八神庵 | 俺が貴様を遠ざけたのは、血の暴走から貴様を守るためだ。 |
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八神庵 | 気に食わない事を言われた程度で、 貴様を手放したりなどしない。 |
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〇× | 八神さん……。 |
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八神庵 | ……そもそも、他人のすべてをわかる者などいない。 いるとしたら、それはわかったフリをする愚か者だけだ。 |
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八神庵 | ×。 貴様と俺を繋ぐもの、それはなんだ。 |
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〇× | 私と八神さんの……繋がりですか? |
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八神庵 | ああ。貴様の考えを言ってみろ。 |
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① | ……わかりません |
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〇× | (八神さんとの繋がり……? そういえばなんだろう。) |
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〇× | (強いて言うなら、つーちゃんだけど……。じゃあ私は つーちゃんがいなくなったら、八神さんに会えないの?) |
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〇× | (それは嫌だけど……でも、正解がわからない。) |
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〇× | ……すみません、わからないです。 |
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八神庵 | ……謝るな。 だが考え続けろ、女。 |
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② | 意思、でしょうか |
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〇× | 意思、でしょうか。 |
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八神庵 | ほう。どういう意味だ。 |
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〇× | ……色々考えてみたんですけど、 あまり私と八神さんの共通点ってなくて……。 |
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〇× | でもこうして今、八神さんの隣にいるのは 私がそばにいたいと願ったからだと思うんです。 |
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八神庵 | それが貴様の答えか。 |
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〇× | はい。 |
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八神庵 | ……貴様と俺を繋ぐものは、理解ではない。 理解したところで、常に共に居られるわけではない。 |
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八神庵 | もちろん優しさでもないし ましてや、ぬるま湯のような愛でもない。 |
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八神庵 | ――血だ。 血で運命を書き記すその精神に、俺は焦がれる。 |
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八神庵 | 宿命の輪の中で、血へどを吐きながら もがき続ける者だけが、俺を魅了する。 |
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〇× | (血……って、きっと本当の血液のことじゃないよね。 そういう気持ちが大切……ってことなのかな。) |
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〇× | 八神さんの言うことは少し……いえ、すごく難しいです。 |
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〇× | でも、私は八神さんのことを知りたいです。 知ろうとすることを諦めたくないです。 |
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八神庵 | ああ。 |
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〇× | (八神さんがうなずいてる。間違っているわけじゃなさそう。) |
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〇× | あの……私からも1ついいですか? |
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八神庵 | なんだ。 |
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〇× | 八神さんのこと……もっと伝えてください。 何を考え、どんな思いで、何を選択したのか教えてください。 |
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〇× | 何も説明されず置いて行かれるのは……私を守るためでも やっぱり悲しいですから。 |
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〇× | たとえ知ることで傷ついても……。 私はその傷を、八神さんと分かち合いたいです。 |
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八神庵 | …………。 |
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八神庵 | ……ああ。わかった。 |
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〇× | ――あ、風が強くなってきましたね。 私、何か羽織るものを取ってきます。 |
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八神庵 | ――行くな、×。 |
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八神庵 | もう少し、ここにいろ。 |
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〇× | 八神さん……? |
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八神庵 | ……貴様が、言えと言ったのだぞ。 これが俺の……望みだ。 |
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〇× | (もしかして……これが、八神さんなりの謝罪なのかな。) |
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〇× | わかりました。 じゃあ、もう少しだけ……。 |
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