カードストーリー /包 の変更点


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#contents

*SSR [#SSR_story]
**僕の罰ゲーム [#SSR01]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×(主人公)|(さて、お掃除もも終わったし、次は何しようかな?)|
|~〇×|(……あれ? 居間から誰かの声がする……?)|
|~包|あ! 危ない! ……よし、チャンス!&br;――やった! クリアー!|
|~〇×|包くん、ゲームすごく楽しそうだね。|
|~包|え!? ……あ、×お姉ちゃん!&br;いつの間にいたの?|
|~〇×|今ちょうど、通りかかったところだよ。&br;声が聞こえたから、覗いてみたの。|
|~包|そうなんだ。&br;ゲームにすごい集中してたから、気付かなかった。|
|~〇×|そのゲームって、そんなに面白いの?|
|~包|面白いよ! 爽快感はあるんだけど、戦略も必要なの。&br;攻めるだけじゃなくて、防衛も大事で――|
|~包|――それでね、これ、ふたりでもできるの。&br;だから、×お姉ちゃん、僕と対戦してよ!|
|~〇×|え、私が? む、無理だよ、そんな難しそうなゲーム!|
|~包|そっかあ……。あ! じゃあ、これはどう?&br;可愛くて、女の子にも人気のゲームなんだよ!|
|~〇×|(あ、可愛いパッケージ。子供向けかな?&br;これなら私でもできそうかも……?)|
|~〇×|どうやって遊ぶゲームなの?|
|~包|えっとね、自分の動物を操作して、敵の動物に見つからずに&br;相手の縄張りに侵入して、ボスを――|
|~〇×|ちょ、ちょっと待って。&br;可愛い感じなのに、内容は難しそうだね……。|
|~包|えー、これも無理?&br;うーん……ふたりでゲーム遊ぶのは、無理かなあ。|
 
|①|>|CENTER:~私も一緒に遊びたいんだけど……|
|~|~〇×|ごめんね。私も包くんと一緒に遊びたかったんだけど……。|
|~|~包|ううん、僕もお姉ちゃんが遊べそうなゲーム、&br;持ってなくてごめんね。|
|~|~〇×|うーん、何か私でもできそうなことないかな?|
|~|~包|でも、僕今日はゲームしか持って来なかったよ。&br;どうしよう……。|
 
|②|>|CENTER:~テレビゲームじゃなくてもいい?|
|~|~〇×|……そうだなぁ。&br;じゃあ、テレビゲームじゃないゲームでもいいかな?|
|~|~包|え? それってどんなの?|
|~|~〇×|例えば……すごろくとか、オセロとか。&br;道場にあれば、だけど。|
|~|~包|あ! それっていい考え!&br;お姉ちゃん、すごい!|
 
|~〇×|じゃあ道場に何かなかったかな……。&br;――あ! 居間の棚に、確かトランプがあったかも!|
|~包|やったあ!&br;それじゃあババ抜きしようよ! いい?|
|~〇×|うん、いいよ。&br;それなら私でも、包くんと勝負になるかも。|
|~包|そうだよね。だから、ただババ抜きするんじゃなくて、&br;何か面白いことしようよ!|
|~〇×|面白いこと?|
|~包|うん! そうだなぁ……。&br;ババ抜きで負けたほうが、罰ゲームするのはどう?|
|~〇×|ええ!? 罰ゲームって、本当に……?|
|~包|あはは、そんなに不安そうな顔しないで大丈夫。&br;ババ抜きなら、運次第でどっちが勝つかわからないよ。|
|~包|それに罰ゲームがあったほうが、盛り上がると思うし!&br;ね、いいでしょ?|
|~〇×|そう……なのかな? それじゃあ、そうしようか。|
|~〇×|でも、罰ゲームっていっても、何をするの?|
|~包|うーん、じゃあ、勝った方が考えるってことで、どう?|
|~〇×|ええ、それって、最後まで罰ゲームが、&br;何かわからないってことだよね……。|
|~包|うん! ドキドキして面白いでしょ?&br;お姉ちゃんも、勝ったらなんでも言ってね!|
|~〇×|う、うん……わかった。&br;それじゃあ、トランプ取ってきて始めようか。|
|~〇×|(うう……なんだか包くん、自信満々な感じだなぁ。)|
|~包|――えーと、じゃあ次は……このカードにしよっと!|
|~〇×|(う……包くん、全然ババ引いてくれない。&br;まるで、私のカードが見えてるみたい……ハッ。まさか……。)|
|~〇×|ね、ねえ包くん……透視できる……とかじゃないよね?|
|~包|えー、そんなことしなくたって、&br;お姉ちゃんの顔見れば、どれがババなのかわかるよ?|
|~〇×|えっ、私そんなに顔に出てたの……!?|
|~包|――よし、このカードで……はい、僕の勝ちー!|
|~〇×|包くん、トランプでも強いんだね……。|
|~包|えへへ、まあね!&br;それじゃあ、罰ゲーム、何にしようかな?|
|~〇×|(あ、忘れてた!&br;ババ抜きで負けたほうが、罰ゲームする約束だった!)|
|~〇×|ぱ、包くん……あんまり難しいのにしないでね。|
|~包|でも、簡単すぎたら、罰ゲームにならないよ!|
|~〇×|うう……確かに。|
|~包|それじゃあ、罰ゲームを言うね?|
|~包|お姉ちゃん、今からエアギターを弾いてみて!|
|~〇×|エ、エアギター? ……って、どうやるの?|
|~包|知らないの? えっとねえ、こうやるんだよ!&br;――ギュィィィィーン! ……ってね!|
|~〇×|わあ、すごい! 包くん上手!|
|~包|えへへ、ありがとう!&br;……って、僕がやったんじゃ、罰ゲームにならないよ!|
|~〇×|あ、そうだった……。&br;じゃあ代わりに……おやつに何か作るんじゃ、だめ?|
|~包|え? ほんとに!?&br;やったー! 作って作って!|
|~〇×|(良かった……。&br;罰ゲーム、おやつ作りなら、私でも出来るもんね。)|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|それじゃあ、おやつは何を作ろうか?|
|~包|僕はお姉ちゃんが作ってくれるなら、&br;何でもいいよ!|
|~〇×|そうだなあ……じゃあ、ホットケーキはどう?|
|~包|うん、いいよ!&br;ホットケーキ食べたい!|
|~〇×|よかった。&br;じゃあ、作って来るから、ちょっと待っててね。|
|~包|あ、待って!&br;僕も一緒にホットケーキ作りたいな。いいでしょ?|
|~〇×|うん、もちろん!&br;じゃあ一緒に作ろうか。|
|~包|やったあ!&br;お姉ちゃん、いっぱいホットケーキ作ろうね!|
|~〇×|さてと、ホットプレートが熱くなる前に、&br;ホットケーキの生地、作っちゃうね。|
|~包|あ、僕手伝うよ! 生地混ぜるのやらせて!|
|~〇×|ありがとう包くん、それじゃあお願いね。|
|~包|うん! よーし、じゃあいっぱい混ぜて――|
|~〇×|あっ! 包くん、ホットケーキを作るときは&br;あんまり混ぜすぎないほうがいいよ?|
|~包|え、そうなの? どうして?|
|~〇×|ホットケーキって、あまり混ぜすぎないほうが&br;ふんわり焼けるの。|
|~包|へえ、そうなんだ。知らなかった!&br;さすが、お料理上手なお姉ちゃんだね!|
|~〇×|え? 私のこと、料理上手だって思ってくれてるの?|
|~包|うん。だって、お姉ちゃんの作るおやつ、&br;いつもすごく美味しいんだもん!|
|~〇×|ありがとう。そう言ってくれるなら、&br;このホットケーキも美味しく焼かなくっちゃ!|
|~包|……あ、ねえねえ、ホットケーキといえば、&br;ホットケーキとパンケーキの違いって、なんだろうね?|
|~〇×|あ……そう言われてみれば……。|
|~〇×|パンケーキは食事系が多くて、ホットケーキが蜂蜜や&br;メープルシロップをかけた甘いもの……かな?|
|~包|そうなんだ。僕は、おうちで食べるのがホットケーキで、&br;外で食べるのがパンケーキなのかなって感じがするよ。|
|~包|うーん。どれが正解かなあ……。|
|~〇×|(ホットケーキとパンケーキの違いなんて考えたことなかったな。)|
|~包|――あ、お姉ちゃん、ホットケーキの生地、&br;混ぜるのこれくらいでいいかな?|
|~〇×|ええと……うん! ばっちり!&br;それじゃあ、焼いちゃおうか。|
|~包|うん! ふわふわのホットケーキに焼けるといいな!|
|~〇×|――じゃあ、最後の1枚を重ねて……。&br;はい、ホットケーキ、全部焼けたよ。|
|~包|すごくふわふわにできたね! 美味しそう!|
|~〇×|うん。ほんとに美味しそう!&br;じゃああとは、フルーツとかで、お店のみたいにしようか。|
|~包|うん! やろう!&br;僕もフルーツ飾るの手伝うよ!|
|~〇×|うん、お願い。&br;じゃあ、私がクリームを盛るから、包くんはフルーツね。|
|~包|任せて! すっごく美味しそうにするね!|
|~包|……ええと、ここはイチゴ……ここはキウイかな。&br;あと、ここはどうしようかな――|
|~〇×|(ふふっ……。包くんすごく真剣な顔でやってくれてる。&br;私も、綺麗にクリーム盛り付けよう!)|
|~包|――よし、これでホットケーキ完成!&br;お姉ちゃん、できたよ!|
|~〇×|わあ、すごく上手にできたね。|
|~包|そうでしょ? 本当にお店のホットケーキみたい!|
|~〇×|そうだね。包くんが頑張ってくれたおかげだね。|
|~包|えへへ、ありがとう!&br;こんなに美味しそうにできて嬉しいね!|
|~包|……うーん、本当に美味しそう。&br;見てると、早く食べたくなってきちゃったよ。|
|~〇×|そうだね。それじゃあお茶を用意して、食べようか。|
|~包|うん! 早く食べよう!&br;えへへ、楽しみだなあ。|
|~〇×|それじゃあ、いただきます。|
|~包|いただきまーす!|
|~包|――うん、すっごく美味しい!|
|~〇×|うん。ほんと、美味しいね!&br;このホットケーキ、見た目も味も、お店のみたい。|
|~包|……ねえ、そういえば、さっきホットケーキと&br;パンケーキって、何が違うのかなって話したでしょ?|
|~包|僕たちの作ったこれって、&br;ホットケーキかな? それともパンケーキ?|
|~〇×|え? うーんそうだなあ……どっちになるんだろう。&br;……どっちにしても、すごく美味しいのに変わりはないけど。|
|~包|ほんとだね! だから、どっちでもいいのかも。|
|~包|……でも、どうしてこんなに美味しくできたんだろう?&br;僕、次作る時もこのくらい美味しく作りたいよ。|
|~〇×|きっと、ふたりで一緒に作ったからだよ。|
|~包|えへへ、そうだね! 僕もお姉ちゃんと&br;一緒に作ったからかなって思うよ。|
|~〇×|(こうして、包くんと一緒におしゃべりしながら食べるの、&br;なんだかすごく幸せな気持ちになるなあ……。)|
#endregion
 

''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|ホットケーキすごく美味しかったね。&br;ついたくさん食べちゃった。|
|~包|うん、僕も食べすぎちゃった。&br;お腹いっぱいで、眠くなっちゃいそう……。|
|~包|ふあぁ……なんだか、ほんとに眠くなってきた。&br;お姉ちゃん、僕、ソファーでお昼寝してもいい?|
 
|①|>|CENTER:~ソファーで寝ると風邪ひくよ|
|~|~〇×|包くん、ソファーで寝ると風邪ひくよ?&br;お布団敷いてきてあげるから、ちょっと待って。|
|~|~包|お姉ちゃん、優しいなあ。&br;でも、すぐ寝たいから、ソファーにする……。|
 
|②|>|CENTER:~うん、ゆっくり休んで|
|~|~〇×|うん、いいよ。ゆっくり休んでね。|
|~|~包|ありがと……それじゃ、僕ちょっと寝るね……。|
 
|~〇×|包くん、そのまま寝たら冷えちゃうから、&br;何かかけるもの、取って来るね。|
|~〇×|包くん、ブランケット持ってきたよ……?|
|~包|…………。|
|~〇×|(あ、寝ちゃってる……。&br;そっとブランケットかけてあげなきゃ――)|
|~〇×|――え!?|
 
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|~〇×|(……び、びっくりした!)|
|~包|えへへ、ごめんね。驚いた?|
|~〇×|だって……。&br;包くん、寝てると思ったのに急に手を引っ張るんだもん。|
|~包|ごめんね。お姉ちゃんと一緒にお昼寝したくて、&br;つい引っ張っちゃった。|
|~〇×|え? 私とお昼寝? それって、隣に寝るってこと?&br;ええっと……それはちょっと、どうかなあ?|
|~包|えー、ダメなの? お姉ちゃんの意地悪!|
|~〇×|(うう……包くんは意識してないんだろうけど、&br;添い寝はちょっと恥ずかしいような……。)|
|~包|……あ! じゃあババ抜きの罰ゲーム、一緒にお昼寝にする!&br;それならいいでしょ?|
|~〇×|ええ!?&br;さっき、おやつ作ったのが、罰ゲームだったんじゃないの?|
|~包|ホットケーキ作りは楽しかったから、罰ゲームにならないよ。&br;だから、罰ゲームは、一緒にお昼寝!|
|~〇×|(うーん……隣に寝るのは恥ずかしいけど、&br;それって罰ゲームなのかな?)|
|~包|ほら、早く隣に来て! 僕、本当に眠いんだから……。|
|~〇×|わ、わかったよ。&br;じゃあ、包くんの隣で、一緒に寝るね。|
|~〇×|(――やっぱり、ふたりでソファーに寝ると、&br;ピッタリくっついちゃう……なんとなく気恥ずかしい……。)|
|~包|……ありがとう。&br;――えへへ、お姉ちゃん、あったかくて気持ちいい。|
|~包|あのね、お姉ちゃん……僕、今日、すごく楽しかった……。|
|~包|一緒に……トランプして……ホットケーキ食べて……。&br;こうして、一緒にお昼寝も……すごく――|
|~〇×|(包くんの寝息が聞こえる……。&br;なんだか……私も……眠くなってきた――)|
|~〇×|(――あれ? 私、いつの間に眠ってたんだろう?&br;それに、近くで電子音が聞こえるし……?)|
|~〇×|……え? 包くん?|
|~〇×|(私の腕の中で、包くんがゲームしてる?&br;……そうだ、包くんと一緒に、お昼寝したんだった。)|
|~包|あ、お姉ちゃん、起きたんだね。おはよう。|
|~〇×|おはよう、包くん。&br;ごめんね、私すっかり眠っちゃってて……。|
|~包|ううん、僕もちょっと前に起きたばっかりだよ。&br;なんだか、すごく気持ちよく寝れちゃった。|
|~〇×|(私も、すごいぐっすり眠ってた。&br;包くんのそばで、安心できたのかな?)|
|~包|お姉ちゃん、今日はありがとう。&br;トランプも、ホットケーキも、お昼寝も、すごく楽しかった。|
|~〇×|私も、今日はすごく楽しかったよ。&br;ありがとう、包くん。|
|~包|ねえお姉ちゃん、また今日みたいに、僕と遊んでね!|
|~〇×|うん、もちろん!&br;……あ、でも、今度は罰ゲームとかなしだと、嬉しいなあ。|
|~包|ええ!?&br;じゃあ次遊ぶときは、一緒にお昼寝はなし!?|
|~〇×|え? どうして?|
|~包|だって、次もまた罰ゲームで、&br;一緒にお昼寝してもらおうと、思ってたから……。|
|~〇×|え? でも私、包くんとお昼寝するの嫌なわけじゃないよ?&br;それって、罰ゲームになるの?|
|~包|……え? そうなんだ!|
|~包|じゃあ、罰ゲームとかなくても、一緒にお昼寝できるんだね!&br;僕、嬉しいなあ!|
|~〇×|あ、あれ? そういうことになるのかな?|
|~包|うん! だって、嫌じゃないんでしょ?&br;だから、また一緒にお昼寝してね!|
|~〇×|(ふふ。包くん嬉しそうだし、&br;また一緒にお昼寝もいいかな。)|
#endregion
 


-----

**背伸びをしたいお年頃 [#SSR02]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~包|あっ、お姉ちゃん見て!&br;向こうにケンスウ兄ちゃんそっくりの魚がいる!|
|~〇×(主人公)|えっ、どこどこ?&br;本当だ……! 愛嬌のある顔でかわいい。|
|~包|いろんな魚がいるんだね~。&br;あっちのサメおっきい! 行こ、お姉ちゃん!|
|~〇×|わっ! 包くん!&br;そんなに引っ張っちゃ……!|
|~包|あっ、ごめん! 楽しくてつい……。|
|~〇×|大丈夫。時間はたっぷりあるよ。&br;今日は思いっきり楽しもうね。|
|~包|うん! 今日、お姉ちゃんと一緒に水族館に&br;来れたの、本当に嬉しくて。|
|~包|本当は、紅丸さんとお姉ちゃんだけで&br;行く予定だったのにね~。|
|~〇×|うん。でも、紅丸さん&br;急な仕事が入っちゃったみたいで……。|
|~〇×|チケットの有効期限も近かったし、&br;『誰かと行っておいで』って言ってくれたんだ。|
|~包|うーん。紅丸さんの代わりっていうのが、&br;なんかシャクだけど……。|
|~包|ま、いっか。今日は僕が&br;お姉ちゃんをエスコートしてあげるんだ!|
|~包|はぐれたらいけないから、&br;僕の手、絶対に離さないでね!|
|~〇×|うん。今日は休日で人も多いし、&br;包くんが迷子になっても大変だからね。|
|~包|お姉ちゃんが迷子にならないように、&br;僕が守るのっ。|
|~〇×|(あ、あれ? 私が迷子になるほう……?)|
|~〇×|(でも、せっかく包くんが&br;張り切ってくれてるんだし……。)|
|~〇×|それじゃあ、お願いしようかな。&br;よろしくね、包くん。|
|~包|任せて!|
|~〇×|(包くん、本当にずっと手を繋いでくれてる……。)|
|~〇×|(時々、ぎゅって確かめるみたいに握ってくるの、&br;なんだかかわいいなぁ。)|
|~包|……あ、ねえねえお姉ちゃん。&br;喉乾いてない?|
|~〇×|え? あ、そうだね、ちょっと歩き疲れたし、&br;座って何か飲みたいかな。|
|~包|了解! それじゃお姉ちゃんは、そこのベンチに座って、&br;ちょっとだけ待ってて!|
|~包|いい? ぜーったいに知らない人についてっちゃダメだよ?|
|~〇×|(声をかける間もなく走って行っちゃった……。)|
|>|数分後――|
|~包|お姉ちゃん、ただいま!&br;いい子にして待ってた?|
|~包|はい、これお姉ちゃんの分ね!|
|~〇×|ありがとう。……わぁ!&br;これ、タピオカドリンク?|
|~包|うん! 僕の見立てでは、お姉ちゃんはこの&br;タピオカフルーツティーが好きなんじゃないかと思って。|
|~包|……合ってる?|
 
|①|>|CENTER:~大正解だよ!|
|~|~〇×|もちろん、大正解だよ!|
|~|~包|わぁ、よかったぁ~。&br;嫌いなもの選んできちゃったらどうしようかと思ったよ……。|
 
|②|>|CENTER:~どれでも嬉しいよ|
|~|~〇×|包くんが私のこと考えて選んできてくれたなら、&br;どれでも嬉しいよ。ありがとう。|
|~|~包|むー。それじゃあ合ってるのか合ってないのか&br;わかんないよー。|
|~|~包|……でも、そう言ってくれてありがと。&br;お姉ちゃんは優しいね。|
 
|~包|さてと。僕もお姉ちゃんの隣に座って、&br;タピオカ飲も~っと。|
#endregion


 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~包|ん~。生き返る~。|
|~〇×|ほんと。たまに来るタピオカの食感が楽しい~。|
|~包|ふふっ。お姉ちゃん、子供みたいなこと言ってるよ?|
|~〇×|そうかな?|
|~包|そうだよ。……でも、そうやって無邪気に笑ってる&br;×お姉ちゃんも、かわいい。|
|~〇×|もう。大人をからかわないの。|
|~包|からかってないよ? 本当にそう思うんだもん。|
|~包|そういうお姉ちゃんの顔見てると、&br;かわいくってキュンってしちゃうんだ。|
|~〇×|っ……。|
|~包|あははっ。お姉ちゃん、照れてる?|
|~〇×|そ、そんなこと……!|
|~包|いいよ、目一杯顔真っ赤にしても。&br;ここ、薄暗いからあんまりよく見えないし。|
|~包|僕はお姉ちゃんの照れた顔も見てみたいけどね~?|
|~館内アナウンス|間もなく、イルカショーが始まります。&br;皆様お誘いあわせの上、イルカ広場へどうぞお越しください。|
|~〇×|……! ぱ、包くん。&br;イルカショーだって! 見に行ってみない?|
|~包|イルカショー!? うん、僕見てみたい!&br;行こう、お姉ちゃん!|
|~飼育員|みなさん、本日はようこそお越しくださいました!|
|~飼育員|このショーでは、イルカさんたちが一生懸命練習した&br;華麗なる技の数々を、みなさんに披露したいと思います!|
|~飼育員|上手にできたら、大きな拍手で褒めてあげてくださいね。&br;それではイルカさんたち~。準備はいいかな?|
|~包|前の方の席が空いててよかったね!&br;特等席だよ~。|
|~〇×|う、うん……。|
|~〇×|(なんでだろう。むしろ他のお客さんたちみんな、&br;前の方の席を避けてるみたいな座り方してる……?)|
|~飼育員|まずはこのイルカさんが、宙に吊るされた輪をくぐります。&br;上手にできるかな~?|
|~飼育員|せーの!|
|~〇×|きゃっ!|
|~包|わあぁっ! み、水しぶきが~!|
|~〇×|(どうしよう、&br;私も包くんも一瞬でずぶ濡れに……!)|
|~〇×|包くん、大丈夫?|
|~包|っ……あははははっ!|
|~包|すごいすごい! あんなに高く飛ぶなんて、&br;イルカってすごいんだね!|
|~包|僕感動しちゃった!&br;もう一回飛んでくれないかな~。|
|~〇×|(よかった。包くん、むしろ喜んでるみたい。)|
|~包|イルカショー、面白かったね!&br;もっともっと見たかったなぁ。|
|~〇×|包くん、ちょっといい?&br;すっかり濡れちゃってるから、今拭いてあげるね。|
|~包|あっ。ありがとう、お姉ちゃん。|
|~包|って、そうか。お姉ちゃんもこのままだと&br;風邪ひいちゃうね。|
|~包|ごめんね。僕、夢中で気がつかなくって……。&br;途中で後ろの席に移動すればよかったね。|
|~〇×|ううん。いいんだよ。&br;包くんが楽しそうなの見て、安心したから。|
|~包|うーん……。それじゃあ、&br;お姉ちゃんは、僕が拭いてあげる!|
|~〇×|えっ? そ、そんな。いいのに。|
|~包|だーめ。風邪ひいちゃったら僕の責任だもん!&br;そのまま、じっとしててね。|
|~〇×|(私の髪を拭いてるだけなのに、&br;包くんの目が真剣……。)|
|~〇×|(責任、感じちゃってるのかな。&br;でも、気を遣ってもらえるの、嬉しいな。)|
#endregion
 

''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~飼育員|こんにちはー! よかったら、&br;コツメカワウソを抱っこしていきませんか?|
|~包|わぁ、かわいい!&br;お姉ちゃん、抱っこしてみようよっ。|
 
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|~コツメカワウソ|キュイー。|
|~包|ふわぁ……あったかい……。|
|~包|ほら、お姉ちゃんもっ。|
|~〇×|(コツメカワウソかぁ。&br;テレビでよく見るけど触ってみるのは初めて。)|
|~〇×|(うまく抱っこできるかな……?)|
|~包|……お姉ちゃん、もしかしてちょっと不安?|
|~〇×|えっ。|
|~包|大丈夫大丈夫!&br;この子たち、みんな人間が大好きみたいだから。|
|~包|ねーっ。|
|~コツメカワウソ|キュイー!|
|~包|ほら、こう言ってるからさ。&br;とりあえず、なでてみてよ!|
|~〇×|う、うんっ……それじゃあ……。|
|~コツメカワウソ|……キュ~。|
|~〇×|わっ。自分からこっちに来た……!|
|~〇×|(でも本当だ、すごく人懐っこい。&br;それに包くんの言うとおり、あったかくて……。)|
|~〇×|かわいい……。|
|~飼育員|ふふっ。その子、実は男の子なんですけど、&br;女性に抱っこされるのが大好きなんですよねー。|
|~包|あっ。そ、そういうこと!?|
|~包|やっぱりダメ! 君は僕のほうにいて!|
|~コツメカワウソ|キュ!? キュキュー!?|
|~包|わあぁ、ダメだってば~!&br;お姉ちゃんから離れろ~!|
|~飼育員|あはは。弟さん、ヤキモチ焼いちゃいましたね。|
 
|①|>|CENTER:~弟じゃありません|
|~|~〇×|彼は弟じゃありません。&br;私、今日は彼に『エスコート』してもらうことになってて。|
|~|~飼育員|えっ? あ、そ、そうなんですね!?&br;すみません。|
|~|~〇×|いえいえ。|
|~|~包|×お姉ちゃん……。|
 
|②|>|CENTER:~そうみたいですね|
|~|~〇×|そうみたいですね。|
|~|~包|お姉ちゃん、僕が弟扱いされてるのは&br;否定してくれないの~!?|
|~|~〇×|えっ? あ、ごめん……!|
|~|~包|む~……まあ、いいけどさぁ。|
 
|~館内アナウンス|みなさま、本館は間もなく閉館時間となります。&br;本日はお越しいただき、まことに――|
|~包|お姉ちゃん、今日は本当にありがとう。&br;一緒に水族館に来られてよかったよ!|
|~〇×|私も! 包くんと一緒にいろんな体験ができて、&br;すごく楽しかった。|
|~〇×|それに……。|
|~包|それに?|
|~〇×|……今日の包くん、すっごく頼もしかったよ。|
|~〇×|いろんなところで私のこと気遣ってくれたり、&br;積極的にリードしてくれて。|
|~〇×|男の子って感じがした。|
|~包|……! そ、そう……?|
|~包|……。|
|~包|……でも。それってなんだか、僕が普段男として&br;見られてないみたいじゃない?|
|~〇×|えっ!? あ、えっと、そういう意味じゃなくて、&br;今日はいつもに増してっていう意味であって……!|
|~包|じ~っ。|
|~〇×|……う。|
|~包|……。|
|~包|……ま、いっか。|
|~包|お姉ちゃんにそんなことを言わせられるのは、&br;他のみんなの中でも僕だけだもんね。|
|~〇×|!|
|~包|さ、お姉ちゃん。何か美味しいものでも食べて&br;帰ろっか!|
|~包|今日はお店選びも、僕に任せて。&br;最後まできっちりエスコートするからねっ!|
#endregion


 

-----

**魔法使い・パオ! [#ssr_03]
''1話''
#region(ネタバレ注意)

|~〇×(主人公)|(魔法使いの少年が主役の映画で、包くんがスタントマンを&br;することになるなんて……。)|
|~包|わ、すごい人!&br;映画の撮影って、こんなにスタッフがいるんだね。|
|~〇×|ええと......監督さん、どこだろう?&br;まずは挨拶しないと……。|
|~包|あそこにいる人がそうじゃない?&br;ほら、台本抱えてる人。|
|~〇×|あ、本当だ。他の俳優さんも集まってるみたいだね。&br;行ってみよう。|
|~包|うん!|
|~包|ス、スタントマンの包です!&br;よろしくお願いします!|
|~監督|こちらこそ、よろしく。|
|~監督|じゃあみんな、着替え終わったらすぐにスタジオに戻ってきて。|
|~包|ふぅ……挨拶しただけで緊張しちゃった。&br;これから撮影なのに、大丈夫かなあ……。|
|~〇×|大丈夫だよ!&br;ちゃんとリハーサルもするし、心配ないよ。|
|~〇×|それに今回の撮影って、あとで主人公の子役さんが&br;アフレコしてくれるんでしょ?|
|~〇×|本番中は包くんの好きなこと言っていいんだから、&br;ノリノリになれそうなセリフを言えばいいんだよ。|
|~包|ノリノリ?|
|~〇×|たとえば、&br;【魔法使いバージョン!スペシャル・サイコボール!】とか。|
|~包|あ、なるほど!&br;それなら楽しくできるかも。&br;さすがお姉ちゃん!|
|~〇×|それほどでも……。&br;あれ?&br;他の俳優さん、みなさんいなくなっちゃった。|
|~包|監督、着替えたらすぐにリハーサルって言ってたよね?&br;僕たちも楽屋に急がなくちゃ!|
|~〇×|包くんの衣装は……あ、これかな?&br;ひとりで着替えられる?|
|~包|うん、大丈夫だよ。お姉ちゃん、ちょっと待ってて。|
|~包|……お待たせ!|
#endregion

//----------
 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~包|見て見て、お姉ちゃん!この衣装、本物の魔法使いみたい!&br;サイズも、僕にぴったり!すっごく動きやすいよ。ほら!|
|~〇×|(包くん、嬉しそうにクルクル回ってる……。&br;か、可愛い!)|
|~包|……?&br;お姉ちゃん、どうしたの?|
 
|①|>|CENTER:~可愛いな、と思って|
|~|~〇×|包くん、可愛いなって思っちゃって。|
|~|~包|うーん……可愛いより、カッコいいって言ってほしいな~。|
|~|~包|……でも、お姉ちゃんに褒められるのは嬉しい!|
 
|②|>|CENTER:~目、まわらない?|
|~|~〇×|目、回らないのかな……と思って。|
|~|~包|これくらい、大丈夫だよ!&br;もっと速く回ってみようか?|
|~|~〇×|ううん、無理しなくていいからね。|
 

|~〇×|(包くん、さっきまでと表情が全然違う。&br;緊張解けたみたい。よかった……。)|
|~包|監督、お待たせしました!&br;衣装こんな感じでいいですか……って、あれ?|
|~監督|……今からでもなんとかならないのか!|
|~スタッフ|それが難しくて……すみません。|
|~包|……何かあったのかな?|
|~〇×|ちょっと聞いてみようか。&br;あの……?|
|~スタッフ|ああ、包くんと〇さん!ちょうどよかった……。&br;撮影シーンの動き、全部頭に入ってますよね?|
|~包|あ、はい!&br;道場で練習してきました。|
|~スタッフ|なら、ぶっつけ本番でも問題ないかな?&br;じゃあ、所定の位置について。|
|~〇×|で、でも……さっき、リハーサルをするって……。|
|~スタッフ|それが手違いで、すぐ後に別の映画の撮影が控えてまして……&br;あと1時間しかスタジオが使えないんです。|
|~〇×|え!?|
|~監督|……おーい、包くん!&br;悪いが、時間がない。&br;リハなしでいくから、スタンバイしてくれ!|
|~〇×|(そんな。さすがにリハーサルなしじゃキツイんじゃ……!)|
|~包|……大丈夫だよ、お姉ちゃん。心配しないで。&br;リハーサルなしでも、しっかりと演じるから。|
|~〇×|包くん……。|
|~包|僕の演技、ちゃんと見ててね!|
|~〇×|うん、わかった……がんばって。|
|~監督|おい、包くーん!|
|~包|あ、はい!すぐに行きまーす!|
|~監督|じゃあ……よーい、アクション!|
|~包|……君たちだね、僕の大事な友達を泣かせたのは。|
|~包|大切な人を傷つけるなんて、絶対に許せない。|
|~包|悪いやつらは、全部まとめてやっつけてやる!&br;サイコボール……!!|
|~敵役A|ぐわあっ!|
|~包|これくらいじゃ、まだ終わらないよ!&br;魔法使いバージョン!スペシャル・サイコボール!|
|~敵役B|っ……くっ!|
|~〇×|(す、すごい!包くんのアクションシーン、大迫力!&br;さすが本物のファイター……。)|
|~包|どう?&br;もう友達をいじめないって約束する?|
|~敵役C|くっ……それは……!|
|~包|約束できないなら、超・超・超特大!&br;サイコボーーーーーール!|
 
&attachref(アルバム /カードスチル/カードスチル_包_魔法使い・パオ!.jpg,zoom,魔法使い・パオ!,259x200);
 
|~敵役たち|ぐわあぁぁぁ……!|


#endregion

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''3話''
#region(ネタバレ注意)
|~監督|カーット!いや~、包くん!最高だったよ。|
|~監督|特に最後の、超・超・超特大サイコボールのところ、&br;動きが素晴らしかった!|
|~包|ありがとうございます!&br;じゃあ、今日の撮影って……。|
|~監督|今ので一発OKだ。お疲れ様!|
|~包|……お待たせ、お姉ちゃん!|
|~〇×|お疲れ様、包くん!|
 
|①|>|CENTER:~撮影、楽しかった?|
|~|~〇×|撮影、楽しかった?|
|~|~包|うん、最高!やっぱり悪いやつらを倒すのって、気持ちいいね。&br;ヒーローになった気分♪|
 
|②|>|CENTER:~無事終わってよかったね|
|~|~〇×|撮影、無事終わってよかったね。|
|~|~包|うん。リハーサルがなくても、なんとかなるもんだね。|
 
|~包|じゃあ、楽屋で着替えて……。|
|~助監督|…….包くん!ちょっと待ってくれ、話があるんだ。|
|~包|あ、はい!なんですか?|
|~助監督|君のアクション、本当に素晴らしかったよ。&br;よかったら今度、僕の作品にも出演してくれないか?|
|~包|作品って……また映画に、ですか?|
|~助監督|ああ、そうだ。でもスタントマンじゃないぞ。&br;主役として、包くんを抜擢したいんだ。|
|~包|っ!!|
|~〇×|(包くんが主役……!?)|
|~助監督|是非、検討してくれ。頼む!|
|~包|……………………。|
|>|帰り道――|
|~〇×|……映画の主役、本当に断ってよかったの?|
|~包|うん!声をかけてくれたのは嬉しいけど、やっぱり僕は&br;ファイターだからね。KOFのリングで戦う方がいいや。|
|~〇×|そっか。|
|~包|でも……あの魔法使いの衣装は、もう一度着てみたいな。|
|~〇×|包くん、気に入ってたもんね。|
|~包|ねえねえ、魔法使いの僕、どうだった?|
|~〇×|とっても似合ってたし、カッコよかったよ。|
|~包|ほんと?よかったー!&br;だったら今度、あの衣装でKOFに出ようかな。|
|~包|ロバートさんに頼んで、オーダーメイドのお店、&br;連れてってもらおうっと!|
|~包|衣装が完成したら、真っ先にお姉ちゃんに見せるね♪|

 
#endregion
 


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*SR [#SR_story]
**超能力少年 [#SR01]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''2話''
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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**サイコパワー! [#SR02]
''1話''
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''2話''
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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**温泉合宿 [#SR03]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~包|は~! 美味しかった~!&br;もう、お腹いっぱい!|
|~包|お姉ちゃんも美味しいものいっぱい食べた?|
|~〇×(主人公)|うん! お刺身もお肉もとっても美味しかったね。|
|~テリー・ボガード|アンディ、ビールとってくれ。|
|~ロバート・ガルシア|あ。ワイも頼むわ!|
|~アンディ・ボガード|はぁ。はいはい。|
|~包|大人組はまだまだ、これからが本番って感じだね……。|
|~〇×|そうみたいだね。|
|~包|そうだ! お姉ちゃん。&br;ホテルの中を探検しに行こうよ!|
|~〇×|探検?&br;ん~。でもみんなを置いて大丈夫かなぁ。|
|~包|大丈夫!&br;アンディさんがちゃんと見ててくれるって!|
|~包|ね! アンディさん!|
|~アンディ・ボガード|え……! 何がだい?|
|~包|ほら、行こ! お姉ちゃん!|
|~〇×|わわっ!|
|~包|じゃあ、行ってきま~す!|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~包|あ。お休処だって!&br;部屋に戻る前にちょっと休んでいこうよ!|
|~〇×|そうだね。&br;私も歩き回って少し疲れちゃった。|
|~包|あ。大きなクッションがある!&br;お姉ちゃん、ゴロゴロしよ~!|
|~〇×|えっ! ……うん!|
|~〇×|(…………。&br;あ。これは人を駄目にするやつ……。)|
|~包|あれ? お姉ちゃんもしかして眠くなっちゃった?|
|~〇×|うんん……。|
|~包|ふふ。今日は一日ずーっと頑張ってたもんね。&br;お疲れ様。|
|~包|ねえ。お姉ちゃん。|
|~包|僕、おじいちゃんになっても、おばあちゃんになった&br;お姉ちゃんとずっと一緒にゴロゴロしていたいな。|
|~〇×|(包くん……何か言ってる……。)|
|~包|早く大人になるから待っててね。&br;お姉ちゃん。だーいすき!|
|~〇×|(うん……待ってるよ……。)|
|~包|ここじゃ風邪ひいちゃうかな。&br;お部屋に運んであげなくちゃ。|
|~包|ずっと一緒に居ようね、&br;お姉ちゃん。|
#endregion
 


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**ゲームマスターの祝宴 [#SR04]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|とある屋敷の中――|
|~包|本日処刑されるのは、ナギさんです。&br;そしてこの瞬間、勝敗が決まりました! 勝ったのは――|
|~包|人間チームです!&br;×お姉ちゃん、京さん、おめでとう!!|
|~〇×(主人公)|ありがとう、包くん!|
|~草薙京|思ったより手こずっちまったが&br;無事生き残れて良かったな、マネージャー。|
|~〇×|はい、人間チームのみなさんのおかげです。&br;ありがとうございます。|
|~〇×|(ふう、今日もなんとか人狼を追い出せた……。)|
|~〇×|(――ん? あれ?)|
|~包|そういえば、包くん。&br;どうしてそんな恰好をしているんだっけ?|
|~包|どうしてって、&br;それは僕がこのゲームの進行役、ゲームマスターだからだよ。|
|~〇×|えっと、そうじゃなくって……。|
|~包|もうやだなぁ、お姉ちゃん。&br;忘れちゃったの?|
|~包|みんなで仮装して、洋館を貸し切って&br;雰囲気も作った方が楽しいって言ったのは、お姉ちゃんだよ?|
|~〇×|そ、そうだっけ?|
|~草薙京|ははっ、しょうがねえな。&br;勝って気が抜けちまったのか?|
|~〇×|(うーん。&br;二人に言われると、そんな気がしてきたかも。)|
|~〇×|えっと、そうだったのかな……?|
|~包|ねえ、×お姉ちゃん。&br;せっかくだし、生き残ったみんなで祝勝会しようよ!|
|~〇×|祝勝会?|
 
|①|>|CENTER:~それはいい考えだね|
|~|~〇×|それはいい考えだね。&br;すごく楽しそう!|
|~|~包|えへへ、そうでしょう~?&br;お姉ちゃんもそう言ってくれると思ったんだ!|
 
|②|>|CENTER:~ならお祝いにご馳走でも作ろうかな|
|~|~〇×|なら、お祝いにご馳走でも作ろうかな。&br;包くん、なにが食べたい?|
|~|~包|やったー!&br;僕、お姉ちゃんのご飯なら何でも好きだよ。|
 
|~〇×|(ふふ、良かった。包くん、嬉しそう。)|
|~包|……あれ?&br;お姉ちゃん、なんとなく顔がつかれてる?|
|~〇×|え? そうかな。&br;このところ、夜はずっと人狼が怖くて不安だったからかも。|
|~包|そっか。でも、今夜はもう大丈夫だよ。&br;きっと、ぐっすり眠れるからね……。|
|~〇×|ん……?|
|~〇×|……え? 寝室?&br;いつの間にか、寝ちゃったのかな?|
|~〇×|(えっと、何が起きたんだっけ……?)|
|~〇×|(確か、包くんと京さんと一緒に&br;祝勝会をしていたのは覚えているんだけど……。)|
|~???|あれ?&br;目を覚ましちゃったんだね、お姉ちゃん……。|
|~〇×|え……?|
|~〇×|パ、包くん……!?|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~包|うーん、起きちゃったかあ。&br;ラッキーなような、残念なような……。|
|~包|できればお姉ちゃんには、怖い思いをせずに&br;食べられてもらいたかったんだけどなあ。|
|~〇×|包くん……?&br;これはいったい……?|
|~包|僕はこの日をずっと待ってたんだよ。&br;お姉ちゃんと京さんが、ライバル狼を追い出してくれるのを。|
|~包|京さんが騎士さんだってわかってれば&br;先手を打つのは簡単だった。|
|~包|もう他の狼はいないし、京さんも今は部屋でぐっすり。&br;あとはお姉ちゃんだけだねっ?|
|~〇×|そ、そんな……!|
|~包|残念、もう逃げられないよ♪|
|~〇×|パ、包くん……その牙は……!?|
|~包|この牙はね、お姉ちゃんを食べちゃうための牙だよ。&br;うん、すっごく美味しそう!|
|~包|それじゃ……いただきまーす!|
|~〇×|きゃーーーーっ!!|
|~包|うわあっ!|
|~〇×|――って、あ、あれ?&br;ここは……道場?|
|~包|びっくりしたあ。&br;……ごめんね、お姉ちゃん。起こしちゃった?|
|~包|そのままだと風邪をひいちゃうから&br;ひざ掛けをかけようとしたんだけど……。|
|~〇×|包くん……。|
|~〇×|(ということはさっきまでのは……夢?)|
|~〇×|(包くんは優しくしてくれようとしていたのに&br;私はなんて夢を……!)|
|~〇×|ううん、こっちこそごめんね。&br;ちょっと怖い夢を見てたの。|
|~〇×|むしろ、起こしてくれてありがとう。&br;助かったよ、包くん。|
|~包|お姉ちゃん、怖い夢を見たの?|
|~包|あのね、怖い夢を見たときは人に話すといいんだって。&br;良かったら僕に聞かせてよ。|
|~〇×|え!? そ、それは……。|
|~包|それは?|
|~包|この牙はね、お姉ちゃんを食べちゃうための牙だよ。&br;うん、すっごく美味しそう!|
|~〇×|(――ダメダメ! 言えるわけないよ!)|
|~〇×|えっとね、包くん。&br;その……さすがに言えない! ごめんね!|
|~包|え!? お姉ちゃん!?|
|~包|なんで逃げたの……?&br;んー、怪しい! 詳しく聞き出さなきゃ!|
|~包|待ってよ、お姉ちゃん~!|
#endregion
 


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**元気を出してね! [#SR05]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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''2話''
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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**夜デート [#SR06]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~包|お姉ちゃん、そろそろ出発しよっか。|
|~〇×(主人公)|そうだね――わあ!&br;包くん、スーツ格好いいね。|
|~包|本当!? えへへ、嬉しいなあ!|
|~包|ちょっと動きにくいけど、&br;お姉ちゃんが褒めてくれるなら、悪くないかも。|
|~包|参加者はスーツ着用のゲーム大会なんて、&br;聞いたときはびっくりしたけどね。|
|~包|いくら登場キャラが皆スーツ着てるゲームだからって、&br;思い切った企画だよね。|
|~〇×|参加者の服装が指定されるって、&br;ゲームの大会にはよくあることなの?|
|~包|たまにコスプレイベントなんかはあるけど、&br;僕はあんまり行ったことなかったかな。|
|~包|だから、大好きな作品の大会だけど、&br;今回は参加するの、ちょっと迷ってて。|
|~包|お姉ちゃんが一緒に来てくれるなら、&br;思い切って参加しようと思ったの。誘ってみてよかった!|
|~包|慣れない格好でひとりは、ちょっと恥ずかしいけど……。&br;お姉ちゃんがついててくれるなら、心強いな。|
|~包|お姉ちゃんは知らないゲームだけどよかった?&br;退屈じゃないといいけど……。|
|~〇×|ふふ、私もゲームのことがもっと知りたかったの。&br;包くんが薦めてくれるゲームはいつも面白くて。|
|~包|お姉ちゃん……ありがとう!&br;そんなふうに思ってくれるの、嬉しいよ。|
|~包|よ~し! 僕、頑張るからね!|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|包くん、すごかったね!&br;優勝しちゃうなんて……!|
|~包|えへへへ……お姉ちゃんにいいところ見せたくて、&br;張り切っちゃった。|
|~包|正直、決勝戦は危なかったんだけどね。&br;こんなにレベルが高い大会だなんて、予想外だったよ。|
|~〇×|対戦相手の人も上手だったね。&br;見てるだけでも、ハラハラしちゃった……。|
|~包|うん。&br;正直、もうダメかもって思ったんだけど――|
|~包|お姉ちゃんの応援が聞こえた途端、&br;すごい力が湧いてきたんだ!|
|~包|だから、今日の優勝はお姉ちゃんのおかげだね。|
|~〇×|包くんが頑張ったからだよ。&br;改めて、優勝おめでとう。|
|~包|ありがとう!|
|~〇×|(すごく嬉しそう……こんな包くんの笑顔が見られるなんて、&br;今日はついてきてよかったなあ。)|
|~包|ねえ、お姉ちゃん。&br;大会で優勝賞品はもらったけど――|
|~包|僕、お姉ちゃんからもご褒美がほしいなあ。|
|~〇×|うん、いいよ。何がほしい?|
|~包|あのね……お姉ちゃんの時間を、&br;もう少しだけ僕にくれない?|
|~〇×|えっ?|
|~包|このまま、&br;もうしばらく僕と一緒にいてほしいんだ……。|
|~包|……だめ、かな……?|
|~〇×|うん。私も、&br;もう少し包くんと過ごしたいな。|
|~包|お姉ちゃん……僕、すっごく嬉しい!&br;優勝より嬉しいかも……!|
|~包|お姉ちゃんにとって楽しいデートになるよう、&br;僕がエスコートするからね!|
#endregion
 


-----

**KOFG学園 [#SR07]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|>|放課後――|
|~〇×(主人公)|よいしょっと……。&br;えっと、ゴミ捨て場は――|
|~???|…………。|
|~〇×|(あ、あんなところでゲームしてる子がいる!&br;あれは中等部の制服だよね?)|
|~〇×|ねぇ君、もう掃除は終わったの?&br;こんなところでサボってちゃだめだよ。|
|~???|……え。|
|~〇×|え……?|
|~???|僕のこと知ってる?|
|~〇×|……中等部の子だよね?|
|~???|そうだけど……。|
|~〇×|(どうしたんだろう、なんだかちょっと困惑してるような……。)|
|~〇×|(何か事情があってここにいたのかな?&br;もしかして、友達と喧嘩しちゃったとか?)|
|~〇×|……いきなり怒ったりして、ごめんね。&br;ええと……その、よかったら私と友達になってくれないかな?|
|~???|えっ?&br;お姉ちゃん、友達いないの?|
|~〇×|うん。転校したばかりでまだ友達がいなくて……。|
|~???|そうなんだ……。&br;一緒にゲームしてくれるなら友達になってあげる!|
|~〇×|そのゲームのこと?|
|~???|うん。そうだよ。&br;好きなキャラクターを選んで、対戦するゲームなんだ。|
|~〇×|……わあ、面白そう!&br;あっ、でも私、ゴミ捨てにきたんだった……。|
|~???|じゃあ、僕手伝うよ! そしたら早く終わるでしょ?&br;ゴミ箱貸して!|
|~〇×|あ、ちょっと……!&br;けっこう重いよ?|
|~???|大丈夫!&br;すぐ戻って来るからそこで待ってて!|
|~〇×|(あ、行っちゃった……足、速い!&br;でも、なんだかうれしそう……ふふっ。よかったな……。)|
|>||
|~〇×|(うーん。教わりながらやってるけど、&br;このゲームけっこう難しいかも。)|
|~???|そこで必殺技だよ!|
|~〇×|ええと、必殺技は……。&br;えいっ! あ、勝った……!?|
|~???|お姉ちゃん、上手だね!|
|~〇×|君の教え方が上手だからだよ。&br;えっと……。|
|~???|そういえば、まだ自己紹介してなかったね!|
|~包|僕は包、中等部の3年だよ。&br;お姉ちゃんは?|
|~〇×|私は〇×、高等部の2年。&br;少し前にこの学園に転校してきたばかりなの。|
|~包|それで知らなかったんだね。|
|~〇×|知らなかったって、何のこと?|
|~包|ううん! なんでもない!&br;それよりゲームの続きしようよ。|
#endregion

 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|>|翌朝――|
|~包|あっ、いたいた!&br;お姉ちゃ……じゃなかった、先輩!|
|~〇×|えっ、包くん?&br;どうしたの?|
|~包|勉強を教えてもらおうと思って。|
|~男子生徒|なぁ、あれって理事長の孫じゃないか?|
|~女子生徒|目を合わせちゃダメ!&br;可愛い顔で、すっごいお願いされるんだって!|
|~〇×|(理事長の孫って……包くんのこと!?&br;知らなかった……。)|
|~〇×|包くんって理事長のお孫さんだったんだ。&br;だから最初に声をかけた時、不思議そうにしてたんだね。|
|~包|うん。僕って実は有名人なんだ~。&br;僕に普通に接してくれる人って、なかなか居ないから……。|
|~包|お姉ちゃんが怒ってくれたり、友達になってほしいって&br;言ってくれて嬉しかった。|
|~〇×|包くん……。|
|~包|あ。予鈴がなってる。|
|~〇×|ほら。もう中等部の教室に戻らないと……。|
|~包|えー、もう? まだなんにもお話してないのに……。|
|~包|そうだ! おじいちゃんに頼んで、&br;僕だけ特別に高等部で授業受けられるようにしてもらおうかな。|
|~〇×|ええっ!?|
|~包|いいでしょ? だって僕たち友達なんだし、&br;一緒にお勉強したいもん。|
|~〇×|えっと……。|
|~包|なんて……嘘だよ。&br;困らせてごめんなさい……。|
|~〇×|(包くん、なんだか寂しそうだな。)|
|~〇×|ねぇ、包くんはお弁当?|
|~包|うん。そうだよ。&br;どうして?|
|~〇×|よかったら、お昼一緒にどうかなって。|
|~包|ほんと!? いいの?&br;じゃあ、約束! ゆびきりげんまん!|
|~〇×|(ふふっ。指きりなんて、やっぱり&br;なんだかんだ中等部の子って感じでかわいいな。)|
|~〇×|うん、約束ね。|
|~包|……えへへ。&br;僕、ゲームより好きなものを見つけたかも。|
|~〇×|ゲームより?|
|~包|うん、お姉ちゃんのこと!&br;じゃあ、またお昼休みに迎えに来るね!|
#endregion
 


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**誘いの悪魔 [#SR08]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~包|わあ~っ! お姉ちゃんの花嫁姿、すっごくきれい!|
|~〇×(主人公)|あ、ありがとう、包くん……お世辞でも嬉しいよ。|
|~包|お世辞なんかじゃないってば!&br;もっと自信もって!|
|~包|こんなにきれいなお姉ちゃんの隣に立つなんて……。&br;うう……僕、緊張してきちゃった。|
|~〇×|大丈夫、包くんこそ自信もって。&br;新郎姿、素敵だよ。|
|~包|本当? えへへ……照れるなあ。|
|~包|撮影が始まるまで、まだ時間があるみたい。&br;一緒に待ってようか、お姉ちゃん。|
|~〇×|うん、そうだね。|
|~〇×|(まさかブライダル広告の撮影で、&br;来られなくなったモデルさんの代役をすることになるなんて。)|
|~〇×|(わ、私で包くんと釣り合うのかな……。&br;歳とか、いろいろ……。)|
|~包|……ふふっ。嬉しいなぁ……。&br;こんな日が来るなんて。|
|~〇×|え?|
|~包|僕、ね……結婚式って、夢だったんだ。|
|~包|大好きな人と、永遠に一緒だよって誓う……。&br;憧れてたんだ。|
|~包|今日は撮影だけど、&br;それでも夢が叶ったみたいで、嬉しいよ。|
|~〇×|そっか……でも、私が相手でもよかったのかな。|
|~包|もちろんだよっ! だって、お姉ちゃんは僕の――|
|~包|うっ……!|
|~〇×|包くん!? どうしたの!?|
|~包|くうっ……はあ、はあ……か、体が、熱い……!|
|~〇×|(すごく苦しそう……なんとかしなきゃ! 救急車を呼んで、&br;その前にどこか横になれそうなところへ――)|
|~包|お、お姉ちゃん……僕から、離れて……!|
|~〇×|え……?|
|~包|う、っ――うわああああっ!|
|~〇×|……包、くん……?&br;その格好は……?|
|~包|あぁ……ついにこの時が、来ちゃったんだね……。|
|~〇×|(どういうこと……?&br;包くん、どうしちゃったの……!?)|
#endregion


 
''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~包|お姉ちゃん……びっくりさせてごめんね。|
|~包|今まで言えなかったけど――&br;僕は、悪魔になる宿命だったんだよ。|
|~〇×|あ、悪魔に……!?|
|~〇×|(そんなことって……!? でも確かに、&br;ツバサが生えて……今の包くんの姿、悪魔そのものだ。)|
|~包|でも、いつ悪魔になっちゃうのかは、僕にもわからなかった。&br;もしかしたらこのまま、ずっと人間でいられるかと思ってた。|
|~包|でも……ダメだったみたい。&br;やっぱり僕は、呪われた子だったんだ……。|
|~包|お姉ちゃんの傍にいちゃ、いけなかったんだ……。|
|~〇×|そんなことないよ!&br;だって包くんはいつも、すごくいい子で……!|
|~包|お姉ちゃん……ありがとう。&br;僕がこんな姿になっても、優しくしてくれるんだね。|
|~包|でも、こうして悪魔になっちゃったんだ。&br;もうお姉ちゃんの傍にはいられない……。|
|~〇×|そんな……!|
|~包|よりによってこんな時に……。&br;これでもう、僕の夢は叶わないや。|
|~〇×|どういうこと……?|
|~包|結婚式は、僕の夢だった。&br;大好きな人と、永遠を誓う……。|
|~包|でも、悪魔になっちゃったら……式は挙げられない。|
|~包|悪魔と結婚することは、魂を譲り渡す契約……。&br;花嫁の魂を奪うことになっちゃうから。|
|~包|僕、お姉ちゃんの魂を奪うなんて、できないよ……。|
|~〇×|(すごく悲しそう……やっぱり包くんは、&br;たとえ悪魔になったって包くんなんだ……!)|
|~〇×|包くん……!|
|~包|お、お姉ちゃん……!?&br;ダメだよ、手を離して……!|
|~〇×|包くんが悪魔でも構わないよ。&br;私、包くんと一緒にいたい……!|
|~包|……!&br;こんな僕でも、いいの……?|
|~包|じゃあ、約束してくれる……?&br;ずっとずっと、一緒だって……。|
|~〇×|もちろんだよ。約束する……!|
|~包|お姉ちゃん……っ……ありがとう……!|
|~〇×|(わ、包くんに抱きしめられて……!)|
|~〇×|(体が冷たい……悪魔だからかな。&br;でも、腕は力強くて――)|
|~〇×|(あ、あれ……? 包くんって、こんなに力が強かったっけ……?&br;少し、苦しいくらい……。)|
|~包|お姉ちゃん……本当にありがとう。&br;ずっと一緒って、約束してくれて。|
|~包|約束――悪魔との契約は、絶対に破れないよ。|
|~〇×|……包くん?|
|~包|もう離さないからね。|
|~包|ずっとずっと……永遠に一緒にいようね。&br;お姉ちゃん……。|
#endregion

 


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**無人島ロマンス [#SR09]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(リゾートへの招待状に誘われて来てみたら、&br;まさかの無人島……。)|
|~〇×|(しかも、二人一組のペアで&br;肝試しをクリアしなくちゃいけないなんて……。|
|~包|お姉ちゃん、大丈夫?|
|~〇×|う、うん、もちろん大丈夫!&br;包くん、怖くない?|
|~包|全然平気だよ!一緒にゴールを目指そうね。|
|~〇×|うん、頑張ろうね!|
|~〇×|(私のペアは包くん……気丈に振る舞ってるけど、&br;本当は怖いのかもしれない。)|
|~〇×|(私がビクビクしてたら、余計に不安にさせちゃうよね。&br;しっかりしなくちゃ!)|
|~〇×|それにしても、無人島に肝試しの仕掛けをするなんて、&br;いったい誰なんだろう。|
|~包|……うーん……やっぱり、&br;お姉ちゃんに黙ったままなのはよくないよね。|
|~〇×|どうしたの、包くん?|
|~包|あのね、実は――この肝試しの仕掛け人、僕なんだ。|
|~〇×|え……ええ~っ!?包くんが、どうして!?|
|~包|一度やってみたかったんだよね、こういうの。&br;リアル脱出ゲームみたいでしょ!|
|~包|肝試しの仕掛けの設置とか、&br;大門さんにも手伝ってもらったんだ!|
|~〇×|大門さんまで!?|
|~包|ごめんね、お姉ちゃんやみんなを騙したみたいになっちゃって。|
|~包|でも、秘密にしたほうがドキドキして、楽しめると思ったんだ!|
|~〇×|そうだったんだ……っていうことは、&br;包くんは肝試しの仕掛け、全部知ってるの?|
|~包|もちろん。仕掛けを考えたのは僕だからね。&br;どこに何があるのか、全部知ってるよ。|
|~包|でも、教えてあげなーい。|
|~〇×|えぇっ!?そんなあ……。|
|~包|だめだよ、他のみんなは知らないんだから。&br;僕たちだけズルになっちゃうでしょ?|
|~包|せっかくたくさん仕掛けを作ったんだし。&br;肝試し、満喫していってよ!|
|~包|お姉ちゃんに楽しんでもらえたら、&br;僕、嬉しいな♪|
|~〇×|(びっくりしたけど、包くんは&br;みなさんや私を楽しませようとしてくれてるんだよね。)|
|~〇×|(正直まだちょっと怖いけど……。&br;包くんの気持ちに応えられるように頑張ろう……!)|
#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|きゃあっ!?|
|~包|ふふっ、びっくりした?巨大コウモリの仕掛け!|
|~〇×|うう……包くん、私が引っかかるたびに嬉しそうだね……。|
|~包|だって僕、仕掛け人だからね。&br;驚いてもらったら嬉しくなっちゃうよ。|
|~包|お姉ちゃんの反応を見ると、&br;仕掛けた甲斐があったって思うな~♪|
|~〇×|うう……こっちはドキドキしっぱなしなのに……!|
|~包|お姉ちゃん……。|
|~包|招待状のとおり、ちゃんとリゾートは手配してあるから。&br;肝試しが終わったら、今度こそみんなを招待するよ。|
|~〇×|(包くん、色々企画して、手配してくれたんだ。&br;相変わらず、しっかりしてる子だなあ。)|
|~包|……ねえ、お姉ちゃん。&br;僕が仕掛け人だって知ったら、みんな、怒るかな……?|
|~〇×|大丈夫だと思うよ。&br;黙ってたことは謝った方がいいかもしれないけど|
|~〇×|包くん、みなさんを楽しませたくて企画してくれたんでしょ?&br;色々準備するのも大変だったよね。|
|~包|×お姉ちゃん……ありがとう。|
|~包|お姉ちゃんのこともいっぱい驚かせて、ごめんね?|
|~〇×|いいよ。&br;次はどんな仕掛けが来るかなってちょっと楽しかったし。|
|~包|えへへ……よかったぁ。|
|~包|リゾートに着いたら、今度はバカンスをめいっぱい楽しんでね!&br;海が綺麗で、すっごくいいところだから。|
|~〇×|うん、楽しみにしてるね。|
|~包|あ、もうすぐゴールだよ!|
|~〇×|本当だ、砂浜が見えてきた。|
|~〇×|あれ?あそこに誰かいない?&br;木と木の間に、白い服の人影が……。|
|~包|えっ?|
|~〇×|あ……き、消えちゃった!?&br;今の仕掛け、すごいね!|
|~包|おかしいな……この辺りには、&br;もう何も仕掛けてないけど……。|
|~〇×|え?|
|~〇×|………………き、きっと私の見間違いだよね!&br;早く行こう!|
|~包|――お、お姉ちゃん。&br;森を抜けるまで、手を握っててもいい……?|
|~〇×|……!&br;うん、もちろんいいよ。|
|~包|ありがとう……。|
|~〇×|(包くんの手、ちょっとだけ震えてる……。&br;いつもは頼れるけど、なんだか今は可愛いかも。)|
|~〇×|それじゃあ、行こっか。|
|~包|う、うん……!|
|~〇×|(それにしても……あの人影って――&br;う、ううん、深く考えるのはやめよう……!)|
#endregion
 


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**夢見Night [#SR10]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~包|あ、いたいた! お姉ちゃん、おかえり!|
|~〇×|あ、包くん! 迎えに来てくれたの?|
|~包|うん! そろそろ買い物から帰ってくる頃だと思ったから。&br;荷物、僕が持つよ。|
|~〇×|いいの?&br;今日は色々まとめ買いしたから、ちょっと重いかも……。|
|~包|平気だよ! 僕だって男なんだから。|
|~〇×|ありがとう。じゃあ、お願いしようかな。|
|~包|うん、任せて!|
|~包|本当に色々買ったんだねー。&br;夕飯の材料とか、飲み物とか、日用品とか――|
|~包|あれ……これって、パジャマ? 新しいのを買ったの?|
|~〇×|あ、それはね、&br;商店街で福引をやったら、当たったんだ。|
|~包|へえ! お姉ちゃん、すごいね!|
|~〇×|ペアルックのパジャマなんだって。|
|~包|えっ、ペア……?|
|~〇×|可愛い柄だから、&br;女性物は私が使おうと思ってるんだけど……|
|~〇×|男性物の方はどうしようかと思ってて……。|
|~包|じゃあ、男物は僕が着る!|
|~〇×|えっ? でも……男の人もお揃いの柄だから、&br;ちょっと可愛すぎるかもしれないよ?|
|~包|×お姉ちゃんとお揃いなら、&br;ちょっとくらい可愛すぎたって、平気だよ!|
|~包|だから、他の人に渡しちゃダメだからね!&br;京さんたちにも、リョウさんたちにも、大門さんにも!|
|~〇×|わかった。包くんに着てもらうね。|
|~包|やったあ! 今夜、楽しみにしてるね!|
|~包|お姉ちゃん、見て見て! パジャマ、着てみたよ!|
|~〇×|わあ! 包くん、似合ってるね!|
|~包|お姉ちゃんこそ似合ってるよ! すごく可愛い!|
|~包|えへへ、思ってた以上に可愛い感じのパジャマで、&br;実はちょっと恥ずかしいけど……。|
|~包|お姉ちゃんとお揃いだと思うと、すっごく嬉しいなあ♪|
|~〇×|(包くんとお揃いか……。&br;私も嬉しくなってきちゃうなあ。)|
 
#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~包|×お姉ちゃん……まだ起きてる?|
|~〇×|包くん?うん、起きてるよ。&br;どうしたの?|
|~包|あ、あのね。僕、なんだか眠れなくて……&br;少し、お話しない?|
|~〇×|いいよ。入っておいで。|
|~包|ありがとう。|
|~〇×|包くん……何かあったの?&br;少し、顔色が悪いような……。|
|~包|あ……あはは、お姉ちゃんに隠し事は出来ないね。|
|~包|ちょっと、怖い夢を見て。&br;お姉ちゃんに会いたくなっちゃった。|
|~包|ごめんね。子供っぽいよね……。|
|~〇×|そんなことないよ。&br;怖い夢を見たら、誰だって心細くなるもの。|
|~包|ありがとう、お姉ちゃん。&br;……ねえ、手を繋いでもいい?|
|~〇×|うん。そんなことでいいなら……。|
|~包|お姉ちゃんの手、あったかいね。|
|~〇×|(包くん、落ち着いてきたみたい。よかった……。|
|~〇×|ねえ、包くん。どんな夢を見たの?|
|~〇×|あ、ごめんね。誰かに話した方が楽かと思ったんだけど、&br;無理に話さなくてもいいよ。|
|~包|ありがとう、お姉ちゃん……聞いてくれる?|
|~包|……×お姉ちゃんが、いなくなっちゃう夢を見たんだ。|
|~〇×|え……?|
|~包|お姉ちゃんを探し出して、助けなきゃって思ったのに、&br;夢の中で、僕は何もできなくて……。|
|~包|悲しくて、悔しくて……すごく怖かった。|
|~包|だから、目が覚めた時、&br;お姉ちゃんの傍にいなきゃって思ったんだ。|
|~〇×|包くん……。|
|~包|あのね、×お姉ちゃん。|
|~包|僕、まだまだ未熟だし、お姉ちゃんから見ればまだ子供で、&br;頼りないかもしれないけど――|
|~包|お姉ちゃんに何かあったら、僕が絶対に助ける。|
|~包|だから……傍にいさせてね。|
|~〇×|……ありがとう、包くん。|
|~〇×|私、包くんのこと、子供だなんて思ってないよ。|
|~包|ほんと……?|
|~〇×|うん。包くんは、立派な一人の格闘家だって思ってる。|
|~〇×|だから――頼りにしてるね。|
|~包|……! うんっ!&br;ありがとう、お姉ちゃん!|
 
#endregion
 


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**ハロウィン [#SR11]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|ええっと……。&br;ハロウィンの準備は、これで大丈夫かな?|
|~〇×|わっ、びっくりした……!&br;急に電気が消えるなんて……停電?|
|~〇×|(なんだかハロウィンの夜だと思うと、&br;ちょっと不気味かも。)|
|~〇×|(暗がりからオバケが出てきたらどうしよう、&br;なんて――)|
|~???|ばあ~っ!|
|~〇×|きゃああああっ!?|
|~???|わあっ! お、お姉ちゃん、大丈夫!?|
|~〇×|あ……そ、その声――?|
|~包|お姉ちゃん、立てる?&br;僕の手につかまって。|
|~〇×|包くん!|
|~〇×|あ、ありがとう、起こしてくれて。|
|~包|ごめんね。怪我しなかった?|
|~〇×|うん、大丈夫。&br;ところで、その格好って……ハロウィンの仮装?|
|~包|うんっ、キョンシーだよ!&br;よく出来てるでしょ?|
|~包|せっかくだから×お姉ちゃんに悪戯したくって、&br;電気を消して驚かせようと思ったんだ。|
|~〇×|じゃあ、停電じゃなかったんだ……。|
|~〇×|あはは……包くんの仮装が本格的だから、&br;すごくびっくりしちゃったよ。|
|~包|ほんと? えへへ、&br;一番最初にお姉ちゃんに悪戯できて、嬉しいなあ♪|
|~包|でも、やりすぎちゃったみたい……。&br;本当にごめんね?|
|~〇×|ううん、気にしないで。&br;今夜はハロウィンなんだもの。|
|~包|うーん……でも、それじゃ僕の気がおさまらないよ。&br;だからね――|
|~包|僕に仕返ししていいよ、お姉ちゃん。|
|~〇×|えっ?&br;……ええ~っ!??|
 
#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|包くんに、仕返し……!?|
|~包|そう! 僕がお姉ちゃんに悪戯しちゃったから、&br;お姉ちゃんも、僕に悪戯していいよ!|
|~包|ふふふ……悪戯する側も楽しいけど、&br;される側もわくわくするねぇ!|
|~〇×|で、でも、そんな|
|~包|遠慮しなくっていいから!&br;ほらほら、思いっきりやっちゃって!|
|~〇×|(うう、包くんの期待の眼差し……!&br;どうしよう、何もしないわけには……。)|
|~〇×|-じゃ、じゃあ……。&br;包くん、目を閉じてくれる?|
|~包|うん、いいよ!&br;何されちゃうのかなぁ?|
|~〇×|それから……軽く口を開けて、&br;じっとしててくれる?|
|~包|え……!?|
|~包|……う、うん。わかったよ……。|
|~〇×|そのまま、動かないでね。&br;目を開けちゃだめだよ。|
|~包|っ……。|
|~包|――むぐ……!?&br;な、何これ、甘い……キャンディ?|
|~〇×|ふふ、びっくりした?&br;ハロウィンに用意しておいたお菓子だよ。|
|~〇×|どうかな、こんな悪戯でよかった……?|
|~包|……な、なんだぁ~……。|
|~〇×|あ、あれ、包くん!?&br;どうしたの? 顔、真っ赤だよ!?|
|~包|もう……お姉ちゃん、&br;それってわざとなの……?|
|~〇×|えっ、なんのこと?|
|~包|……はあ〜。×お姉ちゃんには、&br;オバケの悪戯もかなわないや。|
|~包|でも、なんだか悔しいなあ……。|
|~包|よ~し、こうなったら仕返しの仕返し!&br;今夜中にお姉ちゃんのこと、もっと驚かせちゃうんだからねっ!|
|~〇×|ええっ!?&br;もしかして包くん、怒ってる……!?|
|~包|知らないよ~だ!|
|~包|ふふっ……ほら、早く出かけよう!&br;みんなを驚かせて、お菓子をい~っぱいもらおうね!|
|~包|仕返しはその後のお楽しみだから……。&br;覚悟しててよね、お姉ちゃん!|
 
#endregion
 
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**1stアニバーサリー [#SR12]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
|~〇×|(今日のお休みは、包くんと一緒に &br;出かける約束をしてたけど……。)|
|~〇×|(包くん、準備できたかな?)|
|~包|あっ、お姉ちゃん!|
|~〇×|包くん! &br;ちょうど様子を見に行こうと思ってたの。|
|~包|そうだったんだね! 僕も呼びに行こうとしてたとこ。&br;もう出かけられそう?|
|~〇×|うん、大丈夫だよ。|
|~包|えへへ、それじゃさっそく出発しよう! &br;久しぶりのお姉ちゃんとのデート……楽しみだなあ!|
|~〇×|(ふふ。包くん、すごく嬉しそう。)|
|~レストラン店員|いらっしゃいませ!|
|~〇×|スイーツビュッフェのプランで予約してました、&br;〇です。|
|~レストラン店員|〇様ですね。こちらの席へどうぞ。|
|~包|わあ……すごいよ、お姉ちゃん!&br;お皿の上にお菓子がいっぱい!|
|~〇×|本当だ! 一緒にテレビで見た通りだね。|
|~包|うん! モンブランにかぼちゃのパイ……。&br;まさに秋のスイーツって感じだね。|
|~包|お姉ちゃんは何にする?|
|~〇×|じゃあ、私はいちじくのムースと、&br;栗のロールケーキにしようかな。|
|~〇×|本当はスイートポテトも食べてみたいけど……。&br;一度にたくさん選んだら、お腹が膨れちゃうかも。|
|~包|うーん、確かに……。|
|~包|あ、それなら、スイートポテトは僕が選ぶから、&br;お姉ちゃんも一口食べていいよ!|
|~〇×|えっ? 包くんは自分の好きなものを &br;選んでいいんだよ?|
|~包|ううん、僕も食べたいから気にしないで! &br;それに、ふたりで分けると、もっと美味しいでしょ!|
|~〇×|そっか……うん、そうだね。ありがとう。|
|~〇×|(なんだか今日は、包くんに &br;エスコートしてもらってるみたいだな。)|
#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
|~包|ふぅ……ビュッフェ、美味しかったね!|
|~〇×|そ、そうだね。|
|~〇×|(でも、つい食べすぎちゃってお腹が苦しい……!)|
|~包|あれ?&br;お姉ちゃん、ちょっと顔色が良くないような……?|
|~〇×|う、ううん! 大丈夫だよ。&br;ちょっと食べすぎちゃっただけ。|
|~包|そっか。言われてみれば、&br;僕もお腹がぱんぱんだなぁ……。|
|~包|そうだ! お姉ちゃん、せっかくだし &br;ちょっと寄り道しようよ!|
|~包|ほら、あそこにお散歩できそうな公園があるよ。|
|~〇×|ほんとだ!&br;お散歩なら、腹ごなしにもなるかも。|
|~包|でしょ? さっそく行こう、お姉ちゃん!|
|~〇×|(包くん、こんなにはしゃいで……可愛いな。)|
|~包|どう? お腹、もう苦しくない?|
|~〇×|ありがとう。すっかり落ち着いたよ。|
|~〇×|きゃっ!|
|~包|わわ、すごい風だったね。&br;それに、夕方になって急に寒くなってきた。|
|~〇×|うん……。&br;もう少し厚着して来れば良かったかな?|
|~〇×|(今日はおしゃれを優先させちゃったのは &br;ここだけの秘密だけど……。)|
|~包|そうだ、お姉ちゃん。&br;寒かったら僕の手を握ってていいよ!|
|~〇×|えっ!?|
|~〇×|(包くん、急にぎゅってしてくれたけど……。)|
|~包|僕、他の人より体温が高いみたいなんだ。|
|~〇×|本当だ……確かに温かいね。|
|~〇×|(それになんだか、心もぽかぽかするような気がするなあ。)|
|~包|今日はずっとこうしてていいよ、&br;×お姉ちゃん!|
|~〇×|ありがとう、包くん。|
|~〇×|(この時間だけは、ふたりだけの特別だよね。)|
#endregion
 

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**新年'21 [#SR13]
''1話''
#region(ネタバレ注意)
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|①|>|CENTER:~選択肢1|
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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#endregion

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''2話''
#region(ネタバレ注意)
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|②|>|CENTER:~選択肢2|
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