イベントストーリー /狼と真実のジャッジメント のバックアップ(No.1)


第1話 Edit

+  ネタバレ注意
ある嵐の夜のこと――
〇×(主人公)京さん、電気はつきそうですか?
草薙京いや、無理だな。
ブレーカーをあげても、うんともすんとも言いやしねぇ。
草薙京ったく、ひでえ嵐だぜ。
二階堂紅丸うーん、こりゃダメだね。
どこかで電線でも切れたのかな?
草薙京かもな。
他の家も暗いみてぇだし、この辺一帯停電になってんだろ。
矢吹真吾おれ、懐中電灯取ってきますね!
リョウ・サカザキああ、すまないな、真吾。
ロバート・ガルシアはぁ、しくったなぁ。
天気予報じゃ、夜は小雨やったんやけど。
ロバート・ガルシアやっぱ、早めに稽古切り上げとくべきやったか……。
リョウ・サカザキ自然相手では仕方がないだろう。
問題はこの後、どうするかだが……。
――ねぇ、お姉ちゃん。
今日、大門さんとビリーさんは道場にいないの?
〇×うん。2人とも外出中。
今夜中には帰ってくるって言ってたんだけど……。
草薙京サボってぶらつくようなヤツらじゃねえし……。
電車止まってんのかもな。
ロバート・ガルシアその可能性は高いやろうなぁ。
二階堂紅丸うーん。まぁ野郎は、
ずぶ濡れで帰したって構わないけど……。
二階堂紅丸ただ、×ちゃんを
ここにひとり残すのは心配だな。
ナギ僕が一晩中ヒメのそばにいればいいんじゃないかな。
ねぇ、ヨミ。
ヨミはい、私もお供します。
草薙京あんたらにまかせんのが一番心配なんだよ……。
矢吹真吾お待たせしました!
はい、みなさんの分の懐中電灯です!
〇×ありがとう、真吾くん。
草薙京おう、これで少しはマシになったな。
ロバート・ガルシアま、今日はワイらもここに残ればええんとちゃうか?
なぁ、リョウ。
リョウ・サカザキむ……致し方ないか。
世話になる。
やったー!
じゃあ、今日はずっとお姉ちゃんと遊べるね!
〇×うん、そうだね。ただ、停電が直るまでは
遊ぶのはちょっと難しいかな……?
ううん、そんなこと――あ、そうだ。
だったら、今夜はゲームをしようよ!
〇×ゲーム?
草薙京おいおい。
電源もないのに、なんのゲームをすんだよ?
ふふ、京さん。
暗闇でも、電源がなくても楽しめるゲームがあるんだよ。
その名も……人狼ゲーム!
〇×じんろう?

第2話 Edit

+  ネタバレ注意
〇×えっと、包くん。
そのじんろうゲームって、どんなゲームなの?
人狼は、狼人間って意味だよ。
プレイヤーが人狼チームと人間チームの2つに分かれて
『人間になりすました人狼を見つけ出す』ゲームなんだ。
うん、これだけ人数もいるし
きっと楽しめると思う!
ロバート・ガルシアはーん、人狼か。
ええな、楽しそうやないか。
リョウ・サカザキなんだ。
ロバートはやったことがあるのか?
ロバート・ガルシアまぁな。大人数でわいわいやるには
ぴったりのゲームやで。
ナギ×がやるなら、僕もやってみたいな。
ヨミもやるよね?
ヨミはい、ナギ様がそうおっしゃるのなら。
二階堂紅丸へぇ、つまり嘘つきを暴くゲームってことかな。
悪くないね。
草薙京ま、他にすることもねぇしな。
とりあえずやってみっか。
矢吹真吾え? 嘘をつくゲームなんですか……?
おれ、あんまり自信ないっす……。
リョウ・サカザキ嘘をつくなんて、あまり感心せんな。
まあまあ、ゲームだからさ。
それに絶対嘘をつかなきゃいけないわけじゃないよ。
人間チームだったら、嘘はつかないし
人狼でも、正体を黙ってればいいだけなんだから。
リョウ・サカザキそうなのか?
む、しかし……。
ロバート・ガルシアせや。それに、こういうもんは楽しんだモン勝ちやで。
×ちゃんもそう思うやろ?
〇×そうですね。
〇×確かにちょっとドキドキしちゃいそうですけど……。
でもみなさんでやれば、きっと楽しくなると思います。
リョウ・サカザキそこまで言うなら……まぁ。
はい、決まり!
これで全員参加だね!
じゃあ、ぐるっと円状に座ってもらおうかな。
はい、みんな移動してー。
それじゃあ、僕がゲームマスターをやらせてもらうね。
ゲームマスターは進行役。審判みたいなものだから、中立だよ。
どっちのチームの人でも、相談は僕にしてね!
じゃあ、簡単にルールを説明するよ。
まず、みんなはある街の市民たちです。
リョウ・サカザキある街? どこにあるんだ?
ロバート・ガルシアそういう設定っちゅうことやろ。
ひとまず、続き聞こうや。
うん、その街は平和な街だったんだけど……
実は――人間のフリをした凶悪な人狼が紛れ込んでいたんだ。
そして、ある日――
領主である僕は、人狼たちに食べられちゃいました。
〇×ええっ!?
ふふっ、僕を食べた犯人はいったい誰なんだろうね?
人狼たちはね、市民をみんな食べてしまいたいんだけど
人間の方が数が多いから、正体がバレると退治されちゃう。
だから、夜の内にひとりずつ、こっそり食べていくんだ。
そうやって、生き残った市民の数が人狼と同じか
それ以下になったら人狼チームの勝ちだよ。
まあ、だいたい数が同じになった時点で勝敗は
決まっちゃうけどね。一対一なら、人狼の方が強いから。
逆に人間チームは、そうなる前に人狼の正体を見破って
全員退治できたら勝ち。
――おおざっぱなルールは、こんな感じかな?
ここまでは大丈夫?

第3話 Edit

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ロバート・ガルシアつまり、人狼チームの勝利条件は
自分らの数と同じになるまで、市民の数を減らすこと。
ロバート・ガルシア人間チームの勝利条件は
人狼を全員見つけて退治することやな。
うん、その通り!
じゃあ、ゲームの流れを説明するね。
人狼ゲームは、昼と夜の2ターン制なんだ。
人間と人狼、交互に攻撃していく形だよ。
まず、最初に領主が殺される夜のターンが来る。
とりあえず、0日目と呼んでおこうかな。
この0日目の夜は、人狼が
自分の仲間が誰かを把握するためのターンだよ。
あとは役職持ちの人が能力を使ったりするんだけど……。
役職は大事な部分だから、この後説明するね。
そして、夜が終わると1日目の昼が来て……。
領主の無残な姿が発見されるわけだね。
ここで、いったい誰が犯人――人狼なのか
みんなで話し合って、一番怪しい人に投票するんだ。
そして、一番得票数が多かった人が
処刑されちゃうんだよ。
リョウ・サカザキ多数決で、犯人が決まるのか。
間違って人間を処刑してしまったらどうするんだ?
うん。そこでうまく人狼を処刑できれば、大成功だけど……。
失敗すると、その日の夜、また別の市民が食べられちゃう。
そうやって決着がつくまで
昼と夜を交互に繰り返していく感じだね。
〇×な、なかなか殺伐とした世界観なんだね……。
二階堂紅丸安心して、×ちゃん。
キミのことは、俺が絶対守ってあげるからね。
草薙京はあ? んなことできんのかよ?
うん、それが――実はできるんだよね。
役職持ちって呼ばれる人なんだけど……。
まぁ、役職に関しては、先に振り分けてからの方が
理解しやすいかな。
ということで、今からみんなに役職カードを配ります。
――あ、自分の役職は誰にも言っちゃダメだからね。
〇×(い、いったいどんな役職になるんだろう。
ドキドキする……。)
みんな自分の役職は確認したかな?
役職カードは、他の人には絶対見られないようにね。
それじゃ、役職について説明しよっか。
今日は初めての人も多いし――人狼2、騎士1、占い師1
それ以外の人は市民って振り分けにしてあるよ。
他には、処刑された人が人狼か調べられる霊媒師とか……。
市民なのに人狼の味方をする狂人とかもあるんだけどね。
〇×きょ、狂人……。
なんだか、ちょっと怖い役だね……。
あははっ。
大丈夫、今日はいないから安心して。
まず人狼。
さっき言ったように、人間を食べちゃう悪いヤツだよ。
今回は2人いるから、協力して人間たちを騙していってね。
次に騎士。市民の強い味方で、一晩にひとりだけ
狼の攻撃から守ることができるんだ。
占い師は、怪しい人が人狼かどうか占うことができるよ。
重要職だけど、
それだけに人狼に狙われやすいから気をつけて。
最後は市民。特別な能力はない普通の人だけど
君たちの判断が街の行方を左右するから、頑張ってね!
……なんとなくわかったかな?
こまかいところはやりながら説明するから、いつでも聞いてね。
――それじゃ、人狼ゲームを始めます!

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