断ってくるよ。| |~アンディ・ボガード|それじゃあ行ってくる。&br;〇さんは、パーティーを楽しんでいてね。| |~〇×|はい。ありがとうございます。| |~〇×|(……アンディさん、&br;テリーさんのファンの人のところに、行っちゃった。)| |~〇×|(それにしても、テリーさんどこに行ったんだろう?&br;ちょっと探してみようかな。)| |~〇×|(テリーさん、いないなあ。事件も無事に解決したし、&br;一緒にパーティーを楽しめたらよかったのに……。)| |~〇×|(――あれ? あそこにいるのはテリーさん? &br;物陰に隠れて、真剣な表情……どうしたんだろう。)| |~〇×|あ、あの……テリーさん、何してるんですか?| |~テリー・ボガード|誰だ!? ……って、×か。&br;驚かさないでくれよ。| |~〇×|す、すみません……。&br;なんだか緊張してるみたいですが、どうしたんですか?| |~テリー・ボガード|……実は、あそこにいる怪しい男を尾行しているんだ。&br;あいつ、さっきからそわそわと落ち着かない様子でさ。| |~〇×|怪しい男? ……あ、あの人ですか?&br;確かに……なんだか様子がおかしいですね。| |~テリー・ボガード|そうだろ? あの男、暗殺事件が解決してから&br;ずっとああやって怪しい行動をしているんだ。| |~テリー・ボガード|今のところ、何かする気配はなさそうだけどな。| |~〇×|(そうか、それで事件のあとテリーさんがいなかったんだ。)| |~〇×|でも、あの男の人の様子がおかしいからって、&br;どうして尾行なんてしているんですか?| |~テリー・ボガード|ああ、それはあの男が、もしかすると、&br;暗殺組織の残党かもしれないからさ。| |~〇×|え? そ、そうなんですか!?&br;でも、暗殺者はもういないはずじゃ……。| |~テリー・ボガード|絶対いない、とは言い切れないだろ?&br;まだ暗殺者が残っている可能性も、ゼロじゃないぜ。| |~〇×|じゃあ、大変なことになる前に、&br;他のみなさんも呼んでこないと……!| |~テリー・ボガード|いや、いい。せっかく事件が一段落して、&br;みんなパーティーを楽しんでるのに、水を差しちゃ悪いさ。| |~〇×|確かにそうですけど……。&br;じゃあ、私だけでも手伝います。何か役に立てるかも!| |~テリー・ボガード|サンキュー、×。&br;でもあの男一人なら、俺だけでもなんとかなる。| |~テリー・ボガード|何かあったらみんなを呼ぶから、&br;今は×も、パーティーを楽しんでいてくれ。| |①|>|CENTER:~何かあったら……| |~|~〇×|でも、テリーさんひとりで、何かあったら……。| |~|~テリー・ボガード|心配してくれるんだな。でも大丈夫だ。&br;×を、悲しませるようなことはしないぜ。| |②|>|CENTER:~ひとりなんて危険です| |~|~〇×|そんな、ひとりで行くなんて危険ですよ!| |~|~テリー・ボガード|×も、俺が強いってことは知ってるだろ?&br;もっと信用してくれていいんだぜ?| |~テリー・ボガード|……おっと、あの怪しい男、移動するみたいだ。&br;俺も行ってくる。| |~〇×|あ、テリーさん……!| |~〇×|(行っちゃった……。)| |~〇×|(テリーさんが強いのは知っているけれど・&br;やっぱり心配だな……。)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(テリーさん、大丈夫かな……。&br;パーティーを楽しんでて、とは言ってくれたけど……。)| |~〇×|(……やっぱり、テリーさんを探しに行こう。&br;たしか、怪しい男の人を追いかけて、あっちに行ったよね。)| |~〇×|(テリーさんどこだろう……って、あれ? あの人、&br;テリーさんが追いかけて行った、怪しい男の人!)| |~〇×|(……でも、怪しいというより、なんだか様子が……。)| |~〇×|あの……なんだか落ち着かない様子に見えますけど、&br;その、何か落とし物とかされたんですか……?| |~男性|え? 僕ですか?&br;いえ、落とし物じゃなくて……ちょっと困ってて。| |~〇×|一体何があったのか、差し支えなければ&br;教えていただけませんでしょうか?| |~男性|……実は、今日恋人にサプライズプロポーズするつもりが、&br;いざとなったら、緊張でできなくなってしまって。| |~男性|気持ちを落ち着けたくてうろうろしてたんですけど、&br;考えれば考えるほど、どうしていいかわからなくて……。| |~〇×|そうだったんですか……。&br;確かにプロポーズとなると、勇気がいりますよね。| |~男性|そうなんですよ! ……って、すみません、急にこんな話。&br;僕、追い詰められて、誰かに話を聞いてほしかったのかも。| |~〇×|いえ、いいんですよ。&br;声をかけたのは私の方ですから。| |~〇×|(この人、嘘をついてるようには見えないけど……。)| |~テリー・ボガード|×、何してる?| |~〇×|あ、テリーさん!?&br;あの、この男の人は……。| |~テリー・ボガード|俺がいるってのに、他の男の隣にいるなんて&br;妬けるじゃないか。| |~〇×|(テリーさん、冗談めかしながらも&br;さりげなく私の前に……。)| |~〇×|テリーさん、実はこの男の人、&br;今日恋人に、サプライズプロポーズをしたいらしいんです。| |~〇×|だけど、いざとなったらできなくて、&br;気持ちを落ち着けるために、会場を歩いてたんだそうで……。| |~テリー・ボガード|なんだって?&br;しかし、そんな話、いきなり信じるわけには| |~男性|……テリー?&br;あなた、さっきの爆弾サプライズのテリーさんですか?| |~テリー・ボガード|ああ、俺がそのテリーだが、どうした?| |~男性|恋人が、爆弾サプライズを見てからあなたに夢中で、&br;プロポーズどころじゃないんです。困りますよ……。| |~〇×|(……この男の人がプロポーズできない原因は、&br;テリーさんだったみたい。)| |~テリー・ボガード|な、なんだって? それは、悪いことをしたな――| |~テリー・ボガード|――い、いや、だめだ。&br;まだこの男の話を、信用するわけには……| |~〇×|でもテリーさん、この男の人、&br;嘘を言っているようには見えないですよ。| |~テリー・ボガード|×、人を信用するのも大事なことだが、&br;この男が、本当は何か企んでいたら――| |~女性|――見つけた! 恋人の私を置いて、どこにいたのよ!?&br;ずっと探してたのよ!?| |~男性|あ! ご、ごめん、ちょっと訳があって……。| |~〇×|(良かった……。&br;やっぱりこの男の人の話は、本当なのね。)| |~女性|……あら? あなた、テリーさん!?&br;さっきの爆弾サプライズ、すごく格好よかったわ!| |~〇×|(彼女さん、テリーさんに会えてすごく嬉しそうだな……| |~〇×|(でも、彼女さんがテリーさんに夢中だから、男の人は&br;プロポーズできないんだよね……うーん、どうしよう。)| |~テリー・ボガード|……やあ、あんたがこいつの恋人か?&br;彼の話どおりの素敵な女性が現れて、驚いたぜ。| |~テリー・ボガード|どうやら、あんたは本当にこいつに愛されているみたいだな。&br;彼が俺たちに、あんたへの熱い愛を語ってくれたんだ。| |~テリー・ボガード|……な? そうだっただろ?| |~男性|え? あ、そう! そうなんだよ。&br;ちょうど君の話をしていたところでね。| |~女性|本当に? 恥ずかしいけど、すごく嬉しいわ。ありがとう!| |~〇×|(えーと……とりあえずふたりの雰囲気は&br;よくなったみたいだし、いいのかな。)| |~テリー・ボガード|さあ、俺たちと立ち話しなんかしてないで、&br;愛し合うふたりで、パーティーを楽しんできてくれよ。| |~テリー・ボガード|……じゃあな。サプライズ、上手くいくことを祈ってるぜ。| |~男性|は、はい! テリーさん、ありがとうございます……!| |~〇×|(行っちゃった。&br;……サプライズプロポーズ、成功するといいな。)| |~〇×|テリーさんが機転を利かせてくれたので&br;おふたりの雰囲気がいい感じになってましたね。| |~テリー・ボガード|俺がサプライズプロポーズを邪魔したみたいだからな。&br;このくらいのお膳立ては、させてもらうさ。| |~テリー・ボガード|それより……×は、人を見る目があるんだな。&br;俺はあの男を、暗殺組織の残党だとばかり思っていたのに。| |~〇×|でも、あんな事件があったばかりだし、テリーさんみたいに&br;疑ってみるのは当然のことだと思います。| |~テリー・ボガード|いや、事件の後だからこそ、×みたいに&br;相手がどんな奴か見通すってのは、大事なことなのさ。| |~テリー・ボガード|×のそういうところ、俺はリスペクトしてるぜ。| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|さっきの男のサプライズプロポーズ、成功すると思うか?| |~〇×|はい。あんなに悩むくらい、彼女さんとのこと&br;考えてるんですもん。きっと成功しますよ!| |~テリー・ボガード|そうだな。俺もあの男の気持ちは、恋人に伝わると思うぜ。| |~〇×|彼女さんびっくりするでしょうね、&br;サプライズプロポーズだなんて。| |~テリー・ボガード|サプライズ……か。| |~テリー・ボガード|なあ、×はサプライズってどう思う?&br;自分がされたら、嬉しいかい?| |~〇×|うーん……苦手だって人もいるみたいですけど、&br;私は、大切な人からなら嬉しい、かな?| |~テリー・ボガード|大切な人からなら、か。&br;……いや、考えても仕方がないな。| |~〇×|え? なんの話ですか?| |~テリー・ボガード|いや、こっちの話さ。&br;それより×、今夜は誰かと過ごす予定はあるのか?| |~〇×|いえ、特に誰かとってことはないですよ。| |~テリー・ボガード|なら、もしよければ俺に付き合ってくれないか?&br;あんたと、もう少しパーティーを楽しみたいんだ。| |~〇×|はい。もちろんいいですよ。&br;ぜひご一緒させてください。| |~テリー・ボガード|サンキュー。俺についてきてくれないか?&br;とっておきの場所があるんだ。| |~〇×|え? そうなんですか? &br;どこでしょう?| |~テリー・ボガード|それは着いてのお楽しみだぜ。&br;さあ、一緒に行こう。| |~〇×|(テリーさん、なんだかいたずらっぽい笑顔……。&br;とっておきの場所って、どこなんだろう?)| |~〇×|(……だんだん他のお客さんが少なくなってきた。&br;テリーさん、どこに向かってるんだろう?)| |~テリー・ボガード|×、ここからは、少し目を閉じててくれないか?| |~〇×|え? 目を閉じるんですか? &br;いったいどうして……?| |~テリー・ボガード|ははは、不安がらなくて大丈夫だ。&br;ちゃんと俺が手を引いて行くから、心配しなくていいぜ。| |~〇×|わかりました。目を閉じてますから、&br;連れて行ってください。| |~テリー・ボガード|ああ。任せてくれ。&br;それじゃあ、ゆっくり手を引いて行くからな。| |~〇×|(あ、テリーさんが私の手を握った……。&br;目を閉じてると、余計に手の温かさを感じる気がする。)| |~テリー・ボガード|――よし、ここまで来ればオーケーだ。&br;×、ゆっくり目を開けてくれ。| |~〇×|え!? ここって……!?| |~〇×|(す、すごい! どこを見てもきらびやかで&br;さっきまでとは、雰囲気が違う……。)| |~テリー・ボガード|ははっ、驚いたか? ここは、一般客の入れない、&br;VIP専用のエリアなんだ。| |~〇×|え、そうなんですか? &br;私たち、入っちゃって大丈夫なんでしょうか……?| |~テリー・ボガード|ああ。実は、パーティーの主催者から、事件解決のお礼に、&br;VIPルームを使っていいって言われてな。| |~テリー・ボガード|他の客がいないVIPルームで、ゆっくり食事や&br;アルコールを楽しんでくれってことらしいんだ。| |~テリー・ボガード|お礼なんていらないとも思ったんだが、×に、&br;危険な事件に付き合わせたお詫びができるかと思ってな。| |①|>|CENTER:~私もみなさんを助けたかったんです| |~|~〇×|そんな、お詫びだなんて……。&br;私も、みなさんを助けたかったんですから。| |~|~テリー・ボガード|ありがとう……って、まあ、本音を言うと、&br;俺が、あんたとふたりで、過ごしたかったんだけどな。| |②|>|CENTER:~私は活躍できなかったのに| |~|~〇×|そんな、お詫びだなんて……。&br;私は、みなさんみたいには活躍できなかったのに。| |~|~テリー・ボガード|そんなことないさ……って、まあ本音を言うと、&br;俺があんたとふたりで、過ごしたかったんだけどな。| |~テリー・ボガード|どうだい? 今夜は、俺に付き合ってくれるか?| |~〇×|はい。喜んで……!&br;あの……ありがとうございます。| |~〇×|(どうしよう……、嬉しいけど、なんだか照れちゃうな。)| |~〇×|それにしても、本当にびっくりしました。&br;目を開けたら、こんなすごいところに居るので……。| |~テリー・ボガード|ははは、×の驚く顔が見たかったんだ。&br;……それで、俺からのサプライズ、喜んでもらえたか?| |~〇×|はい。もちろん、すごく嬉しいです。| |~テリー・ボガード|じゃあ、俺は、あんたにとっての大切な人なんだって、&br;うぬ惚れていいってことだな?| |~〇×|え? 私の大切な人……って?| |~テリー・ボガード|ははは、さっき自分でそう言っただろ? 忘れたのか?| |~〇×|あ、そういえば私、&br;さっき大切な人からのサプライズなら嬉しいって……。| |~テリー・ボガード|だろ? あんたに大切だと思われてるなんて、嬉しいぜ。| |~〇×|(もしかして私、恥ずかしいこと言っちゃってた……?)| |~テリー・ボガード|この階段を上った先が、VIPルームだ。| |~テリー・ボガード|×……&br;今夜は、俺があんたを独り占めだ。| |~テリー・ボガード|パーティーを楽しもうぜ、お姫様。| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_テリー・ボガード_サプライズを、君に.jpg,zoom,サプライズを、君に,259x200); #endregion //---------- ''Episode:アウトドアデート~テリー・ボガード編~'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(夕日の色が湖に映ってとてもきれい。&br;マジックアワーって言うんだっけ、この時間帯は。)| |~テリー・ボガード|ヘイ! テリー・ボガード・コーヒーショップのお届けだ。| |~〇×|このコーヒー、テリーさんが?&br;そんな、言ってくれれば私が……| |~テリー・ボガード|ちょっとやってみたくなってな。&br;ステンレス製のマグってのがいいだろ。| |~〇×|あ、なんかすごくアウトドアっぽいですね。| |~テリー・ボガード|だろ? ま、味の保証はしないけどな。| |~〇×|この景色で飲むコーヒーなんですから絶対に美味しいですよ。&br;……いい香り。| |~テリー・ボガード|ははっ。&br;うまく淹れられてるといいんだけどな。| |~〇×|ん、美味しいです。| |~テリー・ボガード|そうか?| |~テリー・ボガード|まあ普通だな。| |~〇×|そんなことないです、美味しいですよ。| |~テリー・ボガード|サンキュー。&br;あんたにそう言ってもらえるなら合格だな。| |~テリー・ボガード|おっと、&br;レディに椅子を勧めるのを忘れてた。| |~テリー・ボガード|ディレクターズチェアもあったんだ。&br;ほら、これに座りな。俺の分もあるから心配しなくていい。| |~〇×|(キャンピングカー、レンタルだって言ってたけど&br;色々積んであるものなんだな……。)| |~テリー・ボガード|ここでのんびり日が暮れるのを眺めようぜ。&br;晴れてよかったな。| |~〇×|はい。&br;連れてきてくれて、ありがとうございます。| |~テリー・ボガード|何言ってるんだ。&br;礼を言うのはこっちの方だぜ。| |~テリー・ボガード|いつもアンディには言われてるんだ。&br;あんまり×を振り回すなって。| |~テリー・ボガード|いつものペースだと呆れられるから気を付けろってな。ハハ。| |~〇×|私、テリーさんといるといつも楽しいですよ。| |~〇×|今日も迎えに来たのがキャンピングカーだったから&br;ちょっとびっくりはしましたけど……。| |~〇×|こんな素敵な場所に連れてきてくれて、&br;コーヒーも美味しいですし。| |~〇×|だから、その……。| |~テリー・ボガード|あはは。&br;全くあんたにはかなわないな。| |~〇×|テリーさん?| |~テリー・ボガード|夕暮れの空気のせいで&br;×がちょっと遠いような気になっちまった。| |~テリー・ボガード|センチメンタルになる理由なんてないのにな。&br;こんなに側にいるのに。| |~〇×|そ、そうですよ!| |~テリー・ボガード|改めて言わせてくれ。&br;×、側にいてくれてありがとう。| |~テリー・ボガード|これからもこうして、&br;いろんな景色を二人で見に来ようぜ。| #endregion ----- **SWEET HOME [#SSR03] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|……よし、誰もいないな。| |~〇×(主人公)|(……やっぱり、最近のテリーさん&br;なんだか様子がおかしい気がする……。)| |~〇×|(昨日だって――)| |~テリー・ボガード|お、いい匂いがするな。| |~〇×|テリーさん。&br;これは明日のシチューですから、まだ食べられませんよ。| |~テリー・ボガード|へぇ、明日はシチューか。楽しみだ。&br;ところで……その肉の切れっ端は、使わないのか?| |~〇×|ああ、これは筋が硬いので使わないです。&br;ちょっともったいないですけど、捨てちゃいます。| |~テリー・ボガード|ふーん。&br;それなら、俺がもらってもいいか?| |~〇×|へ? いいですけど……。&br;あんまり美味しくないと思いますよ?| |~テリー・ボガード|いや、十分だ。&br;じゃあ、もらってくな。サンキュー!| |~〇×|(なんてことがあったし……。&br;今日もずっとそわそわしてるみたい。)| |①|>|CENTER:~尾行は良くないかな| |~|~〇×|(でも、こんな尾行みたいな真似良くないかな……。&br;本人に直接聞いた方がいいよね。)| |②|>|CENTER:~近づいてみようかな| |~|~〇×|(うーん、ここからだと何をしているのか&br;よく見えないや……。)| |~|~〇×|(もうちょっと近づいてみようかな。)| |~〇×|ん? なんの音?| |~???|……ワオーン!| |~〇×|な、なに!? 犬っ!?&br;きゃーーーーっ!!| |~テリー・ボガード|×!?| |~テリー・ボガード|こら! ダメだろ、リトルゲイザー!&br;……ごめんな、×。大丈夫か?| |~〇×|は、はい。大丈夫です。&br;ちょっとビックリしただけで……。| |~〇×|あの、テリーさん。&br;そのワンちゃんは……?| |~テリー・ボガード|ああ、こいつはリトルゲイザー。&br;迷子みたいでな、一週間前から面倒見てるんだ。| |~リトルゲイザー|ワン!| |~テリー・ボガード|ほら、かわいいだろ?&br;なんだかここが気に入ったみたいでさ。| |~テリー・ボガード|追い出すのも可哀想だし……かといってほら&br;アンディに見られるのもマズいしさ。| |~〇×|確かにかわいいですけど……。| |~〇×|こんなに毛並みもよくて立派なワンちゃんなら&br;本当の飼い主さんがいるんじゃないですか?| |~テリー・ボガード|え?| |~〇×|すごく人なつっこいですし……。&br;きっと大事に育てられてきたんでしょうね。| |~〇×|多分、飼い主さんも&br;この子を探してるんじゃないんでしょうか?| |~テリー・ボガード|本当の飼い主……。&br;そっか……そうだよな。| |~テリー・ボガード|オーケー! そうと決まったら早速&br;こいつのご主人を探しに行くか!| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|ゴー! 取ってこい!&br;リトルゲイザー!| |~リトルゲイザー|バウ!| |~〇×|(近くのドッグランなら、&br;何か情報が得られるかもと思って来たけど……。)| |~〇×|(テリーさんったら&br;すっかりボール投げに夢中になっちゃってる……。)| |~テリー・ボガード|グッドボーイ!&br;そうだ、よくできたな!| |~リトルゲイザー|ワン!| |~〇×|ふふっ。| |~〇×|(でも、テリーさんもワンチャンもすごく楽しそう。&br;まだ昼間だし……ちょっとだけならいいかな。)| |~テリー・ボガード|よーし。&br;じゃあ、次はあの樹のてっぺんまで投げるぞ。| |~〇×|テリーさん、それはちょっと遠すぎじゃ……。| |~テリー・ボガード|大丈夫さ、×。&br;――ほら、行くぞ! ゴー!| |~リトルゲイザー|ワオーン!| |~〇×|すごい……!&br;本当にキャッチできてます……!| |~テリー・ボガード|だろ?&br;リトルゲイザーならできるって信じてたぜ。| |~おじさん|おお、ナイスキャッチ!| |~おじさん|いやあ、すごいジャンプ力だねえ。&br;飼い主さんとの息もピッタリだ。| |~テリー・ボガード|ハハッ、サンキュー!&br;でも、俺は飼い主じゃないんだ。| |~おじさん|え?| |~〇×|そうなんです。この子、迷子みたいで&br;今、本当の飼い主さんを探しているんです。| |~〇×|どなたかご存じありませんか?| |~おじさん|うーん……。ゴールデンレトリバーなら&br;中村さんのところかな?| |~お姉さん|でもあの子は、もうちょっと小さくなかった?&br;もしかしたら……。| |>|数時間後――| |~飼い主|うちの子を見つけてくださって、ありがとうございます!&br;なんとお礼を言っていいのやら……。| |~リトルゲイザー|ワンワン! キューン……!| |~飼い主|ああ、いちごちゃん。&br;無事で本当によかった……!| |~〇×|その子の名前、いちごちゃんって言うんですね。| |~飼い主|はい。いちごのおもちゃが大好きで&br;主人と名付けたんです。| |~テリー・ボガード|そっか。本当の家族が見つかって良かったな。&br;リトル……いや、いちごちゃん。| |~いちごちゃん|クーン……。| |~〇×|(テリーさん……。)| |~飼い主|日を改めて、正式にお礼に伺いますね。&br;連絡先は――| |~テリー・ボガード|ああ、そういうのはいい。&br;かたっくるしいのは苦手なんだ。| |~テリー・ボガード|それより近くに住んでるんだろ。&br;良かったら、また顔を見せてくれないか?| |~テリー・ボガード|いちごちゃんと一緒にさ。| |~飼い主|はい……!&br;もちろんです!| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|……よし! 無事飼い主も見つかったし&br;そろそろ帰るか、×。| |~〇×|……ごめんなさい、テリーさん。| |~テリー・ボガード|ん? 何がだ?| |①|>|CENTER:~飼い主探しを急いでしまって| |~|~〇×|私、早く飼い主さんを見つけないとって&br;急いでしまって……。| |~|~〇×|でも、それはあの子との別れを&br;早めるって意味でもあるんですよね。| |②|>|CENTER:~あの子と一緒にいたかったんじゃ……| |~|~〇×|テリーさん、もう少しだけ&br;あの子と一緒にいたかったんじゃ……。| |~|~〇×|さっきのテリーさんの横顔が&br;すごく寂しそうに見えたので……。| |~テリー・ボガード|×……。| |~テリー・ボガード|……。いや、いいんだ。| |~テリー・ボガード|飼い主の姿を見たとき、あいつすっごく嬉しそうにしてたろ?&br;だから、これでいいんだ。| |~テリー・ボガード|それに、ふっと思い出したんだよ。| |~テリー・ボガード|小さい頃、俺とアンディが&br;町外れで迷子になって、帰りが遅くなった日のことを。| |~〇×|迷子、ですか?| |~テリー・ボガード|ちょっとした寄り道のつもりだったんだけどな。&br;気付いたら真っ暗で、アンディなんて泣きそうになってた。| |~テリー・ボガード|これはもうカンカンに叱られるだろうなと玄関を開けたら……。&br;父さんが俺たちを抱きしめてくれてさ。| |~テリー・ボガード|なんだか、そのときの父さんの顔が&br;ふっと思い浮かんだんだ。| |~〇×|テリーさん……。| |~テリー・ボガード|いちごちゃんの飼い主も、あのときの父さんみたいに心配&br;してただろうなって思うと、悪いことしたなって思うんだ。| |~テリー・ボガード|……ま、寂しいは寂しいけどな。| |~〇×|あの、私……。| |~テリー・ボガード|そんな顔しなくていい。&br;×には笑顔の方が似合ってるぜ。| |~テリー・ボガード|けど、少しだけ&br;頼みを聞いてもらえるなら……。| |~テリー・ボガード|……×。| |~〇×|……はい、何でも言ってください。| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_テリー・ボガード_SWEET HOME.jpg,zoom,SWEET HOME,259x200); |~〇×|えっ……テリーさん!?| |~〇×|(と、突然ハグされるなんて……。)| |~テリー・ボガード|ちょっとだけ……このままでいさせてくれ。| |~〇×|(こうしていると、テリーさんの寂しい気持ちが&br;伝わってくるみたい……。)| |~〇×|(私には、こうして頭をなでるくらいしかできないけど……。)| |~テリー・ボガード|…………っ!| |~テリー・ボガード|…………。| |~テリー・ボガード|……ありがとう。| |~〇×|いえ。&br;……落ち着きましたか?| |~テリー・ボガード|んー。どうかな。&br;このまま朝まで一緒に居てくれないと、立ち直れないかもなぁ。| |~〇×|ふふ。じゃあ、お付き合いします。| |~テリー・ボガード|へぇ……いいのか?&br;狼は夜行性なんだぜ?| |~〇×|……えっ!?| |~〇×|(本当だ。いつの間に夜に……!?)| |~テリー・ボガード|あんたの事はずっと離さないぜ、×。| #endregion ----- **Draw the future [#SSR04] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|とある日の昼下がり――| |~テリー・ボガード|ヘイ、カモンカモン! &br;シュートってのはな、もっと膝を使って打つんだ!| |~少年A|え、えいっ……! これでどうだっ!| |~テリー・ボガード|ハハッ、惜しかったな!&br;それじゃあ今度は、俺から行くぜ?| |~少年B|うわわっ、すごい早いドリブル……!&br;さすがテリーだなあ……!| |~〇×|(うわわっ、すごい!&br;ダンクシュート、生で見ちゃった……。)| |~テリー・ボガード|よっと、これで俺の勝ちだな、ボウズたち!| |~少年A|やっぱりかっこいいなあ~、テリー!&br;一緒にバスケできるなんて、夢みたいだ!| |~〇×|(テリーさん、子供に人気なんだなあ……。| |~テリー・ボガード|……おっと、悪いな×。&br;見てるだけで退屈だっただろ?| |①|>|CENTER:~楽しそうで何よりです| |~|~〇×|いえいえ、そんなことないですよ。&br;楽しそうなテリーさんが見られましたし。| |~|~テリー・ボガード|ははは、照れるな。&br;あんたにそんなに見つめられると。| |②|>|CENTER:~ちょっと混ざりたかったかも| |~|~〇×|あんまり楽しそうだから。&br;私もちょっと体を動かしたくなりました。| |~|~テリー・ボガード|それじゃあ、&br;今度はあんたも一緒にプレーしような!| |~テリー・ボガード|しかしなあ、今日はあんたに&br;サウスタウンを案内する約束だったろ。| |~テリー・ボガード|あんたがこの街の虜になるまで&br;連れ回すつもりだったんだが……。| |~〇×|ふふっ、それで、お気に入りの場所を訊いたら&br;このバスケコートだったんでしたね。| |~〇×|テリーさんのシュート、お見事でしたよ。| |~テリー・ボガード|つい、熱が入っちまってな!&br;あんたや子供たちの前で、格好悪い姿は見せられないからな。| |~〇×|ふふふっ、テリーさんが子供たちのヒーローなの、&br;わかる気がします。| |~テリー・ボガード|ははは! ヒーローか。&br;ボウズたちの夢を壊さないように頑張らないと、だな。| |~少年A|ねえ、テリー!&br;サインして、サイン!| |~テリー・ボガード|おう! いいぜ。&br;このボールに書けばいいのかい?| |~少年B|ううん、書いて欲しいのは&br;こっちにあるんだ。ついてきて!| |~〇×|なんでしょう? &br;走って行っちゃいましたけど……| |~テリー・ボガード|ああ、あっちはだな……。| |~テリー・ボガード|いや、自分の目で見たほうが面白いな。&br;さ、俺たちも行こう。| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|わっ! すごい! &br;壁にいっぱい、絵が描かれてる!| |~テリー・ボガード|ウォールペイントってやつだな。&br;自分たちのチームのロゴを描いてさ。| |~テリー・ボガード|で、サインが欲しいのはここって訳か。&br;どれがおまえらのチームの絵だ?| |~少年B|えっと……ここだよ。別のチームのロゴに、&br;上から塗り潰されちゃってるけど……。| |~〇×|本当だ。せっかく描いたのに……。&br;ひどいチームもいるんだね。| |~少年B|うん……それに、気に食わないことがあると、&br;すぐに手を出す危ない奴らでさ……。| |~少年A|僕らは、弱いから仕方ないよね……。&br;でもテリーのサインがあったら、十分だよ!| |~テリー・ボガード|うーん…………。| |~〇×|どうしたんですか?| |~テリー・ボガード|なんだかな……。そんな風に諦めてる、&br;後ろ向きな奴らに書くサインは無いな。| |~テリー・ボガード|だから、こいつらがどれくらい強かろうと、&br;気にしないで思いっきり描いてやろうぜ?| |~テリー・ボガード|夢はでっかく! 絶対ビッグになってやるって、&br;見せつけてやろうじゃないか!| |~少年A|……っう、うんっ!&br;さすがテリー! やっちゃおう、やっちゃおうよ!| |~テリー・ボガード|Good! いいねぇ、久々だ!&br;腕が鳴るぜ!| |~〇×|(まるで、子供みたいに&br;瞳を輝かせているなぁ……。)| |~少年B|そうだね! 他のチームにも負けないくらい、&br;ど派手で目立つのを| |~チンピラA|おーいおいおい! 勝手なことするんじゃねえよ、&br;ガキどもの雑魚チームがよぉ!| |~少年A|あ……あいつらは……!| |~テリー・ボガード|なんだ? あの連中は。| |~少年A|あいつらだよ、さっき言ったひどい奴ら!&br;自分たちが強いからって、威張ってるんだ!| |~〇×|(あの人たちが、ウォールペイントを……!)| |~テリー・ボガード|…………。| |~チンピラA|で、何?てめぇら、俺らのアートに、&br;手ェ出そうとしてたワケ?| |~テリー・ボガード|まあ、落ち着けよ。&br;いい大人が女子供ビビらせて、みっともないぜ?| |~チンピラB|はぁ? なんだてめぇ。文句あんのかよ?| |~〇×|なっ、そんな言い方――| |~チンピラA|あぁん!?| |~テリー・ボガード|――下がってろ、×。| |~テリー・ボガード|おまえら……今すぐ黙って立ち去るなら&br;見逃してやるんだがな……。| |~〇×|テリーさん……。| |~チンピラA|はぁ? テリーって&br;あのテリー・ボガードかぁ?| |~チンピラB|ぎゃははは! テリーがこんなところで&br;ガキどもとつるんでるワケねーだろうが!| |~チンピラB|どうせテリーのフリしたコスプレ野郎だろ? &br;いるんだよなあ~、そういう痛い奴! なあ!| |~テリー・ボガード|…………。| |~チンピラB|……チッ! なんとか言えよ。&br;このコスプレ野郎ッ!| |~チンピラB|ぶげっ!?| |~チンピラA|はっ……?| |~テリー・ボガード|まったく。すぐに暴力を振るうってのは&br;どうやら本当だったみたいだな。| |~テリー・ボガード|言ったはずだぜ。いい大人が&br;みっともないってな。| |~チンピラA|てっ……てめえ、まさか、&br;マジでテリー・ボガードか……!?| |~テリー・ボガード|さあ、どうだかな? &br;ただ一つ、確かなことは……。| |~テリー・ボガード|俺の大切な友人たちに悪意を向けておいて……。&br;無事で済むとは、思うなよ。| |~チンピラA|ひ……ひぃっ! ちくしょう、なんなんだ!| |~チンピラA|う、嘘だろっ……クソ! なんだよ、ちくしょう!&br;い、行こうぜ……っ!| |~テリー・ボガード|……ったく。ろくでもない奴らもいたもんだ。| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|悪かったな、×。&br;あいつらがあんたを睨んだもんで、熱くなっちまった。| |~〇×|いや、そんな!&br;助かりました……ありがとうございます、テリーさん。| |~少年B|うん! ありがとうテリー! &br;すっげーかっこよかった!| |~テリー・ボガード|はっはっは! なんたって、&br;俺はヒーローだからな!| |~テリー・ボガード|でっかい夢を目指してるおまえらを&br;馬鹿にさせたままじゃあ、男じゃないさ!| |~〇×|(――っ! さっき、私がヒーローって言ったから……!)| |~〇×|(子供たちの前じゃ、あんなに朗らかだったのに、&br;いざ戦いとなるとすごく凛々しくて――)| |~〇×|(テリーさんって、一体どれだけの&br;場数を踏んできたんだろう……。)| |~テリー・ボガード|それじゃ、邪魔者もいなくなったし、&br;ウォールペイントを始めようぜ!| |~テリー・ボガード|そうだ! もっと思い切って!&br;力強く、一気に線を引くんだ!| |~少年A|こ、こう……!?&br;どうかな!?| |~テリー・ボガード|ああ、いいぞ! その調子だ!&br;おっと、遠慮はするんじゃないぞ!| |~少年B|よ、よーし……一気に、えいっ!| |~テリー・ボガード|ははっ! やるじゃないか!&br;こいつは最高傑作が出来上がりそうだぞ!| |~テリー・ボガード|俺も負けてられないな! 行くぜっ!| |~少年B|わあ! さすがテリー!!| |~〇×|(テリーさん、あんなにはしゃいで&br;今日一番楽しそうだなあ。)| |~テリー・ボガード|Hey、×! 受け取れっ!| |~〇×|一えっ、わわわっ!&br;こ、これ、スプレー缶? 私も!?| |~テリー・ボガード|当然だ! あんただって、&br;このチームの一員なんだからな!| |~〇×|で、でも私、ウォールペイントなんて&br;やったことなくて、| |~テリー・ボガード|大丈夫だ! 心配ないさ!&br;あんたのやりたいように、やればいい!| |~テリー・ボガード|思うがままに描くんだ!&br;胸の内から溢れるソウルを、全部表現してみろ!| |①|>|CENTER:~一気に行く!| |~|~〇×|わ、わ、わかりましたっ!&br;それじゃあ……えーいっ!| |~|~テリー・ボガード|ヒュウ! いいねえ、実にCoolじゃないか!&br;どうだい、初めての感想は!| |②|>|CENTER:~楽しんで行く!| |~|~〇×|こんなこと、日本じゃできないですから!&br;ふふふっ、思いっきり楽しんじゃいますね!| |~|~テリー・ボガード|OK! よくわかってるな!&br;×は、ウォールペイントの才能があるぜ!| |~〇×|なんだか、子供の頃に&br;戻ったような気分です!| |~テリー・ボガード|……ああ! それでいい。このサウスタウンは、&br;子供みたいにはしゃいで、遊びまわって――| |~テリー・ボガード|みんなが、あんたが、笑っていられる街なんだ。&br;気に入ってもらえたかい?| |~〇×|……はい! とっても!&br;ありがとうございます、テリーさん!| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_テリー・ボガード_Draw the future.jpg,zoom,Draw the future,259x200); #endregion //---------- ''スペシャル'' #region(ネタバレ注意) Episode:おうちデート〜テリー・ボガード編~ |~テリー・ボガード|雨、止まないなあ……。| |~〇×|ええ、だんだん強く降ってきましたね。| |~テリー・ボガード|これじゃ今日のデートは中止だな。&br;残念だぜ、楽しみにしてたんだがな……。| |~〇×|また今度行きましょう。&br;せっかくですし、今日は家でゆっくりしましょうか。| |~テリー・ボガード|ああ、そうだな。デートもいいが、&br;×とのんびりするのも悪くない。| |~〇×|きゃっ、雷……!| |~テリー・ボガード|すごい音だったなあ!&br;けっこう近くかも| |~テリー・ボガード|わっ!? 停電か……!| |~〇×|本当に、近くに落ちたのかもしれないですね……。| |~テリー・ボガード|暗い中で動くと危ないな。&br;座ってじっとしてた方がいい。| |~〇×|そうですね。すぐ復旧するかもしれないですし、&br;少し様子を見ましょうか。| |~テリー・ボガード|ああ。しかし、何も見えないな。&br;……×、そこにいるよな?| |~〇×|はい。ここですよ、テリーさん。| |~テリー・ボガード|ははっ、あんたのことが見えないと、少し心細いな……。| |~〇×|(テリーさん、暗いのが苦手なのかな?)| |~〇×|じゃあ……手を繋ぎましょうか?| |~テリー・ボガード|お、それはいいな。| |~テリー・ボガード|あ、いや……やっぱり、ちょっと待ってくれ。| |~〇×|(……? テリーさん、どうしたんだろう。)| |~テリー・ボガード|捕まえた。| |~〇×|(あっ、テリーさんに抱きしめられて……。)| |~テリー・ボガード|うん……思った通りだ。こうした方がいい。| |~〇×|あ、あの、ちょっと恥ずかしいんですが……。| |~テリー・ボガード|でも、こうした方がお互いを感じられるだろ?| |~〇×|(確かに……テリーさんの腕に包まれてると、&br;何も見えなくても安心する。)| |~テリー・ボガード|真っ暗だと、なんだか不安でさ。| |~テリー・ボガード|あんたが、どっかに行っちまいそうな気がして……。| |~〇×|テリーさん……。| |~〇×|私は、どこにもいきませんよ。| |~テリー・ボガード|ああ、そうだな。&br;こうして、ちゃんと俺の腕の中にいる。| |~テリー・ボガード|温かいな、×は……。&br;こうしてると、なんだかホッとする。| |~〇×|(私もなんだか安心してきたな。それに、&br;テリーさんの鼓動も聞こえてくる。すごく力強くて――)| |~〇×|あ……電気、復旧したみたいですね。| |~テリー・ボガード|…………。| |~〇×|あれ? テリーさん……?| |~テリー・ボガード|す一……。| |~〇×|……寝ちゃってる。| |~テリー・ボガード|ん……×……。| |~〇×|ふふ……可愛い。| |~〇×|(もう少し、このままでいてもいいよね……?&br;せめて、雨が止むまで……。)| #endregion ----- **旅LOG! [#SSR05] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|よーし、フィンランドに到着っと。&br;ついに来たな、×!| |~〇×|はい!| |~〇×|(空港からして、雰囲気が全然日本と違う。&br;なんだかわくわくしちゃうな。)| |~テリー・ボガード|一度ホテルにチェックインしてから、&br;観光するんでいいんだよな?| |~〇×|はい。ホテルまではシャトルバスがあるから、&br;迷うことなく行けるはずですよ。| |~テリー・ボガード|おっ、それは楽でいいな! &br;あーテンションが上がって仕方ないぜ!| |~テリー・ボガード|せっかくフィンランドまで来たんだ。&br;今回の旅行で絶対にオーロラを見ような!| |~〇×|はい。私も一生に一度は見てみたいって &br;ずっと思ってたので楽しみです!| |~〇×|(ふふ、テリーさんすごく楽しそう。)| |~テリー・ボガード|おっと、売店発見。&br;×、ちょっと覗いてかないか?| |~〇×|バスが来るまで時間もありますし、いいですよ。&br;何か欲しいものがあるんですか?| |~テリー・ボガード|イヤーマフが欲しいんだ。| |~〇×|イヤーマフ? &br;でも、テリーさんの格好ならいらないんじゃ……。| |~テリー・ボガード|違う違う。俺のじゃなくてあんたのだ。| |~〇×|私の……?| |~テリー・ボガード|バッチリ防寒はしてきたみたいだけど、&br;その格好じゃ耳が冷えちまいそうだからな。| |~テリー・ボガード|夜、オーロラを見る時のためにも &br;あった方がいいだろ?| |~〇×|あ……確かにそうですね。&br;気遣ってくれてありがとうございます。| |~テリー・ボガード|ハハ、こんなの気遣いのうちにも入らないぜ。| |~テリー・ボガード|ってことで、早速見に行こう。&br;俺が×に似合うものをプレゼントするぜ!| |①|>|CENTER:~自分で買います| |~|~〇×|そ、そんな悪いですよ。&br;ちゃんと自分で買いますから。| |~|~テリー・ボガード|そう言うなって! ×のおかげで &br;フィンランドに来れたんだしな。| |~|~テリー・ボガード|俺からのお礼の気持ちってやつだ。&br;素直にもらってくれよ。| |~|~〇×|テリーさん……。 &br;じゃあ、お言葉に甘えてお願いします。| |②|>|CENTER:~いいんですか?| |~|~〇×|え……いいんですか?| |~|~テリー・ボガード|ああ。オオブネに乗ったつもりでいろよ。&br;最高にキュートでクールなのを選んでやるぜ!| |~|~〇×|(わ、間近でのウィンク……。)| |~|~〇×|はい、楽しみです。&br;よろしくお願いします!| |~|~ テリー・ボガード|おう、任せとけ!| |~テリー・ボガード|それじゃあ、売店にレッツゴー!| |~〇×|わわ、引っ張らないでください〜!| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|え、オーロラが見えるかは運次第なんですか?| |~テリー・ボガード|ああ。さっき、チェックインついでに &br;ロビーの人に聞いてな。| |~〇×|そうなんですか……。| |~ テリー・ボガード|おいおい、そんな顔するなって。| |~テリー・ボガード|俺たちが一緒にいるんだぜ? &br;信じてれば奇跡だってきっと起こせるはずだ!| |~テリー・ボガード|せっかく来たのに &br;諦めるなんてもったいないだろ?| |~〇×|……そうですね。&br;きっと見られますよね!| |~テリー・ボガード|ああ! だからそれまで、めいっぱい楽しもう。&br;どこか行きたいところはあるか?| |~〇×|それなら……私、雑貨屋さんが見たいです。&br;北欧雑貨とインテリアはとても有名ですし。| |~テリー・ボガード|雑貨屋か。オーケー。 &br;じゃ、ガイドブックにあった店に行ってみるか!| |~〇×|はい! &br;テリーさんは何か見たいものはないんですか?| |~テリー・ボガード|一番はもちろんオーロラだな!&br;他には……すぐには思いつかないな。| |~テリー・ボガード|北欧の街並みをこんなかわいい子と歩けるだけで、&br;最高ってもんだろ?| |~〇×|ふふ、テリーさんたら。| |~テリー・ボガード|あっ、ジョークだと思ってるな? &br;俺は本当に思ったことしか言わないぞ。| |~〇×|あ、ありがとうございます……。| |~〇×|(そんなふうに顔を覗き込まれると、&br;ドキドキしちゃうな。)| |~テリー・ボガード|なんてこった……。| |~〇×|テリーさん、そう気を落とさないでください。&br;臨時休業なら仕方ないです。| |~テリー・ボガード|そうは言っても、結構歩いて来たのになあ。&br;×も歩き疲れただろ?| |~〇×|いえ、全然。まだまだ歩けますよ!| |~テリー・ボガード|そういう元気な×も好きだが、&br;俺の前では無理しなくていいさ。| |~テリー・ボガード|今日は夜通しオーロラを待つんだ。&br;今のうちに軽く休憩しとこうぜ。| |~〇×|っ!は、はい……。| |~テリー・ボガード|まさか、カフェで雑貨も売ってるとはな!| |~〇×|はい。美味しいコーヒーだけじゃなくて、&br;かわいい北欧雑貨も買えるなんて……。| |~〇×|思いがけず、すごくいいお店に出会えました! &br;ありがとうございます、テリーさん!| |~テリー・ボガード|ハハ、俺は何もしてないさ。| |~〇×|でも、テリーさんが休憩しようって言ってくれなければ &br;出会えなかったお店なので。| |~テリー・ボガード|そうか。×がそう言ってくれるなら、&br;ありがたくその言葉受け取っておくぜ。| |~テリー・ボガード|こういうのも、旅のダイゴミってやつかもな!| |~〇×|ふふ、そうですね!| |~テリー・ボガード|……おっ! 気づけばもうすっかり夜だな。&br;そろそろホテルに帰るとしようか。| |~〇×|はい。オーロラ、無事に見えるといいんですが……。| |~テリー・ボガード|こーら、弱気はノーだぞ?| |~〇×|そ、そうでした! 強気でいきます!| |~テリー・ボガード|おう、その調子だ! &br;それじゃあ、行こうぜ!| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|うーん、まだオーロラが出る気配はなしか……。| |~〇×|ですね……。| |~〇×|(雲も出てるし、正直条件としては &br;あんまりよくないんだよね。)| |~〇×|(せっかくだし見れるといいんだけど……。)| |~〇×|わっ……!| |~テリー・ボガード|すごい風だったな。大丈夫か?| |~〇×|は、はい。なんとか。&br;でも、さすがに冷えますね……。| |~〇×|テリーさんは平気そうですけど、&br;やっぱり体を鍛えてるからですか?| |~テリー・ボガード|うーん、それもあるかもな! &br;……×、もっとこっちに来てくれるか。| |~〇×|あ……。| |~テリー・ボガード|うん、こうしてくっついていれば &br;少しは暖かいだろ!| |~〇×|そ、そうですね……。| |~〇×|(でも、距離が近くてドキドキする……。)| |~テリー・ボガード|ん? なんか肩に力が入ってるが、&br;まだ寒いか?| |~〇×|い、いえ、これはそうじゃなくて……。| |~〇×|(距離が近くて照れくさいからだとは言えない……!)| |~テリー・ボガード|ハハ、遠慮なんてしなくていいさ! &br;よし、もっと暖かくなるようハグしてやろう!| |~〇×|え、えっと……。| |①|>|CENTER:~お願いします| |~|~〇×|じゃあ、お願いします……。| |~|~テリー・ボガード|オーケー! ぎゅーっとな。| |~|~〇×|(わっ……。)| |~|~テリー・ボガード|×は華奢だな。ちゃんと食ってるか?| |~|~〇×|は、はい、食べてます!| |~|~テリー・ボガード|それならいいんだが……でもちょっと心配だ。&br;今回の旅行では美味いものをたくさん食べような!| |~|~〇×|はい!| |②|>|CENTER:~恥ずかしいです| |~|~〇×|恥ずかしいですから。| |~|~テリー・ボガード|つまり、嫌なわけじゃないんだな?| |~|~〇×|う……それは……はい。| |~|~テリー・ボガード|じゃあ、これなら恥ずかしくもないだろ?| |~|~〇×|わ……!| |~|~テリー・ボガード|ハハ、オシクラマンジュウだ!| |~|~〇×|(確かにそうだけど、抱きしめられてるのと、&br;あまり変わらない気がする!)| |~テリー・ボガード|ふう、だいぶ温まったんじゃないか?| |~〇×|……はい、ありがとうございます。| |~〇×|(相変わらずドキドキしっぱなしだけど、&br;確かにすごく暖かくなった。)| |~〇×|(でも、あれから結構時間が経ったのに、&br;まだオーロラは出ないな……。)| |~〇×|ふぁ……。| |~テリー・ボガード|……どうした、眠くなったか?| |~〇×|すみません。少しだけ。| |~テリー・ボガード|無理もないさ。疲れてるだろうし、&br;何よりもうとっくに深夜だしな。| |~テリー・ボガード|俺が見てるから、少し眠ってあ!| |~〇×|え?| |~テリー・ボガード|見ろ、×! オーロラだ!| |~〇×|わあ……!| |~テリー・ボガード|ビューティフル! こりゃすごいなあ……。| |~〇×|夢みたいです。&br;まさか、本当に見られるなんて……| |~テリー・ボガード|俺たちが一緒にいれば奇跡が起こせるって、&br;証明されたな!| |~〇×|はい!| |~〇×|(本当にきれい……。オーロラはもちろんだけど、&br;はしゃぐテリーさんの顔はもっと……。)| |~〇×|(この瞬間を一生の思い出にしよう。&br;フィンランドで起きた小さな奇跡を……。)| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_テリー・ボガード_旅LOG!.jpg,zoom,旅LOG!,259x200); #endregion ----- **狙いを定めて[#SSR06] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|今日は時間もあるし、&br;キッチンのお片付けでもしようかな。| |~〇×|……あれ? 棚の中、いつの間にかお酒が増えてる。| |~〇×|(コーヒーリキュールに、こっちはカンパリ……。&br;誰かがカクテルに挑戦しようとしてたのかな?)| |~〇×|(思い返せば、パーのお手伝いをしてからもう1週間になるんだ。&br;あの時のテリーさん、格好良かったなあ……。)| |~テリー・ボガード|ヘイ! ×。考えごとかい?| |~〇×|わっ、テリーさん!?&br;びっくりした……!| |~〇×|今、ちょうどテリーさんと&br;バーをお手伝いをした時のことを思い出してたんです。| |~テリー・ボガード|おっ、それは偶然だな!&br;俺もちょうど、あんたを誘おうとしてたところだ。| |~テリー・ボガード|今晩でも…….今度は客として、&br;あのバーに行ってみないか?ってな。| |~〇×|本当ですか!?| |①|>|CENTER:~ぜひ行きましょう!| |~|~〇×|わぁ、お誘い嬉しいです。&br;ぜひ行きましょう!| |~|~テリー・ボガード|ハハッ!&br;さすが、×は話が早いな!| |②|>|CENTER:~あの時は大変でしたからね| |~|~〇×|あの時はバタバタして大変でしたもんね……。| |~|~〇×|私も今度は、お客さんとして&br;バーを楽しんでみたいです!| |~|~テリー・ボガード|オーケー、そう来なくっちゃな!| |~テリー・ボガード|それじゃ、夕方になったらまた迎えに来るぜ。| |~〇×|ありがとうございます!| |~〇×|(テリーさんとふたりで、か……。&br;ちょっぴりドキドキするけど、楽しみだな。)| |~テリー・ボガード|確か、バーはこの辺にあったような気がするな。| |~〇×|はい。もうすぐのはずあっ。| |~〇×|(通りの角、人だかりができてる。&br;みんなお仕事帰りっぽいし、もしかして……!)| |~テリー・ボガード|ハハッ、大繁盛じゃないか!&br;こりゃあ、店長も大忙しだろうなあ。| |~テリー・ボガード|さっそく行ってみようぜ、×。| |~〇×|はい! 席、空いてるといいですね。| |~店長|あっ。テリーさん、〇さん!&br;お久しぶりです。| |~テリー・ボガード|店、賑わってるじゃないか。| |~店長|ありがとうございます! おふたりを始め……&br;あの時手伝ってくれた、みなさんのおかげです!| |~店長|お店もこの通り繁盛して、&br;もう何からお礼を言えばいいのやら……!| |~テリー・ボガード|ハハッ、俺たちはできることをしただけだぜ?| |~〇×|そうですよ。でも……&br;力になれて何よりです。| |~店長|店は混んでますが……おふたりとも、&br;今日はゆっくり楽しんで行ってください。| |~テリー・ボガード|ああ、サンキュー。| |~テリー・ボガード|店長もそう言ってくれてることだし……&br;今日は思う存分楽しむとするか!| |~〇×|そうですね!| |~〇×|(テリーさんの言う通り、今日はお客さんとして&br;お店の時間を満喫しようっと!)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|それで×、&br;何か遊んでみたいものはあるか?| |~〇×|そうですね……。| |~〇×|せっかくだからお酒も楽しみたいですし、&br;ゲームも面白そうですけど……。| |①|>|CENTER:~ダーツを教えて欲しいです| |~|~〇×|良かったら…….ダーツの遊び方を&br;教えて欲しいです。| |~|~テリー・ボガード|おう、もちろんいいぜ!| |~|~テリー・ボガード|それにしても、&br;×がダーツに興味を持つなんてな。| |~|~〇×|ふふ。先日テリーさんが遊んでるところを見て、&br;楽しそうだなって思って。| |~|~テリー・ボガード|あの時は盛り上がったからな!&br;それじゃ、まずは手本から見せるとしようか。| |②|>|CENTER:~テリーさんのダーツが見たいです| |~|~〇×|もう一度、テリーさんのダーツが見たいです!| |~|~〇×|この前お客さんと遊んでたテリーさん、&br;とっても格好良かったので……。| |~|~テリー・ボガード|オフコースだ、×!&br;あんたにリクエストされると、腕が鳴るぜ!| |~テリー・ボガード|ダーツってのは、見た通りボードに当てた&br;点数を競うスポーツだ。| |~テリー・ボガード|互いの合計点を争うゲームが一般的だが…….&br;先に持ち点をゼロにした方が勝ち、なんてのもあるな。| |~〇×|へえ。いろんな遊びがあるんですね。| |~テリー・ボガード|ああ。ま、見た方が早い。&br;とりあえず、1回投げてみるか。| |~〇×|わっ、すごい!| |~〇×|(一発で真ん中に当てるなんて……!)| |~女性客|ちょっと! あそこでダーツしてるの、&br;もしかしてテリーじゃない?| |~男性客|バスケが得意なだけじゃなかったのか!&br;ファイターって、なんでもできてすげぇな……!| |~〇×|(一瞬でお客さんの注目を集めてる!&br;やっぱりテリーさんって、格好いいな。)| |~テリー・ボガード|じゃ、今度は×もやってみな。| |~〇×|ええっ! 心の準備が……。| |~テリー・ボガード|ハハッ!&br;実際に投げてみた方が、あんたも楽しいだろ?| |~〇×|じゃあ、やってみます。| |~〇×|(テリーさんの後だから、なおさら緊張するけど……。)| |~〇×|……えいっ!| |~〇×|あれ……?| |~〇×|ダーツ、刺さってすらいない……!| |~テリー・ボガード|ハハッ! 誰でも初めてはそんなもんだ。| |~テリー・ボガード|最初のフォームさえちゃんとすれば、&br;案外上手くいくもんだぜ?| |~テリー・ボガード|ほら、少しだけ肩の力を抜いて――| |~〇×|えっ……!?| |~テリー・ボガード|肘を伸ばして、姿勢はまっすぐに。| |~〇×|(テリーさん、真剣に教えてくれてるけど……。)| |~〇×|(この体勢……&br;後ろから抱きしめられてるみたい……!?)| |~テリー・ボガード|投げた方角へ向けて、視線はまっすぐ前を向けて――&br;力まず、リリース!| |~〇×|は、はい! えいっ。| |~〇×|あっ! すごい、刺さりました!!| |~テリー・ボガード|ナイス! さすが×は飲み込みが早いな!| |~〇×|(こんなに喜んでくれるなんて……。&br;ふふ、やっぱりテリーさんは優しいな。)| #endregion //---------- ''3話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|ふう……つい熱が入っちゃいました。| |~テリー・ボガード|楽しめたみたいで良かった!&br;身体も動かしたことだし、そろそろ何か飲むか。| |~テリー・ボガード|ほら、メニュー。&br;なんでも好きなものを選びな。| |~〇×|ありがとうございます。| |~〇×|えっと、カクテルのページは……&br;わぁ、たくさん種類がありますね。| |~テリー・ボガード|ハハッ、それがこの店の良いところでもあるよな!| |~〇×|テリーさんのおすすめはありますか?| |~テリー・ボガード|俺か? そうだなぁ……。&br;じゃあ、カシスソーダなんてどうだ?| |~〇×|確かに。これなら甘すぎなくて&br;喉が乾いている時にも飲みやすそうです。| |~テリー・ボガード|ああ。じゃあ、それと適当なつまみを作ってもらうか。&br;ヘイ店長! オーダー頼むぜ。| |~店長|はい、ただいま!| |~店長|お待たせしました! お酒から先に……&br;ビールと、カシスソーダになります。| |~テリー・ボガード|おう、サンキュー!&br;さっそく乾杯しようぜ、×!| |~〇×|はい! テリーさん!| |~テリー・ボガード|じゃあ……乾杯っ!| &attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_テリー・ボガード_狙いを定めて.jpg,zoom,狙いを定めて,259x200); |~テリー・ボガード|か一っ、うまい!| |~テリー・ボガード|やっぱり、×と一緒に飲むビールは最高だな!| |~〇×|(テリーさん、本当に美味しそうに飲んでる…….。&br;嬉しいな。)| |~〇×|ありがとうございます。&br;私もテリーさんと飲むお酒、美味しいです。| |~テリー・ボガード|ハハッ、そりゃあ良かった!| |~テリー・ボガード|×とのダーツも楽しかったな。| |~テリー・ボガード|短い間でずいぶん上達したし、&br;あんた才能あるんじゃないか?| |~〇×|テリーさんの教え方が上手だからですよ。| |~〇×|そういえばテリーさん、ダーツの経験も長いんですか?| |~テリー・ボガード|ああ、サウスタウンで遊ぶ機会が多かったんだ。| |~〇×|そうだったんですね。| |~〇×|テリーさんはバスケットボールも得意ですし……&br;なんでもできてすごいです。| |~テリー・ボガード|ハハッ。そう言ってもらえるのは嬉しいが、&br;案外ダーツとバスケは似たようなもんなんだ。| |~テリー・ボガード|ほら、どっちもターゲットに向かって&br;投げるって意味じゃ同じだろ?| |~〇×|確かに……。&br;じゃあ、何かコツみたいなものもあるんですか?| |~テリー・ボガード|コツ、か。そうだな……。| |~テリー・ボガード|ただ、欲しいものへ向けて……&br;まっすぐに狙いを定めるだけだな。| |~テリー・ボガード|『望んだものは、俺が必ず手に入れる』 ――&br;そう、強い想いを込めて。| |~〇×|えっ、と……。| |~〇×|(テリーさんの真剣な眼差し…….&br;1 何だか、別の話をしているみたい……。)| |~テリー・ボガード|っと、ちょっと堅い話になっちまったな。| |~テリー・ボガード|店長、おかわり頼むぜ!| |~店長|はーい! ただいま!| |~〇×|あ……。| |~〇×|(テリーさん、いつもの笑顔に戻っちゃった。)| |~〇×|(ただの私の勘違いかもしれないけど……&br;ちょっとドキッとしちゃったな。)| #endregion //---------- ''スペシャル'' #region(ネタバレ注意) |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| |~|| #endregion ----- *SR [#SR_story] **Hey come on! [#SR01] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~アンディ・ボガード|ふっ! はああーっ!| |~ジョー・東|オラオラー!| |~テリー・ボガード|…………。| |~〇×|あれ、どうしたんですかテリーさん?&br;みなさんと一緒に稽古しないんですか?| |~テリー・ボガード|ああ、そうしようと思っていたんだが&br;どうも気が向かなくてな。| |~〇×|ええっ? どこか体の調子でも悪いんですか?| |~テリー・ボガード|いや、そう言うわけじゃないんだが……。&br;どうもマンネリ気味でなあ。| |~テリー・ボガード|ここでの滞在期間も長くなってきただろ? &br;いつもはいろんな場所で武者修行しているからな。| |~テリー・ボガード|×と一緒にいられるのは嬉しいが&br;ひとつの場所に留まるってのが性に合わないんだ。| |~〇×|つまり、道場以外の場所で&br;稽古をしたいということですか?| |~テリー・ボガード|まあ、そういうところだ。&br;どこかに良いところがあればいいんだがなあ。| |~〇×|そうですね……。| |~〇×|(道場以外で稽古ができる場所かぁ。)| |~ジョー・東|お、それならKOFの会場を借りに行くか?| |~〇×|ええっ? そんなことできるんですか?| |~ジョー・東|ああ。大会が開かれていない時だけだがな。&br;頼めば簡単に貸してくれるんだぜ!| |~テリー・ボガード|いいアイディアだ!&br;そこなら気合も入りそうだぜ!| |~ジョー・東|そうだろ?&br;あそこなら本格的に試合もできるしよ!| |~テリー・ボガード|よし、早速行ってみるか!&br;そうだ、×も一緒に来ないか?| |①|>|CENTER:~え、私もですか?| |~|~〇×|え、私もですか?| |~|~テリー・ボガード|ああ、×がいたほうが&br;もっとやる気が出そうだしな!| |②|>|CENTER:~いいんですか?| |~|~〇×|いいんですか?| |~|~テリー・ボガード|もちろんだ。&br;×がいてくれたほうが気合が入るしな!| |③|>|CENTER:~お邪魔じゃないですか?| |~|~〇×|お邪魔じゃないですか?| |~|~テリー・ボガード|そんなことはない。&br;むしろ×がいてくれたほうが集中できそうだ!| |~〇×|それじゃあ、私もご一緒しますね。| |~ジョー・東|お! ×ちゃんも来るのかい?&br;嬉しいねえ!| |~テリー・ボガード|よし、行くぞ、アンディ!| |~アンディ・ボガード|まったく、兄さんもジョーも本当に急なんだから……。| |~〇×|(は一……。やっぱり何度見ても立派な会場だなあ。)| |~〇×|(でも、大会の時と違って人が全然いないから&br;なんだか不思議な感じ……。)| |~アンディ・ボガード|会場の貸し出し手続き、終わったよ。| |~テリー・ボガード|サンキュー、アンディ! &br;よし! それじゃあ早速やるか!| |~ジョー・東|おお! じゃあまずは3本勝負でいこうぜ!| |~テリー・ボガード|ヘイカモン!| |~ジョー・東|オラオラー!!| |~テリー・ボガード|クッ!| |~アンディ・ボガード|まったく。鍛錬をするのにロケーションが重要なんて&br;集中できてない証拠だ。| |~アンディ・ボガード|それに、いくら稽古のためとはいえ&br;レンタル代も馬鹿にならないのに……。| |~〇×|そ、そうなんですね。&br;それはちょっと困っちゃいますよね…| |~〇×|(でも、こういう静かな舞台で同じチームの人同士が闘っていると&br;こを見るのは、新鮮かも。)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|オーケー! いい闘いだったぜ!| |~ジョー・東|くー! オレの勝ちだと思ったんだけどな!| |~アンディ・ボガード|ふたりとも、もう充分だろ? そろそろ出ないと。&br;このままでは延長料金をとられるよ。| |~テリー・ボガード|…………。| |~アンディ・ボガード|さっき3戦もしただろう?&br;ジョーにいたっては5戦以上もしている。| |~アンディ・ボガード|観戦しているだけとはいえ、&br;いい加減にしないと、〇さんも疲れてしまうよ。| |~テリー・ボガード|確かにそうだな。このくらいで終わりにしておくか。| |~アンディ・ボガード|それじゃあ、僕は受付に行ってるから。| |~ジョー・東|じゃあ、オレも先に行ってるぜ!| |~テリー・ボガード|ああ、俺もすぐに行く。| |~テリー・ボガード|×、そろそろ時間になるってさ!&br;待たせちまって悪かったな。| |~〇×|いえ、そんなことないです。&br;こんな機会滅多にないので、すごく楽しかったです。| |~テリー・ボガード|そうかそうか!&br;それならよかったぜ!| |~テリー・ボガード|そうだ! ×、ちょっとこっちに来てくれ!| |~〇×|え、はい……?| |~テリー・ボガード|いやいや、&br;そこじゃなくって、ステージまで上がってこないか?| |~〇×|ええっ? でも、私は選手でもないのに&br;上がってもいいんでしょうか……?| |~テリー・ボガード|固いこと言うなよ。&br;もう二度とないチャンスかもしれないぜ?| |~テリー・ボガード|大丈夫。×にここからの景色を見てもらいたいんだ。| |~〇×|えっと……。&br;それじゃあ……少しだけ。| |~〇×|(わあっ! すごいっ……!)| |~テリー・ボガード|どうだ、ここからの景色は?| |~〇×|想像以上です!&br;観客席がこんなによく見えるとは思いませんでした。| |~テリー・ボガード|ああ。だから適当な試合なんて誰一人できやしない。&br;いつだって、オーディエンスが俺達を見ているからな!| |~〇×|……みんなから見られて、緊張したりしないんですか?| |~テリー・ボガード|いや、見てくれている全員から&br;パワーを貰える気がして、むしろ楽しいな。| |~〇×|(テリーさんらしいな……。)| |~〇×|(身体だけじゃなくて、心も鍛えているから&br;こうしてステージに立っていられるんだろうな。)| |~〇×|それじゃあ、試合の時は私も応援&br;もっともっと頑張らないとですね!| |~テリー・ボガード|ああ! ×に応援してもらえるなら&br;誰にも負ける気がしないぜ!| |~テリー・ボガード|今日も付き合ってくれてありがとうな!&br;久しぶりに熱いファイトができた!| |~〇×|ふふ、良かったです。| |~テリー・ボガード|次もまた来てくれよな!| |~〇×|はい! ぜひご一緒させてください。| |~テリー・ボガード|嬉しいぜ!&br;俺の一番のパワーの源は×だからな!| |~テリー・ボガード|×がいてくれるから&br;俺はがむしゃらに勝利へと向かうことができるんだ。| |~〇×|は、はい……!| |~〇×|(だからまたそういうことを、さらっと……。)| |~アンディ・ボガード|兄さん、〇さんも! もう出るよ!| |~テリー・ボガード|おっと、アンディのお呼びだ。&br;それじゃあ、行こうか。| |~〇×|はい……あっ。| |~テリー・ボガード|ほら、足元に気をつけろ。&br;俺の手をとって、ゆっくりと降りるんだ。| |~〇×|あ、ありがとうございます。| |~〇×|(大きな手……。私の手がすっぽり収まっちゃう。)| |~〇×|(さっきは力強く戦っていた指なのに……。| |~〇×|(その手がいま、こうして優しく包んでくれていると思うと&br;なんだか不思議……。)| |~〇×|降りてしまうと、やっぱり名残惜しいですね。| |~テリー・ボガード|ああ、そうだな。| |~テリー・ボガード|今度ここに来る時は、俺が優勝する時だ。&br;その時は応援頼むぜ、×!| |~〇×|はい!| #endregion ----- **WILD WOLF [#SR02] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|×、買うものはこれで全部か?| |~〇×|はい、ありがとうございました。&br;テリーさんが買い出しに付き合ってくださって助かりました。| |~テリー・ボガード|このくらいお安い御用だ。&br;俺でよければ、いつでも言ってくれ。| |~テリー・ボガード|×には世話になりっぱなしだし、&br;それにあんたに頼られるのは嬉しいからな!| |~テリー・ボガード|これからも、あんたとはいい関係を続けて行きたいもんだ。| |~〇×|は、はい……!| |~〇×|(テリーさんって、こういう格好いいこと&br;さらっと言えちゃうんだよね……。)| |~〇×|(深い意味はないんだろうけれど、ドキっとしちゃう。)| |~テリー・ボガード|しかし、この辺りはいろんな店があるんだな。&br;あまり来たことがなかったから新鮮だ。| |~テリー・ボガード|お、バーガーショップもあるじゃないか!&br;小腹も空いたし、少し休憩していかないか?| |~〇×|そうですね。&br;まだ時間もありますし、行きましょうか。| |~テリー・ボガード|俺が注文しておくから&br;×は席を取っておいてくれないか?| |~〇×|分かりました。それじゃあ、私の分は&br;ホットコーヒーを注文しておいてもらっていいですか?| |~テリー・ボガード|コーヒーだけでいいのか? &br;俺のおごりなんだから、もっと頼んでいいんだぞ?| |~テリー・ボガード|ほら、あのセットなんかどうだ? 美味そうだぜ。| |~〇×|(特大オニオンリングセット!?&br;美味しそうだけど、すごいボリューム!)| |~〇×|だ、大丈夫です。&br;ちょうどコーヒーが飲みたかったので……。| |~テリー・ボガード|オーケー! それじゃあ一番でかいサイズにしておくな!| |~〇×|はい、じゃあよろしくお願いします。| |~〇×|(さてと、二人席で空いてるところは……。&br;あ、あそこがいいかな。)| |~〇×|(椅子も大き目だし、スペースもゆったりしていて&br;ゆっくりくつろげそう。)| |~〇×|(メニューといい雰囲気といい&br;いかにもテリーさんが好きそうなお店だな。)| |~テリー・ボガード|×、待たせたな!| |~〇×|あ、テリーさん……えっ!?| |~〇×|(す、すごい量! ポテトとチキンだけでも&br;お腹いっぱいになっちゃいそう。)| |~〇×|(何より、あのハンバーガー! チーズの量もすごいけど&br;一体何枚パテが入ってるの!?)| |~〇×|え、えっと……。&br;それ、全部テリーさんが食べるんですか?| |~テリー・ボガード|ああ。美味そうだろ?&br;×もやっぱり食べたくなったのか?| |~〇×|い、いえ。そういうわけではなくて……。&br;ひとりでそんなに食べられるのかなぁと思って。| |~テリー・ボガード|ん? これでも加減したんだぜ?| |~〇×|ええっ、そうなんですか?| |~〇×|(やっぱり体を鍛えている人は、食べる量も違うなあ。)| |~テリー・ボガード|うん! うまい!&br;やっぱりバーガーはこのくらいボリュームがなくっちゃな!| |~〇×|(ふふ、テリーさんすごく嬉しそうな顔してる。)| |~〇×|(いつもは、ついつい日本食ばかり作りがちだから&br;こういうファストフードが食べたかったのかな。)| |~〇×|(もう少しメニューの内容を洋風にしたり&br;ボリュームも考える必要があるかもしれないな。)| |~テリー・ボガード|ん? どうした、難しい顔して。&br;何か悩みがあるなら相談に乗るぞ?| |~〇×|あ、いえそういうわけじゃ……。| |~〇×|えっと、そのハンバーガーすごいですね。&br;パテも何枚も重なって、チーズも溢れちゃいそうな量だし。| |~テリー・ボガード|そうか? このくらいはまだまだ小さいほうだぜ?&br;本場のハンバーガーはもっとすごいぞ!| |~〇×|ええっ! そうなんですか?| |~テリー・ボガード|ははは。バンズが×の顔くらいある&br;ハンバーガーもあるぜ。| |~〇×|それはすごいですね。| |~テリー・ボガード|ああ。このくらいはおやつのうちにも入らない。&br;だから、×の夕飯も残さず食べるからな。| |~テリー・ボガード|これを食べたから&br;夕飯を減らすなんてこと、しないでくれよ?| |~〇×|あ、はい。もちろんです!| |~テリー・ボガード|ははは! よかったぜ!&br;これで安心してバーガーを食べられる!| |~テリー・ボガード|×の飯はどれもうまいんだが、&br;やっぱりたまに故郷の味が恋しくなっちまうんだよな。| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|えっと、テリーさんの故郷ってどんなところなんですか?| |~テリー・ボガード|ん? 俺の故郷か?&br;そうだなあ。サウスタウンにはいろいろあるが……。| |~テリー・ボガード|俺が気に入ってるのはサウンドビーチだな。&br;砂浜がすごくキレイなんだぜ。| |~テリー・ボガード|サーフィンにも持って来いの場所でな。&br;ビールを飲みながら海を眺めるのも最高だぜ!| |~テリー・ボガード|たまに絡まれてリアルファイトになったりもするが&br;それもまあ、サウスタウンならではの名物だな!| |①|>|CENTER:~そんなことあるんですか?| |~|~〇×|えっ? そんなことあるんですか?| |~|~テリー・ボガード|ああ、日常茶飯事だぜ!&br;だからみんな、自分の身を守るために強くなるのさ!| |②|>|CENTER:~テリーさんに喧嘩を売るなんて……| |~|~〇×|テリーさんに喧嘩を売るなんて、命知らずですね。| |~|~テリー・ボガード|ははは! 確かにな!| |③|>|CENTER:~サウスタウンって、怖いんですか?| |~|~〇×|サウスタウンって、怖いんですか?| |~|~テリー・ボガード|まあ、そればっかりじゃないが&br;×には怖い場所に思えるかもな。| |~テリー・ボガード|サウスタウンは、日本ほど治安が良くないからな。&br;警察も頼りにならなかったり……まあいろいろだ。| |~〇×|テリーさん、そう言いながら楽しそうですよね。| |~テリー・ボガード|ははは! そうだな!| |~テリー・ボガード|嫌なことがなかったとは言えないが、生まれ育った町だからな。&br;嫌いにゃなれないさ。| |~テリー・ボガード|そのうち×も案内するから楽しみにしといてくれよ。| |~〇×|はい、いつか必ず行ってみたいです。| |~テリー・ボガード|あの白い砂浜を見たら、きっと驚くと思うぞ。&br;×と一緒に歩くのが楽しみだ!| |~テリー・ボガード|もしリアルファイトに巻き込まれても&br;俺がしっかり守るから安心してくれ!| |~テリー・ボガード|海を眺めながら一緒にビールを飲もうぜ。&br;今日みたいにハンバーガーを食べるのもいいな。| |~〇×|ふふ、楽しそうですね。| |~テリー・ボガード|ああ! きっと×も気に入るはずだ!| |~テリー・ボガード|いつかはサウスタウンに帰らなきゃいけねえが&br;帰ったら今度は×の飯の味が恋しくなるんだろうなあ。| |~〇×|私の料理、気に入ってもらえてるみたいで嬉しいです。&br;ありがとうございます。| |~テリー・ボガード|サウスタウンも×もどっちも捨てがたいし……そうだ、&br;×も俺と一緒にサウスタウンに住めばいいんだ!| |~〇×|えっ!?| |~テリー・ボガード|×の顔が見れないのも寂しいしな。| |~テリー・ボガード|だから、いつかサウスタウンへ戻るときは&br;×も一緒に来てくれると嬉しいぜ!| |~〇×|で、ですが道場のお仕事もありますし……。| |~テリー・ボガード|ああそうか。まあ、いざというときは&br;俺が大門や京たちに話をつけてやるさ。だから安心してくれ!| |~テリー・ボガード|向こうでも仕事も俺が紹介してやるし、&br;家も俺のところに一緒に住めば問題ないしな!| |~〇×|い、いいんですか? 本当に……。| |~テリー・ボガード|ああ。なんたってお前は俺にとって大事な人だしな。&br;できることはなんだってやるさ!| |~テリー・ボガード|……さて、食い終わったことだしそろそろ行くか。| |~〇×|あ、はい、そうですね!| |~テリー・ボガード|というわけで、サウスタウン移住の件、&br;考えておいてくれよな。楽しみにしてるぜ。| #endregion ----- **大胆な執事 [#SR03] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|へえ、ここが紅丸の知り合いが&br;最近オープンしたって喫茶店か。| |~〇×(主人公)|オープンしたてで人手が足りない、&br;というのも大変そうですよね。| |~テリー・ボガード|だから俺達が助っ人に呼ばれたんだろう?&br;店のために頑張ろうぜ!| |~〇×|はい、そうですね。| |~二階堂紅丸|あれ? テリー、制服は受け取ってないのか?| |~テリー・ボガード|制服? そんなものがあるのか。| |~二階堂紅丸|ああ。執事喫茶だから、&br;ちゃんと執事の格好して接客しないと駄目だぜ。| |~テリー・ボガード|おいおい、聞いてないぜそんなこと。| |~テリー・ボガード|ちなみに、制服ってどんなものなんだ?| |~二階堂紅丸|まあ、いかにも執事って感じの服だな。&br;えーっと、ちょっと待っててくれ。| |~二階堂紅丸|あったあった。これがテリー用の制服だ。| |~テリー・ボガード|なんだか堅苦しそうだな……。&br;着心地悪そうだし動きにくそうだ。| |~二階堂紅丸|とはいえ、これが執事の制服だしな。| |~テリー・ボガード|そういうもんか。ま、一度やると言ったからには&br;きちんとやり遂げるぜ。| |~テリー・ボガード|うーん……。| |~〇×|テリーさん、難しい顔してどうしたんですか?| |~テリー・ボガード|いや、執事の仕事をやることになったのはいいが、&br;どうしたらいいのかわからなくてな……。| |~〇×|確かに、いきなり言われても難しいですよね。| |~テリー・ボガード|×はどうしたらいいかわかるか?| |~〇×|私もあんまり……。| |~〇×|――あ、あそこの本棚に、&br;接客マニュアルが置いてありますよ。| |~テリー・ボガード|お、本当だ。開店時間まで時間もあるし、&br;少し勉強してみるか!| |~テリー・ボガード|背筋を伸ばして、丁寧な言葉遣いを心がけて……&br;うーん、なかなか大変そうだな。| |~〇×|そうですね……。| |~テリー・ボガード|へえ……紅茶の淹れ方ひとつにも、&br;決まりってもんがあるんだな。| |~テリー・ボガード|なあ、×。ちょっと練習してみたいから、&br;付き合ってくれないか?| |~〇×|はい、もちろん。どうすればいいですか?| |~テリー・ボガード|俺が淹れた紅茶を飲んで、&br;味の感想をくれるだけでいい。| |~〇×|わかりました。| |~テリー・ボガード|えーっと、まずはカップを温めるだろ……&br;茶葉はこれくらいで、蒸らす時間は……。| |~〇×|(テリーさん、頑張ってるな。| |~〇×|なんだか本物の執事さんみたいで緊張するかも……。)| |~テリー・ボガード|よし、こんな感じでそうだ?&br;飲んでみてくれ。| |~〇×|いただきます。……わあ、いい香り。| |~〇×|……うん、おいしい! 温度も丁度良くて&br;飲みやすいです!| |~テリー・ボガード|本当か? 良かった。&br;これなら接客もばっちりだな!| |~テリー・ボガード|……と、そろそろ開店時間か。&br;それじゃあ、頑張ってくるぜ!| |~〇×|――って、テリーさん、ホールの仕事に&br;向かったけど、大丈夫かな?| |~〇×|まだ注文は入ってないし……&br;ちょっと様子見てみよう。| |~テリー・ボガード|おう、お帰り、お嬢さんたち。| |~テリー・ボガード|そこの席が空いてるからくつろいでってくれ……&br;じゃなかった、ゆっくり休んでくださいませ、か。| |~来店客A|ありがとうございます!&br;ふふっ、変わった執事さんですね。| |~来店客B|KOF優勝チームのテリーさんが執事をやってくれる&br;なんて、夢みたい!| |~テリー・ボガード|ははは! そう言ってもらえると嬉しいぜ!&br;……じゃないな、嬉しいでございます……?| |~来店客B|テリーさんかわいい~。| |~テリー・ボガード|メニューはこれだ。どれも美味しいから、&br;好きなもの頼んでくれ!| |~〇×|(て、テリーさん、完全にいつものテリーさんで&br;接客してる……。)| |~〇×|(テリーさん、こっち、こっち気づいて……!)| |~テリー・ボガード|ん?| |~〇×|(あ、気づいてくれた! あの、もっと背筋を伸ばして、&br;口調をもう少し丁寧に……。)| |~〇×|(……って、こんなジェスチャーで伝わるのかな……。)| |~テリー・ボガード|………。| |~〇×|(あ……わかってくれた、かな?)| |~テリー・ボガード|えーっと、お嬢さん方、先程の対応、&br;大変失礼いたしました。| |~テリー・ボガード|えー……これからは執事としての態度に気を付けて&br;お嬢さんたちをエスコートする……でございます。| |~来店客B|さっきまでのテリーさんも面白くて&br;良かったのにな~。| |~テリー・ボガード|ははは、そうは行きません。| |~〇×|(良かった。なんとか執事っぽくなったみたい。)| |~〇×|(それにしても、テリーさんにも苦手なことって&br;あるんだなぁ。ふふっ、ちょっと意外。)| |~〇×|(さて、私もキッチンの仕事頑張らないと!)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~草薙京|はー、やっと閉店時間か。疲れたぜ……。| |~八神庵|くだらん時間だった……。| |~テリー・ボガード|ふう、大変だったが、&br;なんとか終わって良かったな。| |~テリー・ボガード|残す仕事は後片付けだけか。&br;もう一息、頑張るとするか。| |~〇×(主人公)|はい!| |~テリー・ボガード|今日はいろいろ教えてくれてサンキューな。&br;あんたのおかげでなんとかなったぜ。| |~テリー・ボガード|特に、ジェスチャーで注意してくれたのは&br;助かった。| |~〇×|いえ、ちゃんと伝わるか不安でしたが、&br;伝わって良かったです。| |~テリー・ボガード|ははは! あんたの気持ちはいつでも届いているさ!| |~テリー・ボガード|特に、あんなに頑張ってジェスチャーされちゃ、&br;伝わらない方が難しいってもんだ。| |①|>|CENTER:~そう言ってもらえると嬉しいです| |~|~〇×|そう言ってもらえると嬉しいです。| |~|~テリー・ボガード|これからも、何かあったらサポートしてくれよ。| |②|>|CENTER:~ちょっと恥ずかしいかも…| |~|~〇×|ちょっと恥ずかしいかも……。| |~|~テリー・ボガード|そんなことはないさ。&br;あんたはあんたなりに頑張ったんだ。| |~|~テリー・ボガード|もっと胸を張って行こうぜ!| |~テリー・ボガード|まあ、なんだ。いろいろ慣れない仕事だったが、&br;普段できない経験が出来て良かったと思う。| |~テリー・ボガード|それにしても、執事の服って堅苦しいよな。&br;もう脱いでもいいんだろ?| |~〇×|て、テリーさん! ここで着替えるのは……。| |~草薙京|あー、オレも脱ぐわ。&br;ハンガーどこだ?| |~八神庵|それくらい自分で探せ。| |~二階堂紅丸|おいおいお前ら。レディーの前で何やってんだ。&br;更衣室に行け更衣室に。| |~テリー・ボガード|おっと、そうか。すまないな。&br;×になら見られても構わないと思って。| |~〇×|(ど、どういう意味だろう……?)| |~草薙京|そうそう。&br;いちいちそんなの気にするもんでもねえだろ?| |~二階堂紅丸|ダメだ。ほら、更衣室行くぞ。| |~テリー・ボガード|オーケー。じゃあ×、また後でな。| |~〇×|あ、はい!| |~テリー・ボガード|…………なあ、これ脱ぎ方も難しくないか?| |~草薙京|げっ、タイが絡まってやがる。| |~八神庵|無様な姿だな、京。| |~草薙京|なんでテメェはもう着替え終わってんだよ……。| |~二階堂紅丸|型崩れしないように、&br;ちゃんとハンガーにかけるんだぞ。| |~テリー・ボガード|服の扱いにも気を遣わなきゃならないのか。&br;やれやれ、執事って大変だな……。| |~〇×|(テリーさん、まだまだ執事に苦戦してるみたい。)| |~〇×|(いろいろあったけど、テリーさんの言う通り、&br;いい経験になった気がするな。)| |~〇×|(……さて、私も着替えてこようっと。)| #endregion ----- **温泉合宿 [#SR04] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|よ、×。| |~テリー・ボガード|今から温泉に入るところか?| |~〇×(主人公)|テリーさん!&br;はい、屋上のお風呂に行くところです。| |~テリー・ボガード|ちょうどよかった。俺も今から露天風呂ってやつに&br;行ってみようと思ってたんだ。| |~テリー・ボガード|そうだ!&br;あんたも一緒に入らないか?| |~〇×|一緒にですか!?&br;確か屋上は男湯と女湯が別なんです。| |~テリー・ボガード|そうなのか? 残念だな。| |~テリー・ボガード|あんたと風呂に浸かりながら、&br;話せたら楽しいと思ったんだが……。| |~テリー・ボガード|うーん……、&br;あんたを男の風呂に連れて行くわけにもいかないしな。| |~〇×|そうですね、どこか別の場所で&br;お話しできたらいいんですが……。| |~テリー・ボガード|よし、分かった。&br;それなら温泉が終わったら部屋に来てくれないか。| |~テリー・ボガード|俺の部屋に良いものがあるんだ。| |~〇×|良いもの、ですか?| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |>|テリーの部屋・テラス| |~〇×(主人公)|すごい、満天の星ですね……!| |~テリー・ボガード|すごいだろ?&br;この星空をあんたに見せたかったんだ。| |~テリー・ボガード|テラスにソファがあるなんて、&br;並んで座るにはぴったりだと思ってな。| |~〇×|はい、なんだか贅沢な気分ですね。| |~〇×|この星空を、ひとり占めしてるような……。| |~テリー・ボガード|はは、可愛いことを考えるな。×は。| |~〇×|テリーさんとふたりで、&br;ふたり占めですね。ふふ。| |~テリー・ボガード|……!| |~テリー・ボガード|せっかくあんたと楽しい話をしようと思ったが&br;そうもいかないみたいだな。| |~〇×|え――| |~〇×|(テリーさんに、後ろから抱きすくめられて……!)| |~テリー・ボガード|あんたの髪、まだ温泉の香りがするな。| |~〇×|テリーさんも……同じ香りがします。| |~テリー・ボガード|はは、本当だな。&br;おそろいってヤツだな!| |~テリー・ボガード|一緒に風呂には入れなかったが……。&br;このあとは、俺と一緒にいてくれるだろ?| |~テリー・ボガード|夜空と一緒にあんたも、&br;俺にひとり占めさせてくれ。| #endregion ----- **朝日の差し込む部屋で [#SR05] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|(あとは魚が焼き上がれば完成っと……。)| |~テリー・ボガード|――おっ、いい匂いだな。| |~〇×|もう少しで出来上がるのでちょっと待っててくださ……。| |~〇×|っ……!?| |~テリー・ボガード|ん? どうした?| |①|>|CENTER:~その格好……!| |~|~〇×|て、テリーさん、その格好……!| |~|~テリー・ボガード|この格好がどうかしたのか?| |~|~〇×|(どうかしたって……! 服!)| |②|>|CENTER:~服を着てください!| |~|~〇×|ふ、服を着てください!| |~|~テリー・ボガード|心配しなくても、後でちゃんと着るよ。| |~|~〇×|そういう意味ではなくて……!| |~|~テリー・ボガード|……なんだ?&br;さては×、照れてるのか?| |~|~〇×|~~っ。| |~〇×|か、風邪ひきますよ!| |~テリー・ボガード|ハハッ、俺はそんなヤワじゃないさ。| |~テリー・ボガード|それより、何か冷たい物ないか?| |~テリー・ボガード|おっ、いい物があった。このアイス、もらってもいいか?| |~〇×|あ、はい。いいですけど……。| |~テリー・ボガード|それじゃ、もらうな。&br;シャワーを浴びた後って冷たい物が欲しくなるんだよ。| |~〇×|(タオル1枚だったのはシャワーを浴びた後だったからかぁ。&br;はぁ、心臓に悪い……。)| |~テリー・ボガード|――ん、美味い!| |~〇×|あ、そうだ、テリーさん。&br;明日の朝はよろしくお願いしますね。| |~テリー・ボガード|……ん?| |~〇×|(あれ? この顔、もしかして忘れてる?)| |~テリー・ボガード|……ああ! 雑誌の話か。| |~テリー・ボガード|なぁ、そのことだけど。寝起きの写真って、&br;本当に寝起きを撮るのか?| |~テリー・ボガード|撮影するだけだったら、&br;それっぽく布団を敷いて撮れば十分だろ?| |~〇×|でも、あたかも一緒に暮らしてる彼女が撮ったような写真が&br;欲しいって話でしたし……。| |~〇×|少しでも記者さんがイメージしているものに近い写真を&br;撮りたいんです。| |~テリー・ボガード|一緒に暮らしてる彼女が撮ったような、か……。| |~テリー・ボガード|オーケー! あんたがそのつもりなら、&br;俺も全力で協力するぜ。| |~〇×|ありがとうございます!&br;明日は、よろしくお願いしますね。| |~テリー・ボガード|おう!| |~〇×|(撮影用のスマホは持ってきたし、準備はOK。)| |~〇×|……失礼します。| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|Good morning! My princess.| |~〇×|……え。| |~〇×|(寝起きの姿を撮るはずだったのに、&br;テリーさん、もう着替え始めてる……!)| |~テリー・ボガード|やっと来たな。| |~〇×|はい……って、すみません!&br;着替えが終わるまで外で待ってますね!| |~テリー・ボガード|おいおい、何言ってるんだ。寝起きの写真を撮るんだろ?| |~〇×|それはそうですけど……。| |~テリー・ボガード|今、あんたは一緒に暮らしてる恋人って設定なんだから、&br;遠慮なく写真撮って行けよ。| |~〇×|そう、ですね……それじゃ……。| |~〇×|(……というか、昨日に続いて今日もテリーさんの&br;裸を見ることになるなんて。)| |~〇×|(でも、どうしてだろう。昨日と違ってシャツを羽織ってるのに&br;今の姿のほうが落ち着かないような……。)| |~テリー・ボガード|なあ、昨日はよく眠れたか?| |~〇×|え? はい。よく眠れましたよ。| |~テリー・ボガード|そうか、俺はあんたのことを考えてたら、&br;あまりよく眠れなかったけどな。| |~〇×|……!?| |~テリー・ボガード|それで、今日はどこへ行こうか?| |~〇×|え、ええっと……そ、それは撮影のためですよね?| |~テリー・ボガード|ははは、何言ってるんだ。デートに決まってるだろ?| |~〇×|デート!?| |~テリー・ボガード|おっと、そうだった……おはようのキス、&br;まだしてなかったっけ――| |~〇×|!?!?!?| |~〇×|(テリーさんの顔が目の前に……!)| |~〇×|あ、あの……! 流石にちょっと近すぎますよ!&br;というか、おはようのキスってどういう……!?| |~テリー・ボガード|……ふっ。| |~テリー・ボガード|アッハハハハッ! ごめんごめん、ちょっとやり過ぎたな。&br;そんなに慌てるとは思わなかったな。| |~〇×|……へ? か、からかったんですか……!| |~テリー・ボガード|悪かった。でも、恋人が撮ったような写真が欲しかったんだろ?&br;おかげで、いい写真が撮れたんじゃないか?| |~テリー・ボガード|スマホの写真、確認してみたらどうだ?| |~〇×|は、はい……。| |~〇×|(……あ、本当だ。正面からのアングルじゃないけど、&br;少しずれた分、日常の1コマって感じがするかも。)| |~〇×|これなら記者さんにも喜んでもらえそうです。&br;テリーさんの作戦のおかげですね。ありがとうございます!| |~テリー・ボガード|作戦、ね。&br;まあ、期待に応えられたのなら何よりだ。| |~テリー・ボガード|……将来的に、あんたとこういう会話ができるように&br;なるといいな。| |~〇×|え?| |~テリー・ボガード|ハハッ、なんでもないさ!| #endregion ----- **夜デート [#SR06] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|×、入ってもいいか?| |~〇×(主人公)|あっ、テリーさん。どうぞ。| |~テリー・ボガード|ええと……待たせたか?| |~〇×|いえ、私もさっき準備ができたところです。| |~テリー・ボガード|なら、丁度良かったな。&br;その服似合ってるぜ。| |~〇×|ありがとうございます……!| |~〇×|(テリーさん、いつもと雰囲気が違っていて、&br;どこを見ていいか分からないというか……。)| |~テリー・ボガード|ん? どうした、×。&br;……もしかして、このスーツ似合ってなかったか?| |~〇×|い、いえ……!&br;そんな……むしろその逆です……。| |~テリー・ボガード|……はあ、そう言ってもらえて、よかったぜ。| |~〇×|え?| |~テリー・ボガード|スーツなんて着慣れないから&br;正直わかんなくてな。| |~テリー・ボガード|あんたに見られると思うと、&br;なんていうか……胸のこのあたりがこそばゆい。| |~テリー・ボガード|……しかも、ふたりで過ごす夜だ……。&br;正直、緊張しちまってる。| |~テリー・ボガード|あんたはあんたで、いつも以上にすごく可愛いしな!| |~〇×|(か……可愛いって……! 恥ずかしいな。&br;それにしても、テリーさんでも緊張することがあるんだ……。)| |~テリー・ボガード|だけど、あんたが似合ってるって言ってくれるなら&br;もう悩みなんてどっか吹っ飛んじまった!| |~テリー・ボガード|……それじゃ、今日は俺にエスコートさせてくれるかな?&br;可愛いお嬢さん。| |~〇×|ふふっ、はい。| |~テリー・ボガード|イエス! その笑顔が見たかったんだ。&br;じゃ、行こうぜ!| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|今日はごちそうさまでした。素敵なお店でしたし、&br;お料理、とても美味しかったですね。| |~テリー・ボガード|ああ。ちょっと量は少なかったが、&br;上等な味だった。| |~テリー・ボガード|いつものバーガーショップじゃ、&br;レディとのデートには向かないからな。| |~〇×|レディって……。| |~テリー・ボガード|ははっ、顔が赤いぞ×。&br;照れてるのか?| |~〇×|そ、そんなことないです――あっ!| |~テリー・ボガード|おっと! 大丈夫か?| |~〇×|は、はい……助かりました。| |~テリー・ボガード|どうやら顔が赤いのは、デザートに入っていた酒が&br;悪戯したせいもあるみたいだな。| |~〇×|そう、なんですか……。| |~テリー・ボガード|ああ。結構な量の洋酒を使っていた。&br;大丈夫かと思っていたんだが……。| |~〇×|テリーさんとのお話が楽しくて、&br;全然気がつかなかったです……。| |~テリー・ボガード|×……。| |~テリー・ボガード|そうか。じゃあ、×が今、ふらふらなのは、&br;俺の責任ってことか。| |~〇×|え? いえ、そんなつもりじゃ――| |~テリー・ボガード|それなら、責任を取らなきゃいけないな!&br;……よっと!| |~〇×|きゃあっ!? テ、テリーさん!?| |~テリー・ボガード|はっはっは! ×は軽いなあ!| |~〇×|ちょ、ちょっと、あの、降ろしてください……!| |~テリー・ボガード|いいや、このまま連れて帰る。&br;いいだろ?| |~〇×|ええっ!?| |~テリー・ボガード|あんたを酔わせた責任をとらせてくれよ。| |~〇×|(こ、こんなに近くで、そんなふうに見つめられたら……。)| |~〇×|もしかして……テリーさんも酔ってるんですか?| |~テリー・ボガード|んん? そうだなあ……。&br;俺も、×に酔わされたのかもな。| |~テリー・ボガード|あんたの、そのとろけるような眼差しにさ。| |~〇×|……ええっ。| |~テリー・ボガード|なあ、×。&br;――あんたも、責任とってくれるよな?| #endregion ----- **KOFG学園 [#SR07] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|(わ、もう窓の外が暗い……!&br;文化祭の準備してるうちに、遅くなっちゃった。)| |~〇×|(うう、夜の学校って苦手だな……でも、&br;あと少しだけ作業してから帰ろうかな――)| |~???|なあ、あんた。| |~〇×|きゃあああっ!?| |~???|おっと! 驚かせちまったか?| |~〇×|あ……す、すみません!&br;大きな声を出したりして……。| |~???|こっちこそ、いきなり話しかけて悪かった。| |~???|で、こんな遅い時間に一人でどうしたんだ?&br;なんか困りごとか?| |~〇×|あ……いえ、文化祭の作業をしていて……。&br;今やってるところだけ終わらせたくて……。| |~???|……あんた――| |~〇×|え? な、なんでしょう……?| |~???|いいな! ナイスガッツだ!!&br;イベントに熱いうえに、根性もあるんだな!| |~〇×|(わわっ!? す、すごく近い……!)| |~???|よし! その作業、俺も手伝うぜ!| |~〇×|えっ!? そんな……悪いですよ。| |~???|いいさ。&br;このままあんたを置いては帰れないからな。| |~???|自己紹介が遅れたな。俺は3年のテリー・ボガード。&br;イベント実行委員会の会長をやってる。| |~〇×|3年生の先輩……それに、会長!?| |~テリー・ボガード|学年や立場なんて気にするな。&br;リラックスリラックス!| |~〇×|は、はい……私、2年の〇×です。| |~テリー・ボガード|×か――良い名前だ。&br;よろしくな。| |~テリー・ボガード|OK! それじゃ、×。&br;一緒に準備の続きをしようぜ!| |~〇×|じゃあ、お言葉に甘えて……よろしくお願いします。| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|テリー先輩、今日はありがとうございます。&br;手伝って頂いたうえに、帰りも送ってもらって……。| |~テリー・ボガード|お安い御用さ。&br;あんたと一緒に作業するの、楽しかったぜ!| |~テリー・ボガード|それに、&br;女の子に一人で夜道を歩かせるわけにはいかないからな。| |~テリー・ボガード|遅くまでお疲れさん、×。| |~〇×|(肩を叩かれた……テリー先輩、&br;距離感が近くて、ちょっとドキドキする……。)| |~〇×|――先輩こそ、お疲れ様です。&br;実行委員って大変ですよね。| |~テリー・ボガード|文化祭を盛り上げるためなら、なんでもないさ。&br;祭りは大好きだからな!| |~テリー・ボガード|一緒に楽しい文化祭にしような、×!| |~〇×|はい! 頑張ります。| |~〇×|(テリー先輩、明るくて頼もしくて、素敵な人だなあ。&br;きっとすごく人気があるんだろうな。)| |~テリー・ボガード|そうだ。今日みたいに遅くなりそうな日は、&br;またこうして送ってくから、声掛けてくれよ。| |~〇×|えっ……でも、ご迷惑じゃないですか?| |~テリー・ボガード|迷惑なわけないさ! 俺も今日くらいの時間まで、&br;文化祭のために、あれこれ準備してることが多い。| |~テリー・ボガード|それに……またこうして、&br;×と帰り道にデートできるし、な?| |~〇×|デ、デートって……!| |~テリー・ボガード|ははっ!| |~〇×|(気さくな人だから、深い意味はないんだろうけど……。)| |~テリー・ボガード|おっと、段差があるな。&br;暗いから足元に気をつけろよ。| |~〇×|はい――あ……。| |~〇×|(自然に手を握られちゃった……。&br;こういうのエスコートっていうのかな?)| |~テリー・ボガード|ん? どうした?| |~〇×|い……いえ!| |~テリー・ボガード|ははっ、何でもないのに面白いやつだな。&br;さ、帰ろうぜ!| #endregion ----- **誘いの悪魔 [#SR08] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |>|控室――| |~テリー・ボガード|×、表情がカタいぜ?&br;リラックスリラックス!| |~〇×(主人公)|テ、テリーさんは緊張したりしないんですか……!?| |~テリー・ボガード|緊張?&br;そんなのしてるヒマないだろ?| |~テリー・ボガード|×が来られなくなった花嫁のモデルの代役で、&br;ブライダル・コマーシャルに出てくれるって聞いて――| |~テリー・ボガード|あんたと式をあげられるって思ったら&br;楽しみで仕方ないからな!| |~〇×|(テ、テリーさん……相変わらず、&br;からかってるのか本気なのかわからないな……。)| |~テリー・ボガード|×は、俺が相手じゃイヤだったか?| |~〇×|えっ!? そ、そんな、滅相もないです!&br;むしろ私には勿体ないっていうか……。| |~テリー・ボガード|そんなことないさ! ウェディングドレスを着たあんたは、&br;いつも以上にキレイだぜ!| |~〇×|や、や、やめてください! そんなこと言われたら、&br;顔が上げられません……!| |~テリー・ボガード|ハハッ、花嫁さんが真っ赤になっちまったな。| |~テリー・ボガード|ほら、……キレイなあんたを、&br;俺にもっと見せてくれよ。| |~〇×|(ひゃっ……あ、顎に指をかけられて……!)| |~テリー・ボガード|×……。| |~〇×|(え、嘘……テリーさんの顔が近づいて――!?)| |~〇×|(……あ、あれ? テリーさんの背中から――&br;なんだろう、黒い羽根……みたいなものが見える……?)| |~テリー・ボガード|――おっと。| |~〇×|……え、ええっ!?&br;テ、テリーさん……!?| |~テリー・ボガード|はあ、惜しいなぁ。&br;もうちょっとだったんだが。| |~テリー・ボガード|もうちょっとで……あんたの魂が手に入ったのに。| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|テ、テリーさん……魂って、何の話ですか?| |~テリー・ボガード|ソーリー。驚かせちまったな。| |~テリー・ボガード|俺はな、×。あんたの魂を狙ってる、悪魔だ。| |~〇×|あ、悪魔って……テリーさん、&br;また私のことからかって……。| |~テリー・ボガード|おいおい×。この姿を見ても、&br;まだ信じないっていうのか?| |~〇×|(た、確かに……テリーさんのツバサ、&br;どう見ても本物だ……。)| |~〇×|(でも、こんなことって現実にありうるの?&br;悪魔なんて……それに――)| |~〇×|いつも優しいテリーさんが、悪魔だなんて……。&br;信じられません!| |~テリー・ボガード|やれやれ……。&br;俺のことをそんなふうに思ってくれるのは嬉しいけどな――| |~テリー・ボガード|男を信用しすぎるのは危ないぜ? ×。&br;ほら、よく言うだろ? 男は狼だってさ。| |~〇×|(悪魔って、もっと怖いものなんじゃ……。)| |~テリー・ボガード|なあ、×。悪魔と狼の共通点って、知ってるか?| |~テリー・ボガード|それはな、欲望に忠実ってことさ。| |~テリー・ボガード|強い奴と戦いたい。楽しいことがしたい。&br;俺の欲望は色々あるけど――| |~テリー・ボガード|その中でも一番望んでるものは……あんたさ、×。| |~〇×|わ、私……?| |~テリー・ボガード|ああ。brあんたの身も心も魂も、ぜんぶ俺のモノにして――| |~〇×|テ、テリーさん……。| |~テリー・ボガード|×?&br;いまさら、俺が怖くなったのか?| |~テリー・ボガード|けど、もう逃げられないぜ。&br;狙った獲物は逃がさない。| |~テリー・ボガード|俺は狼で、悪魔なんだからな。| |~〇×|(か、体が動かない……これって、テリーさんが怖いから?&br;それとも……。)| |~テリー・ボガード|……ごめんな、×。&br;誓いのキスが済んでからと思ったけど――| |~テリー・ボガード|もうこれ以上、ガマンできそうにない……。&br;いいよな、×……?| #endregion ----- **無人島ロマンス [#SR09] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|うう……夜の無人島って、不気味なんですね。&br;こんな場所で肝試しすることになるなんて……。| |~テリー・ボガード|ああ。暗くて、いかにも何か出てきそうな雰囲気で――| |~テリー・ボガード|最高にスリリングだな!&br;これがキモダメシってやつか!| |~〇×|えっ。テリーさん、怖くないんですか?| |~テリー・ボガード|怖いのを楽しむのがキモダメシなんだろ?&br;一度やってみたかったんだ!| |~テリー・ボガード|しかも、ゴールすればリゾートへ行けるなんて、&br;楽しみだな!早く行こうぜ、×!| |~〇×|あっ、テリーさん……あまり引っ張ると――| |~テリー・ボガード|っと、悪い。手錠で繋がってること忘れてたぜ。| |~〇×|(そう、この肝試しの最中は手錠で繋がれているんだよね。)| |~〇×|す、すみません。動きにくいですよね。| |~テリー・ボガード|そんなことないさ。&br;なんだかこういうの、嬉しいぜ。| |~テリー・ボガード|どこへ行くにも、×と一緒だからな!| |~〇×|テリーさん……。| |~テリー・ボガード|さあ、行こうぜ!&br;どんな仕掛けがあるのか、楽しみだ!| |~〇×|きゃあっ!?お、お化け!?| |~テリー・ボガード|ワオ!驚いたなあ……!| |~テリー・ボガード|このモンスター、人形か?&br;よく出来てるな。すごい迫力だ!| |~〇×|ひゃあっ!?こ、今度は蛇!?| |~テリー・ボガード|へえ!木の上からオモチャを吊るしてあるのか。| |~〇×|(も、もうだめかも……!)| |~テリー・ボガード|×!?&br;座り込んで、どうしたんだ!?| |~〇×|す、すみません。&br;立て続けでびっくりしちゃって……。| |~〇×|(あれ……た、立てない!?)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|×、大丈夫か?| |~〇×|うう……こ、腰が抜けちゃったかも……。| |~〇×|(……は、早く立ち上がらないと!)| |~テリー・ボガード|慌てなくても大丈夫だ。&br;無理をするな……。| |~〇×|でも!| |~テリー・ボガード|……ソーリー、すっかりキモダメシにはしゃいじまった。&br;あんたのこと、もっと気に掛けるべきだったな。| |~〇×|そんなこと……テリーさんのせいじゃないですから。| |~テリー・ボガード|うーん、何か俺に出来ることは――| |~テリー・ボガード|そうだ!おまじないしてみるか?| |~〇×|おまじない、ですか?| |~テリー・ボガード|ああ、怖くなくなるおまじないさ。| |~テリー・ボガード|おでこか、ほっぺか、それとも唇……。&br;どこにしてほしい?| |~〇×|え……えっ、えぇ!?&br;あの、それって……!?| |~テリー・ボガード|よし、こうなったら全部してみるか。| |~テリー・ボガード|×、目を閉じて……じっとして。| |~〇×|ちょっ――!ま、待ってください!!| |~テリー・ボガード|おっ!×、立てたじゃないか!| |~〇×|あ……。| |~テリー・ボガード|早速、おまじないの効果が出たみたいだな?| |~〇×|っ……!テ、テリーさん!| |~テリー・ボガード|ハッハッハ!元気も出てきたみたいだな!| |~〇×|(もう相変わらずからかってるのか&br;本気なのかわからないなあ……。)| |~テリー・ボガード|やっぱり楽しいな、キモダメシって!&br;きっと、×が一緒だからだな!| |~テリー・ボガード|よーし、このまま進んで、クリアしちまおうぜ。| |~テリー・ボガード|リゾートに着いたら、&br;一緒にたくさん泳ごうな、×!| #endregion ----- **眩しい夏 [#SR10] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(夏祭りに来れてよかった。&br;食べたり遊んだり、みなさん縁日を楽しんでるみたいだし。)| |~〇×|(特に楽しそうなのは――)| |~テリー・ボガード|エキサイティングだったなぁ、ビリーとの金魚すくい対決!&br;あいつが本気だったから、俺も夢中になっちまった!| |~テリー・ボガード|日本の祭りってのは楽しいなあ!&br;金魚すくいの他にも色んな店があって、目移りしちまう。| |~〇×|ふふっ。テリーさん、夏祭りを満喫してますね。| |~テリー・ボガード|まだまだこれからさ! 他にもたくさん屋台があるし、&br;全部回ってみようぜ!| |~テリー・ボガード|あんたも付き合ってくれるか? ×。| |~〇×|ええ、もちろんです。| |~テリー・ボガード|よーし、それじゃさっそく行くか!| |~〇×|(わっ、テリーさんに手を引かれて――)| |~テリー・ボガード|日本の夏ってやつを、一緒に楽しもうぜ!| |~テリー・ボガード|なんだ、またはずしたか! 射的ってけっこう難しいんだな。| |~〇×|惜しかったですね、当たったと思ったのに……!| |~テリー・ボガード|ああ。それに弾が当たっても、&br;倒さないと獲れたことにならないしな……シビアだぜ。| |~テリー・ボガード|けど、だからこそ燃えるってもんだ! よし、もう一度!| |~〇×|すごい! テリーさん、輪投げ上手ですね!| |~テリー・ボガード|さっきの射的は上手くいかなかったが、これは&br;バスケットボールをゴールに入れるのと、ちょっと似てるからな!| |~テリー・ボガード|×もやってみるか?| |~〇×|えっ! でも、上手くできるでしょうか。| |~テリー・ボガード|大丈夫さ! ほら、こうして手首のスナップを利かせて| |~テリー・ボガード|なあ、腹が減ってこないか? 何か食べようぜ、×。| |~〇×|そうですね。&br;あちこちから美味しそうな匂いがしますし。| |~テリー・ボガード|ハンバーガーもいいが、屋台の食べ物ってのは&br;特別な感じがするよな。| |~テリー・ボガード|焼きそば、イカ焼き、フランクフルト……。&br;ありすぎて迷っちまうな……!| |~〇×|(テリーさんと一緒に、色んな屋台を回ったなあ。)| |~テリー・ボガード|×、楽しんでるか?| |~テリー・ボガード|それとも、俺があちこち連れまわしたから、&br;疲れちまったか……?| |~〇×|ぜんぜんそんなことないです!&br;テリーさんが色んなお店に連れて行ってくれるから、楽しいです。| |~テリー・ボガード|そうか? ハハッ、ならよかったぜ!| |~〇×|(テリーさんが何をしていても笑顔だから、&br;お祭りが何倍も楽しくなってる気がする。)| |~テリー・ボガード|おっ、もうすぐ打ち上げ花火が始まるんじゃないか?| |~〇×|もうそんな時間ですか!? 花火を見る場所、探さないと!| |~〇×|でも、良い場所はもう混んでるでしょうね。&br;見えるかなあ……。| |~テリー・ボガード|安心しな、×。俺がとっておきの場所を知ってる。&br;そこなら他に誰も来ないはずさ!| |~〇×|えっ、そんな場所があるんですか?| |~テリー・ボガード|ああ。×が花火を楽しみにしてるだろうと思って、&br;探しておいたんだ。| |~〇×|私のために、わざわざ……!?| |~テリー・ボガード|あんたのためなら、それくらい当然さ!| |~テリー・ボガード|さあ、案内するぜ。&br;ついてきてくれ!| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|この辺りは少し暗いな。足元に気をつけろよ。| |~テリー・ボガード|ほら、俺の手をしっかり握って。| |~〇×|は、はい……!| |~〇×|(今日はテリーさんとよく手を繋いでる気がする……。&br;ちょっと恥ずかしいけど――)| |~〇×|(テリーさんの手って、大きくて温かいな。&br;包まれてるみたいで、安心する……。)| |~テリー・ボガード|もうすぐだ。この先に神社がある&br;おっ、見えてきたな。| |~テリー・ボガード|花火が始まる前に着いたな。&br;ここに座ろうぜ、×。| |~〇×|はい。&br;本当に、誰もいませんね。| |~〇×|(屋台の並ぶ通りから少し離れてるから、&br;お祭りの明かりも、人の声も、少し遠い……。| |~テリー・ボガード|どうした? ×。&br;怖いのか?| |①|>|CENTER:~少し怖いかも| |~|~〇×|少しだけ……。&br;暗くて、ちょっと寂しいところですから。| |~|~テリー・ボガード|大丈夫さ。俺がついてる。| |②|>|CENTER:~むしろワクワクする| |~|~〇×|大丈夫です。&br;むしろ、なんだかワクワクします。| |~|~テリー・ボガード|だな!&br;ここってなんだか、隠れ家みたいだもんな!| |~|~テリー・ボガード|それに……あんたと二人っきりだ。&br;ここなら×を独り占めできる。| |~|~〇×|(えっ……そ、そんなことを言われると、&br;ドキドキしてきちゃうな……。)| |~テリー・ボガード|おっ—花火、始まったぞ!| |~〇×|あっ、本当だ……! すごい…….よく見えますね!| |~テリー・ボガード|言っただろ? とっておきの場所だって。| |~〇×|はい! 素敵な場所に連れて来てくれて、&br;ありがとうございます。| |~テリー・ボガード|ハハッ、×が喜んでくれたなら、よかったよ!| |~〇×|なんだか今日はテリーさんに、色々連れて行ってもらって&br;ばかりですね。| |~テリー・ボガード|そうか? 俺こそ、&br;今日は×に付き合ってもらってばかりだ。| |~テリー・ボガード|あんたと一緒にいるのが楽しくて、&br;つい、あちこち連れて行きたくなっちまう。| |~テリー・ボガード|あんたの最高の笑顔がまた見たいってな!| |~〇×|(私がテリーさんの笑顔を見てると楽しいように、&br;テリーさんもそんなふうに思ってくれるなら……嬉しいな。)| |~テリー・ボガード|今日だけの話じゃなくて、&br;×を連れて、もっと色んな場所へ行きたい。| |~テリー・ボガード|二人で見たいものがたくさんあるんだ。| |~テリー・ボガード|なあ、×。いつか……。&br;世界中の色んな場所へ二人で行けたら、最高だと思わないか?| |~〇×|素敵ですね。テリーさんとなら、&br;きっとどこへ行っても楽しいと思います。| |~テリー・ボガード|あんたがそう言ってくれて嬉しいぜ! いつか実現させような!| |~テリー・ボガード|ワオ! デカい花火があがったぞ! ×、見えるか!?| |~〇×|はい! 本当にきれいですね……!| |~〇×|(テリーさんと一緒なら、見るものがみんな眩しいくらい、&br;きれいに見えるんだろうなあ……この花火みたいに。)| #endregion ----- **夢見Night [#SR11] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×(主人公)|(ふう……なんだか眠れなくて、部屋を出てきちゃった。)| |~|(あれ、縁側のほうに人影が――)| |~テリー・ボガード|おっ、×じゃないか。&br;グッドイブニング。| |~〇×|こんばんは、テリーさん。| |~テリー・ボガード|まだ起きてたんだな。&br;俺も、なんだか寝付けなくてな。| |~|けど、眠れなくてラッキーだった。&br;おかげで、お揃いのパジャマ姿で顔を合わせられた。| |~〇×|あはは……ちょっと照れちゃいますけどね。| |~|すみません、せっかくテリーさんが泊まりにきてくれたのに、&br;来客用のパジャマが他になくて……。| |~テリー・ボガード|謝ることないさ。&br;×とお揃いだからな。| |~〇×|(使われてなかったペアのパジャマ……。&br;テリーさんが着るには可愛すぎるかなと思ったけど――)| |~|(少しも嫌がらずに着てくれた。)| |~テリー・ボガード|せっかくだし、今夜は一緒に夜更かしするか?&br;他のやつらには内緒でさ。| |~〇×|ふふ、そうしましょうか。| |~テリー・ボガード|隣に座って涼もうぜ。&br;いい風が吹いてる。| |~〇×|じゃあ、お邪魔します。| |~テリー・ボガード|こんな夜は散歩でもしたくなるけど、あんたを真夜中に&br;連れ出したのがバレるとまたアンディに叱られちまいそうだな。| |~〇×|確かに、もうかなり遅い時間ですね。| |~|でもテリーさんと一緒なら、&br;暗い夜道を歩くことになっても怖くないですね。| |~テリー・ボガード|はは、あんたがそう言ってくれるなら、&br;二人で夜の散歩ってのも悪くない。| |~|……が、今夜はやめておこう。&br;出かけるなら着替えなくちゃいけないからな。| |~|せっかくお揃いのパジャマを着てるんだ。&br;脱ぐのがもったいない。| |~〇×|テリーさん……。| |~テリー・ボガード|なあ、×。&br;もう少し、こっちに来いよ。| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|それでさ、ジョーのやつが――| |~〇×|ふふっ、そんなことがあったなんて……。| |~|(寝付けない夜って、なんだか不安だったけど、&br;テリーさんとお話してると、安心するなあ……。)| |~|(夜風も気持ちがいいし……。&br;なんだか、だんだん瞼が重く――)| |~テリー・ボガード|――おっと。そんなにくっついてくるなんて、&br;×は大胆だな……ん?| |~〇×|……すう……。| |~テリー・ボガード|……! 寝ちまったのか……?| |~|こんなところで寝ると&br;風邪を引いちまいそうだが――| |~|ふっ……こんなにキュートな寝顔を見てたら、&br;起こせなくなるな。| |~|……×……。| |~〇×|――ん……うーん……。&br;あれ、ここ……縁側?| |~|(あ……そうだ。私、テリーさんとお話してたのに。&br;途中で寝ちゃうなんて失礼だよね。謝らなきゃ……。)| |~|(それにしても、縁側で寝ちゃったのに、体が痛くないな。&br;温かくて、何かに包まれてるような――)| |~テリー・ボガード|すー……。| |~〇×|(えっ……ええっ!?&br;私、テリーさんに重なって……!?)| |~テリー・ボガード|ん……。| |~〇×|(テリーさんも寝ちゃったんだ……。&br;い、今のうちに、離れないと――)| |~|(あれ、動けない……!&br;テリーさんの腕が、背中に回ったままで――)| |~テリー・ボガード|……どこに行くんだ、×?| |~〇×|テ、テリーさん……!&br;起きてたんですか?| |~|今、目が覚めたんだ。| |~〇×|あの……動けないんですけど……。| |~テリー・ボガード|ああ。俺が捕まえてるからな。| |~〇×|テ、テリーさんっ……。| |~テリー・ボガード|いいだろ、×?&br;もう少しだけ……な?| |~〇×|(こ、こんなに間近で見つめられて、&br;そんなこと言われたら……。)| |~|……もう少しだけ、ですからね?&br;テリーさんが風邪を引いたら、大変ですから……。| |~テリー・ボガード|大丈夫さ。こうしてくっついてると、&br;こんなに温かいんだから。| |~|ああ、でも……×、顔が真っ赤だな。&br;熱いくらいか……?| #endregion ----- **Brotherhood [#SR12] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(夜のピクニックなんて初めて……。&br;昼とは別の雰囲気があって、素敵かも。)| |~テリー・ボガード|そういや、×。&br;その右手に持っているのはなんなんだ?| |~〇×|あ、これはお弁当と水筒です。&br;ピクニックにお弁当は欠かせませんからね。| |~〇×|出発前に、キッチンをお借りして&br;作ってきたんです。| |~テリー・ボガード|へえ、×が作ってくれたのか!&br;そりゃ楽しみだ。| |~テリー・ボガード|それで、中には何が入ってるんだ?| |~〇×|テリーさんがお好きなものですよ。&br;サン――| |~〇×|きゃっ!| |~テリー・ボガード|おっと!| |~テリー・ボガード|大丈夫か?| |~〇×|はい、足がすべっちゃったみたいで……。&br;ありがとうございます。| |~テリー・ボガード|夜は足下が見えにくいからな。&br;×にケガがなくてよかったぜ。| |~テリー・ボガード|その弁当も、俺が持った方がよさそうだな。&br;ほら、こっちに渡してくれ。| |①|>|CENTER:~そんな、申し訳ないです| |~|~〇×|そんな、申し訳ないです。&br;結構重いですし……。| |~|~テリー・ボガード|おいおい、×。&br;こういうときは、笑顔で『ありがとう』だぜ。| |~|~〇×|……! は、はいっ。&br;ありがとうございます、テリーさん。| |~|~テリー・ボガード|オーケー!| |②|>|CENTER:~助かります| |~|~〇×|すみません、助かります。&br;結構重いので、気をつけてくださいね。| |~|~テリー・ボガード|だったら、なおさら俺の出番だな。&br;こう見えても……実は結構鍛えてるんだぜ?| |~|~〇×|ふふっ、誰が見てもすごく強そうですよ。| |~|~テリー・ボガード|お! 良い笑顔だな。&br;すごくキュートだぜ!| |~テリー・ボガード|さ、目的地まであと少しだ。&br;元気出して行こうぜ!| |~〇×|わあ……! 綺麗な景色ですね。| |~テリー・ボガード|だろ? 昼、散歩してるときに見つけたんだ。&br;×にも見せてやりたくってさ。| |~テリー・ボガード|それに……。&br;×に伝えたいこともあったしな。| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|私に伝えたいこと、ですか?| |~テリー・ボガード|ああ。| |~テリー・ボガード|……あんたには&br;こんなところまで付き合わせて、悪いと思ってるんだ。| |~〇×|そんな、気にしないでください。&br;ピクニックなんて久しぶりで、私も楽しみでしたから。| |~テリー・ボガード|いや、そうじゃない。&br;今回のアンディの件だ。| |~テリー・ボガード|あいつのために、こんな山奥までついてきてくれただろ?&br;本当なら楽しい旅行のはずだったのに。| |~〇×|あ……。| |~テリー・ボガード|……父さんが死んでから&br;アンディとは別々の場所で修行してたからさ。| |~テリー・ボガード|俺、アンディにあんまり兄らしいところを&br;見せてやれたことがないんだ。| |~テリー・ボガード|ま、今もしょっちゅう叱られて&br;どっちが兄かわかったもんじゃないけどな、ハハ!| |~〇×|テリーさん……。| |~テリー・ボガード|そのせいもあって、再会してからはなるべく&br;あいつに付き合ってやりたいと思ってるんだが……。| |~テリー・ボガード|それは単なる俺のわがままだからさ。&br;×はもっと自由にしてくれていいんだぜ?| |~テリー・ボガード|×の人生は×のもんだ。&br;変な遠慮とか、しなくていいからな!| |~〇×|(テリーさん……。&br;そんな想いで、この旅に来ていたんだ……。| |~〇×|……私がここに来たのは&br;テリーチームのみなさんが好きだからです。| |~〇×|アンディさんの助けに、ほんの少しでもなれたらいいなって&br;……そう思ってここまで来ました。| |~〇×|決して、誰かに遠慮したわけじゃないですよ。| |~テリー・ボガード|…………そうか。| |~テリー・ボガード|色々不器用な弟だけど&br;これからも仲良くしてやってくれると嬉しい。| |~〇×|はい、もちろんです!| |~テリー・ボガード|ありがとな、×。| |~〇×|(テリーさんに頭なでられてる……。&br;なんだか、くすぐったいな……。)| |~テリー・ボガード|……やっぱり、俺も欲しいな。| |~〇×|え?| |~テリー・ボガード|いや、なんでもない。| |~テリー・ボガード|×をうちのマネージャーに欲しいなって&br;改めて思っただけだぜ。| |~テリー・ボガード|気が変わったら言ってくれよ。&br;あんたなら、いつでも大歓迎だからさ!| #endregion //---------- ''スペシャル'' #region(ネタバレ注意) Episode:お月見〜テリー・ボガード編〜 |~〇×|テリーさん、今夜は誘っていただいてありがとうございました。&br;食事もとても美味しかったです。| |~テリー・ボガード|はは! そうかしこまらなくていいさ。&br;あんたのおかげで俺も楽しめたんだ。| |~テリー・ボガード|うまい飯にうまい酒。&br;それに加えてあんたがいれば、最高の夜だろ?| |~〇×|(夜風が涼しい……。&br;あ。肩に乗ってるテリーさんの手、温かい……。| |~〇×|テリーさん、もしかして少し酔ってますか?| |~テリー・ボガード|……さあ、どうかな?| |~テリー・ボガード|今夜はこうやって、×と&br;くっついていたい気分なのかもな。| |~〇×|(テリーさんの顔が、ち……近い……!| |~〇×|あっ、テリーさん見てください。&br;お月様がすごく綺麗です……!| |~テリー・ボガード|おっ。&br;今夜はフルムーンか。道理で――| |~〇×|(道理で…………?)| |~〇×|日本ではこの時期のお月様が一番綺麗で、&br;『中秋の名月』って言うんですよ。| |~テリー・ボガード|同じ月なのに、不思議なもんだ。&br;『フゼイ』とか『フウリュウ』ってやつなのかな。| |~〇×|そのお月様を、お酒や食事を楽しみながら見る&br;『お月見』というイベントもあるんですよ。| |~テリー・ボガード|そりゃいいな。&br;俺たちも『お月見』してみるか?| |~〇×|えっ。&br;今から、ですか?| |~テリー・ボガード|ああ。やりたいと思ったことは、&br;そう思った時にやってみるものさ。| |~テリー・ボガード|あそこにコンビニがあるな。&br;『お月見』のために何か買ってこよう。| |~テリー・ボガード|×!&br;このベンチからなら、月がよく見えそうだ。| |~〇×|ここに座って、お月見しましょうか。&br;ちょうどお団子も買えましたし。| |~テリー・ボガード|よし、それじゃ二人で改めて乾杯しよう。&br;俺たちのお月見に、乾杯。| |~〇×|はい! 乾杯です。&br;……ふふ、お団子より丸い月ですね。| |~テリー・ボガード|見事にまん丸の月だな。| |~テリー・ボガード|月明かりってのは眩しいもんだ。&br;デカい月に照らされてこの公園も、普段とは違う色に見える。| |~〇×|街路灯とはまた違った明かりですね。&br;見慣れた景色が新しく見えます。| |~テリー・ボガード|公園だけじゃないさ。&br;もちろん、あんたも――| |~テリー・ボガード|道理で今夜は、×に触れたくなる夜だと思ったわけだ。| |~〇×|(そういえばさっき月を見たときに……。)| |~テリー・ボガード|というわけだから覚悟してくれよ、×。| |~〇×|え、テリーさん……!?| |~〇×|(テリーさん、近い……!)| |~テリー・ボガード|月に照らされて一層綺麗なあんたを――| |~テリー・ボガード|……このまま帰したくないんだ。&br;〇の時間を俺にくれないか。| #endregion ----- **ハロウィン [#SR13] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|ヘイ!そこのお嬢さん、フリーズ!| |~〇×|わっ、テリーさん!?&br;びっくりした……!| |~テリー・ボガード|ハハッ、やあ×!驚かせて悪かったな。| |~テリー・ボガード|よくできてるだろ、このポリスの制服!&br;ほら、オモチャの銃や手錠もあるんだぜ。| |~〇×|わあ、本格的……!&br;もしかして、ハロウィンの仮装ですか?| |~テリー・ボガード|イエス!どうだ、似合ってるか?| |~〇×|はい、すごく似合っていたので、&br;本物に呼び止められたのかと……。| |~テリー・ボガード|おっ、嬉しいこと言ってくれるじゃないか!&br;この衣装を選んでよかったぜ。| |~テリー・ボガード|けど、俺だけ仮装するってのも、&br;ちょっと物足りないと思ってさ――| |~〇×|(ま、まさか、テリーさんとペアの&br;仮装をすることになるなんて……。)| |~〇×|(こんな服着たことないから、&br;すごく恥ずかしい……!)| |~テリー・ボガード|すごく似合ってるぜ、×!&br;用意しておいて正解だったな!| |~テリー・ボガード|本当はこの格好のまま、&br;二人で街に出かけてもいいと思ってたんだが| |~テリー・ボガード|こんなに可愛いポリス、誰にも見せずに&br;独り占めしたくなるなあ。| |~テリー・ボガード|そうだ!&br;うっかり忘れるところだった。| |~テリー・ボガード|×、トリックオアトリート!| |~〇×|……さっきびっくりさせられたし、&br;なんだかもう悪戯されたような気分です。| |~テリー・ボガード|なんだって!?&br;じゃあ、お菓子はナシか……!?| |~〇×|ふふ、冗談ですよ。&br;クッキーを焼いてありますから、一緒に食べましょう。| |~テリー・ボガード|やったぜ!ありがとな、×!| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|ところで、×。俺に悪戯しないのか?| |~〇×|えっ!?私がテリーさんにですか?| |~テリー・ボガード|そうだ。&br;悪戯するのも、ハロウィンの醍醐味だろ?| |~テリー・ボガード|あんたはいつも控えめなくらいだから、&br;たまには大胆になってみるいい機会だと思ってさ。| |~テリー・ボガード|ほら、カモン!| |~〇×|(悪戯か……テリーさんには&br;いつも驚かされたり、からかわれてるし――)| |~〇×|(仕返しってわけじゃないけど、&br;今日くらいは……少し大胆になってみても、いいかな?)| |~〇×|じゃあ一テリーさん。&br;両手を出してくれますか?| |~テリー・ボガード|おっ、その気になったんだな。&br;これでいいか?| |~テリー・ボガード|……ん?その手に持ってるの、&br;俺が持ってきたオモチャの手錠じゃないか――| |~テリー・ボガード|!!| |~〇×|テ……テリーさんを、逮捕します!| |~〇×|……なんちゃって。&br;す、すみません、すぐ外しますね| |~テリー・ボガード|はは!&br;可愛いポリスに捕まっちまったぜ!| |~テリー・ボガード|それで、俺はどんな罪で逮捕されるんだ?| |~〇×|え、罪?| |~〇×|えっと……わ、私のことを、&br;いつもドキドキさせる罪、です……!| |~テリー・ボガード|……へえ?そうか、なるほどな――| |~テリー・ボガード|OK!&br;あんたになら、喜んで逮捕されるぜ。| |~テリー・ボガード|でも、そういうことなら…….。&br;×だって、同罪だろ?| |~〇×|えっ……?| |~テリー・ボガード|俺だって、あんたにはいつも、&br;ハートを熱くさせられてるんだからな。| |~テリー・ボガード|だから――×のことも、逮捕していいよな?| |~〇×|っ……!| |~〇×|で、でも、今はテリーさんが逮捕されてますから!&br;ほら、手錠も……!| |~テリー・ボガード|ふっ…….甘いな、×。&br;手錠なんて関係ないぜ!| |~〇×|(わっ……!?&br;腕を上から回されて……!?)| |~テリー・ボガード|ほーら、捕まえた。| |~〇×|(テ、テリーさんの腕の中に&br;閉じ込められちゃった……!)| |~テリー・ボガード|さあ、これで逃げられないぜ?| |~テリー・ボガード|フフ……ごめんな、×。&br;悪戯していいって言ったのに| |~テリー・ボガード|あんたを見てると、どうしても悪戯したくて&br;我慢できなくなっちまった。| |~テリー・ボガード|な、悪戯しても、いいだろ……?&br;×……。| #endregion ----- **1stアニバーサリー [#SR14] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|いい天気だ。絶好の運動日和だな!| |~〇×|あの、テリーさん……ここで一体何を?| |~テリー・ボガード|決まってるだろ? 休日と言ったらリフレッシュ! &br;リフレッシュと言えばスポーツ!| |~テリー・ボガード|そして、スポーツと言えば……バスケだ!| |~〇×|なるほど?| |~〇×|でも私、体育の授業くらいでしかバスケを &br;やったことがないんですが、大丈夫でしょうか?| |~テリー・ボガード|ノープロブレム! &br;こういうのは楽しんだもの勝ちだぜ!| |~テリー・ボガード|こうドリブルして――シュート!| |~〇×|(わ、ボールが吸い込まれていくみたいにゴールに……!)| |~テリー・ボガード|こんな感じで適当にガンガンやれば大丈夫さ。&br;ってことで、ほらボール。| |~テリー・ボガード|試しにそこからシュートしてみろよ。| |~〇×|は、はい!&br;……えいっ!| |~テリー・ボガード|残念! 惜しかったな。| |~テリー・ボガード|もう少し膝を曲げた方がいいな。&br;それから| |~〇×|(わっ、テリーさんが背中に触れて……。)| |~テリー・ボガード|そう、この角度だ。腰から上は &br;なるべくこの姿勢をキープするといい。| |~〇×|は、はい。ありがとうございます。| |~〇×|(急に触られるとドキッとするな……。&br;でも今は、気持ちを切り替えて)| |~〇×|えいっ!&br;あっ……入った!!| |~テリー・ボガード|ナイスシュート!&br;一回教えただけで、すごいじゃないか!| |~〇×|ありがとうございます!| |~〇×|(シュートが決まるのって気持ちいいな……。&br;よーし、頑張るぞ!)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|ヘイ×、パス!| |~〇×|はいっ!&br;あっ、すみません、変なとこに!| |~テリー・ボガード|ノープロブレム!| |~〇×|(ええっ! 空中で受け取ってそのままダンク……!?)| |~〇×|すごいです、テリーさん!&br;今の、アリウープですよね?| |~テリー・ボガード|イエス! 決まると気持ちいいんだぜ。&br;そうだ、×もやってみるか?| |~〇×|えっ?| |~テリー・ボガード|アリウープは無理でも、&br;こうして俺が支えてやればダンクは打てるだろ?| |~〇×|(な……!? 抱きかかえられて……!)| |~テリー・ボガード|ほら、ゴールにそのままガツンとボールを入れてみろ。| |~〇×|は、はいっ。| |~テリー・ボガード|……よし、決まったな!&br;初ダンクおめでとう!| |~〇×|あ、ありがとうございます……。| |~テリー・ボガード|ん? 顔が赤いな。少し休憩するか?| |~〇×|い、いえ、大丈夫です!| |~テリー・ボガード|そっか? じゃあ、次は1オン1だ!| |~〇×|ええ!?| |~テリー・ボガード|それじゃあ、×の休日に乾杯!| |~〇×|ふふ、乾杯!| |~テリー・ボガード|……あ~! 運動のあとのビールは格別だな!&br;体が喜んでる気がするぜ。| |~〇×|(ふふ、確かにいつもより美味しい気がする。&br;本当に楽しかったな……。)| |~〇×|テリーさん、今日はありがとうございました。&br;おかげですごくリフレッシュできました。| |~テリー・ボガード|礼なんていらないぜ。&br;俺もあんたとのデートを楽しませてもらったしな!| |~〇×|(っ! デ、デート……。)| |~テリー・ボガード|また一緒にバスケしような!| |~〇×|はい!| #endregion ----- **新年'21 [#SR15] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|(テリーさん、ぐっすり眠ってたな。&br;年末からずっと格闘大会に出ていたから、相当疲れてるみたい。)| |~〇×|(起きる頃にはきっとお腹も空いてるだろうし、&br;テリーさんが起きてくる前に何か用意しておこう。)| |~〇×|おせちはあるから、お雑煮を作って。それから……。| |~テリー・ボガード|ふあ……。| |~〇×|あっ。テリーさん!おはようございます。| |~テリー・ボガード|んー……。グッドモーニング、×。&br;姿がないと思ったら、ここにいたのか。| |~〇×|はい。食事を用意しようと思って。&br;テリーさん、よく眠れましたか?| |~テリー・ボガード|あー……。それがそうでもなくてな。&br;×が近くにいなかったせいか、妙な夢を見たんだ。| |~〇×|えっ!?それはその……すみません。| |~テリー・ボガード|ハハッ!冗談さ。&br;まあ、妙な夢を見たっていうのは本当なんだが。| |~〇×|どんな夢だったんですか?| |~テリー・ボガード|まず、デカい山が見えたんだ。&br;あれは……富士山だったな。| |~テリー・ボガード|それから鷹が見えた。まあ、ここまでならそれほど&br;おかしくはないんだが……。| |~テリー・ボガード|なぜか、ナスが出てきたんだ!それも大量に!&br;な、おかしいだろう?| |~〇×|(富士山に鷹にナス……それって……。)| #endregion //---------- ''2話'' #region(ネタバレ注意) |~〇×|テリーさん、それはすごくいい夢です!| |~テリー・ボガード|そうなのか?| |~〇×|はい。日本では、一年で最初に見る夢を&br;初夢っていうんですけど……。| |~〇×|その夢に【富士山】【鷹】【ナス】が出てくると、&br;とっても縁起がいいって言われてるんです!| |~テリー・ボガード|それじゃつまり、&br;俺はとんでもなくラッキーな夢を見たってことか?| |~テリー・ボガード|富士山と鷹は、まあわからなくもないが……&br;なんでナスなんだ?| |~〇×|ナスは、財を成すとか、何かを【成す】ことに通じていて&br;縁起がいいそうですよ。| |~テリー・ボガード|ナスで成すか。ハハッ。なるほどな。| |~テリー・ボガード|今年は新年早々優勝して、ラッキーな夢を見て。&br;こうして、あんたと一緒に過ごせてる。| |~テリー・ボガード|これはもう幸せな一年になること間違いなしだな!| |~テリー・ボガード|あ。ちなみに、×の初夢はどうだったんだ?&br;富士山、鷹、ナスは見たのか?| |~〇×|いえ……実は、そもそも夢を見たかどうかも曖昧で。&br;なので、今夜に期待してます。| |~テリー・ボガード|別に夜を待つことはないだろ?&br;そういうことなら、これから一緒に寝直そうぜ!| |~〇×|え!?テ、テリーさん……!| |~テリー・ボガード|最高の初夢を見た俺と一緒に寝れば、&br;×も同じ夢を見られるかもしれないだろ?| |~テリー・ボガード|それにここに来る前、メッセージで伝えたよな。&br;ふたりでのんびりしようって。| |~テリー・ボガード|だから今日は何もせずに、俺のそばにいてくれよ。| |~テリー・ボガード|×がぐっすり眠って、初夢を見てる間……&br;ずっとハグしててやるからさ?| #endregion ----- *R [#R_story] **FOR YOU [#R_01] ''1話'' #region(ネタバレ注意) |~テリー・ボガード|……ふう。久しぶりにバスケで盛り上がってたら、&br;日が暮れちまった。| |~テリー・ボガード|×が心配する前に、道場に戻らないとな。| |~テリー・ボガード|ん? やけに通りの向こうが賑やかだな。&br;何かイベントでもやってるのか?| |~テリー・ボガード|このまま帰るのも気になるし……&br;少し覗いてみるか!| |~テリー・ボガード|おお、クリスマスマーケットか!&br;サウスタウンにいた頃を思い出すな。| |~テリー・ボガード|(それに……×に渡すプレゼントを、まだ考えてなかった。&br;あいつが喜びそうなものを探してみるか。)| |~テリー・ボガード|(おっ。このマフラーなんか、あいつに似合いそうだな!)| |~女性ショップ店員|お客さま、クリスマスプレゼントをお探しですか?| |~テリー・ボガード|ん? ああ、そうなんだ!&br;日頃の感謝の印に、何か贈りたいと思ってさ。| |~女性ショップ店員|それならそのマフラー、ぴったりだと思いますよ!&br;入荷してから人気の商品で、その色の在庫はあと一つなんです。| |~テリー・ボガード|そうか! それなら間違いなさそうだ。| |~テリー・ボガード|あとは……×が喜びそうなものと言ったら、&br;アクセサリーとかか?| |~テリー・ボガード|お、このペンダントなんかきれいな色してるな。| |~女性ショップ店員|ふふ。お客さま、その方のことが大切なんですね。| |~テリー・ボガード|えっ?| |~女性ショップ店員|プレゼントを探す時の、優しい表情……&br;お客さまの気持ちが伝わって来ます。| |~テリー・ボガード|……ハハ、そうか!&br;やっぱりあいつへのホットな気持ちは、隠し切れないな!| |~テリー・ボガード|(×にもこの想いが届くように、&br;心を込めてプレゼントを選ぶぜ!)| #endregion &aname(top){上へ戻る}; データ参照プラグイン 入力支援ツールを表示 ▼参照先ページ選択:データを表示 元データの書式(インラインプラグイン)を継承する