カードストーリー /ヨミ

Last-modified: Fri, 15 Jan 2021 00:26:39 JST (1199d)

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通り雨の残像 Edit

1話

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侍の心得 Edit

1話

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スペシャル

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初めての学園祭 Edit

1話

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ある日の朝食後――
ヨミ×、少しいいか。
〇×どうかしましたか、ヨミさん?
ヨミ近々、俺たちが近所の学校の学園祭を
手伝うことになっただろう。
ヨミ学園祭とはなんなのか、
どういったものなのか、教えてほしい。
〇×はい、私で良ければお話しますよ。
ヨミああ助かる。
ヨミ俺は学園祭を経験したことがないからな。
手伝うのであれば、事前に学んでおきたい。
〇×(あ、そっか……。ヨミさんは小さいころから、
天上界で過ごしていたから……。)
〇×わかりました! えっと、まず学園祭っていうのは、
学校のお祭りみたいなもので一
ヨミなるほど。大体のことは理解した。
学生が店を出したり、演劇を披露したりするんだな。
〇×はい、他にもバンド演奏や部活の発表会もあります。
ヨミ屋台を出すことも多いとのことだが、俺が作れる範囲のもので
学園祭にふさわしいものはあるのだろうか。
ヨミ俺が手伝うのであれば、料理が最も適していそうだ。
〇×そうですね……あ、例えばなんですけど、
ヨミさんは和食が得意ですし、鍋物はどうでしょうか?
〇×おでんとか豚汁とかもつ煮とか……。
最近寒くなってきましたし、喜ばれると思います。
ヨミ……なるほど。承知した。
ヨミ早速ですまないが、台所を借りてもいいだろうか?
作りながら検討したい。
〇×もちろんです! どうぞ!
〇×(いい匂いがする……。
ヨミさんが作っているのは、もつ煮かな?)
ヨミ×、いたのか。
〇×あ、すみません。いい匂いがして、つい……。
ヨミ構わない。
ちょうど誰かに味見をしてほしいと思っていたところだ。
〇×いいんですか?
ヨミああ。熱いから気をつけろ。
〇×ありがとうございます! いただきます!
ヨミどうだ?
〇×とっても美味しいです……!
さすがヨミさんですね!
ヨミそうか。
〇×(あ、今ヨミさん、笑ってくれたような……。
気のせいかな?)

 
2話

+  ネタバレ注意
学園祭当日――
〇×(私も売り子として、ヨミさんのお手伝いを
することになったけど……。)
〇×(改めて見ると、やっぱりヨミさん、
制服、すごく似合ってるな。)
ヨミ……どうした?
〇×あ……。

 

見とれてました
〇×すみません。ヨミさん、制服似合ってるなって、
見とれてました。
ヨミ………そうか。
ヨミ…………。
〇×ヨ、ヨミさん?
ヨミお前も似合っている。
〇×えっ……。
ヨミ……何か変なことを言ったか?
〇×い、いえ!
〇×(まさかそんなふうに言われるとは思ってなかったから……。
びっくりしちゃった。)

 

肩にゴミが
〇×え、えっと、肩にゴミが……。
ヨミ……これで取れたか?
〇×は、はい!

 

なんでもありません
〇×す、すみません。なんでもありません。
ヨミ……それならいい。

 

ヨミ俺たちの持ち場はここか。
〇×そうですね。
ヨミでは準備を始めよう。
〇×あ……その前に、せっかくですし、
校内を少し見て回りませんか?
ヨミ……なぜだ?
〇×始まっちゃったら回る余裕もないと思いますし、
今のうちにどうかな、と。
〇×(これがヨミさんにとっての初めての学園祭だし……。
雰囲気だけでも味わってほしいから。)
ヨミ……お前がそうしたいならそうしよう。
〇×ありがとうございます!
それじゃあ、行きましょうか。
ヨミ……? あれはなんだ。
〇×あ……きっと教室内での展示だと思います。
少し、見せてもらいましょうか。
〇×すみません。
ちょっとだけ見学させてもらってもいいですか?
男子生徒どうぞ! 俺たちの自信作なんで、
ゆっくり見ていってください!
〇×ありがとうございます!
……わあ、きれいなステンドグラス……!
ヨミ…………。
〇×(ヨミさん、釘付けになってる。
少しは楽しんでもらえてるといいな。)
ヨミ…………。
〇×(ヨミさん、真剣に味見してるな。)
ヨミ……よし。
女子生徒Aねえねえ! あそこでもつ煮売ってる人、
イケメンじゃない!?
女子生徒Bほんとだ! 格好いい~!
おばちゃんお兄ちゃんイケメンだね!
もつ煮、一杯ちょうだい!
ヨミありがとうございます。300円です。
〇×(ヨミさん、すごい人気だ……。
よし、私も売り子頑張ろう!)

 
3話

+  ネタバレ注意
〇×お疲れ様です、ヨミさん!
もつ煮、大好評でしたね!
ヨミああ。まさか予備の材料までなくなるとは。

 

美味しいから
〇×ヨミさんのもつ煮、とっても美味しいですから。
きっと口コミで評判が広まったんじゃないでしょうか。
ヨミ……そうか。
ヨミ事前にお前に味見をしてもらってよかった。
〇×……!
〇×(なんだか照れくさいけど、
そう言ってもらえると嬉しいな。)

 

ヨミさん効果ですね。
〇×ヨミさん効果ですね。
みなさんにモテモテでしたし。
ヨミ俺はもつ煮を作っていただけだが……?
〇×(あんまりピンときてないみたい……。
でもそこがヨミさんらしいな。)

 

ヨミ何はともあれ、これで俺の役目は終わりだ。
〇×ふふ、お疲れ様でした。
初めての学園祭はどうでしたか?
ヨミ……最初は賑やかで慣れなかったが、
今は悪くないと思う。
〇×そうですか、それならよかったです。
ヨミ……? 向こうの方が騒がしいな。
〇×……あっ! 後夜祭!
ヨミこうやさい?
〇×す、すみません。説明は後でしますので、
今はとにかく、急いで片付けましょう!
ヨミ……わかった。
お前が言うのならば、急ごう。
〇×(誰もいない……一足遅かった……。)
ヨミ……おい。この場所で、何があるんだ?
〇×実は……学園祭の最後には、
後夜祭というイベントがありまして。
〇×学園祭の締めくくりに花火をしたり、
キャンプファイヤーの周りで踊ったりするんです。
〇×すごく盛り上がるので、ぜひヨミさんも一緒にと
思ったんですけど、もう終わっちゃったみたいで……。
ヨミ……そうだったのか。
〇×(もつ煮を売るのに夢中で、すっかり忘れちゃってた。
もったいないことしたな……。)
ヨミ×。
〇×(……! ヨミさんが私の手を……。)
ヨミ花火はなくても、踊ることなら今でもできる。
〇×えっ……。
ヨミ踊るぞ。
ヨミリズムは、このくらいで問題ないか?
〇×は、はい!
ヨミそうか。
〇×(どうしよう、ドキドキしすぎて、
心臓の音がヨミさんにも聞こえてしまいそう……。
ヨミダンスを踊るのは初めてだが……。
お前とはよく呼吸が合う。
ヨミ不思議だな。
〇×……っ。
〇×(今のヨミさん、すごく優しい顔だった……。)
〇×(今日のことは、一生忘れられないだろうな。)

 
初めての学園祭

 
スペシャル

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夕食後の秘密の楽しみ Edit

1話

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2話

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3話

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SR Edit

怜悧な月影 Edit

1話

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忠実なる盾 Edit

1話

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2話

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Grow up Field Edit

1話

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深夜のサバイバルゲーム終了後。
『焼肉たからばこ』にて――
ヨミ〇×。
……今日は迷惑をかけた。
〇×ヨミさん。
〇×(……そういえばヨミさん、さっき
ナギさんを止めてればよかったって言ってたっけ。)
〇×(確かに、今夜は私もとんでもない目にあったけど……。)

 

謝らないでください
〇×もう謝らないでください。
ナギさんもわかってくれたみたいですし
〇×ヨミさんも、最初はそういう風に思っていたなら
これからはきっと大丈夫だって信じてますから。
〇×……?どうかしたんですか?
ヨミいや……。
ヨミそうか……これからは、か。
ヨミお前のその寛容さには頭が下がる。
ヨミ普通なら、先程のK'のように、
金輪際関わりを絶つと言われてもおかしくはないのに。

 

ヨミさんも大変でしたね
〇×なんというか……ヨミさんも大変でしたね。
ヨミ……。大変、か。
ヨミナギ様をお止めすべきか葛藤したことは、
確かにそうなのかもしれないがな……。

 

K'……ナギ、ヨミ。
ナギ……!何?
K'お前ら、このゲームやれ。
ナギ……げーむ?
あっ。これ、今K'さんと僕がやってるやつの
スマートフォン版だ!
ヨミどのようなゲームだ。
オンラインでチームを組んで、他のプレイヤーチームを倒して
勝利を目指す、サバイバルゲームだよっ。
K'スマホぐらいあるだろ。今この場でインストールしとけ。
やり方教えてやる。
K'……ゲームはいい。
いくらでも死ねるし、失敗できるからな。
K'人としての人生経験の短いアンタらが、
他人との付き合い方や人生を学ぶにはちょうどいいだろ。
ナギ&ヨミ……!
K'……って、さっき包が言ってたぜ。
僕言ってないよ。
もう、すぐそうやって照れ隠しするんだから~。
ナギK'……。
ヨミお前……。
〇×いいじゃないですか、ゲーム!
〇×K'さんや包くんともいっぱい遊べますし、
すごくいい機会だと思いますよ。
ナギ……。いいの?なんだか、いっぱい迷惑かけそうだけど……。
K'んなの当たり前だろ。ビギナーなんだから。
K'ビギナーは経験者の胸借りて、堂々と失敗してろ。
それが仕事だ。
ナギ……K'……。
ヨミ……感謝する、K'。
K'チッ。
礼はいいから、とっととスマホ出せ。
ナギうん!
〇×(K'さんとナギさんとヨミさん、
仲良くなれそうでよかった……。)
それから数日後
ヨミナギ様、11時方向に敵です。
ナギわかったよ、ヨミ!
ナギよし、倒した!
ヨミ……!ナギ様、それは囮です!お気をつけください!
ナギえっ?……うわあっ!

 
2話

+  ネタバレ注意
ヨミ落ち着いてください、ナギ様。
相手の動きを見極めれば、ナギ様の敵ではありません。
ナギう、うん!
えっと、えいむを合わせて、銃身が動かないようにして……。
ナギっ……!
ナギやった!
ヨミお見事です。残党は俺に任せて、ナギ様はすぐに
先へお進みください!
ナギありがとう、ヨミ!
敵プレイヤーAぐあっ!?
敵プレイヤーBくそ、やられた!
ヨミ(――よし。)
ヨミ(他に気配はしない。このエリアは制圧したか。)
ヨミ(……勝利は近い。が、油断するな。
前衛のナギ様の援護に集中しろ……!)
ナギあ。
ヨミ……ナギ様。まさか。
ナギごめんよ、ヨミ。
撃たれちゃった。
ヨミ……………………。
ナギうう、負けたー!このゲーム、難しいよ……。
ヨミナギ様……ですから、
いつどこに敵がいるとも知れないと用心してくださいと……。
ナギヨミが守ってくれるって信じてたんだよ。
ヨミさすがに俺でも手が届かない範囲はあります。
ナギそんなあ……。
悔しいからもう一回やろう、ヨミ!
ヨミはい。
その日の夕方――
〇×ふふ。それじゃあ今日も、こうして買い物に出るまで
ずっと2人でゲームしてたんですね。
ヨミああ。
おそらくナギ様は、まだ遊んでおいでだろう。
〇×すっかりハマってるんですね……。

 

何か発見はありましたか?
〇×何か発見はありましたか?
ヨミそうだな……。
ヨミナギ様は、1対1の場面になると
強さを発揮なさるが……。
ヨミ他人からのだまし討ちには、ひどく弱い。
ヨミそれと、なかなかどうして頑固でいらっしゃる。

 

私もやってみようかな
〇×せっかくだから、私もそのゲームやってみようかな。
ヨミ……。
〇×な、なんですか?
ヨミいや……お前があのゲームをやるというのが、
意外だっただけだ。

 

ヨミ……。
ヨミ〇×。
……お前と、お前の仲間たちに感謝する。
ヨミ俺とナギ様は、お前たちから様々なことを学んだ。
〇×ヨミさん……。
ヨミこれからも、未熟な俺たちに力を貸してほしい。
ヨミこれまでさんざん迷惑をかけてきた口で
言えることではないだろうが……。
〇×……ふふっ。
ヨミっ、……何だ。
人が真面目に要請しているというのに。
〇×ごめんなさい。
ヨミさん、すっかり柔らかくなったなって思って。
〇×……もちろんです。
これからも、遠慮なく頼ってください。
〇×えっと、なんでしたっけ。ビギナーは経験者の胸を借りて、
堂々と失敗するのが仕事……ですからねっ。
ヨミ……。
ヨミ……恩に着る、×。

 


温泉合宿 Edit

1話

+  ネタバレ注意
ヨミ(宴はまだ終わりそうもないな。
先に風呂へ行き、ナギ様の寝床を整えるか……。)
ヨミ(美しい星空だ……。
ゆっくりと流れる水の音が騒がしい日常を忘れさせてくれる。
ヨミ(宴の席ではナギ様もとても楽しんでいらした。
もう、あの方が寂しさを感じることは無いだろう。)
ヨミ(×は今日も一日中忙しそうにしていたな……。
このように休まる時間を持てればよいのだが……。)
ヨミ(そろそろ上がるか……。)
〇×(主人公)あ。ヨミさん!
ヨミさんもお風呂頂いていたんですか?
ヨミああ。先にゆっくりさせてもらった。
×はどうだ。
〇×私は今ならサッと入ってしまえると思ったので……。
急いで入っちゃいました。
ヨミそうか……。
少し付き合え。
〇×え……でも。
ヨミ他の奴らも少しくらい×が席を外しても、
問題ないだろう。
〇×はい。

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×わぁ……。すごくきれいな星空。
都会から離れるとこんなにはっきりとみえるんですね……。
ヨミああ。
露天風呂に入りながらずっと眺めていた。
ヨミお前は一日中忙しそうにしていたからな。
休まる時間もなかっただろう。
ヨミせめてこの美しい星空をみせたかった。
〇×ヨミさん……。
ありがとうございます。
〇×すごく嬉しいです。
〇×クシュン……。
ヨミ冷えたか……。すまない。
風呂上がりに外に連れ出してしまって。
ヨミこれならば寒くないか……。
〇×(えっ! ヨミさんに抱きしめられて……!)
〇×あ、あの……!
……はい。とても温かいです。
ヨミそうか。
……愛しい者のぬくもりとはこんなに温かなものなのだな。
ヨミそろそろ、部屋へもどるか。
今夜はお前が温まるまでこうしていよう。

 


夜デート Edit

1話

+  ネタバレ注意
ヨミ(約束の時間は、過ぎたか――)
ヨミ(×が約束の時間に遅れることはない。
何か、事情があるのだろう。)
ヨミ……待つとしよう。
〇×(主人公)ヨミさん、遅くなってごめんなさい!
はぁ、はぁ、あの……私っ!
ヨミ――来たか。
落ち着いてから、話すと良い。
〇×はぁ、ふぅ……すみません。
ヨミその汗……走って来たのか。
〇×はい。踏切で車の立ち往生があって
乗っていた電車が途中で止まってしまったんです。
〇×タクシーもバスも混んでいて乗れなかったので、
それなら走った方が早いかもって――
〇×ヨミさんにも電話をしたんですが、
どうしても繋がらなかったみたいで……。
ヨミ……!
ヨミ……すまない。携帯電話のことを失念していた。
家に置き忘れてきたようだ。
〇×いえ!
私のほうこそ、もっと早く家を出たら……。
〇×はっ……! それより早く受付にいきましょう!
時間がなくなってしまいます!
ヨミ…………。

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×ええっ……うそ!
『本日は閉園しました』って……。
〇×閉園時間は、あと1時間後のはず……。
ヨミ今日は施設の清掃で、閉園時間を早める――
そう書いてあるな。
〇×私が、もう少し早く到着していたら……。
〇×(ヨミさんが
デートに誘ってくれたのに……。)
〇×あの……。
ヨミ×?
〇×ヨミさんごめんなさい。
なんて謝ったらいいか……。
〇×その格好も……せっかく……。
ヨミ…………。
ヨミ×、顔を上げろ。
〇×(え……?)
ヨミお前を待つ間、ここで次々に灯っていく
明かりを見ていた。
ヨミとても綺麗だと……きっと、お前と見たら
もっと綺麗に感じるだろうと思っていた。
ヨミ……想像したとおりだ。
いや、それ以上に綺麗だと感じる。何故だろうな。
〇×ヨミさん……。
ヨミ泣きそうな顔をするな。
思いつめる必要もない。
ヨミ……汗が引くと、体が冷えるだろう。
〇×(あったかい。
ヨミさんの温もり……すごく落ち着く……。)
ヨミ×。
オレが一番に望むのは、お前の笑顔だ。
ヨミ例え予定した場所に行けなくても
お前がそばに居るのなら、それでいい。
ヨミだから……悲しい顔をするな。
〇×ヨミさん……。
ありがとうございます……。
ヨミ×……手を握っても、良いか。
ヨミ灯る光の下でそうして歩いていく
恋人たちを見て、思った。
ヨミ俺は……お前と、並んで歩きたい。
ヨミそしてお前が許すのなら、この手を握ったまま
今夜は共にいたい。
ヨミ誰よりもそばで、互いの温もりを感じながら。
美しい夜を見に行こう。

 


視線の先に見えたのは Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)ナギさん、どうぞ。お茶です。
ナギありがとう、×。
急に来て迷惑をかけてしまったかな……。
〇×いえ、大丈夫ですよ。
でも、ナギさんがひとりで来るのは珍しいですね。
ナギ……そうだね。
実は、ヨミのことで相談があって来たんだよ。
〇×え? ヨミさんと何かあったんですか?
ナギ…………。
〇×ナギさん?
ナギ……最近、ヨミがすごく怖い顔をするんだ。
ナギたとえば、てれびを見ている時とか、
少し離れた場所にあるものを見る時とか。
ナギこう、眉間に皺が寄っていて
いかにもしかめっ面っていう感じで……。
ナギもしかして、ヨミは何か悩み事でもあるのかなぁ。
〇×でも、そういう時以外は普段通りなんですよね?
ナギうん。だから余計によくわからなくて……。
〇×(うーん……。実際にヨミさんの様子を見てみないと、
私もちょっとわからないかも。)
〇×私のほうでもヨミさんのこと気にしてみますね。
ナギありがとう、×。
 
〇×ヨミさん、今日はナギさんのために
新しい献立に挑戦するんですよね?
ヨミああ。レシピはネットで確認済みだ。
〇×ふふふ。準備バッチリですね。
〇×(ちょうどスーパーで会ったからここまで一緒に帰ってきたけど
……ヨミさん、普段通りなんだよね。)
〇×(ナギさんが言ってた、怖い顔なんて一度もしないし……。)
〇×あ! 真吾くん!
〇×(もしかして迎えに来てくれたのかな。)
ヨミ……? 矢吹真吾?
〇×はい。ほら、向こうから走ってきますよ。
ヨミ…………。
〇×(……あれ? ヨミさんの顔、さっきより険しいような……。)
〇×(もしかして、ナギさんが言ってたのってこのこと?)
矢吹真吾……っ。
〇×(真吾くんも、ビックリして近づくのためらってるし……。)
ヨミ……ああ。確かに、矢吹真吾だな。よく見えなかった。
〇×(……見えなかった?)
〇×ヨミさん。もしかして――

 
2話

+  ネタバレ注意
店員お疲れさまでした。視力測定は以上で終了です。
眼鏡ができるまで店内をご覧になってお待ちください。
ヨミわかった。
〇×やっぱり視力が落ちてたんですね。
ヨミそのようだ。×にその可能性を指摘されるまで
まったく気づけなかった。
ヨミ……先程の測定で言われた。長時間、テレビやスマホに
触れることは目に良くないのだと。
ヨミ思い返せば、下界に来てからそういった機械に触れるのが
日常茶飯事になっていた。
ヨミそれに加えて、夜、寝しなに読書をしていたのも
一因かもしれないな。
〇×なるほど……。
ヨミ……この程度のことで不調を来すなど、
どうやら俺は鍛錬が足りなかったようだ。
〇×えっと……こればっかりは鍛錬では、
どうにもならないような気もしますけど……。
店員ヨミ様。お待たせしました。
こちらがお品物になりますので、かけ心地などご確認ください。
ヨミああ。
ヨミ……っ。
〇×……頭がくらっとしたりしませんか?
ヨミ…………。
〇×……?
〇×(ヨミさん。さっきから私のこと、じっと見つめてるけど……。)

 

あの、ヨミさん……?
〇×あの、ヨミさん……?
ヨミ……っ。なんだ?
〇×ぼうっとしていたみたいだったので、大丈夫かなと……。
ヨミ……少し驚いただけだ。

 

私の顔に何かついてますか?
〇×私の顔に何かついてますか?
ヨミいや。何もついてはいない。だが……。
〇×(……?)
ヨミいつも以上に、お前の顔がよく見えて。……その。

 

ヨミこんなにきれいだとは思わなかった……。
〇×……っ。
〇×(ヨミさん。今、きれいって――)
ヨミ眼鏡をかけただけで、こんなにもきれいに見えるものだとは。
〇×……あ。
〇×(そっか。きれいって、『きれいに見える』って意味か!)
ヨミ? どうした。
〇×! い、いえ! なんでもないです……!
店員よろしければ、こちらの鏡でご確認になりますか?
〇×そうですよ。せっかく眼鏡作ったんですから、自分がつけた姿も
見ましょう。とても似合ってますから。ほら。
ヨミ……っ。
〇×(あれ?)
ヨミ…………。
ヨミ……どうやら、こういうものは俺には似合わないらしい。
〇×え?
ヨミ視力は鍛えて治す
〇×(鍛えて!? な、治るのかな……?)
ヨミ……こんな軟弱な姿を、ナギ様やお前に晒すわけには……。
〇×え?
ヨミいや。なんでもない。
その後、ヨミは本当に視力を回復させたという――

 


KOFG学園 Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)(先生から生徒会への書類を届けるように頼まれたけど、
生徒会ってどんな人たちなんだろう……ちょっと緊張する。)
〇×生徒会執行部……ここだ。失礼します。
???…………。
〇×(あれ? あの人しかいないみたい。)
〇×(すごく集中して机に向かってる……。
声をかけたら、邪魔になるかな?)
???……何か用か。
〇×っ! あ、あの、「生徒会のヨミさん」に
書類を届けに来たんですけど……。
ヨミそうか、ご苦労だった。ヨミは俺だ。
ヨミ確認しておく。そこに置いておいてくれ。
〇×は、はい。
ヨミ…………。
〇×(すぐ机に向きなおっちゃった。生徒会の仕事かな。
真剣な顔……。)
〇×(わ、机の上にあんなに書類が積みあがってる!
まさかあれ、一人でやるつもりなのかな?)
ヨミ……まだ何か用か。
〇×えっ! いえ、あの……お忙しそうだなと思って。
他の人は、もう帰っちゃったんですか?
ヨミ生徒会の者は、それぞれ他の仕事をしている。
俺も、己の仕事をしているだけだ。
〇×一人で全部こなすのは、大変なんじゃ……。
ヨミ任された役目は、必ず果たす。
副会長として当然だ。
ヨミ……お前はなぜ、そう色々と尋ねてくる?
〇×あ……す、すみません! お邪魔しちゃいましたよね。
失礼します!
ヨミ…………。

 
2話

+  ネタバレ注意
ヨミ……残りは、あと半分ほどか。
ヨミ……? 入るがいい。
〇×失礼します。
ヨミお前は、先程の……まだ何か用か?
〇×生徒会にというより、ヨミさんに……。
これ、よかったらどうぞ。
ヨミこれは……缶コーヒー?
〇×ヨミさん、まだお仕事中だろうなと思って、差し入れを……。
ご迷惑だったらすみません……。
ヨミ…………。
ヨミ――いや、恩に着る。
〇×(あ……笑った。無口で静かな人だけど、
笑うと優しそうな顔になるんだ……。)
ヨミちょうど、一息つこうと思っていたところだ。
〇×お仕事、まだこんなに残ってるんですね。
〇×あの、出しゃばりかもしれないんですが……。
私にできることがあれば、お手伝いさせてくれませんか?
ヨミ何……? 生徒会の一員でもないお前が、何故だ。
〇×真剣に頑張っている姿を見ていると、
なんだか放っておけなくて……。
〇×もちろん、できることは少ないでしょうし
部外秘のものもあるとは思うんですが……。
ヨミ…………。
ヨミ……本来であれば、生徒会の者以外に仕事を手伝わせるのは、
不本意だが――
ヨミ確かに俺一人で、今日中に片づけるのは難しいものがある……。
ヨミ……まだ、名前を聞いていなかったな。
〇×あ、2年の〇×です。
ヨミ〇×。
すまないが、手伝ってくれると助かる。
〇×もちろんです。一緒に頑張りましょう!
ヨミ……恩に着る。
ヨミ仕事を終えたら、お前に茶を点てよう。
〇×お茶?
ヨミああ、そうだ。
俺がナギ様以外に茶を点てることはそうない。
〇×(お茶を点てるってことはもしかして茶道部なのかな……?)
〇×ふふ、楽しみです。
ヨミ……ふっ。
〇×ヨミさん?
ヨミいや……お前がいると、俺は普段より口数が多くなるらしい。
ヨミ己のことを話すというのも、なかなか悪くない気分だ……。

 


誘いの悪魔 Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)ウェディングフェアの広告塔だなんて、
ヨミさん、すごいですね。
ヨミああ……。
しかし、なぜ俺にそんな依頼が……。
〇×ふふっ。でも、とってもお似合いです。
ヨミさんに頼んだ人の目に間違いはなかったですね。
ヨミ……ああ。
その……お前も、似合っている。
〇×え、本当ですか?
ウェディングドレスなんてまだ早いと思っていたんですけど……。
ヨミいや、よく似合っている。
それに、練習に付き合ってもらっていたし――
ヨミ台本の流れも、よく知っているだろう。
〇×(そう、さっきヨミさんの相手役をやるはずのモデルさんが
急病で来られなくなっちゃって……。)
〇×(ヨミさんの練習に付き合っていた私が流れも知っているし、
代役としていいだろうってヨミさんが推薦してくれたんだよね。)
〇×それにしても、本当に
代理の相手役は私でよかったんですか?
ヨミああ。
自分の知っている人間がいるだけで、少しは心強い。
ヨミそれに、お前とであれば、練習通りにできそうだ。
〇×ふふっ、確かにそうですね。
役に立っているのならよかったです。
ヨミそれにしても――
〇×あ、撮影始まるみたいですよ!
ヨミよし、行くか。
……×。手を貸せ。
〇×えっ……。
ヨミそのドレスはずいぶん歩きづらそうだ。それに――
ヨミこういう時はエスコートするものだと聞いた。
〇×(びっくりした……。でも、ヨミさんにエスコートされるなんて
なんだかちょっとドキドキしちゃうかも……。)
神父――それでは、指輪の交換を。
ヨミ×。左手を――
〇×は、はいっ。
〇×(演技だってわかってても、
ドキドキするな。)
神父これで二人は晴れて夫婦となりました。
それでは、誓いのキスを――
〇×(えっと、ここはベールを上げてもらって終わりだっけ。
少ししゃがんで……。)
ヨミ……。
ヨミ×、こういうときは目を伏せるようだ。
〇×(こういうときって……。
も、もしかしてヨミさん、本当にキスするつもりじゃ……!)
〇×(はぁ……やっと全部終わったみたい。
カメラマンさんも行っちゃったし、ヨミさんと2人きりに……。)
ヨミ……顔が赤いな。
〇×その、本当にされるんじゃないかと……。
当然、寸止めですよね。撮影ですし。
〇×(うぅ、まさかヨミさんがアドリブを入れてくるなんて……!
カメラマンさんは喜んでいたから結果的によかったけど……。)
ヨミ寸止め、か……。
×、相手が俺以外の男だったらどうするつもりだ?
〇×ヨ、ヨミさん以外ですか?
それは……。
ヨミ他の男であれば遠慮なく奪われていただろう。
お前の唇と――魂を。
〇×え……?
ヨミ悪魔に口づけを許すなど、人としてあるまじき行為。
あと一歩で、お前も悪魔になりさがっていたのだからな。

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×(悪魔に口づけを許すって……。)
〇×どういうことですか?
それじゃあまるでヨミさんが悪魔みたいです。
ヨミこの姿を見ればわかるだろう。
〇×(あれ、ヨミさんの姿、本当に悪魔みたいになってる……?
私、夢でも見てるのかな。)
〇×あの、えっと……ヨミさんって人間ですよね……?
どうしてそんな姿に……?
ヨミ……神に仕える身でありながら、
かつて殺したいほど人を憎んだからだ。
〇×(それって、もしかして……私のこと?)
ヨミその時に悪魔と契約をしてしまった。
そして俺は悪魔となったのだ。
ヨミ憎しみは消えても、
悪魔の証であるこの姿は、戒めとして残り続けている。
ヨミどうやっても、戻れない。
俺は自分の浅はかさを呪い、悪魔として生きていくしか術がない。
ヨミ堕ちてしまったことを、ナギ様にだけは悟られたくない。
この姿をどうにか隠して生きていくしかない……。
〇×(私のせいで、そんな苦しみを背負っていたんだ……。)
〇×ヨミさん。
だったらその戒め、私にも背負わせてください。
〇×憎むだけの理由が私にあったんです。
ヨミさんが全部背負う必要ありません。
ヨミ悪魔に、手を差し伸べる気か。
……二度も機会を逃すほど俺は甘くない。
ヨミその魂を汚してしまっていいのか?
俺と同じように――
〇×悪魔でもヨミさんです。
ヨミさんと、一緒に乗り越えたいんです。
ヨミ…………。
ヨミ……後悔するなよ。
〇×(これは誓いの口づけなんかじゃない。
私が悪魔になるための儀式……。)
ヨミこれでお前の魂も俺と同じように汚れ果てた。
もう、逃げることはできない……。

 


無人島ロマンス Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×リゾートに招待っていう話だったのに、
まさか肝試しをすることになるとは思いませんでしたね。
ヨミああ。
〇×そ、それにしても誰がこんな計画を立ててたんでしょうね。
いつ準備したんでしょう……。
〇×二人一組を手錠でつないで……なんて、
妙に手が込んでますよね。
ヨミそうだな。
〇×あの、ヨミさんはこういうの怖いとか思わないんですか?
ヨミ怖い……?何故だ。
〇×えっと……知らない場所ですし、
それにどんな仕掛けがあるかわからないですし……。
ヨミいや。仕掛けがあることはすでにわかっている以上、警戒を
怠らなければいいだけの話だ。恐れる理由はないと思うが。
〇×それはそうなんですが……。
ヨミ……お前は怖いのか。
〇×は、はい。すみません、つい口数が
多くなってしまっていたみたいです。うるさかったですか?
ヨミいや。それでお前の気が紛れるのなら構わない。
〇×ありがとうございます……あの、
ついでに、気になってたことをもうひとつ聞いてもいいですか?
ヨミなんだ?
〇×ヨミさんが手に持ってる、そのバケツって
潮干狩りの道具ですよね?それどうしたんですか?
ヨミ潮干狩り?
ヨミこれはナギ様が用意されたものだ。
リゾートに行くなら必要だろうと。
〇×(ナギさん、テレビか何かで潮干狩り見たのかな。)
ヨミ……必要なかったか?
〇×ええと……。
〇×(な、何。今、変な音が……。)

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×(や、やっぱりこの音、気のせいじゃない……!)
〇×きゃっ……!
ヨミ!×、無事か?
〇×は、はい。変な音に驚いて転んじゃっただけです。
すみません。あ……。
〇×(転んだ拍子に、手錠の鎖が……。)
ヨミなんだ……?鎖がちぎれたな。
〇×気付かなかったけど、もともと
壊れかけていたのかもしれません。
ヨミ……人騒がせな。
×、立てるか?
〇×はい……っ。
ヨミどこか痛むのか?
〇×軽く足を捻ったみたいで……。あ、でも大丈夫ですよ。
ゆっくり歩くのでヨミさんは先にゴールへ
ヨミ…………。
〇×ヨミさん?
ヨミ俺の背中に乗れ。
〇×で、でも悪いですよ。
ヨミ俺とお前はペアなんだろう?
共にゴールをしなくては意味がない。違うか?
〇×(手錠の鎖はもう切れたのに……。
それでも、ヨミさんは私と一緒にいてくれる……。)
〇×……じゃあ、お言葉に甘えて。
〇×(ヨミさんの背中、大きいな……。)
ヨミそのまま掴まっていろ。
〇×はい。
〇×(あ、これはヨミさんが持ってるバケツの音かな。)
〇×ヨミさん、無事にゴールしてリゾートに行けたら
潮干狩りですね。
〇×たくさん貝が取れたらいいですね。
楽しみです。
ヨミ……潮干狩り、か。
なあ、×、そのことなんだが――
ヨミナギ様をお誘いする前に
二人で潮干狩りとやらをさせてくれないか?
〇×二人で、ですか?
ヨミああ。潮干狩りがどういうものか知らなければ
ナギ様に楽しんでもらうこともできないからな。
〇×なるほど、そうですね!
教えるのが私でよければ、喜んで。
ヨミ……そうか。
リゾートとやらが少し、楽しみになってきたな。
〇×え?
ヨミ……なんでもない。行くぞ。
〇×は、はい!
〇×(それにしても、ヨミさんと潮干狩りかぁ……。
ふふっ、想像しただけで楽しそうだな……。)

 


夢見Night Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)――あの、ヨミさん。
そろそろ帰らなくて大丈夫なんですか?
ヨミ今日はこのまま道場に泊まる予定だ。
大門五郎には既に話を通してある。
〇×えっ。
ヨミナギ様が不在だからな。
何か問題があったか?
〇×いえ……! それなら、夕飯のメニューは
ヨミさんの好きなものにしましょう。
何か食べたいものはありますか?
ヨミお前が作るなら、なんでもかまわない。
〇×じゃあ、腕によりをかけて作りますね!
その間に、先にお風呂を済ませておいてもらえますか?
ヨミ…………。
〇×ヨミさん? どうしたんですか?
ヨミいや……。
随分楽しそうだと思っただけだ。
〇×……そ、そんな風に見えましたか?
ヨミ……?
今度は何を慌てているんだ……?
まあいい。
俺は汗を流してくる。
〇×あ、着替えの準備をしますね。
あとタオルも――
ヨミタオルだけでいい。
着替えは自分で持ってきた。
それと、お前に渡すものがある。
少しここで待っていろ。
ナギ様から預かってきたお前の着替えだ。
今日はこれを着るといい。
〇×え、私の分もあるんですか?
ヨミ道場に泊まると伝えたら
世話になる礼にとナギ様が用意してくださった。
〇×ふふ、ありがとうございます。
でも私はヨミさんとこうして会えるだけで、充分嬉しいですよ。
ヨミ……そうか。
ではまた後でな。
〇×(今日の夕飯は
ヨミさんも喜んでくれて嬉しかったな。)
(ナギさんからもらったパジャマも可愛いし
なんだか素敵な夢が見られそう。)
ヨミ――×、俺だ。
〇×(ヨミさん? こんな夜遅くにどうしたんだろう?)
今、開けますね。
ヨミ×――頼みごとがある。
〇×え……?

 

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×わ、私にしか頼めないことってなんですか?
ヨミお前の意見が聞きたいんだ。
最近、ナギ様は絵本に熱中しておられるのだが……。
次は何の絵本をお薦めすればいいだろうか?
〇×絵本……。
なるほど、そういうことでしたか。
(ヨミさんが頼み事っていうから何かと思ったら……。)
ヨミなんだ?
〇×な、なんでもありません。
ヨミ一人で考えてはみたのだが、俺は幼い頃にも
絵本を読んだことがなくてな……。
〇×それなら――
ヨミそうか……。
動く絵本というものもあるのだな。
では、次はお前が薦めてくれた
2冊を買ってみるとしよう。
〇×はい、ぜひ……あ。
ヨミどうした?
〇×い、いえ……!
ヨミさんと私のパジャマ、お揃いだな、と思って。
ヨミああ。しかし今さらどうしたんだ?
〇×そ、それはその……。
ヨミさんってお揃いの格好とかに
抵抗がないタイプなんですか?
ヨミナギ様から渡されたものを着ることに
俺が抵抗することはない。
〇×ふふ。
じゃあ、ナギさんに感謝しないとですね。
ヨミどうした、急に。
〇×ヨミさんとお揃いのパジャマが着られて
とても嬉しいので。
ヨミ……。
そういうものなのか?
〇×そういうものなんです。
ヨミそうか……。
お前が喜ぶなら……。
何でも「お揃い」にしよう。

 

 


マイ・ヒーロー! Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×(ヨミさんがスーツアクターとしてヒーローショーに
出演することになって、私も現場に来てしまったけど――)
〇×(リハーサルも終わって、あとは本番を待つだけか……。)
〇×そろそろ私、観客席に行きますね。
ヨミさん、ステージ頑張ってください!
ヨミ問題ない。
ステージ本番
悪役『フッ……ハハッ!
ここにいる子供たち全員、怪獣にしてくれるわ!』
ファイティンジャー『そうはさせるか!ファイティン・ビーーーーム!』
悪役『ぐおっ!』
子供たちいいぞ!やっつけちゃえー!
ファイティンジャー、がんばって!
〇×(子供たち、夢中になって応援してる。
ヨミさんも、意外とノリノリ?)
〇×(あの時はちょっと心配だったけど……ね。)
〇×スーツアクター……ですか?
二階堂紅丸芸能関係の知人に、ヒーローショーに出演できそうな人を
紹介してくれって頼まれてね。
二階堂紅丸ちゃんとギャラは出るし、顔はマスクで隠れるから問題ないよ。
誰かやりたい奴はいないか?
ナギだったら、僕が立候補するよ。
その、す一つあくたーというの、やってみたい!
〇×(え!?)
ヨミ……いけません、ナギ様。
そのような得体のしれないことは……。
ナギでも、ぎゃらって、お金のことでしょ?
ナギいつも食事を作ってくれる×にお礼をしたいから、
自分で稼いでみたいんだ。
ヨミ……ナギ様に労働はさせられません。
だったら、私が。
〇×(ナギさんの代わりに自分が出演するって言いだした時は
驚いたけど……。)
〇×(ヨミさん、完全にファイティンジャーになりきってる。)
〇×(リハーサルも完璧にこなしたし、
さすがというか、なんというか……。)
〇×(あ、ショーが終わった。ヨミさん、ステージ裏かな?
行ってみよう。)

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×ヨミさん、お疲れさまでした!
ヨミ…………。
〇×(ヨミさん、早速マスクを外してる。
ここなら関係者以外入ってこないし、問題ないか……。)

 

ステージ最高でした
〇×ステージ最高でした。
子供たちもみんな笑顔で、とても楽しそうでしたね。
ヨミそうか。与えられた役割を果たせたのなら、それでいい。

 

カッコよかったです
〇×ヨミさん、とてもカッコよかったです。
夢中で応援しちゃいました!
ヨミ……子供のような感想だな。

 

ヨミ帰るぞ。
〇×あ、はい!
男の子……あ、ファイティンジャーだ!待ってー!
〇×え!?
〇×(あの子、勝手に入ってきちゃったの?
マスクを外してる姿を見られたらまずいんじゃ……!)
男の子わー、すごい!本物のファイティンジャーだ!
男の子ショー、すっごくカッコよかったよ!サイコーだった!
ヨミ…………。
……そうか。
〇×(あれ?あの子、ヨミさんがマスク外してるの
気にしていないみたい。)
〇×(キラキラした目で、ずっとヨミさんを見つめてる……。)
男の子僕も大きくなったら、
ファイティンジャーみたいなヒーローになるんだ!
男の子強くなりたい!
ヨミ……!
男の子これからも、悪いヤツをたくさんやっつけてね。
約束!
ヨミ……?その手は?
男の子男と男は、こうやって拳をぶつけて約束するんだ!
男の子ファイティンジャーがテレビで言ってたんだよ!忘れちゃったの?
ヨミ…………。
ヨミ……そうだったな。約束だ。
男の子ありがとう、ファイティンジャー!じゃあね、バイバーイ!
ヨミ強くなりたい、か。
ヨミ……あんなに輝いた目を向けられたのは、初めてだ。
ヨミあの子は、俺とは違うんだな。
〇×(そうか。ヨミさんはお父さんに捨てられないように、
強くなりたいと思っていたから……。)
〇×……あの子と約束をしたときのヨミさんも、
素敵な笑顔をしていましたよ。
〇×あの子にとって、ヨミさんは本物のヒーローなんですね。
ヨミ…………。
ヨミただの仕事だ。俺は、ヒーローなどではない。
ヨミ……もう帰るぞ。
〇×は、はいっ。
〇×(ヨミさんの頬がほんのり赤く見えるの、
気のせいじゃない……よね?)

 


ハロウィン Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×洗濯物はたたみ終わったし、
次は……と、もうこんな時間かぁ。
〇×そろそろみなさんのトレーニングが終わるころだよね。
お風呂の掃除をしてお湯を沸かしておこうっと。
???失礼する。
〇×わっ……ヨミさん!いつの間に部屋に……?
全然気がつきませんでした。
ヨミ死神だからな。
〇×えっ?
ヨミナギ様のご下命で今日一日俺は死神らしい。
よって気配を悟られないのは当然のことだ。
〇×そ、そうなんですね。
ヨミトリックオアトリート。
〇×あ……ふふ、なるほど。
今日はハロウィンでしたね。
ヨミそうだ。ナギ様にしっかりと
その儀を執り行うようにと言われた。
〇×お菓子を渡したいのは山々なんですが、
あいにく今は手元になくて……。
ヨミ……。
〇×す、すみません。
ヨミ菓子が無いというならば、悪戯をしなくてはならないな……。
〇×悪戯……ですか?
ヨミそうだ。
今からお前の困ることをさせてもらう。
〇×(な、何をするつもりなんだろう……。)
ヨミ……よし。
この後のお前の予定はなんだ?
〇×えっと、お風呂掃除をしようかと...
ヨミなるほどな。
〇×あっ、よ、ヨミさん……!
〇×(一体何をするつもりなんだろう……?)

 
2話

+  ネタバレ注意
ヨミ×、どうだ。
もうお前がここですることなど何もない。
ヨミ余すところなく磨ききったからな。
〇×本当にピカピカですね……!
〇×(どうしよう、結局お手伝いも断られてしまったし、
ヨミさんに最後までお風呂掃除してもらっちゃった……。
〇×あの、ありがとうございます。
ヨミなに……?
〇×(あれ?ヨミさんがなんだか
難しい顔をしてるような……。)
〇×ヨミさん、どうしました?
ヨミ礼を言われては悪戯にならない。
〇×あっ、そうでした。すみません。
とても助かってしまったので、つい……。
ヨミやろうとしていた仕事を
俺に奪われれば困るかと思ったが――
ヨミなかなか手ごわいな、×は。
一体どうすればいい?
〇×(ヨミさん、本当に困ってる。
何かいい案はないかな?)
〇×悪戯……そうですね……。あ、そういえば
今日包くんにも悪戯!ってくすぐられて……。
ヨミくすぐる?
そうか。
ヨミ覚悟するんだな、×。
〇×えっ、あの、ま、待ってください!
〇×……!
〇×ふっ、ふふふ、
や、やめてくださ……くすぐったいです……!
ヨミダメだ。これでは困っているというより
笑っている。
〇×すみません……。
ヨミ他に何か案はないものか……。
〇×(ヨミさんの顔が近い……。
こんな至近距離で見つめられると、心臓が……。)
〇×あ、あの……ひとまず離れてもらえると助かります。
緊張してしまうので……。
ヨミ……。
〇×ヨミさん?
ヨミなるほど。
〇×えっ!?
ヨミもう少し、こうしていよう。
やっとお前にできる悪戯を見つけたんだからな。

 


1stアニバーサリー Edit

1話

+  ネタバレ注意
ヨミ×、聞きたいことがあるのだが、いいか?
〇×はい、なんでしょう?
ヨミ今週末は休日だと聞いた。
何かやりたいことはないか?
〇×ええと、そうですね……。
普段できないところの掃除とか、でしょうか?
ヨミ掃除か……。×らしいな。
しかし、それでは休んでいるとは言えないのではないか?
〇×う、そう言われるとそうですね……。
でもやりたいことがぱっと浮かばなくって。
ヨミそうか。休日くらい好きなことをして
羽を伸ばしてもらおうと思ったのだが……。
〇×そうだったんですね……!
気を遣っていただいて、ありがとうございます。
ヨミいや。お前はもっと自分を優先してもいいはずだ。
ヨミ良ければ、何かお前の休日に相応しいことを考えておく。
だから、週末は空けておいてくれないか?
〇×わかりました。
それじゃあ、楽しみにしてますね!
〇×あの、ヨミさん。ここって?
ヨミ料理教室だ。お前と二名で予約をしておいた。
ヨミ休日に家事はどうなのかとも考えたが、
お前の意見も無下にすべきではないと思ってな。
ヨミこれなら非日常を味わいつつ、
料理という家事もできるだろう。

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×(ヨミさん、私の気持ちも尊重して考えてくれたんだ……。)
〇×ありがとうございます。
ヨミさんとお料理教室に来られて、嬉しいです!
ヨミそれなら良かった。……調べた甲斐があったな。
〇×わざわざ調べてくださったんですね。
ヨミ何が良いのかわからなかったからな。休日の過ごし方、で
検索して出てきたものの一つが料理教室だった。
ヨミ×の分のエプロンも用意してある。
ひとまず、受付を済ませるか。
〇×はい!
〇×この煮物、彩りもきれいだし、
すごく美味しそうにできましたね!
ヨミああ、そうだな。
さっそく食べてみてくれ。
〇×じゃあ、お先に失礼して……いただきます。
……ん、味が染みてて美味しい!
ヨミそうか。それは良かった。
……良い休日になったか?
〇×はい、とっても!
今日は連れてきてくださってありがとうございました!
〇×こうして、お料理の先生からきちんと教わることって
なかったので、勉強にもなりました。
〇×それに、ヨミさんと一緒にお料理ができて、
楽しかったです!
ヨミそうか。
……俺も×と過ごすことができて、楽しかったと思う。
〇×ふふ。……今日教わったレシピ、
他のみなさんにも食べてほしいな。
ヨミそれなら、また一緒に作るか?
俺もナギ様に食べてもらいたい。
〇×いいんですか? ぜひ!
ヨミああ。

 


新年'21 Edit

1話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
2話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 


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