〇× | ビリーさんはKOFでテリーさんと戦いたいって 思ってるみたいなんです。 |
〇× | でも、今のビリーさんは所属しているチームがないので……。 |
ナギ | なるほど。ヒメがここに来た理由がわかったよ。 ビリーが参加できるちーむがないか探しているんだね。 |
〇× | はい……。 |
〇× | (KOFは原則、3人1組のチームで戦わないといけないから 今のままだとビリーさんは出場できない。) |
〇× | (チームで出場できるのが一番だけど、入れそうなチームが なければ、特別枠とかでお願いできないかな……。) |
ナギ | ふふ……それなら、ちょうどよかった! |
ナギ | 実は、今回のKOFには僕も参加しようと思っていてね。 |
〇× | ……え!? あ、あの、主催者って格闘家として 参加できるものなんですか? |
ナギ | もちろん。過去の大会でも主催者が出場していたことは あったからね。 |
ナギ | ただ僕とヨミだけだと人数が足りないから、その辺りの人選を ヨミと話していたところだったんだ。 |
〇× | そうだったんですか? |
ヨミ | ……ああ。 |
ナギ | このたいみんぐでヒメが来てくれたのも何かの縁だろうし、 僕、ヨミ、そしてビリーの3人で出場することにするよ。 |
ナギ | これ以上に完璧な布陣はないからね。 早速、選手登録を進めるよ。任せておいて! |
〇× | あ、待ってください! ビリーさんの意見も聞かないと……! |
ナギ | ……え? どうして? |
ナギ | この形なら、ビリーの望みも僕の望みもどちらも叶えられるよ。 断る理由なんてどこにもないじゃないか。 |
〇× | で、でも、今日、私が相談に来たのはビリーさんに 頼まれてとかではないので、確認は取らないと……! |
ヨミ | ナギ様。選手登録はビリー・カーンに仔細を伝えてからでも 遅くはないかと。 |
ナギ | ……わかったよ。 それじゃあヒメ、ビリーに伝えてもらってもいいかな? |
〇× | はい、任せてください。 |
ヨミ | ……本気だったのですね。 |
ナギ | 冗談だと思っていたのかい? |
ヨミ | いえ、そういうわけでは……。 |
ヨミ | ですが、ナギ様であれば特別枠というかたちで 俺とふたりで参加することもできたのではないかと。 |
ナギ | そうだね。 でも、それだと今までと何も変わらないだろう? |
ナギ | 今回のKOFは、この国に残る邪気を祓うために行われる。 |
ナギ | だから、その邪気の源泉となってしまった僕も 変わらなければいけないって思うんだ。 |
ナギ | 僕は――強くなりたい。 |
ヨミ | ナギ様……。 |
ナギ | KOFに出場する彼らは、本当に強い。体も心も。 |
ナギ | 僕は、そんな彼らから――ビリーから色々なことを学びたいんだ。 |