〇× | 私たちを狙ってる人たち……ですか? |
マキシマ | ああ。 |
マキシマ | お前さんたちを狙っているのは、秘密結社ネスツ。 正確に言うなら、その残党たちだ。 |
K' | …………。 |
ナギ | ネスツ……過去に君とK'が壊滅させた組織のことだね。 |
ナギ | そのネスツの残党が僕と×を 狙っていると? |
マキシマ | そうだ。厄介なことに、奴らは……。 |
マキシマ | ナギ。お前のことを、かつてのネスツの支配者・イグニスの 生まれ変わりだと思い込んでいる。 |
ナギ | それは、また……なんというか、唐突だね? |
〇× | どうしてそんなことに……? |
マキシマ | 奴らは東京KOF以降、国内各地で起きた異変が ナギの仕業であると確信を得ているらしくてな。 |
マキシマ | ナギがこの国に混乱をもたらしたこと。 そして、何よりナギのその容姿……。 |
マキシマ | その姿こそ、ナギがイグニスの生まれ変わりである証というのが 連中の主張だ。 |
ナギ | ……? 僕は、そのイグニスにそんなに似てるのかな。 |
K' | 確かにテメェは、あのクソ野郎に似てる……。 |
K' | と、思ったことがある。 |
ナギ | ……? 過去形かい? |
K' | 今は、なよっちい優男にしか見えねぇよ。 |
ナギ | なよ? |
マキシマ | 次に、〇のことだ。 |
〇× | ……っ。 |
マキシマ | 連中の狙いはあくまでナギだが……。 |
マキシマ | ナギがヒメと呼んでいた〇のことも 重要人物として目をつけているらしい。 |
マキシマ | イグニスを神と信奉するだけあって、 奴らは妄信的で、どんな無茶な行動を取るかわからん。 |
マキシマ | もしかしたら、明日にもナギと〇を さらいに来るかもしれない。 |
〇× | !? |
マキシマ | ……不安にさせてすまないな、〇。 お前さんには言わずにおこうかと思ったんだが……。 |
マキシマ | 相棒と話し合った結果、お前さんにも狙われているという自覚を 持っていてもらったほうがいいと思ったんだ。 |
マキシマ | それに連中のことは、俺たちが必ず追い払う。 だから、安心してくれ。 |
〇× | マキシマさん……。 |
ナギ | けど、それは君たちにとっても 危険な行為じゃないのかい? |
K' | …………。 |
ナギ | 君たちは、ネスツの残党たちから身を隠すために、 こんな生活を続けているんだよね。 |
ナギ | それなら、彼らに居場所が露見するようなことは 避けたいはずだろう? |
マキシマ | ……ああ。それについては、否定しない。 |
マキシマ | 奴らにとって、俺たちはネスツの……イグニスの残した遺産だ。 喉から手が出るほど欲しいんだろう。 |
K' | …………。 |
〇× | (そっか。今回のことはマキシマさんとK'さんにとっても 危険なことなんだ……。) |
ナギ | …………。 |
ナギ | ……ねぇ、僕に1つ考えがあるんだけど、いいかな? |