草薙京 | おい、×。どっか行くのか? |
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〇×(主人公) | はい、今日は早めにお仕事を切り上げさせていただいて、 お友達と飲み会に行ってきます。 |
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〇× | あ、夕食の用意はしてありますから、 あとでみなさんで食べてくださいね。 |
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草薙京 | ふーん。その飲み会、何時に終わるんだ? |
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〇× | 20時ですけど……? |
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草薙京 | なら迎えに行くから、終わったら連絡よこせよ。 |
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〇× | え? 良いんですか? |
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草薙京 | おう。 |
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翌日―― |
草薙京 | ん? 出かけんのか? |
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〇× | あ、いえ。 外の洗濯物を取り込もうかと。 |
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草薙京 | あー、なら手伝うか。 どうせ暇だし。 |
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〇× | ……えっと、ありがとうございます。 それじゃ、お言葉に甘えちゃいますね。 |
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さらに翌日―― |
草薙京 | おい、×。 |
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〇× | あ、京さん。 今日はこれから買い物に行きますね。 |
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草薙京 | んじゃ、オレも行くか。 荷物持ちがいた方が、あんたも楽だろ? |
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〇× | それは嬉しいですけど……京さん、トレーニングの後で お疲れじゃないですか? |
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草薙京 | 紅丸とガチでやりあってクッタクタといえばそうだが……。 ま、米俵1俵ぐらいなら余裕だろ。 |
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〇× | さすがにそこまでは買わないかと……。 |
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草薙京 | じゃ、余裕だな。 |
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〇× | わかりました。 ありがとうございます。すごく助かります、京さん。 |
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草薙京 | おう。 |
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二階堂紅丸 | ×ちゃん、ちょっといいかな? |
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〇× | どうしたんですか、紅丸さん? |
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二階堂紅丸 | 最近の京、ちょっと過保護気味だろ? キミがどこかへ行こうとするたびに、声をかけてきて。 |
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〇× | ああ……そういえば、そうですね? |
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〇× | でも、とても助かってますよ。 |
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二階堂紅丸 | 京のヤツ、八神の件で×ちゃんを危険にさらしたこと 後悔してるみたいなんだ。 |
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二階堂紅丸 | 俺もやりすぎじゃないかって言ってみたんだけど……。 本人に自覚がないみたいでね。 |
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〇× | そうなんですか? |
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二階堂紅丸 | まいったよ。「何言ってんだ。気のせいだろ。」の一点張りさ。 |
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二階堂紅丸 | 照れ隠しならまだしも 本当に自覚がないんじゃ、注意のしようもなくてね。 |
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二階堂紅丸 | まあ、しばらくしたら、いつものグータラな京に戻ると 思うから、少しの間だけ付き合ってやってもらえるかな。 |
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〇× | なるほど……わかりました。 |
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〇× | 私はむしろ、京さんのお時間を奪ってしまっているんじゃ ないかって、申し訳ないくらいだったんですけど……。 |
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〇× | そういうことでしたら、もう少し様子を見てみますね。 |
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さらに一ヶ月後―― |
〇× | ……あの、京さん。 休日まで付き合ってもらわなくても大丈夫ですよ? |
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〇× | 京さんにも、予定があるでしょうし。 |
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草薙京 | んー。ま、道場で昼寝も飽きたしな。 散歩のついでだ。 |
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〇× | そうですか……。 |
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草薙京 | んだよ。 オレがついて来ると、なんか問題でもあんのか? |
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〇× | いえ、京さんとこうやってお話しできて、嬉しいです。 ただ、京さんの負担になってないか、気になってしまって……。 |
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草薙京 | んなこと気にすんなって。好きでやってんだからよ。 |
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草薙京 | それより、あんたが今食べてる鯛焼き……何味だっけか? |
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〇× | チョコバナナ味です。 期間限定メニューらしいですよ。 |
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草薙京 | へー。それ、美味いのか? |
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〇× | はい、あまり食べたことのない味ですけど、美味しいですよ。 京さんも一口食べてみますか? |
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草薙京 | いや、それはあんたの分だろ。 全部、自分で食っちまいな。 |
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草薙京 | オレはこっちの普通のヤツで十分だぜ。 |
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