ジョー・東 | 聞いてくれ、×ちゃん! すげぇもの持ってきたんだ!! |
ジョー・東 | 今すぐ、これを飲んでみてくれ! |
〇× | あの、ジョーさん落ち着いて……。 K'さんもビックリして―― |
〇× | (って、いない!? さっきまでそこにいたのに……。) |
ジョー・東 | 大丈夫、これは万病に効く薬なんだ! |
ジョー・東 | タイの秘境にそういう薬があるって聞いたのを思い出してよ。 全速力で取ってきたぜ! |
〇× | ええっ、タイまで取りに行ってくれたんですか……!? |
ジョー・東 | おう! ×ちゃんが元気になるなら それくらい朝飯前だぜ! |
ジョー・東 | この薬なら、きっと×ちゃんの病気も治せるはずだ。 さぁ、飲んでくれ!! |
〇× | あ、はい……。 それじゃ、いただきますね。 |
〇× | (……うっ!? 嘘、すごく苦い!?) |
〇× | (一口で、口の中全体に苦みが拡がっていく……。 う、飲み続けるのは、ちょっと厳しいかも……。) |
ジョー・東 | どうだ、×ちゃん! 効いてるか!? |
〇× | (でも、ジョーさん。 私のために、タイまで行ってくれたんだよね……。) |
〇× | (一気に飲めばいけるかも……! 頑張れ、私……!) |
〇× | ぷはぁ……っ! |
〇× | (飲みきった……! あ、でも……。) |
〇× | (ちょっと……意識が……。) |
〇× | (もたない、かも……。) |
ジョー・東 | ……×ちゃん? おい、大丈夫か!? ×ちゃん……! |
〇× | ん、んん……。 |
アンディ・ボガード | まったく、信じられないよ……! 〇さんにこんなもの飲ませるなんて! |
〇× | (……アンディさん? それにジョーさんとテリーさん……?) |
ジョー・東 | うぅ……すまねぇ。 こんなことになるとは思ってなかったんだ……。 |
テリー・ボガード | まあまあ、アンディ。ジョーも反省してるんだし。 それに、薬……というか、お茶だったんだろ? |
アンディ・ボガード | 世界で最も苦いと言われているお茶だけどね。 健康茶ではあるけど、風邪に効くなんて聞いたことないよ。 |
ジョー・東 | じゃあ、×ちゃんは治らねぇのか!? そんな……! |
〇× | あ、あの……。 |
テリー・ボガード | お、起きたのか、×。 |
アンディ・ボガード | 〇さん……。起きてて大丈夫かい? |
〇× | はい、私は大丈夫です。 それより、ジョーさんを責めないであげてください。 |
〇× | ジョーさんが私のために薬を探してきてくれたっていう その気持ちだけでも充分嬉しかったので……! |
ジョー・東 | ×ちゃん……! |
テリー・ボガード | …………。 |
アンディ・ボガード | どうしたの? 兄さん。 〇さんの顔をじっと見たりして……。 |
テリー・ボガード | ……なぁ、ちょっといいか。 さっきから思ってたんだが……。 |
テリー・ボガード | ×の顔色、なんだか良くなってないか? |
アンディ・ボガード | え? |