| ジョー・東 | はー、おにぎり美味かった。
ごちそうさん、×ちゃん |
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| 矢吹真吾 | ごちそうさまでした。 |
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| 〇×(主人公) | ふふっ、作りすぎちゃったかと思ったけど、
ふたりで全部食べちゃいましたね。 |
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| 矢吹真吾 | おれ、〇さんのおにぎりなら
１００個でも２００個でも食べられそうっす！ |
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| ジョー・東 | 確かに！ いくらでも食えるよな！ |
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| ジョー・東 | ……っと、なんだ、テリーからメッセージだ。 |
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| ジョー・東 | ちっ、用事があるから来いってマジかよ。
×ちゃんの夕飯食いたかったってのに……。 |
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| ジョー・東 | わりぃ、テリーとアンディに呼ばれたから
オレ帰るわ、じゃな！ |
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| 〇× | あ、はい！ お疲れ様です！ |
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| 矢吹真吾 | ジョーさん、もう行っちゃった……。
足が速くてすごいなあ。 |
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| 矢吹真吾 | …………あれ、もしかして今、
おれたちふたりきりっすか？ |
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| 〇× | う、うん……そうだね。 |
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| 〇× | （他のみなさんは外に行ってるし、確かに今は
ふたりきりだ……。そう思うと少し緊張するかも。） |
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| 矢吹真吾 | あ、あの、〇さん！
大事なお話があるんです！！ |
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| 矢吹真吾 | あの、おれ――！！ |
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| 矢吹真吾 | すみません、道場を使わせてほしいなんて
わがまま言っちゃって。 |
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| 〇× | ううん、気にしないで。トレーニングしたいときは
いつでも開放するから。 |
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| 〇× | （真吾くん、何か大きな告白でもするみたいに言うから
ちょっとびっくりしちゃった。） |
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| 〇× | （夕食の準備までまだ時間はあるし、
真吾くんのトレーニングのサポートしよう。） |
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| 矢吹真吾 | よーし、今から大蛇薙をやってみますから
見ててくださいね！ |
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| 矢吹真吾 | 喰らい……やがれええええっ！！ |
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| 矢吹真吾 | ……なんて、カッコだけ真似しても
やっぱり炎なんて出ませんよね～。 |
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| 〇× | （どんなに頑張っても炎が出る可能性は低い……。
なんて答えればいいのかな……。） |
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| 矢吹真吾 | ……〇さん、おれに気を遣わなくていいっすよ。
本当は炎なんて出せないってわかってますから。 |
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| 〇× | 真吾くん……？ |
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| 矢吹真吾 | 草薙の炎は、草薙さんや柴舟さん……
草薙家の人だからこそ出せるものなんすよね。 |
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| 矢吹真吾 | 草薙家になんの関係も無いおれが、
炎なんて出せるわけないんです。 |
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| 矢吹真吾 | ……それでも、おれは頑張りたい。
諦めたくないんです。 |
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| 〇× | （真吾くんの目……真剣だ……
すごく輝いてて、炎が燃えているみたい……。） |
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| 矢吹真吾 | だって、諦めたらそこで
可能性はゼロになるじゃないですか。 |
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| 矢吹真吾 | 諦めずに頑張れば……草薙の意思を忘れずに
前を向けば、いつかはできるかもしれない。 |
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| 矢吹真吾 | こう思うだけなら自由ですし、こういう
モチベーションって、大事だと思うんですよね。 |
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| 〇× | それが諦めたくない理由……。
真吾くん、それだけ真剣に向き合ってるんだね。 |
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| 矢吹真吾 | はい。おれの人生の目標と言っても過言ではないです！ |
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| 〇× | どうしてそんなに頑張ろうと思えるのか、
教えてもらってもいいかな？ |
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| 真吾くんのこと、もっといろいろ知りたいし……。 |
| 矢吹真吾 | もちろんっす！ おれが草薙さんに憧れてることは
ご存知ですよね？ |
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| 〇× | うん。 |
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| 矢吹真吾 | 草薙さん、なんだかんだでおれのこと、
期待してくれてると思うんです。 |
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| 矢吹真吾 | おれが炎を出せないってこと、草薙さんが
一番よくわかってるはずなのに……。 |
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| 矢吹真吾 | それなのにいつも特訓に付き合ってくれる。
おれを鼓舞してくれるんです。 |
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| 矢吹真吾 | 草薙さん、あんまりはっきり言葉にする人じゃ
ないですけど、でもなんとなくわかるんです。 |
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| 矢吹真吾 | 自惚れかもしれないけど……草薙さんが
期待してくれてるなら、それに応えたいんです。 |
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| 〇× | 自惚れなんて、そんなことないと思うよ。 |
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| 〇× | 私も、京さんは真吾くんのこと、
とても期待してると思う。 |
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| 矢吹真吾 | ありがとうございます！
そう言ってもらえると嬉しいっす！ |
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| 〇× | 真吾くんは、本当に京さんのことが好きなんだね。 |
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| 矢吹真吾 | はい！ もうめちゃくちゃ尊敬してます！！
大好きっす！ |
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| 矢吹真吾 | …………好きといえば、もうひとつ……。 |
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| 矢吹真吾 | おれ、〇さんに出会ってから、
もっともっと強くなりたいって思うようになりました。 |
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| 矢吹真吾 | 今までは自分の為に強くなる、っていうのが
大きかったんですけど……。 |
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| 矢吹真吾 | 誰かの為に強くなりたいって気持ちが、
あなたに出会ってからどんどん膨らんできたんです。 |
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| 矢吹真吾 | それはたぶん、あなたのことが好きだからで……
あ、す、好きって言っても変な意味じゃなくて……！ |
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| 矢吹真吾 | 草薙さんと同じように、尊敬してると言いますか……。 |
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| 矢吹真吾 | あの火炎放射器であなたを守れるなら
それもいいけど、やっぱ自分の力がいいし……。 |
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| 矢吹真吾 | だからその、おれ、頑張って強くなります！
そして絶対に草薙の炎を出して見せます！！ |
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