○×(主人公) | 会社がつぶれちゃった時はどうしようって思ったけど、 住み込みで働けるとこが見つかって本当に助かった……。 |
今日からここで新しい生活が始まるんだね。 よし、がんばらなくっちゃ。 |
こんにちは、お邪魔しまーす。 あの、誰かいませんかー? |
(あれ?お留守なのかな……? 電話ではこの時間に来てって言ってたんだけど……。) |
| パリーン
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○× | えっ、何の音?
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きゃっ……!庭の木が……! な、何してるんですか……! |
チンピラ | へっ!見てわからねぇか?庭をぶっ壊すんだよ。 一等地にこんなボロ道場があると邪魔だからなぁ! |
おい、そこの女!邪魔だ! お前も刈り取られてぇのか! |
○× | あなた……この道場の人じゃないですよね……!? 警察を呼びますよ! |
チンピラ | ピーピーうっせーんだよっ! オラァ、黙らせてやらぁっ! |
○× | きゃっ……!
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??? | ボディが……ガラ空きだぜ!
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○× | ……!?
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??? | ったく、性懲りもなくまた来やがって。 手間かけさせてんじゃねぇよ。 |
??? | まったく、地上げ屋なんて美しくないことよくできるよなぁ。 俺ならもっとエレガントにいきたいね。 |
??? | 紅丸さんの言うとおりっす! こいつら、女の子にまで手を出して最低ですね! |
チンピラ | げっ!こいつら、あの……格闘家の!?
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??? | 美しき格闘家の俺のことは知っているみたいだな。 そこだけは褒めてやってもいいぜ。 |
??? | 美しきなんて一言も言ってねえだろ。
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??? | そうですよ、こいつは最強の格闘家って言ったんですよ! おれが尊敬する草薙さんのことに決まってますよ! |
??? | ったく、お前らといると調子が狂うぜ。 まあいい、おら、とっととかかってこいよ。 |
って……ああ?あいつ、どこいった?
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○× | あ、あの……。さっきの人なら、 みなさんが話している間に逃げちゃいましたけど……。 |
??? | チッ、もう二度と来られねぇように 懲らしめてやろうと思ったのに……。 |
??? | 一見ボロ屋だし、簡単そうに見えるのなもな。 実際はその辺の家よりよっぽどガードが厳しいのにな。 |
??? | ですよね。 いっそ「格闘家にご注意!」って看板でも出してみますか? |
○× | (どういうこと……? さっきからこの人たち、格闘家って……?) |
??? | おお、すまんすまん、ちょっと外していてな。 おぬしが○×さんか。 |
??? | おっと、抜け駆けは許さねぇぜ、大門。 可愛らしいレディとの会話を独り占めする気かい。 |
大門五郎 | 今日から道場の管理人をしてもらうことになった、 えっと……すまぬ、自己紹介を頼む。 |
○× | あっ……はい、今日からここの管理人になる ○×です!よろしくお願いします! |
二階堂紅丸 | へぇ……いい名前だ。 俺は二階堂紅丸。よろしくね、子猫ちゃん。 |
矢吹真吾 | おれは矢吹真吾っす!よろしくお願いします! そんでもってこっちがおれの師匠の— |
草薙京 | おい真吾。勝手に師匠扱いするなって言ってんだろ。 草薙京だ。 |
○× | 二階堂紅丸さんに矢吹真吾さん、草薙京さんですね。 今日からよろしくお願いいたします! |
大門五郎 | 早速仕事の説明を……と言いたいところなんだが……。 こいつが届いてな。 |
草薙京 | ……!
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