カードストーリー /マキシマ

Last-modified: Sat, 23 Jan 2021 21:23:09 JST (1190d)

SSR Edit

スイーツマジック Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)えっと、買うものはこれくらいで大丈夫かな。
女の子Aはぁ、あのお店のケーキ
、本当に美味しかったよね。
女の子Bうん、さすがテレビで特集してただけあるよね。
〇×(あの子たちが話してるのって、
この先にある美味しいスイーツショップのことかな?)
女の子Aそうそう、それにしてもお店の前にいた人、
ちょっと面白かったね。
女の子A見た目が大柄なのに、
じっとケーキを見てたし。
〇×(大柄?)
女の子A男の人だから入りづらいのかもしれないけど、
余計に目立ってたよね。
女の子B私は可愛いなって思っちゃった。
女の子Aえ~、そう~?
女の子Bあのもみあげの感じもすごく可愛く
見えてきちゃったよ。
〇×(もみあげ?)
女の子Bずっとお店の前でそわそわしてる感じだったし。
女の子Aあんなに食べたいなら入ればいいのにねぇ。
〇×(確かに可愛い……。それにしても、
知ってる人とイメージが重なるんだけど……。)
〇×ちょっと覗いてみようかな。
〇×(あ、さっき女の子たちが話してた男の人って、
あの腕を組んでる人だよね。)
〇×あれって……。
マキシマふむ……。
〇×え、やっぱりマキシマさん?
マキシマうぉっ……あ、ああ……お前さんか。
〇×こんなところでどうしたんですか?
マキシマいや……なんでも……。
〇×(なんだろう、お店の中をチラチラ覗いてるけど……。)
〇×(もしかして……。)

 

調査ですか?
〇×調査ですか?
マキシマ確かに調査といえば、調査なんだが……。
〇×(? 口ごもってどうしたんだろう?)

 

中が気になるんですか?
〇×中が気になるんですか?
マキシマう……いや、気になると言うことでも
いや、その……。
〇×(もしかして、当たりだったのかな?)

 

ガラス越しの自分を見てた?
〇×ガラス越しの自分を見てた……とか?
マキシマはっはっはっ!
そうだな、もみあげが気になってな。
〇×(なんだろう、違った気がするんだけど、
マキシマさん楽しんでる?)

 

マキシマこれはだな、その……。
〇×(さっきの女の子たちが言ってた人って
やっぱりマキシマさんのことだよね。)
〇×中のケーキが気になる……とか?
マキシマう……いや、違うぞ。
マキシマただ、どんな接客をしているのかとか
お客の入りで中に怪しい奴がいないかどうかだな。
〇×(う~ん、そうんな風には見えないけど……。)
〇×(それに、さっきから欲しそうな目で
ケーキをチラチラ見てるし……。)
マキシマだからだな。その、そういうことだ。
〇×えっと……。
〇×あの、このお店に入りたいんですよね?
マキシマいや、そんなことは……。
〇×でも、ケーキさっきからずっと見てますし……。
〇×いいじゃないですか。
私も好きですよ、ケーキ。
マキシマふぅ……やはりお前さんには嘘はつけんな。
マキシマこの中のケーキが美味いと聞いてな。
来てみたのはいいが、店の中を見て躊躇していたんだ。
マキシマさすがに女性客だらけのところに、
俺のような大男が入るのはどうか……と思ってな。
〇×そうだったんですね。
じゃあ、一緒に入ってみませんか?
マキシマいいのか?
〇×はい。私も人気のお店だって前に聞いたことがあって、
気になっていたんです。
マキシマそうか、じゃあお前さんのためにも入らないとな。
〇×ふふ、そうですね。
〇×(マキシマさん、嬉しそう。
誘ってよかったな。)
マキシマそれじゃあ早速中に入るとするか。

 
2話

+  ネタバレ注意
マキシマ店に入ったのはいいが、なんだか落ち着かないな。
〇×マキシマさん、大丈夫ですか?
マキシマあ、ああ……。
周りに見られている気がしてな。
〇×大丈夫ですよ。
みんなスイーツに夢中なはずです……!
マキシマそれならありがたいんだが……。
〇×何かほかに気になることでもあるんですか?
マキシマい、いや……ケーキが少し気になってな。
外からは見えたんだが……。
〇×(そういえば、お店の中に入ってから
ずっとそわそわしながらショーケースの方を見てるよね。)
〇×どのケーキが気になるんですか?
マキシマそうだな……フルーツが沢山のっているケーキか……。
いや、やはり無難にショートケーキにするべきか……。
〇×(ふふ、マキシマさんどのケーキもすごく気になってるんだ。
可愛いな。)
マキシマこのメニューの写真だけだとどうもな……。
〇×(そっか、だからショーケースを気にしてたんだ。)
〇×やっぱり本物を見て選びたいですよね。見に行きましょう。
マキシマあ、ああ……。
店員どのケーキになさいますか?
マキシマう~ん……こうやって実際見ると、迷ってしまうな。
店員そうですね、今お勧めのケーキはこちらでしょうか。
マキシマほう、これはチーズケーキだったのか。
色を変えて7色の虹に見立ててあるんだな。
店員はい、さらに上にのったフルーツは
厳選素材を使っているんです。
マキシマこれは、フランボワーズとブルーベリーで
さらに彩りを作っているのか。
マキシマふむ、なかなか見た目も面白いが、
味にも期待ができそうだ。
店員はい、もちろんです。
〇×(マキシマさんすごい。お店の人が言ったことに
的確に感想を返してる。)
〇×(ケーキ本当に好きなんだな。)
マキシマよし、決めたぞ。
マキシマ今のお勧めのケーキと、あとこのオペラとモンブラン、
チョコレートケーキに最後はショートケーキを頼む。
〇×5個も食べるんですか!?
マキシマああ、ちょうど腹が減っていてな。
〇×(すごい、私だったらそんなに食べられないかも。)
マキシマ全部そこの席に運んでくれ。
マキシマはぁ、楽しみだな。
マキシマおっと、いかんいかん。
大事なことを忘れていた。
〇×(ん? マキシマさんどうしたんだろう?)
マキシマ〇も好きなものを選んでくれ。
〇×はい。ありがとうございます。
〇×(どれにしようかな……ん?)
マキシマ…………。
〇×(マキシマさんずっと私のこと見てるけど……。
どのケーキにするか気になるのかな?)
〇×え~っと、じゃあ、この期間限定のケーキと、
フルーツタルトをお願いします。
店員かしこまりました。
それでは席までお持ちいたしますね。
マキシマそんな少なくていいのか?
もっと頼んでもいいんだぞ。
〇×はい、あんまり食べすぎちゃうと、
夕食が入らなくなってしまうので……。
〇×それに、足りなかったら後から追加しますね。
マキシマそうか、その手があったか。
〇×(マキシマさん、本当に甘いものが大好きなんだ。
それにしてもいくつ食べるつもりなんだろう?)

 

3話

+  ネタバレ注意
マキシマうん、このお勧めと言われたケーキ、
思った通り甘さが上品でしつこくないな。
マキシマこれなら何個でも食べられそうだ。
〇×(ふふ、マキシマさんケーキが来てから
ずっと上機嫌だな。)
マキシマこっちのオペラもチョコレートが
スポンジに上手く絡み合っていて舌触りもいい。
〇×(それにしても本当においしそうに食べるなあ。)
マキシマおっと、すまん、ずっとひとりで
しゃべってしまっていたな。
〇×いいえ、マキシマさんが満足してくれてるので
安心しました。
マキシマああ、やはりここは人気なだけあるな。
〇のおかげで食べることができた。
〇×そ、そんな、大げさですよ。
マキシマいや、そんなことはないぞ。
俺ひとりなら入れなかったからな。
店員お待たせいたしました。
こちら季節のパフェでございます。
〇×え、注文してないと思うんですけど……。
マキシマいや、俺が頼んでおいた。
ここに置いてくれ。
〇×(ええっ、いつの間に頼んだんだろう?)
マキシマお前さんも食べたいなら遠慮せず頼んでくれ。
〇×い、いえ、私は目の前にあるケーキだけで大丈夫です。
マキシマそうか? お前さんがそういうならそれでいいが……。
欲しいときは遠慮なく頼むんだぞ。
〇×はい、ありがとうございます。

 
スイーツマジック
 

マキシマうん、このパフェも美味い。
フルーツと、この上に乗ってるアイスも絶妙だ。
〇×(マキシマさん、すごく嬉しそうな顔……。
こんな表情なかなか見られないかも。)
マキシマ……ん? どうしたんだ、食べる手が止まっているぞ。
マキシマそんなにこっちを見て、
やはりこのパフェが食べたくなったか?
〇×い、いえ、大丈夫です!
〇×(マキシマさんを見てた、って言ったら
楽しく食べてるところを邪魔しちゃうよね……。)
マキシマはぁ、満足した。
ごちそうさま。
〇×ふふっ、すごい食べっぷりですね。
マキシマああ、美味い物はどんどんと手が進んでしまうな。
〇×(なんだかマキシマさんの食べてる姿見るだけで
お腹いっぱいになってきちゃった。)
〇×マキシマさん、よければこれもどうぞ。
マキシマいや、大丈夫だ。
まだ入るし、同じものを追加する。
〇×これ最後の一個だったんです。
マキシマなんだと!? しかしそれでは余計……。
〇×これ、期間限定でもう終わるそうですよ。
マキシマそ、それは……。
いや、しかし〇のケーキをもらうわけには……。
マキシマしかし、最後の一個か……。
〇×(マキシマさんすごく悩んでる。)
〇×一つ食べたらもうお腹いっぱいになったんです。
だから食べてください。
マキシマ本当にいいのか?
〇×はい、もちろんです。
マキシマそうか……ならもらおうか。
〇×ふふ。じゃあ、どうぞ。
マキシマほう、これが期間限定のケーキか。
このケーキの上は飴細工で形が作ってあるんだな。
〇×(すごい、食べる前にじっくり観察してる。
こんなに見てくれるなら作ってくれる人も嬉しいよね。)
マキシマなかなか堪能させてもらった。
次は味だな。
マキシマうん、これも美味いな。
これが期間限定なんてもったいないな。
〇×確かにそうですね。
見栄えもいいですし、思わず手に取りたくなりますよね。
マキシマそういえば、これが終わったら新作が出るってことだよな。
〇×多分そうだと思いますよ。
マキシマじゃあ新作が出たらまた来よう……。
いや、一緒に来てくれ。
マキシマ俺ひとりで入りにくい場所であることは変わりないし……。
それに、もっとお前さんとケーキを楽しみたい。
〇×もちろんです。ぜひ、また一緒に来ましょう!
マキシマそうか、良かった。ではレアチーズとティラミス、
それとミルフィーユは次来た時の楽しみに取っておこう。
〇×ま、まだ食べるつもりだったんですね……。
〇×(ふふ、楽しんでもらえて良かった。)
〇×(またマキシマさんと、ここに来るの楽しみだな。
次来るときは、お腹を空かせて来よう。)

 


あたたかな時間 Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)(K'さんと歩いてたらマキシマさんがやって来て、
そのまま、バイクの乗せられてここまで来たけど……。)
〇×(特に説明もないし……普段と比べると
今日のマキシマさんはなんだか強引?)
マキシマ――〇。この先を抜けたら右を見てみろ。
〇×え……はい?
〇×わあ……海だ!
マキシマどうだ? きれいだろう?
〇×はい!
マキシマよし。このまま、海沿いをツーリングと洒落込むか!
しっかり掴まってろよ。
〇×んー! 潮風が気持ちいいですね……。
マキシマお前さんのお気に召したのなら何よりだ。
〇×(海もきれいだけど、砂浜もきれい。
バイクから降りて、歩いてみたいな。)
マキシマほら、〇。
マキシマ降りたいんだろう?
支えてやるから、手を。
〇×ありがとうございます。
それじゃ、お言葉に甘えて……。
〇×…………。
マキシマな、なんだ? 人の顔をじっと見て。
〇×あ、すみません。その……。
〇×なんだか今日のマキシマさん、強引だったり優しかったりで
少し不思議だなって。
マキシマあー……。ハハハ。強引になっちまったのは、謝るよ。
マキシマ自分でもどうかと思ったが……。
アイツの前だったんでな。
〇×……? アイツってK'さんのことですか?
マキシマま、細かいことはいいじゃないか。
マキシマそれより、せっかく浜辺に降りたんだ。
なら、波打ち際まで行ってみるとしよう。
〇×はい! そうしましょー―きゃっ。
マキシマおっと、危ない。……砂浜は足を取られていかんな。
マキシマ手を繋いでてやるから、気をつけて歩くんだぞ。
〇×! ありがとう、ございます……。

 
2話

+  ネタバレ注意
マキシマ〇、大丈夫か? 少し疲れたんじゃないか?
〇×大丈夫ですよ。
少しはしゃいじゃいましたけど。
マキシマハハハ、そうだな。
マキシマ……さて、この後はどうするか。
お前さん、どこか行きたい場所はあるか?

 

カフェ
〇×それなら、カフェに行きませんか?
少しお腹が空いてしまって……。
マキシマそういえば、まだ何も食べてなかったな。
気づかなくてすまん。
〇×いえ! 私もどこに行きたいかって聞かれて
気づいたというか……。
〇×なので、甘い物食べに行きましょう!
マキシマハハハ。それは名案だ!

 

ショッピングモール
〇×そうですね……。
それなら、ショッピングモールに行きませんか?
マキシマああ、いいぞ。
こういう機会でもないとゆっくり買い物をすることもないしな。

 

マキシマそうと決まれば、早速向かうか。
〇×あの!
マキシマん?
〇×その後でいいので、ある場所に行きたい……というか、
マキシマさんに来て欲しい場所があるんですけど……。
マキシマいきなりかしこまってどうした?
俺が行けるところなら構わないが……。
〇×その……道場に来てもらえませんか?
マキシマ……!
〇×夕食……食べていってもらえたら嬉しいなって。
ダメでしょうか?
マキシマ…………。
マキシマ…………。
マキシマ……さっきも言ったが、あまり長居はできないからな。
〇×はい。わかってます。
どこに組織の目があるかわからないから、ですよね。
マキシマああ……。
〇×すぐ夕飯、準備しますね!
〇×(限られた時間でもいい。少しでもマキシマさんが
なんでもない日常を味わってくれたら、それで……。)
草薙京マネージャー、帰ってきたのか。
草薙京……って、マキシマ? 珍しいな。
二階堂紅丸珍しいと言えばそうだけど、俺はなんでマキシマが
×ちゃんと一緒なのかのほうが気になるな。
マキシマそれは……。
矢吹真吾せっかく来てくれたんですし、手合わせしましょうよ!
マキシマさん!
マキシマいや、今日は手合わせに来たわけじゃないんだが……。
〇×マキシマさん、今日は夕食を食べに来てくれたんですよ。
矢吹真吾おおー! それなら、やっぱり手合わせしましょうよ!
はらぺこになってたほうがご飯おいしいですし!
草薙京……だそうだ。
マキシマやれやれ……。
〇×ふふふ。

 

3話

+  ネタバレ注意
マキシマそろそろ、俺は失礼したほうがよさそうだ。
〇×あ……そうですよね……。

 

外まで見送ります
〇×それなら、外まで見送ります。
マキシマそこまで気を回さなくてもいいんだぞ?
〇×いえ……その……。私がもう少し一緒にいたいので。
マキシマ……それなら、外に出るまで少し話すか。
〇×はい。

 

…………
〇×(…………。もう少し一緒にいたいって言ったら
困らせちゃうよね。)
マキシマ〇?
〇×あっ。外まで見送ります。

 

マキシマ今日は、ありがとうな。
お前さんと過ごせて楽しかったよ。
〇×…………。
マキシマどうした? そんな顔して。
〇×あの……次は、いつ会えますか?
マキシマっ……。
〇×(マキシマさんたちは、組織に足取りが掴まれないように
頻繁にアジトを替えているし……。)
〇×(いつも気づいたらいなくなっちゃってるから、今日別れたら
またしばらく会えない。わかってたことだけど……。)
マキシマ――――
マキシマ……そう不安そうな顔をするな。
〇×え……。
マキシマまあ、俺が言えた台詞じゃないんだろうが。
〇×マキシマさん……。
〇×(髪を撫でるマキシマさんの手……すごく優しい。)
マキシマ……いつもいつも、落ち着けない奴ですまないな。
マキシマでも、今日はひとときの夢を見せてもらったよ。
〇×夢、ですか……?
マキシマもしお前さんと一緒に暮らせたら……きっとこんな風に、
毎日あたたかい気持ちになれるんだろうな。
〇×っ……。

 
あたたかな時間
 

マキシマ……なあ。
たまにこうして、また飯を食いに来てもいいか?
マキシマ今日、お前さんが作ってくれた夕飯、
どれも本当に美味かったから。
〇×マキシマさん……。
〇×……はい! もちろんです!
〇×いつでも待ってます。マキシマさん……。

 
スペシャル

+  ネタバレ注意

Episode:ホワイトデー ~マキシマ編~

道場・母屋――
マキシマ〇、少しいいか?
〇×あ、マキシマさん! おはようございます。
〇×京さんたちに用事ですか?
すぐ呼んでくるので待っててくださいね!
マキシマいや、今日は〇に用があってな。
マキシマ今日は……ホワイトデーだろう?
だから、その……。
マキシマこれを渡しに来たんだが……。
〇×わぁ……! ビン入りのキャンディー!
小さなキャンディーが宝石みたいできれいですね……!
〇×ありがとうございます、大事に食べますね!
マキシマそうか!
喜んでもらえたなら、良かった。
マキシマいつも自分用に甘いものを買ってはいるが、
〇に贈るとなると何にするか悩んでしまってな。
マキシマ……気が付けば
スイーツショップで二時間も考え込んでしまっていた。
〇×ふふっ、そんなに一生懸命選んでくれたんですね。
嬉しいです!
マキシマ…………。
マキシマ……〇はホワイトデーに
キャンディーを渡すことの意味を知っているか?
〇×意味ですか?
うーん……なんでしょう……?
マキシマ……キャンディーは口の中ですぐなくならないだろう?
〇×ええ、そうですね。
マキシマ…………。
マキシマそれが転じて
「永く一緒にいたい」という意味があるらしい……。
〇×(永く……一緒に……?)
マキシマ…………。
マキシマ……〇。
〇×あの…………わ、私もです……!
〇×私も、マキシマさんと永く……!
ずっと一緒にいたいです……!
マキシマははっ! よかった。
マキシマどんな言葉で俺の想いを伝えるか、
シミュレーションを重ねたつもりだったんだが……。
マキシマいざ〇を前にすると、
気の利いた言葉なんてなにも思いつかないな。
マキシマこれからもよろしく頼む〇。
〇×はい!

 


雨が上がるまで Edit

1話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
2話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
3話

+  ネタバレ注意
 

 
File not found: "カードスチル_マキシマ_雨が上がるまで.jpg" at page "アルバム /カードスチル"[添付]
 
 

選択肢1

 

選択肢2

 


穏やかな潮騒 Edit

1話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
2話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
3話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 
穏やかな潮騒
 

 
スペシャル

+  ネタバレ注意

 


最高のクリスマスプレゼント Edit

1話

+  ネタバレ注意
クリスマス・イブの午後3時。
〇×マキシマさん、ここですよ。
マキシマおお。ここがクリスマススイーツビュッフェの店か。
マキシマすごい行列だな……さすが人気店。
予約を取るの、大変だっただろう?
〇×それが、意外とあっさり取れたんです。
自分でも、ちょっとびっくりしたくらいで。
マキシマ〇の普段の行いがいいからかもしれないな。
お前さんのおかげで、最高のクリスマスになりそうだ。
〇×(マキシマさん、嬉しそう。
ちょっと遠出になっちゃったけど、予約したかいがあったな。)
ところが――
〇×え……ダブルブッキング!?
カフェ店員申し訳ございません、当店のシステムエラーで……。
カフェ店員夜でしたらお席をご用意できるのですが、いかがでしょうか?
マキシマもう1組のカップルは、
帰りの電車の関係でこの時間しか利用できないのか。
マキシマまあ、俺たちは遅くまで電車があるからな。
わかった、夜の空いている時間で予約を取り直してくれ。
カフェ店員本当に申し訳ございません……。
〇×……すみません。こんなことになってしまって。
マキシマ〇は何も悪くない。気にするな。
マキシマそれに、次回利用できるビュッフェ無料券を
ペアでもらったからな。かえってラッキーだったかもしれん。
〇×(マキシマさん、本当に嬉しそう……。)
マキシマさて、夜まで時間をつぶすか。
確かそのあたりに、映画館があっただろう? 行ってみるか。
夜――
マキシマさて、ようやく念願のスイーツを拝めるな。
〇×楽しみですね。どれから取ってきましょうか?
マキシマそうだな……まずは全種類、1つずついただくか。
それから気に入ったものを、じっくり味わうとしよう。
〇×……わ、すごい!
ケーキ、たくさん持ってきましたね。
マキシマ何度も往復するより、一度に運んだほうがいいだろう。
まずはこの、イチゴのスペシャルクリスマスケーキを……。
マキシマん、うまい!
マキシマイチゴの酸味とクリームの甘さのバランスが絶妙だ。
これならワンホールいけるな。あとでおかわりを……。
カフェ店員お食事中、失礼いたします。
ただいまフォトサービスを行っているのですが、いかがですか?
マキシマフォトサービス……?

 
2話

+  ネタバレ注意
カフェ店員記念写真をお撮りして、プレゼントしているんです。
マキシマなるほど……そういうサービスもあるのか。
せっかくだしな、1枚頼むか。
カフェ店員ありがとうございます! よろしければ、こちらをどうぞ。
クリスマスプレゼントとして、皆様にお配りしているんです。
〇×(あ……サンタクロースの帽子だ。)
マキシマこれは、俺がかぶるのか?

 

ぜひかぶってください!
〇×ぜひかぶってください!
マキシマさんのサンタ姿、見てみたいです。
マキシマ〇に頼まれたんじゃ、断るわけにはいかんな。
よし、ここはマキシマサンタになるか。

 

無理しなくても……
〇×ええっと……恥ずかしかったら、
無理しなくてもいいと思いますけど……。
マキシマいや、今日はクリスマス・イブだ。
これくらいいいだろう。

 

カフェ店員では、お写真お撮りしますね。
はい……チーズ!
〇×ふぅ……たくさん食べましたね。
マキシマスイーツ、どれも美味かったな。大満足だ。
マキシマ……っと。もうこんな時間か。
名残惜しいが、そろそろ帰らんとな。
マキシマん?
駅のほう、人だかりができているようだが。
〇×何かあったんでしょうか……?
マキシマ……電車が止まってるのか?
電気系統の異常のようだが……。
マキシマ復旧の目途が立たないのか……まいったな。
仕方ない、タクシーで帰るか。
マキシマタクシーも長蛇の列か……。
これでは、何時に帰れるかわかったものじゃないな。
マキシマかといって、さすがに大門道場まで歩ける距離ではないしな。
〇×そうですね……どうしましょう。
マキシマ…………。
マキシマお前さん、寒いのは我慢できるか?
〇×え? あ、はい。着こんできたので大丈夫です。
マキシマなら、ちょっとここで待っててくれ。すぐ戻る。
〇×あ……行っちゃった。
〇×(マキシマさん、どこに行ったんだろう!)
〇×(あれ? あの音って……。)

 
3話

+  ネタバレ注意
マキシマ待たせたな、〇。
〇×マキシマさん! そのバイク、どうしたんですか?
マキシマ調べたら、すぐそこにレンタルバイクがあったんでな。
これで大門道場まで送ろう。
マキシマだいぶ風は冷たいが、
いつ動くかわからん電車を待つより、ずっとマシだろ。
マキシマほら、お前さんのヘルメットだ。後ろに乗れ。
〇×は、はい!
マキシマよし、行くぞ。しっかりつかまってろよ。
マキシマ〇、寒くないか?
〇×はい! 大丈夫です!
〇×(バイクに乗ってる間、ずっとマキシマさん、
私のこと心配してくれてる。本当に優しいな……。)

 

一緒にバイクに乗れて嬉しいです
〇×マキシマさんの運転するバイクに乗れて、嬉しいです!
マキシマハハッ、そうか。お前さんにそう言ってもらえるなら、
こんなアクシデントも悪くないな。

 

このままツーリングに行きたいですね
〇×バイク、楽しいですね!
このままツーリングに行きたいくらいです!
マキシマなに? そうか……。

 

マキシマだったら、ちょっと寄り道するか。
……飛ばすぞ。
マキシマ……この先だな。よし、行ってみよう。
〇×(だいぶ街中から離れたみたいだけど、
こんな山奥に一体何が……?)
〇×あれ?
あそこに見えるのって……。
〇×わ、すごい!
こんなに大きなクリスマスツリーがあったんですね……!
マキシマ俺も初めて来たが、なかなかのもんだな。
想像以上にデカいツリーだ。
〇×もしかしてこれ、
本物のモミの樹に飾りつけをしているんですか?
マキシマああ、そうだ。
マキシマ前々から一度は来てみたいと思ってたんだが、
場所が場所だけに、バイクや車でないと来れないからな。
マキシマスイーツビュッフェの後じゃ、時間も遅いし、
お前さんを誘うのもどうかと思ってたんだが……。
マキシマまあ、こうして一緒に来ることができてよかった。
〇×ありがとうございます、マキシマさん。
最高のクリスマスです……!
マキシマ色々とハプニングがあったが、
最終的にはよかった……ということか。
マキシマ俺のほうこそ、素敵なクリスマスを過ごさせてもらった。
ありがとな。
マキシマせっかくここまで来たんだ、もう少しツリーを眺めるとするか。

 
最高のクリスマスプレゼント
 

 
スペシャル

+  ネタバレ注意

 


愛しさのホワイトレディ Edit

1話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
2話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
3話

+  ネタバレ注意
 

 
File not found: "カードスチル_マキシマ_愛しさのホワイトレディ.jpg" at page "アルバム /カードスチル"[添付]
 

選択肢1

 

選択肢2

 

  
スペシャル

+  ネタバレ注意

  


SR Edit

巨大な影 Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)(今日の買い物はあと本屋さんに寄るだけかな。
……あれ? 向こうにいるの、マキシマさんとK'さんだ。)
K'だからよ、どう考えても駄目だろ、そのままじゃ。
マキシマだがこればかりは譲れない。
いくら相棒の意見であってもな。
〇×(なんの話をしてるんだろう……?
邪魔しない方がいいかな。)
K'……ん? おい、アンタ。
マキシマおお、〇じゃないか。奇遇だな。
〇×こんにちは。おふたりともお揃いでお買い物ですか?
マキシマああ、そんなところだ。お前さんもか?
〇×はい。この後本屋に行こうと思ってて。
K'ちょうどいいじゃねぇかマキシマ。
こいつに話を聞いてみればいいんじゃねぇのか。
マキシマ〇にか? しかしそれはな……。
〇×どうしたんですか?
何か相談事があるのならお聞きしますよ。
マキシマいや、大したことじゃ……。
K'こいつ、探してる本があるんだとよ。
だからアンタが本屋に付き合ってくれると助かる。
〇×私は構いませんが、K'さんが一緒に探した方が
すぐに見つかるんじゃないですか?
〇×おふたりは仲がいいですし、マキシマさんの探し物も
K'さんの方がすぐにわかるような……。
K'俺は用事がある。じゃあな。
マキシマあっ、おい待てK'!
マキシマ……ちっ、行っちまいやがった。
あいつ、余計なことを……。
〇×マキシマさん、どうしますか?
都合が悪いなら別の日でも大丈夫ですよ。
マキシマいや、いい。こうまでされたら。
俺も腹をくくる覚悟をしなければな。
マキシマでは、本屋へ行こうか、〇。
〇×……? は、はい。
〇×マキシマさんの探してる本ってどんな本なんですか?
マキシマ俺の用事は後でいい。先にお前さんの用事を済まそう。
〇×いいんですか?
それなら、料理本コーナーに行きましょう。
マキシマ〇の料理の腕は相当なものだと思うが、
まだ腕を鍛えるつもりなのか。感心だな。
〇×ふふ、ありがとうございます。
今日はスポーツマン向けのレシピ本を買おうと思って。
〇×みなさん格闘家ですし、もっと栄養バランスとか
整ったメニューを作れれば、と考えてるんです。
マキシマそうか、みんなのことを考えてるんだな。
えらいぞ。
〇×(頭撫でられちゃった……。
マキシマさんの手、大きくて硬いけど、優しいな……。)
〇×……うん、この本にしよう。
いい本が見つかって良かった。
〇×マキシマさん、お待たせしました。
……あれ?
マキシマふむ。こういうスイーツがあるのか。
ほう、こっちもなかなか……。
〇×(パティシエ向けの専門誌を読んでる?)
マキシマなるほど、こうすることで味に変化が……。
今度この著者の店に行かなければ……。
〇×マキシマさん、その本買うんですか?
マキシマん? お、お前さん、用事はもう済んだのか。
マキシマこれは見ていただけだ。
専門書は普段得られない知識が得られるから面白くてな。
〇×(マキシマさんらしい考え。
でも本当はスイーツが気になってたんじゃないかなあ。)
〇×マキシマさん。もし私がスイーツを作ったら
食べてくれますか?
マキシマお前さんがか? 何を作ってくれるんだ?
〇×さっき読んでいたような本格的なのは無理ですけど、
簡単なものでよければ――

 

クッキー
〇×クッキーとかでもいいですか?
マキシマおお、クッキーか。お手軽な感じでいいな。
何かをしながら食べられると言う利点がある。
マキシマ作る時は横で見ていてもいいか?
〇×はい、もちろんです。
(マキシマさん、喜んでくれてるみたい。)

 

ケーキ
〇×ケーキとかどうでしょう?
マキシマケーキを作ってくれるのか?
それは楽しみだな。
〇×ふふ、じゃあ今度来るときに
作っておきますね。
マキシマ楽しみにしている。ショートケーキでもチーズケーキでも
チョコケーキでもミルクレープでもなんでもいいぞ。
〇×(マキシマさん、本当に甘いものが好きなんだな。)

 

パイ
〇×パイなら作れると思います。
〇×(ちょっと手間がかかるけど、
出来ると思うし)
マキシマパイを作るのは大変じゃないか?
もっと簡単なものでもいい。
〇×そ、そうですか?
(ちょっと見栄をはっちゃったかな?)

 

マキシマお前さんが作ってくれるものはなんでも美味い。
楽しみにしている。
〇×ふふ、ありがとうございます。

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)マキシマさんの見たい本ってどこにあるんですか?
マキシマああ、こっちだ。
〇×それにしてもなんか意外です。
マキシマさんも本屋に来ることってあるんですね。
マキシマそんなに変か?
〇×変というか、ネットで情報を手に入れるので
本はあまり買わないのかな、と思ってました。
マキシマネットは筋立てて思考するのには向いてないからな。
そういう時は本の方が確実なんだ。
マキシマ――と、ここだ、ここ。
〇×えっと、シン……ギュラリティ?
〇×(人工知能……技術特異点……?
うーん、私にはわからないことがたくさん……。)
マキシマちょっと、待っていてくれるか?
〇×は、はい。
マキシマほう、前とはまた違った本が出ているな。
どれを買って行こうか……。
〇×(全然わからない……。
でも、マキシマさん楽しそう。)
マキシマうん、これは俺の知らない情報が載っているな。
……よし、これとこれと、これにしよう。
〇×決まりましたか?
マキシマああ、付き合わせて悪かったな。
〇×わあ……沢山買うんですね。
マキシマ見ていたら、ついつい欲しくなったんだ。
〇×そういう時ってありますよね。
〇×(ふふ、マキシマさん、楽しそう。
こっちまで嬉しくなっちゃうな。)
マキシマよし、ここはこんなものか。
〇×じゃあ、お会計に行きます?
マキシマいや、もう一ヵ所寄りたい所があるんだが、
いいか?
〇×はい、いいですよ。次はどこですか?
マキシマん~……あんまり行かないところだからな。
どこにあるか……。
〇×(あんまり行かないところ?
どの棚を探してるのかな?)
マキシマおお、あった、あった。ここだ。
〇×メンズファッション誌?
マキシマさん、こういう本も読むんですか?
マキシマいや、こういった棚はほとんど近寄らない。
〇×じゃあどうして……。
マキシマK'に髪型をどうにかしろと言われてな。
参考になるものはないかと見に来たんだ。
マキシマとはいえ、表紙からして俺には難しそうな
髪型ばかりだが……お前さんはどれがいいと思う?
〇×と、急に言われましても……。
今の髪型もマキシマさんらしくていいと思いますし。
マキシマ……本当か?
〇×はい。わざわざ変える必要はないんじゃないかな、
と思いますよ。
マキシマそうか、そうだよな。やはりこのもみあげは
俺のアイデンティティだ。
マキシマありがとう、〇。
K'にはお前さんのお墨付きが出たと言ってやらないとな。
マキシマこんなことなら無理に慣れないコーナーへ
来る必要もなかったな。
〇×あれ、もしかしてマキシマさんが
本屋に来たのは……。
マキシマ……実は、お前さんがどんな髪型を好むのか
意見を聞くためだったんだ。
〇×え……! 私ですか!?
マキシマだがどう切り出したらいいかわからなくて、
あちこち寄り道をしてしまった。
マキシマスイーツの本もシンギュラリティの本も興味が無いわけでは
なかったが、本当は今日のお目当てじゃなかったんだ。
〇×そうだったんですね。でも、
どうして私の髪型の好みを知ろうと思ったんですか?
マキシマああ、それは―――

<K'との回想>

マキシマ髪型をどうにかしろと言われても、
何がいいのか俺にはさっぱりだぞ。
マキシマそれに、このもみあげは俺のアイデンティティだ。
これを崩すなど考えられん。
K'もみあげを嫌う女は多いらしいぜ。
あいつはどう思ってんだろうな。
マキシマあいつって……〇のことか?
K'そうやってすぐ名前が出てくるってことは、
テメェも相当意識してるってことだな。
マキシマおい、K'! あまりからかうんじゃない!
K'テメェも、髪型を気にするくらいの暇を持てっつてんだ。

<回想終了>

〇×そんなことが……。
マキシマそれで、どうせ髪型を変えるなら〇が好むものにしたい
と思ったんだが、何がいいかわからなくてな。
マキシマで、髪型について勉強するために本屋へ行く行かないの
問答をしている時に、お前さんに会ったというわけだ。
〇×そうだったんですね。
私は、マキシマさんは今の髪型が一番いいと思いますよ。
マキシマそれなら俺はこのままで問題ないな。
K'にもきちんとこのことを報告しておこう。
〇×はい。
〇×(……もし私が、こういう髪型がいいって言ったら
どうするつもりだったんだろう……?)
〇×(前髪を下ろしたマキシマさんとか、パーマをかけた
マキシマさん……ウルフカットのマキシマさんとか……。)
〇×(見たくないような、ちょっと見てみたいような……?)

 


サイボーグの力 Edit

1話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
2話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 


温泉合宿 Edit

1話

+  ネタバレ注意
マキシマ×、急な散歩に
付き合ってもらって悪かったな。
マキシマ夜の海は、
お前さんにはちと寒かっただろう。
〇×(主人公)いえ! 月に照らされた海が綺麗で、
素敵な思い出になりました。
〇×何より、
マキシマさんと一緒にいられたので……。
マキシマはは、なんだ今更。
お前さんがそう照れては俺に移るだろう。
マキシマ……お前さんの手、
冷えているな。
マキシマ温泉にでも浸かってきたらどうだ?
〇×せっかくの温泉ですもんね。
……マキシマさんも入りますか?
マキシマ俺も一緒に、か?
構わないが――
〇×あっ、でもマキシマさんが
無理でなければ……ですが。
マキシマははっ。気にすることはない。
マキシマ俺のボディは防水性なんだ。
長時間でなければ湯に浸かるぐらいは平気さ。

 
2話

+  ネタバレ注意
マキシマ(×……。
どこか寂しげな顔をしていたな。)
マキシマ(いや、その顔をさせているのは
俺なんだが……どうしたものか。)
マキシマ(もっと寂しい顔をさせると分かりつつ、
離してやれない自分がいる……。)
マキシマ(何も心配させず、ただ笑って
過ごさせてやりたいんだがな……。)
マキシマ良い湯だったな。
お前さんもよく温まったか?
〇×はい!
芯から温かくなりました。
〇×マキシマさん、明日の朝には出発ですよね。
早めに眠らないと――
マキシマなあ……×。
マキシマお前さんさえよければもう少し俺に時間をくれないか。
マキシマ長く共にいればいる分、
離れたときに寂しくさせるとは、わかっているんだが。
マキシマどうも俺はまだ、お前さんと一緒にいたいようだ。
〇×……!
私も、マキシマさんともう少し思い出を作りたいです。
マキシマそうか……!
思い出はいくつあっても足りないだろうからな!
マキシマははっ! 夜はこれからだぞ×。
覚悟してくれよ。

 


小さなぬくもり Edit

1話

+  ネタバレ注意
渋谷のセーフハウス――
マキシマ急に呼び出してすまんな、〇。
〇×(主人公)いいえ、大丈夫ですよ。
夕ご飯の買い出しまでは、まだ時間もありますし。
〇×それでマキシマさん。
頼みっていうのは……その子ですか?
マキシマああ、そのとおりだ。
このいたずら小僧には、本当に参っていてな……。
リスキュッ!
マキシマって、こら! 俺のもみあげをかじるんじゃない!
くすぐったいだろう!
〇×ず、ずいぶん元気なリスちゃんですね。
マキシマまったくだ……。
〇×でも、どうしてリスちゃんがここに?
前から飼っていたわけではないんですよね?
マキシマああ。先日、山中で隠密行動を取っていたときに
こいつが俺からくっついて離れなくなっちまったんだ。
マキシマ山に帰してやろうにも
帰そうとするたびに暴れ回ってな……。
マキシマK'には、樹だと思われてるんだろと茶化されるし
もうお前さんを頼るほか、思いつかなくてな。
〇×そうですね。確かにこれはどうしていいか……。
マキシマこいつときたら、俺の周りをうろちょろするから
踏み潰しやしないかヒヤヒヤするし――
マキシマなんでもかじりたがるもんだから、いずれケーブルをかじって
感電するんじゃないかと思うと、気が気じゃなくてな。
マキシマおかげで、一晩かけてアジト中のケーブルというケーブルに
テープを巻くという地味~な仕事をさせられた。
リスキュウ?
マキシマなに首を傾げているんだ。
お前さんの話をしているんだぞ。
リスキュキュウ?
〇×ふふっ。
マキシマ頼む、笑わんでくれ……。
〇×すみません。でもその子
すごくマキシマさんになついているみたいですよ。
マキシマだから困っているんだ。
マキシマなあ、お前さん。
よかったらこいつを引き取ってくれんか?
〇×この子を道場で飼えないかってことですよね。
うーん……。
〇×さすがに犬猫は難しいでしょうけど、このくらい小さな
生き物なら大門さんも許してくれるかもしれないですし……。
〇×わかりました。
ひとまずお預かりしてみますね。
マキシマそうか、助かる。
リスキュー……。
マキシマほら、このお嬢さんについていくんだぞ。
リスキュ!
マキシマこら、こっちに来るんじゃない!
あっちだ、あっち!
リスキューッ!
〇×(あらら……。)

 
2話

+  ネタバレ注意
マキシマまったく……!
どうして言うことを聞いてくれないんだ。
リスキュ?
キュイキュイ!
〇×ダメみたいですね……。
〇×リスちゃん、やっぱりマキシマさんのところから
離れたくないんじゃないですか?
マキシマむぅ……。
〇×マキシマさんの気持ちもわかります。
でも……。

 

飼ってあげられませんか?
〇×どうしても飼ってあげられませんか?
マキシマどうしてもというわけではないんだが……。

 

寂しいんだと思います
〇×この子もきっと寂しいんだと思います。
〇×リスちゃんからしたら、理由もわからずに
大好きな人から引き離される気持ちなんじゃないでしょうか。
マキシマう……。
その状に訴えかける言い方は卑怯だぞ、〇……。

 

マキシマ俺はほら、この体だろう。
こう小さいと、つい加減を間違えてしまわないか……不安でな。
〇×……大丈夫だと思いますよ。
マキシマさんの優しさは、ちゃんと伝わってます。
リスキュウ……♪
〇×ほら、リスちゃんも
マキシマさんの手の中で、こんなにリラックスしてます。
〇×マキシマさんのそばが、安心できる場所だって
わかってるんですよ。
マキシマ……〇。
マキシマはぁ、まったく。
お前さんには勝てんな。
マキシマわかった。こいつはしばらくここで面倒を見よう。
マキシマただ、また何かあったら
そのときは相談に乗ってもらえるか?
〇×はい! もちろんです!
私も、リスちゃんについて勉強しておきますね。
マキシマああ、助かる。
マキシマリス、飼い方……検索、っと……。
マキシマケージに巣箱、エサ、床材、おもちゃ……。
ああ、給水器もか。
マキシマとりあえず、全部注文しとくか。
あって損はしないだろう。
リスキュウ?
マキシマこら、待ってろ。
今、お前さんのエサを買ってるところだからな。
リスキュ!
マキシマふっ。返事だけは一人前だな。
マキシマというか、いつまでもお前さん呼びじゃ不便だな。
何か名前をつけてやらんと……。
マキシマん? なんだ、お前さんメスか。
マキシマそういえばその目、どこかで見たことあると思ったら……。
彼女に似てるな。
マキシマまん丸くて黒めがちで……。
毛の色も彼女の髪にそっくりだ。
マキシマははっ、ちょこちょこと動き回るとこもよく似てる……。
マキシマ…………。
マキシマ……×?
マキシマはは、なーんてな。
K'…………。
マキシマ…………。
K'……邪魔したな。
マキシマち、ちちちち違う!
違うぞ! 今のは!!
K'別に何も見てない。
アンタがリスを、アイツの名前で呼んでいたところとかな。
マキシマだから違うぞ、K'! ま、待ってくれ!
これはだな……って、お前さん笑ってないか!?

 


夜デート Edit

1話

+  ネタバレ注意
マキシマ〇!
すまん、待たせたな。
〇×(主人公)いえ、大丈夫です――って、
マキシマさん、今日はスーツなんですね……!?
マキシマああ、これか。さっきまで任務で潜入してたもんでな。
変装みたいなものだが、そのまま来たんだ。
〇×そうだったんですか……。
任務の方は、もう大丈夫なんですか?
マキシマああ、さっき超特急で片付けてきた。
〇×もしかして、無理をしたんじゃ……。
マキシマいや、そんなことはない。
もともと、そこまで難しい仕事じゃなかったし――
マキシマそれに、お前さんとの約束があるんだ。
野暮な用事に時間をかけちゃいられないからな。
〇×(私との約束のために、急いでくれたなんて……。
ちょっと心配だけど、嬉しいな。)
〇×(それにしても、正装のマキシマさん、
いつもと雰囲気が違って、なんだか――)
マキシマん? どうした?
俺がこんな格好で傍にいると、落ち着かないか?
〇×いえ……そ、そんなことないです!
〇×今日のマキシマさん、いつもと雰囲気が違うけれど、
ビシッとしてて素敵です。
マキシマははっ、嬉しいこと言ってくれるじゃないか。
マキシマまあ、これから向かうのは、
こんな格好で行くような場所じゃないかもしれないがな。

 
2話

+  ネタバレ注意
マキシマうむ、美味い……!
この店のティラミスは絶品だな!
〇×(ふふ……本当に美味しそうに食べるなぁ、マキシマさん。)
マキシマ〇、そっちのケーキはどうだ?
〇×はい、とっても美味しいです。
マキシマそうか、よかった。
お前さんが選んだやつも美味そうだったからな。
マキシマどちらにしようか、少し迷っていたんだ。
〇×あ、じゃあこっちのケーキもひと口食べます?
マキシマおっ? もしかして、
あーん、で食わせてくれるのか?
〇×マキシマさんがそうしたいなら……。
マキシマ……! お、おいおい、冗談だ。
〇、意外と大胆だな……?
マキシマまあ、こうして俺とスイーツの店に入れるんだから、
お前さんが周りを気にしないのは知っていたが。
〇×どうしてですか?
マキシマどうしてって……この図体を見ればわかるだろう?
マキシマ普通、周りの目が気になって、
こういう場所で俺と一緒ってのは躊躇してもおかしくない。
〇×私、マキシマさんと一緒にいることに、
躊躇なんてしませんよ。
〇×スイーツのお店でも、どこへでも一緒に行きます。
マキシマなっ……。
か、かなわんなぁ、お前さんには……。
マキシマこんな俺とでも、構わないって言うなら……。
またこうして、一緒に食事してくれると嬉しい。
マキシマそれと……や、やっぱりそのケーキ、
ひと口食べさせてくれるか……?

 


KOFG学園 Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)(やっとお昼休みか……なんだか今日は体が重いなあ。
最近、夜あまり眠れないせいかな……。)
〇×(でも、怠いだけで、病気ってわけでもないし。
このまま何とか午後の授業まで――)
???なあ、お前さん。ふらついてるが、大丈夫か?
〇×あ、はい。大丈夫、です――あ、あれ……?
〇×(急に、意識が遠く――)
???おい、どうした!? しっかりしろ!
〇×――う……ここは……保健室?
???お、目が覚めたな。
だが急に起き上がらないほうがいい。
???保健医によると、軽い寝不足だとさ。
もうしばらく休んでいれば、気分もよくなるはずだ。
〇×そうですか……あの、あなたは……?
マキシマおっと、怪しい者じゃないぞ。3年のマキシマだ。
マキシマ偶然、お前さんが倒れたところに居合わせてな。
ここまで運んできた。
マキシマお前さんを見た後、保健医が席を外してしまって、
代わりに様子を見てたってわけだ。
〇×そうだったんですね。すみません、ご迷惑をおかけして……。
マキシマそんなに畏まることはないさ。
倒れた奴をそのまま放ってはおけないだろう?
マキシマそれに、お前さん一人を運ぶくらい、軽いもんだ。
〇×ありがとうございます……。
〇×(言われてみると、この人――マキシマ先輩、
がっしりした体格だなあ……きっと力持ちなんだろうな。)
〇×(先輩だからかな?
同級生たちよりもなんだか頼りがいがありそうというか……。)
マキシマん? どうした?
〇×い、いえ! その……なんでもないです!

 
2話

+  ネタバレ注意
マキシマおっと、お前さんの名前をまだ聞いてなかったな。
〇×あ……2年の〇×です。
マキシマ〇か。最近よく眠れてなかったのか?
〇×そうなんです。なんとなく寝付けない日が続いて……。
マキシマそうか……体には休息が必要だが、
そういう時もあるよな。
マキシマまあ無理をしないことだ。調子が悪いと感じたら、
早退するか、こうして保健室で休んだらどうだ?
〇×はい。今度からそうしますね。
マキシマよし、いい返事だ。
マキシマそうだ。〇、食欲はあるか?
〇×え? はい、あります。
マキシマそうか……よかったらこれ、食うか?
〇×わあ、美味しそうなクッキーですね!
あ……でもこれ、手作りみたいですけど――
〇×彼女さんのお手製なら、私が食べるのは悪いですよ。
マキシマおいおい、そりゃ勘違いだ。
俺に彼女はいない。
〇×じゃあ、ご家族が作られたとか?
マキシマいや……俺が作ったんだ。
〇×えっ! マキシマ先輩が?
マキシマああ……俺みたいなのが菓子作りなんて、
似合わないだろうけどな。
〇×そんなことないです! とても素敵だと思います。
マキシマ……! そ、そうか?
〇×はい。このクッキー、いただいてもいいですか?
マキシマあ、ああ。もちろんだ。
〇×いただきます――う~ん、美味しい!
サクサクして、甘くて……!
マキシマははっ、そんなに美味そうに食ってもらえりゃ、
作った甲斐があるってもんだ!
マキシマ糖分補給は脳にも必要だし、
何より、甘いものは元気が出るからな。
〇×はい、すごく元気が出てきました!
マキシマさんのお菓子、すごいです……!
マキシマこ、こらこら、褒めすぎだ。
マキシマしかし……こんなに喜んでもらえるなら、
いくらでも作りたくなるなぁ。
マキシマ元気になったら、試食もかねてまた付き合ってくれるか?

 


鋼鉄の指導者 Edit

1話

+  ネタバレ注意
〇×(主人公)(踊り子としてこの宮殿に連れて来られて、
しばらく経つけど――)
〇×(ただ儀式の日を待つだけじゃなくて、踊りの稽古に、
礼儀作法の勉強……けっこうやることが多いな。)
通訳の青年踊り子様、教育係が参りました。
マキシマ本日も指導をつとめさせていただきます。
踊り子の自覚をもって、立ち振る舞いを学んでください。
〇×は、はい……!
〇×(マキシマさん、今日も教育係がさまになってて、
思わず背筋が伸びる……。)
マキシマ指導に集中したいので、人払いをお願いします。
通訳の青年わかりました。何かあればお呼びください。
マキシマ――よし、怪しまれてる様子はないな。
マキシマ〇、調子はどうだ?
何も変わりはないか?
〇×はい、私は大丈夫です。
すみません、何度も様子を見に来てくれて……。
マキシマなあに、潜入は俺の本業だ。
これくらい朝飯前ってやつさ。
マキシマとはいえ、気を抜くなよ。どこで誰が見てるかわからん。
怪しまれないように、今日も一応、指導はやるからな。
〇×はい。よろしくお願いします。
マキシマ昨日やった、式典での作法は及第点だった。
今日はマナーのレッスンだ。
マキシマ儀式は、他の国から金持ちやお偉いさんも見に来るらしい。
その時に備えて、挨拶の仕方を教えておく。
マキシマヨーロッパでは、女性がやる伝統的な挨拶をカーテシーという。
膝を曲げて、腰を落とす……こういう具合に。
マキシマどうだ、できそうか?
〇×やってみます――こ、こうですか?
マキシマ背筋は伸ばしたままだ。バランスを崩さないよう気をつけろ。
マキシマもう少し、片方の足を後ろへ引いて――
〇×(マキシマさん、博識だし熱心に教えてくれて、
本当に先生みたい。)
マキシマ――よし、その調子だ。
もう少し練習すれば、自然にできるようになるだろう。
マキシマお前さんは飲み込みが早いから、
教育係のふりとはいえ、教えがいがあるよ。
〇×ありがとうございます……!
マキシマふっ……やっと少し、表情が柔らかくなったな。
〇×えっ? 私の顔、強張ってました?
マキシマというか、どことなく不安そうだった。
まあこんな状況だ、無理もない。
〇×(確かに……みなさんとずっと離れてるし、
帰してもらえるのかもわからない。)
〇×(不安じゃないと言えば嘘になる。でも……。)
〇×マキシマさんがこうして会いに来てくれるおかげで、
ほっとします。本当に感謝してます。
マキシマ……そうか。お前さんのためになってるなら、何よりだ。
マキシマ何かあれば、いつでも俺に言うんだぞ。
〇×はい! 今のところは、大丈夫です。
〇×宮殿のみなさんも、親切にしてくれますし。
というか、丁重すぎて困るくらいですけど……。
マキシマ確かに、大事にもてなされてるみたいだな。
まるでお姫様の扱いだ。
マキシマつまり俺は、お姫様の教育係ってわけか。
こいつは身に余る光栄ってやつだなぁ。
〇×か、からかわないでください――
通訳の青年失礼します。ご指導の様子はいかがですか?
〇×っ!!
〇×(し、しまった。すっかり気を抜いて、
いつもの調子で喋っちゃってた……。)
〇×(マキシマさんの正体がばれたら、どうしよう……!)
マキシマ…………。

 
2話

+  ネタバレ注意
通訳の青年……? 踊り子様、どうかなさいましたか?
〇×(ど、どうしよう。なんて誤魔化せば――)
マキシマ気が抜けていますよ、踊り子様!!
〇×は、はいっ!?
〇×(マ、マキシマさん……!)
マキシマそんなことでどうしますか。儀式の日が近づいているのですよ。
踊り子としての自覚ある振る舞いをなさってください!
マキシマさあ、指導の続きです。
こちらから向こうの壁まで歩いてみてください。
〇×わかりました……!
マキシマ歩き方や何気ない仕草にも、優雅さが必要です。
足の運びや手の振り方を意識して!
〇×こ、こうでしょうか?
マキシマもっと背筋を伸ばして――こうです!
〇×ひゃっ! す、すみませんっ!
通訳の青年なんて頼もしい指導だ……順調そうですね。
通訳の青年踊り子様、頑張ってください。
こちらに心ばかりの差し入れを置いていきますので。
通訳の青年それでは、失礼いたしました。
〇×……よ、よかった……。
怪しまれなかったみたいですね……。
マキシマああ、上手く誤魔化せたらしい。
マキシマいきなり悪かったな。驚かせちまったか?
〇×いいえ、おかげで助かりました。
マキシマしかし、お前さんもちゃんと調子を合わせてくるなんて、
なかなか役者じゃないか。
〇×そ、そうですか?
〇×(マキシマさんの勢いに乗せられただけなんだけど……。)
〇×あ、そういえば、差し入れってなんでしょう?
マキシマむ……! これは、バスブーサか……!
〇×バスブーサ、っていうんですか?
見た目はカステラみたいですね。
マキシマあ、ああ。スポンジにシロップを染み込ませた、
伝統的なケーキでな……。
〇×わあ、素敵ですね。
マキシマうむ、そうだな……甘くて、美味そうだ……。
〇×(あ……マキシマさん、
甘い物が好きだから、気になるのかな?)
〇×あの、マキシマさん。どうぞ食べてください。
マキシマい、いや、そういうわけにはいかん。
これはお前さんへの差し入れだ。
〇×じゃあ、半分こしません?
マキシマ…………いいのか?
〇×もちろんです。はい、どうぞ。
マキシマそ、そうか。じゃあ、いただくか……。
マキシマ――うん、シロップがたっぷり染み込んでいて、満足感が凄いな。
口の中に広がるローズウォーターの香りも堪らない。
〇×(さっきは教育係のふりをきっちりこなしてたのに、
今は甘いものを食べて幸せそうな顔してる……可愛い。)
マキシマ……! す、すまん。
つい夢中になってしまっていたな。
〇×あ、いえいえ。
さっきと別人みたいだなって……ふふ。
マキシマ……俺はそもそもセンセイだとか、
人に物を教えるなんて、柄じゃないんだ……。

 

頼もしかったです
〇×マキシマさん、先生らしくて頼もしかったですよ。
何でも知ってて、教え方も上手で……熱心で。
マキシマそうか……? お前さんがそう言うんなら、
日本に戻ってからも指導してやろうか?
マキシマお望みなら、ビシバシ厳しくいくぞ?
マキシマはは、なんて冗談だ。

 

厳しかったです
〇×でもさっき、すごく厳しくて驚いちゃいました。
マキシマおっと、やりすぎたか?
怖がらせちまったなら、悪かったな。

 

マキシマまあ、しかし柄じゃないとも言ってられない。
お前さんはもっと大変なんだからな。
マキシマ踊り子だとまつりあげられ、
雨を降らせてほしいなんて期待されて――
マキシマすぐにでも助け出してやりたいが……。
時間がかかっちまってて、すまんな。
〇×そんな、私なら大丈夫ですよ。
私こそみなさんにご迷惑をかけてしまって……。
マキシマいや……お前さんは実際、よくやってるよ。
〇×(あ……な、撫でられた。
マキシマさんの手、大きくて……安心するなぁ。)
マキシマナギが何とかしてくれるまでの辛抱だ。
それまでの間、俺がまたこうして様子を見に来る。
マキシマもちろん、指導も続けることになるからな。
よろしく頼むぞ、お姫様。
〇×はい! こちらこそ――って、
お姫様じゃないですよ……!
マキシマはは、いい顔だ。お前さんのその顔が見られるんなら、
教育係も悪くないかもな。

 

スペシャル

+  ネタバレ注意

Episode:鋼鉄の指導者(後日談)

〇×ふう……セールだからって、ちょっと買いすぎたかな。
でも、美味しそうなサバが買えてよかった。
〇×(砂漠の国から帰ってきて、しばらく経つけど――
すっかり日常に戻った感じがする。)
〇×(踊り子になれって言われて、宮殿で過ごしたなんて……。
なんだか全部、夢だったみたい。)
マキシマよう、〇。
〇×あ、マキシマさん! こんにちは。
旅行の時以来ですね
マキシマああ。向こうで色々あって疲れが出てないか心配だったが、
元気そうで安心した。
マキシマところで、ずいぶんと大荷物だな。
〇×あはは、ちょっと買いすぎちゃって……。
マキシマ一人で運んでいくのは大変だろう。道場まで持つぞ。
〇×えっ、でもそんな……悪いですよ。
マキシマいやいや、
お姫様にこんな重い荷物を持たせるわけにはいかないからな。
〇×ありがとうございます――って、……お、お姫様!?
なんですか、お姫様って……!
マキシマなんですかって、宮殿ではそうだっただろう?
マキシマ俺が教育係で、〇が踊り子様――
といっても、あれはほとんどお姫様扱いだったからなあ。
マキシマでは、お姫様。
その荷物、教育係の私が持ちましょう。
〇×か、からかわないでください!
マキシマあの時の指導、なかなか様になっていたと思ったんだがなぁ。
〇×そ、それは確かに……。
本当の先生かと思うくらいで、びっくりしました……。
マキシマははっ! それは何よりだ。
あの時言っただろ? 日本に戻ってからも指導するってな。
〇×言ってましたけど……。
でも、何を教えてくれるんですか?
マキシマ例えば、そうだな――
マキシマ姫様、姿勢が悪くなってますよ!
立つときは顎を引く!
〇×は、はいっ!
〇×(あ……教育係をしてもらってた時の癖で、つい反応しちゃった。)
マキシマふっ――ははは!
ほら、お前さんもすっかりその気じゃないか。
〇×ち、違いますってば!
マキシマお前さんは本当に素直だな。
それでこそ教えがいがある。
マキシマ人に物を教えるなんて、柄じゃないと思ってたが――
お前さん相手なら、悪くないもんだ。
マキシマさあ、参りましょうか、お姫様?

 


誘いの悪魔 Edit

1話

+  ネタバレ注意
マキシマおお……! ずいぶんでかいケーキだな!
〇×(主人公)本当ですね! ウェディングケーキって、
友達の結婚式で見たことはありましたけど――
〇×こんなに間近で見るなんて、初めてかも……。
マキシマ俺は実物自体、こうして見るのは初めてだ。
マキシマうーむ……撮影が終わったら食べてもいいか、
ちょっとスタッフに聞いてみるか。
〇×(スイーツの食べ歩きをしてたら、マキシマさんが結婚式用の
ケーキ会社の広告撮影にスカウトされて――あの時は驚いたな。)
〇×(しかも、花嫁役が来られなくなったからって代理で私まで……。
でもマキシマさんとなら、楽しく撮影が出来そう。)
マキシマ見れば見るほど見事だなあ……。
クリームがたっぷり使われていて、美味そうだ。
〇×ふふっ。マキシマさんは、本当にスイーツが好きですよね。
マキシマあ……ああ。
どうしても、甘いものには目がなくてなあ……。
〇×マキシマさんのそんなところ、
ちょっと可愛いなあって思っちゃいます。
マキシマこ、こら。からかってるのか?
〇×ふふっ、そんなことないですよ。
マキシマ…………。
〇×あ……マキシマさん?
すみません。怒りました……?
マキシマいや、そうじゃない……。
マキシマ――お前さんも、甘くて美味そうだと思ってな。
〇×……え?
マキシマおっと、気を抜いて元の姿に戻ってしまったな。
俺としたことが……。
〇×えっ――ええっ!?
マキシマさん、その格好……どうしたんです!?
マキシマはあ……ばれてしまったのなら仕方がない。
お前さんに、全部白状するとしよう。
マキシマ俺は人間じゃない。サイボーグでもない。
実は……悪魔なんだ。

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×(マキシマさんが、悪魔……?
な、なんだろうこれ……夢なのかな?)
マキシマお前さんは知らないだろうが、
この世界には、無数の魔物が蠢いてる。
マキシマ人間を餌食にしようと、闇の中から狙っている奴らもいる。
マキシマそして……〇。お前さんはそんな奴らにとって、
とびきりのごちそうなんだよ。
〇×わ、私が……?
マキシマ純真で善良な人間ほど、美味いものはないからなあ。
マキシマ奴らはお前さんを食ってやろうと、あちこちでつけ狙ってるんだ。
〇×全然、気づきませんでした……。
マキシマそりゃあそうだろうな。俺も話す気はなかった。
お前さんを怖がらせたくなかったからな。
マキシマこのまま何も知らせず、
お前さんを守れれば、それでいいと思っていた。
〇×じゃあマキシマさんは、私のことをいつも、
そんな魔物から守ってくれていたんですか?
マキシマまあ、な。悪魔の俺にとって、
たいていの魔物を始末するのは、わけもない。
マキシマそれよりも問題なのは……俺自身、
お前さんに惹かれてるってことだ。
〇×……! マキシマさんも、その……。
私のことが、美味しそうだと……?
マキシマ……ああ、そうだ。お前さんはどんなスイーツよりも、
とびきり甘くて美味そうで……。
マキシマ傍にいるだけでも、自分を抑えるのに苦労してたんだぞ?
マキシマいつかお前さんを食ってしまうかもしれない。
そう思いながらも、どうしても離れられない――
マキシマまったく、我ながら救いようがないぜ。
〇×(マキシマさん……葛藤しながら、
私のことを守ってくれてたんだ……。)
〇×……マキシマさん。私……。
マキシマさんになら――
マキシマおっと、そこまでだ。
〇×(わっ……マキシマさんの指で、
口をふさがれて……。)
マキシマいいか〇。その先を言ったら……。
マキシマ俺は今すぐにでも、
お前さんに食らいついちまうぜ……?

 


無人島ロマンス Edit

1話

+  ネタバレ注意
マキシマううむ。無人島で肝試しとは、また妙なことになったな。
〇×はい……なんだか、本当に幽霊が出そうですね……。
マキシマははっ、安心しろ。幽霊なんぞいやしないさ。
マキシマそれにしても、二人一組で行くというのはいいとして……。
この手錠は必要なのか?
〇×う……わからないですけど……。
そういうルールみたいなので仕方ないですね……。
〇×(そう、パートナーとは手錠で繋がれていて……。
ゴールにたどり着いたら外してくれるらしいんだよね。)
マキシマやれやれ、妙な趣向だな。
これじゃあ、俺がお前さんを捕まえてるみたいじゃないか。
マキシマどうも後ろめたい気分になるな……。
〇×(そ、そう言われてみると、
ちょっと落ち着かないかも……。)
マキシマす、すまん、おかしなことを言った。
早いところ、肝試しをクリアしてしまおう。
〇×(うう……暗くて道がよく見えない……。でも、
マキシマさんが近くにいるのはわかるからなんだか安心するな。)
マキシマ〇、大丈夫か?
〇×はい。
……この手錠があってよかったかもしれません。
マキシマ手錠が?どうしてだ?
〇×だって、暗くてよく見えなくても
マキシマさんとはぐれる心配がないですし。
マキシマああ、確かにそうだな。
〇×だけど、本当にこっちで合ってるんでしょうか?
暗くてよくわからないですね。
マキシマ心配ない。俺はセンサーで暗闇でも見えているし、
向こうから潮の匂いもする。このまま進もう。
〇×はい……!
〇×きゃああっ!?お、オバケ――!?
マキシマ……〇、大丈夫だぞ。
ただの人形だ。
〇×び、びっくりしました……。
マキシマ人が通ると飛び出す仕組みになっているとは、
意外と本格的だなあ。
マキシマそれよりも、〇
〇×(あっ!わ、私、マキシマさんの手を握っちゃってる……
〇×す、すみません、つい……!
マキシマいや……構わんさ。
〇×(えっ?
マキシマさんに、手を握り返されて……。)

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×あの、マキシマさん……?
マキシマあー……その、なんだ……。
マキシマ手錠で繋がれてるから、はぐれる心配はないわけだが、
暗いし足元も覚束ないだろうし……。
マキシマお前さんが少しでも落ち着くなら、
このまま手を繋いでいようと思うんだが……どうだ?
〇×……!ぜひ、お願いします!
マキシマわかった――よし、行くか。
〇×なんだか、新鮮です。マキシマさんと手を繋いで歩くことって、
普段はなかなかないし……。
マキシマそれは……街中でこんなふうに手を繋ぐのは、
さすがに気恥ずかしいだろう?
マキシマだが、今なら誰も見ていないからな……。
マキシマそ、それにしても、肝試しをすればリゾートへ行けるとは、
考えてみればずいぶん気前がいいことだな。
マキシマ〇は、リゾートで何がしたい?
〇×定番ですけど、海で泳いだり日光浴したり、ですかね。
マキシマああ、いいな。
日光浴しながら、冷たいアイスを食べるんだろう?
マキシマ暑いビーチで食べるアイスは
格別のうまさだろうな。
〇×そうですね――ふふっ。
〇×いえ。マキシマさんと話してると、怖いのを忘れちゃうなあって。
〇×(それに、マキシマさんの大きな手……すごく安心するし。)
マキシマふ……そうか。
お前さんが怯えずに済むなら、よかった。
マキシマおっと。怖くなくなったら、
もう手を繋ぐ必要はないか……?
〇×あ、あの……もし、マキシマさんさえよかったら、
ゴールまで繋いでいたいんですけど……。
マキシマ……参ったな。
〇×あ……やっぱり、ご迷惑ですか……?
マキシマいいや、そうじゃない。
マキシマ肝試しが終わっても、このままずっと、
お前さんを捕まえていたいと……思ってしまってな。

 


夢見Night Edit

1話

+  ネタバレ注意
マキシマ〇、今日は泊めてくれて助かった。
マキシマK'がヘソを曲げちまって、アジトに戻りにくくてなあ。
明日には機嫌を直していてくれるといいんだが……。
〇×大丈夫ですよ。お二人なら、
落ち着いて話せばすぐに仲直りできます。
マキシマはは。そうだな。
恥ずかしいところを見せて悪かった。
マキシマさて、メンテナンスをしてから寝るとするか。
おやすみ、〇。
〇×はい。おやすみなさい、マキシマさん。
マキシマ――〇、まだ起きているか?
〇×マキシマさん? どうしたんです?
マキシマ実は、メンテナンス中にパジャマを破いてしまってな……。
何か他に着られそうなものはないか?
〇×それは大変ですね……! ちょっと待っててください。
マキシマすまん、世話をかける……
〇×(パジャマの予備、あったかな……?)
〇×(うーん……。
あるには、あったんだけど……。)
〇×あの……マキシマさん、すみません。
探してみたんですけど、これしかなくて……。
マキシマこ、これはまた……。
ずいぶんと可愛らしい柄のパジャマだな。
マキシマん? しかも、お前さんが着ているのと、
同じデザインじゃないか……?
〇×そうなんです。景品でもらったんですけど、
男女ペアになってるパジャマで……。
〇×誰かに勧めるのもどうかと思って、
男性物はしまってあったんです。
マキシマなるほど……お前さんとお揃いか……。
マキシマとにかく、サイズが合うかどうか着てみるとしよう。
マキシマううむ……多少きついが、問題ないな。
今夜はこいつを借りるとするよ。
〇×なんだか、すみません……。
マキシマおいおい、お前さんが謝るようなことじゃない。
それに――
マキシマ〇とお揃いなら、
このファンシーな柄も乙ってもんだ。

 
2話

+  ネタバレ注意
マキシマ〇、パジャマを直してくれるのはありがたいが、
明日で構わないぞ?
マキシマ派手に破いてしまったから、手間だろう?
〇×いえ、大丈夫です。見た目ほどひどくないですから、
そんなに時間はかからないですよ。
マキシマ何から何まですまない……。
メンテナンスに集中しすぎるのも、考え物だな。
〇×体の調子、よくないんですか……?
マキシマいや、心配はいらない。
メンテナンスは日頃の習慣だ。
マキシマしかし、最近少しばかり忙しくて、疎かになっていてな。
今夜は念入りにしておこうと思って、熱が入りすぎたらしい。
〇×そうだったんですね。お疲れ様です。
〇×マキシマさんが大変な時、
お手伝い出来ることには限りがあるかもしれませんが……。
〇×私で力になれることがあれば、
なんでも言ってくださいね。
マキシマ〇……そんなふうに思ってくれてたのか。
マキシマお前さんがどれだけ俺の助けになってくれているか、
計り知れないんだがなあ。
〇×えっ……そう、なんですか?
マキシマああ。お前さんの顔を見られるだけでも、
俺はいつも安心してるんだぜ?
マキシマ相棒と喧嘩した時だって、
こうして避難させてくれるしなあ。
マキシマ……本当は、俺みたいな奴が、
あまりお前さんの傍にいるべきじゃないんだろうが……な。
〇×そんなこと――
マキシマいつも言ってるだろう?
お前さんを危険に巻き込みたくないんだ。
マキシマそう、いつも思っているのに……
気づいたら、〇の傍にいる。
マキシマあんたの傍にいたいと思ってしまう……
そんな俺自身を、止められない――
マキシマこんな気持ちになる日が、くるなんてな……。
〇×マキシマさん……。
マキシマ……。
〇×(あれ? もしかして――)
〇×(やっぱり、マキシマさん寝ちゃってる……。
最近忙しかったって言ってたし、疲れてるんだろうなあ。)
〇×(毛布、とってこよう。)
マキシマん……×……。
〇×――ね、寝言……? びっくりした……。
〇×(今だけ、もう少し、
寝顔を見ていてもいいかな。)

 


ハロウィン Edit

1話

+  ネタバレ注意
マキシマ〇、今日はよく来てくれたな。
マキシマほう?
ナースの仮装、よく似合ってるじゃないか。
〇×あ、ありがとうございます……!
マキシマさんのお医者さんも、素敵です。
マキシマふっ、そうか?
マキシマ前の潜入で使った変装用の衣装が、
こんなところで役に立つとはなあ。
マキシマさて、ハロウィンといえば
〇×は、はい!マキシマさん、
トリックオアトリート……です!
マキシマおっ、きたな?
マキシマお菓子はたくさん用意してある。
好きなだけ食べていいぞ。
〇×えっ!?
あ……そ、そうですか……。
マキシマ……ん?どうした、残念そうだな?
お前さんが前に好きだと言っていたスイーツもあるぞ?
〇×(あっ!
私ってば、つい顔に出ちゃった……。
マキシマ――もしかして、お前さん……。
マキシマ俺に悪戯がしたかったのか?
〇×…….じ、実は、そうなんです……。
〇×ハロウィンだし、たまにはマキシマさんを
びっくりさせたいなと思って……。
マキシマ――っふ、ははは!なんだ、そうだったのか。
そいつは悪いことをしたなあ。
〇×い、いえ!私の方こそ、
子供っぽいことを考えて、ごめんなさい。
〇×お菓子を用意してくれて、ありがとうございます。
ぜひ、いただきます。
マキシマいや。お菓子はもう少しお預けだな。
〇×え?
マキシマ〇。お前さんがやりたい悪戯、
なんでもしてくれて構わないぞ。

 
2話

+  ネタバレ注意
〇×悪戯してもいいって……本当ですか?
マキシマああ。
だってお前さんがそうしたいと思ったんだろう?
マキシマお前さんのしたいと思うことはなんだって叶えてやりたい。
マキシマ……それに、〇がどんな悪戯をするのか、
興味があるしな。
〇×……わかりました。
それじゃあ――
〇×マキシマさんを、診察させてください!
マキシマな――し、診察……!?
〇×ちゃんと聴診器も持ってきましたから。
いいですか……?
マキシマ……わ、わかった。
好きな悪戯をしていいと言ったのは、俺だからな。
〇×では、失礼します。
〇×(聴診器を、マキシマさんの胸に当てて……。)
マキシマなあ、〇――
〇×しー。胸の音を聞きますから、
少し静かにしていてくださいね?
マキシマう――参ったな……。
マキシマ…………。
〇×…………。
〇×……マキシマさん、動いて大丈夫です。
マキシマふう……なんというか、
目と手のやり場に困ったな……。
マキシマそれで、どうだった?
〇×えっと――
マキシマ鼓動は、聞こえなかっただろう?
〇×……はい。
マキシマ俺はサイボーグだからな。
人と同じ音は聞こえない。
マキシマ……怖くなったか?
〇×いいえ。むしろ、嬉しいです。
マキシマ嬉しい……?
〇×私、マキシマさんのこと、
もっと知りたいんです。
〇×だからこうして、体の音をよく聞けて……。
マキシマさんのことがまたひとつ、わかった気がします。
マキシマ――!
〇×……ごめんなさい。
こんなの、私の自己満足でしょうか……。
マキシマ――いいや、俺も嬉しいさ。
俺をわかってくれようとする、お前さんの気持ちが。
〇×マキシマさん……。
マキシマ……なあ、もっとこっちに来てくれないか?
マキシマ俺も同じようにお前さんのことを、知りたいんだ。
マキシマ――いいだろう、×……?

 


離れていても、心はそばに Edit

1話

+  ネタバレ注意
1周年記念パーティーの翌日
〇×今日は誘ってくれてありがとうございます、マキシマさん。
どこへ行くんですか?
マキシマああ。買い物だ。1周年の祝いだからな。
記念に何か好きなものを買ってやる。
〇×えっ……買い物って、私の?
マキシマそういうことだ。

 

喜ぶ
〇×嬉しいです……!
ありがとうございます。
マキシマ本当なら、俺が何か気の利いたものを買って
プレゼントしてやれればいいんだろうが……。
〇×そんなことありませんよ。
その分、こうして一緒に出かけられますし。
マキシマそうか。そう言ってもらえると助かる。

 

遠慮する
〇×でも、お祝いなら昨日パーティーをしてもらいましたよ。
マキシマあれは他の連中も一緒だっただろう。
俺が個人的に、お前さんを祝いたいんだ。
〇×マキシマさん……。

 

マキシマそういうわけで、何か欲しいものはないか?
〇×欲しいもの……欲しいもの……。
うーん……。
〇×…………。
〇×……すみません、これと言って思いつきません……。
マキシマ何?
それは困ったな……。
マキシマ俺も、お前さんが喜ぶようなものが
なかなか思い浮かばなくてな。
マキシマどうしたものか……。
〇×そ、そんな……いいんですよ。今こうしてマキシマさんと
一緒にいられるだけで、私は充分嬉しいんです。
〇×マキシマさんとは毎日会えるわけじゃないから……。
マキシマ〇……。すまん。
〇×謝らないでください。
その分、今日はのんびりしましょう!
〇×何も買わなくても、ただ見てるだけで
楽しいですから。
マキシマふむ……。
数日後――
〇×ふぅ……夕飯の仕込みはこれでよし、と。
???宅配便のお届けでーす。
受け取りをお願いします!
〇×(ん? 玄関から声が……。)
〇×はーい、今行きます!
〇×……!?
〇×(お、大きい……。このものすごく存在感のある
クマのぬいぐるみが、お届け物?)
〇×……あれ? そういえば宅配便の人は……。

 
2話

+  ネタバレ注意
マキシマ……よう。
〇×マキシマさん……!
それじゃあ、さっきの声は……
マキシマ俺だ。宅配ではないが……届け物だ。
〇×この大きなクマのぬいぐるみですか?
マキシマあー……我ながらこれはどうかとも思ったんだが……。
マキシマどうせなら他の連中も出し抜けるくらい、
インパクトのあるものがいいと思ってな……。
マキシマ……どうだ?

 

大きい
〇×お、大きいですね……びっくりするくらい。
確かにインパクトは充分です。
〇×これ、運ぶのも大変だったんじゃないですか?
マキシマいや、まあデカいはデカいが、そこまで重くないからな。
人の視線は痛かったが……。

 

かわいい
〇×すごくかわいいです!
マキシマそうか? お前さんがそう言ってくれるならいいんだが……。
なんだかとぼけた顔をしていないか?
〇×そこがかわいいんです。愛嬌があって。
私、こういう表情のぬいぐるみ好きですよ。
マキシマよかった。お前さんが喜んでくれて
ほっとしたよ。

 

マキシマその……あれからいろいろと考えたんだが、やはりどうしても
いいものが考えつかなくてな。
マキシマ店に行けば何かひらめくかもしれないと思って
改めて一人で出かけたら、店の中でこいつと目が合ったんだ。
マキシマ何しろ、このサイズだろう。
なんというか……他人だと思えなくてな。
マキシマあ、いや、だからと言って
こいつが俺の代理というわけでもないんだが……。
〇×ふふっ……。
〇×確かにちょっと、マキシマさんに似ているような気がします。
マキシマデカいからか?
〇×それもありますけど……なんだか優しい目をしてるなあって。
〇×ありがとうございます。
マキシマさんだと思って、大事にします。
マキシマそ、そうか……。
マキシマ……改めて、1周年おめでとう。
マキシマ会える時間は少なくても、
誰よりもお前さんのそばにいたいと思っているよ。
マキシマ次の1年もずっと、な……。

 


1stアニバーサリー Edit

1話

+  ネタバレ注意
マキシマ〇、少し台所を借りていいか?
〇×はい、それは構いませんけど……。
何を作るんですか?
マキシマクレープだ。〇にはいつもカフェや
洋菓子店に付き合わせてしまっているからな。
マキシマせっかくの休みだと聞いたし、今日は俺が
スイーツをご馳走しようと思ったんだ。
マキシマだから、食べてくれないか?
〇×わぁ、いいんですか? ありがとうございます!
〇×道具や冷蔵庫にあるものは自由に
使ってくださいね。
マキシマああ、ありがとう。
マキシマそれじゃあ、お前さんは
出来上がるまで待っていてくれ。
〇×わかりました。楽しみにしてますね。
マキシマええと、まずは道具だな。
ボウルに泡立て器に包丁とまな板は
〇×それならここです。どうぞ。
マキシマすまんな、ありがとう。
〇×(あれ? なんだか包丁が小さく見える……。
果物ナイフじゃないのにどうしてだろう?)
〇×(あ、マキシマさんの手が大きいから
そう見えるんだ。)
〇×(いつも自分で使っている時とは見え方が違って、
なんだか新鮮だな。)
〇×マキシマさん、しばらくここで
見せてもらっていいですか?
マキシマん? ああ、構わないが……。
おもしろいものではないだろう。
〇×いえ、誰かがお料理をしている姿って
あまり近くで見たことがないので、ちょっと新鮮で。
マキシマそういうものか。
なら、好きなだけ見ているといい。

 
2話

+  ネタバレ注意
マキシマお、生クリームもいい具合に角が立ってきたな。
〇×(マキシマさん、本当に手際が良いな。
やっぱり作り慣れてるんだ。)
〇×(生クリームの泡もきめ細かくて、なめらかで……。)
〇×美味しそう……。
マキシマん? 見ていたら腹が減ってきたか?
〇×あ、いえ、そういうわけでは……。
マキシマ遠慮するな。少しだけ味見させてやろう。
クリームをいちごに乗せて……ほら。
〇×じゃ、じゃあ失礼して……。
〇×ん、クリームがふわふわで、
いちごの甘酸っぱさとも合ってて美味しい……!
マキシマそれは良かった。フルーツもたくさん用意するから、
クリーム自体の甘さは控えめにしようと思ったんだ。
マキシマもうすぐ出来るからな。
〇×はい。でも……あの、やっぱり私も手伝っていいですか?
待っているだけだと手持ち無沙汰で。
〇×せっかくなので、
マキシマさんと一緒に作りたいです。
マキシマ〇……。
そうか、それなら一緒に作ろう。
〇×はい!
マキシマよし、これでクレープ生地も完成だな。
さっそく食べよう。
〇×ふふ、こんなに具材がたくさんあると
楽しくなってきますね。
マキシマそうだろう? まずは、これを巻いて……。
マキシマ特製クリーム増し増しスペシャルだ。
マキシマ〇、食べてくれるか?
〇×ありがとうございます。いただきます。
〇×……んん!
フルーツがたくさん入っていて美味しいです!
マキシマ良かった。
お前さんのその笑顔が見たかったんだ。
〇×(わ……すごく優しい顔……。
なんだかドキドキして、真っすぐ見れないな……。)
〇×じゃ、じゃあ、私もマキシマさんに作りますね!
シロップとクリームをたくさん入れて!
マキシマそれは楽しみだ。
……一緒にチョコソースも頼む。
〇×ふふ、はい!

 


新年'21 Edit

1話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 
2話

+  ネタバレ注意
 

 

選択肢1

 

選択肢2

 

 


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