サイドストーリー /1st/ビリー・カーン のバックアップ(No.5)



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エピローグ70メインストーリー4章29話読了
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1章 Edit

1話 Edit

+  ネタバレ注意
京チームとテリーチームの試合直後のこと――
〇×(主人公)(京さんチームとテリーさんチームの戦い
本当にすごかった……!)
〇×(控え室は……確かこっちだよね。
早く行って『お疲れ様』って言わなくちゃ。)
〇×(……ん?)
ビリー・カーン…………。
〇×(あの人……壁に手をつきながら歩いてる。
なんだか、とても苦しそう……。)
〇×(格闘家の人みたいだけど、大丈夫かな?)
ビリー・カーンくっ……。
〇×あの。
ビリー・カーンっ……?
〇×大丈夫ですか?
もし具合が悪いなら、医務室に……。
ビリー・カーン…………。
〇×(声、聞こえてないのかな。)
〇×(このままってわけにもいかないし
どうしよう。)
〇×(……! そうだ、京さんたちに手を
貸してもらって……。)
〇×あの、ここでちょっと待っててください!
私、すぐに人を呼んで――
ビリー・カーンうぅ……ぐっ……!
〇×! 危ない――
〇×っ……!
〇×(どうしよう、とっさに受け止めちゃったけど……。)
ビリー・カーンはぁ……はぁ……っ!
……ヴ、ゥ……っ……。
ビリー・カーンぐっ……うっ……誰か……っ。
ビリー・カーン……ス、様……!
〇×え……?
山崎竜二悪いな、お嬢ちゃん。そいつは俺の連れだ。
〇×っ……!?
〇×(びっくりした……この人も格闘家の人?)
山崎竜二迷惑かけたな。……ほら、さっさと立て。
ったく、手間かけさせンなよ。
ビリー・カーンっ……。
〇×あ……あの!
山崎竜二あァ?
〇×(うっ……この人、
なんというかすごく怖い……けど……!)
〇×その人……大丈夫ですか?
すごく具合が悪そうですけど……。
山崎竜二…………。
山崎竜二ハ。なぁに、心配はいらねぇよぉ。
いつものことだ。
山崎竜二心配してくれてありがとよ。
こいつもきっと喜んでるさぁ。
ビリー・カーンう……。
山崎竜二じゃあな。
〇×…………。
テリー・ボガード×?
〇×あ、テリーさん……。
テリー・ボガードこんなところでどうしたんだ?
誰かと話していたみたいだが。
〇×それが……。
テリー・ボガード……?
テリー・ボガード……あれは。
〇×テリーさん、あの人たちのこと知ってるんですか?
テリー・ボガードああ……ちょっと、な。
〇×
テリー・ボガード……それより、早く控室に行こう。
みんなもう戻ってるぜ。
〇×…………。
〇×(さっきの人……大丈夫かな。)
テリー・ボガードおーい、×行くぞー。
〇×あっ、はい……!
ビリー・カーンぐっ! がはっ!
山崎竜二たく。手間かけさせやがってよ~ぉ。
ビリー・カーンうっ……ぐぅ……げほっげほっ……!
山崎竜二次に逃げ出したらタダじゃおかねぇからな。
分かったか、えぇ……!?
ビリー・カーン……ぐっ……うぅ……。
ビリー・カーン…………。
山崎竜二ハッ! この程度でもう伸びちまうのか。
かのギース・ハワードの右腕も墜ちたもんだな?
山崎竜二ヒャハハハハハハハハハ!
ビリー・カーン(……誰か……。)
ビリー・カーン(誰か……助、け……。)

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2章 Edit

2話 Edit

+  ネタバレ注意
伊勢行きを決めた、その日の夜――
〇×(主人公)(ビリーさん、大丈夫かな。)
〇×(あの時、KOF会場で苦しそうにしてたの、
ビリーさんだったよね?)
〇×(また具合が悪くなってるかもしれないし、
お茶でも持って行って、様子を見て来ようかな。)
〇×ビリーさん、×です。
入ってもいいですか?
〇×(……返事がない。
やっぱり、具合が悪いんじゃ……!)
〇×ビリーさん、入りますよ!
ビリー・カーン…………。
〇×(良かった。倒れてたわけじゃないんだ。)
〇×あの、大丈夫ですか?
お茶を持ってきたので、よかったら……。
ビリー・カーンテリー、殺す……殺す……。
〇×……ビリーさん?
ビリー・カーン殺す、殺す、殺す……!
ビリー・カーン殺す、テリー……殺す……!!
〇×ビリーさん、どこに行くんですか!?
ビリー・カーンうぅ……!
〇×(私の声が届いてない……!)
〇×(このまま放っておいたら、またこの間みたいに
みなさんと戦うことになっちゃう……!)
〇×(とにかく引き留めよう!)
〇×ビリーさん、ダメ!
待ってください!
ビリー・カーン……っ、放、せ……!
〇×ダメです!
〇×(この腕を放したらダメだ……!)
ビリー・カーンくっ……!
〇×……っ。
〇×(私の力でどれくらい引き止められるか
分からないけど……止めなきゃ!)
〇×ビリーさんっ!
ビリー・カーン……!
ビリー・カーンリ、リィ……?
〇×え?
ビリー・カーン…………。
〇×きゃっ……ビ、ビリーさん?
〇×(私のこと、誰かと勘違いして抱き締めてるの……?)
ビリー・カーン…………。
〇×あの、ビリーさん……?
ビリー・カーン……あ……あっ……。
ビリー・カーンぅうっ……ぐぅ……!
ビリー・カーン俺は、俺は……どうしたら……どうしたらいいんですか、
ギース様……ガアァァッッ!!
〇×っ……!
〇×(とっさに抱き締め返しちゃったけど……。)
〇×……大丈夫、大丈夫ですから……。
ビリー・カーン……うっ……うぅ……。
〇×大丈夫ですよ。
ビリーさんが落ち着くまで、こうしていますから。
〇×(背中撫でてれば、少しは安心できるかな。)
ビリー・カーン…………。
〇×ここなら大丈夫ですから。
今は、ゆっくり休んでください。
ビリー・カーン…………。
〇×(落ち着いてきたかな。)
〇×あ……。
〇×(膝の上で寝ちゃった……。)
〇×(もしかしたら……ここに来るまで、
ゆっくり眠れるような状況じゃなかったのかな。)
〇×(ここに来た時も、『ここ以外、頼る場所がない』って
言ってたもんね……。)
ビリー・カーン…………。
〇×ゆっくり眠ってくださいね、ビリーさん。
〇×……ん……。
〇×(……あれ、なんだか明るい……?)
〇×え!? 朝……!
〇×(私、いつの間に横になって寝ちゃったんだろう。
――そうだ、ビリーさんは!?)
ビリー・カーン…………。
〇×あ……おはようございます。
ビリー・カーン…………。
ビリー・カーン…………。
〇×(返事どころか、目も合わせてくれない……。)
〇×えっと……うなされていたみたいですけど、
嫌な夢でも見たんですか?
ビリー・カーン……アンタには関係ねェ。
〇×そうかもしれないですけど……心配で。
ビリー・カーン…………。
〇×でも、昨日より少し顔色良くなりましたね。
ビリー・カーン……そうかよ。
〇×(あまり話したくないのかな……。)
テリー・ボガードビリー、いるか?
テリー・ボガードあれ? ×、どうしてここに……。
〇×あ、それは――
ビリー・カーンテリー……。

3話 Edit

+  ネタバレ注意
ビリー・カーンテリー……。
テリー・ボガード…………。
〇×(主人公)……っ。
〇×(何……? 今、空気がぴりって震えたような……。)
ビリー・カーン…………。
テリー・ボガード…………。
〇×(二人が向き合ってるだけで
どうしてこんなに息苦しくなるんだろう……。)
テリー・ボガード……ビリー、具合はどうだ?
ビリー・カーン……っ。
〇×ビリーさん、待って!
〇×(今のビリーさん、なんだか普通じゃなかった……。)
〇×……まさか、また洗脳されかけてるんじゃ!?
テリー・ボガード待て、×。
〇×でも……っ、追いかけないと!
テリー・ボガード大丈夫。あれは、いつものビリーだ。
〇×え……?
テリー・ボガードああ。……もっとも、昔と比べると威勢には
欠けるけどな。
テリー・ボガード昔はもっと……。
テリー・ボガード……いや、すまん。なんでもないんだ。
〇×ビリーさんとテリーさん……。
昔、何があったんですか?
テリー・ボガードそれは……。
テリー・ボガード…………。
テリー・ボガードビリーは、あんたに何か話したかい?
〇×いえ……。
アンディ・ボガードこれは格闘家同士の話だ。
〇さんに聞かせるような内容じゃないよ。
テリー・ボガード……アンディ、聞いていたのか。
アンディ・ボガード立ち聞きをするつもりはなかったし、
口を挟むつもりもなかったけど……。
アンディ・ボガード困ってるように見えたから。
テリー・ボガード…………。
〇×アンディさん、さっきのどういう意味ですか?
アンディ・ボガードそのままの意味だよ。
聞いても面白い話じゃないから。ね、兄さん?
テリー・ボガード……そうだな。
テリー・ボガードそういうことだ、×。
テリー・ボガードそれに……。
ビリーも話していないなら、俺から話すべきことじゃない。
〇×そう、ですか……。
すみません、言いにくいことを聞いてしまって。
テリー・ボガードいや……。
〇×私、ビリーさんの様子を見てきますね。
どこかで苦しんでいたら心配なので……。
テリー・ボガードわかった。
ビリーのことをよろしく頼むぜ。
〇×はい!
テリー・ボガード…………。

4話 Edit

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伊勢へ向かう途中――
〇×(主人公)(座ってるだけなのに、
長距離バスって疲れるんだな……。)
〇×(乗り換えの路線バスが来るまで
まだ時間があるし、少し歩いてこよう。)
〇×……お土産屋さんの前にいるのって……ビリーさん?
〇×(さっきのテリーさんとのことも気になるし、
ちょっと声かけてみようかな。)
〇×ビリーさん、何見てるんですか?
ビリー・カーン……別に何か見てたわけじゃねェよ。観光しに
来たわけじゃねェことくらい、アンタだってわかってるだろ?
〇×それはそうですけど……。
〇×(目的地までまだ距離があるし、ギスギスしたままじゃ、
ビリーさんも疲れちゃうかと思ったんだけど……。)
〇×(少しでもいいから気分転換してもらいたいな。)
〇×そうは言ってもこういうお土産屋さんって見てるだけで
ワクワクしませんか? 普段、見かけないものとかあって。
ビリー・カーン……別にしねェよ。
〇×えっと……伊勢の名物、知ってますか?
このあんこに包まれたお餅、すごく有名なんですよ。
〇×あんこ苦手じゃなかったら、試食してみませんか?
ビリー・カーン……いらねェ。
〇×(初めの頃より、話せるようになったかと
思ったけど……まだ距離間、掴めないかも。)
〇×(よく考えたら、私ビリーさんの好きな物も
何も知らないんだよね……。)
〇×(私が知ってることで、ビリーさんとの話題っていうと、
やっぱり……。)
〇×あの、テリーさんと何かあったんですか?
ビリー・カーンッ――!
〇×
ビリー・カーンオレの前で二度とその名を出すんじゃねェ。
ビリー・カーンあいつの名前を聞くと、オレは――
ビリー・カーン…………。
〇×ご、ごめんなさい。余計なこと、聞いて……。
ビリー・カーン…………。
〇×ビリーさん?
ビリー・カーン……っ、触るなっ。
ビリー・カーン今のオレは、あいつの名を聞いただけで
自分が保てなくなるんだ……っ!
〇×え……。
テリー・ボガードおっ、いたいた。×!
〇×……!
テリー・ボガードちょうど良かった。
この場所でしか買えないお土産があれば教えて欲しいんだが。
〇×(どうしよう、この状態で二人を会わせるわけには、
いかないし……。)
ビリー・カーン……っ! 何、するんだよ。
〇×ビリーさん、こっちに来てください!
テリー・ボガード×?
〇×テリーさん、ごめんなさい!!
テリー・ボガードえ?
ビリー・カーンお、おい! 引っ張るな!
〇×(テリーさんは……追いかけてきてないみたい。)
ビリー・カーンもういいだろ、いい加減、放せって。
〇×あっ、ごめんなさい。
ビリー・カーンテメェ、何のつもりだ。
こんな店の裏まで連れてきやがって。
〇×いきなり、すみません。でも、今、二人を会わせないほうが
いいかなと思って……。
〇×さっき言ってたじゃないですか。
……名前を聞くだけで自分を保てなくなるって。
〇×そんな状態で会ったらビリーさんの意思とは関係なく、
喧嘩が起きちゃうかもしれませんし……。
ビリー・カーン……っ。
〇×(もしかしたら、ビリーさんの洗脳にはテリーさんが
何かしら関係してるのかも。)
〇×事情はよく分かりませんけど、今はテリーさ――
〇×……あの人とは距離を置きましょう。
ご本人には、後で私から話しておきますから。
ビリー・カーン……ふんっ。余計なことしやがって。
アンタ、やっぱりお節介なんだな。
〇×え?
ビリー・カーンなんでもねえよ……。

5話 Edit

+  ネタバレ注意
ナギへの対応策を検討後――
〇×(主人公)(私がナギさんから色々聞きだせるだけの自信があれば、
みなさんが揉めることもないんだよね……。)
〇×(でも、あの目に見られると……。
自分を保っていられる自信がない。)
〇×はあ……。
〇×(とにかく今は目の前のことに集中しないと。
これから泉の浄化に行くんだから。)
ビリー・カーン――おい。
〇×あ、ビリーさん。
どうかしましたか?
ビリー・カーンなんで誰も呼ばなかった?
〇×え?
ビリー・カーンナギと会った時、なんで誰も呼ばなかった?
一人でどうにか出来るとでも思ったのかよ。
〇×そういうわけじゃないんですけど……。
ビリー・カーンアンタには浄化の力があるのはわかってる。
だけど、アンタだってナギに洗脳の力があるのは知ってるだろ。
〇×すみません……。
みなさんに迷惑をかけるようなことをして。
ビリー・カーンチッ……そーゆー意味じゃねぇよ。
〇×怒らせちゃったかな……。
ジョー・東怒ってる……とは違うんじゃないか?
〇×え?
〇×(どう見ても怒ってるように見えたけど……。)
ジョー・東あれは、あいつなりに心配してるんじゃねぇかな?
ジョー・東一時はナギの洗脳下にあったあいつだからこそ、
気付くこともあるのかもしれねーだろ?
〇×(言われてみれば、そうなのかも……。)
〇×ジョーさん、すみません!
私、ビリーさんにお礼言ってきます。
〇×(確か、こっちのほうに行ったと思うんだけど。
……あ!)
〇×ビリーさん! 待ってください!
ビリー・カーン……っ、なんだ。アンタ追いかけてきたのか。
〇×はぁ……はい。
ビリーさんに言わなきゃいけないことがあって。
ビリー・カーン……オレに?
〇×(足を止めてくれたってことは、ジョーさんが言ってた通り
怒ってるわけじゃなかったのかな。)
〇×あの、さっきはありがとうございました!
あれは、私のことを心配して言ってくれたんですよね?
ビリー・カーン……アンタ、わざわざそれを言うために追いかけてきたのか。
〇×え? はい。
ビリー・カーン……ったく、とんだ箱入りお嬢だな。
自分の置かれた立場ってもんがまるでわかってねぇ……。
ビリー・カーンそんなことくらいで、呑気に礼なんか
言ってるんじゃねェよ。
〇×でも、心配してくれたのかもって考えたら
嬉しかったですし、勘違いしたままも嫌だったので。
ビリー・カーンしつけェよ。いいって言ってんだろ。
〇×(……お礼を言われるの、慣れてないのかな。)
〇×ふふふ……。
ビリー・カーン何、笑ってんだよ。
〇×す、すみません……。
〇×(そういえば、ナギさんは甘い言葉で私を洗脳しようと
してきたけど……。)
〇×(もしかして、ビリーさんもそうなのかな?)
〇×あの、ビリーさん。ちょっと確認したいんですけど……。
ビリー・カーンあ? なんだよ。
〇×ビリーさんがナギさんに洗脳された時って――
ナギ僕の元にくれば、君の願いを叶えてあげよう。
ビリー・カーンオレの願い、だと?
テメェにわかるわけが――
ナギ――力が欲しいんでしょう?
ビリー・カーンなっ……。
ナギテリーを殺すための力……僕なら与えてあげられるよ?
何しろ、僕は――
ビリー・カーンうっ……あぁ……!
〇×ビリーさん、大丈夫ですか!?
〇×(ビリーさん、震えてる。
これってナギさんのことを聞いたせい?)
〇×少し歩けますか?
そこのロビーにソファがありますから――
ビリー・カーン……っ、触るな。
〇×あ……。
ビリー・カーン……アンタに話すようなことはねェ。
〇×行っちゃった……。

6話 Edit

+  ネタバレ注意
最後の泉の場所が判明した、その後――
〇×(主人公)(こうやって部屋にずっと籠っているのも良くないし、
少し歩いてこようかな。
〇×わ! ビ、ビリーさん……!?
どうして私の部屋の前に……。
ビリー・カーンおい、どこに行くつもりだ?
〇×え? えっと、少し旅館の中を散歩しようかなと思って。
お土産屋さんとか見たいなーと。
〇×(ビリーさん、どうしたんだろう急に……。)
ビリー・カーン行くんじゃねェのか?
置いてくぞ。
〇×は、はい! 行きます!
ビリー・カーン何も買わなくて良かったのか?
欲しいものがあったんだろ。
〇×これって物があったわけじゃなくて、
何かあればいいなーくらいだったので大丈夫です。
〇×(というか、ビリーさんが気になって
それどころじゃなかったというか……。)
ビリー・カーン次はどこに行くんだ?
〇×ええと、行き先は決まってますけど……。
〇×(これって……もしかして護衛のつもりかな?)
〇×(心配してくれるのは嬉しいけど……。
この先までついてこられるのは、ちょっと困るかも……。)
〇×ビリーさん、そんなに心配しなくても大丈夫ですよ?
ここなら安全だと思いますし。
ビリー・カーン…………。
〇×(……うう、ビリーさんのこの顔、絶対納得してない。)
〇×あ、あの!
ビリー・カーンなんだよ。
〇×あ、後はお風呂に入るだけなので、
今日はもう、大丈夫ですっ……!
ビリー・カーン……っ!!
〇×本当にありがとうございました!
すごく助かりました。それじゃ、また。
〇×(……良かった。大浴場までついて来られたら
どうしようかと思った。)
〇×(ふぅ……いいお湯だった。)
〇×(……って――)
ビリー・カーン…………。
〇×ビリーさん!?
まさか、ずっとここで待ってたんですか?
ビリー・カーンここにいりゃ怪しい奴は入れねェだろ。
〇×そうですけど……。
〇×(女湯の入口にしゃがみこんでるビリーさんのほうが
怪しい人に思われるんじゃ……。)
〇×(……あ! やっぱり廊下の向こうから、お客さんと
スタッフさんがこっちを睨んでる……!)
ビリー・カーン……なんだ? 気になることでもあんのか?
〇×えっと……。
〇×(気になることは、たくさんあるけど……!)
〇×(それにしても、さっき「また」と入ったけど……まさか、
こんなに早く会うことになるとは思わなかった……。)
ビリー・カーン部屋に戻るまで何があるか、わからねェだろ。
送ってく。
〇×(……ここまで来たら断るのも逆に悪いかな。)
〇×ありがとうございます。
ビリー・カーン……礼なんて言ってんじゃねェ。
これはオレがアンタへの借りを返しているだけなんだからな。
ビリー・カーン相手に借りを作るようじゃ二流だ。一流は借りを作らない。
ビリー・カーンだが、作ってしまったのならその借りは必ず返す。
それがオレ自身に与えた絶対の掟だ。
〇×借りってなんですか?
ビリー・カーン……アンタには危機感ってもんが足りねぇ。
アンタがいなくなったら、オレはアンタに借りを返せなくなる。
ビリー・カーン……それだけのことだ。
〇×(ビリーさんのいう「借り」はよくわからないけど、
私のことを心配してくれてるってことだよね?)
〇×(……ビリーさんって私が思っているよりも
ずっと優しい人なのかもしれない。)
ビリー・カーンほら、着いたぜ。
〇×送ってくれてありがとうございました。
ビリー・カーン礼はいらねェって言ってるだろ。
ほら、さっさと入れ。
〇×(また座り込んじゃった……。)
〇×(もしかしてとは思ってたけど、
ずっとここで待機してるつもりなのかな。)
〇×あの、無理しないでくださいね。
おやすみなさい。
ビリー・カーン……フン。
アンディ・ボガード…………。

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