〇× | (テリーさんの活躍もあって、 事件は無事に解決できた。) |
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〇× | みなさん、本当にお疲れさまでした。 |
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ナギ | さすぺんすどらまみたいで僕は楽しかったよ。 |
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ビリー・カーン | まったく、一時はどうなることかと思ったぜ。 |
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テリー・ボガード | ビリーの助言のおかげで助かった。俺ひとりじゃあ、 パーティー会場がぶっ飛んでいたかもな。 |
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アンディ・ボガード | もう、兄さん。冗談でもそんなこと……。 |
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ロバート・ガルシア | まあまあ、せっかく事件も解決したんや! パーッと盛り上がろうやないか! |
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〇× | (みなさんが無事で本当に良かった。 もうこんな事件なければいいけど……。) |
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〇× | (そうだ。リョウさんにエスコートしてもらった お礼を言わなくっちゃ。) |
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〇× | (って、あれ? リョウさん、どこに行ったんだろう?) |
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〇× | (ソファで休んでるのかもしれない。 ちょっと見て来よう。) |
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〇× | ……。 |
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〇× | (ソファのところにはいなかったな。 リョウさん、一体どこに行ったんだろう?) |
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〇× | (この人混みの中を動き回っても 探し出せるかわからないなあ。) |
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〇× | ……。 |
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〇× | (もしかしたら、みんなのところにいるのかもしれない。 さっきの場所に戻ってみよう。) |
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〇× | (え、みんな踊り始めて……?) |
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〇× | (わあ! すごくキレイにステップ踏んでるなあ。 まるで映画のワンシーンみたい。) |
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〇× | (……今あちこち移動したら、踊っている人の 邪魔になっちゃうよね。) |
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〇× | (みんなのところに戻るのも難しそう。 仕方ない、終わるまでここで――) |
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パーティー客の男性 | お嬢さん、踊っていただけますか? |
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〇× | え!? わ、私ですか? |
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パーティー客の男性 | はい。おひとりなら一曲いかがですか? |
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〇× | ご、ごめんなさい。人を探しているので……。 |
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〇× | (……びっくりした。) |
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〇× | (こんな場所で踊るなんて、ほとんど経験ないし その上知らない人となんて……。) |
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〇× | (それに、どうせ踊るなら……。) |
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??? | お嬢さん、おひとりですか? |
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〇× | すみません、人を探して――って、え!? |
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〇× | リョ、リョウさん? |
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リョウ・サカザキ | 悪い、驚かせたようだな。 ロバートに言われた通りに声をかけたんだが……。 |
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〇× | ち、違うんです。 ちょうどリョウさんを探していて、それで……。 |
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リョウ・サカザキ | 俺を? 何か用でもあったのか? |
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〇× | 今日エスコートをしてもらった お礼を伝えたかったんです。 |
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〇× | ……改めて、今日はありがとうございました。 |
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リョウ・サカザキ | それなら、俺も礼を言わないとな。 あんたが協力してくれたおかげで犯人の目星もついた。 |
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リョウ・サカザキ | うまくエスコートできなかったかもしれんが 俺も、いい経験をさせてもらったよ。 |
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〇× | 私こそ、貴重な経験をさせていただきました。 |
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リョウ・サカザキ | それにしても、自分がこんなパーティーに 参加する日が来るとは驚きだ。 |
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〇× | 私もこんなきらびやかなパーティーに 自分がいるなんて、まだ不思議な気分です。 |
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〇× | 踊ることはできませんが まるで、シンデレラの舞踏会にいるような気持ちです。 |
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リョウ・サカザキ | ああ……。 俺も踊ったことなどはないが……。 |
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〇× | ……? |
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リョウ・サカザキ | こんな機会、もう二度とないかもしれないな……。 だから―― |
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リョウ・サカザキ | 〇、一緒に踊ってくれないか? |
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〇× | えっ……!? |
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リョウ・サカザキ | ……やはり俺の性に合わないな。 |
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リョウ・サカザキ | ロバートにあんたを誘ってみろと言われたんだが ……やはり、やめておくか。 |
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リョウ・サカザキ | すまん、今のは忘れてくれ。 |
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〇× | ま、待ってください。 |
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〇× | あの……私もあまり上手ではないですが リョウさんさえよければ、一緒に踊ってください。 |
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リョウ・サカザキ | ……! いいのか? |
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〇× | もちろんです。 |
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リョウ・サカザキ | それなら、早速あっちで踊るか。 |
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リョウ・サカザキ | そうだ。ロバートにまずはこれを言えと 言われていたな。 |
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リョウ・サカザキ | コホン……。 ……お手をどうぞ、お嬢さん。 |
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〇× | (リョウさん、少し震えてる……。) |
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〇× | (こんなに緊張してるのに私をダンスに 誘ってくれたんだ……うれしいな。) |
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〇× | ふふ、はい! |
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リョウ・サカザキ | ……しかし、どのように踊ればいいのか さっぱりわからんな。 |
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〇× | 周りで踊っている人たちの踊りを 参考にしてみましょうか。 |
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リョウ・サカザキ | ふむ……。まずはこうやって 俺があんたの腰を支えればいいのか? |
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〇× | は、はい……。 それで大丈夫だと思います。 |
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〇× | (さっきエスコートしてもらった時よりも 距離が近くて……なんだか照れちゃうなあ。) |
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リョウ・サカザキ | このまま足をリズムに合わせて動かすようだな。 ……さて、あんたも準備はいいか? |
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〇× | あ、はい……きゃっ! |
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リョウ・サカザキ | ……っと! 大丈夫か? |
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〇× | は、はい。ありがとうございます。 |
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リョウ・サカザキ | まったく、気を付け……うわっ! |
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〇× | きゃっ!? |
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〇× | (あ……リョウさんの顔が近づいて……。) |
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リョウ・サカザキ | す、すまん! |
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〇× | い、いえ! こちらこそ……。 |
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リョウ・サカザキ | はは、やはり性に合わないな。 |
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〇× | 私もダンスがこんなに難しいとは 思っていませんでした。 |
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〇× | そう考えると、すぐに踊れたシンデレラって 実はすごいのかもしれませんね。 |
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リョウ・サカザキ | そうだな。それに、一目でシンデレラを 誘えた王子の行動力も流石のものだ。 |
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リョウ・サカザキ | ……せっかくの舞踏会だが、 俺は王子って柄じゃない。 |
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リョウ・サカザキ | だが、今夜だけは……。 |
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〇× | リョウさん……? |
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リョウ・サカザキ | 俺たちは、俺たちのペースで踊ることにしよう。 |
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〇× | ……! はい。私も、そうしたいです。 |
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リョウ・サカザキ | どうせ踊るんだ。ちまちまステップを踏むよりも もっと大きく動いた方が鍛錬にもなりそうだな。 |
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〇× | わわっ、でもそれじゃあ 私がついていけませんよ! |
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リョウ・サカザキ | 安心しろ、俺がきっちり支えておいてやる。 だから、〇も俺に身を任せてくれ。 |
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〇× | は、はい……! |
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〇× | (ふたりとも不慣れなステップだし 作法もきっとメチャクチャなんだろうけど――) |
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〇× | (こんな風にリョウさんと踊っていると 本当にシンデレラになったような気分だな……。) |
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